JP3213088B2 - 受信機の自動選局方法および受信装置 - Google Patents
受信機の自動選局方法および受信装置Info
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Landscapes
- Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)
- Channel Selection Circuits, Automatic Tuning Circuits (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラジオ受信機に関し、
特に、車載ラジオ受信機の自動選局方法に関する。
特に、車載ラジオ受信機の自動選局方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のAM受信機における技術を図6を
参照して説明する。図6は、従来技術におけるAM受信
機のブロック図を示す。図6において、高周波増幅回路
1は、受信信号を増幅する。局部発振回路4は、所定の
局部発振周波数で発振する。ミキサー回路2は、局部発
振回路4からの局部発振信号と増幅された受信信号とを
変換して中間周波数信号を出力する。中間周波増幅回路
3は、ミキサー回路2からの中間周波数信号を増幅し、
増幅された中間周波数信号の周波数情報を中間周波信号
出力端子8から出力し、信号強度情報を信号強度出力端
子9から出力する。マイクロコンピュータ5(以下、マ
イコン5という)は、AM受信機全体の制御を行う。自
動選局検出回路6は、受信信号の信号強度により該受信
信号を選局するか否かを出力する。
参照して説明する。図6は、従来技術におけるAM受信
機のブロック図を示す。図6において、高周波増幅回路
1は、受信信号を増幅する。局部発振回路4は、所定の
局部発振周波数で発振する。ミキサー回路2は、局部発
振回路4からの局部発振信号と増幅された受信信号とを
変換して中間周波数信号を出力する。中間周波増幅回路
3は、ミキサー回路2からの中間周波数信号を増幅し、
増幅された中間周波数信号の周波数情報を中間周波信号
出力端子8から出力し、信号強度情報を信号強度出力端
子9から出力する。マイクロコンピュータ5(以下、マ
イコン5という)は、AM受信機全体の制御を行う。自
動選局検出回路6は、受信信号の信号強度により該受信
信号を選局するか否かを出力する。
【0003】図6において、高周波増幅回路1に加えら
れた受信信号は、局部発振回路4からの局部発振信号と
ミキサー回路2で混合後、中間周波信号に変換され、中
間周波増幅回路3へ送出される。中間周波増幅回路3で
は、周波数情報が中間周波信号出力端子8からマイコン
5へ出力され、信号強度情報が信号強度出力端子9から
自動選局検出回路6へ送出される。自動選局検出回路6
は、所定の電圧Eで規定する自動選局感度決定基準電圧
と、信号強度出力端子9からの受信信号の信号強度情報
の電圧とを比較する。自動選局検出回路6は、信号強度
出力端子9からの受信信号の信号強度情報の電圧がEを
上回る場合には、自動選局検出信号(以下、SDと言
う)をHiレベルにしてマイコン5に送出する。また、
自動選局検出回路6は、信号強度出力端子9からの受信
信号の信号強度情報の電圧がEを下回る場合には、SD
をLoレベルにしてマイコン5に送出する。マイコン5
は、自動選局検出回路6からのSDにより、高周波増幅
回路1や局部発振回路4に指示をする。マイコン5は、
a線に電圧を出力して高周波増幅回路1の同調特性を選
局周波数に合わせると同時に、局部発振回路4の周波数
を選局周波数に対応する値に制御する。また、マイコン
5は、b線により、選局周波数の高周波増幅回路に入力
される信号が、非常に大きくなった場合に高周波増幅回
路が飽和するのを回避するように制御する。一般的に
は、直流電圧を小さくすることにより高周波増幅回路の
利得を低下させて、より強い入力に耐え得るようにす
る。
れた受信信号は、局部発振回路4からの局部発振信号と
ミキサー回路2で混合後、中間周波信号に変換され、中
間周波増幅回路3へ送出される。中間周波増幅回路3で
は、周波数情報が中間周波信号出力端子8からマイコン
5へ出力され、信号強度情報が信号強度出力端子9から
自動選局検出回路6へ送出される。自動選局検出回路6
は、所定の電圧Eで規定する自動選局感度決定基準電圧
と、信号強度出力端子9からの受信信号の信号強度情報
の電圧とを比較する。自動選局検出回路6は、信号強度
出力端子9からの受信信号の信号強度情報の電圧がEを
上回る場合には、自動選局検出信号(以下、SDと言
う)をHiレベルにしてマイコン5に送出する。また、
自動選局検出回路6は、信号強度出力端子9からの受信
信号の信号強度情報の電圧がEを下回る場合には、SD
をLoレベルにしてマイコン5に送出する。マイコン5
は、自動選局検出回路6からのSDにより、高周波増幅
回路1や局部発振回路4に指示をする。マイコン5は、
a線に電圧を出力して高周波増幅回路1の同調特性を選
局周波数に合わせると同時に、局部発振回路4の周波数
を選局周波数に対応する値に制御する。また、マイコン
5は、b線により、選局周波数の高周波増幅回路に入力
される信号が、非常に大きくなった場合に高周波増幅回
路が飽和するのを回避するように制御する。一般的に
は、直流電圧を小さくすることにより高周波増幅回路の
利得を低下させて、より強い入力に耐え得るようにす
る。
【0004】つぎに、自動選局の方法について説明す
る。仮に、522KHzを受信中に自動選局操作を行な
い、531KHz,540KHz,・・・,594KH
zと自動選局し、594KHzで選局感度以上の信号が
あり停止した場合について説明する。
る。仮に、522KHzを受信中に自動選局操作を行な
い、531KHz,540KHz,・・・,594KH
zと自動選局し、594KHzで選局感度以上の信号が
あり停止した場合について説明する。
【0005】自動選局開始のスイッチ等の操作によっ
て、マイコン5に自動選局開始の指示がインプットされ
ると、a線の電圧を変化させて局部発振回路の発振周波
数を972KHzから、981KHzに変化させる。マ
イコン5は、発振周波数を監視しながらa線を微少制御
し、発振周波数の精度を保持している。この周波数精度
確保は、マイコン内のPLL回路で一般的には実施され
ている。a線の電圧によって高周波増幅回路は、522
KHzから531KHzに同調点が移行している。高周
波増幅回路からの出力と局部発振回路からの発振出力と
は、ミキサー回路で混合し、周波数情報は、2波の差の
周波数(450KHz)とし、信号強度情報は、高周波
増幅回路からの出力信号に比例した信号に変換し、中間
周波増幅回路に送出する。中間周波増幅回路では、45
0KHzの信号を増幅、検波し、周波数情報を中間周波
信号出力端子8からマイコン5へ出力し、信号強度に比
例した直流出力を信号強度情報として信号強度出力端子
9から自動選局検出回路6へ送出する。自動選局検出回
路6は、信号強度情報が予め設定した値よりも小さいと
きには出力信号(SD)をLoのままとする。マイコン
5は、SD信号がLoならばa線を制御して局部発振回
路4の発振周波数を990KHz、高周波増幅回路の同
調点を540KHzにし、自動選局検出回路の出力SD
を確認し、Loのときには、さらにa線を制御する。以
上の動作をSD信号がHiになるまで繰り返す。局部発
振回路4の発振周波数が1044KHzで高周波増幅回
路1の同調点が594KHzのときには、中間周波増幅
回路3から自動選局検出回路への直流出力が、自動選局
検出回路で予め設定した値よりも大きくなった為、自動
選局検出回路からのSD信号はHiとなる。マイコン
は、SD信号がHiなので自動選局可能局と判断して選
局を停止する。
て、マイコン5に自動選局開始の指示がインプットされ
ると、a線の電圧を変化させて局部発振回路の発振周波
数を972KHzから、981KHzに変化させる。マ
