JP3279951B2 - 車両の通過可否判定装置 - Google Patents
車両の通過可否判定装置Info
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- JP3279951B2 JP3279951B2 JP8966197A JP8966197A JP3279951B2 JP 3279951 B2 JP3279951 B2 JP 3279951B2 JP 8966197 A JP8966197 A JP 8966197A JP 8966197 A JP8966197 A JP 8966197A JP 3279951 B2 JP3279951 B2 JP 3279951B2
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Description
合よりなる地図データに基づいて道路形状を認識し、認
識した道路形状に基づいて車両の通過可否を判定する車
両の通過可否判定装置に関する。
て、3個のノードを通る円弧の半径を算出することによ
り道路のカーブの曲率半径を推定し、このカーブの曲率
半径に基づいて算出した車両の通過可能速度と、現在の
車速に基づいて算出した車両の通過予測速度とを比較
し、通過予測速度が通過可能速度以下であれば、車両が
前記カーブを通過可能であると判定するものが、特開平
5−141979号公報により公知である。
12(A)に示すように、3個のノードN1 〜N3 が同
一カーブ上に存在すれば、そのカーブの曲率半径Rを正
しく推定することができる。しかしながら、図12
(B)に示すように、3個のノードN1 〜N3 のうち、
中央のノードN2 がカーブ上にあり、その前後のノード
N1 ,N3 がカーブから外れている場合、3個のノード
N1 〜N3 から推定したカーブの曲率半径R′は、実際
のカーブの曲率半径Rよりも大きくなってしまい、カー
ブ形状を正確に認識できなくなる問題がある。
で、同一カーブ上に3個以上のノードが存在しない場合
でも、そのノードの通過可否を正確に判定できるように
することを目的とする。
に、請求項1に記載された発明は、道路を構成する複数
のノードの集合としての地図情報を出力する地図情報出
力手段と、地図上における自車位置を検出する自車位置
検出手段と、自車位置の前方のノードがカーブ区間に存
在するか否かを判定するカーブ区間判定手段と、カーブ
区間に存在するノードの通過状態判定量を、車両の方位
角変化量を車両の移動距離で除算した値として算出する
通過状態判定量算出手段と、通過状態判定量に基づいて
車両がカーブ区間に存在するノードを通過し得るか否か
を判定する通過可否判定手段とを備えたことを特徴とす
る。
ドがカーブ区間に存在するか否かを判定し、カーブ区間
に存在するノードについて車両の通過可否を判定するの
で、直線路に存在するノードについて不必要な通過可否
の判断を行う必要がなくなって演算負荷が軽減される。
また通過状態判定量を、車両の方位角変化量を車両の移
動距離で除算した値として算出するので、その通過状態
判定量は車両がノードを通過する際の難易度を的確に表
すパラメータとなり、カーブ上にノードが1個あるいは
2個しか存在しない場合でも通過可否の判定を正確に行
うことが可能となる。
1の構成に加えて、前記車両の方位角変化量を隣接する
ノードを連結する線分の成す角度として算出し、前記車
両の移動距離を隣接するノード間の距離に基づいて算出
することを特徴とする。
する線分の成す角度として車両の方位角変化量を算出
し、隣接するノード間の距離として車両の移動距離を算
出するので、それら方位角変化量及び移動距離を容易且
つ的確に算出することができる。
1の構成に加えて、通過状態判定量に基づいて車両がカ
ーブ区間に存在するノードを通過し得る通過可能速度を
算出する通過可能速度算出手段を備えてなり、通過可能
速度算出手段は、車両が前記ノードを通過する際に許容
される設定限界横加速度と前記通過状態判定量とに基づ
いて、前記通過可能速度を、 通過可能速度=(設定限界横加速度/通過状態判定量)
1/2 により算出することを特徴とする。
えないような通過可能速度を的確に算出することができ
る。
1の構成に加えて、通過状態判定量に基づいて車両がカ
ーブ区間に存在するノードを通過し得る通過可能速度を
算出する通過可能速度算出手段を備えてなり、通過可能
