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JP3208978B2 - テープ印字装置 - Google Patents

テープ印字装置

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Publication number
JP3208978B2
JP3208978B2 JP35087193A JP35087193A JP3208978B2 JP 3208978 B2 JP3208978 B2 JP 3208978B2 JP 35087193 A JP35087193 A JP 35087193A JP 35087193 A JP35087193 A JP 35087193A JP 3208978 B2 JP3208978 B2 JP 3208978B2
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JP35087193A
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章二 桜木
英生 上野
和久 広野
美菜子 石田
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルファベット大文字
や数字等よりなるテキストを印字用テープ幅により規制
される印字可能幅に納まる最大サイズで印字する、いわ
ゆるビッグフォント印字機能を備えたテープ印字装置に
関し、特に、従来ビッグフォント印字ができなかった一
部の文字等についてもビッグフォント印字ができるよう
にしたテープ印字装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、所定幅(例えば、12ミリ、
24ミリ等)を有する印字用テープを印字媒体とし、こ
れに所望の文字列を印字する小形のテープ印字装置が種
々提案されている。これらテープ印字装置では、印字テ
ープの幅や印字したテープの使用目的等に応じて種々の
印字サイズを選択できるようになっているのが普通であ
る。そして、テープ印字装置の中には、ビッグフォント
印字なる機能を備えるものがある。
【0003】ビッグフォント印字機能について説明す
る。印字用テープには前記のように種々の幅のものがあ
り、それぞれ所定の最低限の上下の余白を除いた部分の
幅がそのテープの最大印字幅である。テープ印字装置の
使用者には、この最大印字幅を有効活用し、可能な限り
大きい文字サイズで印字したいという要望がある。かな
文字や漢字等よりなるテキストを印字する場合は、単に
最大印字幅の範囲内で最も大きいポイントサイズを選択
すれば足り、これによりテープの印字可能幅を最大限に
利用することができる。
【0004】しかし、英数文字の場合は簡単ではない。
英数文字のうちの英小文字には、「g」、「j」等のよ
うにベースラインより下方にはみ出るものがあるので、
そのはみ出し部分も含めて最大印字幅にちょうど納まる
ように割り付けることが順当なやり方であると考えられ
る。即ち図13に示すように、文字列のトップアライメ
ントTAと、ボトムアライメントBAとがそれぞれ、印
字許容領域Dの上下両端に位置するように文字サイズを
設定するのである。
【0005】ところがこのやり方では、下方はみ出しの
ない数字や英大文字を印字する場合には、そのはみ出し
部分Gのテープ幅には印字がされない。従って、図13
から「g」を除いて英大文字のみを含むテキストを考え
ると、そのようなテキストの印字については、そのはみ
出し部分Gを有効利用できない。一方で、数字や英大文
字のみを含むテキストについて、テープの印字可能幅を
最大限に利用して大きく印字したいとの要望が、テープ
印字装置の使用者の側では強い。
【0006】そこで、英数文字のうち特に数字及び英大
文字のみを対象とし、それらの文字のみが含まれるテキ
ストを印字する場合には、下方はみ出しを考慮しないで
ベースラインより上方の部分のみが最大印字幅にちょう
ど納まるようなポイントサイズで印字する印字方法が行
われている。これがビッグフォント印字である。或は、
数字及び英大文字に加えて、記号文字のうちでベースラ
インより下方にはみ出さないもの(例えば、「.」(ピ
リオド)、「:」(コロン)等)をも、ビッグフォント
印字可能としたテープ印字装置もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来のテープ印字装置におけるビッグフォント印字機
能には、以下のような問題点があった。即ち、前記のよ
うに従来のビッグフォント印字は、英数文字のうちでも
特に数字及び英大文字のみが対象とされ、英小文字は対
象とされず、記号類も原則的には対象とされない。一
方、テープ印字装置の使用者の側では、例えば商店等に
おける商品価格タッグの作成にテープ印字装置を使用す
る場合の「$5,000」のように、「$」や「,」
(カンマ)の記号を含むテキストをビッグフォント印字
したいとの要望が強い。
【0008】ここで、「$」と「,」とはいずれも、前
記した「g」、「j」等の英小文字ほどではないが、図
14に示すようにわずかながらベースラインBLより下
方にはみ出している。このため、従来のテープ印字装置
ではビッグフォント印字機能の対象外とされ、これらの
記号を含むテキストをビッグフォント印字することはで
きなかったのである。同様にベースラインよりわずかに
下方にはみ出るために従来ビッグフォント印字できなか
った記号文字としては、前記の2つの他、「;」(セミ
コロン)等がある。
【0009】本発明は前記従来のテープ印字装置の問題
点を解消するためになされたものであり、ベースライン
よりわずかに下方にはみ出す文字についてはビッグフォ
ント印字専用のフォントデータを持つことにより、或
は、ビッグフォント印字する際にはこれらの文字のイメ
ージデータを上方へ移動させることにより、これらの文
字を含むテキストについてもビッグフォント印字を可能
とし、もってビッグフォント印字機能の有用性をいっそ
う向上させたテープ印字装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本出願の請求項1に係るテープ印字装置は、長尺状の
ープに印字する印字手段と、文字や記号及び種々の指令
を入力するための入力手段と、入力された文字や記号の
データを記憶するデータ記憶手段と、このデータ記憶手
段のデータに基づきキャラクタジェネレータから読み出
したデータを用いて印字パターンデータを作成し印字手
段に印字させる印字制御手段とを備えたテープ印字装置
において、前記テープの幅方向における印字許容領域の
範囲内に納まるように文字や記号を最大サイズで印字す
るビッグフォントモードを設定するビッグフォント設定
手段と、前記ビッグフォントモードが設定されたとき
に、前記データ記憶手段に記憶されたデータに基づくフ
ォントデータが、文字や記号のベースラインと前記印字
許容領域の上端との間に配置される第1グループに属す
る複数の文字や記号、又は、文字や記号のベースライン
から下方にはみ出して配置される第2グループに属する
複数の文字や記号のみにより構成されているか否かを判
別する判別手段と、前記第2グループの文字等につい
、そのフォントデータをベースラインから下方にはみ
出さないように上方へシフトして記憶するとともに、
記キャラクタジェネレータとは別に設けられた専用キャ
ラクタジェネレータとを有し、前記印字制御手段は、前
記判別手段により前記記憶データが前記第1グループの
文字や記号又は前記第2グループの文字や記号のみによ
り構成されていると判別された場合に、前記第1グルー
プの文字や記号については前記テープの印字許容領域
納まる最大のサイズで印字させる印字パターンデータ
を作成し、前記第2グループの文字や記号については前
記専用キャラクタジェネレータから読み出したデータを
用いて印字パターンデータを作成するように構成したも
のである。
【0011】また、本出願の請求項2に係るテープ印字
装置は、長尺状のテープに印字する印字手段と、文字や
記号及び種々の指令を入力するための入力手段と、入力
された文字や記号のデータを記憶するデータ記憶手段
と、このデータ記憶手段のデータに基づきキャラクタジ
ェネレータから読み出したデータを用いて印字パターン
データを作成し印字手段に印字させる印字制御手段とを
備えたテープ印字装置において、前記テープの幅方向に
おける印字許容領域の範囲内に納まるように文字や記号
を最大サイズで印字するビッグフォントモードを設定す
るビッグフォント設定手段と、前記ビッグフォントモー
ドが設定されたときに、前記データ記憶手段に記憶され
たデータに基づくフォントデータが、文字や記号のベー
スラインと前記印字許容領域の上端との間に配置される
第1グループに属する複数の文字や記号、又は、文字や
記号のベースラインから下方にはみ出して配置される第
2グループに属する文字や記号のみにより構成されてい
るか否かを判別する判別手段と、前記第2グループの文
字等について前記キャラクタジェネレータから読み出し
たデータをベースラインから下方にはみ出さないように
上方に所定量移動させるデータ移動手段とを有し、前記
印字制御手段は、前記判別手段により前記記憶内容が前
記第1グループの文字や記号又は前記第2グループの文
字や記号のみにより構成されていると判別された場合
に、前記第1グループの文字や記号については前記テー
の印字許容領域に納まる最大のサイズで印字させる印
字パターンデータを作成し、前記第2グループの文字や
記号については前記データ移動手段により移動されたデ
ータにより前記最大のサイズで印字させる印字パターン
データを作成するように構成したものである。
【0012】また、本出願の請求項3に係るテープ印字
装置は、請求項1又は請求項2に係るテープ印字装置
に、更に前記印字媒体の幅を検知するテープ幅検知手段
を備え、前記最大サイズが、前記テープ幅検知手段によ
り検知される幅により定まるように構成したものであ
る。
【0013】
【作用】前記構成を有する本出願の請求項1に係るテー
プ印字装置では、入力手段により記憶手段に入力された
文字等よりなるテキストを印字制御手段を介して印字手
段により長尺状の印字媒体に印字する際、ビッグフォン
ト設定手段によりテープの幅方向における印字許容領域
の範囲内に納まるように文字や記号を最大サイズで印字
するビッグフォントモードが設定されている場合には、
データ記憶手段に記憶された印字すべきテキスト内容
、文字や記号のベースラインと印字許容領域の上端と
の間に配置される第1グループに属する複数の文字や記
又は、文字や記号のベースラインから下方にはみ出
して配置される第2グループに属する複数の文字や記号
のみにより構成されているか否かを判別手段が判別す
る。判別手段の判別が肯定的な場合には、テキストを構
成する文字のうち、第1グループに属する文字等につい
てはキャラクタジェネレータから該当するフォントデー
タが読み出され印字パターンデータを作成し、第2グル
ープに属する文字等については専用キャラクタジェネレ
ータから該当するフォントデータ(ベースラインからは
み出さないように上方へシフトして記憶されている)
読み出され印字パターンデータを作成する。かくして作
成された印字パターンデータに基づき、印字を実行す
る。
【0014】また、本出願の請求項2に係るテープ印字
装置では、入力手段により記憶手段に入力された文字等
よりなるテキストを印字制御手段を介して印字手段によ
り長尺状の印字媒体に印字する際、ビッグフォント設定
手段によりテープの幅方向における印字許容領域の範囲
内に納まるように文字や記号を最大サイズで印字するビ
ッグフォントモードが設定されている場合には、データ
記憶手段に記憶された印字すべきテキスト内容が、文字
や記号のベースラインと印字許容領域の上端との間に配
置される第1グループに属する複数の文字や記号
、文字や記号のベースラインから下方にはみ出して配
置される第2グループに属する複数の文字や記号のみに
より構成されているか否かを判別手段が判別する。判別
手段の判別が肯定的な場合は、テキストを構成する文字
のうち、第1グループに属する文字等についてはキャラ
クタジェネレータから該当するフォントデータが読み出
され印字パターンデータを作成し、第2グループに属す
る文字等についてはキャラクタジェネレータから読み出
された該当するフォントデータを、データ移動手段を介
して、ベースラインから下方にはみ出さないように上方
所定量移動して印字パターンデータを作成する。かく
して作成された印字パターンデータに基づき、印字を実
行する。
【0015】また、本出願の請求項3に係るテープ印字
装置では、テープ幅検知手段が印字媒体の幅を検知し、
検知された幅に基づき印字の最大サイズを決定する。か
かる最大サイズに基づき、前記のいずれかの作用により
印字を実行する。
【0016】
【実施例】以下、本発明のテープ印字装置を具体化した
一実施例に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は本実施例のテープ印字装置1の外観を示すもので
あり、図1においてテープ印字装置1の本体フレーム2
の前部にはキーボード3が配設されており、また、キー
ボード3の後方で本体フレーム2内には、印字テープ上
に文字等の印字を行なう印字機構PMと、文字や記号を
表示可能な小形の液晶ディスプレイ(LCD)22とが
配設されている。
【0017】ここに、キーボード3には、かな文字、英
数文字、記号等の各種キャラクタを入力するための文字
キー5、テープ印字の際の文字サイズを設定する文字サ
イズ設定キー6、印字機構PMによるテープ印字の実行
を指令する印字キー7、各種処理の実行やテキストの改
行等を指令するリターンキー、カーソルを左右に移動さ
せるカーソルキー、その他テープ印字装置1の操作上必
要な各種機能キー等が配置されている。次に、液晶ディ
スプレイ22について述べる。液晶ディスプレイ22
は、後述するディスプレイコントローラ(LCDC)2
3により制御されながら、キーボード3に配設された各
種キーから入力されたキャラクタを表示するものであ
る。
【0018】次に、印字機構PMについて簡単に述べ
る。印字機構PMには、着脱自在に矩形状のテープ収納
カセットCSが装着される。図2に、テープ収納カセッ
トCSの内部構造を示す。テープ収納カセットCSに
は、透明なフィルムからなる印字用テープ10が巻回さ
れたテープスプール11と、インクリボン12が巻回さ
れたリボン供給スプール13と、使用済みのインクリボ
ン12を巻取るリボン巻取りスプール14と、印字用テ
ープ10と同一幅の両面テープ15が剥離紙を外側にし
て巻回された両面テープ供給スプール16と、印字用テ
ープ10と両面テープ15とを密着させる密着ローラ1
7と、が回転自在に設けられている。印字用テープ10
には、最小6mmから最大24mmに至る種々の幅のも
のがある。テープ収納カセットCSの裏面には、収納す
る印字用テープ10の幅を表示する幅表示部分8が設け
られている。印字機構PMの対応箇所に設けられたテー
プ幅センサ9により、印字用テープ10の幅を検知でき
るようになっている。
【0019】印字用テープ10とインクリボン12とが
重なる位置には、上下方向に所定数の発熱素子を列設し
たサーマルヘッド18が立設されている。そして、支持
体19にはプラテンローラ20と送りローラ21とが回
転可能に枢支されている。プラテンローラ20は、印字
用テープ10とインクリボン12とをサーマルヘッド1
8に押圧するものであり、送りローラ21は、印字用テ
ープ10と両面テープ15とを密着ローラ17に押圧し
つつ送りを与えるものである。サーマルヘッド18の発
熱素子にテキストデータに従って通電されることによ
り、印字テープ上に複数のドット列により文字等のキャ
ラクタが、後述する文字サイズ設定処理等により決定さ
れた文字サイズに従い印字されるものである。
【0020】次に、図3に基づいてテープ印字装置1の
制御系の構成について説明する。図3はテープ印字装置
1の制御ブロック図であり、基本的に制御部C、キーボ
ード3、印字機構PM、及び、表示部DMとから構成さ
れている。そして、キーボード3、印字機構PM、表示
部DMはそれぞれ入出力インターフェイス27を介して
制御部Cに接続されている。制御部Cについて説明す
る。制御部Cは入出力インターフェイス27にバス28
を介して接続されたCPU29を核として構成されてお
り、かかるCPU29には更にバス28を介してROM
30及びRAM40が接続されている。CPU29は、
後述するROM30に記憶されている各種プログラムに
従って、テープ印字装置1の制御上必要な各種演算処理
を行うものである。
【0021】制御部CのROM30は各種プログラムや
データ類等を記憶しておくものであり、かかるROM3
0には、キーボード3の文字キー5により入力される文
字等の輪郭線データ(アウトラインデータ)を格納する
アウトラインデータメモリ31、「,」、「$」等の特
殊な記号類について後述するビッグフォント印字を行う
場合のための専用アウトラインデータメモリ32、印字
用テープ10に印字する文字等のサイズを設定する文字
サイズ設定プログラム、文字サイズ設定プログラム31
により自動選択モードが設定されたときにテキストの内
容に応じて実際の印字サイズを決定する使用文字サイズ
決定プログラム33、テキストデータに基づいてサーマ
ルヘッド18やテープ送りモータ24を駆動する印字制
御プログラム、その他テープ印字装置1の制御上必要な
各種のプログラムが記憶されている。
【0022】また、制御部CのRAM40はCPU29
により演算された各種演算結果を一時的に記憶するもの
であり、各種記憶エリアを有している。即ち、RAM4
0には、文字サイズ設定プログラム33の設定及びテキ
ストの内容により定まるいわゆるビッグフォント印字の
可否を表示するビッグフォントフラグ41、文字キー5
から入力されたキャラクタに基づいて作成されたテキス
トを記憶するテキストメモリ42、ROM30のアウト
ラインデータメモリ31等から読み出された実際に印字
するイメージを記憶するイメージバッファ43、その他
テープ印字装置1の制御上必要な各種の記憶エリアが設
けられている。ここで、ビッグフォントフラグ41は、
通常は値「0」とされビッグフォント印字をしない旨を
表示しているが、後述するようにビッグフォント印字を
すべき条件が具備されたときのみ、値「1」とされその
旨を表示するものである。
【0023】図3の制御系における印字機構PMは、入
出力インターフェイス27を介して制御部Cから送られ
る印字データに基づき、駆動回路25を介して駆動され
るサーマルヘッド18と同様に駆動回路26を介して駆
動されるテープ送りモータ24との協働によりテープ印
字を行うものである。また、印字機構PM内のテープ幅
センサ9は、前記のようにテープ収納カセットCSの印
字用テープの幅を検知するものである。
【0024】また、図3の制御系における表示部DMは
入出力インターフェイス27に接続されたディスプレイ
コントローラ23と前記した液晶ディスプレイ22とか
らなる。液晶ディスプレイ22は、制御部Cにより駆動
制御されるディスプレイコントローラ23を介して、テ
キストメモリ42に記憶されている文字等の表示を行う
ようになっている。また、図3の制御系におけるキーボ
ード3は、入出力インターフェイス27を介して制御部
Cに前記のように種々の指令をするものである。
【0025】続いて、前記のように構成されたテープ印
字装置1の動作について、図4から図9を参照して説明
する。図4はテープ印字装置1の基本動作を示すフロー
チャートである。テープ印字装置1を起動すると、最初
にステップ(以下、「S」という)1でキー入力待ちの
状態となる。キーボード3からキー入力がなされると
(S1:Yes)、S2において、入力されたキーが文
字キー5であるか否かを判断する。文字キー5であると
判断された場合(S2:Yes)にはS5へ進む。S5
では、入力された文字に応じてテキストの作成編集処理
がなされ、S1のキー入力待ち状態に戻る。
【0026】S2において、入力されたキーが文字キー
5でないと判断された場合(S2:No)にはS3へ進
む。S3では、入力されたキーが文字サイズ設定キー6
であるか否かを判断する。文字サイズ設定キー6である
と判断された場合(S3:Yes)にはS6へ進む。S
6では、テープ幅センサ9により、装着されているテー
プ収納カセットCSの印字用テープの幅を検知する。続
くS7での、文字の印字サイズの設定処理のためであ
る。
【0027】S7においては、液晶ディスプレイ22
に、図11に示す画面が表示される。図11の画面で
は、6ポイントから38ポイントに至る各種印字サイズ
と、オートサイズとの合計7種類のサイズ設定が表示さ
れている。これは、S6で検知したテープ幅が最大の2
4mmであった場合に現れるものであり、テープ幅がよ
り小さいものであった場合には、そのテープ幅に応じて
印字可能なサイズのみが表示される。この状態で、キー
ボード3の文字キー5の1から7のいずれかの数字を入
力することにより、印字サイズを選択することができ
る。あるいは、カーソルキーとリターンキーとで印字サ
イズを選択することもできる。ここで7番の「AUTO」サ
イズは、後述するように、テープ幅を最大限利用して印
字しようとするときに選択するものである。文字サイズ
を設定すると、S1のキー入力待ち状態に戻る。
【0028】S3において、入力されたキーが文字サイ
ズ設定キー6でないと判断された場合(S3:No)に
はS4へ進む。S4では、入力されたキーが印字キー7
であるか否かを判断する。印字キー7であると判断され
た場合(S4:Yes)にはS8へ進み、後述する印字
処理を行ってS1のキー入力待ち状態に戻る。S4にお
いて、入力されたキーが印字キー7でないと判断された
場合(S4:No)にはS9へ進み、入力されたキーに
対応する処理がなされてS1のキー入力待ち状態に戻
る。以上がテープ印字装置1の基本動作である。
【0029】次に、前記S8で行われる印字処理につい
て、図5のフローチャートを参照して説明する。印字処
理に入ると、まずS11において、文字サイズ設定が
「AUTO」であるか否かを判断する。ここで判断するの
は、前記S7で設定した文字サイズである。文字サイズ
設定が「AUTO」でないと判断された場合(S11:N
o)には、S15へ進み、ベースラインを印字可能範囲
内の所定の中間位置にセットする。ここでベースライン
とは、図13に示すように、英大文字や数字の下端位置
を表すものである。「AUTO」でない場合には指定された
文字サイズで印字される。「g」のようなベースライン
より下方にはみ出る文字も有りうるからである。その
後、S16へ移行する。
【0030】S11で、文字サイズ設定が「AUTO」であ
ると判断された場合(S11:Yes)にはS12へ進
む。S12では、使用文字サイズ決定プログラム33に
より、使用文字サイズ決定処理を行う。文字サイズ設定
が「AUTO」である場合には、印字しうる最大の文字サイ
ズを自動的に選択しなければならないからである。ま
た、使用文字サイズ決定処理において後述するビッグフ
ォント印字を行うことを決定した場合には、ビッグフォ
ントフラグ41の値が「0」から「1」に変更される。
使用文字サイズ決定処理の詳細は後述する。使用文字サ
イズ決定処理が終了すると、S13に移行し、ビッグフ
ォント印字を行うか否かを判断する。具体的には、S1
2の使用文字サイズ決定処理において、ビッグフォント
フラグ41の値が「1」に変更されたか否かで判断す
る。
【0031】ビッグフォント印字をしないと判断された
場合、即ちビッグフォントフラグ41の値が「0」のま
まであった場合(S13:No)には、S11:Noの
場合と同様に、S15においてベースラインを印字可能
範囲内中間の所定の位置に設定し、S16へ進む。ビッ
グフォント印字をすると判断された場合、即ちビッグフ
ォントフラグ41の値が「1」に変更されていた場合
(S13:Yes)には、S14へ進む。S14では、
ベースラインを印字可能範囲の下端位置にセットする。
ビッグフォント印字をする場合には、ベースラインより
下方にはみ出る文字は含まれていないからである。その
後、S16へ進む。
【0032】S16では、イメージ発生処理を行う。イ
メージ発生処理はテキストメモリ42の内容に従い、R
OM30のアウトラインデータメモリ31等から読み出
したフォントデータを、RAM40のイメージバッファ
43に印字イメージとしてセットするものである。イメ
ージ発生処理の詳細は後述する。そして、S17でイメ
ージバッファ43の内容を印字すると印字処理は終了
し、図4のフローのS1のキー入力待ち状態となる。
【0033】次に、前記図5中のS12で行われる使用
文字サイズ決定処理について、図6のフローチャートを
参照して説明する。使用文字サイズ決定処理にはいる
と、まずS21において、テープ幅センサ9により、装
着されているテープ収納カセットCSの印字用テープの
幅を検知する。続くS22で、テープ幅に応じた印字サ
イズを決定するためである。テープ幅には最小6mmか
ら最大24mmのものまで各種あり、それぞれ最大印字
可能範囲が決まっている。S22では、印字可能なポイ
ントサイズのうちで最大印字可能範囲に納まる最大のサ
イズを選択する。S22の段階では、ビッグフォント印
字は考慮せず、ベースライン下のはみ出し部分も含めて
最大印字可能範囲に納まるサイズが選択される。
【0034】そしてS23で、ビッグフォント印字を行
うか否かを決定する。この決定は、テキストの内容にビ
ッグフォント印字できない文字が含まれているか否かに
よりなされる。詳細は後述する。尚、ビッグフォントフ
ラグ41の値の変更も、S23中で行われる。そしてS
24では、ビッグフォント印字を行うか否かを判断す
る。具体的には、ビッグフォントフラグ41の値で判断
する。ビッグフォントフラグ41の値が「0」であれ
ば、ビッグフォント印字をしないと判断され(S24:
No)、使用文字サイズ決定処理はそのまま終了する。
即ちこの場合には、使用する文字サイズはS22で選択
された文字サイズである。
【0035】S24で、ビッグフォントフラグ41の値
が「1」であれば、ビッグフォント印字をすると判断さ
れ(S24:Yes)、S25以下の処理を行う。S2
5以下では、ベースライン下の領域を有効利用するべく
印字サイズの設定の見直しを行う。まずS25におい
て、文字サイズを1ランク大きいサイズに変更する。そ
してS26で、変更したサイズの文字をテープ上の最大
印字可能範囲と照合する。ここでは、ベースライン下の
はみ出し部分は考慮せずベースラインより上方の部分の
みが最大印字可能範囲に入ればよいからである。従って
S27ではこれを判断する。文字のベースラインより上
方の部分が最大印字可能範囲に入らないと判断された場
合(S27:No)には、文字サイズが大きすぎるの
で、S29で文字サイズを1ランク小さくして使用文字
サイズ決定処理は終了する。
【0036】S27で文字のベースラインより上方の部
分が最大印字可能範囲に入ると判断された場合(S2
7:No)は、S28へ進む。S28では、そのときの
文字サイズが、印字しうる最大の文字サイズであるか否
かを判断する。印字しうる最大のサイズであれば(S2
8:Yes)、もはやそれより大きい文字サイズは存在
しないので、使用文字サイズ決定処理は終了する。この
場合には、使用する文字サイズは、最大サイズとなる。
S28で、印字しうる最大の文字サイズでないと判断さ
れた場合(S28:No)には、更に1ランク大きいサ
イズについて同様のチェックを行うため、S25に戻
り、S25以下の操作を繰り返す。これが、文字サイズ
決定処理である。
【0037】続いて、前記図6中のS23でなされる、
ビッグフォント印字を行うか否かの決定について、図7
のフローチャートを参照して説明する。この決定は、テ
キストの内容として如何なる文字が含まれているかによ
りなされる。まず、S31において、テキストの先頭に
ポインタをセットする。テキストを構成する各文字につ
いて、ポインタを巡回しつつビッグフォント印字不可能
な文字が含まれているか否かを判断するためである。
【0038】S32では、テキストからポインタ位置の
文字を読み出す。そして、S33では、読み出した文字
が、ROM30のアウトラインデータメモリ31中に第
1水準ビッグフォント可能文字グループとして予め区別
して記憶されている文字に該当するか否かを判断する。
第1水準ビッグフォント可能文字に該当するのは、英大
文字、数字、記号のうち「.」等ベースライン下にはみ
出さない文字である。これらの文字は、従来のテープ印
字装置でもビッグフォント印字が可能であったものであ
り、以下、「当然ビッグ文字」と称する。当然ビッグ文
字に該当しないのは、「a」、「b」等英小文字
や、「,」等記号のうちでベースラインより下方にはみ
出すものである。英小文字を一律に「当然ビッグ文字で
ない」とする理由は、「g」のようにベースラインより
下方に大きくはみ出すものがあるからである。
【0039】S33で、当然ビッグ文字でないと判断さ
れた場合(S33:No)には、S34へ進む。S34
では、その文字が、ROM30のアウトラインデータメ
モリ31中に第2水準ビッグフォント可能文字グループ
として予め区別して記憶されている文字に該当するか否
かを判断する。第2水準ビッグフォント可能文字に該当
するのは、「,」等記号のうちでベースラインよりわず
かに下方にはみ出すものである。これらは、従来のテー
プ印字装置ではビッグフォント印字が不可能であったが
本実施例のテープ印字装置1によりビッグフォント印字
可能とされるものであり、以下、「例外ビッグ文字」と
称する。例外ビッグ文字には、「,」の他、
「$」、「;」がある。
【0040】S34で例外ビッグ文字であると判断され
た場合(S34:Yes)、又はS33で当然ビッグ文
字であると判断された場合(S33:Yes)には、S
35へ進む。S35では、ポインタ位置がテキストの末
尾であるか否かを判断する。ポインタ位置がテキストの
末尾でないと判断された場合(S35:No)には、S
36においてポインタを次の文字へ移し、S32へ戻
る。そして、次の文字について、同様に当然ビッグ文字
又は例外ビッグ文字に該当するか否かが判断される。
【0041】S34において、その文字が例外ビッグ文
字でないと判断されると(S34:No)、そのままこ
の処理は終了する。テキスト中に一字でも、当然ビッグ
文字でも例外ビッグ文字でもない文字が含まれると、ポ
インタがその文字に来たときにこの判断がなされる。こ
の判断がなされると、ビッグフォントフラグ41の値が
「0」のまま変更されていないので、前記S24以下の
処理は、ビッグフォント印字をしないものとして行われ
る。当然ビッグ文字でも例外ビッグ文字でもない文字
が、テキスト中に一字も含まれない場合には、S34:
Noという判断がされることはなく、ポインタが末尾の
文字に達したときに(S35:Yes)、S37へ進
む。S37では、ビッグフォントフラグ41の値を
「0」から「1」に変更し、そしてこの処理は終了す
る。従ってこの場合には、前記S24以下の処理は、ビ
ッグフォント印字をするものとして行われる。
【0042】次に、前記図5中のS16においてなされ
る、イメージ発生処理について図8のフローチャートを
参照して説明する。この処理は、テキストメモリ42の
内容に基づいて、実際に印字を行う印字イメージをイメ
ージバッファ43にセットするものである。まず、S4
1において、テキストの先頭にポインタをセットする。
テキストを構成する各文字について、ポインタを巡回し
つつイメージ発生を行うためである。S42では、テキ
ストからポインタ位置の文字を読み出す。
【0043】そして、S43において、ビッグフォント
印字を行うか否かをビッグフォントフラグ41の値によ
り判断する。ビッグフォントフラグ41の値が「1」で
あった場合にはビッグフォント印字をするものと判断し
(S43:Yes)、S44へ進む。一方、ビッグフォ
ントフラグ41の値が「0」であった場合にはビッグフ
ォント印字をしないものと判断し(S43:No)、S
45へ進む。S44では、読み出した文字が例外ビッグ
文字か否かを判断する。例外ビッグ文字でない場合(S
44:No)には、S45へ進む。一方、例外ビッグ文
字である場合(S44:Yes)には、S46へ進む。
【0044】S45、S46では、フォントテーブルの
サーチを行う。テキストから読み出された文字に対応す
るフォントデータを取得するためである。S45におけ
るサーチは、ビッグフォント印字をしない場合(S4
3:No)、又は、ビッグフォント印字をする場合であ
って例外ビッグ文字でない、即ち通常ビッグ文字である
場合(S44:No)である。この場合にサーチされる
フォントテーブルは、ROM30のアウトラインデータ
メモリ31である。S46におけるサーチは、ビッグフ
ォント印字をする場合であってかつ例外ビッグ文字であ
る場合(S44:Yes)である。この場合にサーチさ
れるフォントテーブルは、ROM30の専用アウトライ
ンデータメモリ32である。即ち、例外ビッグ文字につ
いては、ビッグフォント印字用のフォントデータがアウ
トラインデータメモリ31に用意されていないので、こ
れを補うために設けられた専用のフォントテーブルが専
用アウトラインデータメモリ32なのである。
【0045】従って、専用アウトラインデータメモリ3
2には、例外ビッグ文字である「,」、「$」、「;」
について、英大文字や数字等と併せてビッグフォント印
字するための専用のフォントデータが納められている。
ここに納められているフォントデータは、アウトライン
データメモリ31におけるフォントデータと異なり、ベ
ースラインより上の領域にその文字のアウトラインが収
納されるようになっている。そして、S47では、サー
チされたフォントデータを読み出し、イメージバッファ
43に印字イメージとしてセットする。ここでは、前記
図5中S15又はS14において設定したベースライン
を基準として印字イメージをセットする。
【0046】そして、S48でポインタのある位置がテ
キスト末尾か否かを判断する。ポインタがテキスト末尾
でない位置にあれば(S48:No)、S49でポイン
タを次の文字に移してからS42へ戻る。そして、次の
文字について同様にフォントデータのサーチ、読み出
し、セットをする。テキストの末尾の文字までフォント
データのセットがなされると、S48でYesと判断さ
れ、イメージ発生処理は終了する。その後図5中のS1
7で印字の実行が印字機構PMによりなされる。
【0047】かくしてビッグフォント印字がなされた印
字済みテープ10の例を図12に示す。図12に示す印
字済みテープでは、当然ビッグ文字である「1」、
「2」、「3」が、テープの印字可能範囲を最大限に利
用する印字サイズにて印字されている。即ち、文字列の
トップアライメントTAとベースラインBLとが、テー
プ10の印字可能範囲Dの上下両端に位置している。
尚、この場合文字列のベースラインBLが、印字可能範
囲Dの下端にセットされているのは、前記図5のフロー
中S14において、ベースラインBLのセットを行った
結果である。
【0048】更に、従来はビッグフォント印字ができな
かった文字である「,」、「;」、「$」、即ち例外ビ
ッグ文字についても、他の文字に合わせて大きいサイズ
で印字されている。これらの文字は、本来はベースライ
ンBLより下方へはみ出る部分を有しているが、ここで
は前記のように専用アウトラインデータメモリ32から
フォントデータを読み出すことによりベースラインBL
より下方へのはみだしが回避されている。
【0049】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。第2の実施例に係るテープ印字装置は、前記第1
実施例のテープ印字装置と同様の外観、目的を有するも
のであり、例外ビッグ文字についての印字イメージの発
生方法が異なるものである。以下、相違点のみ説明す
る。まず、機械的構成については差はないが、制御部C
のROM30の内容が若干異なる。図9にROM30の
内容を示す。ROM30には、アウトラインデータメモ
リ31、使用文字サイズ決定プログラム33、その他テ
ープ印字装置の制御上必要な種々のプログラムが記憶さ
れている。この点では前記第1実施例の場合と同様であ
る。そして、第2実施例に特有のものとして、イメージ
移動ルーチン34が含まれている点で相違する。イメー
ジ移動ルーチン34の作用については次の動作の説明で
述べる。
【0050】そして、動作については、前記図5中S1
6において行われるイメージ発生処理のフローに相違が
あるのを除けば殆ど同様である。第2実施例におけるイ
メージ発生処理について、図10のフローチャートを参
照して説明する。このフローは、第1実施例の場合の図
8のフローに置き換えられるものである。まず、S51
において、テキストの先頭にポインタをセットする。テ
キストを構成する各文字について、ポインタを巡回しつ
つイメージ発生を行うためである。S52では、テキス
トからポインタ位置の文字を読み出す。かかるS51、
S52の処理は、第1実施例におけるS41、S42の
処理と同様である。そして、S53において、フォント
テーブルをサーチし該当するフォントデータを読み出
す。ここでサーチするフォントテーブルは、第1実施例
の場合と異なり、ビッグフォント印字の可否や文字種類
に拘らずアウトラインデータメモリ31である。
【0051】そして、S54において、ビッグフォント
印字を行うか否かをビッグフォントフラグ41の値によ
り判断する。ビッグフォントフラグ41の値が「1」で
あった場合にはビッグフォント印字をするものと判断し
(S54:Yes)、S55へ進む。一方、ビッグフォ
ントフラグ41の値が「0」であった場合にはビッグフ
ォント印字をしないものと判断し(S54:No)、S
56へ進む。S55では、読み出した文字が例外ビッグ
文字か否かを判断する。例外ビッグ文字でない場合(S
55:No)には、S56へ進む。一方、例外ビッグ文
字である場合(S55:Yes)には、S57へ進む。
【0052】S56、S57では、フォントデータのイ
メージバッファ43へのセットを行う。S56における
フォントデータのセットは、ビッグフォント印字をしな
い場合(S54:No)、又は、ビッグフォント印字を
する場合であって例外ビッグ文字でない、即ち通常ビッ
グ文字である場合(S55:No)に行われる。この場
合には、アウトラインデータメモリ31から読み出され
たフォントデータをそのまま印字イメージとしてイメー
ジバッファ43にセットする。ここでは、前記図5中S
15で設定したベースラインを基準に印字イメージをセ
ットする。
【0053】S46におけるフォントデータのセット
は、ビッグフォント印字をする場合であってかつ例外ビ
ッグ文字である場合(S55:Yes)に行われる。こ
の場合には、アウトラインデータメモリ31から読み出
されたフォントデータをそのままセットするのではな
く、イメージ移動ルーチン34により上方に移動させて
から印字イメージとしてイメージバッファ43にセット
する。ここでは、前記図5中S14で設定したベースラ
インを基準に印字イメージをセットする。
【0054】即ち、例外ビッグ文字である「,」、
「$」、「;」は、ベースラインより若干下にはみ出し
ているので、イメージを上方に移動することによりその
はみ出し分を印字可能範囲内に納めないと、ビッグフォ
ント印字できないからである。つまり、前記第1実施例
ではこれらの文字について専用アウトラインデータメモ
リ32を設けてビッグフォント印字に対処していたので
あるが、この第2実施例ではアウトラインデータメモリ
31自体は共用し、イメージバッファ43へのセットの
際にイメージの移動処理を施してビッグフォント印字に
対処するようにしたのである。
【0055】S56又はS57のいずれかで印字イメー
ジのセットをすると、S58へ進む。S58では、ポイ
ンタのある位置がテキスト末尾か否かを判断する。ポイ
ンタがテキスト末尾でない位置にあれば(S58:N
o)、S59でポインタを次の文字に移してからS52
へ戻る。この、S58、S59の処理は、前記第1実施
例におけるS48、S49の処理と同様である。そし
て、次の文字について同様にフォントデータのサーチ、
読み出し、セットをする。
【0056】テキストの末尾の文字までフォントデータ
のセットがなされると、S58でYesと判断され、イ
メージ発生処理は終了する。その後、第1実施例と同様
に図5中のS17で印字の実行が印字機構PMによりな
される。印字結果である印字済みテープ自体は、図12
に示した前記第1実施例の場合と全く同様のものが得ら
れるので、詳細な説明は省略する。ただし、例外ビッグ
文字についてベースラインBLより下方へのはみ出しが
回避されているのは、図9中S57における、イメージ
移動ルーチン34によるフォントイメージの移動に基づ
くものである。
【0057】以上詳細に説明した通り前記第1実施例に
係るテープ印字装置では、例外ビッグ文字についての専
用アウトラインデータメモリ32を設け、ビッグフォン
ト印字を行う場合における例外ビッグ文字の印字イメー
ジのセットを専用アウトラインデータメモリ32から行
うようにしたので、例外ビッグ文字についてもビッグフ
ォント印字を行うことができる。このため、英大文字、
数字、例外ビッグ文字よりなるテキストについて、文字
サイズ設定を「AUTO」にすれば、印字用テープ10の幅
に応じて自動的に、テープの最大印字可能幅を最大限有
効に利用できる大きいサイズが選択されテキストの印字
をすることができる。
【0058】また、前記第2実施例に係るテープ印字装
置では、イメージ移動ルーチンを設け、ビッグフォント
印字を行う場合における例外ビッグ文字の印字イメージ
のセットをアウトラインデータメモリ31から読み出し
てセットする場合にベースラインBLから下方へのはみ
出し分データを移動させてセットすることとしたので、
第1実施例の場合と同様に、英大文字、数字、例外ビッ
グ文字よりなるテキストについて、文字サイズ設定を
「AUTO」にすれば、印字用テープ10の幅に応じて自動
的に、テープの最大印字可能幅を最大限有効に利用でき
る大きいサイズが選択されテキストの印字をすることが
できる。これらのいずれかにより、ビッグフォント印字
が可能であるテキストの種類が広がり、ビッグフォント
機能の有用性が大幅に増している。
【0059】尚、本発明は前記各実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において
種々の変形、改良が可能であることは勿論である。例え
ば前記各実施例では、例外ビッグ文字に該当する文字
は、「,」、「;」、「$」の3つの記号としたが、そ
の性質及び趣旨に反しない限り他の文字を含めてもよ
い。また、前記各実施例で例外ビッグ文字として挙げた
のは、いずれもベースラインより下方へのはみ出しを有
する文字であったが、独仏文等に使用されるアクセント
記号付文字のように、トップアライメントより上方への
はみ出しを有する文字についても、本発明を応用するこ
とができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明した通り本発明は、ベースライ
ンよりわずかに下方にはみ出す文字についてはビッグフ
ォント印字専用のフォントデータを持つことにより、或
は、ビッグフォント印字する際にはこれらの文字のイメ
ージデータを上方へ移動させることにより、これらの文
字を含むテキストについてもビッグフォント印字を可能
とし、もってビッグフォント印字機能の有用性をいっそ
う向上させたテープ印字装置を提供することができ、そ
の産業上奏する効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】テープ印字装置の外観図である。
【図2】テープ印字装置に使用するテープカセットの内
部構造を示す図である。
【図3】テープ印字装置の制御ブロック図である。
【図4】テープ印字装置の基本動作を説明するフローチ
ャートである。
【図5】図4のフローのS8で行われる印字処理を説明
するフローチャートである。
【図6】図5のフローのS12で行われる使用文字サイ
ズ決定処理を説明するフローチャートである。
【図7】図6のフローのS23で行われるビッグフォン
ト可否の決定を説明するフローチャートである。
【図8】図4のフローのS8で行われるイメージ発生処
理を説明するフローチャートである。
【図9】第2実施例の場合の制御ブロックにおけるRO
M構成を示す図である。
【図10】第2実施例の場合のイメージ発生処理を説明
するフローチャートである。
【図11】図4のフローのS7で行われる文字サイズ設
定の際に現れる画面表示を示す図である。
【図12】本発明に係るテープ印字装置によりビッグフ
ォント印字を行った印字例を示す図である。
【図13】英小文字を含むテキストを印字した印字例を
示す図である。
【図14】従来のテープ印字装置による印字例を示す図
である。
【符号の説明】
1 テープ印字装置 3 キーボード 5 文字キー 6 文字サイズ決定キー 9 テープ幅センサ 10 印字テープ 29 CPU 30 ROM 31 アウトラインデータメ
モリ 32 専用アウトラインデー
タメモリ 33 使用文字サイズ決定プ
ログラム 34 イメージ移動ルーチン 40 RAM 41 ビッグフォントフラグ 42 テキストメモリ 43 イメージバッファ C 制御部 PM 印字機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 美菜子 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザ ー工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭49−131737(JP,A) 特開 平5−84975(JP,A) 特開 平4−127270(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 5/44 B41J 2/485 B41J 3/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状のテープに印字する印字手段
    と、文字や記号及び種々の指令を入力するための入力手
    段と、入力された文字や記号のデータを記憶するデータ
    記憶手段と、このデータ記憶手段のデータに基づきキャ
    ラクタジェネレータから読み出したデータを用いて印字
    パターンデータを作成し印字手段に印字させる印字制御
    手段とを備えたテープ印字装置において、 前記テープの幅方向における印字許容領域の範囲内に納
    まるように文字や記号を最大サイズで印字するビッグフ
    ォントモードを設定するビッグフォント設定手段と、 前記ビッグフォントモードが設定されたときに、前記デ
    ータ記憶手段に記憶されたデータに基づくフォントデー
    タが、文字や記号のベースラインと前記印字許容領域の
    上端との間に配置される第1グループに属する複数の文
    字や記号、又は、文字や記号のベースラインから下方に
    はみ出して配置される第2グループに属する複数の文字
    や記号のみにより構成されているか否かを判別する判別
    手段と、 前記第2グループの文字等について、そのフォントデー
    タをベースラインから下方にはみ出さないように上方へ
    シフトして記憶するとともに、前記キャラクタジェネレ
    ータとは別に設けられた専用キャラクタジェネレータと
    を有し、 前記印字制御手段は、前記判別手段により前記記憶デー
    が前記第1グループの文字や記号又は前記第2グルー
    プの文字や記号のみにより構成されていると判別された
    場合に、前記第1グループの文字や記号については前記
    テープの印字許容領域内に納まる最大のサイズで印字さ
    せる印字パターンデータを作成し、前記第2グループの
    文字や記号については前記専用キャラクタジェネレータ
    から読み出したデータを用いて印字パターンデータを作
    成するように構成されたことを特徴とするテープ印字装
    置。
  2. 【請求項2】 長尺状のテープに印字する印字手段
    と、文字や記号及び種々の指令を入力するための入力手
    段と、入力された文字や記号のデータを記憶するデータ
    記憶手段と、このデータ記憶手段のデータに基づきキャ
    ラクタジェネレータから読み出したデータを用いて印字
    パターンデータを作成し印字手段に印字させる印字制御
    手段とを備えたテープ印字装置において、 前記テープの幅方向における印字許容領域の範囲内に納
    まるように文字や記号を最大サイズで印字するビッグフ
    ォントモードを設定するビッグフォント設定手段と、 前記ビッグフォントモードが設定されたときに、前記デ
    ータ記憶手段に記憶されたデータに基づくフォントデー
    タが、文字や記号のベースラインと前記印字許容領域の
    上端との間に配置される第1グループに属する複数の文
    字や記号、又は、文字や記号のベースラインから下方に
    はみ出して配置される第2グループに属する文字や記号
    のみにより構成されているか否かを判別する判別手段
    と、 前記第2グループの文字等について前記キャラクタジェ
    ネレータから読み出したデータをベースラインから下方
    にはみ出さないように上方に所定量移動させるデータ移
    動手段とを有し、 前記印字制御手段は、前記判別手段により前記記憶内容
    が前記第1グループの文字や記号又は前記第2グループ
    の文字や記号のみにより構成されていると判別された場
    合に、前記第1グループの文字や記号については前記
    ープの印字許容領域に納まる最大のサイズで印字させる
    印字パターンデータを作成し、前記第2グループの文字
    や記号については前記データ移動手段により移動された
    データにより前記最大のサイズで印字させる印字パター
    ンデータを作成するように構成されたことを特徴とする
    テープ印字装置。
  3. 【請求項3】 前記印字媒体の幅を検知するテープ幅
    検知手段を有し、 前記最大サイズが、前記テープ幅検知手段により検知さ
    れる幅により定まることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載したテープ印字装置。
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