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JP3243399B2 - 積層物の製造方法 - Google Patents

積層物の製造方法

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Publication number
JP3243399B2
JP3243399B2 JP23596695A JP23596695A JP3243399B2 JP 3243399 B2 JP3243399 B2 JP 3243399B2 JP 23596695 A JP23596695 A JP 23596695A JP 23596695 A JP23596695 A JP 23596695A JP 3243399 B2 JP3243399 B2 JP 3243399B2
Authority
JP
Japan
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mold
thermoplastic resin
resin molded
cell
laminate
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP23596695A
Other languages
English (en)
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JPH0957768A (ja
Inventor
恒男 高野
義人 野崎
浩三 井田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp, Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP23596695A priority Critical patent/JP3243399B2/ja
Publication of JPH0957768A publication Critical patent/JPH0957768A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3243399B2 publication Critical patent/JP3243399B2/ja
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Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂成形
品を重合硬化性樹脂により補強した積層物の製造法に関
する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂成形品において当該成形品
を構成している熱可塑性樹脂を表層とし、裏面を繊維強
化重合硬化性樹脂(以下、FRPと称す。)により補強
し成形品の強度を向上させた各種の製品が上市されてい
る。例えば、バスタブやシンクなどではゲルコート層に
代わり外観に優れるアクリル樹脂を表層に用い、裏面を
FRPにより補強している。
【0003】このように、熱可塑性樹脂成形品が補強を
必要とするのは、熱可塑性樹脂板は真空成形、圧空成
形、プレス成形などにより容易に様々な形状を付与する
ことができるが、その成形品は深絞り形状においての板
厚が薄くなり、そのままでは形状の維持、使用時の強度
が不足である。熱可塑性樹脂であるため高温での使用
が制限される。という理由による。
【0004】FRPは、通常ハンドレイアップ法やスプ
レイアップ法によって積層されるが、この方法は積層時
に気泡を巻き込み易く、このためFRPの脱泡作業が行
なわれるが、通常、熱可塑性樹脂は着色されており、熱
可塑性樹脂側からもFRP側からも気泡の存在を確認す
ることが困難なため熟練を要し、しかも、気泡を完全に
取り除くことは難しかった。
【0005】FRP製品において気泡の存在は、そこに
衝撃が加わると密着している部分に比べ割れやすく、浴
槽などの場合、熱水にさらされることや、温度変化を伴
