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JP3225708U - 熱交換器の保護構造、熱交換器及びボイラ - Google Patents

熱交換器の保護構造、熱交換器及びボイラ Download PDF

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JP3225708U JP2020000141U JP2020000141U JP3225708U JP 3225708 U JP3225708 U JP 3225708U JP 2020000141 U JP2020000141 U JP 2020000141U JP 2020000141 U JP2020000141 U JP 2020000141U JP 3225708 U JP3225708 U JP 3225708U
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Abstract

【課題】鉛直方向に延在する伝熱管を好適に保護し、摩耗を抑制する熱交換器の保護構造を提供する。【解決手段】燃焼ガスが流通する流路に設けられ、水平方向に沿って延在する水平伝熱管62を、上下方向に沿って延在する鉛直伝熱管61によって支持する第1過熱器102を燃焼ガスから保護する保護構造70であって、上端部が鉛直伝熱管61に対して固定され、鉛直伝熱管61の少なくとも一部を覆うとともに、鉛直伝熱管61に沿って延在する鉛直伝熱管プロテクタ80と、鉛直伝熱管プロテクタ80の下端部の鉛直伝熱管61に対する長手方向の変位を許容しつつ、長手方向と交差する交差方向の変位を規制するガイドプレート90と、を備える。【選択図】図3

Description

本開示は、熱交換器の保護構造、熱交換器及びボイラに関するものである。
石炭焚きボイラなどの大型のボイラは、中空形状をなして鉛直方向に設置される火炉を有し、この火炉壁に複数の燃焼バーナが火炉の周方向に沿って配設されている。また、石炭焚きボイラは、火炉の鉛直方向上方に煙道が連結されており、この煙道に蒸気を生成するための熱交換器が配置されている。そして、燃焼バーナが火炉内に燃料と空気(酸化性ガス)との混合気を噴射することで火炎が形成され、燃焼ガスが生成されて煙道に流れる。燃焼ガスが流れる領域に熱交換器が設置され、熱交換器を構成する伝熱管内を流れる水や蒸気を加熱して過熱蒸気が生成される。
石炭焚きボイラなどの火炉で生成される燃焼ガスには、灰分が含まれている。燃焼ガスに含まれる灰分は、燃焼ガスの温度が低下した領域では固形灰分(フライアッシュ)となる。よって、この領域に設置された過熱器や節炭器などの熱交換器を構成する伝熱管は、固形灰分を含有する燃焼ガスが衝突するなど、燃焼ガスの流れとの接触により、伝熱管表面に摩耗(アッシュエロージョン)が発生する場合がある。このため、伝熱管の摩耗を抑制するために、水平方向の伝熱管に加えて鉛直方向の伝熱管に対してプロテクタなどを設けて、伝熱管を燃焼ガスの流れから保護することで摩耗対策をする場合がある(例えば、特許文献1)。
特許文献1には、鉛直方向に延在する伝熱管に沿ってその長手方向に延びている縦型プロテクタを有するボイラが記載されている。この縦型プロテクタは、支持装置によって支持されている。支持装置は、縦型プロテクタの上端を支持している。
特開平9−133306号公報
しかしながら、特許文献1では、縦型プロテクタの上端部で支持されているものの、下端部もしくは下端近傍部が固定や位置の規制がされていない。これにより、縦型プロテクタに熱変形が発生し、例えば、下端部が上方側に反り上がるように(下端部が吊下管から離れるように)曲がってしまった場合には、吊下管の下方領域を燃焼ガスの流れから好適に保護できない場合があった。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであって、鉛直方向に延在する伝熱管を好適に保護し、摩耗を抑制することができる熱交換器の保護構造、熱交換器及びボイラを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の熱交換器の保護構造、熱交換器及びボイラは以下の手段を採用する。
本開示の一態様に係る熱交換器の保護構造は、燃焼ガスが流通する流路に設けられ、水平方向に沿って延在する水平伝熱管を、上下方向に沿って延在する鉛直伝熱管によって支持する熱交換器を前記燃焼ガスから保護する保護構造であって、上端部が前記鉛直伝熱管に対して固定され、前記鉛直伝熱管の少なくとも一部を覆うとともに、前記鉛直伝熱管に沿って延在する鉛直伝熱管プロテクタと、前記鉛直伝熱管プロテクタの下端部が前記鉛直伝熱管に対する長手方向の変位を許容しつつ、前記長手方向と交差する交差方向の変位を規制する規制部と、を備える。
本開示によれば、鉛直方向に延在する伝熱管を好適に保護し、摩耗を抑制することができる。
本開示の実施形態に係る石炭焚きボイラを示す概略構成図である。 図1の過熱器のII部分を拡大した模式的な側面図である。 図2の過熱器の要部を示す斜視図である。 図3のA−A矢視断面図である。
以下に、本開示に係る熱交換器の保護構造、熱交換器及びボイラの好適な実施形態について、図面を参照して説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、本実施形態の石炭焚きボイラを表す概略構成図である。
本実施形態の石炭焚きボイラ10は、石炭(炭素含有固体燃料)を粉砕した微粉炭を微粉燃料として用い、この微粉燃料を燃焼バーナにより燃焼させ、この燃焼により発生した熱を給水や蒸気と熱交換して過熱蒸気を生成することが可能な石炭焚き(微粉炭焚き)ボイラである。以降の説明で、上や上方とは鉛直方向上側を示し、下や下方とは鉛直方向下側を示すものであり、鉛直方向は厳密ではなく誤差を含むものである。
本実施形態において、図1に示すように、石炭焚きボイラ10は、火炉11と燃焼装置12と燃焼ガス通路13を有している。火炉11は、四角筒の中空形状をなして鉛直方向に沿って設置されている。火炉11を構成する火炉壁101は、複数の伝熱管とこれらを接続するフィンとで構成され、微粉燃料の燃焼により発生した熱を伝熱管の内部を流通する給水や蒸気と熱交換することで火炉壁101の温度上昇を抑制している。
燃焼装置12は、火炉11を構成する火炉壁101の下部側に設けられている。本実施形態では、燃焼装置12は、火炉壁101に装着された複数の燃焼バーナ(例えば21,22,23,24,25)を有している。例えば燃焼バーナ21,22,23,24,25は、火炉11の周方向に沿って均等間隔で配設されたものが1セットとして、鉛直方向に沿って複数段配置されている。但し、火炉の形状や一つの段における燃焼バーナの数、段数はこの実施形態に限定されるものではない。
各燃焼バーナ21,22,23,24,25は、微粉炭供給管26,27,28,29,30を介して複数の粉砕機(ミル)31,32,33,34,35に連結されている。この粉砕機31,32,33,34,35は、図示しないが、例えば粉砕機のハウジング内に回転テーブルが駆動回転可能に支持され、この回転テーブルの上方に複数のローラが回転テーブルの回転に連動して回転可能に支持されて構成されている。石炭が複数のローラと回転テーブルとの間に投入されると、ここで所定の微粉炭の大きさに粉砕され、搬送用ガス(一次空気、酸化性ガス)により図示しない粉砕機のハウジング内の分級機に搬送されて所定の粒径範囲内に分級された微粉燃料を微粉炭供給管26,27,28,29,30から燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給することができる。
また、火炉11は、各燃焼バーナ21,22,23,24,25の装着位置に風箱36が設けられており、この風箱36に空気ダクト(風道)37の一端部が連結されている。空気ダクト37は、他端部に押込通風機(FDF:Forced Draft Fan)38が設けられている。
燃焼ガス通路13は、図1に示すように、火炉11の鉛直方向上部に連結されている。燃焼ガス通路13は、燃焼ガスの熱を回収するための熱交換器として、過熱器102、103、104、再熱器105、106、節炭器107が設けられており、火炉11での燃焼で発生した燃焼ガスと各熱交換器を流通する給水や蒸気との間で熱交換が行われる。なお、図1では燃焼ガス通路13内の各熱交換器(過熱器102,103,104、再熱器105,106、節炭器107)の位置を正確に示しているものではなく、各熱交換器の燃焼ガス流れに対する配置順も図1の記載に限定されるものではない。
燃焼ガス通路13は、図1に示すように、その下流側に熱交換を行った燃焼ガスが排出される煙道14が連結されている。煙道14は、空気ダクト37との間にエアヒータ(空気予熱器)42が設けられ、空気ダクト37を流れる空気と、煙道14を流れる燃焼ガスとの間で熱交換を行い、燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給する燃焼用空気を昇温することができる。
また、煙道14は、エアヒータ42より上流側の位置に脱硝装置43が設けられている。脱硝装置43は、アンモニア、尿素水等の窒素酸化物を還元する作用を有する還元剤を煙道14内に供給し、還元剤が供給された燃焼ガスを窒素酸化物と還元剤との反応を脱硝装置43内に設置された脱硝触媒の触媒作用により促進させることで、燃焼ガス中の窒素酸化物を除去、低減するものである。そして、煙道14に連結されるガスダクト41は、エアヒータ42より下流側の位置に電気集塵機などの集塵装置44、誘引通風機(IDF:Induced Draft Fan)45、脱硫装置46などが設けられ、下流端部に煙突50が設けられている。
一方、複数の粉砕機31,32,33,34,35が駆動すると、生成された微粉燃料が搬送用ガス(一次空気、酸化性ガス)と共に微粉炭供給管26,27,28,29,30を通して燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給される。また、石炭焚きボイラ10の煙道14から排出された排ガスとエアヒータ42で熱交換することで、加熱された燃焼用空気(二次空気、酸化性ガス)が空気ダクト37から風箱36を介して各燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給される。すると、燃焼バーナ21,22,23,24,25は、微粉燃料と搬送用ガスとが混合した微粉燃料混合気を火炉11に吹き込むと共に燃焼用空気を火炉11に吹き込み、このときに微粉燃料混合気が着火することで火炎を形成することができる。火炉11内の下部で火炎が生じ、高温の燃焼ガスがこの火炉11内を上昇し、燃焼ガス通路13に排出される。なお、酸化性ガスとして、本実施形態では空気を用いる。空気よりも酸素割合が多いものや逆に少ないものであってもよく、燃料流量との適正化を図ることで使用可能になる。
また、火炉11は、各燃焼バーナ21,22,23,24,25の装着位置より上方にアディショナル空気ポート39が設けられている。アディショナル空気ポート39に空気ダクト37から分岐したアディショナル空気ダクト40の端部が連結されている。従って、押込通風機38により送られた燃焼用空気(二次空気、酸化性ガス)を空気ダクト37から風箱36に供給し、この風箱36から各燃焼バーナ21,22,23,24,25に供給することができると共に、押込通風機38により送られた燃焼用追加空気(アディショナル空気)をアディショナル空気ダクト40からアディショナル空気ポート39に供給することができる。
火炉11は、下部の領域Aにて、微粉燃料混合気と燃焼用空気(二次空気、酸化性ガス)とが燃焼して火炎が生じる。ここで火炉11は、空気の供給量が微粉炭の供給量に対して理論空気量未満となるように設定されることで、内部が還元雰囲気に保持される。即ち、微粉炭の燃焼により発生した窒素酸化物(NOx)が火炉11の領域Bで還元され、その後、アディショナル空気ポート39からアディショナル空気が追加供給されることで微粉炭の酸化燃焼が完結され、微粉炭の燃焼によるNOxの発生量が低減される。
その後、燃焼ガスは、図1に示すように、燃焼ガス通路13に配置される第2過熱器103、第3過熱器104、第1過熱器102、(以下単に過熱器と記載する場合もある)、第2再熱器106、第1再熱器105(以下単に再熱器と記載する場合もある)、節炭器107で熱交換した後、脱硝装置43により窒素酸化物が還元除去され、集塵装置44で粒子状物質が除去され、脱硫装置46にて硫黄酸化物が除去された後、煙突50から大気中に排出される。なお、各熱交換器は燃焼ガス流れに対して、必ずしも前記記載順に配置されなくともよい。
次に、熱交換器として、燃焼ガス通路13内に設けられた例えば、第1過熱器102について、図2から図4を用いて詳細に説明する。なお、以下の説明では、鉛直上下方向をZ軸方向と称し、水平方向のうち水平伝熱管の延在方向をX軸方向と称し、Z軸方向及びX軸方向と直交する方向をY軸方向と称する。
第1過熱器102は、Z軸方向(上下方向)に並んで配置される複数の伝熱管パネル60及び伝熱管パネル60を吊り下げることで支持する複数の鉛直伝熱管61によって構成されている。なお、図2では、複数の伝熱管パネル60のうちの1つを図示している。
図2に示すように、伝熱管パネル60は、水平方向(詳細には、X軸方向)に延在する複数の水平伝熱管62が上下方向に略平行に並んで配置されており、Z軸方向に隣接する水平伝熱管62同士のX軸方向の端部が、U字状に湾曲する湾曲伝熱管63によって接続されることで、上下方向に蛇行状に延びる流路が形成されている、いわゆる横置型伝熱管パネルである。また、伝熱管パネル60は、この蛇行状の流路が複数設けられており、複数の流路はY軸方向(図2の紙面奥行方向)に所定の間隔で並んで配置されている。すなわち、図3に示すように、流路の一部を構成する水平伝熱管62は、Z軸方向に所定の間隔で並ぶとともに、Y軸方向にも所定の間隔で並んでいる。
図2に示すように、鉛直伝熱管61は、例えば、X軸方向に2本並んで配置されているものを例示している。また、鉛直伝熱管61は、Y軸方向(図2の紙面奥行方向)にも複数並んで配置されている。鉛直伝熱管61は、図3に示すように、Y軸方向に並ぶ水平伝熱管62同士の間に配置されている。
鉛直伝熱管61の上端部は、煙道の上端を規定する天井部に固定されている。また、鉛直伝熱管61と伝熱管パネル60(水平伝熱管62)とは、各々に取付けた固定用金物(図示省略)同士を嵌め合いもしくは溶接接合することにより固定されている。このようにして、鉛直伝熱管61は、伝熱管パネル60を吊り下げている。これにより、伝熱管パネル60は、鉛直伝熱管61を介して燃焼ガス通路13内に支持される。
図3に示すように、Y軸方向に並ぶ鉛直伝熱管61は、各々、Y軸方向に延在するアングル材(連結材)64にUボルト69を介して連結されている。これにより、鉛直伝熱管61のX軸方向への傾斜変位の発生が抑制されるとともに、Y軸方向に隣接する鉛直伝熱管61同士の間隔を所定の間隔とすることができる。
アングル材64は、長手方向(Y軸方向)と直交する平面で切断した断面がL字形状を為している。すなわち、アングル材64は、鉛直伝熱管61と対向する板状の鉛直面部65と、鉛直面部65の上端から鉛直伝熱管61とは反対方向へ略直角に曲折して延びる板状の水平面部66と、を一体的に有している。鉛直面部65には、図4に示すように、鉛直伝熱管61に対応する位置に、板厚方向に貫通する一対のボルト孔(図示省略)が形成されている。ボルト孔には、鉛直伝熱管61をアングル材64に支持するためのUボルト69が挿通している。水平面部66には、アングル切欠部68が形成されている。アングル切欠部68によって形成された空間には、後述するガイドプレート90及び鉛直伝熱管プロテクタ80が配置される。
Uボルト69は、内周面が鉛直伝熱管61と接触するように設けられている。Uボルト69の各先端部はアングル材64の鉛直面部65のボルト孔を挿通して、ナット67に螺合している。Uボルト69とナット67が螺合することで、Uボルト69は鉛直伝熱管61をアングル材64に接触させるように押圧する。このようにして、アングル材64は鉛直伝熱管61を支持している。なお、Uボルト69は、熱伸びによる鉛直伝熱管61とアングル材64とのZ方向の相対移動を許容する程度の力で、鉛直伝熱管61をアングル材64に押し付けてもよい。
本実施形態では、水平伝熱管62及び鉛直伝熱管61を保護する保護構造70が設けられている。以下では、保護構造70の詳細について図3及び図4を用いて説明する。
図3に示すように、保護構造70は、水平伝熱管62を保護する水平伝熱管保護部71と、鉛直伝熱管61を保護する鉛直伝熱管プロテクタ80と、鉛直伝熱管プロテクタ80の変位を規制するガイドプレート(規制部)90と、を備えている。
水平伝熱管保護部71は、水平伝熱管62の上部を覆う半円型プロテクタ(水平伝熱管プロテクタ)72と、半円型プロテクタ72を下方から保持する複数(本実施形態では、一例として2つ)のバンド73と、を有している。各バンド73は水平伝熱管62とは接合せずに半円型プロテクタ72に溶接などで接合されているため、水平伝熱管62と半円型プロテクタ72の相互の熱伸び差による相互移動を許容している。
各伝熱管パネル60において、最上段の水平伝熱管62には、半円型プロテクタ72が設けられている。詳細には、最上段の水平伝熱管62のうち、鉛直伝熱管61と交差する部分の近傍を含めて、燃焼ガスとの流れとの接触で摩耗が生じやすい領域に、半円型プロテクタ72が設けられていてもよい。
半円型プロテクタ72は、水平伝熱管62の長手方向に沿って延在し、長手方向(X軸方向)の断面が略半円形状をしている。半円型プロテクタ72は、水平伝熱管62に上方から被さることで、水平伝熱管62の少なくとも一部、さらに好ましくは中心軸線よりも上部側を覆っている。半円型プロテクタ72は、水平伝熱管62を燃焼ガスの流通に対して覆っている。これにより、半円型プロテクタ72は、煙道内を流通する燃焼ガスに含まれる固形灰分が衝突することによって起こる摩耗(アッシュエロージョン)や腐食等から、水平伝熱管62を保護している。
なお、本実施形態では、最上段の水平伝熱管62のみに半円型プロテクタ72を設けた例について説明したが、本開示はこれに限定されない。例えば、半円型プロテクタ72は、最上段から3〜5段目までの水平伝熱管62に設けてもよい。また、伝熱管パネル60を構成する水平伝熱管62の全てに半円型プロテクタ72を設けてもよい。
また、半円型プロテクタ72には、固定部74が設けられている。固定部74は、隣接する半円型プロテクタ72どうしを溶接接合し、また、水平伝熱管62に取り付けた突起部77と溶接接合を行い基準となる位置固定をするものであり、半円型プロテクタ72を覆うように形成されている。したがって固定部74と他の部分との境界には、段部75が形成されている。固定部74には、上下方向に貫通する嵌合穴76が形成されている。嵌合穴76は、後述する突起部77よりもわずかに大きく形成されている。
水平伝熱管62には、嵌合穴76に対応する部分に、上面から上方に突出する突起部77が設けられている。突起部77は、嵌合穴76を挿通しており、上端(先端)が固定部74の外表面よりも突出している。
突起部77は、その基端部を溶接などにより水平伝熱管62に接合され、またその先端部を溶接などによって嵌合穴76の内周面に固定されている。これにより、半円型プロテクタ72と水平伝熱管62とが固定されている。他の部分では半円型プロテクタ72と水平伝熱管62とが固定されていない。すなわち、半円型プロテクタ72と水平伝熱管62とは、突起部77を基点とした熱伸びを許容するように固定されている。
2つのバンド73はX軸方向に所定距離離間して配置されている。各バンド73は、水平伝熱管62の下部を覆うように設けられ、半円型プロテクタ72の周方向の両端部を連結している。バンド73は、水平伝熱管62を拘束しないよう、水平伝熱管62との間に少量の隙間を保有して半円型プロテクタ72の周方向の両端部に溶接によって固定されている。バンド73によって、水平伝熱管62から半円型プロテクタ72が脱落することを防止している。また、バンド73は、水平伝熱管62には固定されていない。したがって、バンド73は、熱伸びによる半円型プロテクタ72と水平伝熱管62との相対移動を許容している。
鉛直伝熱管プロテクタ80は、鉛直伝熱管61に沿って延在する金属製(例えば、鉄鋼材やステンレス鋼材など)の長尺部材である。鉛直伝熱管プロテクタ80は、いわゆる溝形鋼である。すなわち、鉛直伝熱管プロテクタ80は、長手方向(Z軸方向)と直交する平面で切断した断面が略コの字形状を為している。鉛直伝熱管プロテクタ80の上端は、最上段の水平伝熱管62よりも上方に位置している。また、鉛直伝熱管プロテクタ80の下端は、最下段の水平伝熱管62よりも下方に位置している。すなわち、鉛直伝熱管プロテクタ80は、伝熱管パネル60のZ軸方向の全域に亘って設けられている。なお、鉛直伝熱管プロテクタ80の下端部は、アングル材64切欠部によって形成された空間を挿通している。鉛直伝熱管プロテクタ80の長手方向の長さは、例えば、2mから5mとされ、長尺となる。
鉛直伝熱管プロテクタ80は、鉛直伝熱管61の外周面と対向する第1対向面部81と、第1対向面部81のY軸方向の両端から略直角に曲折して延びる2つの第1側面部(固定面)82と、を一体的に有している。鉛直伝熱管プロテクタ80は、Y軸方向に並ぶ水平伝熱管62同士の間に配置されている。また、鉛直伝熱管プロテクタ80は、鉛直伝熱管61とX軸方向に並ぶように配置されている。
第1対向面部81は、鉛直伝熱管61の外周面と近接するように配置されている。すなわち、第1対向面部81は、鉛直伝熱管61の一面(第1対向面部81と対向する面)を水平方向から覆っている。第1対向面部81は、鉛直伝熱管61の一面を燃焼ガスの流通に対して覆っている。鉛直伝熱管プロテクタ80と鉛直伝熱管61とは、直接固定されていない。鉛直伝熱管プロテクタ80と鉛直伝熱管61とは、後述するL字型支持カバーを介して連結されている。
各第1側面部82は、隣接する水平伝熱管62(詳細には半円型プロテクタ72)と近接している。
鉛直伝熱管プロテクタ80の下端部の変位を規制する構造について説明する。ガイドプレート90は、長手方向(Z軸方向)と直交する平面で切断した断面が略コの字形状を為している。ガイドプレート90は、アングル材64切欠部によって形成された空間に配置されている。
ガイドプレート90は、アングル材64の鉛直面部65と対向する第2対向面部91と、第2対向面部91のY軸方向の両端部からアングル材64の鉛直面部65の方向へ略直角に曲折して延びる2つの第2側面部92と、を一体的に有している。
第2対向面部91のY軸方向の長さは、アングル切欠部68のY軸方向の長さよりわずかに短くなっており、ガイドプレート90はアングル切欠部68に嵌合して、溶接などで接合する。
各第2側面部92の先端は、アングル材64の鉛直面部65に当接して溶接などで固定されている。また、各第2側面部92の外面はアングル切欠部68のY軸方向の縁に当接して溶接などで固定されている。したがって、各第2側面部92は、アングル切欠部68のY軸方向の縁と溶接などによって固定されている。各第2側面部92のX軸方向の長さは、アングル材64の水平面部66のX軸方向の長さよりも長くなっている。
ガイドプレート90の第2対向面部91、2つの第2側面部92及びアングル材64の鉛直面部65は、上下方向が開口する空間を規定している。この空間には、鉛直伝熱管プロテクタ80の下端部が配置されている。換言すれば、鉛直伝熱管プロテクタ80の下端部は、ガイドプレート90の第2対向面部91、2つの第2側面部92及びアングル材64の鉛直面部65によって、囲まれている。鉛直伝熱管プロテクタ80は、この空間において、第2対向面部91、2つの第2側面部92及びアングル材64の鉛直面部65から離間するように配置されている。また、鉛直伝熱管プロテクタ80の下端は、ガイドプレート90の下端よりも、下方側に位置している。
温度分などによる変位等によって、鉛直伝熱管プロテクタ80の下端部がX軸方向またはY軸方向に移動すると、下端部は、第2対向面部91、2つの第2側面部92またはアングル材64の鉛直面部65のいずれかに接触する。これにより、鉛直伝熱管プロテクタ80の下端部のX軸方向またはY軸方向の変位が規制される。また、下端部は、上下方向(Z軸方向)の変位は規制されていないので、鉛直伝熱管プロテクタ80の長手方向(上下方向)の熱伸びは許容されている。
鉛直伝熱管プロテクタ80の上端部の支持構造について説明する。鉛直伝熱管プロテクタ80と鉛直伝熱管61とは、L字支持カバー(固定部)51によって固定されている。詳細には、L字支持カバー51は、鉛直伝熱管プロテクタ80の上端部と鉛直伝熱管61とを溶接などで固定している。
L字支持カバー51は、X軸方向と直行する平面で切断した断面が略L字形状の部材である。L字支持カバー51は、鉛直伝熱管プロテクタ80及び鉛直伝熱管61に溶接などで固定される固定面部52と、半円型プロテクタ72の上面に載置される載置部53と、を一体的に有している。
固定面部52は、板状の部材であって、略水平に延在している。固定面部52のY軸方向の一端は、鉛直伝熱管プロテクタ80の第1側面部82及び鉛直伝熱管61の外周面に固定されている。すなわち、固定面部52は、鉛直伝熱管プロテクタ80の第1側面部82に固定されるプロテクタ固定部54と、鉛直伝熱管61に固定されるL字支持カバー切欠部55と、を有している。L字支持カバー切欠部55は、鉛直伝熱管61の外周面の形状に応じるように切り欠かれている。L字支持カバー51は、固定面部52の上端が、鉛直伝熱管プロテクタ80の第1側面部82の上端よりも、例えば10mmから20mm程度低くなるように配置され、溶接などによる固定を容易にしている。プロテクタ固定部54と鉛直伝熱管プロテクタ80とは、例えば隅肉溶接によって固定されている。また、L字支持カバー切欠部55と鉛直伝熱管61とは、溶接などによって固定されている。
L字支持カバー51の載置部53は、板状の部材であって、略鉛直上下方向に延在している。載置部53の下端は、半円型プロテクタ72の上面に載置されている。詳細には、半円型プロテクタ72の段部75からX軸方向に所定距離離間した位置に載置されている。所定距離とは、半円型プロテクタ72が熱伸びしたとしても、載置部53と段部75とが干渉しない距離である。
本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態では、鉛直伝熱管プロテクタ80が鉛直伝熱管61の一面を覆っている。これにより、固形灰分を含有する燃焼ガスとの接触等による鉛直伝熱管61の摩耗を抑制することができる。
また、本実施形態では、鉛直伝熱管プロテクタ80は数mに及ぶ長尺構造であることから、鉛直伝熱管プロテクタ80の上端部が、L字支持カバー51を介して鉛直伝熱管61に固定され、下端部側へ熱伸びを許容している。このため、燃焼ガスの熱によって、鉛直伝熱管プロテクタ80が上端部を基点として変形する可能性がある。上端部を基点として変形した場合、鉛直伝熱管プロテクタ80の下部(特に下端部)では、変位量が大きくなる。したがって、変位態様によっては、下端部が鉛直伝熱管61から離間してしまい、下端部付近が燃焼ガスの流れから鉛直伝熱管61を覆っていない状態となるおそれがある。
本実施形態では、鉛直伝熱管プロテクタ80の下端部の鉛直伝熱管61に対する交差方向(X軸方向及びY軸方向)の変位を規制するガイドプレート90が設けられている。これにより、鉛直伝熱管プロテクタ80の下部側の下端部の交差方向への変位がガイドプレート90によって規制される。すなわち、鉛直伝熱管プロテクタ80の鉛直伝熱管61から遠ざかる方向への移動が規制される。したがって、鉛直伝熱管プロテクタ80と鉛直伝熱管61とが、離間するように相対移動する事態を抑制することができる。よって、鉛直伝熱管プロテクタ80が鉛直伝熱管61を燃焼ガスの流れから覆っている状態を維持することができるため、鉛直伝熱管61を好適に保護し、摩耗を抑制することができる。一方、ガイドプレート90は、鉛直伝熱管プロテクタ80の下部側の下端部の鉛直伝熱管61に対する長手方向(Z軸方向)の変位を許容する。したがって、鉛直伝熱管プロテクタ80の熱伸びを許容することができるので、鉛直伝熱管プロテクタ80及び/又は鉛直伝熱管61の損傷を抑制することができる。
本実施形態では、ガイドプレート90が、隣接する鉛直伝熱管61同士を連結するアングル材64に設けたアングル切欠部68に嵌合うことにより固定されている。これにより、ガイドプレート90を固定するための部材を、別途設ける必要がない。したがって、ガイドプレート90を固定するための部材を別途設ける場合と比較して、部品点数を低減することができるため、鉛直伝熱管プロテクタ80を設置する際の作業量の低減やコストの増加を抑制することができる。
本実施形態では、鉛直伝熱管プロテクタ80と鉛直伝熱管61とを固定するL字支持カバー51が、半円型プロテクタ72の上面に載置されている。半円型プロテクタ72は、水平伝熱管62に対して覆いかぶさるように支持されているので、半円型プロテクタ72に作用した荷重は、水平伝熱管62に伝達する。したがって、鉛直伝熱管プロテクタ80を、L字支持カバー51を介して鉛直伝熱管61及び水平伝熱管62の両方によって支持することができる。よって、荷重が鉛直伝熱管61または水平伝熱管62のいずれかに集中することがなく、好適に鉛直伝熱管プロテクタ80を支持することができる。
また、L字支持カバー51は半円型プロテクタ72の上面に載置されているだけなので、L字支持カバー51と半円型プロテクタ72とは相対移動可能とされている。すなわち、半円型プロテクタ72は、水平伝熱管62に対して突起部77で基準値を固定されているので、L字支持カバー51と水平伝熱管62とも相対移動可能とされている。すなわち、L字支持カバー51は水平伝熱管62の熱伸びを規制していない。したがって、水平伝熱管62の熱伸びを許容することができるので、水平伝熱管62及び/又はL字支持カバー51の損傷を抑制することができる。
本実施形態では、半円型プロテクタ72が水平伝熱管62の少なくとも一部、さらに好ましくは中心軸線より上部側を覆っている。これにより、固形灰分を含有する燃焼ガスの流れとの接触等による水平伝熱管62の摩耗を抑制することができる。
本実施形態では、L字支持カバー51の上端は、鉛直伝熱管プロテクタ80の第1側面部82の上端よりも低くなっている。これにより、L字支持カバー51は鉛直伝熱管プロテクタ80の第1側面部82に溶接接合可能な領域を容易に確保することが出来るので、隅肉溶接などで固定することができる。したがって、L字支持カバー51と鉛直伝熱管プロテクタ80とを、端部同士の位置を合わせて端面部分に溶接で固定する場合と比較して、容易に確実に固定することができる。
本実施形態では、L字支持カバー51に、鉛直伝熱管61の外周面の形状に応じるように切り欠かれているL字支持カバー切欠部55が形成されて、このL字支持カバー切欠部55が鉛直伝熱管61に固定されている。これにより、L字支持カバー51と鉛直伝熱管61との接触面積が切欠部を設けない場合と比較して増大するため、L字支持カバー51と鉛直伝熱管61とを強固に溶接で固定することができる。
なお、本開示は上記実施形態の構成のみに限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更や改良を加えることができ、このように変更や改良を加えた実施形態も本開示の権利範囲に含まれるものとする。
例えば、上記実施形態では、第1過熱器102に保護構造70を適用する例について説明したが、本開示はこれに限定されない。保護構造70は、水平伝熱管と水平伝熱管を支持する鉛直伝熱管61とを有する熱交換器であれば適用可能である。したがって、保護構造70を、例えば、他の過熱器(第2過熱器103や第3過熱器104)に設けてもよく、再熱器105、106及び節炭器107の何れかに設けてもよい。また、全ての熱交換器に設けてもよい。
以上説明した各実施形態に記載の熱交換器の保護構造、熱交換器及びボイラは例えば以下のように把握される。
本開示の一態様に係る熱交換器の保護構造は、燃焼ガスが流通する流路(13)に設けられ、水平方向に沿って延在する水平伝熱管(62)を、上下方向に沿って延在する鉛直伝熱管(61)によって支持する熱交換器(102)の保護構造(70)であって、上部が前記鉛直伝熱管(61)に対して固定され、前記鉛直伝熱管(61)の少なくとも一部を覆うとともに、前記鉛直伝熱管(61)に沿って延在する鉛直伝熱管プロテクタ(80)と、前記鉛直伝熱管プロテクタ(80)の下部の前記鉛直伝熱管(61)に対する長手方向の変位を許容しつつ、前記長手方向と交差する交差方向の変位を規制する規制部(90)と、を備える。
上記構成では、鉛直伝熱管プロテクタが鉛直伝熱管の少なくとも一部を覆っている。これにより、固形灰分を含有する燃焼ガスの流れとの接触等による鉛直伝熱管の摩耗を抑制することができる。
また、上記構成では、鉛直伝熱管プロテクタの上部が、鉛直伝熱管に対して固定されている。これにより、燃焼ガスの熱によって、鉛直伝熱管プロテクタが上部を基点として変形する可能性がある。鉛直伝熱管プロテクタは長尺構造であるため、上部側の上端近傍部を基点として変形した場合、鉛直伝熱管プロテクタの下部側の下端近傍部では、変位量が大きくなる場合がある。上記構成では、鉛直伝熱管プロテクタの下部側の下端部の鉛直伝熱管に対する交差方向の変位を規制する規制部が設けられている。これにより、鉛直伝熱管プロテクタの下部の交差方向への変位が規制部によって規制される。すなわち、鉛直伝熱管プロテクタの鉛直伝熱管から遠ざかる方向への移動が規制される。したがって、鉛直伝熱管プロテクタと鉛直伝熱管とが、離間するように相対移動する事態を抑制することができる。よって、鉛直伝熱管プロテクタが鉛直伝熱管を覆っている状態を維持することができるため、鉛直伝熱管を好適に保護し、摩耗を抑制することができる。一方、規制部は、鉛直伝熱管プロテクタの下部の鉛直伝熱管に対する長手方向(上下方向)の変位を許容する。したがって、鉛直伝熱管プロテクタの熱伸びを許容することができるので、鉛直伝熱管プロテクタ及び/又は鉛直伝熱管の損傷を抑制することができる。
また、本開示の一態様に係る熱交換器の保護構造は、前記規制部(90)は、隣接する前記鉛直伝熱管(61)同士を連結する連結部(64)に固定されている。
上記構成では、規制部が、隣接する鉛直伝熱管同士を連結する連結部に固定されている。これにより、規制部を固定するための部材を、別途設ける必要がない。したがって、規制部を固定するための部材を別途設ける場合と比較して、部品点数を低減することができるため、鉛直伝熱管プロテクタ(80)を設置する際の作業量の低減やコストの増加を抑制することができる。
また、本開示の一態様に係る熱交換器の保護構造は、前記鉛直伝熱管(61)を前記鉛直伝熱管プロテクタ(80)に対して支持する固定部(51)と、前記水平伝熱管(62)に対して覆いかぶさることで支持され、前記水平伝熱管(62)の少なくとも一部を覆う水平伝熱管プロテクタ(72)と、を備え、前記固定部(51)は、前記水平伝熱管プロテクタ(72)に載置される。
上記構成では、鉛直伝熱管プロテクタと鉛直伝熱管とを固定する固定部が、水平伝熱管プロテクタに載置されている。水平伝熱管プロテクタは、水平伝熱管に対して覆いかぶさり支持されているので、水平伝熱管プロテクタに作用した荷重は、水平伝熱管に伝達する。したがって、鉛直伝熱管プロテクタを、鉛直伝熱管及び水平伝熱管の両方によって支持することができる。よって、荷重が鉛直伝熱管61または水平伝熱管62のいずれかに集中することがなく、好適に鉛直伝熱管プロテクタを支持することができる。
また、固定部は水平伝熱管プロテクタに載置されているだけなので、固定部と水平伝熱管プロテクタとは相対移動可能とされている。すなわち、水平伝熱管プロテクタは、水平伝熱管に対して固定されているので、固定部と水平伝熱管とも相対移動可能とされている。すなわち、固定部は水平伝熱管の熱伸びを規制していない。したがって、水平伝熱管の熱伸びを許容することができるので、水平伝熱管及び/又は固定部の損傷を抑制することができる。
上記構成では、水平伝熱管プロテクタが水平伝熱管の少なくとも一部を覆っている。これにより、固形灰分を含有する燃焼ガスの流れとの接触等による水平伝熱管の摩耗を抑制することができる。
また、本開示の一態様に係る熱交換器の保護構造は、前記鉛直伝熱管プロテクタ(80)は、前記固定部(51)に面する固定面(82)を有し、前記固定部(51)の上端は、前記固定面(82)の上端よりも高さ位置が低くなるように配置されて、前記固定面(82)に固定されている。
上記構成では、固定部の上端は固定面の上端よりも低くなっている。これにより、固定部は鉛直伝熱管プロテクタの面の領域に溶接等で固定することができる。したがって、固定部と鉛直伝熱管プロテクタとを、端部同士で位置を合わせて端面部分を溶接で固定する場合と比較して、容易に固定することができる。固定部と鉛直伝熱管プロテクタとの固定態様としては、例えば、隅肉溶接が挙げられる。
また、本開示の一態様に係る熱交換器の保護構造は、前記固定部(51)は、前記鉛直伝熱管(61)の外周面の形状に合うように切り欠かれている切欠部(55)を有し、前記切欠部(55)は、前記鉛直伝熱管(61)に固定されている。
上記構成では、固定部に、鉛直伝熱管の外周面の形状に応じるように切り欠かれている切欠部が形成されて、この切欠部が鉛直伝熱管に固定されている。これにより、固定部と鉛直伝熱管との接触面積が増大するため、固定部と鉛直伝熱管とを溶接などで強固に固定することができる。
本開示の一態様に係る熱交換器は、水平方向に沿って延在する水平伝熱管(62)と、前記水平伝熱管(62)を支持し、上下方向に沿って延在する鉛直伝熱管(61)と、上記のいずれかに記載の保護構造(70)と、を備え、燃焼ガスが流通する流路(13)に設けられている。
本開示の一態様に係るボイラは、上記された熱交換器(102)を備える。
10 :石炭焚きボイラ
11 :火炉
12 :燃焼装置
13 :燃焼ガス通路
14 :煙道
21 :燃焼バーナ
22 :燃焼バーナ
23 :燃焼バーナ
24 :燃焼バーナ
25 :燃焼バーナ
26 :微粉炭供給管
27 :微粉炭供給管
28 :微粉炭供給管
29 :微粉炭供給管
30 :微粉炭供給管
31 :粉砕機
32 :粉砕機
33 :粉砕機
34 :粉砕機
35 :粉砕機
36 :風箱
37 :空気ダクト
38 :押込通風機
39 :アディショナル空気ポート
40 :アディショナル空気ダクト
41 :ガスダクト
42 :エアヒータ
43 :脱硝装置
44 :集塵装置
46 :脱硫装置
50 :煙突
51 :L字支持カバー(固定部)
52 :固定面部
53 :載置部
54 :プロテクタ固定部
55 :L字支持カバー切欠部(切欠部)
60 :伝熱管パネル
61 :鉛直伝熱管
62 :水平伝熱管
63 :湾曲伝熱管
64 :アングル材(連結部)
65 :鉛直面部
66 :水平面部
67 :ナット
68 :アングル切欠部
69 :Uボルト
70 :保護構造
71 :水平伝熱管保護部(保護構造)
72 :半円型プロテクタ(水平伝熱管プロテクタ)
73 :バンド
74 :固定部
75 :段部
76 :嵌合穴
77 :突起部
80 :鉛直伝熱管プロテクタ
81 :第1対向面部
82 :第1側面部(固定面)
90 :ガイドプレート(規制部)
91 :第2対向面部
92 :第2側面部
101 :火炉壁
102 :第1過熱器(熱交換器)
103 :第2過熱器
104 :第3過熱器
105 :第1再熱器
106 :第2再熱器
107 :節炭器

Claims (7)

  1. 燃焼ガスが流通する流路に設けられ、水平方向に沿って延在する水平伝熱管を、上下方向に沿って延在する鉛直伝熱管によって支持する熱交換器を前記燃焼ガスから保護する保護構造であって、
    上端部が前記鉛直伝熱管に対して固定され、前記鉛直伝熱管の少なくとも一部を覆うとともに、前記鉛直伝熱管の長手方向に沿って延在する鉛直伝熱管プロテクタと、
    前記鉛直伝熱管プロテクタの下端部の前記鉛直伝熱管に対する長手方向の変位を許容しつつ、前記長手方向と交差する交差方向の変位を規制する規制部と、を備える熱交換器の保護構造。
  2. 前記規制部は、隣接する前記鉛直伝熱管同士を連結する連結部に固定されている請求項1に記載の熱交換器の保護構造。
  3. 前記鉛直伝熱管を前記鉛直伝熱管プロテクタに対して支持する固定部と、
    前記水平伝熱管に対して覆いかぶさることで支持され、前記水平伝熱管の少なくとも一部を覆う水平伝熱管プロテクタと、を備え、
    前記固定部は、前記水平伝熱管プロテクタに載置される請求項1または請求項2に記載の熱交換器の保護構造。
  4. 前記鉛直伝熱管プロテクタは、前記固定部に面する固定面を有し、
    前記固定部の上端は、前記固定面の上端よりも高さ位置が低くなるように配置されて、前記固定面に固定されている請求項3に記載の熱交換器の保護構造。
  5. 前記固定部は、前記鉛直伝熱管の外周面の形状に合うように切り欠かれている切欠部を有し、
    前記切欠部は、前記鉛直伝熱管に固定されている請求項3または請求項4のいずれかに記載の熱交換器の保護構造。
  6. 水平方向に沿って延在する水平伝熱管と、
    前記水平伝熱管を支持し、上下方向に沿って延在する鉛直伝熱管と、
    請求項1から請求項5のいずれかに記載の保護構造と、を備え、
    燃焼ガスが流通する流路に設けられている熱交換器。
  7. 請求項6に記載された熱交換器を備えるボイラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102243362B1 (ko) * 2020-11-24 2021-04-22 제만석 화력발전소 보일러 전열관 마모방지 장치

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