[go: up one dir, main page]

JP3216071B2 - 静電潜像現像装置 - Google Patents

静電潜像現像装置

Info

Publication number
JP3216071B2
JP3216071B2 JP16022795A JP16022795A JP3216071B2 JP 3216071 B2 JP3216071 B2 JP 3216071B2 JP 16022795 A JP16022795 A JP 16022795A JP 16022795 A JP16022795 A JP 16022795A JP 3216071 B2 JP3216071 B2 JP 3216071B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
developer
roller
electrostatic latent
latent image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16022795A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0876591A (ja
Inventor
雅彦 前田
章嗣 冨田
雅夫 宇山
正幸 中島
健一郎 北島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Mita Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Mita Corp filed Critical Kyocera Mita Corp
Priority to JP16022795A priority Critical patent/JP3216071B2/ja
Publication of JPH0876591A publication Critical patent/JPH0876591A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3216071B2 publication Critical patent/JP3216071B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、静電複写機、レーザプ
リンタの如き画像生成機において静電潜像をトナー画像
に現像するために使用される静電潜像現像装置、更に詳
しくは、表面に現像剤を保持して現像域に搬送する現像
剤適用手段と共に、この現像剤適用手段の表面に保持さ
れる現像剤量を規制する規制手段を具備する形態の静電
潜像現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像生成機において静電潜像をトナー像
に現像するために、周知の如く、所定方向に回転駆動せ
しめられるローラ或いは無端ベルトから構成された現像
剤適用手段を具備する形態の静電潜像現像装置が広く実
用に供されている。現像剤適用手段は、所定方向に回転
駆動されることによって、現像剤保持域、現像剤量規制
域及び現像域を順次に移動せしめられる。現像剤保持域
においては、適宜の様式によって供給される現像剤が現
像剤適用手段の表面に保持される。現像剤量規制域にお
いては、現像剤適用手段の表面に保持されている現像剤
に規制手段が作用して、現像剤適用手段の表面に保持さ
れている現像剤を所要量に規制する。現像域において
は、周表面に静電写真感光体を備えた回転ドラムの如き
静電潜像担持体の表面に現像剤が施され、静電潜像担持
体の表面に形成されている静電潜像がトナー像に現像さ
れる。良好な現像を遂行するためには、現像剤適用手段
の表面に保持されている現像剤量を規制手段によって適
切に規制して、現像剤適用手段の表面に保持される現像
剤量を所要量に且つ幅方向に充分均一にせしめることが
重要である。
【0003】特公昭63−16736号公報には、ウレ
タンゴム、シリコンゴムの如き合成ゴムからなるゴム弾
性体によってブレードが構成された規制手段を具備した
静電潜像現像装置が開示されている。現像剤規制手段を
構成するゴム弾性体は、その片面ないし先端縁が現像剤
適用手段の表面に圧接せしめられ、現像剤適用手段の表
面に保持される現像剤量を相当少量に規制して現像剤適
用手段の表面に現像剤の薄層を形成する。また、現像剤
規制手段のブレードを厚さ0.1〜0.2mmのばね用
ステンレス薄板によって構成したものも実用化されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、ゴム弾性体
やステンレス薄板等の弾性ブレードを用いた現像剤規制
手段においては、弾性ブレードの両端部は剛性が低く中
