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JP3273705B2 - 温度補償機構付ドアクローザ用ダンパー装置 - Google Patents

温度補償機構付ドアクローザ用ダンパー装置

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JP3273705B2
JP3273705B2 JP29053394A JP29053394A JP3273705B2 JP 3273705 B2 JP3273705 B2 JP 3273705B2 JP 29053394 A JP29053394 A JP 29053394A JP 29053394 A JP29053394 A JP 29053394A JP 3273705 B2 JP3273705 B2 JP 3273705B2
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JP
Japan
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movable body
change
rotating body
thermal expansion
door
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和之 青木
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Nitto Kohki Co Ltd
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Nitto Kohki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、引戸や開き戸に使用
し、開放した扉が適宜の自閉手段で閉鎖する際に、その
自閉する扉の制動を行うドアクローザ用ダンパー装置に
係り、特に周囲の温度変化に対しても安定したダンパー
力を発揮することができる温度補償機構付ドアクローザ
用ダンパー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば引戸や開き戸用のドアクローザに
おいて、開放された扉が自閉する際に、閉じ際で扉が急
激な速度に達してしまい大きな音をたててドア枠に衝突
するのを防止するため、閉扉動作の制動を行うダンパー
(制動)機構が通常設けられている。またこのダンパー
(制動)機構としては、例えば、エアーシリンダ方式の
ものや、シリンダ型・ポンプ型等の油圧方式のもの等が
広く知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ダンパー機構のうち、例えば、エアーシリンダ方式のも
のにあっては、エアー音が発生すること、装置自体
が大きいこと、取り付け工事が難しいこと、等の不都
合を生じている。また、油圧方式のダンパー機構にあっ
ては、高価であること、油漏れを起こしやすいこ
と、等の欠点を生じている。
【0004】このような事情から、近時、例えば比較的
大きな粘性流体を使用して確実なダンパー力を生み出す
ことができる流体摩擦抵抗が注目されており、この流体
摩擦抵抗を利用したダンパー機構の開発が検討されてい
る。ところで、この流体摩擦抵抗は理論的にその動作・
作用が解明されているものであるが、 扉自閉の際の速度調整は、簡単に変更することができ
ず、一定値に固定されてしまうばかりか、 扉の開放時には手等の力で、換言すれば大きな力を必
要とせずに開扉動作を行うため開扉時に制動力をなくす
ることが好ましいものであるが、これについても実現す
るのが困難である。
【0005】そこで、この発明は、上記した事情に鑑
み、簡単に自閉速度を調整・変更することができるとと
もに、周囲の環境温度が大きく変化する場合であって
も、安定した制動力を発揮することができる温度補償機
構付ドアクローザ用ダンパー装置を提供することを目的
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明は、引戸
や開き戸に使用し、開放した扉が適宜の自閉手段で閉鎖
する際に、その自閉する扉の制動を行うドアクローザ用
ダンパー装置であって、筐体内部に充填された流体と、
