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JP3208954B2 - ロックアップクラッチの制御装置 - Google Patents

ロックアップクラッチの制御装置

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Publication number
JP3208954B2
JP3208954B2 JP24457993A JP24457993A JP3208954B2 JP 3208954 B2 JP3208954 B2 JP 3208954B2 JP 24457993 A JP24457993 A JP 24457993A JP 24457993 A JP24457993 A JP 24457993A JP 3208954 B2 JP3208954 B2 JP 3208954B2
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JP
Japan
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lock
clutch
valve
release
relay valve
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JP24457993A
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JPH07103330A (ja
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淳 田端
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH07103330A publication Critical patent/JPH07103330A/ja
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  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロックアップクラッチ
の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロックアップクラッチを有する自動変速
機が搭載された車両において、ロックアップクラッチを
解放させる解放側油室へ作動油を供給する状態からロッ
クアップクラッチを係合させる係合側油室へ作動油を供
給する状態へ切り換えられるロックアップリレー弁と、
前記解放側油室からそのロックアップリレー弁を通して
流出する作動油を制御することによりロックアップクラ
ッチの解放側油室内の油圧を制御するロックアップコン
トロール弁と、それらロックアップリレー弁およびロッ
クアップコントロール弁の作動を制御するための油圧信
号を発生する電磁式油圧信号発生弁と、前記自動変速機
の所定のギヤ段以下において他の目的に油圧信号を使用
するために切り換えられることにより前記ロックアップ
リレー弁へその油圧信号が供給されることを阻止する切
換弁とを備えたロックアップクラッチの制御装置が知ら
れている。たとえば、特開平4−25665号公報に記
載された車両用自動変速機の変速制御装置がそれであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
車両用自動変速機の変速制御装置では、前記所定のギヤ
段以下のギヤ段において、ロックアップリレー弁のスプ
ール弁子がロックアップクラッチを係合させる側に位置
するなどの故障状態が発生した場合には、前記切換弁に
よりロックアップコントロール弁への油圧信号が遮断さ
れることから、ロックアップコントロール弁に作用させ
られる油圧信号はロックアップクラッチを解放させる値
に変化させられる。このため、ロックアップコントロー
ル弁によりロックアップクラッチの解放側油室にライン
油圧などから作動油が供給されてその解放側油室内の油
圧が高められてロックアップクラッチは解放するから係
合側油室内の油圧も高められるので、ロックアップクラ
ッチが微小なすべり状態が発生する可能性があり、ロッ
クアップクラッチの耐久性が低下するおそれがあった。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、ロックアップリ
レー弁が係合側に位置する故障が発生しても、ロックア
ップクラッチの耐久性が低下することのないロックアッ
プクラッチの制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための第1の手段】前記の目的を達成
するための第1発明の要旨とするところは、ロックアッ
プクラッチを有する自動変速機が搭載された車両におい
て、ロックアップクラッチを解放させる解放側油室へ作
動油を供給する状態からロックアップクラッチを係合さ
せる係合側油室へ作動油を供給する状態へ切り換えられ
るロックアップリレー弁と、前記解放側油室からそのロ
ックアップリレー弁を通して流出する作動油を制御する
ことによりロックアップクラッチの解放側油室内の油圧
を制御するロックアップコントロール弁と、それらロッ
クアップリレー弁およびロックアップコントロール弁の
作動を制御するための油圧信号を発生する電磁式油圧信
号発生弁と、前記自動変速機の所定のギヤ段以下におい
て切り換えられることにより前記ロックアップリレー弁
へ上記油圧信号が供給されることを阻止する切換弁とを
備えたロックアップクラッチの制御装置であって、(a)
前記ロックアップリレー弁が前記ロックアップクラッチ
を係合させる側に位置する故障状態を検出するロックア
ップリレー弁故障検出手段と、(b) そのロックアップリ
レー弁故障検出手段により前記ロックアップリレー弁が
前記ロックアップクラッチを係合させる側に位置する故
障状態が検出された場合には、前記自動変速機を前記所
定のギヤ段よりも高速側のギヤ段へシフトアップさせる
シフトアップ手段とを、含むことにある。
【0006】
【作用および第1発明の効果】このようにすれば、ロッ
クアップリレー弁故障検出手段によりロックアップリレ
ー弁が前記ロックアップクラッチを係合させる側に位置
する故障状態が検出されると、シフトアップ手段により
自動変速機が前記所定のギヤ段よりも高速側のギヤ段へ
シフトアップさせられる。したがって、切換弁を通して
油圧信号がロックアップコントロール弁へ供給されるの
で、油圧信号を変化させることによりロックアップクラ
ッチを係合状態とすることができ、ロックアップクラッ
チの微小な滑りを防止して、その耐久性を高めることが
できる。
【0007】
【課題を解決するための第2の手段】また、前記の目的
を達成するための第2発明の要旨とするところは、ロッ
クアップクラッチを有する自動変速機が搭載された車両
において、ロックアップクラッチを解放させる解放側油
室へ作動油を供給する状態からロックアップクラッチを
係合させる係合側油室へ作動油を供給する状態へ切り換
えられるロックアップリレー弁と、前記解放側油室から
そのロックアップリレー弁を通して流出する作動油を制
御することによりロックアップクラッチの解放側油室内
の油圧を制御するロックアップコントロール弁と、それ
らロックアップリレー弁およびロックアップコントロー
ル弁の作動を制御するための油圧信号を発生する電磁式
油圧信号発生弁と、前記自動変速機の所定のギヤ段以下
において切り換えられることにより前記ロックアップリ
レー弁へ上記油圧信号が供給されることを阻止する切換
弁とを備えたロックアップクラッチの制御装置であっ
て、(a) 前記ロックアップリレー弁が前記ロックアップ
クラッチを係合させる側に位置する故障状態を検出する
ロックアップリレー弁故障検出手段と、(b) そのロック
アップリレー弁故障検出手段により前記ロックアップリ
レー弁が前記ロックアップクラッチを係合させる側に位
置する故障状態が検出された場合には、前記自動変速機
が前記所定のギヤ段以下にも係わらず前記切換弁を優先
的に切り換えて前記制御油圧が供給されることを許容す
る切換制御手段とを、含むことにある。
【0008】
【作用および第2発明の効果】このようにすれば、ロッ
クアップリレー弁故障検出手段によりロックアップリレ
ー弁が前記ロックアップクラッチを係合させる側に位置
する故障状態が検出されると、切換制御手段により自動
変速機が前記所定のギヤ段以下にも係わらず切換弁が優
先的に切り換えられて、ロックアップコントロール弁へ
制御油圧が供給されることが許容される。このように、
切換弁を通して油圧信号がロックアップコントロール弁
へ供給されるので、油圧信号を変化させることによりロ
ックアップクラッチを係合状態とすることができ、ロッ
クアップクラッチの微小な滑りを防止して、その耐久性
を高めることができる。
【0009】
【課題を解決するための第3の手段】また、前記目的を
達成するための第3発明の要旨とするところは、ロック
アップクラッチを有する自動変速機が搭載された車両に
おいて、ロックアップクラッチを解放させる解放側油室
へ作動油を供給する状態からロックアップクラッチを係
合させる係合側油室へ作動油を供給する状態へ切り換え
られるロックアップリレー弁と、前記解放側油室からロ
ックアップリレー弁を通して流出する作動油を制御する
ことによりロックアップクラッチの解放側油室内の油圧
を制御するロックアップコントロール弁と、前記ロック
アップリレー弁を切り換えるための油圧信号を出力する
電磁切換弁とを備えたロックアップクラッチの制御装置
であって、(a) 前記車両の走行中において、前記電磁切
換弁に、前記ロックアップリレー弁を前記ロックアップ
クラッチの解放側に位置させるための油圧信号を出力さ
せる解放圧出力手段と、(b) その解放圧出力手段により
前記ロックアップリレー弁を前記ロックアップクラッチ
の解放側に位置させるための油圧信号が発生させられた
ときに、前記ロックアップコントロール弁を前記解放側
油室内の排圧を抑制させる側に変化させるロックアップ
コントロール弁変化手段と、(c) そのロックアップコン
トロール弁変化手段によって前記ロックアップコントロ
ール弁が前記解放側油室内の排圧を抑制させる側に変化
させられたときの前記ロックアップクラッチの状態の変
化に基づいて、前記ロックアップリレー弁が前記ロック
アップクラッチを係合させる側に位置する故障を判定す
る故障判定手段とを、含むことにある。
【0010】
【作用および第3発明の効果】このようにすれば、車両
の走行中において、解放圧出力手段によりロックアップ
クラッチを解放させる側にロックアップリレー弁を位置
させる油圧信号が前記電磁切換弁から発生させられ、且
つロックアップコントロール弁変化手段によりロックア
ップコントロール弁が前記解放側油室内の排圧を抑制さ
せる側に変化させられたときには、故障判定手段によ
り、そのときのロックアップクラッチの状態の変化に基
づいて、ロックアップクラッチを係合させる側にロック
アップリレー弁が位置する故障が判定される。したがっ
て、ロックアップコントロール弁を制御してロックアッ
プクラッチを係合させることによりその微小なすべりを
防止することができ、ロックアップクラッチの耐久性の
低下が好適に防止される。
【0011】
【課題を解決するための第4の手段】また、前記目的を
