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JP3250836B2 - 液晶パネルおよびその液晶パネルを用いた投写型表示装置 - Google Patents

液晶パネルおよびその液晶パネルを用いた投写型表示装置

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Publication number
JP3250836B2
JP3250836B2 JP05493092A JP5493092A JP3250836B2 JP 3250836 B2 JP3250836 B2 JP 3250836B2 JP 05493092 A JP05493092 A JP 05493092A JP 5493092 A JP5493092 A JP 5493092A JP 3250836 B2 JP3250836 B2 JP 3250836B2
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JP
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liquid crystal
light
polymer
crystal panel
substrate
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博司 高原
秀樹 大前
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Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として小型の液晶パ
ネルに表示された画像をスクリーン上に拡大投写する投
写型表示装置(以下、液晶投写型テレビと呼ぶ)および
主として前記液晶投写型テレビなどに用いる液晶パネル
関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶パネルは軽量、薄型など数多くの特
徴を有するため、研究開発が盛んである。しかし、大画
面化が困難であるなどの問題点も多い。そこで近年、小
型の液晶パネルの表示画像を投写レンズなどにより拡大
投影し、大画面の表示画像を得る液晶投写型テレビがに
わかに注目を集めてきている。現在、商品化されている
液晶投写型テレビには液晶の旋光特性を利用したツイス
トネマチック(以後、TNと呼ぶ)液晶パネルが用いら
れている。
【0003】まず、一般的な液晶パネルについて説明す
る。(図9)は液晶パネルの平面図である。(図9)に
おいて、93はスイッチング素子としての薄膜トランジ
スタ(以後、TFTと呼ぶ)などが形成されたガラス基
板(以後、アレイ基板と呼ぶ)、94はITOなどから
なる透明電極が形成された基板(以後、対向電極基板と
呼ぶ)、91はアレイ基板93上のゲート信号線に接続
されたTFTのオン・オフを制御する信号を印加するド
ライブIC(以後、ゲートドライブICと呼ぶ)、92
はアレイ基板93上のソース信号線にデータ信号を印加
するためのドライブIC(以後、ソースドライブICと
呼ぶ)、95は偏光フィルム、96は液晶を封止するた
めの封止樹脂である。なお、以後、同一符号を付したも
のは同一内容あるいは同一構成もしくは近似的なもので
あるとする。
【0004】(図10)はアクティブマトリックス型液
晶パネルの等価回路図である。(図10)において、1
01はTFT、102は付加コンデンサ、103は表示
画素としての液晶である。なお、G1〜Gmはゲート信号
線、S1〜Snはソース信号線である。
【0005】(図11)は従来の液晶パネルの一画素部
の断面図である。ただし、図面は説明を容易にするため
に説明に不要な箇所は省略しており、また、モデル的に
描いている。以上のことは以下の図面に対しても同様で
ある。
【0006】(図11)において、115はソース信号
線であり、その一端はソースドライブIC92に接続さ
れている。112はITOからなる画素電極114が形
成されたアレイ基板である。また、対向電極基板111
には対向電極116が形成されており、対向電極116
上にはブラックマトリックス117が形成されている。
113はTN液晶からなる層(以後、TN液晶層と呼
ぶ)であり、その膜厚は5μm前後である。また、対向
電極116と画素電極114上にはポリイミド樹脂等の
有機物からなる配向膜118a、118bが形成されて
いる。なお、一画素の大きさは30μm〜500μm程
度である。
【0007】(図13)にTN液晶パネルの動作の説明
図を示す。(図13)において、131、132は偏光
フィルム、133は偏光方向、134は透明電極、13
5は液晶分子、136は信号源、137はスイッチであ
る。(図13(a)(b))に示すように、オフ状態で
は入射光が90度回転し、オン状態では回転せずに透過
する。したがって、2枚の偏光フィルム131,132
の偏光方向が直交していれば、オフ状態では光が透過、
オン状態では遮光される。ただし、偏光方向が互いに平