央部に比して規制力が劣るため、現像剤適用手段の表面
に形成されるトナー層は両端部が中央部より厚くなり、
本発明者等の実験によれば、ウレタンブレードを用いた
場合、両端部のトナー層は中央部より3.5〜7.0μ
m厚くなることが判った。このように、弾性ブレードを
用いた場合には、現像剤適用手段の表面に形成されるト
ナー層を幅方向全体に均一な厚さにすることが難しく、
従って、均一な画像が得られ難いという問題があり、ま
た、弾性ブレードは耐磨耗性も低く長寿命化の点でも必
ずしも満足し得るものではない。
【0005】上記弾性ブレードの問題点を解決するする
ために、本出願人は現像剤規制手段を構成するブレード
をガラス等の剛性部材によって形成した発明を特願平6
ー96046号として提案した。ブレードを板ガラスに
よって形成することにより、、現像剤適用手段の表面に
保持される現像剤量を幅方向に均一に規制することがで
きるとともに、耐磨耗性も向上し長寿命化の点でも満足
できるものとなった。しかしながら、板ガラスによって
形成されたブレードを支持する支持手段の精度により現
像剤量規制性能に影響が生ずることが判った。即ち、板
ガラスを支持する一般的方法として、金属製の支持部材
に板ガラスを接着する方法が考えられる。ところが、支
持部材の接着面の平面精度がかなり重要となり、支持部
材の接着面が歪んでいると、板ガラスも支持部材の接着
面に沿って貼付けられるため、結果的にブレードの平面
性が損なわれてしまう。板ガラス自体の平面度は例えば
0.01以下にすることは容易であるが、金属製の支持
部材の表面を高精度に加工するには、加工費用が増大し
コストの増大を招くことになる。
【0006】上記現像剤規制手段をガラス等の剛性部材
によって構成した場合、現像剤適用手段を構成するドラ
ムないしローラの硬度を適正な値に設定することが重要
な要素であることが本発明者等の実験によって判明し
た。実験によれば、現像剤適用手段を構成するローラの
硬度が低い程該ローラの表面に形成されるトナー層の厚
さが薄く、ローラの硬度が高い程該ローラの表面に形成
されるトナー層の厚さが厚くなる。また、現像剤適用手
段を構成するローラの表面に形成されるトナー層の厚さ
は、ローラの表面に作用する現像剤規制手段の圧接力に
よって変化し、該圧接力が小さい程ローラの表面に形成
されるトナー層の厚さが厚く、該圧接力が大きい程ロー
ラの表面に形成されるトナー層の厚さが薄くなる。そし
て、上記圧接力が小さ過ぎても大き過ぎても均一なトナ
ー層が安定して得られないことも判った。現像剤適用手
段を構成するローラの表面に形成されるトナー層の厚さ
によって、画像品質が大きく変化すことも知られてい
る。上記トナー層の厚さが例えば20μm以下であると
画像濃度は低くなり複写物として見ずらく、トナー薄層
の厚さが例えば30μm以上になると画像以外の部分に
トナーが付着する所謂画像ベースかぶりが発生する。一
方、現像剤適用手段を構成するローラを合成ゴム材によ
って形成する場合、その硬度がアスカC硬度で65以下
のもでは製造面において歩留りが悪く、安定して品質を
維持することが難しい。従って、ローラの硬度を設定す
るに際しては、ローラの表面に作用せしめる現像剤規制
手段の実用可能な圧接力、ローラの製造面における安定
した品質の維持等も考慮する必要がある。
【0007】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その主たる技術的課題は、現像剤規制手段を構成
する剛性部材からなるブレードの表面精度を維持するこ
とができる比較的安価な支持手段を具備した静電潜像現
像装置を提供することである。
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】上記主たる技術的課題を
解決するために、本発明によれば、現像ハウジングと、
該現像ハウジング内に配設され現像剤保持域において表
面に現像剤を保持し該保持した現像剤を現像域に搬送し
て静電潜像に施すための所定方向に回転されるローラか
ら構成された現像剤適用手段と、該現像剤保持域と該現
像域との間に位置する現像剤規制域において該現像剤適
用手段の表面に保持される現像剤量を規制する規制手段
とを具備する静電潜像現像装置において、該規制手段
は、該現像剤適用手段を構成する該ローラの表面に沿っ
て延在し片面が該ローラの表面に圧接せしめられる剛性
部材からなる板状のブレードと、該ブレードの片面を該
ローラの表面に圧接する方向に移動可能に支持するブレ
ード支持手段と、該ブレードの他面側に配設され該ブレ
ードの片面を該ローラの表面に圧接する方向に押圧する
弾性付勢手段とを具備し、該ブレード支持手段は、該ブ
レードの該ローラの回転方向にみて上流側に位置する下
端面両側部を各々載置支持する支持面を有する一対の支
持部材からなる下側支持部材と、該ブレードの該ローラ
の回転方向にみて下流側に位置する上縁部が嵌合せしめ
られる嵌合溝を備えた上側支持部材と、該上側支持部材
と該ブレードの上端面との間に配設され該ブレードの該
下端面を該下側支持部材の該支持面に当接せしめるよう
に押圧する弾性付勢部材とを具備している、ことを特徴
とする静電潜像現像装置が提供される。
【0010】
【0011】
【作用】本発明の静電潜像現像装置は、規制手段を構成
する剛性部材からなるブレードが弾性付勢手段によって
押圧付勢され、その片面が現像剤適用手段の表面に圧接
せしめられることによって、現像剤適用手段の表面に保
持される現像剤量が適切に規制され、現像剤適用手段の
表面に所要とおりの現像剤層が形成される。
【0012】
【実施例】以下、本発明に従って構成された静電潜像現
像装置の好適実施例を図示している添付図面を参照し
て、更に詳述する。
【0013】図1には本発明に従って構成された静電潜
像現像装置が搭載された画像生成機が示されている。図
示の画像生成機は、周表面に感光層を備えた像担持体と
しての回転ドラム1を具備している。該回転ドラム1は
回転軸2によって回転自在に図示しない機体ハウジング
内に装着されている。矢印3で示す方向に回転せしめら
れる回転ドラム1の周囲には、その回転方向にみて順次
に、回転ドラム1の感光層を特定極性に帯電せしめる帯
電用コロナ放電器4、該帯電用コロナ放電器によって特
定極性に帯電せしめられた回転ドラム1の感光層に静電
潜像を形成する露光手段としてのレーザ光学部5、該光
学部5から照射されるレーザ光によって形成された静電
潜像をトナー像に現像する静電潜像現像装置6、転写用
コロナ放電器7、剥離用コロナ放電器8、クリーニング
装置9、及び除電ランプ10が配設されている。
【0014】現像装置6は合成樹脂によって形成するこ
とができる現像ハウシング12を具備しており、この現
像ハウジング12内には、現像剤適用手段16、供給手
段18、攪拌手段20及び規制手段22が配設されてい
る。更に、図示していないが、現像ハウシング12には
トナーを収容したトナーカートリッジが装着されてい
る。
【0015】現像剤適用手段16は、上記現像ハウジン
グ12の両側壁間に回転自在に装着された回転軸24
と、この回転軸24に固着されたローラ26とを含んで
いる。回転軸24はステンレス鋼の如き適宜の金属材料
から形成することができる。ローラ26は比較的柔軟で
且つ導電性を有する材料、例えばウレタンゴムの如き導
電性中実ゴムによって構成されている。ローラ26の硬
度は図示の実施例においてはアスカーC硬度で67乃至
85程度に設定されており、また、ローラ26の体積抵
抗は106 乃至109 Ω・cm程度であるのが好適であ
る。現像剤適用手段16のローラ26は、現像ハウジン
グ12に形成されている開口を通して露呈せしめられて
回転ドラム1に対向し、その周表面は回転ドラム1の周
表面に圧接せしめられ、かかる圧接領域においてローラ
26の周表面が若干弾性的に圧縮せしめられている。現
像剤適用手段16の回転軸24は、図示しない駆動手段
によって図1に矢印28で示す方向に連続的に回転駆動
せしめられる。回転軸24の上記回転によってローラ2
6も矢印28で示す方向に連続的に回転駆動され、該ロ
ーラ26の周表面は現像剤保持域30、現像剤規制域3
2及び現像域34を順次に搬送される。
【0016】上記供給手段18は、上記現像ハウジング
12の両側壁間に回転自在に装着された回転軸36と、
この回転軸36に固着された補助ローラ38とを含んで
いる。補助ローラ38は発泡シリコン或いは発泡ウレタ
ンの如き発泡体から構成されているのが好適である。補
助ローラ38は現像剤適用手段16のローラ26に圧接
せしめられる。補助ローラ38を形成している発泡体の
硬度はローラ26の硬度よりも相当小さく(例えばアス
カーC硬度で35程度)、補助ローラ38をローラ26
に圧接せしめることによって圧接領域において補助ロー
ラ38が0.15乃至0.25mm程度弾性的に圧縮せ
しめられるのが望ましい。この補助ローラ38は図示し
ない駆動手段によって図1に矢印39で示す方向に連続
的に回転駆動せしめられる。上記攪拌手段20は、上記
現像ハウジング12の両側壁間に回転自在に装着された
回転軸40と、この回転軸40に固定された攪拌部材4
2とを含んでおり、図示しない駆動手段によって図1に
矢印44で示す方向に連続的に回転駆動せしめられる。
【0017】次に、上記規制手段22について、図2も
参照して説明する。規制手段22は、上記現像剤適用手
段16のローラ26の周表面に圧接せしめられる剛性部
材からなるブレード46と、該ブレード46の片面をロ
ーラ26の周表面に圧接する方向に移動可能に支持する
ブレード支持手段48と、該ブレード46の表面をロー
ラ26の周表面に圧接する方向に押圧する弾性付勢手段
50とを具備している。
【0018】上記剛性部材からなるブレード46は、少
なくともその片面(即ちローラ26の周表面に圧接され
る面)はローラ26の周表面に沿って幅方向(図1にお
いて紙面に垂直な方向)に延在する平面である板状部材
から構成されている。ブレード46の上記片面における
少なくともローラ26の周表面に圧接される領域の表面
粗さは充分に小さく、JIS B 0601に規定され
ている中心線平均粗さRaが6.00以下、特に0.2
0以下、殊に0.02以下であることが好ましい。ブレ
ード46の上記片面の表面粗さが過大になると、現像剤
適用手段16のローラ26の周表面に形成される現像剤
の薄層表面が充分に平坦化されず、不均一なものになっ
てしまう傾向がある。従って、ブレード46として比較
的安価に形成することができるにもかかわらず表面粗さ
が充分に小さく、しかも、硬度が高く耐磨耗性のある好
適な剛性材料としては、市販されている板ガラスを挙げ
ることができる。板ガラスの厚さは3mm程度でよい。
トナーの帯電特性の制御のためにブレード46に所要電
圧を印加することが望まれる場合には、板ガラスの片面
に導電性被膜を施すことができる。片面に導電性被膜が
施された板ガラスとしては、商品名「ネサガラス」とし
て市販されている板ガラスが好都合に使用され得る。板
ガラスに代えてステンレス鋼の如き適宜の金属板から剛
性部材によってブレード46を構成することもできる。
ブレード46を構成する金属板の片面の表面粗さを充分
に小さくするために、必要に応じて金属板の片面に適宜
の表面処理を施すことができる。所望ならば、板ガラス
と金属板との積層体からブレード46を構成し、現像剤
適用手段16のローラ26に圧接せしめられる片面を板
ガラスの露呈面によって規定することもできる。
【0019】上記ブレード支持手段48は、ブレード4
6の下部両端を支持する一対の下側支持部材52、52
と、ブレード46の上縁部を支持する上側支持部材54
とを具備している。下側支持部材52、52は、各々底
面521、521及び側面522、522を形成する切
欠部520、520を備えるとともに、上下方向に長い
取付穴523、523が設けられている。この下側支持
部材52、52は、所定の間隔を置いて幅方向に配設さ
れ、上記現像ハウジング12に一体的に形成された取付
部120に上記取付穴523、523に挿通するビス5
6、56によって固着される。取付部120に固着され
る下側支持部材52、52は、その切欠部520と52
0を形成する側面522と522との間隔がブレード4
6の幅方向寸法と略同一長さになるように取り付けら
れ、切欠部520、520を形成する底面521、52
1上にブレード46の両端部下端面を載置支持する。上
側支持部材54は、上記下側支持部材52、52の上方
に所定の間隔をおいて配設され、上記現像ハウジング1
2の取付部120に複数個のビス58によって固着され
ている。この上側支持部材54は、上記ブレード46の
幅方向寸法と略同一長さ有し、ブレード46の板厚より
若干広い嵌合溝540を備えており、該嵌合溝540に
ブレード46の上縁部を嵌合せしめる。該嵌合溝540
の底面には図1に示すように凹部541が長手方向に複
数個形成されており、該凹部541に圧縮コイルばね6
0が各々配設され、該圧縮コイルばね60が嵌合溝54
0に嵌合されたブレード46の上端面に作用して下方に
押圧付勢する。
【0020】上記弾性付勢手段50は、上記ブレード4
6の他面側において上記下側支持部材52、52と上側
支持部材54との間に配設された複数個(図示の実施例
においては3個)の圧縮コイルばね62を具備してい
る。この各圧縮コイルばね62は、上記現像ハウジング
12の取付部120に上記ブレード46の他面に対向し
て幅方向に所定の間隔を置いて形成された貫通孔121
(図示の実施例においては3個)内に各々配設される。
上記取付部120の裏面には上記貫通孔121の一側を
閉塞する閉塞板64がビス66によって取り付けられ
る。この閉塞板64が取り付けられることにより、圧縮
コイルばね62はブレード46の他面に作用してブレー
ド46の片面が現像剤適用手段16を構成するローラ2
6の周表面に圧接せしめられる。
【0021】現像剤適用手段16のローラ26の周表面
に対するブレード46の圧接力は、ローラ26の周表面
上に形成すべき現像剤層の厚さに応じて適宜に設定する
ことができる。圧接力が大きくなるとローラ26の周表
面上に形成される現像剤層の厚さが小さくなる。他方、
圧接力が過剰に大きくなると、ローラ26の円滑な回転
が阻害される傾向が発生する。図示の実施例における現
像様式においては、通常、ローラ26の周表面に形成さ
れる現像剤層の厚さは15乃至40μm、特に20μm
乃至27μm程度であるのが好ましい。このような厚さ
の現像剤層を適切に形成するためには、ローラ26の周
表面に対してブレード46を線圧(幅方向単位長さ当り
の圧力)で10乃至90g/cmで圧接せしめればよ
く、図示の実施例においては40乃至90g/cmに設
定されている。
【0022】ブレード46の下端部は、ローラ26とブ
レード46の圧接部位を越えて、ローラ26の移動方向
に見て上流側に幾分突出せしめられているのが望まし
い。ブレード46の下端部のかかる突出長さ(即ちロー
ラ26とブレード46との接触中心からブレード46の
下端までの長さ)は、一般に、0.5乃至4.0mm、
特に0.8乃至3.5mm、殊に1.0乃至2.0mm
であるのが好ましい。この突出長さが過剰に短くて実質
上零になると、ブレード46による規制作用が過剰にな
り良好な現像剤層を形成することが困難になる傾向があ
り、上記突出長さが過剰に長くなると、形成される現像
剤層の厚さが過大になる傾向があり、そしてまたトナー
の帯電量が過少になる傾向がある。このように、ブレー
ド46下端のローラ26に対する位置関係は高精度を維
持する必要があり、図示の実施例においてはブレード4
6の下端面を下側支持部材52、52に設けられた切欠
部520、520を構成する底面521、521に載置
することによりブレード46の現像剤適用手段16を構
成するローラ26との圧接位置からの突出量の寸法管理
が行われるため、その組み立て作業性が飛躍的に向上す
る。しかも、図示の実施例においてはブレード支持手段
48を構成する下側支持部材52、52は、上下方向に
長い取付穴523、523に沿って調節可能になってお
り、ブレードの上記突出量を調節することができる。
【0023】図示の実施例による静電潜像現像装置は以
上のように構成され、以下その作用について説明する。
静電潜像現像装置の作動開始により、上記現像剤適用手
段16のローラ26、供給手段18の補助ローラ38お
よび攪拌手段20が図示しない駆動手段によって各々が
矢印で示す方向に回転駆動される。現像剤適用手段16
のローラ26が矢印28で示す方向に連続的に回転駆動
され、現像剤保持域30においては供給手段18がロー
ラ26に作用し、それまでローラ26の周表面に保持さ
れていた現像剤をローラ26から剥離せしめると共に新
たにローラ26の周表面に現像剤が供給される。現像剤
規制域32においては、規制手段22のブレード46が
ローラ26の周表面に保持されている現像剤に作用し
て、ローラ26の周表面に保持される現像剤を所要量に
規制して薄層に形成せしめる。また、ブレード46の作
用を受けることによって現像剤を構成しているトナーが
所定極性、例えば正極性に摩擦帯電せしめられる。な
お、上記ブレード46の現像剤規制作用において、ブレ
ード46は幅方向に配設された複数個の圧縮コイルばね
62によって押圧付勢されているので、全幅方向に渡っ
て均一な圧接力を作用することができる。また、ブレー
ド46はブレード支持手段48を構成する下側支持部材
52、52と上側支持部材54とによって、固着するこ
となく現像剤適用手段16のローラ26の周表面に圧接
する方向に移動可能に支持されているので、その表面精
度が支持部材の表面精度に影響されることがないため、
支持部材を必要以上の高精度で加工する必要がない。次
に、現像域34においては、回転ドラム1の周表面に配
設されている静電感光体上の静電潜像に現像剤が施され
て、静電潜像がトナー像に現像される。例えば、静電潜
像は+700V程度に帯電せしめられた非画像領域と+
120V程度に帯電せしめられた画像領域とを有し、画
像領域にトナーが付着せしめられる(所謂反転現像)。
回転ドラム1は図1に矢印3で示す方向に連続的に回転
駆動せしめられ、従って現像域34において回転ドラム
1の周表面と現像剤適用手段16のローラ26の周表面
とは同一方向に移動せしめられる。ローラ26の周表面
の移動速度V2は回転ドラム1の周表面の移動速度V1
よりも幾分大きく設定されており、1.5V1≦V2≦
2.2V1であるのが好適である。この場合には、ロー
ラ26によって現像域34に充分な現像剤が搬送される
と共に、回転ドラム1の周表面に対するローラ26の周
表面の摺擦作用によって静電潜像の非画像部に一旦付着
したトナーが適切に剥離され、かくして適切な現像濃度
を有し且つかぶりのない良好なトナー像を得ることがで
きる。現像剤としては、体積平均粒子径(Vol.50
%:体積平均粒子径以下のトナーと体積平均粒子径以上
のトナーとの体積が同一)が8.0乃至12.0μm程
度であり体積抵抗が108 Ω・cm以上であるトナーの
みから成る現像剤が好適に使用される。
【0024】次に、現像剤適用手段16を構成するロー
ラ26の硬度の設定について説明する。図3は現像剤適
用手段16を構成するローラ26を種々の硬度のウレタ
ンゴムによって構成し、ローラ26の周表面に作用せし
めるブレード46の圧接力を変化させて、ローラ26の
周表面に形成されるトナー層の厚さを測定したものであ
る。なお、上記ブレード46はガラスブレードを用い
た。図3において、実線は現像剤適用手段を構成するロ
ーラの周表面に作用せしめるガラスブレードの線圧(幅
方向単位長さ当たりの圧力)が40g/cm、破線はガ
ラスブレードの線圧が60g/cm、1点鎖線はガラス
ブレードの線圧が80g/cm、2点鎖線はガラスブレ
ードの線圧が90g/cmの場合の値である。図3から
判るように、ローラの硬度が低い程該ローラの表面に形
成されるトナー層の厚さが薄く、ローラの硬度が高い程
該ローラの表面に形成されるトナー層の厚さが厚くな
る。また、現像剤適用手段を構成するローラの周表面に
作用せしめるガラスブレードの線圧が小さい程ローラの
表面に形成されるトナー層の厚さが厚く、該線圧が大き
い程ローラの表面に形成されるトナー層の厚さが薄くな
る。上述したように、現像剤適用手段を構成するローラ
の表面に形成されるトナー層の厚さが例えば20μm以
下であると画像濃度は低くなり複写物として見ずらく、
トナー薄層の厚さが例えば30μm以上になると画像以
外の部分にトナーが付着する所謂画像ベースかぶりが発
生する。従って、現像剤適用手段を構成するローラの硬
度の設定に際しては、上記ブレードの設定条件(突出長
さ、圧接力)のバラツキを考慮して、ローラの表面に形
成されるトナー層の厚さが20乃至27μmの範囲に納
まる値にすることが望ましい。図3に基づいて、現像剤
適用手段を構成するローラ硬度の上限について検討する
に、上記ブレードの線圧が90g/cmの場合にローラ
の硬度がアスカーC硬度で85のもので、上限値である
27μmのトナー層が得られることが判る。従って、ロ
ーラの硬度がアスカーC硬度で85より大きくなると、
上記ブレードの線圧を90g/cmより大きくしなけれ
ば、トナー層の厚さを27μm以下にすることはできな
い。そして、上記ブレードの圧接力が過大となり、ブレ
ードの線圧を100g/cmを越えると、ローラの表面
に形成されるトナー層の層厚が安定しないことことも判
った。また、上記ブレードの線圧を大きくすると、ロー
ラの回転負荷が増大するため、駆動力を増大しなければ
ならない。ローラの駆動力を増大するためには、駆動源
である電動モータ等の能力を増大しなければならず、こ
れに伴って動力伝達機構の強度を増大する必要があとと
もに、ローラの支持機構等も補強する必要がある。従っ
て、この種現像装置を装備する画像生成機においては、
画像品質並びに各部材の強度および製造コストを考慮す
ると、上記ブレードの線圧は90g/cm程度が実質的
に上限とされる。このような点から、ローラ硬度の上限
は、上記ブレードの線圧が90g/cmの場合に上限値
である27μmのトナー層を得ることができるアスカー
C硬度で85程度に設定することが望ましい。一方、現
像剤適用手段を構成するローラを合成ゴム材によって形
成する場合、その硬度がアスカC硬度で65以下のもで
は製造面において歩留りが悪く、安定して品質を維持す
ることが難しい。そして、製造上のバラツキを考慮する
と、ローラ硬度の下限は、アスカーC硬度で67程度に
設定することが望ましい。
【0025】
【発明の効果】本発明の静電潜像現像装置は、現像剤適
用手段の表面に保持される現像剤量を規制する規制手段
を、現像剤適用手段の表面に圧接せしめられる剛性部材
からなるブレードと、該ブレードの片面を該現像剤適用
手段の表面に圧接する方向に移動可能に支持するブレー
ド支持手段と、該ブレードの他面側に配設され該ブレー
ドの片面を該現像剤適用手段の表面に圧接する方向に押
圧する弾性付勢手段とによって構成したので、ブレード
はブレード支持手段に固着することなく現像剤適用手段
の周表面に圧接する方向に移動可能に支持されているの
で、その表面精度が支持部材の表面精度に影響されるこ
とがないため、支持部材を必要以上の高精度で加工する
必要がない。従って、比較的安価な支持手段を具備した
静電潜像現像装置を得ることができる。また、ブレード
は剛性部材によって構成されているので、現像剤規制作
用時における幅方向の変位量が極めて小さいため、幅方
向全体に均一なトナー層を形成することができ、安定し
た画像を得ることができる。
【0026】また、本発明によれば、剛性部材からなる
ブレードは、板ガラスによって構成されているので、表
面粗さが充分小さいブレードを比較的安価に製作するこ
とができるとともに、硬度が高く耐磨耗性を有するた
め、長期間に渡って安定した画像を得ることができる。
【0027】更に、本発明によれば、上記ブレード支持
手段は、ブレードの下端面を載置支持する下側支持部材
と、ブレードの上縁部を支持する上側支持部材と、上側
支持部材と該ブレードの上端面との間に配設されブレー
ドを下方に押圧する弾性付勢部材とによって構成されて
いるので、ブレードの下端面を下側支持部材上に載置す
ることによりブレードの現像剤適用手段との圧接位置か
らの突出量の寸法管理が行われるため、その組み立て作
業性が飛躍的に向上する等の作用効果が得られる。
【0028】また、本発明によれば、上記ブレードの他
面側に配設され該ブレードの片面を現像剤適用手段の表
面に圧接する方向に押圧する弾性付勢手段は、ブレード
の幅方向に間隔をおいて配設された複数個のばね部材を
具備しているので、ブレードの現像剤適用手段への圧接
力は幅方向全体に均一となるため、均一なトナー層を形
成することができ、安定した画像を得ることができる。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された静電潜像現像装置が
搭載された画像生成機の概略構成断面図。
【図2】図1に示す静電潜像現像装置を構成する規制手
段の斜面図。
【図3】現像剤適用手段を構成するローラ硬度とローラ
の周表面に形成されるトナー層の厚さとの関係を示す
図。
【符号の説明】
1:回転ドラム 4:帯電用コロナ放電器 5:レーザ光学部 6:静電潜像現像装置 7:転写用コロナ放電器 8:剥離用コロナ放電器 9:クリーニング装置 10:除電ランプ 16:現像剤適用手段 18:供給手段 20:攪拌手段 22:規制手段 26:現像剤適用手段のローラ 30:現像剤保持域 32:現像剤規制域 34:現像域 38:供給手段の補助ローラ 46:ブレード 48:ブレード支持手段 50:弾性付勢手段 52:下側支持部材 54:上側支持部材 60:圧縮コイルばね 62:圧縮コイルばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 正幸 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 北島 健一郎 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−362976(JP,A) 特開 平2−158772(JP,A) 特開 平1−306878(JP,A) 特開 平5−318497(JP,A) 特開 昭63−200175(JP,A) 特開 平4−16871(JP,A) 特開 平4−282660(JP,A) 特開 昭63−58385(JP,A) 特開 平5−188750(JP,A) 実開 平6−10952(JP,U) 実開 平5−47952(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 - 15/095

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現像ハウジングと、該現像ハウジング内
    に配設され現像剤保持域において表面に現像剤を保持し
    該保持した現像剤を現像域に搬送して静電潜像に施すた
    めの所定方向に回転されるローラから構成された現像剤
    適用手段と、該現像剤保持域と該現像域との間に位置す
    る現像剤規制域において該現像剤適用手段の表面に保持
    される現像剤量を規制する規制手段とを具備する静電潜
    像現像装置において、 該規制手段は、該現像剤適用手段を構成する該ローラの
    表面に沿って延在し片面が該ローラの表面に圧接せしめ
    られる剛性部材からなる板状のブレードと、該ブレード
    の片面を該ローラの表面に圧接する方向に移動可能に支
    持するブレード支持手段と、該ブレードの他面側に配設
    され該ブレードの片面を該ローラの表面に圧接する方向
    に押圧する弾性付勢手段とを具備し、 該ブレード支持手段は、該ブレードの該ローラの回転方
    向にみて上流側に位置する下端面両側部を各々載置支持
    する支持面を有する一対の支持部材からなる下側支持部
    材と、該ブレードの該ローラの回転方向にみて下流側に
    位置する上縁部が嵌合せしめられる嵌合溝を備えた上側
    支持部材と、該上側支持部材と該ブレードの上端面との
    間に配設され該ブレードの該下端面を該下側支持部材の
    該支持面に当接せしめるように押圧する弾性付勢部材と
    を具備している、 ことを特徴とする静電潜像現像装置。
  2. 【請求項2】 該下側支持部材は、該上側支持部材に対
    して近接および離隔する位置調節可能に構成されてい
    る、請求項1に記載の静電潜像現像装置。
JP16022795A 1994-07-07 1995-06-27 静電潜像現像装置 Expired - Fee Related JP3216071B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16022795A JP3216071B2 (ja) 1994-07-07 1995-06-27 静電潜像現像装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15561094 1994-07-07
JP6-155610 1994-07-07
JP16022795A JP3216071B2 (ja) 1994-07-07 1995-06-27 静電潜像現像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0876591A JPH0876591A (ja) 1996-03-22
JP3216071B2 true JP3216071B2 (ja) 2001-10-09

Family

ID=26483562

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16022795A Expired - Fee Related JP3216071B2 (ja) 1994-07-07 1995-06-27 静電潜像現像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3216071B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10186848A (ja) * 1996-11-07 1998-07-14 Toyo Tire & Rubber Co Ltd トナー規制部材

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0876591A (ja) 1996-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5812918A (en) Electrostatic latent image developing device with developing agent-limiting means
US5737676A (en) Latent electrostatic image developing device having regulating blade with chamfer
US5557380A (en) Apparatus for developing an electrostatic latent image having limiting blade holding device
JP3216071B2 (ja) 静電潜像現像装置
JP3278819B2 (ja) 静電潜像現像装置
EP0856779A2 (en) Apparatus for developing electrostatic latent images
JP3435615B2 (ja) 静電潜像現像装置
JP3232499B2 (ja) 静電潜像現像装置
JPH0934247A (ja) 静電潜像現像装置
JPH0943974A (ja) 静電潜像現像装置
JPH0922182A (ja) 静電潜像現像装置
JPH0950181A (ja) 静電潜像現像装置
JPH08314266A (ja) 静電潜像現像装置
JP3385450B2 (ja) 静電潜像現像装置
JPH0950182A (ja) 静電潜像現像装置
JPH09138572A (ja) 静電潜像現像装置
JPH09138574A (ja) 静電潜像現像装置
JP3300967B2 (ja) 静電潜像現像装置
JPH0943975A (ja) 静電潜像現像装置
JP3336560B2 (ja) 静電潜像現像装置
JPH0943973A (ja) 静電潜像現像装置
JPH09138563A (ja) 静電潜像現像装置
JPH0836343A (ja) 静電潜像現像装置
JP3493977B2 (ja) 現像剤層厚規制部材及びこれを用いた現像装置
JPH09138562A (ja) 静電潜像現像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010612

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees