JP3239087U - 搬送器具指向システムを有するウェットプロセス装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板の歩留まりを向上させることが可能な、搬送器具指向システムを有するウェットプロセス装置を提供する。【解決手段】本体10、搬送器具20及びガイド部材30を含み、本体10は搬送器具移動通路12を有し、搬送器具20は外フレームと内環状フレームを含み、外フレームには複数のローラーが間隔で設けられており、内環状フレームは各ローラーの間に回転可能に設置され、内環状フレームは環形状体及び環形状体に固定されたガイド受部材を含み、環形状体は基板クランプエリアを有し、ガイド部材30は、搬送器具移動通路12に設置され、且つ内環状フレームの一方の側の面に形成されており、そのうち、搬送器具20が搬送器具移動通路12に沿って平行移動する過程中、ガイド受部材がガイド部材30に接触してガイドされ、内環状フレームに外フレームに対する指向性回転が生じる。【選択図】図1
Description
本考案は、基板のウェットプロセス装置の技術に関し、特に搬送器具指向システムを有するウェットプロセス装置に関する。
プリント配線基板の加工工程中、例えばエッチング、洗浄などのウェットプロセスでは、通常、まず配線基板がクランプ治具によって位置決めされ、それから加工工程が行われる。加工工程では、プリント配線基板が直立にする方法で搬送ユニットに取り付けられ、搬送ユニットによってプリント配線基板を所定のルートに従い移動するよう動かすことにより、プリント配線基板へのエッチングや洗浄などの加工を行えるようにするのが一般的である。
上述のプリント配線基板に対する加工を様々な方向や角度で行えるよう、それに対応するプリント配線基板を載せて位置決めするための搬送器具の研究が行われ、複数の水流駆動器を用いて回転式搬送器具をそれぞれ駆動して回転させる、回転式の搬送器具が開発された。水流駆動器は、噴射される水柱の衝撃を受けることにより駆動され回転するものである。
しかし、搬送器具の薬液によるエッチングや水による洗浄の際に、それらの薬液や水の残留物がクランプ治具に付着することは避けられず、それらの残留物が重力の作用を受けてプリント配線基板の方へ垂れ流れてしまい、プリント配線基板に上述の残留物が付着することで、製品の効果や歩留まりを低下させてしまっていた。
そこで、本考案者は改良を目標として、上述の従来技術の欠点について研究に専念し、且つ学理を応用して組み合わせ、上述の問題点を解決するために尽力した。
本考案は、薬液や水などの残留物が垂れ流れによる影響を効果的に回避することで基板の歩留まりを向上させることが可能な、搬送器具指向システムを有するウェットプロセス装置を提供することを目的としている。
上述の目的を達成するために、本考案が提供する搬送器具指向システムを有するウェットプロセス装置は、本体と、搬送器具と、ガイド部材と、を含み、本体は搬送器具移動通路を有し、搬送器具は外フレームと内環状フレームを含み、外フレームには複数のローラーが間隔で設けられており、内環状フレームは各ローラーの間に回転可能に設置され、内環状フレームは環形状体及び環形状体に固定された少なくとも1つのガイド受部材を含み、環形状体は基板クランプエリアを有し、ガイド部材は、搬送器具移動通路に設置され、且つ内環状フレームの一方の側の面に形成されており、そのうち、搬送器具が搬送器具移動通路に沿って平行移動する過程中、ガイド受部材がガイド部材に接触してガイドされることにより、内環状フレームに外フレームに対する指向性回転を生じさせる。
本考案は以下の効果をさらに有する。ガイド部材とガイド受部材の組み合わせにより、各クランプ部材を水平状に設置することができ、これによって基板の取り外し作業の自動化が達成される。傾斜バーのストッパと下向き傾斜バーを設けることにより、ガイド受部材がガイド部材のガイド作用から離れてしまうのを防止できるだけでなく、搬送器具を逆方向に移動させるときに、内環状フレームに対する角度調整を行うこともできる。
以下、本考案の詳細な説明及び技術内容について図に基づき説明するが、添付図面はもっぱら参考及び説明のために提供するものであり、本考案を制限するためのものではない。
図1~図5を参照されたい。本考案は搬送器具指向システムを有するウェットプロセス装置を提供するが、それは主に本体10、搬送器具20及びガイド部材30を含む。
本体10は略短冊形状の箱体であり、本体10の上部に搬送ベルト11が配置されており、搬送ベルト11の下方には搬送器具移動通路12が形成されており、また本体10の下部には噴射装置13が配置されており、噴射装置13は間隔で配列された複数のノズル131を含む。
搬送器具20は主に外フレーム21と内環状フレーム22を含み、外フレーム21は主に2本の横方向バー210と2本の縦方向バー211を組み立てて接続してなるものである。本実施例の外フレーム21は略四辺形であり、外フレーム21の各横方向バー210と各縦方向バー211には複数のローラー212が間隔で設置されており、そのうち、ローラー212は3つの従動ローラー213と2つの駆動ローラー214を含み、各従動ローラー213はそれぞれ上側の横方向バー210と左右両側の縦方向バー211に設置されており、各駆動ローラー214は下側の横方向バー210に間隔で設置されている。