行であればその逆になる。以上のようにTN液晶パネル
は光を変調し画像を表示する。
【0008】以下、従来の液晶投写型テレビについて図
面を参照しながら説明する。(図12)は従来の液晶投
写型テレビの構成図である。(図12)において、12
1は集光光学系、122は赤外線および紫外線を透過さ
せる紫外線赤外線カットフィルタ(以後、UVIRカッ
トフィルタと呼ぶ)、123aは青色光反射ダイクロイ
ックミラー(以後、BDMと呼ぶ)、123bは緑色光
反射ダイクロイックミラー(以後、GDMと呼ぶ)、1
23cは赤色光反射ダイクロイックミラー(以後、RD
Mと呼ぶ)、124a,124b,124c,126
a,126b,126cは偏光板、125a,125
b,125cは透過型の従来のTN液晶パネル、127
a,127b,127cは投写レンズ系である。なお、
説明に不要な構成物、たとえばフィールドレンズなどは
図面から省略している。
【0009】以下、従来の液晶投写型テレビの動作につ
いて(図12)を参照しながら説明する。まず、集光光
学系121から出射された白色光はBDM123aによ
り青色光(以後、B光と呼ぶ)が反射され、このB光は
偏光板124aに入射される。BDM123aを透過し
た光はGDM123bにより緑色光(以後、G光と呼
ぶ)が反射され偏光板124bに、また、RDM123
cにより赤色光(以後、R光と呼ぶ)が反射され偏光板
124cに入射される。偏光板では各色光の縦波成分ま
たは横波成分の一方の光のみを透過させ、光の偏光方向
をそろえて各液晶パネルに照射させる。この際、50%
以上の光は前記偏光板で吸収され、透過光の明るさは最
大でも半分以下となってしまう。
【0010】各液晶パネルは映像信号により前記透過光
を変調する。変調された光はその変調度合により各偏光
板126a,126b,126cを透過し、各投写レン
ズ系127a,127b,127cに入射して、前記レ
ンズ系によりスクリーン(図示せず)に拡大投写され
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述の説明でも明らか
なように、TN液晶を用いた液晶パネルでは、前述液晶
パネルに直線偏光の光を入射させる必要がある。したが
って、液晶パネルの前後には偏光板を配置する必要があ
る。前述の偏光板は理論的に50%以上の光を吸収して
しまう。したがって、従来の課題としてスクリーンに拡
大投影した際、低輝度画面しか得られないという課題が
ある。前記の課題を解決するため、本発明は高分子分散
液晶を用いる。高分子分散液晶を用いた液晶パネルは偏
光板を用いないため光利用効率を非常に高くできる。ま
た、液晶層に回折格子を形成し、回折効果を用いる。
【0012】従来よりネマチック液晶と回折格子を組み
合わせた素子が提案されていたが(特公昭53−392
8号公報)、実現されていなかったのは基板表面に回折
格子のような凹凸があっては液晶分子が配向制御不可能
でモノドメイン化し得なかったことによる。この問題に
ついても高分子分散液晶は配向制御が不必要であるから
全く問題にならない。
【0013】以下、簡単に高分子分散液晶について説明
しておく。高分子分散液晶は、液晶と高分子の分散状態
によって大きく2つのタイプに分けられる。1つは、水
滴状の液晶が高分子中に分散しているタイプである。液
晶は、高分子中に不連続な状態で存在する。以後、この
ような液晶をPDLCと呼び、また、前記液晶を用いた
液晶パネルをPD液晶パネルと呼ぶ。もう1つは、液晶
層に高分子のネットワークを張り巡らせたような構造を
採るタイプである。ちょうどスポンジに液晶を含ませた
ような格好になる。液晶は水滴状とならず連続に存在す
る。以後、このような液晶をPNLCと呼び、また前記
液晶を用いた液晶パネルをPN液晶パネルと呼ぶ。
【0014】PD液晶パネルは、液晶が配向している方
向で屈折率が異なる性質を利用する。電圧を印加してい
ない状態では、それぞれの水滴状液晶は不規則な方向に
配向している。この状態では、高分子と液晶に屈折率の
差が生じ、入射光は散乱する。ここで電圧を印加すると
液晶の配向方向がそろう。液晶が一定方向に配向したと
きの屈折率をあらかじめ高分子の屈折率と合わせておく
と、入射光は散乱せずに透過する。
【0015】これに対して、PN液晶パネルは液晶分子
の配向の不規則さそのものを使う。不規則な配向状態、
つまり電圧を印加していない状態では入射した光は散乱
する。一方、電圧を印加し配列状態を規則的にすると光
は透過する。なお、前述のPD液晶パネルおよびPN液
晶パネルの液晶の動きの説明はあくまでもモデル的な考
え方である。なお、高分子分散液晶パネルに注入する液
晶を含有する液体を総称して液晶溶液と呼び、前記液晶
溶液中の樹脂成分が重合硬化したものをポリマーと呼
ぶ。
【0016】なお、本発明の液晶パネルは後述するよう
に液晶とポリマーをできるかぎり2つの領域に相分離さ
せるために前述の高分子分散液晶とは性質的に異なると
ころがある。
【0017】分散タイプの液晶表示素子の液晶層となる
高分子分散液晶層におけるポリマーマトリクスとして
は、基本的には透明であれば、熱可塑性樹脂でも熱硬化
性樹脂であってもさしつかえないが、紫外線硬化型の樹
脂が最も簡便で、性能も良く一般に使用されることが多
い。その理由として従来のTNモード液晶バネルの製造
方法がそのまま応用できる為である。従来の液晶パネル
の製造方法として、まず上下2枚の基板にあらかじめ所
定の電極パターンを形成しておき、該電極同士が対向す
るように2枚の基板を重ね合わせる。この際に所定の大
きさの粒径の揃ったスペーサを基板間にはさみこみ、2
枚の基板の間隙を保持できるようにした状態で2枚の基
板をエポキシ樹脂のシール材で固定させる。次にこのよ
うにして得られた空セルの中に液晶を注入するといった
製造方法が多く用いられている。
【0018】この製造方法を応用して分散タイプの液晶
パネルを製造する為には、ポリマーマトリクスの材料を
紫外線硬化型の樹脂、特にその一例としてアクリル系の
樹脂を用いれば、注入前に於いてはモノマーあるいはオ
リゴマーといった比較的低粘度な前駆体として存在し、
液晶とのブレンド物は常温で注入するのに十分な流動性
を有しているので、従来の液晶パネルの製造方法を応用
して、注入後に光照射して硬化反応を進めて高分子分散
液晶層を形成するという方法を用いれば容易に分散タイ
プの液晶パネルを作成できる。
【0019】また、注入した後にパネルに紫外線を照射
することによって樹脂のみ重合反応を起こしてポリマー
となり、液晶のみ相分離して、樹脂分と比較して液晶の
量が少ない場合は独立した粒子状の液晶滴が形成されて
るし、一方液晶の量が多い場合は高分子マトリクスが液
晶材料中に粒子状又はネットワーク状に存在し、液晶が
連続層を成すように形成される。
【0020】以上のように、高分子分散液晶パネルは偏
光板を用いないため、光利用効率が高く、非常に高輝度
の表示画像が得られる。しかし、高分子分散液晶パネル
は散乱特性が悪いという課題がある。高分子分散型液晶
パネルをデバイスとして実用化しうる際には低電圧で駆
動でき、十分なコントラストを有していることが要求さ
れる。表示性能に最も影響を及ぼす特性がこのコントラ
ストであり、直視型のもので30以上、投写型のもので
100以上が望まれ、これ以下のものでは表示状態が不
十分となる。コントラストを大きくする為には、光散乱
特性を高めることが必要である。高分子分散液晶層の厚
みを増せば光散乱性能は向上するが駆動電圧は高くなり
TFT駆動が困難となるばかりか、応答速度も遅くな
る。
【0021】特に投写型ディスプレイとして用いる場
合、現状一般的に用いられているFナンバーが4〜5の
投写レンズを用いると完全拡散状態を示す高分子分散液
晶パネルを使用したとしてもコントラストは約65と不
十分である。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶パネルの製
造方法は、段落番号
【0041】で記載するように、「PDLCのように水
滴状の液晶粒子を形成する場合よりも紫外線の照射強度
を弱くかつ長時間照射する。」ものであり、また、同段
落番号
【0041】で記載する「ポリマー部11中の液晶成分
は少なくなる。相分離は液晶部12にもおよび、ポリマ
ー部11中の液晶成分は液晶部12に追い出され、液晶
部12中のポリマー成分はポリマー部11に取り込まれ
る。」ように紫外線を照射するものである。また、本発
明の液晶パネルは、段落番号
【0025】でも記載したように、本発明の製造方法を
用いて製造したものであり、「紫外線の強弱、照射時間
を最適に制御することにより、柱状のポリマー部と液晶
部が交互に形成されたもの」である。すなわち、液晶成
分からなる液晶部とポリマー成分からなるポリマー部と
を周期的に 形成したものである。前記液晶部前記ポリ
マー部は規則正しく交互に配置形成される。液晶部の液
の屈折率とポリマー部のポリマーの屈折率を異なるよ
うにしておけば液晶部ポリマー部では、液晶およびポ
リマーの含有量が異なるため屈折率差が生じ散乱性能が
向上する。また回折格子が生成されることにより高コン
トラスト表示を実現できる。
【0023】また、本発明の液晶投写型テレビは本発明
の液晶パネルと、メタルハライドランプ等の光源と、前
記光源が発生した白色光をB光、G光およびR光の3つ
の所定波長範囲に分離する光分離光学系と、前記3つの
所定波長範囲の光をそれぞれの光を変調する本発明の液
晶パネルに導く光学系と、前記液晶パネルで変調した光
を合成する光合成光学系と、前記合成した光をスクリー
ン等に投写する投写光学系を具備するものである。
【0024】
【作用】本発明の液晶パネルは高分子分散液晶を用いて
いるため、偏光板などの偏光素子が不要である。したが
って、光利用効率をTN液晶を用いたパネルに比較して
大幅に向上できる。
【0025】高分子分散液晶パネルは対向電極基板とア
レイ基板間に液晶溶液を注入後、紫外線などを照射して
液晶成分とポリマー成分とを相分離して作製する。相分
離状態は光の強弱、照射時間および相分離させる時のパ
