JP3229800B2 - アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 - Google Patents
アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極Info
- Publication number
- JP3229800B2 JP3229800B2 JP06839996A JP6839996A JP3229800B2 JP 3229800 B2 JP3229800 B2 JP 3229800B2 JP 06839996 A JP06839996 A JP 06839996A JP 6839996 A JP6839996 A JP 6839996A JP 3229800 B2 JP3229800 B2 JP 3229800B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- lithium
- active material
- cobalt compound
- particles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Description
電池やニッケルーカドミウム蓄電池等のアルカリ蓄電池
に用いられる非焼結式ニッケル極に係り、詳しくは活物
質利用率の高いアルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極を
提供することを目的とした活物質粉末の改良に関する。
ーカドミウム蓄電池等のアルカリ蓄電池のニッケル極と
して、ニッケル粉末を穿孔鋼板等に焼結させて得た焼結
基板に活物質(水酸化ニッケル)を含浸させてなる焼結
式ニッケル極がよく知られている。
度を大きくするためには、多孔度の大きい焼結基板を用
いる必要がある。しかし、焼結によるニッケル粒子間の
結合は弱く、焼結基板の多孔度を大きくするとニッケル
粉末が焼結基体から脱落し易くなる。従って、実用上
は、焼結基板の多孔度を80%より大きくすることができ
ず、それゆえ焼結式ニッケル極には、活物質の充填量が
少ないという問題がある。また、一般に、ニッケル粉末
の焼結体の孔径は10μm以下と小さいため、活物質の基
板(焼結体)への充填を、繁雑な含浸工程を数回繰り返
し行う溶液含浸法により行わなければならないという問
題もある。
ケル極が提案されている。非焼結式ニッケル極は、活物
質(水酸化ニッケル)と結着剤溶液(メチルセルロース
溶液など)との混練物(ペースト)を多孔度の大きい基
板(耐アルカリ性金属などをメッキした発泡メタルな
ど)に直接充填することにより作製される。非焼結式ニ
ッケル極では、多孔度の大きい基板を用いることができ
るので(多孔度が95%以上の基板を用いることができ
る)、活物質の充填密度を大きくすることができるとと
もに、活物質の基板への充填を簡易に行うことが可能と
なる。
物質の充填密度を大きくするべく多孔度の大きい基板を
用いると、基板の集電能力が焼結式ニッケル極に比べ
て、導電性が悪くなり、活物質利用率が低下する。
めるべく、活物質粉末として、水酸化ニッケル粒子の表
面を水酸化コバルトで被覆した複合粒子からなる粉末を
用いたり(特開昭62−234867号公報参照)、水酸化ニッ
ケルを主成分とする粒子の表面をオキシ水酸化コバルト
で被覆した複合体粒子からなる粉末を用いたり(特開平
3−78965号公報参照)することが提案されている。
これらの改良によっても、活物質利用率の十分高い非焼
結式ニッケル極を得ることは困難で有ることが分かっ
た。
点に鑑みて成されたものであって、その目的とするとこ
ろは、活物質利用率の高いアルカリ蓄電池用非焼結式ニ
ッケル極を提供することにある。
め、本発明のアルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極は、
水酸化ニッケル粒子または水酸化ニッケルを主成分とす
る粒子の表面に、リチウム含有コバルト化合物からなる
導電層を形成してなる複合体粒子からなる粉末を、活物
質とするものであって、前記リチウム含有コバルト化合
物において、前記リチウム含有コバルト化合物の全重量
に対して、原子に換算されたリチウム重量の割合即ちリ
チウム含有量が、0.1重量%〜10重量%であることを特
徴とする。
と、導電率の十分高い導電剤が得られない。尚、リチウ
ム含有量の計算は、次式のとおり計算される。
されたリチウムの重量/リチウム含有コバルト化合物の
全重量)×100 水酸化ニッケルを主成分とする粒子としては、コバル
ト、亜鉛、カドミウム、カルシウム、マンガン、マグネ
シウムなどのニッケル極の膨化を抑制する作用を有する
元素を水酸化ニッケルに固溶させたものが例示される。
合物の化学構造は現在のところ定かではないが、本発明
における活物質が極めて高い導電性を有することから、
コバルト化合物(オキシ水酸化コバルトなど)とリチウ
ムとの単なる混合物ではなく、コバルト化合物の結晶中
にリチウムが取り込まれた形の層間化合物ではないかと
推察される。
酸化ニッケル粒子または水酸化ニッケルを主成分とする
粒子の表面にコバルト化合物層を形成してなる複合体粒
子からなる粉末を、これに水酸化リチウム水溶液を加え
た状態で、50℃〜200℃で加熱処理することにより作製
することができる。尚、前記コバルト化合物層として
は、水酸化コバルト、酸化コバルトの形態が使用でき、
