JP3234443B2 - シュリンクフィルム包装体 - Google Patents
シュリンクフィルム包装体Info
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Description
装体に係り、詳しくは、開封性が改善されたシュリンク
フィルム包装体に関するものである。
低コストで確実な包装を行うことができる汎用性の高い
包装手段として、食品、化粧品、事務用品、機械部品
等、ありとあらゆる生活関連商品の包装に幅広く活用さ
れている。そして、このシュリンクフィルム包装として
は、様々な方式が存在するが、その中で主流をなすピロ
ー式シュリンク包装には、従来からPVCフィルムが用
いられてきた。ところが、近時、世間で環境問題がクロ
ーズアップされるに伴って、このPVCフィルムに代え
てポリエチレンフィルムあるいはポリプロピレンフィル
ムが用いられるようになってきている。
リエチレンフィルムやポリプロピレンフィルムは、伸縮
性が高いという特性を有しており、これらをシュリンク
フィルムとして用いた場合には、この伸縮性に起因して
被包装物を取り出す際の開封操作が困難になるという問
題が多く発生していた。すなわち、シュリンクフィルム
が高伸縮性を有していると、シュリンクフィルムの適宜
箇所を破って開封しようとする際に該箇所のフィルムが
引っ張り力に追従して伸び、その結果、これを破る操作
が困難になってしまうのである。
操作を容易にすることを目的として、以前から様々な手
段が提案されている。例えば、図3に示すように、シュ
リンクフィルム(20)にミシン目(21)を設けて該
ミシン目(21)の部位からシュリンクフィルム(2
0)を破るようにする方法や、図4に示すように、シュ
リンクフィルム(30)のヒートシール部(31)に沿
ってローレット状にシール(32)を設け、該シール
(32)を引っ張ることにより開封操作を助ける方法で
ある。しかしながら、シュリンクフィルムに予めミシン
目等を設けておくと、熱収縮率の差によって皺が発生す
る等して仕上がりの見た目が悪くなるという問題が生
じ、また包装後にミシン目加工を施す場合には、被包装
物に影響を及ぼすことにもなりかねなかった。更に、上
記従来のいずれの方法においても、設備費、材料費及び
加工費のうちの少なくともいずれかが高くつくという問
題を免れなかった。
たものであって、極めて容易に開封することができると
ともに、仕上がりの外観が良好であり、且つ大掛かりな
設備等を必要とすることなく低コストにて得ることがで
きるシュリンクフィルム包装体の提供を目的とするもの
である。
めに、本発明のシュリンクフィルム包装体は次のような
構成をとる。すなわち、箱、容器等の被包装物をシュリ
ンクフィルムで包装してなるシュリンクフィルム包装体
において、シュリンクフィルムの熱溶着により形成され
るヒートシール部に沿って2枚の粘着テープが貼着さ
れ、これら2枚の粘着テープが、略中央から一方側を占
める粘着部と他方側を占める摘み部との2つの部分から
なり、上記シュリンクフィルムのヒートシール部を挟ん
で互いの粘着部の端縁部を近接状態で対向させて配設さ
れ、対向する2枚の粘着テープが横方向外側へ引っ張ら
れることにより、この引っ張り力がシュリンクフィルム
のヒートシール部に伝えられてヒートシール部が切断さ
れることを特徴とするものである。
ィルム包装体においては、シュリンクフィルムの熱溶着
で形成されるヒートシール部に沿って2枚の粘着テープ
が貼着されており、この粘着テープの作用により、ヒー
トシール部を極めて容易に切断することができるように
なっている。すなわち、これら2枚の粘着テープは、略
中央から一方側を占める粘着部と他方側を占める摘み部
との2つの部分から構成されるとともに、上記シュリン
クフィルムのヒートシール部を挟んで互いの粘着部の端
縁部を近接状態で対向させて貼着されており、粘着部が
重合、貼着されたヒートシール部の周辺部位でシュリン
クフィルムの伸縮性が抑えられた状態となっている。そ
して、この状態で2枚の粘着テープの摘み部を摘んでそ
れぞれを外側に離す方向に引っ張ることにより、シュリ
ンクフィルムが粘着テープの粘着部に追従しながらヒー
トシール部を挟んで外側に引っ張られることとなり、こ
の部分のシュリンクフィルムの伸縮性が上述の如く殺さ
れているため、引っ張り力がヒートシール部に無駄なく
伝えられて該ヒートシール部の切断作用が効率的に奏さ
れるのである。このように、本発明のシュリンクフィル
ム包装体においては、シュリンクフィルムの熱収縮前に
何らかの加工を施す必要がないため、熱収縮率の差に起
因する外観低下等の問題が発生することがなく、且つ複
雑な機構の設備等も必要としないため、低コストにて得
ることができるのである。
実施例を、図面に基づき詳しく説明する。
体の一実施例であって、化粧品等の商品を収納した一ケ
箱を被包装物(1)とした例を示している。この図に示
すように、被包装物(1)には、ポリエチレン製のシュ
リンクフィルム(2)によって通常のピロー式シュリン
ク包装が施されている。そして、このシュリンクフィル
ム包装体は、シュリンクフィルム(2)の熱溶着時に形
成されるヒートシール部(3)を、その一面の略中央を
横切るように設けて構成されている。
には、上記ヒートシール部(3)に沿って、2枚の粘着
テープ(4)、(4)がヒートシール部(3)を挟んで
両側に1枚ずつ貼着されている。これら2枚の粘着テー
プ(4)、(4)は、略長方形状に形成され、長手方向
略中央から一方側を占めるように粘着加工の施された粘
着部(5)と、その他方側で粘着加工の施されていない
摘み部(6)との2つの部分から構成されている。そし
て、これら2枚の粘着テープ(4)、(4)は、上記ヒ
ートシール部(3)を挟んで上記粘着部(5)、(5)
の側の端縁部(5a)、(5a)を互いに近接させて突
き合わせた状態でシュリンクフィルム(2)に貼着され
ている。従って、上記摘み部(6)の側は、粘着部
(5)の外側に位置してシュリンクフィルム(2)から
浮いた状態となっている。なお、この摘み部(6)は、
後述の開封操作において摘まれるとき以外に浮き上がっ
て邪魔になることがなく、おさまり及び見た目が良いよ
うに、その端縁部が角丸に形成されている。
包装体において、シュリンクフィルム(2)の開封操作
は次のようにして行うことができる。すなわち、上記2
枚の粘着テープ(4)、(4)の摘み部(6)、(6)
をそれぞれ手で摘み、両摘み部(6)、(6)を同時に
横方向外側(図中矢印X方向)に引っ張ることにより、
シュリンクフィルム(2)のヒートシール部(3)を切
断して該切断部を開封の起点とする。このとき、シュリ
ンクフィルム(2)は、粘着テープ(4)の粘着部
(5)が貼着された部位において上述の如く伸縮性が殺
された状態となっているため、粘着テープ(4)に追従
して上記矢印X方向の引っ張り力を受けても、その伸び
は最小限に抑えられ、上記の引っ張り力が効率的にヒー
トシール部(3)に伝えられるのである。更に、ヒート
シール部(3)は、シュリンクフィルム(2)全体の中
で耐引っ張り強度の最も弱い部分であるため、上記引っ
張り力を受けることにより、極めてスムーズに破られる
こととなるのである。
体の他の実施例を示している。この実施例は、被包装物
(11)を化粧品等のボトル容器とした例であって、被
包装物(11)の長手方向に沿ってシュリンクフィルム
(12)にヒートシール部(13)が形成されているも
のである。そして、このシュリンクフィルム(12)に
おいても、2枚の粘着テープ(14)、(14)が、そ
れぞれの粘着部(15)の端縁部(15a)を上記ヒー
トシール部(13)を挟んで突き合わせるようにして貼
着されている。従って、この実施例のシュリンクフィル
ム包装体においても、上記2枚の粘着テープ(14)、
(14)それぞれの摘み部(16)、(16)を摘んで
横方向外側(図中矢印Y方向)に引っ張ることにより、
シュリンクフィルム(12)のヒートシール部(13)
を容易に破って開封することができるのである。
ム包装体において、粘着テープは、2枚のテープにおけ
る粘着部の端縁部がシュリンクフィルムのヒートシール
部を挟んで極力近接した状態にして貼着することが好ま
しく、その粘着テープとしては、粘着部がシュリンクフ
ィルムに対する充分な粘着力を備え、且つテープ全体が
伸縮しにくいものを用いることが好適である。すなわ
ち、粘着テープとして、粘着部がシュリンクフィルムに
確実に貼着されて該貼着力が横方向の引っ張り力に対し
充分なる耐久性を有し、且つその貼着によりシュリンク
フィルムの伸縮性を抑えることができるものを用いるこ
とにより、ヒートシール部の切断作用が効果的に奏され
るのである。
ルムに貼着する工程は、一般的なテープ貼り装置をシュ
リンクフィルム包装機の後部工程に設置し、シュリンク
フィルムのヒートシール部に対する粘着テープの位置決
め手段を設けることにより、容易に自動化することので
きるものである。
クフィルムとしてポリエチレン製のフィルムを用いて構
成されたシュリンク包装体を例に挙げたが、本発明は、
この他にもポリプロピレンフィルム、ポリオレフィン系
フィルム等、各種のフィルムをシュリンクフィルムとし
て用いるシュリンクフィルム包装体に幅広く適用するこ
とができるものである。
ルム包装体は、シュリンクフィルムの材質に左右される
ことなく、開封操作を極めて容易に行うことができるも
のである。そして、本発明のシュリンクフィルム包装体
においては、シュリンクフィルムの熱収縮前には何らの
加工も施されないため、シュリンクフィルムの熱収縮率
の差に起因する皺発生等の問題が生じることがなく、見
た目を良好に仕上げることができる。更に、このシュリ
ンクフィルム包装体は、大掛かりな設備を必要とせずに
低コストで提供することができるものであり、各種シュ
リンクフィルム包装体に適用可能な汎用性の高いもので
ある。
を示す斜視図である。
例を示す正面図である。
説明図である。
す説明図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 箱、容器等の被包装物(1)をシュリン
クフィルム(2)で包装してなるシュリンクフィルム包
装体において、シュリンクフィルム(2)の熱溶着によ
り形成されるヒートシール部(3)に沿って2枚の粘着
テープ(4)が貼着され、これら2枚の粘着テープ
(4)が、略中央から一方側を占める粘着部(5)と他
方側を占める摘み部(6)との2つの部分からなり、上
記シュリンクフィルム(2)のヒートシール部(3)を
挟んで互いの粘着部(5)の端縁部(5a)を近接状態
で対向させて配設され、対向する2枚の粘着テープ
(4)が横方向外側へ引っ張られることにより、この引
っ張り力がシュリンクフィルム(2)のヒートシール部
(3)に伝えられてヒートシール部(3)が切断される
ことを特徴とするシュリンクフィルム包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11354895A JP3234443B2 (ja) | 1995-04-14 | 1995-04-14 | シュリンクフィルム包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11354895A JP3234443B2 (ja) | 1995-04-14 | 1995-04-14 | シュリンクフィルム包装体 |
Publications (2)
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JPH08282724A JPH08282724A (ja) | 1996-10-29 |
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Family
ID=14615103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11354895A Expired - Fee Related JP3234443B2 (ja) | 1995-04-14 | 1995-04-14 | シュリンクフィルム包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3234443B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6616858B2 (ja) * | 2018-03-15 | 2019-12-04 | 大王製紙株式会社 | 薄葉紙包装体 |
JP7090048B2 (ja) * | 2019-03-28 | 2022-06-23 | 大王製紙株式会社 | 薄葉紙包装体 |
-
1995
- 1995-04-14 JP JP11354895A patent/JP3234443B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08282724A (ja) | 1996-10-29 |
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