速度算出手段は、車両が前記ノードを通過する際に許容
される設定限界ヨーレートと前記通過状態判定量とに基
づいて、前記通過可能速度を、 通過可能速度=設定限界ヨーレート/通過状態判定量 により算出することを特徴とする。
越えないような通過可能速度を的確に算出することがで
きる。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
ので、図1は本発明装置の全体構成を示すブロック図、
図2は道路形状判定手段の機能を説明する図、図3は先
読み区間及び探査区間の説明図、図4はフローチャート
の第1分図、図5はフローチャートの第2分図、図6は
フローチャートの第3分図、図7はリンク長lN 及び交
差角θN の説明図、図8はフローチャートのステップS
5の説明図、図9は通過状態判定量θN /LN の定義を
説明する図、図10はフローチャートのステップS13
の説明図、図11は補正係数KC ,KS を検索するマッ
プを示す図である。
可否判定装置は、地図情報出力手段M1と、自車位置検
出手段M2と、カーブ区間判定手段M3と、通過状態判
定量算出手段M4と、通過可能速度算出手段M5と、車
速検出手段M6と、通過予測速度算出手段M7と、通過
可否判定手段M8と、車両制御手段としての警報手段M
9と、車両制御手段としての車速調整手段M10とを備
える。カーブ区間判定手段M3及び通過状態判定量算出
手段M4は、併せて道路形状判定手段M11を構成す
る。
段M2は周知の自動車用ナビゲーションシステムに搭載
されているもので、地図情報出力手段M1はICカー
ド、CD−ROM、記憶の書き換えが可能なMO(光磁
気ディスク)等に予め記憶された所定範囲の道路データ
を読み出して出力し、自車位置検出手段M2は前記道路
データにGPSアンテナから受信した自車位置データを
重ね合わせて地図上の自車位置Pを検出する。前記道路
データは道路上に所定間隔で設定された多数のノードN
N の座標から構成される。
第1判定手段を構成するカーブ区間判定手段M3は、道
路データと自車位置Pとに基づいて、自車位置Pの前方
のノードNN がカーブ上に存在するか直線路上に存在す
るかを判定する。通過状態判定量算出手段M4は、後か
らその内容を詳述する第2判定手段M41 と、第3判定
手段M42 と、第4判定手段M43 と、第1補正手段M
44 と、第2補正手段M45 とを含んでおり、車両がカ
ーブを通過できるか否かを判定する指標となる通過状態
判定量θN /LN を算出する。
定量θN /LN と、ドライバーがカーブを安全に通過で
きる程度に予め設定した設定限界横加速度G(あるい
は、設定限界ヨーレートYR)とに基づいて、車両がノ
ードNN を安全に通過できる最大車速である通過可能速
度VmaxNを算出する。
車輪速センサの出力に基づいて現在の自車の車速Vを検
出する。通過予測速度算出手段M7は、車速Vと、自車
位置Pと、予め設定した車両の基準減速度βとに基づい
て、車両がノードNN を通過する通過予測速度VN を算
出する。通過可否判定手段M8は、通過予測速度VNを
通過可能速度VmaxNと比較し、VN ≦VmaxNであれば車
両がノードNN を通過可能であると判定する。また、V
N >VmaxNであれば車両がノードNN を通過困難である
と判定し、ドライバーに車両の減速を促すべくブザーや
ランプよりなる警報手段M9を作動させるとともに、車
両を自動減速すべく自動ブレーキ手段やエンジン出力低
減手段よりなる車速調整手段M10を作動させる。
路上に先読み区間及び探査区間が設定される。先読み区
間は、自車位置Pと通過可否の判断を行うノードNN と
の間に設定されるもので、車両がその先読み区間を通過
してノードNN に達するまでに所定時間tを確保し、そ
の所定時間t内に通過可否の判断を行うとともに警報手
段M9や車速調整手段M10を作動させるためのもので
ある。探査区間は、その探査区間内に存在するノードN
N について通過可否の判断を行うためのもので、これに
より遙に遠方のノードNN について不必要な通過可否の
判断を行うことが回避される。
を通過すべく自車位置Pにおいて自発的に制動を開始し
たと仮定した場合に、その制動により発生すると推定さ
れる基準減速度βを予め設定しておき、前記所定時間t
内に車両が進行する距離Vt−(βt2 /2)により決
定される。探査区間の始端は先読み区間の終端に設定さ
れ、探査区間の終端は前記基準減速度βで減速する車両