この筐体に回転自在に取り付けた制動シャフトと、この
制動シャフトに底面が固着し、筐体内部で回転自在であ
るとともに一方が開口した円筒状の回転体と、前記筐体
の制動シャフトを取り付けた面と対峙する側に取り付け
た調整ネジと、この調整ネジ螺合し、調整ネジの回転
によって筐体内部でその軸方向にのみ移動し、回転動作
が阻止された、一方が開口した円筒状の可動体と、前記
制動シャフトに一方向のみ回転動作を伝達するとともに
他方向の回転動作を遮断するクラッチとを備え、前記円
筒状の回転体と可動体を対峙させ、互いの筒部が重なる
ように配置するとともに、前記調節ネジによって可動体
を移動させ、前記回転体の筒部と可動体の筒部との重な
り領域の面積を変更させることによって、回転する回転
体の回転速度を変更・調節し、さらに周囲の温度変化に
応じて前記回転体側と可動体側との間の隙間が熱膨張差
で変化するように構成し、前記流体の粘度変化にともな
うダンパー力の変化を熱膨張差で相殺するように構成し
たものである。
【0007】
【作用】この発明では、筐体内部に設けた可動体を調整
ネジで適宜移動させ、その可動体の位置の変動によって
回転体と可動体との重なり領域の面積を変更させ、換言
すれば回転体に対する可動体の制動力を自在に調整する
ことができる。また、この発明では、扉が閉鎖する場合
のみ扉側の回転動作を制動させるため、制動シャフトに
クラッチが付設されており、扉が開放する場合には、で
きるだけ軽い力で開放できるようにするため扉側に制動
力が伝達することがないようになっている。また、この
発明では、周囲の温度変化によってその流体の粘度が大
きく変化しても、回転体と可動体との間に設けた流体の
通過する隙間が、回転体と可動体との熱膨張量差から周
囲の温度変化に伴って変化し、その結果粘度の変化に伴
うダンパー力の変化をその熱膨張量差で相殺することが
できる。
【0008】
【実施例】以下、この発明について添付図面を参照しな
がら説明する。図1は、この発明に係る引き戸用ドアク
ローザに適用した温度補償機構付ダンパー装置を示す概
略断面図である。
【0009】この実施例の温度補償機構付ダンパー装置
は、図1に示すように、ブラケット(図略)に固着され
た筐体1と、この筐体1内部の流体室に充填された粘性
流体2と、この筐体1の上部に回転自在に取り付けた制
動シャフト3Aと、制動シャフト3Aに固着され筐体1
に対して回転自在の回転体3と、筐体1の底部に取り付
けた調整ネジ4と、この調整ネジ4に螺合するとともに
筐体1の溝1Aに沿って上下方向にのみ移動し回転動作
が阻止された可動体5と、ピニオン(図略)の一方向の
み回転動作を制動シャフト3Aに伝達するクラッチ(図
略)とを備えている。
【0010】なおこの温度補償機構付ダンパー装置は、
自閉の際に、戸枠(図略)側のガイドレール部材(図
略)に固設したラック(図略)と噛合するピニオン(図
略)の回転力を制動するようになっており、引き戸の上
面に取り付けたブラケットに固着されている。なお、こ
の実施例の場合の自閉手段として、ガイドレール部材を
戸の閉鎖方向に向けて若干下方に傾斜させた構成のもの
が使用されているが、勿論これ以外に例えばバネ等を使
用してもよい。
【0011】粘性流体2には、周囲の温度変化に影響さ
れ難い粘度特性のものが使用されており、この実施例で
は、粘度の温度変化が鉱物油に比べて凡そ1/50程度
であるジメチルシリコンオイルが使用されている。な
お、この実施例の粘性流体には、粘度について温度変化
の小さなものが使用されているが、特にこのような温度
変化の小さなものに限定されるものではない。即ちこの
発明では、回転体や可動体間の熱膨張差を利用してその
粘度変化を相殺させる構成としたので、比較的大きな粘
性特性を有する流体でも勿論使用可能である。
【0012】回転体3は、可動体5の内周面に対して極
く僅かの隙間を保持した外径寸法に形成されており、粘
性流体2が充填された筐体1内部に設置され、引き戸の
自閉に伴い回転力が伝達されるようになっている。なお
図1に示すように、回転体3は可動体5の内側に、互い
の筒部が重なり合うように配置され、回転体3は可動体
5に対して回転する。
【0013】調整ネジ4は、可動体5を筐体1内部でそ
の中心軸方向に移動させ、これによって可動体5の筒部
と回転体3の筒部との重なり領域面積を変更・調節す
るようになっている。
【0014】可動体5は、筐体1内部の粘性流体が充填
(内容積を全て満たす必要はない)された室内でその中
心軸方向に移動可能状態に設置されており、より詳細に
は、図2に示すように、外周面に一部(この実施例では
4箇所)突設した突起部分5Aが筐体1内部に刻設した
係合溝1Aにセレーション係合するようになっており、
調整ネジ4を回転操作するだけでこの可動体5が移動・
調節できるようになっている。この可動体5は、図3に
示すように、外筒51と、回転体3よりも膨張率の大き
な材料(例えばポリアセタール、ナイロン等の高分子化
合物)で略円柱状に形成し、外筒51に圧入させる温度
補償部材52とから構成されている。外筒51には、温
度補償部材52の圧入部分を避けた任意の部分に、粘性
流体2が自由に通過することができる孔51Aが形成さ
れているが、この外筒51と筐体1との間隙がある程度
大きく確保されてあれば、特にその孔51Aは必要な
い。
【0015】なお、粘性流体2は、外的環境が高温(低
温)になると粘度が一般的に低下(上昇)する傾向があ
るから、可動体5の温度補償部材52及び回転体3につ
いては、温度の変化による粘性流体2の粘度変化を相殺
するような、つまり特定の温度範囲下で、この変化分を
丁度相殺するような値だけ膨張(収縮)するように、熱
膨張係数や厚さ、さらには温度補償部材52と回転体3
との間隔などが適当に設定されてあればよい。
【0016】クラッチは、ピニオンが一定の方向に回転
動作する場合に、即ち引き戸が閉鎖動作する場合に、ピ
ニオンの回転動作を制動シャフト3Aに伝達するととも
に、引き戸が開放されてピニオンが反対方向に回転動作
する場合に、そのピニオンの回転動作が制動シャフト3
Aに伝達するのを阻止するものであり、ワンウェイクラ
ッチが使用されている。
【0017】従って、この実施例によれば、粘性流体の
粘度を利用して引き戸の閉鎖動作を制動するようになっ
ているが、調整ネジ4を操作することで、使用する引き
戸の重量や設置する場所の使用目的等に応じた最適なダ
ンパー力(制動力)、更には自閉速度を簡単に設定・調
節することができる。また、この可動体5及び回転体3
については、粘性流体2の粘度について温度変化を相殺
するような、つまり外的環境が高温(低温)時には一般
的に粘度が低下(上昇)するから、この変化分を丁度相
殺するような値だけ膨張(収縮)するものであれば、季
節的な温度変化に対しても一定のダンパー力(制動力)
を発揮することができるものである。
【0018】なお、この実施例では、流体摩擦抵抗型ダ
ンパー装置を引き戸用のドアクローザに適用したが、勿
論この引き戸に限定されるものではなく、例えば開き戸
用の各種タイプのドアクローザにおけるダンパー装置と
しての適用も可能である。
【0019】次に、この発明に係る他の実施例について
説明する。図4はこの発明に係る第2実施例の温度補償
機構付ダンパー装置の要部を示すものであり、この温度
補償機構付ダンパー装置は、回転体31の方を熱膨張係
数の小さなもの(例えばスチール等の材料)で形成し、
可動体53を熱膨張係数の大きなもの(例えばプラスチ
ック材料)で形成した構成となっている。なお、この第
2実施例では回転体の方を可動体よりも熱膨張係数の小
さなもので形成したが、特にこれに限定されるものでは
なく、同様の効果が得られるものならば逆に可動体の方
を熱膨張係数の小さなもので形成してもよい。
【0020】図5はこの発明に係る第3実施例の温度補
償機構付ダンパー装置の要部を示すものであり、この温
度補償機構付ダンパー装置は、回転体32の方を熱膨張
係数の大きなもの(例えばアルミニュウムや樹脂等の材
料)で形成し、可動体53を熱膨張係数の小さなもの
(例えばスチール等の材料)で形成した構成となってい
る。なお、この第3実施例でも回転体の方を可動体より
も熱膨張係数の大きなもので形成したが、特にこれに限
定されるものではなく、同様の効果が得られるものなら
ば逆に可動体の方を熱膨張係数の大きなもので形成して
もよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、制動シャフトにクラッチが付設されており、扉が
閉鎖する場合のみ扉側の回転動作を制動させることがで
きるようになっており、扉が開放する場合には、できる
だけ軽い力で開放できるようにするため扉側に制動力が
伝達することがないようになっているから、建築機器等
のドアクローザにおいて流体摩擦抵抗を利用した好適な
ダンパー機構を実現することができる。
【0022】また、この発明によれば、筐体内部に設け
た可動体を調整ネジで適宜移動させ、その可動体の位置
を変動させて回転体と可動体との重なり領域の面積を変
更させることによって、回転体に対する可動体の摩擦制
動力を誰でも簡単・自在に調整することができるから、
ダンパー力(制動力)、延いては自閉速度を容易に変更
・設定することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る第1実施例の温度補償付ドアク
ローザ用ダンパー装置を示す概略断面図。
【図2】第1実施例の温度補償付ドアクローザ用ダンパ
ー装置の要部を示す概略斜視図。
【図3】可動体の構成を示す概略分解図。
【図4】この発明の温度補償付ドアクローザ用ダンパー
装置の第2実施例の要部である回転体と可動体を示す概
略断面図。
【図5】この発明の温度補償付ドアクローザ用ダンパー
装置の第2実施例の要部である回転体と可動体を示す概
略断面図。
【符号の説明】
1 筐体 2 粘性流体 3 回転体 4 調整ネジ 5,53,54 可動体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 3/14 E05F 5/00 - 5/06 F16F 9/10 - 9/28

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引戸や開き戸に使用し、開放した扉が適
    宜の自閉手段で閉鎖する際に、その自閉する扉の制動を
    行うドアクローザ用ダンパー装置であって、 筐体(1)内部に充填された流体(2)と、 この筐体(1)に回転自在に取り付けた制動シャフト
    (3A)と、 この制動シャフト(3A)に底面が固着し、筐体(1)
    内部で回転自在であるとともに一方が開口した円筒状の
    回転体(3)と、 前記筐体(1)の制動シャフト(3A)を取り付けた面
    と対峙する側に取り付けた調整ネジ(4)と、 この調整ネジ(4)螺合し、調整ネジ(4)の回転に
    よって筐体(1)内部でその軸方向にのみ移動し、回転
    動作が阻止された、一方が開口した円筒状の可動体
    (5)と、 前記制動シャフト(3A)に一方向のみ回転動作を伝達
    するとともに他方向の回転動作を遮断するクラッチとを
    備え、 前記円筒状の回転体(3)と可動体(5)を対峙させ、
    互いの筒部が重なるように配置するとともに、前記調節
    ネジ(4)によって可動体(5)を移動させ、前記回転
    体(3)の筒部と可動体(5)の筒部との重なり領域の
    面積を変更させることによって、回転する回転体(3)
    の回転速度を変更・調節し、 さらに周囲の温度変化に応じて前記回転体側と可動体側
    との間の隙間が熱膨張差で変化するように構成し、前記
    流体の粘度変化にともなうダンパー力の変化を熱膨張差
    で相殺するように構成したことを特徴とする温度補償機
    構付ドアクローザ用ダンパー装置。
  2. 【請求項2】 引戸や開き戸に使用し、開放した扉が適
    宜の自閉手段で閉鎖する際に、その自閉する扉の制動を
    行うドアクローザ用ダンパー装置であって、 筐体(1)内部に充填された流体(2)と、 この筐体(1)に回転自在に取り付けた制動シャフト
    (3A)と、 この制動シャフト(3A)に固着し、筐体(1)内部で
    回転自在である回転体(3)と、 前記筐体(1)の制動シャフト(3A)を取り付けた面
    と対峙する側に取り付けた調整ネジ(4)と、 この調整ネジ(4)螺合し、調整ネジ(4)の回転に
    よって筐体(1)内部でその軸方向にのみ移動し、回転
    動作が阻止された、一方が開口した円筒状の可動体
    (5)と、 前記制動シャフト(3A)に一方向のみ回転動作を伝達
    するとともに他方向の回転動作を遮断するクラッチとを
    備え、 前記円筒状の可動体(5)の内側に、互いの筒部が重な
    るように回転体(3)を配置するとともに、前記調節ネ
    ジ(4)によって可動体(5)を移動させ、前記回転体
    (3)の筒部と可動体(5)の筒部との重なり領域の面
    積を変更することによって、円筒状の可動体(5)の内
    側で回転する回転体(3)の回転速度を変更・調節し、 さらに周囲の温度変化に応じて前記回転体側と可動体側
    との間の隙間が熱膨張差で変化するように構成し、前記
    流体の粘度変化にともなうダンパー力の変化を熱膨張差
    で相殺するように構成したことを特徴とする温度補償機
    構付ドアクローザ用ダンパー装置。
  3. 【請求項3】 可動体(5)の内周面に対して極く僅か
    の隙間を保持する外径寸法に形成した回転体(3)を、
    円筒状の可動体(5)の内側に配置し、可動体(5)に
    対して回転体(3)を回転させたことを特徴とする請求
    項2に記載の温度補償機構付ドアクローザ用ダンパー装
    置。
  4. 【請求項4】 転体(3)よりも膨張率の大きな材料
    で、略円柱状に形成した温度補償部材(52)を、円筒
    状の可動体(5)の内側に設け、かつ可動体(5)の内
    側に配置した円筒状の回転体(3)の筒部を前記温度補
    償部材(52)の外側で回転させ、周囲の温度変化に応
    じて前記回転体側と可動体側との間の隙間が熱膨張差で
    変化するように構成し、前記流体の粘度変化にともなう
    ダンパー力の変化を熱膨張差で相殺するように構成した
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の温度補償機構
    付ドアクローザ用ダンパー装置。
  5. 【請求項5】 回転体側を熱膨張係数の大きなもので形
    成し、可動体側を熱膨張係数の小さなもので形成し、周
    囲の温度変化に応じて前記回転体側と可動体側との間の
    隙間が熱膨張差で変化するように構成し、前記流体の粘
    度変化にともなうダンパー力の変化を熱膨張差で相殺す
    るように構成したことを特徴とする請求項2又は3に
    載の温度補償機構付ドアクローザ用ダンパー装置。
  6. 【請求項6】 引戸や開き戸に使用し、開放した扉が適
    宜の自閉手段で閉鎖する際に、その自閉する扉の制動を
    行うドアクローザ用ダンパー装置であって、 筐体(1)内部に充填された流体(2)と、 この筐体(1)に回転自在に取り付けた制動シャフト
    (3A)と、 この制動シャフト(3A)に底面が固着し、筐体(1)
    内部で回転自在であるとともに一方が開口した円筒状の
    回転体(3)と、 前記筐体(1)の制動シャフト(3A)を取り付けた面
    と対峙する側に取り付けた調整ネジ(4)と、 この調整ネジ(4)に螺合し、調整ネジ(4)の回転に
    よって筐体(1)内部でその軸方向にのみ移動し、回転
    動作が阻止された可動体(5)と、 前記制動シャフト(3A)に一方向のみ回転動作を伝達
    するとともに他方向の回転動作を遮断するクラッチとを
    備え、 前記円筒状の回転体(3)の内側に、可動体(5)を
    なるように配置するとともに、前記調節ネジ(4)によ
    って可動体(5)を移動させ、前記回転体(3)の筒部
    と可動体(5)との重なり領域の面積を変更することに
    よって、回転する回転体(3)の回転速度を変更・調節
    し、 さらに周囲の温度変化に応じて前記回転体側と可動体側
    との間の隙間が熱膨張差で変化するように構成し、前記
    流体の粘度変化にともなうダンパー力の変化を熱膨張差
    で相殺するように構成したことを特徴とする温度補償機
    構付ドアクローザ用ダンパー装置。
  7. 【請求項7】 回転体側を熱膨張係数の小さなもので形
    成し、可動体側を熱膨張係数の大きなもので形成し、周
    囲の温度変化に応じて前記回転体側と可動体側との間の
    隙間が熱膨張差で変化するように構成し、前記流体の粘
    度変化にともなうダンパー力の変化を熱膨張差で相殺す
    るように構成したことを特徴とする請求項6に記載の温
    度補償機構付ドアクローザ用ダンパー装置。
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