イコン5は、発振周波数を監視しながらa線を微少制御
し、発振周波数の精度を保持している。この周波数精度
確保は、マイコン内のPLL回路で一般的には実施され
ている。a線の電圧によって高周波増幅回路は、522
KHzから531KHzに同調点が移行している。高周
波増幅回路からの出力と局部発振回路からの発振出力と
は、ミキサー回路で混合し、周波数情報は、2波の差の
周波数(450KHz)とし、信号強度情報は、高周波
増幅回路からの出力信号に比例した信号に変換し、中間
周波増幅回路に送出する。中間周波増幅回路では、45
0KHzの信号を増幅、検波し、周波数情報を中間周波
信号出力端子8からマイコン5へ出力し、信号強度に比
例した直流出力を信号強度情報として信号強度出力端子
9から自動選局検出回路6へ送出する。自動選局検出回
路6は、信号強度情報が予め設定した値よりも小さいと
きには出力信号(SD)をLoのままとする。マイコン
5は、SD信号がLoならばa線を制御して局部発振回
路4の発振周波数を990KHz、高周波増幅回路の同
調点を540KHzにし、自動選局検出回路の出力SD
を確認し、Loのときには、さらにa線を制御する。以
上の動作をSD信号がHiになるまで繰り返す。局部発
振回路4の発振周波数が1044KHzで高周波増幅回
路1の同調点が594KHzのときには、中間周波増幅
回路3から自動選局検出回路への直流出力が、自動選局
検出回路で予め設定した値よりも大きくなった為、自動
選局検出回路からのSD信号はHiとなる。マイコン
は、SD信号がHiなので自動選局可能局と判断して選
局を停止する。
【0006】上記AM受信機において、例えば、自動選
局周波数を、AM帯域の下限周波数(fL)522KH
zから上限周波数(fH)1629KHzまで変化させ
た場合の信号強度出力端子9からの出力の安定度は、高
周波増幅回路1の周波数に対する利得特性に左右され
る。その結果、SDの出力も高周波増幅回路1の周波数
に対する特性に左右される。これについて、図5を参照
して以下に説明する。
局周波数を、AM帯域の下限周波数(fL)522KH
zから上限周波数(fH)1629KHzまで変化させ
た場合の信号強度出力端子9からの出力の安定度は、高
周波増幅回路1の周波数に対する利得特性に左右され
る。その結果、SDの出力も高周波増幅回路1の周波数
に対する特性に左右される。これについて、図5を参照
して以下に説明する。
【0007】図5は、図6に示す高周波増幅回路1の回
路図を示す。高周波増幅回路としては、一般的には、H
方式の高周波増幅回路と、I方式の高周波増幅回路との
どちらか、または、それらどちらかに類似した回路が採
用される場合が多い。H方式は、選択増幅器であり、I
方式は、利得特性が周波数に影響されないような、選択
特性を持たないフラットアンプである。I方式は、図5
に示すように、FETQ3からの信号を広帯域に増幅
し、抵抗RaとトランジスターQ1の接続点よりミキサ
ー回路2に送出する。この場合の周波数−利得特性は、
図2に示すような、fカーブが一例にあげられる。
路図を示す。高周波増幅回路としては、一般的には、H
方式の高周波増幅回路と、I方式の高周波増幅回路との
どちらか、または、それらどちらかに類似した回路が採
用される場合が多い。H方式は、選択増幅器であり、I
方式は、利得特性が周波数に影響されないような、選択
特性を持たないフラットアンプである。I方式は、図5
に示すように、FETQ3からの信号を広帯域に増幅
し、抵抗RaとトランジスターQ1の接続点よりミキサ
ー回路2に送出する。この場合の周波数−利得特性は、
図2に示すような、fカーブが一例にあげられる。
【0008】また、H方式は、図5に示すように、FE
TQ3からの受信信号を、コイルT1および可変容量ダ
イオードDaと、コイルT2および可変容量ダイオード
Dbとにより周波数選択特性をもたせ、コイルT2から
ミキサー回路2へ増幅した信号を送出する。H方式で
は、図2に示すように、下限周波数(fL)に同調して
いる場合にはFETQ3からT2出力までの周波数特性
は7aの特性になり、AM帯域の中心付近の周波数(f
M)の周波数に同調している場合には周波数特性は7b
の特性になり、上限周波数(fH)の周波数に同調して
いる場合には周波数特性は7cの特性になる。また、全
体の周波数特性は、7a、7bおよび7cの各頂点を結
んだeカーブになる。さらに、全体の周波数特性は、T
1、T2、DaおよびDbの特性によっては、図2に示
すような、dカーブもしくはgカーブの例の如くなり、
大きな周波数偏差を生ずる。H方式では、選択特性の中
心点をa線の電圧によって可変できる。fL・fM・fH
の同調については、a線の電圧制御によって行なう。
TQ3からの受信信号を、コイルT1および可変容量ダ
イオードDaと、コイルT2および可変容量ダイオード
Dbとにより周波数選択特性をもたせ、コイルT2から
ミキサー回路2へ増幅した信号を送出する。H方式で
は、図2に示すように、下限周波数(fL)に同調して
いる場合にはFETQ3からT2出力までの周波数特性
は7aの特性になり、AM帯域の中心付近の周波数(f
M)の周波数に同調している場合には周波数特性は7b
の特性になり、上限周波数(fH)の周波数に同調して
いる場合には周波数特性は7cの特性になる。また、全
体の周波数特性は、7a、7bおよび7cの各頂点を結
んだeカーブになる。さらに、全体の周波数特性は、T
1、T2、DaおよびDbの特性によっては、図2に示
すような、dカーブもしくはgカーブの例の如くなり、
大きな周波数偏差を生ずる。H方式では、選択特性の中
心点をa線の電圧によって可変できる。fL・fM・fH
の同調については、a線の電圧制御によって行なう。
【0009】図5における、信号線bおよび信号線cで
は、トランジスターQ2とトランジスターQ1との動作
点をそれぞれ制御し、過大な信号をミキサー回路へ送出
しないように働き、マイコン5から制御される場合と、
信号強度出力端子9から直接制御される場合等がある。
は、トランジスターQ2とトランジスターQ1との動作
点をそれぞれ制御し、過大な信号をミキサー回路へ送出
しないように働き、マイコン5から制御される場合と、
信号強度出力端子9から直接制御される場合等がある。
【0010】上記従来技術としては、「'91−'92三
洋半導体データーブック カーオーディオ用集積回路
編」ページ160〜169に示されている技術がある。
洋半導体データーブック カーオーディオ用集積回路
編」ページ160〜169に示されている技術がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、高周波
増幅回路がI方式の場合には、選択特性を持たない為に
自動選局周波数に対する選局感度偏差は少ないが、反
面、複数の入力信号があり、一部の入力信号の信号強度
が非常に大きいときには、ミキサー回路において過入力
による飽和が発生する。これを回避するために、受信信
号の信号強度に基づいて利得を制御するAGC回路を備
え、このAGC回路により増幅回路の利得を制限してい
る。この結果、信号強度の小さい信号が抑圧されて自動
選局で捕捉できるレベル以下になってしまい、希望局の
信号強度が小さいと自動選局することができない。
増幅回路がI方式の場合には、選択特性を持たない為に
自動選局周波数に対する選局感度偏差は少ないが、反
面、複数の入力信号があり、一部の入力信号の信号強度
が非常に大きいときには、ミキサー回路において過入力
による飽和が発生する。これを回避するために、受信信
号の信号強度に基づいて利得を制御するAGC回路を備
え、このAGC回路により増幅回路の利得を制限してい
る。この結果、信号強度の小さい信号が抑圧されて自動
選局で捕捉できるレベル以下になってしまい、希望局の
信号強度が小さいと自動選局することができない。
【0012】一方、高周波増幅回路がH方式の場合に
は、選択特性を鋭いために、複数の入力信号があり、一