が停止する位置、即ち自車位置Pから距離V2 /2βの
位置に設定される。
6のフローチャートを参照しながら説明する。
数のノードNN (NN =N1 ,N2,N3 …)の座標を
読み込み、ステップS2で各ノードNN におけるリンク
長l N 及び交差角θN を読み込む。図7に示すように、
リンク長lN は隣接するノードNN ,NN+1 間の距離と
して定義され、交差角θN は或るリンクNN-1 NN とそ
の前方に位置するリンクNN NN+1 との成す角度として
定義されるもので、これらは各ノードNN の位置が座標
により与えられていることから幾何学的に算出すること
ができる。
判定手段)M3により、ノードNNがカーブ上に存在す
るか直線路上に存在するかを判定する。この判定は、先
ずステップS3で各ノードNN におけるθN /lN を算
出し、このθN /lN を予め設定した第1判定基準値ψ
REF と比較し、θN /lN ≧ψREF であれば、ノードN
N がカーブ上に存在すると判定してステップS5に移行
する。θN /lN は車両の移動距離に対する車両の方位
角変化量に対応するもので、その値が大きいということ
は、道路がカーブしていることを示しており、その値が
小さいということは、道路が直線路であることを示して
いる。
あっても、ステップS4で交差角θ N を第2判定基準値
θREF と比較し、θN ≧θREF であれば、即ち交差角θ
N そのものが第2判定基準値θREF 以上であれば、道路
がカーブしていると判定してステップS5に移行する。
一方、前記ステップS3でθN /lN <ψREF であり、
且つ前記ステップS4でθN <θREF であれば、ステッ
プS15で道路が直線路であると判定する。尚、道路が
直線路である場合には、後述する通過状態判定量θN /
LN はゼロに設定される。
M3でノードNN がカーブ上に存在すると判定される
と、第2判定手段M41 により、連続する2個のノード
NN ,NN+1 が同一カーブ上に存在するか否かを判定す
る。第2判定手段M41 による判定は、ステップS5で
ノードNN ,NN+1 間のリンク長lN を第3判定基準値
lmaxNと比較することにより行われ、lN ≦lmaxNなら
ばノードNN ,NN+1 が同一カーブ上に存在すると判定
してステップS6に移行し、lN >lmaxNならばノード
NN ,NN+1 が同一カーブ上に存在しないと判定してス
テップS10に移行する。
8に基づいて説明する。図8(A)には一般的なカーブ
の代表例として、Oを中心とする同一円弧状に3個のノ
ードNN-1 ,NN ,NN+1 が等間隔で並んでいる状態を
示している。ノードNN における交差角θN は円弧の中
心角∠NN ONN+1 に等しいことから、ノードN,N
N+1 間のリンク長lN は、 lN =2d/tan (θN /4) …(1) で与えられる。ここで、dはノードNN ,NN+1 間のザ
グである。
る際に隣接するノードNN 間の距離(即ち、リンク長l
N )を設定する基準となる値であって、そのザグdが所
定値(3.5m乃至6m)以下に納まるように各ノード
NN の位置が設定されることにより、最小限の数のノー
ドNN によって道路形状を表現するようになっている。
その結果、急カーブにおいては隣接するノードNN 間の
リンク長lN が小さくなってノードNN が密に配置さ
れ、また緩カーブにおいては隣接するノードNN間のリ
ンク長lN が大きくなってノードNN が疎に配置される
ことになる。
リンク長として、 lmaxN=2d/tan (θN /4) …(2) により定義し、前記ステップS5において、lN ≦l
maxNが成立していれば、ノードNN ,NN+1 は同一カー
ブ上に存在すると判定し、lN ≦lmaxNが成立しなけれ
ば、ノードNN ,NN+1 は別カーブ上に存在すると判定
する(図8(B)参照)。
NN+1 が同一カーブ上に存在すると判定されたとき、第
3判定手段M42 により、ステップS6で前記同一カー
ブ上に存在するN個のノードN1 …NN の通過状態判定
量θ1 /L1 …θN /LN を以下のようにして決定す
る。即ち、最初のN−1個のノードN1 〜NN-1 につい
ては、その通過状態判定量θK /LK (K=1〜N−
1)を、 θK /LK ←θK /lK …(3) と定める。