う長期間の使用によりフクレやクラックが発生する等の
問題を引き起こしていた。
【0006】また、ハンドアレイアップ法やスプレイア
ップ法によりFRPを積層する作業は、有害性の強い溶
剤を含む反応性樹脂を使用したり、ガラス繊維が飛散す
るなど作業環境を損なうことがある。
【0007】そこで近年、脱泡作業を行う必要がなく、
作業環境を損わない方法として、熱可塑性樹脂成形品を
型の一方に用い、もう一方の型と組合せてセルを形成
し、重合硬化性樹脂原料を注入、重合硬化し熱可塑性樹
脂成形品と一体化する方法が特開昭51−91965号
公報、特開平5−237854号公報等に開示され、提
案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、これらの
方法では、一方の型として用いた熱可塑性樹脂成形品が
重合硬化性樹脂原料を充填すると重合硬化性樹脂原料の
圧力及び自重で容易に変形してしまうことがある。
【0009】たとえば、アクリル樹脂板を真空成形法に
よりバスタブ形状に成形し、この成形品底面が幅約40
0mm、長さ約800mmの大きさで、板厚が1mmか
ら2mmに分布した場合、成形品外面にかかる圧力が僅
か0.01kg/cm2 で底面中央において約2.5m
m変位した。このことは、重合硬化性樹脂原料を注入充
填するときの成形品の変形が大きいことを意味し、目標
の積層材の厚みを達成するのが困難である。このよう
に、熱可塑性樹脂成形品は表層材としてだけでなく、強
度的に十分な厚さを必要とするなど種々の問題点があ
る。また、ガラス繊維などがある場合には重合硬化性樹
脂原料の流動を妨げるので、速やかにセルに重合硬化性
樹脂原料を充満させることが困難である。
【0010】本発明はかかる問題点を解決すべくなされ
たものである。すなわち、本発明によれば、この変形し
易い熱可塑性樹脂成形品からなる型側のセル外面を種々
の加圧手段により形状を保持し、所望の積層厚みを有す
る積層物を得ることができる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、容器形状の熱
可塑性樹脂成形品からなる変形し易い一方の型と実質的
に変形しない型とを組み合わせてセルを形成し、上記熱
可塑性樹脂成形品からなる型側のセル外面を加圧し形状
保持しながら、重合硬化性樹脂原料をセル内に注入して
充満させ、次いで重合硬化性樹脂原料を重合硬化させて
上記熱可塑性樹脂成形品と一体化させて積層物とした
後、前記実質的に変形しない型から積層物を離型するこ
とを特徴とする積層物の製造方法にある。
【0012】さらに本発明は、上記発明において両型の
間隔を可変とし、両型の間隔を目的とする積層材の厚み
よりも大きく取った状態で重合硬化性樹脂原料を注入
し、もしくは注入しつつ該熱可塑性樹脂成形品からなる
型側のセル外面を加圧して両型の間隔を所定の間隔に狭
めて該重合硬化性樹脂原料をセル内に充満させ、次いで
重合硬化性樹脂原料を重合硬化して上記熱可塑性樹脂成
形品と一体化させて積層物とした後、前記実質的に変形
しない型から積層物を離型することを特徴とする積層物
の製造方法にある。
【0013】また本発明は、容器形状の熱可塑性樹脂成
形品とほぼ相似形の実質的に変形しない型の上に、重合
硬化性樹脂原料を投入した後、該型上に容器形状の熱可
塑性樹脂成形品をもう一方の変形し易い型としてセット
することによりセルを形成し、または目的とする積層材
の厚みより大きく間隔をとってセルを形成し、もしくは
形成しつつ熱可塑性樹脂成形品からなる型側のセル外面
を加圧して両型の間隔を所定間隔に狭めることによって
セル中に重合硬化性樹脂原料を充満させ、次いで重合硬
化性樹脂原料を重合硬化させて上記熱可塑性樹脂成形品
と一体化させて積層物とした後、前記実質的に変形しな
い型から積層物を離型することを特徴とする積層物の製
造方法にある。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明で使用できる容器形状の熱
可塑性樹脂成形品は、熱可塑性樹脂板を熱成形したもの