ネル温度等作製条件により異なる。前記作製条件を制御
することにより、ポリマー成分が密になる部分と、液晶
成分が密になる部分が形成できる。最適に制御すれば、
対向電極と画素電極間に柱のようにポリマー部と液晶部
を交互に構成できる。ポリマーの屈折率np、液晶の常
光屈折率no、異常光屈折率neとし、np=noとなるよ
うに材料を選定すれば、ポリマー部に含有する液晶成分
を少ないとして除外して考えればポリマー部の屈折率n
pとなる。一方液晶部に含有するポリマー成分を少ない
として除外して考えれば、電圧無印加状態の液晶部では
液晶分子は不規則な配向状態であるから液晶部の屈折率
xは(2no+ne)/3となる。ここでnx>npであ
ればポリマー部と液晶部は交互に形成されていることに
より、回折格子として機能するようになる。画素電極に
電圧が印加(電圧印加状態)されれば液晶は配向し、液
晶部の屈折率はnx=noとなる。したがってnx=np
なるから、回折格子は消滅する。以上の作用をシュリー
レン光学系等とを組み合わせることにより、光を変調
し、映像を表示することができる。また、高分子分散液
晶は配向膜が不要であり、したがって、配向制御も行う
必要はない。回折格子も液晶溶液の相分離によって形成
するための作製が容易であり、微細なピッチにも対応で
きる。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の液晶パネ
ルについて説明する。(図1)は本発明の液晶パネル構
造をモデル的に図示した構造図である。対向電極116
と画素電極114間に記号Aで示すポリマー11と記
号Bで示す液晶12が交互に形成されている。画素4
1上のポリマー11と液晶12の形成状態を平面的
に図示した図が(図4)である。ポリマー11と液晶
12はストライプ状に形成されている。
【0027】ポリマー11とは液晶に比較してポリマ
ー成分が多い領域であり、具体的にはポリマー成分は7
0%以上であり、極力100%に近く形成する方が好ま
しい。また、液晶12とはポリマー部11に比較して
液晶成分の量が多い領域であり、具体的には液晶成分は
70%以上である。なお、ポリマー11と液晶12
とは液晶溶液の相分離により形成する。また、ポリマー
11と液晶12で回折格子を形成しており、以後、
これらの組の形成状態を回折格子と呼ぶ。
【0028】先にも述べたように、図面はモデル的に描
いている。例えば、回折格子の本数,幅,形状などもこ
れに該当する。つまり、図面上の本数,幅等に限定する
ものではない。具体的には、画素サイズは30〜200
μm,回折格子のピッチPは2〜20μmである。各材
料の屈折率は液晶の常光屈折率noは1.45〜1.5
5、液晶の異常光屈折率neは1.65〜1.80、ポ
リマーの屈折率npは1.45〜1.55のものがよく
用いられる。また、ポリマー部の屈折率p液晶部の
屈折率oにしておくことが好ましい。
【0029】本発明の液晶パネルに用いる液晶材料とし
てはネマチック液晶、スメクチック液晶、コレステリッ
ク液晶が好ましく、単一もしくは2種類以上の液晶性化
合物や液晶性化合物以外の物質も含んだ混合物であって
もよい。なお、先に述べた液晶材料のうち異常光屈折率
eと常光屈折率noの差の比較的大きいシアノビフェニ
ル系のネマチック液晶が好ましい。また、フッ素系のネ
マチック液晶も信頼性などが高く好ましい。高分子マト
リックス材料としては透明なポリマーが好ましく、製造
工程の容易さ、液晶相との分離等の点より紫外線硬化タ
イプの樹脂を用いる。具体的な例として紫外線硬化性ア
クリル系樹脂が例示され、特に紫外線照射によって重合
硬化するアクリルモノマー、アクリルオリゴマーを含有
するものが好ましい。
【0030】このような高分子形成モノマーとしては、
2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、ネオペンチルグリコールドアクリレー
ト、ヘキサンジオールジアクリート、ジエチレングリコ
ールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアク
リレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリス
リトールアクリレート等々である。
【0031】オリゴマーもしくはプレポリマーとして
は、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレー
ト、ポリウレタンアクリレート等が挙げられる。
【0032】また重合を速やかに行なう為に重合開始剤
を用いても良く、この例として、2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(メルク社製
「ダロキュア1173」)、1−(4−イソプロピルフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−
オン(メルク社製「ダロキュア1116」)、1−ビド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバガイキー社
製「イルガキュア184」)、ベンジルメチルケタール
(チバガイギー社製「イルガキュア651」)等が掲げ
られる。
【0033】その他に任意成分として連鎖移動剤、光増
感剤、染料、架橋剤等を適宜併用することができる。
【0034】この紫外線硬化性化合物中に液晶材料を溶
解させた液晶溶液を対向電極基板111とアレイ基板1
12間に注入させた後に、相分離させポリマー部11
液晶12を形成する。
【0035】高分子分散液晶層中の液晶材料の割合はこ
こで規定してないが、一般には20重量%〜80重量%
程度が良く、好ましくは50重量%〜70重量%程度が
良い。
【0036】正の誘電異方性を持つ液晶材料を用いた場
合、液晶がオフ状態の時の液晶部12の屈折率nxは一
般的に(2no+ne)/3で示される。逆にオン状態の
時はnoとなる。従って、液晶がオフ状態のとき回折格
子を出現させ、オン状態のとき回折格子を消滅させる為
には、回折格子の屈折率np=noもしくはその近傍の値
となるようにすればよい。つまり、液晶がオフ状態の時
は液晶の屈折率nxは(2no+ne)/3であるか
p ≠n x であり、ポリマー11と液晶12に屈折率
差△nが生じる。逆に液晶がオン状態の時は液晶の屈
折率はnoとなるからno=np、つまり、ポリマー
1と液晶12に屈折率差がなくなる。なお、前述の記
載はポリマー11に液晶成分を含有せず、また、液晶
12にポリマー成分が含有しないとして説明した。具
体的には各部には液晶もしくはポリマー成分を含有する
場合など、形成状態により屈折率等は多少異なる。
【0037】ポリマー11と液晶12の合計の長
さ、つまり回折格子のピッチpと液晶部の高さdは変調
する光の波長λ,各の屈折率および光学系の光の指向
性および必要とする回折効率などによりかなり異なる。
回折格子を矩形断面形状と考えれば回折角度θおよび
次回折光の効率η0は以下のように与えられる。
【0038】sinθ=mλ/p(但しmは回折次数) η0=0.5*(1+cosδ) 但し δ=2πΔnd/λ 従って、ピッチp・高さdは光学系の光の指向性,回折
角度θ,波長λおよびポリマー、液晶材料によりにより
決定すべきである。およそピッチpは2μm〜20μm
であり、中でも4μm〜10μmが最適である。高さは
液晶層のギャップで決定される。
【0039】以下、本発明の液晶パネルの製造方法につ
いて(図2)を用いて説明する。まず、対向電極基板1
11上に、所定の液晶膜厚を得るためのビーズ(図示せ
ず)を散布する。一方、アレイ基板112上に封止樹脂
21が塗布される。その後、対向電極基板111とアレ
イ基板112は位置決めされ貼り合わされる。液晶の注
入方法としては真空注入方式と加圧注入方式があるがど
ちらでもよい。真空注入方式は貼りあわせた前記基板を
真空室にいれ、アレイ基板112と対向電極基板111
間を真空状態にした後、液晶の注入口を液晶溶液に浸
す。その後、真空室の真空状態を破ると、液晶溶液は前
記基板間に注入される。一方、加圧注入方式は対向電極
基板111の周辺部に形成した0.8〜1.2mmの注
入口より加圧により液晶溶液を注入する。その後、紫外
線を液晶溶液に照射し、液晶とポリマーとを相分離させ
る。
【0040】液晶溶液22を相分離させる際にマスク基
板23を介して紫外線を照射する。マスク基板23には
ストライプ状の遮光膜24が形成されている。遮光膜2
4の幅はポリマー11の幅に該当し、また、その形成
ピッチは回折格子ピッチPに該当する。遮光膜24はC
rなどの金属薄膜をパターニングして形成される。ま
た、遮光膜24の形成ピッチPは回折角度θを考慮して
設定される。
【0041】マスク基板23を介して紫外線を照射する
と、遮光膜24が形成された部分では紫外線が遮光され
液晶溶液22には紫外線が照射されない。紫外線が照射
された液晶溶液22は相分離がおこる。この際、PDL
Cのように水滴状の液晶粒子を形成する場合よりも紫外
線の照射強度を弱くかつ長時間照射する。すると、ポリ
マー11中の液晶成分は少なくなる。相分離は液晶
12にもおよび、ポリマー11中の液晶成分は液晶
12に追い出され、液晶12中のポリマー成分はポリ
マー11に取り込まれる。段落番号
【0025】でも記載したように、紫外線の強弱、照射
時間を最適に制御することにより、柱状のポリマー部と
液晶部が交互に形成される。温度管理などが不適切な場
合は次段落で説明するようにポリマー部11と液晶部1
2との相分離がうまくいかず、液晶部12中に直径2〜
8μmのポリマーのかたまりが点在するような構造とな
ってしまう。 回折格子のピッチは4〜8μmの範囲が適
当であり、このピッチでの回折角度は4〜10度に
り、投写レンズのF値も2〜10のものを用いることが
でき、システム構成上も都合がよい。
【0042】相分離を行わせる際には温度管理にも気を
くばる必要がある。液晶溶液全体が均一な温度分布にな
らないと、パネル面内で回折格子形状の変化が生じ回折
効率のムラが生じてしまう。また、ポリマー11と液
12との相分離がうまくいかず、直径2〜8μmの
ポリマーのかたまりが点在するような構造となってしま
い、ほとんど回折機能は得らない。なお、ポリマー
11相分離させた後、マスク基板23をとりのぞき、
全体に紫外線を照射し、液晶12中に残った樹脂成分
をも硬化してポリマー化させると安定性はさらに向上す
る。
【0043】なお、マスク基板23を用いずとも(図
3)に示すように対向電極基板111またはアレイ基板
112上に遮光膜31を直接形成する方法もある。紫外
線を照射してポリマー11と液晶12を形成後、遮
光膜31を除去すればよい。
【0044】また、回折格子は(図4)のようにストラ
イプ状に形成するとしたが、これに限定するものではな
く、たとえば(図5)のように形成してもよい。(図
5)では図面中央の画素41と隣接する画素との回折格
子の形成方向を直交させている。このように形成するこ
とにより、上下方向に光を回折する画素が全体の1/
2、左右方向に光を回折する画素が全体の1/2とな
り、パネル全体では2次元回折格子となり、回折による
視野角などの課題はなくなる。
【0045】また、(図6)のようにポリマー部11を
突起柱状に形成する方式もある。(図6)のようにAで
示すポリマー部を等間隔で2次元状に形成する、つま
り、マトリックス状に形成することにより2次元回折格
子を得ることができる。なお、(図6)のように形成す
る場合は注入する液晶溶液の液晶の比率を高めておく必
要がある。また、Aを液晶部としてもよいが、その際は
注入する液晶溶液中のポリマー比率を高める必要があ
る。この場合は、液晶部12の周囲部がポリマー部11
で取り囲まれる構成となる。
【0046】以下、図を参照しながら本発明の液晶投写
型テレビについて説明する。(図7)は本発明の液晶投
写型テレビの構成図である。ただし、説明に不要な構成
要素は省略している。(図7)において、71は集光光
学系であり、内部に凹面鏡および光発生手段として25
0Wのメタルハライドランプを有している。また、凹面
鏡は可視光のみを反射させるように構成されている。7
2は赤外線および紫外線を透過させ視光のみを反射さ
せるUVIRカットミラーである。また、73aはBD
M、73bはGDM、73cはRDMである。なお、B
DM73aからRDM73cの配置は前記の順序に限定
するものではなく、また、最後のRDM73cは全反射
ミラーにおきかえてもよいことは言うまでもない。
【0047】74a、74b、74cは本発明の液晶パ
ネルである。なお、前記液晶パネルのうちR光を変調す
る液晶パネル74cは他の液晶パネルに比較して液晶膜
厚dも厚めに構成している。これは光が長波長になるほ
ど回折効率を適正にするための高さdが高くなるためで
ある。また、液晶およびポリマーの使用材料を変化させ
ることでも回折効率は制御できる。なお、液晶膜厚はビ
ーズ径を変化することにより調整できる。75a、75
b、75c、77a、77b、77cはレンズ、76
a、76bおよび76cは絞りとしてのアパーチャであ
る。なお、75、76および77で投写光学系を構成し
ている。また、アパーチャはレンズ75等のF値が大き
いとき、必要がないことは明らかであり、投写光学系を
1つのレンズに置きかえることができることも明らかで
ある。
【0048】投写光学系は各液晶パネルを透過した平行
光線を透過させ、各液晶パネルで回折した光をその回折
度合に応じて遮光させる役割を果たす。その結果、スク
リーン上に高コントラストのフルカラー表示が実現でき
る。アパーチャの開口径Dを小さくすればコントラスト
は向上する。しかし、スクリーン上の画像輝度は低下す
る。
【0049】以下、本発明の液晶投写型テレビの動作に
ついて説明する。なお、R、G、B光のそれぞれの変調
系については、ほぼ同一動作であるのでB光の変調系に
ついて例にあげて説明する。まず、集光光学系71から
白色光が照射され、前記白色光のB光成分はBDM73
aにより反射される。前記B光は高分子分散液晶パネル
74aに入射する。前記高分子分散液晶パネルは画素電
極に印加された信号により入射した光の回折と透過状態
とを制御して光を変調する。
【0050】回折した光はアパーチャ76aで遮光さ
れ、逆に、所定角度内の光はアパーチャ76aを通過す
る。変調された光は投写レンズ74aによりスクリーン
(図示せず)に拡大投影される。以上のようにして、ス
クリーンには画像のB光成分が表示される。同様に高分
子分散液晶パネル74bはG光成分の光を変調し、ま
た、高分子分散液晶パネル74cはR光成分の光を変調
して、スクリーン上にはカラー画像が表示される。
【0051】また、(図7)において投写光学系をこれ
に限定するものではなく、たとえば平行光を遮光体で遮
光し、散乱光をスクリーンに投影する中心遮へい型の光
学系を用いてもよいことは言うまでもない。
【0052】また、本実施例の液晶投写型テレビにおい
ては、R、GおよびB光の変調系において投写レンズ系
をそれぞれ1つずつ設けているが、これに限定するもの
ではなく、たとえばミラーなどを用いて液晶パネルによ
り変調された表示画像を1つにまとめてから1つの投写
レンズ系に入射させて投影する構成であってもよい。さ
らにR・G・B光それぞれを変調する液晶パネルを設け
る事に限定するものでもない。例えば、1枚の液晶パネ
ルにモザイク状のカラーフィルタを取付け、前記パネル
の画像を投影する構成でもよい。
【0053】さらに、本発明の液晶パネルは透過型液晶
パネルのように説明したが、これに限定するものではな
く、反射型に形成してもよい。その場合は画素電極をア
ルミニウム等の金属物質で反射電極に構成すればよい。
【0054】また、(図8)に示す光学系に限定するも
のではなく、シュリーレン光学系を用いてもよい。その
構成図を(図8)に示す。光の変調素子として先に説明
した本発明の液晶パネルを反射型構成にして用いてい
る。投写光源83から発した投写光は、コンデンサレン
ズ84でミラー82に集束される。集光光はミラー82
で反射され、シュリーレンレンズ85で平行光線となっ
て本発明の液晶パネル86に入射する。回折格子が完全
に生成されている画素に入射した光は回折され、シュリ
ーレンレンズ85により拡大されてスクリーン81に
される。回折格子が完全に消滅した画素に入射した光
はそのまま反射し、82のミラー兼シュリーレンストッ
プで遮光される。前述の回折格子生成と、消滅の中間的
状態の時は回折状態に応じた光がスクリーン81に投影
される。なお、前述の液晶投写型テレビにおいて回折さ
れた光をシュリーレンレンズ85でスクリーン81
するとしたが、これに限定するものではなく、回折さ
れた光をシュリーレンストップで遮光されるシュリーレ
ン光学系に構成してもよいことは言うまでもない。
【0055】また、本発明の液晶パネルの構成はTFT
に限定するものではなく、ダイオードなどの2端子素子
をスイッチング素子として用いて液晶パネルでも有効で
ある。また、本発明の液晶パネルは液晶投写型テレビの
みならずビデオカメラなどの表示部に用いる電子ビュー
ファインダ用の液晶パネルにも用いることができる。
【0056】
【発明の効果】以上のように、本発明の液晶パネルは高
分子分散液晶を用いているため、TN液晶を用いた液晶
パネルに比較して2倍以上の高輝度画面を得ることがで
きる。また、液晶パネルの高分子分散液晶層に回折格子
を形成することにより液晶層に電圧印加状態の時はポ
リマー部11と液晶部12とのほぼ屈折率差がなくな
り、回折格子が形成されていない状態となる。従って、
液晶パネルに入射した光は回折されることなくそのまま
直進する。逆に液晶層に電圧無印加状態時は、液晶部1
とポリマー部11間に屈折率差が生じ、回折格子が機
能する。従って、液晶パネルに入射した光は回折され
る。このことは直進する光の量が減少することを意味す
る。以上の回折の効果により液晶パネルのコントラスト
は大幅に向上する。
【0057】また、本発明の液晶パネルは液晶ギャップ
厚を2〜6μmと薄くできる。したがって、液晶層に電
界が印加されやすいため、応答時間も30msec以下
と高速である。
【0058】本発明の液晶パネルは液晶溶液に紫外線を
照射し、相分離させてポリマー部と液晶部とを同時に形
成する。そのため、配向処理が不要である。また、製造
方法も極めて容易である。したがって、低コスト化を実
現できる。また、10μmピッチ以下の微細な回折格子
を容易に得ることが出来る。ピッチが微細となるにした
がって回折角度は大きくなり、回折角度が大きくなるほ
ど液晶投写型テレビに用いる投写レンズのF値を低くす
ることからスクリーン輝度は高くすることができる。ま
た、相分離により回折格子を形成する方法は従来の回折
格子の形成方法に比較して非常に容易である。このこと
は液晶パネルの低コスト化に大いに寄与する。
【0059】さらに液晶層のギャップ厚または液晶溶液
の使用材料を可変することにより回折効率の変化も容易
である。したがって、変調する光の中心波長に応じて回
折効率変化させて液晶パネルを作製すれば、高コントラ
スト画像表示が行える。このことはR光、G光およびB
光の3つの波長の光を変調する液晶パネルを有する液晶
投写型テレビの高コントラスト化に大いに寄与する。つ
まり、特に主としてR用の液晶パネルの液晶ギャップ等
を変化させ画像全体としてのコントラストを大幅に向上
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における液晶パネルの断面構
造である。
【図2】本発明の液晶パネルの製造方法の説明図であ
る。
【図3】本発明の液晶パネルの製造方法の説明である。
【図4】本発明の一実施例における液晶パネルの構造図
である。
【図5】本発明の他の実施例における液晶パネルの構造
図である。
【図6】本発明の他の実施例における液晶パネルの構造
図である。
【図7】本発明の一実施例における液晶投写型テレビの
構成図である。
【図8】本発明の液晶投写テレビの他の実施例における
構成図である。
【図9】液晶パネルの平面図である。
【図10】液晶パネルの等価回路図である。
【図11】従来の液晶パネルの断面図である。
【図12】従来の液晶投写型テレビの構成図である。
【図13】TN液晶パネルの動作の説明図である。
【符号の説明】
11 ポリマー 12 液晶 21 封止樹脂 22 液晶溶液 23 マスク基板 24、31 遮光膜 41 画素 71、121 集光光学系 72、122 UVIRカットミラー 74a、74b、74c 液晶パネル 76a、76b、76c アパーチャ 82 ミラー 84 コンデンサレンズ 85 シュリーレンレンズ 86 液晶パネル 113 TN液晶 118a、118b 配向膜 125a、125b、125c TN液晶パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−238520(JP,A) 特開 平3−58022(JP,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板と第2の基板との間に挟持し
    た液晶と未硬化の樹脂を含有する液晶溶液に光を照射す
    ることにより液晶成分からなる液晶部とポリマー成分か
    らなるポリマー部とから光変調層を構成する液晶パネル
    であって、 前記第1の基板と第2の基板のうち少なくとも一方の基
    板が光透過性を有し、かつ前記光変調層中の液晶部とポ
    リマー部とが周期的に形成されており、前記光変調層に
    電圧を印加していない状態の時、前記液晶部の屈折率と
    前記ポリマー部の屈折率とが異なるように前記液晶部の
    液晶分子が配向し、かつ前記液晶部の周囲部が前記ポリ
    マー部で囲まれているかまたは前記ポリマー部の周囲部
    が前記液晶部で囲まれていることを特徴とする液晶パネ
    ル。
  2. 【請求項2】 第1の基板と第2の基板との間に挟持し
    た液晶と未硬化の樹脂を含有する液晶溶液に光を照射す
    ることにより液晶成分からなる液晶部とポリマー成分か
    らなるポリマー部とから光変調層を構成する液晶パネル
    であって、 前記第1の基板と第2の基板のうち少なくとも一方の基
    板が光透過性を有し、かつ前記光変調層中の液晶部とポ
    リマー部とが周期的に形成されており、前記光変調層へ
    の電圧印加により配向した前記液晶部の屈折率n0と前
    記ポリマー部の屈折率npとが略一致し、かつ前記液晶
    部の周囲部が前記ポリマー部で囲まれているかまたは前
    記ポリマー部の周囲部が前記液晶部で囲まれていること
    を特徴とする液晶パネル。
  3. 【請求項3】 マトリックス状に画素が形成された第1
    の基板と対向電極が形成された第2の基板との間に挟持
    した液晶と未硬化の樹脂を含有する液晶溶液に光を照射
    することにより液晶成分からなる液晶部とポリマー成分
    からなるポリマー部とから光変調層を構成する液晶パネ
    ルであって、 前記第1の基板と第2の基板のうち少なくとも一方の基
    板が光透過性を有し、かつ前記光変調層中の液晶部とポ
    リマー部とが周期的に形成されており、前記液晶部の液
    晶分子は電圧印加状態において一方向に配向し、かつ前
    記液晶部の周囲部が前記ポリマー部で囲まれているかま
    たは前記ポリマー部の周囲部が前記液晶部で囲まれてい
    ることを特徴とする液晶パネル。
  4. 【請求項4】 第1の基板と第2の基板との間に挟持し
    た液晶と未硬化の樹脂を含有する液晶溶液に光を照射す
    ることにより液晶成分からなる液晶部とポリマー成分か
    らなるポリマー部とから光変調層を構成する液晶パネル
    であって、 前記第1の基板と第2の基板のうち少なくとも一方の基
    板が光透過性を有し、かつ前記光変調層中の液晶部また
    はポリマー部がマトリックス状に形成されており、かつ
    前記液晶部の周囲部が前記ポリマー部で囲まれているか
    または前記ポリマー部の周囲部が前記液晶部で囲まれて
    いることを特徴とする液晶パネル。
  5. 【請求項5】 液晶部とポリマー部は回折格子を構成し
    ていることを特徴とする請求項1、2、3または4記載
    の液晶パネル。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の液晶
    パネルと、光発生手段と、前記液晶パネルで変調した光
    を投写する投写手段とを具備したことを特徴とする投写
    型表示装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から5のいずれかに記載の液晶
    パネルと、光発生手段と、前記光発生手段から放射され
    た光を赤色光の光路と緑色光の光路と青色光の光路とに
    分離する光分離手段と、前記液晶パネルで変調した光を
    投写する投写手段とを具備し、前記赤色光の光路と緑色
    光の光路と青色光の光路のそれぞれに前記液晶パネルが
    配置されていることを特徴とする投写型表示装置。
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