態判定量θN /LN を、 θN /LN ←θN /(lN-1 又はlmaxNの短い値) …(4) と定める。ここで、lmaxNは前記(2)式で定義された
lmaxN=2d/tan (θ N /4)である。
カーブ上に2個のノードN1 ,N2が連続して存在する
場合には、最初のノードN1 の通過状態判定量θ1 /L
1 をθ1 /l1 と定め、2番目(最後)のノードN2 の
通過状態判定量θ2 /L2 をθ2 /(l1 又はlmax2の
短い値)と定める。また図9(B)に示すように同一カ
ーブ上に3個のノードN1 ,N2 ,N3 が連続して存在
する場合には、最初のノードN1 及び2番目のノードN
2 の通過状態判定量θ1 /L1 ,θ2 /L2 をそれぞれ
θ1 /l1 ,θ2 /l2 と定め、3番目(最後)のノー
ドN3 の通過状態判定量θ3 /L3 をθ3 /(l2 又は
lmax3の短い値)と定める。
N1 …の最後のノードNN は、前記ステップS5の答え
がYESからNOに変わったときのノードNN として判
定することができる。
の方向とノードNN+1 の交差角θN+ 1 の方向とを比較
し、それらが同方向であれば、ステップS8で2個のノ
ードN N ,NN+1 が単純カーブ(曲がりの方向が一定の
カーブ)上に存在すると判定され、それらが逆方向であ
れば、ステップS9で2個のノードNN ,NN+1 がS字
カーブ(曲がりの方向が右から左に、又は左から右に変
化するカーブ)上に存在すると判定される。
5)においてノードNN ,NN+1 が同一カーブ上に存在
しないと判定されたとき、第3判定手段M4 2 におい
て、ステップS10で同一カーブ上に単独で存在するノ
ードNN の通過状態判定量θN /LN が、 θN /LN =θN /lmaxN …(5) と定められる(図9(C)参照)。
maxNSを、前記(5)式のLN ,L N+1 を用いて、 lmaxNS=LN +LN+1 …(6) により算出する。前記第4判定基準値lmaxNSの意味す
るところは、後から説明する。
N の方向とノードNN+1 の交差角θ N+1 の方向とを比較
し、それらが同方向であれば、ステップS14で2個の
ノードNN ,NN+1 がそれぞれ別個の(同方向に曲が
る)2個のカーブ上に存在すると判定される。
θN ,θN+1 が逆方向であれば、更にステップS13で
リンク長lN を前記第4判定基準値lmaxNSと比較し、
lN ≦l maxNSであれば、ステップS13で2個のノー
ドNN ,NN+1 がS字カーブ上に存在すると判定し、l
N >lmaxNSであれば、前記ステップS14で2個のノ
ードNN ,NN+1 がそれぞれ別個の(逆方向に曲がる)
2個のカーブ上に存在すると判定される。
下のとおりである。図10(A)に示すように、2個の
逆方向の円弧が連続するS字カーブの第1カーブにノー
ドN N が存在し、第2カーブにノードNN+1 が存在する
場合を考えると、車両がノードNN を通過するための通
過状態判定量θN /LN 及びノードNN+1 を通過するた
めの通過状態判定量θN+1 /LN+1 は、前記(5)式か
らθN /lmaxN及びθ N+1 /lmaxN+1である。従って、
第1カーブ及び第2カーブが直接S字状に連続している
場合には、図10(B)に示すように、ノードNN ,N
N+1 間のリンク長lN はlmaxN+lmaxN+1=lmaxNS以
下のはずであり、逆にノードNN ,NN+ 1 間のリンク長
lN がlmaxN+lmaxN+1=lmaxNSを越えていれば、第
1カーブ及び第2カーブは直線路を介して連続する別個
のカーブのはずである。
ドNN の状態が前記ステップS8,S9,S13,S1
4,S15で5種類に分類されると、続くステップS1
6で、第1補正手段M44 及び第2補正手段M45 によ
り、前記ステップS6,S10で算出した通過状態判定
量θN /LN を補正する。
が存在する場合(ステップS8参照)に、第1補正手段
M44 により行われる補正について説明する。この場合
の通過状態判定量θN /LN は前記ステップS6で算出
されるが、算出された通過状態判定量θN /LN の値が
同一であっても、そのカーブにおける交差角θN のトー
タルが大きいほど車両は通過し難くなる。その理由は、
曲率半径が同じカーブであっても、車両の進行方向が3
0°変化するカーブよりも車両の進行方向が90°変化
するカーブの方が通過が困難であることからも理解され