内環状フレーム22は、各従動ローラー213及び各駆動ローラー214の間に回転可能に設置されており、内環状フレーム22は環形状体221及び環形状体221に固定された少なくとも1つのガイド受部材222を含み、環形状体221の中間部分には、複数のクランプ部材23によって内環状フレーム22に固定され、且つ基板7に対しクランプ固定を行うための基板クランプエリア223が設けられており、ここでの基板7はフレキシブル配線基板でよい。
1つの実施例において、内環状フレーム22は円形の内環状フレームであり、ガイド受部材222の数は2つであり、各ガイド受部材222の結ぶ線は円形の内環状フレームの円心を通り、これによってガイド受部材222とガイド部材30の接触頻度を増加させる。また、各ガイド受部材222は回転ホイールでよく、これによってガイド部材30と接触したときの摩擦抵抗を低減させる。
ガイド部材30は、搬送器具移動通路12に設置され、且つ内環状フレーム22の一方の側の面に形成されており、本実施例のガイド部材30は主に傾斜バー31を含み、傾斜バー31の両端はそれぞれ導入部311と導出部312を有し、導入部311にはストッパ32が下向きに延在しており、導出部312には下向き傾斜バー33が下向きに延在している。そのうち、ストッパ32は、ガイド受部材222がガイド部材30のガイド作用から離れてしまうのを防止することができ、下向き傾斜バー33は、搬送器具20を逆方向に移動させるときに、内環状フレーム22に対する角度調整を行うこともでき、製造工程におけるニーズに応えることができる。
1つの実施例において、搬送器具20はハンガー24をさらに含み、ハンガー24の下側は外フレーム21に接続されており、ハンガー24の上側は上述の搬送ベルト11に接続されており、これにより、搬送ベルト11による搬送器具20の平行搬送を行う。
1つの実施例において、搬送器具20は2つの保護輪25をさらに含み、各保護輪25はねじなどの締結部材によって上述の各横方向バー210と各縦方向バー211に固定され、各保護輪25によって内環状フレーム22が外フレーム21と保護輪25の間に拘束されるようにする。
1つの実施例において、搬送器具20は伝動機構26をさらに含み、それは外フレーム21と内環状フレーム22の間に設置され、伝動機構26は主にインペラ261と歯車群262を含み、歯車群262は第1はすば歯車2621と第2はすば歯車2622を含み、第1はすば歯車2621はインペラ261と接続され、第2はすば歯車2622は上述の駆動ローラー214と接続され、且つ第1はすば歯車2621と互いに噛み合い伝動する。
次に図6~図8を参照して、作動時には搬送器具20が搬送ベルト11に駆動され、搬送器具移動通路12に沿って平行移動し、内環状フレーム22が左に傾斜した状況下において、ガイド受部材222がガイド部材30の導入部311に到達したとき、搬送器具20が継続して平行移動するにつれて、ガイド受部材222が傾斜バー31に押し上げられ、内環状フレーム22に外フレーム21に対して反時計回り方向の回転を生じさせ、ガイド受部材222がガイド部材30の導出部312に到達したとき、各クランプ部材23がちょうど上・下両側の位置になり、このようにすることで基板7に対する取り外し作業の自動化を行うのが有利となる。
さらに説明すると、ここで、ガイド部材30の傾斜バー31の角度は実際の使用ニーズに応じて設置又は調整することができ、そのようにして搬送器具20の内環状フレーム22の回転角度を所定の角度にさせることが達成でき、図8の2つのガイド受部材222が水平状態を呈する形態に限定されない。
次に図9を参照して、内環状フレーム22が右に傾斜した状況下において、ガイド受部材222がガイド部材30の導入部311に到達したとき、搬送器具20が継続して平行移動するにつれて、ガイド受部材222が傾斜バー31に押し上げられ、内環状フレーム22に外フレーム21に対して時計回り方向の回転を生じさせ、ガイド受部材222がガイド部材30の導出部312に到達したとき、各クランプ部材23がちょうど上・下両側の位置になる。
次に図10を参照して、ベルト式生産の作業過程中、各搬送器具20は順に搬送器具移動通路12に進入し、且つ各ガイド受部材222がそれぞれガイド部材30と接触することにより、各搬送器具20を一つ一つ特定の方位に指向させる。
要約すると、本考案の搬送器具指向システムを有するウェットプロセス装置は、想定した使用目的を達成し、従来における欠点を解決することができる。
10 本体
11 搬送ベルト
12 搬送器具移動通路
13 噴射装置
131 ノズル
20 搬送器具
21 外フレーム
210 横方向バー
211 縦方向バー
212 ローラー
213 従動ローラー
214 駆動ローラー
22 内環状フレーム
221 環形状体
222 ガイド受部材
223 基板クランプエリア
23 クランプ部材
24 ハンガー
25 保護輪
26 伝動機構
261 インペラ
262 歯車群
2621 第1はすば歯車
2622 第2はすば歯車
30 ガイド部材
31 傾斜バー
311 導入部
312 導出部
32 ストッパ
33 下向き傾斜バー
7 基板
11 搬送ベルト
12 搬送器具移動通路
13 噴射装置
131 ノズル
20 搬送器具
21 外フレーム
210 横方向バー
211 縦方向バー
212 ローラー
213 従動ローラー
214 駆動ローラー
22 内環状フレーム
221 環形状体
222 ガイド受部材
223 基板クランプエリア
23 クランプ部材
24 ハンガー
25 保護輪
26 伝動機構
261 インペラ
262 歯車群
2621 第1はすば歯車
2622 第2はすば歯車
30 ガイド部材
31 傾斜バー
311 導入部
312 導出部
32 ストッパ
33 下向き傾斜バー
7 基板
Claims (10)
- 搬送器具移動通路を有する、本体と、
外フレーム及び内環状フレームを含み、前記外フレームには複数のローラーが間隔で設けられており、前記内環状フレームは前記ローラーの間に回転可能に設置され、前記内環状フレームは環形状体及び前記環形状体に固定された少なくとも1つのガイド受部材を含み、前記環形状体は基板クランプエリアを有する、搬送器具と、
前記搬送器具移動通路に設置され、且つ前記内環状フレームの一方の側の面に形成された、ガイド部材と、を含み、
前記搬送器具が前記搬送器具移動通路に沿って平行移動する過程中、前記ガイド受部材が前記ガイド部材に接触してガイドされることにより、前記内環状フレームに前記外フレームに対する指向性回転を生じさせる、搬送器具指向システムを有するウェットプロセス装置。 - 前記ガイド部材は傾斜バーを含み、前記傾斜バーの両端にそれぞれ導入部と導出部を有する、請求項1に記載の搬送器具指向システムを有するウェットプロセス装置。
- 前記導入部にはストッパが下向きに延在しており、前記導出部には下向き傾斜バーが下向きに延在している、請求項2に記載の搬送器具指向システムを有するウェットプロセス装置。
- 2つのガイド受部材を有し、前記内環状フレームは円形内環状フレームであり、各前記ガイド受部材の結ぶ線は前記円形内環状フレームの円心を通る、請求項1に記載の搬送器具指向システムを有するウェットプロセス装置。
- 前記外フレームは、2本の横方向バーと、各前記横方向バーに接続された2本の縦方向バーを含み、3つの従動ローラーと2つの駆動ローラーを有し、各前記従動ローラーはそれぞれ1つの前記横方向バー及び各前記縦方向バーに設置され、各前記駆動ローラーはもう1つの前記横方向バーに間隔で設置される、請求項1に記載の搬送器具指向システムを有するウェットプロセス装置。
- 前記搬送器具はハンガーをさらに含み、前記ハンガーは前記外フレームに接続される、請求項1に記載の搬送器具指向システムを有するウェットプロセス装置。
- 前記搬送器具は複数の保護輪をさらに含み、各前記保護輪は前記外フレームに固定され、各前記保護輪によって前記内環状フレームが前記外フレームと各前記保護輪の間に拘束される、請求項1に記載の搬送器具指向システムを有するウェットプロセス装置。
- 前記搬送器具は伝動機構をさらに含み、前記伝動機構は前記外フレームと前記内環状フレームの間に設置される、請求項1に記載の搬送器具指向システムを有するウェットプロセス装置。
- 前記伝動機構はインペラと歯車群を含み、前記歯車群は第1はすば歯車と第2はすば歯車を含み、前記第1はすば歯車はインペラと接続され、前記第2はすば歯車は一部の各前記ローラーと接続され、且つ前記第1はすば歯車と互いに噛み合い伝動する、請求項8に記載の搬送器具指向システムを有するウェットプロセス装置。
- 前記本体には噴射装置が配置されており、前記噴射装置は間隔で配列された複数のノズルを含む、請求項1に記載の搬送器具指向システムを有するウェットプロセス装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022002308U JP3239087U (ja) | 2022-07-13 | 2022-07-13 | 搬送器具指向システムを有するウェットプロセス装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022002308U JP3239087U (ja) | 2022-07-13 | 2022-07-13 | 搬送器具指向システムを有するウェットプロセス装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3239087U true JP3239087U (ja) | 2022-09-13 |
Family
ID=83229166
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2022002308U Active JP3239087U (ja) | 2022-07-13 | 2022-07-13 | 搬送器具指向システムを有するウェットプロセス装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3239087U (ja) |
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2022
- 2022-07-13 JP JP2022002308U patent/JP3239087U/ja active Active
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