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JP3221613U - 冷感シート - Google Patents

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JP3221613U
JP3221613U JP2019001102U JP2019001102U JP3221613U JP 3221613 U JP3221613 U JP 3221613U JP 2019001102 U JP2019001102 U JP 2019001102U JP 2019001102 U JP2019001102 U JP 2019001102U JP 3221613 U JP3221613 U JP 3221613U
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sheet
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JP2019001102U
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忠夫 荒川
忠夫 荒川
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アクトインテリア株式会社
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  • Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)

Abstract

【課題】シートをなるべく薄く形成して様々な用途に用いることができると共に、溶融した相転移物質によるシートのベタ付きを抑制することができる、冷感シートを提供する。【解決手段】この冷感シート10は、融点が20〜37℃である相転移物質を封入したマイクロカプセル23を含有する、相転移物質含有シート20と、該相転移物質含有シート20の表側及び裏側に配置され、同相転移物質含有シート20を挟み込む一対のカバーシート30,40とを有し、各カバーシート30,40は、不織布からなる。【選択図】図1

Description

本考案は、例えば、シーツの下に引いたり、タオルケットのように体の上に掛けたりして利用できる、冷感シートに関する。
生地に身体が接触した時、冷感を感じるのは、皮膚から生地へ熱移動が生じるからであり、この熱移動量が多いほど冷感を良く感じることができる。
冷感が得られる素材として、相転移物質を封入したマイクロカプセルを繊維に付着させてなるものがある。相転移物質は、固体状態から液体状態へ相転移する際に吸熱反応が生じるので、マイクロカプセル中の相転移物質が、体温によって温められて溶融すると、吸熱反応が生じて皮膚から生地へ熱移動が生じ、冷感を得ることができる。
上記のような冷感を感じるものとして、例えば、下記特許文献1には、接触冷感評価値(Q−max)が0.2W/cm2以上である布からなる表生地と、前記表生地の裏側に配置された、融点が20〜37℃である相転移物質を封入したマイクロカプセルを含有する相転移物質含有シートと、相転移物質含有シートの裏側に配置された中綿層と、中綿層の裏側に配置された布からなる裏生地とを備えた、繊維積層体が記載されている。また、前記中綿層は、例えば、ナイロン繊維やポリエステル繊維等の、クッション性を有する比較的肉厚のものが好ましいことが記載されている。
実用新案登録第3185616号公報
ところで、相転移物質を含有したシートを有するものとしては、シーツの下に引いたり、タオルケットのように体の上に掛けたりして利用する以外にも、例えば、丸めて枕カバーに入れたり、枕外周に巻いたり、更には、椅子やソファーに座った際に、ひざに掛けたり(ひざ掛け)して、利用することが考えられる。
ただし、上記特許文献1の繊維積層体は、クッション性を有する比較的肉厚の中綿層を有するため、丸めて枕カバー内に入れたり、枕外周に巻いたりして利用する際には、不向きであった。
また、マイクロカプセルに封入された相転移物質は、例えば、パラフィン等であるが、これが体温によって温められて溶融した際に、マイクロカプセルから漏れ出して、シートにベタ付きが生じることがあった。
したがって、本考案の目的は、シートをなるべく薄く形成して様々な用途に用いることができると共に、溶融した相転移物質によるシートのベタ付きを抑制することができる、冷感シートを提供することにある。
上記目的を達成するため、本考案は、融点が20〜37℃である相転移物質を封入したマイクロカプセルを含有する、相転移物質含有シートと、該相転移物質含有シートの表側及び裏側に配置され、同相転移物質含有シートを挟み込む一対のカバーシートとを有し、各カバーシートは、不織布からなることを特徴とする。
上記考案によれば、融点が20〜37℃である相転移物質を封入したマイクロカプセルを含有する、相転移物質含有シートを有するので、例えば、シーツの下に引いたり、タオルケットのように体の上に掛けたりして、身体と接触すると、相転移物質含有シートが体温で温められて、相転移物質が徐々に溶解して吸熱反応が生じ、冷感を得ることができる。
また、相転移物質含有シートの表裏両側に配置された一対のカバーシートによって、相転移物質含有シートが挟み込まれており、各カバーシートは不織布からなるので、マイクロカプセルから、パラフィン等の微量の相転移物質が漏れ出しても、不織布からなるカバーシートに浸み込ませることができ、使用者がベタ付きを感じることを抑制して、快適に使用することができる。
更に、相転移物質含有シートが、薄く形成しやすい不織布からなる一対のカバーシートで挟み込まれているので、冷感シート全体をなるべく薄くすることができ、例えば、丸めて枕カバー内に入れたり、枕外周に巻いたり、体に巻き付けたり等の、シートの薄さを生かした様々な用途に用いることができる。
本考案の冷感シートにおいては、前記不織布の目付量は、10〜150g/m2であることが好ましい。上記態様によれば、不織布の目付量は、10〜150g/m2であるので、各カバーシートを、相転移物質含有シートによる冷感性能を得つつ、マイクロカプセルから漏れ出した相転移物質を確実に浸み込ませることができる程度の、厚さとなるように、薄くすることができる。
本考案の冷感シートにおいては、前記不織布は、ナイロン、レーヨン、ポリエステル、又は、それら混合物からなることが好ましい。上記態様によれば、不織布は、ナイロン、レーヨン、ポリエステル、又は、それら混合物からなるので、例えば、ナイロンからなる不織布の場合は、冷感性能を高めることができ、レーヨンからなる不織布の場合は、柔軟性を高めることができ、更に、ポリエステルからなる不織布の場合は、吸湿性を高めることができ、利用目的に応じた材料を適宜選択することで、様々な用途に用いることができる。
本考案の冷感シートにおいては、前記相転移物質含有シートは、前記マイクロカプセルを30〜200g/m2含有するものであることが好ましい。上記態様によれば、上記発明によれば、相転移物質含有シートは、マイクロカプセルを30〜200g/m2含有するものであるので、就寝時等に適切な冷感性能を得ることができる。
本考案の冷感シートにおいては、前記相転移物質含有シート及び前記一対のカバーシートは、キルティング及び/又は接着によって固定されていることが好ましい。上記態様によれば、相転移物質含有シート及び一対のカバーシートは、キルティング及び/又は接着によって固定されているので、冷感シート使用時に、相転移物質含有シート及び一対のカバーシートが位置ずれすることを防止することができ、マイクロカプセルからの相転移物質の漏れをカバーシートに確実に浸み込ませることができる。
本考案の冷感シートにおいては、前記相転移物質含有シート及び前記一対のカバーシートの周縁部は、ヘム、三巻、かがり止めのいずれかにより縫製されていることが好ましい。上記態様によれば、相転移物質含有シート及び一対のカバーシートの周縁部は、ヘム、三巻、かがり止めのいずれかにより縫製されているので、冷感シート周縁部のほつれや破損を抑制して、長期に亘って使用することができる。
本考案によれば、相転移物質含有シートの表裏両側に配置された一対のカバーシートによって、相転移物質含有シートが挟み込まれており、各カバーシートは不織布からなるので、マイクロカプセルから相転移物質が漏れ出しても、不織布からなるカバーシートに浸み込ませることができ、使用者がベタ付きを感じることを抑制して、快適に使用することができると共に、冷感シート全体をなるべく薄くすることができ、例えば、丸めて枕カバー内に入れたり、枕外周に巻いたり、体に巻き付けたり等の、シートの薄さを生かした様々な用途に用いることができる。
本考案の冷感シートの一実施形態を示しており、その分解斜視図である。 同冷感シートの斜視図である。 同冷感シートを構成する相転移物質含有シートの、平面図である。 同冷感シートの断面図である、
以下、図1〜4を参照して、本考案の冷感シートの、一実施形態について説明する。
図1に示すように、この実施形態の冷感シート10は、相転移物質含有シート20(以下、単に「相転移シート20」ともいう)と、この相転移シート20の表側及び裏側に配置され、同相転移シート20を挟み込む一対のカバーシート30,40とを有している。この実施形態では、相転移シート20の表側にカバーシート30が配置され、相転移シート20の裏側にカバーシート40が配置されている。
図3に示すように、この実施形態における相転移シート20は、角部がR状をなした略正方形状をなした基材シート21と、この基材シート21に複数固着された、相転移物質を封入したマイクロカプセル23とから構成されている。
また、基材シート21は、通気性及び透湿性が良好なものが好ましく用いられる。例えば、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維、レーヨン繊維から選ばれる一種以上の繊維を含むもの素材とし、これらの繊維を用いた織布又は不織布が挙げられる。織布の織り方としては、特に限定は無く、平織り、綾織り、朱子織り等が挙げられる。好ましくは不織布である。
また、基材シート21の目付量は、30〜100g/m2であることが好ましく、50〜80g/m2であることがより好ましい。
更に、基材シート21の厚さは、0.005〜1.0mmであることが好ましく、0.1〜0.5mmであることがより好ましい。
図3に示すように、この実施形態では、円形状をなしたマイクロカプセル23が、基材シート21にドット状をなすように固着されている。具体的には、マイクロカプセル23は、所定間隔をあけて基材シート21の縦方向Aに沿って配置されており、この縦方向Aに配置された複数のマイクロカプセル23の列が、基材シート21の縦方向Aに直交する横方向Bに沿って複数列配列されて、基材シート21のほぼ全域に亘って複数のマイクロカプセル23が固着されている。ここでは図3に示すように、縦方向Aに沿って配置された複数のマイクロカプセル23の列は、それに隣接する複数のマイクロカプセル23の列に対して、縦方向Aに対して半ピッチ位置ずれして配置されており、それによって、基材シート21のほぼ全域に亘って、無駄なスペースがないように複数のマイクロカプセル23が固着されている。
また、マイクロカプセル23は、例えば、基材シート21上にストライプ状に固着したり、格子状をなすように固着したり、更には所定箇所に部分的に固着したりしてもよく、基材シート21に対するマイクロカプセル23の固着パターンは特に限定はされない。なお、図4に示すように、マイクロカプセル23を基材シート21上にドット状に固着することで、マイクロカプセル23の使用量を抑えつつ、優れた冷感が得られやすい。
また、マイクロカプセル23に封入される相転移物質とは、潜熱の吸放出を伴って可逆的に相変化する物質であって、固体状態から液体状態へ相転移する際の吸熱反応を利用して冷感を与えることができるものである。
この相転移物質の融点は、20〜37℃であり、28〜36℃が好ましい。相転移物質の融点が20℃未満であると、夏場等、冷感を快適と感じる暑い環境下では、身体との接触前に相転移物質が溶融してしまい、冷感が得られにくい。一方、相転移物質の融点が37℃を超えると、身体に接触しても相転移物質が溶解し難く、冷感が得られにくい。
また、相転移物質は、融点が20〜37℃の範囲にあるものであれば、無機水和物系、有機系のいずれも好ましく用いることができる。無機水和物系の相転移物質としては、硫酸ナトリウム10水和物(融点32.4℃)、塩化カルシウム6水和物(29.7℃)、炭酸ナトリウム10水和物(32℃)等が挙げられる。有機系の相転移物質としては、パラフィン、ワックスなどの炭化水素が挙げられる。
更に相転移物質を封入するマイクロカプセル23の平均粒子径は、2〜50μmが好ましい。また、マイクロカプセル23の材質としては、特に限定はないが、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、シリカゲル等を用いることができる。
相転移物質を封入したマイクロカプセル23の全質量に対する相転移物質の割合は、50〜90質量%が好ましく、60〜80質量%がより好ましい。90質量%を超えると、マイクロカプセルの安定性が低下する傾向にある。50質量%未満であると、得られる冷感が不十分な場合がある。
基材シート21へのマイクロカプセル23の固着は、水等の溶媒と、バインダーと、マイクロカプセル23とを含むコーティング液を、基材シート21上に含浸、塗布、印刷等の方法を適宜用いて行うことができる。コーティング液にはホルムアルデヒド吸着剤を含有させてもよい。
また、相転移シート20は、マイクロカプセル23を、30〜200g/m2含有することが好ましく、50〜150g/m2含有することがより好ましい。マイクロカプセル23の付着量が、30g/m2未満であると冷感が不十分となる場合がある。また、マイクロカプセル23の付着量を増加させるほど冷感が向上するが、コスト高になるので、上限は200g/m2が好ましい。
上記構造をなした相転移シート20を挟み込むカバーシート30,40は、この実施形態の場合、相転移シート20に適合するように、角部がR状をなした略正方形状をなしている。
これらのカバーシート30,40は、この実施形態の場合、不織布からなる。不織布としては、ナイロン、レーヨン、ポリエステル、又は、それら混合物(例えば、ナイロンとポリエステルの混合物や、ナイロンとレーヨンとの混合物等)からなる。
また、カバーシート30,40としては、冷間作用を有するものであることが好ましい。具体的には、カバーシート30,40としては、接触冷感評価値(Q−max)が0.2W/cm2以上の布で構成されることが好ましい。この接触冷感評価値(Q−max)とは、人がものに触れた瞬間の冷たさを移動した熱量で数値化したものであって、数値が大きいほど冷感を強く感じることができる。なお、上記の接触冷感評価値(Q−max)とは、温度20℃の環境下で、温度差20℃のセンサーにサンプルを接触させたときの熱の移動量のことである。更に、カバーシート30,40の接触冷感評価値(Q−max)は、0.2W/cm2以上であり、0.25W/cm2以上が好ましい。接触冷感評価値(Q−max)が0.2W/cm2未満であると、冷感を感じられ難くなる。
また、カバーシート30,40における不織布の目付量は、10〜150g/m2であることが好ましく、30〜40g/m2であることがより好ましい。不織布の目付量が10g/m2未満であると、不織布であるカバーシート30,40が薄くなりすぎて、カバーシート30,40の耐久性に懸念があり、また、マイクロカプセル23から漏れ出した相転移物質の浸み込み量の許容量を超えて、ベタ付き感が生じることがある。一方、不織布の目付量が150g/m2を超えると、不織布であるカバーシート30,40が厚くなり、冷感シート全体が厚くなり、使い勝手に問題が生じることがある。
更に、カバーシート30,40の厚さは、0.01〜0.5mmであることが好ましく、0.05〜0.3mmであることがより好ましい。カバーシート30,40の厚さが0.01mm未満であると、カバーシート30,40の耐久性に懸念が生じ、マイクロカプセル23から漏れ出した相転移物質の浸み込み量の許容量を超えて、ベタ付き感が生じることがある。一方、カバーシート30,40の厚さが0.5mmを超えると、冷感シート全体が厚くなり、使い勝手に問題が生じることがある。
なお、上記の不織布としては、乾式法、湿式法、スパンボンド法、スパンレース法、サーマルボンド法、ニードルパンチ法等の、周知の方法で製造することができる。
上記構造をなした一対のカバーシート30,40は、相転移シート20の表側及び裏側にそれぞれ配置されて挟み込まれることで、3層構造をなした冷感シート10が構成される。そして、図2に示すように、積層された状態の、相転移シート20及び一対のカバーシート30,40が、所定間隔をあけて複数の直線状をなすように施されたキルティング50によって相互に固定されている。なお、相転移シート20及び一対のカバーシート30,40の固定方法としては、キルティングではなく、接着剤等による接着であってもよく、更にキルティング及び接着を併用してもよい。また、キルティングとしては、例えば、格子状をなすように施してもよく、特に限定はされない。
更に、キルティング50によって固定された、相転移シート20及び一対のカバーシート30,40の周縁部の外周には、図1、図2、及び図4に示すように、略四角枠状をなした帯状の縁取り部材60が被せられて、ヘムや、三巻、かがり止めの、いずれかによって縫製されて、各シート20,30,40の周縁部外周が縁取り部材60により補強されている。
なお、以上説明した本実施形態における相転移シート20及び一対のカバーシート30,40は、上述したように、角部がR状をなした略正方形状をなしているが、例えば、各シート20,30,40を、一方向に長い長方形状としたり、円形状や、楕円形状等としてもよく、その形状は特に限定されない。
次に、上記構造からなる冷感シート10の使用方法及び作用効果について説明する。
この冷感シート10は、例えば、シーツの下に引いたり、タオルケットのように体の上に掛けたりして用いることができる。そして、この冷感シート10は、融点が20〜37℃である相転移物質を封入したマイクロカプセル23を含有する、相転移シート20を有するので、冷感シート10に、身体が接触すると、相転移シート20が体温で温められて、相転移物質が徐々に溶解して吸熱反応が生じ、冷感を得ることができる。
また、相転移シート20の表裏両側に配置された一対のカバーシート30,40によって、相転移シート20が挟み込まれていると共に、各カバーシート30,40は不織布からなるので、マイクロカプセル23から、パラフィン等の微量の相転移物質が漏れ出しても、不織布からなるカバーシート30,40に浸み込ませることができ、使用者がベタ付きを感じることを抑制して、快適に使用することができる。
更に、相転移シート20は、薄く形成しやすい、不織布からなる一対のカバーシートが挟み込まれて配置されているので、冷感シート10全体をなるべく薄くすることができる。そのため、例えば、冷感シート10を丸めて枕カバー内に入れたり、枕外周に巻いたり、体に巻き付けたり等の、冷感シート10の薄さを生かした様々な用途に用いることができる。
なお、冷感シート10としては、上記の用途以外にも、例えば、椅子やソファーに座った際にひざに掛けたり(ひざ掛け)、フローリングに敷いたり、車のシートに載置したり、ベビーカーのシート内に敷いたりしてもよく、その適用箇所は特に限定されない。
また、この実施形態の冷感シート10においては、各カバーシート30,40をなす、不織布の目付量は10〜150g/m2であるので、各カバーシート30,40を、相転移シート20による冷感性能を得つつ、マイクロカプセル23から漏れ出した相転移物質を確実に浸み込ませることができる程度の、厚さとなるように、薄くすることができる。
更にこの実施形態の冷感シート10は、各カバーシート30,40をなす、不織布は、ナイロン、レーヨン、ポリエステル、又は、それら混合物からなる。そして、例えば、ナイロンからなる不織布の場合は、冷感性能を高めることができ、レーヨンからなる不織布の場合は、柔軟性を高めることができ、更に、ポリエステルからなる不織布の場合は、吸湿性を高めることができ、このように利用目的に応じた材料を適宜選択することで、様々な用途に冷感シート10を用いることができ、使用者の利便性を向上させることができる。
また、この実施形態の冷感シート10において、相転移シート20は、マイクロカプセル23を30〜200g/m2含有するものであるので、就寝時等に適切な冷感性能を得ることができる。
更に、この実施形態の冷感シート10における、相転移シート20及び一対のカバーシート30,40は、キルティング及び/又は接着によって固定されている。そのため、冷感シート10の使用時に、相転移シート20及び一対のカバーシート30,40が位置ずれすることを防止することができ、マイクロカプセル23からの相転移物質の漏れを、カバーシート30,40に確実に浸み込ませることができる。
また、図2や図4に示すように、この実施形態の冷感シート10においては、相転移シート20及び一対のカバーシート30,40の周縁部は、ヘム、三巻、かがり止めのいずれかにより縫製されているので、冷感シート10の周縁部のほつれや破損を抑制して、長期に亘って使用することができる。
なお、本考案は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内で、各種の変形実施形態が可能であり、そのような実施形態も本考案の範囲に含まれる。
10 冷感シート
20 相転移物質含有シート(相転移シート)
21 基材シート
23 マイクロカプセル
30,40 カバーシート
50 キルティング
60 縁取り部材

Claims (6)

  1. 融点が20〜37℃である相転移物質を封入したマイクロカプセルを含有する、相転移物質含有シートと、
    該相転移物質含有シートの表側及び裏側に配置され、同相転移物質含有シートを挟み込む一対のカバーシートとを有し、
    各カバーシートは、不織布からなることを特徴とする冷感シート。
  2. 前記不織布の目付量は、10〜150g/m2である請求項1記載の冷感シート。
  3. 前記不織布は、ナイロン、レーヨン、ポリエステル、又は、それら混合物からなる請求項1又は2記載の冷感シート。
  4. 前記相転移物質含有シートは、前記マイクロカプセルを30〜200g/m2含有するものである請求項1〜3のいずれか1つに記載の冷感シート。
  5. 前記相転移物質含有シート及び前記一対のカバーシートは、キルティング及び/又は接着によって固定されている請求項1〜4のいずれか1つに記載の冷感シート。
  6. 前記相転移物質含有シート及び前記一対のカバーシートの周縁部は、ヘム、三巻、かがり止めのいずれかにより縫製されている請求項1〜5のいずれか1つに記載の冷感シート。
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