例えば硫酸コバルト水溶液に、水酸化ニッケルを投入
し、水酸化ナトリウム水溶液を加えて、コバルト化合物
を水酸化ニッケルの粒子表面に化学的に析出させること
により形成される。水酸化ニッケル粉末と、酸化コバル
ト、水酸化コバルトまたは金属コバルトとを混練するメ
カニカルチャージ法によっても、コバルト化合物層を水
酸化ニッケルの粒子表面に形成することができる。上記
複合体粒子からなる粉末に代えて、水酸化ニッケル粒子
または水酸化ニッケルを主成分とする粒子からなる粉末
と、水酸化コバルト粉末、一酸化コバルト粉末または金
属コバルト粉末などの混合粉末を使用してもよいが、こ
の方法では導電層(被膜)が形成されにくいので、前者
のほうが好ましい。
200℃に規制される。加熱処理温度がこの範囲を外れる
と、導電率の高い導電層が形成されにくくなるからであ
る。これは次の理由によると考えられる。
化コバルトを出発物質に用いた場合、下記の反応経路に
より形成される。
は、CoHO2からLi含有コバルト化合物への反応が十分進
行しにくくなるため、導電率の低いCoHO2が多く生成す
る。一方、加熱温度が200℃を越えた場合は、導電率の
低い四酸化三コバルト(Co3O4)が多く生成する。これ
らが、加熱処理温度が50℃〜200℃を外れた場合に導電
率の高い導電層が形成されにくくなる理由と考えられ
る。
量、濃度、加熱処理温度等によって異なるが、一般的に
は、0.5時間〜10時間である。
有量は、0.1重量%〜10重量%に規制される。リチウム
含有量がこの範囲を外れると、導電率の十分高い導電層
が形成されなくなり、活物質利用率の極めて高い非焼結
式ニッケル極を得ることができなくなる。
体粒子としては、前記複合体粒子において、水酸化ニッ
ケル粒子または水酸化ニッケルを主成分とする粒子の重
量に対して、前記リチウム含有コバルト化合物中のコバ
ルトを原子に換算したコバルト原子の重量で1重量%〜
10重量%含有していることを特徴とする。この値を、本
明細書ではリチウム含有コバルト化合物の含有量とす
る。この値は、次のとおり計算されたものである。
量%)=(リチウム含有コバルト化合物中における原子
に換算されたコバルトの重量/水酸化ニッケル粒子また
は水酸化ニッケルを主成分とする粒子の重量)×100 このリチウム含有コバルト化合物の含有量が1重量%未
満の場合は、活物質粉末の導電性が十分に改善されない
ため、十分な電極容量が得られない。一方、同含有量が
10重量%を越えた場合は、活物質たる水酸化ニッケルの
量が減少するために、これまた十分な電極容量が得られ
ない。
詳細に説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定され
るものではなく、その要旨を変更しない範囲において適
宜変更して実施が可能である。 (予備実験1)水酸化コバルトと、1重量%、2重量
%、3重量%、4重量%、5重量%、6重量%、7重量
%、または8重量%の水酸化リチウム水溶液とを、重量
比1:10で混合し、80℃で8時間加熱処理した。加熱処
理後、水洗し、60℃で乾燥して、リチウム含有コバルト
化合物を作製した。このリチウム含有コバルト化合物の
リチウム含有率を原子吸光法により分析したところ、順
に0.05重量%、0.1重量%、0.5重量%、1重量%、5重
量%、10重量%、12重量%、15重量%であった。以下に
示すリチウム含有コバルト化合物のリチウム含有率は、
上記の分析結果に基づき、使用した水酸化リチウム水溶
液の濃度から推定した値である。 (実施例1)硫酸コバルト13.1gを水に溶かした水溶液
1000mlに、水酸化ニッケル粉末100gを投入し、ついで
液のpHが11になるまで1M水酸化ナトリウム水溶液を
撹拌しながら滴下し、その後も撹拌を続け、液のpHが
若干低下した時点で1M水酸化ナトリウム水溶液を適宜
滴下して液のpHを常時11に保持して、1時間反応させ
た。pHの監視は、自動焦点付きガラス電極を用いた。
次いで、沈殿物をろ別し、水洗して、水酸化ニッケルの
表面を水酸化コバルトで被覆してなる複合体粒子からな
る粉末を得た。次いで、この粉末と4重量%水酸化リチ
ウム水溶液とを重量比1:10で混合し、80℃で8時間加
熱処理した後、水洗し、60℃で乾燥して、水酸化ニッケ
ル粒子の表面にリチウム含有コバルト化合物からなる導
電層を形成してなる複合体粒子からなる活物質粉末を得
た。複合体粒子におけるリチウム含有コバルト化合物の
含有率を原子吸光法により分析したところ、5重量%で
あった。また、このリチウム含有コバルト化合物のリチ
ウム含有率は1重量%(予備実験1からの推定値)であ
る。
重量部と、結着剤としての1重量%メチルセルロース水
溶液20重量部とを混練してペーストを調整した。このペ
ーストを、ニッケルメッキを施した発泡メタル(多孔度
95%、平均孔径200μm)からなる多孔性の基板に充填
し、乾燥し、加圧成形して、本発明に係る非焼結式ニッ
ケル極A1を作製した。 (比較例1)実施例1の活物質粉末の作製工程の途中の
工程において得た、水酸化ニッケル粒子の表面を水酸化
コバルトで被覆してなる複合体粒子からなる粉末を、そ
のまま活物質粉末として用いたこと以外は実施例1と同
様にして、非焼結式ニッケル極(比較電極)B1を作製
した。
開昭62−234867号公報で記載された技術に近いものであ
る。 (比較例2)実施例1の活物質粉末の作製工程の途中の
工程において得た、水酸化ニッケル粒子の表面を水酸化
コバルトで被覆してなる複合体粒子からなる粉末を、40
℃に加熱した30重量%過酸化水素水と反応させて、表面
の水酸化コバルトを酸化してβ−CoOOHに変えた。活物
質粉末として、この粉末を用いたこと以外は実施例1と
同様にして、非焼結式ニッケル極(比較電極)B2を作
製した。
開平3−78965号公報で記載された技術に近いものであ
る。 [アルカリ蓄電池の作製]上記の非焼結式ニッケル極
(正極)、この正極よりも電気化学的容量が大きい従来
公知のペースト式カドミウム極(負極)、ポリアミド不
織布(セパレータ)、30重量%水酸化カリウム水溶液
(アルカリ電解液)、金属製の電池缶、金属製の電池蓋
などを用いて、AAサイズのアルカリ蓄電池を作製し
た。 〈非焼結式ニッケル極の活物質利用率〉上記のアルカリ
蓄電池について、25℃にて0.1Cで160%充電した後、25
℃にて1Cで1.0Vまで放電する工程を1サイクルとす
る充放電を10サイクル行って、下式で定義される10サイ
クル目の正極の活物質利用率を求めた。
容量(mAh)/(水酸化ニッケルの量(g)×288(mAh/
g))}×100 この結果を、表1に示す。表1中の活物質利用率は、非
焼結式ニッケル極A1の活物質利用率を100とした場合
の指数である。
1は、非焼結式ニッケル極B1、B2にくらべて、活物
質利用率が高い。 〈リチウム含有コバルト化合物のリチウム含有率と活物
質利用率の関係〉加熱処理時の水酸化リチウム水溶液と
して、1重量%、2重量%、3重量%、5重量%、6重
量%、7重量%または8重量%水酸化リチウム水溶液を
用いたこと以外は実施例1と同様にして、リチウム含有
コバルト化合物を作製した。これらのリチウム含有化合
物のリチウム含有率は、順に0.05重量%、0.1重量%、
0.5重量%、5重量%、10重量%、12重量%、15重量%
であった。次いでこれらのリチウム含有コバルト化合物
をそれぞれ用いたこと以外は実施例1と同様にして、非
焼結式ニッケル極A〜Gを作製し、次いでアルカリ蓄電
池を作製した。
じ条件の充放電を10サイクル行って、10サイクル目の非
焼結式ニッケル極の活物質利用率を求め、リチウム含有
率と活物質利用率との関係を調べた。結果を表2及び図
1に示す。図1は、リチウム含有コバルト化合物(導電
層)のリチウム含有率と、活物質との関係を示すグラフ
である。この図1において、横軸はリチウム含有コバル
ト化合物のリチウム含有率(重量%)、縦軸は活物質の
利用率を表す。尚、図1には、先の実施例1で作製した
非焼結式ニッケル極A1(リチウム含有率1重量%)に
ついての結果も示してある。図1の縦軸の活物質利用率
は、非焼結式ニッケル極A1の活物質利用率を100とし
た場合の指数で相対的に表してある。
コバルト化合物のリチウム含有率が0.1〜10重量%の場
合に、活物質利用率の極めて高い非焼結式ニッケル極が
得られることが分かる。 〈複合体粒子のリチウム含有コバルト含有率と活物質利
用率の関係〉硫酸コバルト水溶液の濃度を変えたこと以
外は実施例1と同様にして、リチウム含有コバルト化合
物(導電層)をコバルト原子換算で、0.5重量%、1重
量%、10重量%、12重量%または15重量%含有する複合
体粒子からなる活物質粉末を作製した。いずれの粉末
も、リチウム含有コバルト化合物のリチウム含有率を1
重量%に調整した。次いで、これらの活物質粉末をそれ
ぞれ用いたこと以外は実施例1と同様にして、非焼結式
ニッケル極a〜eを作製し、次いでアルカリ蓄電池を作
製した。
件と同じ条件の充放電を10サイクル行って、10サイクル
目の非焼結式ニッケル極の活物質利用率を求め、複合体
粒子のリチウム含有コバルト含有率と活物質利用率との
関係を調べた。結果を表3に示す。表3には、先の実施
例1で作製した非焼結式ニッケル極A1(リチウム含有
コバルト化合物の含有率5重量%)についての結果も示
してある。表3中の活物質利用率は、非焼結式ニッケル
極A1の活物質利用率を100とした場合の指数である。
ルト化合物含有率が1重量%以上の場合に、活物質利用
率の高い非焼結式ニッケル極が得られることが分かる。
コバルト化合物の含有率と、電池容量の関係を表したも
のである。図2において、横軸にはリチウム含有コバル
ト化合物の含有率(重量%)、縦軸には電池容量がプロ
ットしてある。図2中の電池容量は非焼結式ニッケル極
A1を用いたニッケル−カドミウム蓄電池の電池容量を
100とした場合の指数で相対的に表してある。
コバルト化合物の含有率が、10重量%を越えると、活物
質たる水酸化ニッケルの量が減少するために、電池容量
が急激に低下することが分かる。表3及び図2の結果を
総合すると、活物質利用率が高く、しかも容量の大きい
非焼結式ニッケル極を得るためには、複合体粒子のリチ
ウム含有コバルト化合物の含有率を、1重量%〜10重量
%とすることが好ましいことが分かる。 (実験3)次の実験を、予備実験2として行った。即
ち、水酸化コバルトと、4重量%の水酸化リチウム水溶
液とを、重量比1:10で混合し、45℃、50℃、60℃、10
0℃、150℃、200℃、220℃または250℃で、それぞれ8
時間加熱処理を行った。加熱処理後、水洗し、60℃で乾
燥して、リチウム含有コバルト化合物を作製した。この
リチウム含有コバルト化合物のリチウム含有量を原子吸
光法により分析したところ、順に0.01重量%(45℃)、1
重量%(50℃)、1重量%(60℃)、1重量%(100℃)、1
重量%(150℃)、1重量%(200℃)、0.05重量%(220
℃)、0.02重量%(250℃)であった。
物のリチウム含有率は、上記分析結果での加熱処理温度
から、推定した値である。
作製において、加熱処理温度を、45℃、50℃、60℃、10
0℃、150℃、200℃、220℃または250℃としたこと以外
は実験1と同様、即ち4重量%水酸化リチウム水溶液を
用いてリチウム含有コバルト化合物を作製した。これら
のリチウム含有コバルト化合物のリチウム含有率は、上
記予備実験2による推定値から、順に0.01重量%、1重
量%、1重量%、1重量%、1重量%、1重量%、0.05
重量%、0.02重量%となる。次いで、これらのリチウム
含有コバルト化合物をそれぞれ用いたこと以外は実験1
と同様にして、順にアルカリ蓄電池T1〜T8を作製し
た。
て、上記実験1と同じ条件の充放電を10サイクル行っ
て、10サイクル目の正極の活物質利用率を求め、加熱処
理温度と活物質利用率との関係を調べた。この結果を、
図3に示す。図3は、リチウム含有コバルト化合物を合
成する際の加熱処理温度と活物質利用率との関係を示す
ものである。図3において、横軸には加熱処理温度
(℃)が、縦軸には活物質利用率が、それぞれプロット
されている。尚、図3には、先の実験1で作製したアル
カリ蓄電池A1についての結果も示してある。また、図
3の縦軸の活物質利用率は、アルカリ蓄電池A1の活物
質利用率を100とした場合の指数で相対的に表してあ
る。
2〜T6の活物質利用率が極めて高いことから、50〜20
0℃で加熱処理して作製したリチウム含有コバルト化合
物(本発明導電剤)は、極めて高い導電率を有すること
が分かる。
利用率が向上され、導電率が高いアルカリ蓄電池用非焼
結式ニッケル極が得られ、電池容量の大きな電池が提供
でき、その工業的価値は極めて大きい。
ウム含有率と活物質利用率との関係を示したグラフであ
る。
池容量の関係を示したグラフである。
熱処理温度と、活物質利用率の関係を示したグラフであ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 水酸化ニッケル粒子または水酸化ニッケ
ルを主成分とする粒子の表面に、リチウム含有コバルト
化合物からなる導電層を形成してなる複合体粒子からな
る粉末を、活物質とするアルカリ蓄電池用非焼結式ニッ
ケル極であって、 前記リチウム含有コバルト化合物において、前記リチウ
ム含有コバルト化合物の全重量に対して、原子に換算さ
れたリチウム重量の割合が、0.1重量%〜10重量%であ
ることを特徴とするアルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル
極。 - 【請求項2】 前記粉末が、水酸化ニッケル粒子または
水酸化ニッケルを主成分とする粒子の表面に、コバルト
化合物層を形成してなる複合体粒子からなる粉末を、こ
れに水酸化リチウム水溶液を加えた状態で、50℃〜200
℃で加熱処理して作製したものであることを特徴とする
請求項1記載のアルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極。 - 【請求項3】 前記複合体粒子において、水酸化ニッケ
ル粒子または水酸化ニッケルを主成分とする粒子の重量
に対して、前記リチウム含有コバルト化合物中のコバル
トを原子に換算したコバルトの重量で1重量%〜10重量
%含有していることを特徴とする請求項1記載のアルカ
リ蓄電池用非焼結式ニッケル極。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06839996A JP3229800B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06839996A JP3229800B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09259878A JPH09259878A (ja) | 1997-10-03 |
JP3229800B2 true JP3229800B2 (ja) | 2001-11-19 |
Family
ID=13372588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06839996A Expired - Fee Related JP3229800B2 (ja) | 1996-03-25 | 1996-03-25 | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3229800B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3191751B2 (ja) * | 1997-03-21 | 2001-07-23 | 松下電器産業株式会社 | アルカリ蓄電池及びその正極活物質の表面処理方法 |
FR2935545B1 (fr) | 2008-08-29 | 2011-06-03 | Saft Groupe Sa | Oxyde lithie pour electrode positive d'accumulateur alcalin |
-
1996
- 1996-03-25 JP JP06839996A patent/JP3229800B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09259878A (ja) | 1997-10-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0817291A2 (en) | Non-sintered nickel electrode for alkaline storage battery, alkaline storage battery including the same, and method for production of non-sintered nickel electrode for alkaline storage battery | |
JP2000021401A (ja) | アルカリ電池用水酸化ニッケル粉末およびこれを用いた水酸化ニッケル電極 | |
JP2004071304A (ja) | アルカリ蓄電池用正極活物質ならびにそれを用いた正極およびアルカリ蓄電池 | |
JP3490818B2 (ja) | アルカリ蓄電池用のペースト式ニッケル極 | |
JP3469766B2 (ja) | 密閉型アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極及び電池 | |
JP2889669B2 (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル正極板 | |
JPH117950A (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 | |
JP3229800B2 (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 | |
JP3433049B2 (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 | |
JP3234492B2 (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 | |
JP3249414B2 (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極の製造方法 | |
JP3253476B2 (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 | |
JP3249366B2 (ja) | アルカリ蓄電池用のペースト式ニッケル極 | |
JP3744642B2 (ja) | ニッケル−金属水素化物蓄電池及びその製造方法 | |
JP3229801B2 (ja) | アルカリ蓄電池用導電剤及びそれを用いたアルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 | |
JP3263601B2 (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 | |
JP3249398B2 (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 | |
JP3481068B2 (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極の製造方法 | |
JP3234491B2 (ja) | アルカリ蓄電池用導電剤及びそれを用いたアルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 | |
JPH10294109A (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 | |
JP3433043B2 (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 | |
JP3268989B2 (ja) | アルカリ蓄電池用ニッケル極 | |
JP3433062B2 (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 | |
JP3397216B2 (ja) | ニッケル極板とその製造方法およびこれを用いたアルカリ蓄電池 | |
JPH1021909A (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070907 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080907 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090907 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110907 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120907 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120907 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130907 Year of fee payment: 12 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees | ||
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |