JP3227977B2 - 泥漿鋳込み型 - Google Patents
泥漿鋳込み型Info
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Description
の衝突によってスジが発生するのを防止することができ
る泥漿鋳込み型に関する。
ては、キャビティ内最上部にあたる部位に、左右から泥
漿が到達し、衝突することによって、衛生陶器製品の対
応する部位の表面に、泥漿が衝突したことを示すスジが
発生する。この部位は、泥漿が衝突の線を境にして、こ
の線に沿って補充されていくため、薄板状の粒子が衝突
線に沿って平行して並び、粒子間の密着度が弱い。一
方、衛生陶器製品成形面は、焼成工程完了までに10%〜
20%収縮するので、左右から均等に収縮の力をうけるワ
ーク中心線部にこのような衝突線があると、乾燥、焼成
工程で、この衝突線に沿って亀裂を発生し易い。
対称形の製品成形面が多いため、衝突線部の亀裂発生が
問題となるが、従来においても、この亀裂発生防止対策
の一つとして、衝突線を左右どちらかにずらす技術が提
示されており、具体的には、成形機に対して鋳込み型を
傾斜させてセットする方法 (特開平3-147804号公報)
や、鋳込口を傾斜する方法 (実開平4-109106公報) 等が
提示されている。
10に示すような鋳込み空間が上方に行くに従って狭くな
る山形形状の成形体100(図14に示すような山形縁部200
を有する小便器201 等の山形形状部を有する構造を簡略
化したもの) 等の場合は、上記のような方法によって
も、鋳込み空間内の泥漿が合流して最後に充満する部分
における衝突の位置をずらすことが困難なため、図10に
示すように、成形体100 の最終成形面にスジSが発生し
ていた。
体100 は、三つの傾斜面101a,101b,101cを有する中空三
角柱形状の密閉された筒状本体101 と、同筒状本体101
の一側側壁102 の周縁部に突設された縁部103 とを具備
する。
用いる泥漿鋳込み型Bは、図11及び図12に示すように、
上記した縁部103 を形成すべく内面に三角形状の突起10
を有する側壁型11と、上記した筒状本体101 の傾斜面10
1a,101b,101cを形成するため用いる上型12と、平坦な板
状体からなる下型13とを型組みして構成される。
角形断面の空間部形成用鋳込み空間14と、三角形状の環
状路からなる縁部形成用鋳込み空間15とが形成され、下
型13には、上記した空間部形成用鋳込み空間14内に
泥漿を供給し、着泥後は、同空間部形成用鋳込み空間14
から余剰泥漿を排出する泥漿供給口16が設けられてい
る。
泥漿供給口16が下方位置に位置するとともに、縁部形成
用鋳込み空間15の頂部Pが最上部に位置するように傾斜
状態に設置されている。
100 を鋳込むに際しては、まず、泥漿供給口16より泥漿
が供給され、空間部形成用鋳込み空間14及び縁部形成用
鋳込み空間15の下部から上部に向かって充満していき、
縁部形成用鋳込み空間15内を充満していく過程で、傾斜
面の左右から上昇してきた泥漿が頂部Pで衝突すること
によって、図13に示すように、衝突面Fが生じ、その外
部にスジSが発生することになる。
勢を凸部を下に向けるなど山形部が頂点にならないよう
な工夫を行えば、かかるスジSの発生は避けられるが、
全体の成形作業が煩雑になる等、成形上、新たな問題を
生じることになる。
込み空間の最上部に発生する衝突線からの亀裂を防止す
るため、鋳込み空間の最上部付近で泥漿の流れを強制的
に変え、粒子の並びを乱すことにより、亀裂発生原因で
ある衝突線自体を無くすことができる泥漿鋳込み型を提
供するものである。
成形型で形成される鋳込み空間に泥漿を注入して生素地
成形体を得る泥漿鋳込み型において、鋳込み空間内に泥
漿が合流して最後に充満する充満部に、泥漿が注入され
ていく過程で泥漿の流れを乱すための泥漿の乱流発生部
を設けた泥漿鋳込み型に係るものである。
していること、前記乱流発生部として前記充満部を構成
する鋳込み型の一部に凹部を形成したこと、前記凹部を
鋳込み型の下方位置型の頂点近傍に形成したこと、また
は前記凹部を鋳込み型の上方位置型の頂点近傍に形成し
たこと、また前記乱流発生部として前記充満部を構成す
る鋳込み型の一部に凸部を形成したことにも特徴を有す
る。
み型Aを具体的に説明する。
〜図3に示すように、頂部Pの構造を除いて、前述した
従来技術における鋳込み型Bと同じ構造なので、同一の
構成は同一符合で示すとともに、同一の構成の説明は省
略する。
するものであり、以下、図1〜図4を参照して具体的に
説明する。
て、側壁型11と一体をなす三角形状の突起10は、その頂
面に凹部20を形成している。
うに、縁部形成用鋳込み空間15の左右泥漿通路15a,15b
の間隙をt1とし、頂部Pにおける上型12の頂面12a と凹
部20の底面20a との間の間隙をt2とすると、両間隙t1,
t2は、t2 = K×t1(K>1) に関係になる。
形状の突起10の左右傾斜角度や、間隙t1の厚さや、左右
泥漿通路15a,15b の奥行等により決定できる特性値であ
る。
必然的に上限が決まる値であるが、理論上は、10〜40mm
程度とするのがよい。
図4に示す成形体100 の鋳込み成形工程を、以下、図1
〜図3を参照しながら説明する。
16が下方位置に、縁部形成用鋳込み空間15の頂部Pが最
上部に位置するように傾斜する。
込み空間14内に供給され、空間部形成用鋳込み空間14及
び縁部形成用鋳込み空間15の下部から上部に向かって充
満していき、縁部形成用鋳込み空間15内を充満していく
過程で、左右泥漿通路15a,15b 内を、突起10の傾斜面に
沿って上昇してきた泥漿が、頂部Pで合流する直前に、
凹部20に流れ込み、凹部20を充満した後、合流して頂部
Pに充満されることになる。
及び縁部形成用鋳込み空間15の内面上に完了すると、空
間部形成用鋳込み空間14内の余剰泥漿を型外に排出す
る。その後、各型11,12,13をばらして成形体100 を得
る。
に、左右から上昇してきた泥漿が、凹部20にいったん流
下して、泥漿の流れが乱され、矢印で示すように不規則
な流れの状態で泥漿が頂部Pを充満するので、泥漿中の
粒子の配列が不規則となり、図4に示すように、成形体
100 の頂部Pの外表面には衝突線が発生しないことにな
る。
結果、成形体100 の縁部103 のコーナー部の内面に凸部
120aが形成されることになるが、外部からは見えないの
で、デザイン的には何ら問題がない。
すように、凹部20を三角形状の突起10の頂点からずらし
た位置である一側傾斜面に設けたことを特徴とする。
ことができ、成形体100 の外表面には衝突線が発生する
のを確実に防止することができる。
方位置に下げ過ぎると、凹部20でいったん乱された泥漿
の流れが頂点に達するまでに沈静化し、その結果、衝突
線が生じるおそれがある。そこで、凹部20の一端が頂点
に掛かる程度に設けるのが望ましい。
すように、凹部20を突起10の頂点ではなく、突起10の頂
点と対峙する上型12の頂面12a に形成したことを特徴と
する。
の撹拌効果を高めることができ、成形体100 の外表面に
は衝突線が発生するのを確実に防止することができる。
部21,22 を設けることによって、凹部20への流入量を絞
り、この絞りによる速度の上昇によってさらに泥漿の撹
拌効果を高め、成形体100 の外表面には衝突線が発生す
るのをより確実に防止することができる。
状が現れることになるが、これは、デザイン上の問題と
して処理すれば足りる。
に、三角形状の突起10のいずれかに凸部23を設けたこ
とを特徴とする。
撹拌効果を高めることができ、成形体100 の外表面に衝
突線が発生するのを確実に防止することができる。
複数の鋳込み型で形成される鋳込み空間に泥漿を注入し
て生素地成形体を得る泥漿鋳込み型に、鋳込み空間内の
泥漿が合流して最後に充満する山形状部分に、泥漿が注
入されていく過程で泥漿の流れを乱すための空間部を設
けている。
せず、生素地乾燥時、焼成時の製品成形面に亀裂を発生
することがなく、製品成形面の歩留りを向上することが
できる。
の発生を防止するために行われていた、鋳込み型を反転
したり傾斜したりする工程が不要となり、作業効率を向
上することができる。
くなる。
線による横断面図である。
ある。
図である。
ある。
構造説明図である。
構造説明図である。
構造説明図である。
構造説明図である。
構造説明図である。
斜視図である。
図である。
である。
明図である。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 複数の鋳込み成形型で形成される鋳込み
空間に泥漿を注入して生素地成形体を得る泥漿鋳込み型
において、鋳込み空間内に泥漿が合流して最後に充満す
る充満部に、泥漿が注入されていく過程で泥漿の流れを
乱すための泥漿の乱流発生部を設けたことを特徴とする
泥漿鋳込み型。 - 【請求項2】 前記充満部が山形状をなしていることを
特徴とする請求項1の泥漿鋳込み型。 - 【請求項3】 前記乱流発生部として前記充満部を構成
する鋳込み型の一部に凹部を形成したことを特徴とする
請求項1または2の泥漿鋳込み型。 - 【請求項4】 前記凹部を鋳込み型の下方位置型の頂点
近傍に形成したことを特徴とする請求項3の泥漿鋳込み
型。 - 【請求項5】 前記凹部を鋳込み型の上方位置型の頂点
近傍に形成したことを特徴とする請求項3の泥漿鋳込み
型。 - 【請求項6】 前記乱流発生部として前記充満部を構成
する鋳込み型の一部に凸部を形成したことを特徴とする
請求項1または2の泥漿鋳込み型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02861094A JP3227977B2 (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 泥漿鋳込み型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02861094A JP3227977B2 (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 泥漿鋳込み型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07237209A JPH07237209A (ja) | 1995-09-12 |
JP3227977B2 true JP3227977B2 (ja) | 2001-11-12 |
Family
ID=12253347
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02861094A Expired - Fee Related JP3227977B2 (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | 泥漿鋳込み型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3227977B2 (ja) |
-
1994
- 1994-02-25 JP JP02861094A patent/JP3227977B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH07237209A (ja) | 1995-09-12 |
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