である。熱可塑性樹脂板としては、アクリル樹脂板、ポ
リスチレン板、ABS樹脂板またはこれらの積層板等、
真空成形、圧空成形またはプレス成形等熱成形可能な樹
脂板が使用できる。真空ないし圧空成形にはプラグなど
による補助成形も行なうことができる。
【0015】これらの樹脂板の板厚は特に制限はない
が、板厚が薄くなり過ぎると補強用の原料樹脂に含まれ
る溶剤でクラックが発生したり、重合硬化性樹脂原料の
硬化時の発熱による変形が生じるため、成形品の板厚が
最も薄いところで0.3mm以上、さらには0.8mm
以上とするのが好ましい。また、これらの樹脂板に印刷
を施したり、フィルムをラミネートすることは妨げな
い。
【0016】特に熱成形加工性および耐溶剤性に優れた
アクリル樹脂板としては、特公平6−70098号公報
に開示されているメタクリル酸メチル単独またはメタク
リル酸メチル60重量%以上とアクリル酸エステル40
重量%以下との単量体混合物を重合開始剤の存在下で重
合させてアクリル樹脂板を製造するに当たり、予め単量
体全体に対して0.01〜20重量%の連鎖移動剤を添
加してシラップを製造し、次いでその得られたシラップ
に対して0.02〜1.0重量%の架橋剤を添加して鋳
型中で注型重合させることによって得られるアクリル樹
脂板の使用が望ましい。
【0017】熱可塑性樹脂成形品を補強する補強層の重
合硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、アク
リル樹脂、ビニルエステル樹脂、ウレタン樹脂、エポキ
シ樹脂、およびこれらを変性した樹脂などが使用でき、
発泡樹脂も含む。不飽和ポリエステル樹脂としては、イ
ソ系、テレ系またはビス系不飽和ポリエステル樹脂およ
びこれらのアクリル変性不飽和ポリエステル樹脂ないし
は前記イソ系、テレ系またはビス系不飽和ポリエステル
樹脂にアクリル樹脂を添加した不飽和ポリエステル樹脂
の少なくとも一種から選定する。
【0018】なお、これら重合硬化性樹脂は容器形状の
熱可塑性樹脂成形品と親和性を有し、重合硬化してかか
る熱可塑性樹脂成形品と密着一体化可能なものが使用さ
れ、熱可塑性樹脂成形品の樹脂の種類に応じて適宜選択
される。
【0019】また、本発明においてセルに注入または投
入して充満する重合硬化性樹脂には補強用のフィラーを
混合させることができ、その具体的なものとして、水酸
化アルミニウム、炭酸カルシウム、ガラス繊維、炭素繊
維、アラミド繊維、ポリエステル繊維等既知のフィラー
を用いることができる。これらは、一種または二種以上
を適宜組み合わせて使用することも可能である。これら
のフィラーはカップリング処理を施すのが好ましい。
【0020】さらに、ガラス繊維を用いる場合は、織布
や不織布などにマット化したり、容器形状の熱可塑性樹
脂成形品とほぼ同形状に、吹き付けやプレスするなどし
てガラス繊維プリフォームに成形しておくこともでき、
これらを重合硬化性樹脂原料を注入または投入するに先
立ってセル中にセットすることができる。フィラーやガ
ラス繊維マットやガラス繊維プリフォームは、主に強度
を向上させるため、および耐熱性を向上させるため混入
するもので、その含有量は充填する重合硬化性樹脂原料
に対して10重量%から90重量%の範囲で用いるのが
好ましい。
【0021】また、補強材として一枚または複数に分割
したベニヤ板や樹脂板などを、熱可塑性樹脂成形品から
なる変形し易い一方の型と実質的に変形しない型との間
に入れ込み重合硬化性樹脂と一体化することも有効であ
る。補強層の厚みは、表層の熱可塑性樹脂成形品からな
る変形し易い一方の型と実質的に変形しない型との空間
の大きさ(セル間隔)で調整をする。
【0022】セルに、充填した重合硬化性樹脂原料を重
合硬化させる場合、硬化発熱により容器形状の熱可塑性
樹脂成形品が変形することがないように、硬化条件を制
御する必要がある。具体的には、硬化剤量を減らすなど
して発熱温度が高くならないようにする。さらに、硬化
時に重合硬化性樹脂原料が発泡しないように、充填する
重合硬化性樹脂原料の脱泡を行なうことも有効である。