部の入力信号の信号強度が非常に大きいときでも、信号
強度の小さい信号に同調させることにより、信号強度が
大きい信号は排除でき、希望局の信号強度が小さいとき
でも自動選局することができる。
は、選択特性を鋭いために、複数の入力信号があり、一
部の入力信号の信号強度が非常に大きいときでも、信号
強度の小さい信号に同調させることにより、信号強度が
大きい信号は排除でき、希望局の信号強度が小さいとき
でも自動選局することができる。
【0013】しかし、高周波増幅回路がH方式の場合に
は、図2に示すような、dカーブ、eカーブおよびgカ
ーブの例のような周波数選択特性が現れ、結果として、
自動選局周波数に対する選局感度偏差が大きくなる。す
なわち、I方式のように高周波増幅回路がフラットアン
プであれば、基本的には選局感度偏差は存在しないが、
高周波増幅回路が選択特性を持っている場合には、各々
の周波数で少しずつゲインに差が出る。AM受信機の場
合には、522KHz〜1620KHz間でのゲインの
最大値と最小値の差が感度偏差として表現されている。
感度偏差の直接原因としては、図5に示す、H方式のT
1とT2との特性の差、DaとDbの特性値が主であ
る。特に、DaとDbとは、同一チップ内に設けられて
おり、過去における2チップで構成していた時代に比べ
て大幅に特性差は抑えられているが総合的には完全では
ない。
は、図2に示すような、dカーブ、eカーブおよびgカ
ーブの例のような周波数選択特性が現れ、結果として、
自動選局周波数に対する選局感度偏差が大きくなる。す
なわち、I方式のように高周波増幅回路がフラットアン
プであれば、基本的には選局感度偏差は存在しないが、
高周波増幅回路が選択特性を持っている場合には、各々
の周波数で少しずつゲインに差が出る。AM受信機の場
合には、522KHz〜1620KHz間でのゲインの
最大値と最小値の差が感度偏差として表現されている。
感度偏差の直接原因としては、図5に示す、H方式のT
1とT2との特性の差、DaとDbの特性値が主であ
る。特に、DaとDbとは、同一チップ内に設けられて
おり、過去における2チップで構成していた時代に比べ
て大幅に特性差は抑えられているが総合的には完全では
ない。
【0014】本発明の目的は、選局感度偏差を低減し、
安定した選局感度を確保できるような受信機の自動選局
方法および受信装置を提供することである。
安定した選局感度を確保できるような受信機の自動選局
方法および受信装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、信号を受信し、受信信号を増幅する増幅回路とし
て、利得特性が周波数に影響されないフラット特性増幅
回路と、周波数によって利得特性が異なる選択特性増幅
回路とを備え、受信信号の周波数を選局する受信装置に
おける自動選局方法であって、受信信号の信号強度に基
づいて、前記フラット特性増幅回路と前記選択特性増幅
回路とを切り替え、切り替えた増幅回路において増幅さ
れた受信信号の特定の周波数成分を抽出し、該抽出され
た信号に基づいて信号局の有無を検出し、信号局がある
場合に選局し、信号局がない場合には、前記特定の周波
数成分の周波数を順次変化させていく。
に、信号を受信し、受信信号を増幅する増幅回路とし
て、利得特性が周波数に影響されないフラット特性増幅
回路と、周波数によって利得特性が異なる選択特性増幅
回路とを備え、受信信号の周波数を選局する受信装置に
おける自動選局方法であって、受信信号の信号強度に基
づいて、前記フラット特性増幅回路と前記選択特性増幅
回路とを切り替え、切り替えた増幅回路において増幅さ
れた受信信号の特定の周波数成分を抽出し、該抽出され
た信号に基づいて信号局の有無を検出し、信号局がある
場合に選局し、信号局がない場合には、前記特定の周波
数成分の周波数を順次変化させていく。
【0016】また、前記フラット特性増幅回路と前記選
択特性増幅回路との切り替えを、前記受信信号の信号強
度が所定値以上のときには、前記選択特性増幅回路に切
り替え、前記受信信号の信号強度が所定値より小さいと
きには前記フラット特性増幅回路に切り替える。
択特性増幅回路との切り替えを、前記受信信号の信号強
度が所定値以上のときには、前記選択特性増幅回路に切
り替え、前記受信信号の信号強度が所定値より小さいと
きには前記フラット特性増幅回路に切り替える。
【0017】さらに、信号を受信し、受信信号を増幅
し、受信信号を自動選局する受信装置において、信号を
受信し、受信信号を増幅し、利得特性が周波数に影響さ
れないフラット特性増幅手段と、信号を受信し、受信信
号を増幅し、周波数によって利得特性が異なる選択特性
増幅手段と、増幅された受信信号の特定の周波数成分を
抽出する抽出手段と、該抽出された信号に基づいて信号
局の有無を検出する選局検出手段と、受信信号の信号強
度に基づいて利得を制御するAGC回路とを備えること
ができる。
し、受信信号を自動選局する受信装置において、信号を
受信し、受信信号を増幅し、利得特性が周波数に影響さ
れないフラット特性増幅手段と、信号を受信し、受信信
号を増幅し、周波数によって利得特性が異なる選択特性
増幅手段と、増幅された受信信号の特定の周波数成分を
抽出する抽出手段と、該抽出された信号に基づいて信号
局の有無を検出する選局検出手段と、受信信号の信号強
度に基づいて利得を制御するAGC回路とを備えること
ができる。
【0018】前記フラット特性増幅手段と前記選択特性
増幅手段との受信信号の増幅を切り替える切り替え手段
をさらに備え、前記AGC回路は、受信信号の信号強度
を検出し、前記切り替え手段は、前記AGC回路で検出
した受信信号の信号強度に基づいて、前記フラット特性
増幅回路と前記選択特性増幅回路とを切り替えることが
できる。
増幅手段との受信信号の増幅を切り替える切り替え手段
をさらに備え、前記AGC回路は、受信信号の信号強度
を検出し、前記切り替え手段は、前記AGC回路で検出
した受信信号の信号強度に基づいて、前記フラット特性
増幅回路と前記選択特性増幅回路とを切り替えることが
できる。
【0019】また、前記AGC回路は、前記受信信号の
信号強度が所定値以上であるかないかをさらに検出し、
前記切り替え手段は、前記受信信号の信号強度が所定値
以上であるときには、前記選択特性増幅回路に切り替
え、前記受信信号の信号強度が所定値以上でないときに
は前記フラット特性増幅回路に切り替える。
信号強度が所定値以上であるかないかをさらに検出し、
前記切り替え手段は、前記受信信号の信号強度が所定値
以上であるときには、前記選択特性増幅回路に切り替
え、前記受信信号の信号強度が所定値以上でないときに
は前記フラット特性増幅回路に切り替える。
【0020】
【作用】前記AGC回路は、受信信号の信号強度に基づ
いて利得を制御するとともに、受信信号の信号強度を検
出する。前記切り替え手段は、前記AGC回路で検出し
た受信信号の信号強度に基づいて、前記フラット特性増
幅回路と前記選択特性増幅回路とを切り替える。前記切
り替え手段は、前記受信信号の信号強度が所定値以上で
あるときには、前記選択特性増幅回路に切り替える。選
択特性増幅回路では、信号を受信し、受信信号を増幅
し、抽出手段は、該増幅された受信信号の特定の周波数
成分を抽出する。選局検出手段は、該抽出された信号に
基づいて信号局の有無を検出し、信号局がある場合に選
局する。信号局がない場合には、抽出手段における特定
の周波数成分の周波数を変化させる。例えば、特定の周
波数を9kHzづつ増加させていく。
いて利得を制御するとともに、受信信号の信号強度を検
出する。前記切り替え手段は、前記AGC回路で検出し
た受信信号の信号強度に基づいて、前記フラット特性増
幅回路と前記選択特性増幅回路とを切り替える。前記切
り替え手段は、前記受信信号の信号強度が所定値以上で
あるときには、前記選択特性増幅回路に切り替える。選
択特性増幅回路では、信号を受信し、受信信号を増幅
し、抽出手段は、該増幅された受信信号の特定の周波数
成分を抽出する。選局検出手段は、該抽出された信号に
基づいて信号局の有無を検出し、信号局がある場合に選
局する。信号局がない場合には、抽出手段における特定
の周波数成分の周波数を変化させる。例えば、特定の周
波数を9kHzづつ増加させていく。
【0021】また、前記切り替え手段は、前記受信信号
の信号強度が所定値以上でないときには、前記フラット
特性増幅回路に切り替える。前記フラット特性増幅回路
では、信号を受信し、受信信号を増幅し、抽出手段は、
該増幅された受信信号の特定の周波数成分を抽出する。
選局検出手段は、該抽出された信号に基づいて信号局の
有無を検出し、信号局がある場合に選局する。信号局が
ない場合には、抽出手段における特定の周波数成分の周
波数を変化させる。
の信号強度が所定値以上でないときには、前記フラット
特性増幅回路に切り替える。前記フラット特性増幅回路
では、信号を受信し、受信信号を増幅し、抽出手段は、
該増幅された受信信号の特定の周波数成分を抽出する。
選局検出手段は、該抽出された信号に基づいて信号局の
有無を検出し、信号局がある場合に選局する。信号局が
ない場合には、抽出手段における特定の周波数成分の周
波数を変化させる。
【0022】
【実施例】以下に、図面を参照しながら、本実施例のA
M帯受信機において、自動選局周波数を低い周波数から
高い周波数方向に自動選局する場合について、より一層
詳細に説明する。
M帯受信機において、自動選局周波数を低い周波数から
高い周波数方向に自動選局する場合について、より一層
詳細に説明する。
【0023】図1は、本実施例におけるブロック図を示
している。図5は、本実施例における高周波増幅回路の
回路図を示す。
している。図5は、本実施例における高周波増幅回路の
回路図を示す。
【0024】図1において、アンテナ13は信号を受信
する。広帯域AGC(Automatic Gain Control)回路1
1は、電波の強さにしたがって信号の振幅を制御する。
また、広帯域AGC回路11は、電波の強度が所定の電
界強度Ea以上であることを検出する検出手段を備え、
検出結果にしたがってスイッチング素子12を動作させ
て、検出結果を出力する。高周波増幅回路10は、H方
式とI方式との高周波増幅回路を備え、信号線b1線と
c1線とを交互に制御されてH方式とI方式とが切り替
えられて、それぞれの増幅回路において受信信号を増幅
する。FETQ3、トランジスターQ1および抵抗Ra
を備えるI方式の高周波増幅回路と、FETQ3とトラ
ンジスターQ2からの信号をコイルT1および可変容量
ダイオードDaと、コイルT2および可変容量ダイオー
ドDbとによる選択特性をもたせ、コイルT2からミキ
サー回路2へ増幅した信号を送出するH方式の高周波増
幅回路とがある。局部発振回路4は、指示された局部発
振周波数で発振する。ミキサー回路20は、局部発振回
路4からの局部発振信号と増幅された受信信号とを変調
して中間周波数信号を出力する。中間周波増幅回路30
は、ミキサー回路20からの中間周波数信号を増幅し、
周波数情報を中間周波信号出力端子8から出力し、信号
強度情報を信号強度出力端子9から出力する。マイクロ
コンピュータ50(以下、マイコン50という)は、A
M受信機全体の制御を行う。また、ミキサー回路20、
局部発振回路4および中間周波増幅回路30は、高周波
増幅回路10で増幅された受信信号の特定の周波数成分
について抽出する抽出手段として機能する。また、抽出
手段には、マイコン50を含めてもよい。自動選局検出
回路6は、受信信号の信号強度により該受信信号を選局
するか否かを出力する。入力部51は、自動選局開始指
示を少なくとも受け付ける。復調部52は、中間周波増
幅回路30において増幅された中間周波数の受信信号を
復調し出力する。また、マイコン50における制御は、
a1線を介して電圧を出力して高周波増幅回路の同調特
性を選局周波数に合わせると同時に、局部発振回路の周
波数を選局周波数に対応する値に制御する。また、マイ
コン50は、b1線とc1線とを交互に制御してH方式
とI方式の切り替えに使用する。さらに、b1線とc1
線とは、いずれも選局信号や、高周波増幅回路に入力さ
れる信号が、非常に大きくなった場合に高周波増幅回路
が飽和するのを回避するように制御される。一般的に
は、直流電圧を小さくさせることにより高周波増幅回路
の利得を低下させて、より強い入力に耐え得るようにす
る。その他の例としては、直流電圧値を複数設定して使
用することによって自動選局感度を複数設定する場合が
ある。さらに、その他の例として、直流電圧値を非常に
小さい値にすることによって特別に供給電源等を遮断し
なくても、高周波増幅回路の機能停止状態として扱える
ようにできる。AGC回路11は、電波の強さが変化し
ても変調後の信号レベルは変化のない検波ができるよう
に信号の振幅を制御する。AGC回路としては、中間周
波増幅回路を制御するもの、高周波増幅回路を制御する
もの等、複数の技術があるが、本実施例では、公知例、
「'91−'92三洋半導体データーブック カーオーデ
ィオ用集積回路編」ページ164に記載されているIC
ピン3に示すようなWIDE AGCを使用することが
できる。公知例では、3ピンに接続される0.022u
Fのコンデンサーで入力信号の大きさを検出して、IC
内部で増幅整流後の3ピンから直流出力として510Ω
の抵抗を介してダイオードに電流を流すことによってダ
イオードを徐々に低抵抗状態にし、FETのゲートまで
の信号をグランド側にバイパスしてFETゲートに過大
信号が入力されないようにしている。同時に、ICピン
1からRF AGCとしてFETに接続されたトランジ
スターのベース電圧を低下させて高周波増幅回路の利得
を低下させ、過大の信号が入力されても回路が飽和しな
いように制御する。本実施例では、RbとRaの接続点
から信号の大きさを検出し、c1線を介して所定の電界
強度以上にならないように利得を制御している。同時
に、信号の大きさが規定値以上になった場合にQ4トラ
ンジスター12をONさせる。トランジスターの状態に
よって、マイコン50は、信号が規定値以上に達してい
ることを把握できる。
する。広帯域AGC(Automatic Gain Control)回路1
1は、電波の強さにしたがって信号の振幅を制御する。
また、広帯域AGC回路11は、電波の強度が所定の電
界強度Ea以上であることを検出する検出手段を備え、
検出結果にしたがってスイッチング素子12を動作させ
て、検出結果を出力する。高周波増幅回路10は、H方
式とI方式との高周波増幅回路を備え、信号線b1線と
c1線とを交互に制御されてH方式とI方式とが切り替
えられて、それぞれの増幅回路において受信信号を増幅
する。FETQ3、トランジスターQ1および抵抗Ra
を備えるI方式の高周波増幅回路と、FETQ3とトラ
ンジスターQ2からの信号をコイルT1および可変容量
ダイオードDaと、コイルT2および可変容量ダイオー
ドDbとによる選択特性をもたせ、コイルT2からミキ
サー回路2へ増幅した信号を送出するH方式の高周波増
幅回路とがある。局部発振回路4は、指示された局部発
振周波数で発振する。ミキサー回路20は、局部発振回
路4からの局部発振信号と増幅された受信信号とを変調
して中間周波数信号を出力する。中間周波増幅回路30
は、ミキサー回路20からの中間周波数信号を増幅し、
周波数情報を中間周波信号出力端子8から出力し、信号
強度情報を信号強度出力端子9から出力する。マイクロ
コンピュータ50(以下、マイコン50という)は、A
M受信機全体の制御を行う。また、ミキサー回路20、
局部発振回路4および中間周波増幅回路30は、高周波
増幅回路10で増幅された受信信号の特定の周波数成分
について抽出する抽出手段として機能する。また、抽出
手段には、マイコン50を含めてもよい。自動選局検出
回路6は、受信信号の信号強度により該受信信号を選局
するか否かを出力する。入力部51は、自動選局開始指
示を少なくとも受け付ける。復調部52は、中間周波増
幅回路30において増幅された中間周波数の受信信号を
復調し出力する。また、マイコン50における制御は、
a1線を介して電圧を出力して高周波増幅回路の同調特
性を選局周波数に合わせると同時に、局部発振回路の周
波数を選局周波数に対応する値に制御する。また、マイ
コン50は、b1線とc1線とを交互に制御してH方式
とI方式の切り替えに使用する。さらに、b1線とc1
線とは、いずれも選局信号や、高周波増幅回路に入力さ
れる信号が、非常に大きくなった場合に高周波増幅回路
が飽和するのを回避するように制御される。一般的に
は、直流電圧を小さくさせることにより高周波増幅回路
の利得を低下させて、より強い入力に耐え得るようにす
る。その他の例としては、直流電圧値を複数設定して使
用することによって自動選局感度を複数設定する場合が
ある。さらに、その他の例として、直流電圧値を非常に
小さい値にすることによって特別に供給電源等を遮断し
なくても、高周波増幅回路の機能停止状態として扱える
ようにできる。AGC回路11は、電波の強さが変化し
ても変調後の信号レベルは変化のない検波ができるよう
に信号の振幅を制御する。AGC回路としては、中間周
波増幅回路を制御するもの、高周波増幅回路を制御する
もの等、複数の技術があるが、本実施例では、公知例、
「'91−'92三洋半導体データーブック カーオーデ
ィオ用集積回路編」ページ164に記載されているIC
ピン3に示すようなWIDE AGCを使用することが
できる。公知例では、3ピンに接続される0.022u
Fのコンデンサーで入力信号の大きさを検出して、IC
内部で増幅整流後の3ピンから直流出力として510Ω
の抵抗を介してダイオードに電流を流すことによってダ
イオードを徐々に低抵抗状態にし、FETのゲートまで
の信号をグランド側にバイパスしてFETゲートに過大
信号が入力されないようにしている。同時に、ICピン
1からRF AGCとしてFETに接続されたトランジ
スターのベース電圧を低下させて高周波増幅回路の利得
を低下させ、過大の信号が入力されても回路が飽和しな
いように制御する。本実施例では、RbとRaの接続点
から信号の大きさを検出し、c1線を介して所定の電界
強度以上にならないように利得を制御している。同時
に、信号の大きさが規定値以上になった場合にQ4トラ
ンジスター12をONさせる。トランジスターの状態に
よって、マイコン50は、信号が規定値以上に達してい
ることを把握できる。
【0025】つぎに、図1および図4を参照してAM受
信機における受信動作とAGC回路の動作とを説明す
る。図4は、(a)および(b)に、放送電界強度グラ
フを示し、(c)および(d)に、ミキサー回路12の
入力信号の電界強度グラフを示す。図4において、周波
数fDと周波数fUDとに放送局信号が存在しているも
のとし、図1に示すような装置において、電界強度S以
上の放送局信号を自動選局で捕捉する場合について説明
する。本実施例においては、電界強度がEa以上になら
ないようにAGC回路により制御され、マイコン回路5
0により増幅回路が切り替えられる。
信機における受信動作とAGC回路の動作とを説明す
る。図4は、(a)および(b)に、放送電界強度グラ
フを示し、(c)および(d)に、ミキサー回路12の
入力信号の電界強度グラフを示す。図4において、周波
数fDと周波数fUDとに放送局信号が存在しているも
のとし、図1に示すような装置において、電界強度S以
上の放送局信号を自動選局で捕捉する場合について説明
する。本実施例においては、電界強度がEa以上になら
ないようにAGC回路により制御され、マイコン回路5
0により増幅回路が切り替えられる。
【0026】図4(a)に示すような放送電界強度S以
上の放送局信号を自動選局で捕捉する場合には、図1に
示すマイコン50により、トランジスターQ2のベース
をb1線を介してLoにし、トランジスターQ1のベー
スをc1線を介してHiにする。アンテナ10からの受
信信号は、I方式の高周波増幅回路のFETQ3により
増幅されて、抵抗Ra、コイルT1および抵抗Rbとの
接続点から広帯域AGC回路11に接続されると同時
に、抵抗RaとトランジスターQ1との接続点からミキ
サー回路20へ入力される。広帯域AGC回路11は、
抵抗RbとRaとの接続点から信号を入力し、この信号
の電界強度が図4に示すEa以上であることを検出手段
で検出し、電界強度がEa以上の場合にはスイッチング
素子12のQ4をONさせる。また、広帯域AGC回路
11は、c1線を介してトランジスターQ1のベース電
圧を下げ、ミキサー回路20への入力が増加しないよう
に制限する。図4において、電界強度Eaは、抵抗Ra
とトランジスターQ1との接続点からミキサー回路20
へ入力された信号がミキサー回路20における過入力と
なる値より低く設定される。一般的には、AM放送局付
近での電界強度より20〜50dBu程度低い値が設定
される。
上の放送局信号を自動選局で捕捉する場合には、図1に
示すマイコン50により、トランジスターQ2のベース
をb1線を介してLoにし、トランジスターQ1のベー
スをc1線を介してHiにする。アンテナ10からの受
信信号は、I方式の高周波増幅回路のFETQ3により
増幅されて、抵抗Ra、コイルT1および抵抗Rbとの
接続点から広帯域AGC回路11に接続されると同時
に、抵抗RaとトランジスターQ1との接続点からミキ
サー回路20へ入力される。広帯域AGC回路11は、
抵抗RbとRaとの接続点から信号を入力し、この信号
の電界強度が図4に示すEa以上であることを検出手段
で検出し、電界強度がEa以上の場合にはスイッチング
素子12のQ4をONさせる。また、広帯域AGC回路
11は、c1線を介してトランジスターQ1のベース電
圧を下げ、ミキサー回路20への入力が増加しないよう
に制限する。図4において、電界強度Eaは、抵抗Ra
とトランジスターQ1との接続点からミキサー回路20
へ入力された信号がミキサー回路20における過入力と
なる値より低く設定される。一般的には、AM放送局付
近での電界強度より20〜50dBu程度低い値が設定
される。
【0027】ミキサー回路20へ入力された信号は、マ
イコン50からa1線を介して制御された局部発振回路
4の発振信号と、ミキサー回路20において混合後、中
間周波数信号として中間周波増幅回路30に送出され
る。中間周波増幅回路30では、受信信号を増幅、検波
し、周波数情報を中間周波信号出力端子8からマイコン
50へ出力し、信号強度に比例した直流出力を信号強度
情報として信号強度出力端子9から自動選局検出回路6
へ送出する。自動選局検出回路6は、信号強度情報E
(Eは、図4に示す、電界強度信号Sを受信した場合の
中間周波増幅回路30の信号強度情報と等しい)として
予め設定した自動局感度決定基準電圧値と、信号強度出
力端子9から受信した信号強度情報とを比較し、信号強
度情報が予め設定したEよりも小さいときには出力信号
(以下、SD信号という)をLoにし、信号強度情報が
予め設定したE以上であれば、SD信号をHiにする。
イコン50からa1線を介して制御された局部発振回路
4の発振信号と、ミキサー回路20において混合後、中
間周波数信号として中間周波増幅回路30に送出され
る。中間周波増幅回路30では、受信信号を増幅、検波
し、周波数情報を中間周波信号出力端子8からマイコン
50へ出力し、信号強度に比例した直流出力を信号強度
情報として信号強度出力端子9から自動選局検出回路6
へ送出する。自動選局検出回路6は、信号強度情報E
(Eは、図4に示す、電界強度信号Sを受信した場合の
中間周波増幅回路30の信号強度情報と等しい)として
予め設定した自動局感度決定基準電圧値と、信号強度出
力端子9から受信した信号強度情報とを比較し、信号強
度情報が予め設定したEよりも小さいときには出力信号
(以下、SD信号という)をLoにし、信号強度情報が
予め設定したE以上であれば、SD信号をHiにする。
【0028】上記場合においては、増幅回路はI方式を
利用しているので周波数特性は図2に示すfカーブのよ
うに平坦になり、周波数fDと周波数fUDともに電界
強度S以上でEa以下であるので、スイッチング素子1
2がONとならない範囲であり、自動選局で捕捉され
る。
利用しているので周波数特性は図2に示すfカーブのよ
うに平坦になり、周波数fDと周波数fUDともに電界
強度S以上でEa以下であるので、スイッチング素子1
2がONとならない範囲であり、自動選局で捕捉され
る。
【0029】図4(b)に示すようなアンテナ入力信号
のグラフの場合には、周波数fUDが、AGC回路11
が作動開始する点Eaを大きく超えているため、周波数
fUD信号がEaレベルになるように利得制限がかか
る。fD信号も同様に、利得制限されて強さがSを超え
ることができなくなり自動選局で捕捉できなくなる。こ
の場合の利得制限される前の状態を示したのが図4
(b)である。AGC回路11において利得制限される
と、図4(b)に示すようなアンテナ入力信号は図4
(c)に示すようなグラフのようになり、このような電
界強度の信号が、ミキサー回路入力信号となる。このと
きに、AGC回路11は、スイッチング素子12のQ4
をONさせる。
のグラフの場合には、周波数fUDが、AGC回路11
が作動開始する点Eaを大きく超えているため、周波数
fUD信号がEaレベルになるように利得制限がかか
る。fD信号も同様に、利得制限されて強さがSを超え
ることができなくなり自動選局で捕捉できなくなる。こ
の場合の利得制限される前の状態を示したのが図4
(b)である。AGC回路11において利得制限される
と、図4(b)に示すようなアンテナ入力信号は図4
(c)に示すようなグラフのようになり、このような電
界強度の信号が、ミキサー回路入力信号となる。このと
きに、AGC回路11は、スイッチング素子12のQ4
をONさせる。
【0030】図4(b)に示すようなグラフの入力状態
であってもスイッチング素子12のQ4の結果によっ
て、マイコンがb1線をHi、c1線をLoにして、高
周波増幅回路に選択を持たせたH方式に切り替える。こ
のトランジスターによる切り替え制御を切り替え手段と
し、切り替え手段により、I方式の増幅器を作動させな
いで、H方式を作動させるように切り替えることができ
る。H方式の増幅回路により、周波数fDに同調するよ
うな選択特性にすると、図4(d)に示す7dの選択特
性になり、これにより周波数fUDの信号は大幅に弱め
られる。周波数fDの信号は、図4(b)に示すような
電界強度と同等のレベルを保持したままミキサー回路2
0に入力される。この場合のミキサー回路20への入力
信号の電界強度特性を図4(d)に示す。図4(d)に
おいては、電界強度がSを超えているので自動選局で捕
捉できる。
であってもスイッチング素子12のQ4の結果によっ
て、マイコンがb1線をHi、c1線をLoにして、高
周波増幅回路に選択を持たせたH方式に切り替える。こ
のトランジスターによる切り替え制御を切り替え手段と
し、切り替え手段により、I方式の増幅器を作動させな
いで、H方式を作動させるように切り替えることができ
る。H方式の増幅回路により、周波数fDに同調するよ
うな選択特性にすると、図4(d)に示す7dの選択特
性になり、これにより周波数fUDの信号は大幅に弱め
られる。周波数fDの信号は、図4(b)に示すような
電界強度と同等のレベルを保持したままミキサー回路2
0に入力される。この場合のミキサー回路20への入力
信号の電界強度特性を図4(d)に示す。図4(d)に
おいては、電界強度がSを超えているので自動選局で捕
捉できる。
【0031】つぎに、図1および図3を参照してAM受
信機における受信動作を自動選局の処理動作と合わせて
説明する。図3に自動選局の処理フローを示す。
信機における受信動作を自動選局の処理動作と合わせて
説明する。図3に自動選局の処理フローを示す。
【0032】入力部51において自動選局開始指示を受
け付けると、マイコン50は、図3に示すような処理フ
ローに従って自動選局を開始する。また、自動選局の開
始のきっかけとしては、入力部51における自動選局開
始指示の代わりに、マイコンが信号強度を監視し、信号
強度が所定の信号強度より弱くなった場合に自動選局を
開始するようにしてもよい。また、他の例としては、自
動選局開始指示を受け付けたときに、自動選局後、一定
時間受信信号を出力し、一定時間が経過後に再び自動選
局開始するようにしてもよい。この場合、受信機の使用
者が、自動選局しながら受信信号を一定時間づつ聴取し
ていき、希望の内容の局になった場合に受信局を指定す
ることができる。
け付けると、マイコン50は、図3に示すような処理フ
ローに従って自動選局を開始する。また、自動選局の開
始のきっかけとしては、入力部51における自動選局開
始指示の代わりに、マイコンが信号強度を監視し、信号
強度が所定の信号強度より弱くなった場合に自動選局を
開始するようにしてもよい。また、他の例としては、自
動選局開始指示を受け付けたときに、自動選局後、一定
時間受信信号を出力し、一定時間が経過後に再び自動選
局開始するようにしてもよい。この場合、受信機の使用
者が、自動選局しながら受信信号を一定時間づつ聴取し
ていき、希望の内容の局になった場合に受信局を指定す
ることができる。
【0033】このように、自動選局が開始される(ステ
ップ100)と、マイコン50は、スイッチング素子Q
4の状態を確認し(ステップ101)、スイッチング素
子Q4がOFFの場合には、b1線をLoとしてトラン
ジスターQ2をオフとし、c1線をHiとしてトランジ
スターQ1をオンさせる(ステップ102)。スイッチ
ング素子Q4がONの場合には、b1線をHiとしてト
ランジスターQ2をオンとし、c1線をLoとしてトラ
ンジスターQ1をオフさせる(ステップ107)。
ップ100)と、マイコン50は、スイッチング素子Q
4の状態を確認し(ステップ101)、スイッチング素
子Q4がOFFの場合には、b1線をLoとしてトラン
ジスターQ2をオフとし、c1線をHiとしてトランジ
スターQ1をオンさせる(ステップ102)。スイッチ
ング素子Q4がONの場合には、b1線をHiとしてト
ランジスターQ2をオンとし、c1線をLoとしてトラ
ンジスターQ1をオフさせる(ステップ107)。
【0034】FETQ3へは、受信アンテナ13からの
受信信号が入力され、FETQ3、トランジスターQ1
および抵抗Raを備えるI方式の増幅回路において、受
信信号が増幅されて出力される。増幅された受信信号
は、抵抗RaとトランジスターQ1との交差部からミキ
サー回路20へ送出される。この時の受信周波数に対す
る利得特性は、図2に示す、fカーブに近似する。I方
式は、選択特性を持たないフラットアンプであるので、
どの周波数においても利得はほぼ一定となる。また、b
1線がLoの為、T1、T2、DaおよびDbで構成さ
れるH方式の増幅回路は休止状態にある。
受信信号が入力され、FETQ3、トランジスターQ1
および抵抗Raを備えるI方式の増幅回路において、受
信信号が増幅されて出力される。増幅された受信信号
は、抵抗RaとトランジスターQ1との交差部からミキ
サー回路20へ送出される。この時の受信周波数に対す
る利得特性は、図2に示す、fカーブに近似する。I方
式は、選択特性を持たないフラットアンプであるので、
どの周波数においても利得はほぼ一定となる。また、b
1線がLoの為、T1、T2、DaおよびDbで構成さ
れるH方式の増幅回路は休止状態にある。
【0035】つぎに、マイコン50は、a1線を介して
直流電圧により局部発振回路の発振周波数を自動選局周
波数に対応する値(以下、Fと言う)に制御し、Fをプ
ラス9KHzに設定するように指示する(ステップ10
3)。Fは、より先に選局されている受信周波数に対し
て9KHzづつ周波数を上げていく。例えば、522K
Hzを受信中であれば、、531KHz、540KH
z、・・・、594KHzというように周波数を設定し
ている。この9KHzは、日本国内での放送局周波数間
隔で規定された値である。受信機で選局時に9KHzス
テップである必要はないので、特殊な機能や動作を要求
する場合には、9KHz以外設定してもよい。また、米
国において利用する受信機では、+10KHzに設定す
る。局部発振回路は、電圧制御により周波数を可変する
電圧制御発振器であり、発振周波数a1線を介して直流
電圧に基づいて周波数を制御される。高周波増幅回路1
0からの出力と局部発振回路4からの発振出力とは、ミ
キサー回路20で混合し、周波数情報は、2波の差の周
波数とし、信号強度情報は、高周波増幅回路10からの
出力信号に比例した信号に変換し、中間周波数信号とし
て中間周波増幅回路30に送出する。中間周波増幅回路
30では、受信信号を増幅、検波し、周波数情報を中間
周波信号出力端子8からマイコン50へ出力し、信号強
度に比例した直流出力を信号強度情報として信号強度出
力端子9から自動選局検出回路6へ送出する。自動選局
検出回路6は、信号強度情報と予め設定した値とを比較
し、信号強度情報が予め設定した値よりも小さいときに
は出力信号(以下、SD信号という)をLoにし、信号
強度情報が予め設定した値以上であれば、SD信号をH
iにする。
直流電圧により局部発振回路の発振周波数を自動選局周
波数に対応する値(以下、Fと言う)に制御し、Fをプ
ラス9KHzに設定するように指示する(ステップ10
3)。Fは、より先に選局されている受信周波数に対し
て9KHzづつ周波数を上げていく。例えば、522K
Hzを受信中であれば、、531KHz、540KH
z、・・・、594KHzというように周波数を設定し
ている。この9KHzは、日本国内での放送局周波数間
隔で規定された値である。受信機で選局時に9KHzス
テップである必要はないので、特殊な機能や動作を要求
する場合には、9KHz以外設定してもよい。また、米
国において利用する受信機では、+10KHzに設定す
る。局部発振回路は、電圧制御により周波数を可変する
電圧制御発振器であり、発振周波数a1線を介して直流
電圧に基づいて周波数を制御される。高周波増幅回路1
0からの出力と局部発振回路4からの発振出力とは、ミ
キサー回路20で混合し、周波数情報は、2波の差の周
波数とし、信号強度情報は、高周波増幅回路10からの
出力信号に比例した信号に変換し、中間周波数信号とし
て中間周波増幅回路30に送出する。中間周波増幅回路
30では、受信信号を増幅、検波し、周波数情報を中間
周波信号出力端子8からマイコン50へ出力し、信号強
度に比例した直流出力を信号強度情報として信号強度出
力端子9から自動選局検出回路6へ送出する。自動選局
検出回路6は、信号強度情報と予め設定した値とを比較
し、信号強度情報が予め設定した値よりも小さいときに
は出力信号(以下、SD信号という)をLoにし、信号
強度情報が予め設定した値以上であれば、SD信号をH
iにする。
【0036】マイコン50は、自動選局検出回路6から
のSD信号を確認し(ステップ104)、Hiでない場
合には、自動選局を停止する条件にないとして、ステッ
プ103に戻り、更にFをプラス9KHzする。マイコ
ン50は、自動選局検出回路6からのSD信号がHiの
場合には、中間周波信号出力端子8からの中間周波信号
の周波数を計測し(ステップ105)、所定値450K
Hz±3KHz以外であれば、自動選局を停止する条件
にないとし、ステップ103から再度実行する。また、
中間周波信号出力端子8からの中間周波信号の周波数を
計測し、所定値450KHz±3KHzの範囲内であれ
ば自動選局停止可能とし、その周波数で停止する(ステ
ップ106)。この所定値450KHzは、他の周波数
でも可能であり、受信機の回路構成により、225KH
zや460KHzにしてもよい。汎用の素子を使用する
場合には、450KHzが望ましい。
のSD信号を確認し(ステップ104)、Hiでない場
合には、自動選局を停止する条件にないとして、ステッ
プ103に戻り、更にFをプラス9KHzする。マイコ
ン50は、自動選局検出回路6からのSD信号がHiの
場合には、中間周波信号出力端子8からの中間周波信号
の周波数を計測し(ステップ105)、所定値450K
Hz±3KHz以外であれば、自動選局を停止する条件
にないとし、ステップ103から再度実行する。また、
中間周波信号出力端子8からの中間周波信号の周波数を
計測し、所定値450KHz±3KHzの範囲内であれ
ば自動選局停止可能とし、その周波数で停止する(ステ
ップ106)。この所定値450KHzは、他の周波数
でも可能であり、受信機の回路構成により、225KH
zや460KHzにしてもよい。汎用の素子を使用する
場合には、450KHzが望ましい。
【0037】ステップ101において、スイッチング素
子Q4がONの場合には、b1線をHiとしてトランジ
スターQ2をオンとし、c1線をLoとしてトランジス
ターQ1をオフさせる(ステップ107)。これによ
り、I方式の増幅器を作動させないようして、H方式を
作動させるように切り替えることができる。H方式の増
幅回路では、受信アンテナからの受信信号をFETQ3
から入力し、FETQ3およびトランジスターQ2を介
して、コイルT1および可変容量ダイオードDaで構成
される同調回路と、可変容量ダイオードDbおよびコイ
ルT2で構成される同調回路とにより、選択特性の中心
点をa線の電圧によって可変し、受信信号を増幅させて
ミキサー回路20へ送出する。この時の受信周波数に対
するミキサー回路20までの周波数に対する利得特性
は、図2に示すように、d、eまたはgカーブのように
種々あり得る。ミキサー回路20以降では、前述と同様
に受信処理を行う。
子Q4がONの場合には、b1線をHiとしてトランジ
スターQ2をオンとし、c1線をLoとしてトランジス
ターQ1をオフさせる(ステップ107)。これによ
り、I方式の増幅器を作動させないようして、H方式を
作動させるように切り替えることができる。H方式の増
幅回路では、受信アンテナからの受信信号をFETQ3
から入力し、FETQ3およびトランジスターQ2を介
して、コイルT1および可変容量ダイオードDaで構成
される同調回路と、可変容量ダイオードDbおよびコイ
ルT2で構成される同調回路とにより、選択特性の中心
点をa線の電圧によって可変し、受信信号を増幅させて
ミキサー回路20へ送出する。この時の受信周波数に対
するミキサー回路20までの周波数に対する利得特性
は、図2に示すように、d、eまたはgカーブのように
種々あり得る。ミキサー回路20以降では、前述と同様
に受信処理を行う。
【0038】上記ステップ102では、増幅回路の選択
特性をフラットにして、SDを検出することによって、
自動選局感度偏差がなく信号を捕捉できる。この場合
に、広帯域AGC回路11を備えると利得が制御され
る。また、受信信号の電界強度が所定の電界強度Eaよ
り大きいときには、電界強度に合わせて利得が制御され
る。同時に、広帯域AGC回路11では、電界強度Ea
より大きいことを検出手段により検出し、結果を出力す
る。マイコン回路50の切り替え手段では、この結果に
従って、電界強度Eaより大きい場合には選択特性のあ
るH方式の増幅回路に切り替えることができる。
特性をフラットにして、SDを検出することによって、
自動選局感度偏差がなく信号を捕捉できる。この場合
に、広帯域AGC回路11を備えると利得が制御され
る。また、受信信号の電界強度が所定の電界強度Eaよ
り大きいときには、電界強度に合わせて利得が制御され
る。同時に、広帯域AGC回路11では、電界強度Ea
より大きいことを検出手段により検出し、結果を出力す
る。マイコン回路50の切り替え手段では、この結果に
従って、電界強度Eaより大きい場合には選択特性のあ
るH方式の増幅回路に切り替えることができる。
【0039】前述のように、利得特性が周波数に影響さ
れないような増幅回路を利用する場合には、広帯域AG
C回路により、信号強度が強い信号に従って電界強度が
制御されるが、所定の電界強度以上の場合には、利得特
性が周波数に影響するような、選択特性が鋭い増幅回路
を利用することで、選択的に増幅することができる。例
えば、放送局として選択したくないような電界強度の大
きい周波数fUDの信号が入力した場合に、I方式のみ
では、実際に放送局として選択したい周波数fDが電界
強度が小さいときには、広帯域AGC回路により信号強
度が強い信号に従って電界強度が制御されるので周波数
fDの信号が電界強度Sよりも小さくなり、自動選局で
きなくなる。本実施例においては、このような場合に、
H方式に切り替えて増幅するので、コイルT1および可
変容量ダイオードDaと、コイルT2および可変容量ダ
イオードDbとによる選択特性を周波数fDに同調させ
ると、周波数fUDの信号は充分に排除できる。
れないような増幅回路を利用する場合には、広帯域AG
C回路により、信号強度が強い信号に従って電界強度が
制御されるが、所定の電界強度以上の場合には、利得特
性が周波数に影響するような、選択特性が鋭い増幅回路
を利用することで、選択的に増幅することができる。例
えば、放送局として選択したくないような電界強度の大
きい周波数fUDの信号が入力した場合に、I方式のみ
では、実際に放送局として選択したい周波数fDが電界
強度が小さいときには、広帯域AGC回路により信号強
度が強い信号に従って電界強度が制御されるので周波数
fDの信号が電界強度Sよりも小さくなり、自動選局で
きなくなる。本実施例においては、このような場合に、
H方式に切り替えて増幅するので、コイルT1および可
変容量ダイオードDaと、コイルT2および可変容量ダ
イオードDbとによる選択特性を周波数fDに同調させ
ると、周波数fUDの信号は充分に排除できる。
【0040】本実施例は、一例示に過ぎず、本発明の枠
を越えることなしに、いろいろな変形や改良が有り得る
ことは勿論である。
を越えることなしに、いろいろな変形や改良が有り得る
ことは勿論である。
【0041】以上説明した通り、本実施例によれば、H
方式およびI方式の増幅回路を備え、受信信号の電界強
度に従って、I方式の増幅回路とH方式の増幅回路とに
切り替えることにより安定した選局感度を確保すること
ができる。
方式およびI方式の増幅回路を備え、受信信号の電界強
度に従って、I方式の増幅回路とH方式の増幅回路とに
切り替えることにより安定した選局感度を確保すること
ができる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、選局感度偏差を低減
し、安定した選局感度を確保することができる。
し、安定した選局感度を確保することができる。
【図1】実施例における、自動選局を行なうブロック図
【図2】実施例における、高周波増幅回路の周波数特性
【図3】実施例における、マイコンのフローチャート
【図4】周波数−電界強度特性
【図5】従来の高周波増幅回路
【図6】従来のAM受信機のブロック図
1および10…高周波増幅回路、2および20…ミキサ
ー回路、3および30…中間周波増幅回路、4…局部発
振回路、5および50…マイコン、6…自動選局検出回
路、7a・7b・7c…同調波形、8…中間周波信号出
力端子、9…信号強度出力端子、aおよびa1…同調電
圧信号線、b・cおよびb1・c1…選択特性切替え信
号線、d・e・f・g…周波数特性カーブ、fL…AM
帯域の下限周波数(522KHz)、fM…AM帯域の中心付近
の周波数、fH…AM帯域の上限周波数(1629KHz)、E…
自動選局感度決定基準電圧。
ー回路、3および30…中間周波増幅回路、4…局部発
振回路、5および50…マイコン、6…自動選局検出回
路、7a・7b・7c…同調波形、8…中間周波信号出
力端子、9…信号強度出力端子、aおよびa1…同調電
圧信号線、b・cおよびb1・c1…選択特性切替え信
号線、d・e・f・g…周波数特性カーブ、fL…AM
帯域の下限周波数(522KHz)、fM…AM帯域の中心付近
の周波数、fH…AM帯域の上限周波数(1629KHz)、E…
自動選局感度決定基準電圧。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−145339(JP,A) 特開 平3−158009(JP,A) 特開 平3−160824(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03J 7/18 H04B 1/16 - 1/26
Claims (2)
- 【請求項1】信号局を自動選局する受信装置であって、 受信信号を増幅する、利得特性が周波数に影響されない
フラット特性増幅手段と、 受信信号を増幅する、周波数によって利得特性が異なる
選択特性増幅手段と、 増幅された受信信号の特定の周波数成分について抽出す
る抽出手段と、 前記抽出手段により抽出された抽出信号に基づいて信号
局の有無を検出する選局検出手段と、 受信信号の信号強度を検出し、検出した信号強度に基づ
いて利得を制御するAGC回路と、 前記AGC回路が検出した信号強度が所定値以上である
ときには、前記選択特性増幅手段を用いて受信信号を増
幅し、それ以外のときには、前記フラット特性増幅手段
を用いて受信信号を増幅するように増幅手段を切り替え
る切り替え手段とを備えることを特徴とする受信装置。 - 【請求項2】受信信号を増幅し、増幅された受信信号の
特定の周波数成分について抽出し、抽出された信号に基
づいて、信号局を選択する自動選局方法において、 受信信号の信号強度が所定値以上であるときには、周波
数によって利得特性が異なる選択特性増幅手段を用いて
受信信号を増幅し、それ以外のときには、利得特性が周
波数に影響されないフラット特性増幅手段を用いて受信
信号を増幅することを特徴とする自動選局方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32447592A JP3213088B2 (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | 受信機の自動選局方法および受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32447592A JP3213088B2 (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | 受信機の自動選局方法および受信装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06177713A JPH06177713A (ja) | 1994-06-24 |
JP3213088B2 true JP3213088B2 (ja) | 2001-09-25 |
Family
ID=18166224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32447592A Expired - Lifetime JP3213088B2 (ja) | 1992-12-03 | 1992-12-03 | 受信機の自動選局方法および受信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3213088B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100492595B1 (ko) * | 1999-03-04 | 2005-06-03 | 엘지전자 주식회사 | 저잡음 고주파증폭기 내장형 수신장치 |
-
1992
- 1992-12-03 JP JP32447592A patent/JP3213088B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06177713A (ja) | 1994-06-24 |
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