る。そこで、図11(A)に示すように、そのカーブに
存在する複数のノードNN の交差角θNの総和ΣθN を
算出し、このΣθN をパラメータとしてマップから補正
係数KCを検索する。そして補正係数KC を用いて通過
状態判定量θN /LN を次式により補正する。
って0から0.5まで増加するため、補正された通過状
態判定量θN /LN は、最大で元の通過状態判定量θN
/LN の1.5倍になり、これにより通過状態判定量θ
N /LN の値を車両が実際にカーブを通過する際の通過
の困難さに見合った値にすることができる。
NN+1 が存在する場合(ステップS9,S13参照)に
第2補正手段M45 により行われる補正について説明す
る。この場合の通過状態判定量θN /LN は前記ステッ
プS6,S10で算出されるが、算出された通過状態判
定量θN /LN の値が同一であっても、そのカーブが一
方向に曲がるカーブである場合よりも、S字カーブであ
る場合の方が車両は通過し難くなる。そこで、図11
(B)に示すように、2個のノードNN ,NN+1の交差
角θN ,θN+1 の絶対値の和|θN |+|θN+1 |をパ
ラメータとしてマップから補正係数KS を検索する。そ
して補正係数KS を用いて通過状態判定量θN /LN を
次式により補正する。
|+|θN+1 |が増加するに伴って0から1.0まで増
加するため、補正された通過状態判定量θN /LN は、
最大で元の通過状態判定量θN /LN の2.0倍にな
り、これにより通過状態判定量θN /LN の値を車両が
実際にカーブを通過する際の通過の困難さに見合った値
にすることができる。
レートYRは、車両の進行方向の変化量である交差角θ
N を、それが発生するのに要した時間tで除算したθN
/tで与えられる。そして前記時間tはリンク長lN を
そこを通過する車速Vで除算したlN /Vで与えられる
ため、最終的にヨーレートYRは通過状態判定量θN/
LN と車速Vの積により算出される。
積で与えられる。
(10)式から、 V={G/(θN /LN )}1/2 …(11) を算出する。前記(11)式は、車両がカーブを通過す
る際に許容される設定限界横加速度Gを定めれば、その
設定限界横加速度Gと通過状態判定量θN /LNとに基
づいて、車両がカーブを通過する際の通過可能速度V
maxNが得られることを示している。前記通過可能速度V
maxNは、車両の横加速度が前記設定限界横加速度Gを越
えずにカーブを通過することができる最大車速である。
車位置Pから基準減速度βで減速したと仮定したときに
ノードNN を通過する通過予測速度VN が、自車位置P
からノードNN までの距離をSN として、 VN =(V2 −2βSN )1/2 …(12) により算出される。
通過可能速度VmaxNと比較し、VN≦VmaxNであれば車
両がノードNN を通過可能であると判定し、VN >V
maxNであれば車両がノードNN を通過困難であると判定
する。車両がノードNN を通過困難である場合には、ス
テップS20でドライバーに車両の減速を促すべく警報
手段M9を作動させるとともに、車両を自動減速すべく
車速調整手段M10を作動させる。これにより、ドライ
バーの自発的な制動や自動減速が行われて車速が低下
し、車両はカーブを確実に通過できるようになる。
ドNN がカーブ上に存在すると判定された場合に、その
カーブ上に存在するノードNN の通過状態判定量θN /
LNを具体的に算出するので、直線状の道路を走行する
際に不要な通過状態判定量θ N /LN の算出が行われる
のを回避して演算負荷を軽減し、電子制御ユニットの小
型化を図ることができる。また車両がノードを通過する
際の難易度を的確に表すパラメータである通過状態判定
量θN /LN を用いて通過可否の判定を行うので、カー
ブ上にノードNN が1個あるいは2個しか存在しない場
合でも、通過可否の判定を正確に行うことができる。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
基づいて通過可能速度VmaxNを算出しているが、設定限
界横加速度Gに代えて設定限界ヨーレートYRに基づい
て通過可能速度VmaxNを算出することも可能である。即
ち、前記(9)式から、通過可能速度VmaxNを、 VmaxN=YR/(θN /LN ) …(13) により算出しても良い。
によれば、カーブ区間判定手段により自車位置の前方の
ノードがカーブ区間に存在するか否かを判定し、カーブ
区間に存在するノードについて通過可否判定手段が車両
の通過可否を判定するので、直線路に存在するノードに
ついて不必要な通過可否の判断を行う必要がなくなって
演算負荷が軽減される。また通過状態判定量算出手段
は、通過状態判定量を、車両の方位角変化量を車両の移
動距離で除算した値として算出するので、その通過状態
判定量は車両がノードを通過する際の難易度を的確に表
すパラメータとなり、カーブ上にノードが1個あるいは
2個しか存在しない場合でも通過可否判定手段による通
過可否の判定を正確に行うことが可能となる。
前記車両の方位角変化量を隣接するノードを連結する線
分の成す角度として算出し、前記車両の移動距離を隣接
するノード間の距離に基づいて算出するので、前記方位
角変化量及び移動距離を容易且つ的確に算出することが
できる。
通過状態判定量に基づいて車両がノードを通過し得る通
過可能速度を算出する通過可能速度算出手段を備えてな
り、通過可能速度算出手段は、車両がノードを通過する
際に許容される設定限界横加速度と前記通過状態判定量
とに基づいて、前記通過可能速度を、 通過可能速度=(設定限界横加速度/通過状態判定量)
1/2 により算出するので、設定限界横加速度を越えないよう
な通過可能速度を的確に算出することができる。
通過状態判定量に基づいて車両がノードを通過し得る通
過可能速度を算出する通過可能速度算出手段を備えてな
り、通過可能速度算出手段は、車両がノードを通過する
際に許容される設定限界ヨーレートと前記通過状態判定
量とに基づいて、前記通過可能速度を、 通過可能速度=設定限界ヨーレート/通過状態判定量 により算出するので、設定限界ヨーレートを越えないよ
うな通過可能速度を的確に算出することができる。
図
Claims (4)
- 【請求項1】 道路を構成する複数のノード(NN )の
集合としての地図情報を出力する地図情報出力手段(M
1)と、 地図上における自車位置(P)を検出する自車位置検出
手段(M2)と、 自車位置(P)の前方のノード(NN )がカーブ区間に
存在するか否かを判定するカーブ区間判定手段(M3)
と、 カーブ区間に存在するノード(NN )の通過状態判定量
(θN /LN )を、車両の方位角変化量(θN )を車両
の移動距離(LN )で除算した値として算出する通過状
態判定量算出手段(M4)と、 通過状態判定量(θN /LN )に基づいて車両がカーブ
区間に存在するノード(NN )を通過し得るか否かを判
定する通過可否判定手段(M8)と、を備えたことを特
徴とする車両の通過可否判定装置。 - 【請求項2】 前記車両の方位角変化量(θN )を隣接
するノード(NN )を連結する線分の成す角度として算
出し、前記車両の移動距離(LN )を隣接するノード
(NN )間の距離に基づいて算出することを特徴とす
る、請求項1に記載の車両の通過可否判定装置。 - 【請求項3】 通過状態判定量(θN /LN )に基づい
て車両がカーブ区間に存在するノード(NN )を通過し
得る通過可能速度(VmaxN)を算出する通過可能速度算
出手段(M5)を備えてなり、通過可能速度算出手段
(M5)は、車両が前記ノード(NN )を通過する際に
許容される設定限界横加速度(G)と前記通過状態判定
量(θN /LN )とに基づいて、前記通過可能速度(V
maxN)を、 通過可能速度=(設定限界横加速度/通過状態判定量)
1/2 により算出することを特徴とする、請求項1に記載の車
両の通過可否判定装置。 - 【請求項4】 通過状態判定量(θN /LN )に基づい
て車両がカーブ区間に存在するノード(NN )を通過し
得る通過可能速度(VmaxN)を算出する通過可能速度算
出手段(M5)を備えてなり、通過可能速度算出手段
(M5)は、車両が前記ノード(NN )を通過する際に
許容される設定限界ヨーレート(YR)と前記通過状態
判定量(θN /LN )とに基づいて、前記通過可能速度
(VmaxN)を、 通過可能速度=設定限界ヨーレート/通過状態判定量 により算出することを特徴とする、請求項1に記載の車
両の通過可否判定装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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