【0023】セルは、図面に示すように、一方の型であ
る容器形状の熱可塑性樹脂成形品1と実質的に変形しな
い型2とから成る。この実質的に変形しない型2とは変
形強度が高く実質的に変形しない剛性構造に作られた型
をいう。
【0024】この型2の種類としては、エポキシ樹脂や
ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などを用
いたFRPの型、FRPとレジンコンクリートなどの積
層体からなる型、Ni電鋳の型(FRPの表面にニッケ
ルをコートしたもの)、アルミなどの金属の型、さらに
これらをリブ構造により補強したものなどが挙げられ
る。セル内に充満させた重合硬化性樹脂原料は重合硬化
後、実質的に変形しない型2から離型するため、型2の
重合硬化性樹脂原料が接する面を離型剤を塗布したり、
またはテフロンなど密着しない材料でラミネートするな
どを行うことが好ましい。
【0025】本発明における積層材とは重合硬化性樹脂
原料単独からなる重合硬化樹脂層、さらにはガラス繊維
マットやガラス繊維プリフォームを含む重合硬化性樹脂
原料からなる重合硬化樹脂層をいう。
【0026】セルに重合硬化性樹脂原料を注入する場合
は、型2に重合硬化性樹脂原料注入口5を設けておく。
また重合硬化性樹脂原料を投入する場合は特に注入口を
設けず、予めセルを開いた状態で実質的に変形しない型
2に重合硬化性樹脂原料を流し込み、その上に熱可塑性
樹脂成形品を型としてセットする方法が採用される。実
質的に変形しない型2は、他の一方である容器形状の熱
可塑性樹脂成形品とほぼ相似形をなしている。
【0027】重合硬化性樹脂原料を充満させる過程での
セル内空気の排除は、図中の符号6に示したように排気
口を設ける方式と、熱可塑性樹脂成形品からなる型と実
質的に変形しない型を組み合わせたセルの外周部から空
気を排気する方式があり、何れも採用できる。
【0028】セルに重合硬化性樹脂原料を充満させる際
には、注入もしくは投入された重合硬化性樹脂原料によ
って容器形状の熱可塑性樹脂成形品からなる型が変形し
ないようにセル外面を加圧する。
【0029】熱可塑性樹脂成形品からなる型の加圧方法
としては気体、液体等の流体、または、固体により熱可
塑性樹脂成形品からなる型を加圧する。加圧の例を図1
に示した。流体の場合は、図1、2に示したように
流体出入口12を設けた密閉用蓋11を用い熱可塑性樹
脂成形品からなる型側のセル外面に密閉空間を作り、空
気、窒素などの気体や、水、シリコンオイルなどの流体
により加圧する。
【0030】固体の場合は、熱可塑性樹脂成形品からな
る型の変形しやすい部分を含む図3の符号10のように
分割された押え具などにより熱可塑性樹脂成形品からな
る型側のセル外面を押しつけ加圧する。この加圧する押
え具は、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、不飽和ポ
リエステル樹脂などのFRP、アルミなどの金属、木材
などで構成される。流体、固体の加圧体の温調も型温調
と同様に成形サイクルアップなどの成形性に有効であ
る。
【0031】本発明において、容器形状の熱可塑性樹脂
成形品からなる変形し易い型側のセル外面を加圧する
際、熱可塑性樹脂成形品からなる型の形状および寸法が
変動した場合、流体による加圧は特に問題ないが、固体
による加圧は嵌合に問題が生じることがある。この場合
は変形しにくいコーナー部等を除き、平面部等の変形し
易い部分を押え具により加圧することで熱可塑性樹脂成
形品からなる型と押え具との形状余裕および得られる積
層物の形状安定性を向上させることができる。
【0032】さらに、セル外面を分割された押え具によ
り加圧する場合、押え具の押え面と熱可塑性樹脂成形品
からなる型側のセル外面の間を例えば減圧状態にするこ
とにより密着させ、熱可塑性樹脂成形品の面のたわみを
矯正することができる。具体的には図6に例示した如く
押え具に減圧孔を設けておきそこから脱気減圧する。
において符号13は押え具に設けた減圧孔に接続する
パイプで図示していない減圧装置に連結できるようにな
っている。
【0033】さらに本発明は、重合硬化性樹脂原料の流
動断面積を拡大させるため、変形し易い一方の型である
熱可塑性樹脂成形品と実質的に変形しない他の一方の型
とを組合せてセルを形成するに当り、両型の間隔を可変
とし、熱可塑性樹脂成形品からなる型と実質的に変形し
ない型の間隔を目的とする積層材の厚みより大きくとっ
た状態としておき、重合硬化性樹脂原料を注入もしくは
注入しつつ熱可塑性樹脂成形品からなる型のセル外面を
加圧することにより熱可塑性樹脂成形品からなる型と実
質的に変形しない型との間隔を狭め、注入された重合硬
化性樹脂原料をセル内の重合硬化性樹脂原料未充填部9
に押し進めセル全体に速やかに充満することができる。
次いで重合硬化性樹脂原料を重合硬化して上記熱可塑性
成形品と一体化させて積層物とした後、前記実質的に変
形しない型から積層物を離型することにより積層物を得
る。
【0034】さらに本発明は、容器形状の熱可塑性樹脂
成形品とほぼ相似形の実質的に変形しない型の上に、重
合硬化性樹脂原料を投入し、該型上に容器形状の熱可塑
性樹脂成形品をもう一方の型として目的とする積層材の
厚みよりも大きく間隔をとってセルを形成し、もしくは
セルを形成しつつ熱可塑性樹脂成形品からなる型側のセ
ル外面を加圧して両型の間隔を所定間隔に狭めセル中に
重合硬化性樹脂原料を充満させ、次いで重合硬化性樹脂
原料を重合硬化させて上記熱可塑性樹脂成形品と一体化
させて積層物とした後、前記実質的に変形しない型から
積層物を離型することにより積層物を得ることができ
る。
【0035】熱可塑性樹脂成形品からなる変形し易い型
と実質的に変形しない他の一方の型とで形成されるセル
の外周部は、各図に示したようにシールパッキン4、ク
ランプ3などにより密閉することができる。
【0036】本発明はバスタブ、洗面ボール等を製造す
る際に用いることができる。さらに肉薄の熱可塑性樹脂
成形品を一方の型として用いる際に好ましく適用でき
る。
【0037】
【実施例】本発明の実施例を添付の図面を参照しながら
説明する。 [実施例1] アクリル樹脂板(商品名:「アクリライト」PX200
三菱レイヨン(株)製)を真空成形法によりバスタブ
の形状に成形した。補強材として不飽和ポリエステル樹
脂(商品名:ユピカ4521P 日本ユピカ(株)製)
100重量部に、触媒(商品名:パーメックN 日本油
脂(株)製)1.5重量部を、注入直前にスタティック
ミキサーにより混合し、重合硬化性樹脂原料7とした。
【0038】図1に示すように、バスタブ形状のアクリ
ル樹脂成形品からなる型1とガラス繊維強化不飽和ポリ
エステル樹脂からなる実質的に変形しない型2の間に、
予めガラス繊維プリフォーム8を入れ、クランプ3によ
り型締めをして補強層目標厚さの間隔3mmで固定、密
閉しセルを形成した。アクリル樹脂成形品からなる型1
のセル外面と密閉用蓋11で密閉空間を作り、予め流体
出入口12より空気を圧入しセル外面を1kg/cm2
の圧力で加圧を行ない、注入口5より調合した重合硬化
性樹脂原料7を1kg/cm2 の圧力で注入し、それに
伴いセル内重合硬化性樹脂原料の未充填部9の空気を排
気口6より排気を行なった。
【0039】樹脂原料圧によりアクリル樹脂成形品1が
大きく変形することなしに、図2に示すように、重合硬
化性樹脂原料7がセル9内を速やかに行き渡って完全に
ボイドの排除された所望の形状の積層品が得られ、補強
層の目標厚さに対し±1mmの精度の補強層が得られ
た。70℃にて重合硬化性樹脂原料を40分間重合硬化
後、離型し、このようにして作製したバスタブは外観上
も問題なく、JIS A 1718に従って性能評価し
たところ、全ての項目に合格した。
【0040】[実施例2] 実施例1において密閉用蓋11をして空気で加圧する
りに、図に示したように分割された押え具10を用い
て加圧した。次いで、実施例1と同じ重合硬化条件で重
合硬化性樹脂原料を重合硬化後離型してバスタブを得
た。この例で得たバスタブは実施例1で得たものと同様
であった。
【0041】[実施例3] アクリル樹脂板(商品名:「アクリライト」PX200
三菱レイヨン(株)製)を真空成形法によりバスタブ
の形状に成形した。補強材としてメタクリル酸エステル
の初期重合物(商品名:「アクリシラップ」SY430
三菱レイヨン(株)製)90重量部に対してメタクリ
ル酸エステルモノマー10重量部を加え粘度を調節した
後、フィラーとして水酸化アルミニウムを60重量%に
なるように添加し、十分撹拌し、これに硬化促進剤(商
品名:SY−A 三菱レイヨン(株)製)をメタクリル
酸エステル初期重合物及びメタクリル酸エステルモノマ
ーの合計重量に対して1重量%、触媒(商品名:パーメ
ックN 日本油脂(株)製)1重量%及び架橋剤(エチ
レングリコールメタクリレート)を1重量%添加し撹拌
後、減圧下に置き溶存している空気の脱気を行い、重合
硬化性樹脂原料7とした。
【0042】に示すようにバスタブ形状のアクリル
樹脂成形品からなる型1とガラス繊維強化不飽和ポリエ
ステル樹脂からなる実質的に変形しない型2の間に、予
めガラス繊維プリフォーム8を入れ、補強層目標厚さの
間隔以上の10mm間隔で弾性体のシールパッキン4に
より密閉し、セルを形成し注入口5より上記樹脂原料7
を2kg/cm2 の圧力で注入した。密閉用蓋11によ
りセル外面に密閉空間を作り流体出入口12により窒素
ガスを圧入しセル外面を2kg/cm2 の圧力で加圧し
た。加圧に伴いセル内の上記樹脂原料7の未充填部9の
排気が排気口6より行われた。
【0043】に示すように、バスタブからなる型1
と型2の間隔が狭まるに従って、重合硬化性樹脂原料7
の充満が進行しセル内の空気は排気口6より排気され、
セル内の重合硬化性樹脂原料の未充填部9内に上記樹脂
原料7が行き渡って完全にボイドの排除された所望の補
強層厚さ5mmの形状が得られた。
【0044】 本例においても前記実施例2と同様にセル
外面を加圧する分割された押え具10を用いても同様に
成形可能であることは言うまでもない。
【0045】 重合硬化性樹脂原料を80℃にて1時間重
合硬化後、脱型し、80℃の熱風循環炉にてアフターキ
ュアを3時間行ない硬化を完全に終了させた。このよう
にして作製したバスタブは外観上も問題なく、JIS
A 1718に従って性能評価したところ、全ての項目
に合格した。
【0046】 [比較例1] 実施例1で用いたアクリル樹脂板を真空成形法によりバ
スタブの形状に成形し、補強材として実施例1で用いた
不飽和ポリエステル樹脂100重量部に実施例1で用い
た触媒1.5重量部を、注入直前にスタティックミキサ
ーにより混合し、重合硬化性樹脂原料7とした。
【0047】 図1に示すように、バスタブ形状のアクリ
ル樹脂成形品からなる型1とガラス繊維強化不飽和ポリ
エステル樹脂からなる実質的に変形しない型2の間に、
予めガラス繊維プリフォーム8を入れ、クランプ3によ
り型締めをして補強層目標厚さの間隔3mmで固定、密
閉しセルを形成した。アクリル樹脂成形品からなる型1
のセル外面と密閉用蓋11によりできる密閉空間に空気
による加圧は行わず、注入口5より調合した重合硬化性
樹脂原料7を1kg/cm2 の圧力で注入し、それに伴
いセル内重合硬化性樹脂原料の未充填部の空気を排気口
6より排気を行った。
【0048】 本例のように密閉空間に空気による加圧を
行わずに樹脂原料7を1kg/cm2 の圧力で注入した
場合、アクリル樹脂成形品1は図に示すように樹脂原
料の注入圧および自重により大きく変形を起こした。そ
の変形は、通常の補強層目標厚さに対して、8〜11m
m厚いものとなり、所望の形状の積層品を得ることはで
きなかった。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、熱可塑性樹脂成形品に
積層材からなる補強層を設けるに当たって、熱可塑性樹
脂成形品に対して、補強層形成時の形状安定性を向上さ
せ、しかも形状余裕が拡大し、生産効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面説明図である。
【図2】本発明の実施例を示す断面説明図である。
【図3】 本発明の他の実施例を示す説明図である。
【図4】 本発明の他の実施例を示す説明図である。
【図5】 本発明の他の実施例を示す説明図である。
【図6】 本発明の他の実施例を示す説明図である。
【図7】 比較例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 熱可塑性樹脂成形品 2 実質的に変形しない型 3 クランプ 4 シールパッキン 5 注入口 6 排気口 7 重合硬化性樹脂原料 8 ガラス繊維プリフォーム 9 セル内の重合硬化性樹脂原料未充填部10 分割された押え具 11 密閉用蓋 12 流体出入口 13 減圧孔パイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 22:00 B29L 22:00 (72)発明者 井田 浩三 神奈川県川崎市多摩区登戸3816番地 三 菱レイヨン株式会社東京技術・情報セン ター内 (56)参考文献 特開 平5−237854(JP,A) 特開 平5−305623(JP,A) 特開 平4−148907(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 39/10 - 39/12 B29C 39/22 - 39/42 B29C 51/10 - 51/16

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器形状の熱可塑性樹脂成形品からなる
    変形し易い一方の型と実質的に変形しない型とを組み合
    わせてセルを形成し、上記熱可塑性樹脂成形品からなる
    型側のセル外面を流体によって加圧し形状保持しなが
    ら、重合硬化性樹脂原料をセル内に注入して充満させ、
    次いで重合硬化性樹脂原料を重合硬化させて上記熱可塑
    性樹脂成形品と一体化させて積層物とした後、前記実質
    的に変形しない型から積層物を離型することを特徴とす
    る積層物の製造方法。
  2. 【請求項2】 容器形状の熱可塑性樹脂成形品とほぼ相
    似形の実質的に変形しない型の上に、重合硬化性樹脂原
    料を投入した後、該型上に容器形状の熱可塑性樹脂成形
    品をもう一方の変形し易い型としてセットすることによ
    りセルを形成し、該熱可塑性樹脂成形品からなる型側の
    セル外面を流体によって加圧して両型の間隔を所定間隔
    に狭めることによってセル中に重合硬化性樹脂原料を充
    満させ、次いで重合硬化性樹脂原料を重合硬化させて上
    記熱可塑性樹脂成形品と一体化させて積層物とした後、
    前記実質的に変形しない型から積層物を離型することを
    特徴とする積層物の製造方法。
  3. 【請求項3】 容器形状の熱可塑性樹脂成形品からなる
    変形し易い一方の型と実質的に変形しない型とを組み合
    わせてセルを形成するに当たり両型の間隔を可変とし、
    両型の間隔を上記熱可塑性樹脂成形品と一体化する積層
    材の厚みよりも大きくとった状態で重合硬化性樹脂原料
    を注入し、もしくは注入しつつ該熱可塑性樹脂成形品か
    らなる型側のセル外面を流体によって加圧して両型の間
    隔を所定の間隔に狭めて該重合硬化性樹脂原料をセル内
    に充満させ、次いで重合硬化性樹脂原料を重合硬化して
    上記熱可塑性樹脂成形品と一体化させて積層物とした
    後、前記実質的に変形しない型から積層物を離型するこ
    とを特徴とする積層物の製造方法。
  4. 【請求項4】 容器形状の熱可塑性樹脂成形品とほぼ相
    似形の実質的に変形しない型の上に、重合硬化性樹脂原
    料を投入し、該型上に容器形状の熱可塑性樹脂成形品を
    もう一方の変形し易い型として目的とする積層材の厚み
    よりも大きく間隔をとってセルを形成し、もしくはセル
    を形成しつつ熱可塑性樹脂成形品からなる型側のセル外
    面を流体によって加圧して両型の間隔を所定間隔に狭め
    セル中に重合硬化性樹脂原料を充満させ、次いで重合硬
    化性樹脂原料を重合硬化させて上記熱可塑性樹脂成形品
    と一体化させて積層物とした後、前記実質的に変形しな
    い型から積層物を離型することを特徴とする積層物の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 容器形状の熱可塑性樹脂成形品からなる
    変形し易い一方の型と実質的に変形しない型とを組み合
    わせてセルを形成し、上記熱可塑性樹脂成形品からなる
    型側のセル外面を分割された押え具によって加圧し形状
    保持しながら、重合硬化性樹脂原料をセル内に注入して
    充満させ、次いで重合硬化性樹脂原料を重合硬化させて
    上記熱可塑性樹脂成形品と一体化させて積層物とした
    後、前記実質的に変形しない型から積層物を離型するこ
    とを特徴とする積層物の製造方法。
  6. 【請求項6】 容器形状の熱可塑性樹脂成形品とほぼ相
    似形の実質的に変形しない型の上に、重合硬化性樹脂原
    料を投入した後、該型上に容器形状の熱可塑性樹脂成形
    品をもう一方の変形し易い型としてセットすることによ
    りセルを形成し、該熱可塑性樹脂成形品からなる型側の
    セル外面を分割された押え具によって加圧して両型の間
    隔を所定間隔に狭めることによってセル中に重合硬化性
    樹脂原料を充満させ、次いで重合硬化性樹脂原料を重合
    硬化させて上記熱可塑性樹脂成形品と一体化させて積層
    物とした後、前記実質的に変形しない型から積層物を離
    型することを特徴とする積層物の製造方法。
  7. 【請求項7】 容器形状の熱可塑性樹脂成形品からなる
    変形し易い一方の型と実質的に変形しない型とを組み合
    わせてセルを形成するに当たり両型の間隔を可変とし、
    両型の間隔を上記熱可塑性樹脂成形品と一体化する積層
    材の厚みよりも大きくとった状態で重合硬化性樹脂原料
    を注入し、もしくは注入しつつ該熱可塑性樹脂成形品か
    らなる型側のセル外面を分割された押え具によって加圧
    して両型の間隔を所定の間隔に狭めて該重合硬化性樹脂
    原料をセル内に充満させ、次いで重合硬化性樹脂原料を
    重合硬化して上記熱可塑性樹脂成形品と一体化させて積
    層物とした後、前記実質的に変形しない型から積層物を
    離型することを特徴とする積層物の製造方法。
  8. 【請求項8】 容器形状の熱可塑性樹脂成形品とほぼ相
    似形の実質的に変形しない型の上に、重合硬化性樹脂原
    料を投入し、該型上に容器形状の熱可塑性樹脂成形品を
    もう一方の変形し易い型として目的とする積層材の厚み
    よりも大きく間隔をとってセルを形成し、もしくはセル
    を形成しつつ熱可塑性樹脂成形品からなる型側のセル外
    面を分割された押え具によって加圧して両型の間隔を所
    定間隔に狭めセル中に重合硬化性樹脂原料を充満させ、
    次いで重合硬化性樹脂原料を重合硬化させて上記熱可塑
    性樹脂成形品と一体化させて積層物とした後、前記実質
    的に変形しない型から積層物を離型することを特徴とす
    る積層物の製造方法。
  9. 【請求項9】 セルを形成する容器形状の熱可塑性樹脂
    成形品からなる変形し易い型側のセル外面を分割された
    押え具によって加圧した状態で、押え具の押え面と、容
    器形状の熱可塑性樹脂成形品との間を減圧状態に保ち両
    者を密着させたまま、または密着させつつ重合硬化性樹
    脂原料をセル内に充満させることを特徴とする請求項5
    〜8の何れかの積層物の製造方法。
  10. 【請求項10】 ガラス繊維をマット状または容器形状
    の熱可塑性樹脂成形品と類似の形状に成形したものを、
    重合硬化性樹脂原料を注入または投入するに先立ってセ
    ル中にセットしておくことを特徴とする請求項1〜8の
    何れかの積層物の製造方法。
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