達成するための第4発明の要旨とするところは、ロック
アップクラッチを有する自動変速機が搭載された車両に
おいて、ロックアップクラッチを解放させる解放側油室
へ作動油を供給する状態からロックアップクラッチを係
合させる係合側油室へ作動油を供給する状態へ切り換え
られるロックアップリレー弁と、前記解放側油室からロ
ックアップリレー弁を通して流出する作動油を制御する
ことによりロックアップクラッチの解放側油室内の油圧
を制御するロックアップコントロール弁と、前記ロック
アップリレー弁を切り換えるための油圧信号を出力する
電磁切換弁とを備えたロックアップクラッチの制御装置
であって、(a) シフトレバーが非走行レンジへ操作され
たことを判定する非走行レンジ判定手段と、(b) その非
走行レンジ判定手段により前記シフトレバーが非走行レ
ンジへ操作されたことが判定されているときに、前記電
磁切換弁に、前記ロックアップリレー弁を前記ロックア
ップクラッチの解放側に位置させるための油圧信号を出
力させる解放圧出力手段と、(c) その解放圧出力手段に
より前記ロックアップリレー弁を前記ロックアップクラ
ッチの解放側に位置させるための油圧信号が発生させら
れたときに、前記ロックアップコントロール弁を前記解
放側油室内の排圧を抑制させる側に変化させるロックア
ップコントロール弁変化手段と、(d)そのロックアップ
コントロール弁変化手段によって前記ロックアップコン
トロール弁が前記解放側油室内の排圧を抑制させる側に
変化させられたときの前記ロックアップクラッチの状態
の変化に基づいて、前記ロックアップリレー弁が前記ロ
ックアップクラッチを係合させる側に位置する故障を判
定する故障判定手段とを、含むことにある。
【0012】
【作用および第4発明の効果】このようにすれば、非走
行レンジ判定手段によりシフトレバーが非走行レンジへ
操作されていることが判定された場合に、解放圧出力手
段によって、ロックアップクラッチを解放させる側にロ
ックアップリレー弁を位置させる油圧信号が前記電磁切
換弁から発生させられ、且つロックアップコントロール
弁変化手段によりロックアップコントロール弁が前記解
放側油室内の排圧を抑制させる側に変化させられたとき
には、故障判定手段により、そのときのロックアップク
ラッチの状態の変化に基づいて、ロックアップクラッチ
を係合させる側にロックアップリレー弁が位置する故障
が判定される。したがって、ロックアップコントロール
弁を制御してロックアップクラッチを係合させることに
よりその微小なすべりを防止することができ、ロックア
ップクラッチの耐久性の低下が好適に防止される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0014】図1は、本発明の一実施例の油圧制御装置
により変速制御される車両用自動変速機を示す骨子図で
ある。図において、エンジン10の出力は、トルクコン
バータ12を介して自動変速機14に入力され、図示し
ない差動歯車装置および車軸を介して駆動輪へ伝達され
るようになっている。
【0015】上記トルクコンバータ12は、エンジン1
0のクランク軸16に連結されたポンプインペラ18
と、自動変速機14の入力軸20に連結されたタービン
ランナー22と、それらポンプインペラ18およびター
ビンランナー22の間を直結するロックアップクラッチ
24と、一方向クラッチ26によって一方向の回転が阻
止されているステータ28とを備えている。
【0016】上記自動変速機14は、ハイおよびローの
2段の切り換えを行う第1変速機30と、後進ギヤ段お
よび前進5段の切り換えが可能な第2変速機32を備え
ている。第1変速機30は、サンギヤSo、リングギヤ
Ro、およびキャリヤKoに回転可能に支持されてそれ
らサンギヤSoおよびリングギヤRoに噛み合わされて
いる遊星ギヤPoから成るHL遊星歯車装置34と、サ
ンギヤSoとキャリヤKoとの間に設けられたクラッチ
Coおよび一方向クラッチFoと、サンギヤSoおよび
ハウジング40間に設けられたブレーキBoとを備えて
いる。
【0017】第2変速機32は、サンギヤS1、リング
ギヤR1、およびキャリヤK1に回転可能に支持されて
それらサンギヤS1およびリングギヤR1に噛み合わさ
れている遊星ギヤP1から成る第1遊星歯車装置36
と、サンギヤS2、リングギヤR2、およびキャリヤK
2に回転可能に支持されてそれらサンギヤS2およびリ
ングギヤR2に噛み合わされている遊星ギヤP2から成
る第2遊星歯車装置38とを備えている。
【0018】上記キャリヤK1およびリングギヤR2は
出力軸42に一体的に連結され、サンギヤS1とサンギ
ヤS2はスリーブ軸44により互いに一体的に連結され
ている。そして、リングギヤRoに連結された中間軸4
6とリングギヤR1との間にクラッチC1が設けられ、
中間軸46とスリーブ軸44との間にクラッチC2が設
けられている。また、スリーブ軸44の回転を止めるた
めのバンド形式のブレーキB1がハウジング40に設け
られている。また、スリーブ軸44とハウジング40と
の間には、一方向クラッチF1およびブレーキB2が直
列に設けられている。そして、上記キャリヤK2とハウ
ジング40との間には、ブレーキB3と一方向クラッチ
F2とが並列に設けられている。
【0019】以上のように構成された自動変速機14で
は、たとえば図2に示す作動表に従って後進1段および
前進5段のギヤ段が切り換えられる。図2において○印
は係合状態を示し、×印は非係合状態を示している。こ
こで、上記クラッチCo、C1、C2およびブレーキB
1、B2、B3は油圧式摩擦係合装置であって、後述の
油圧制御回路84の電磁弁S1、S2、S3の作動の組
合わせに従って作動させられる。なお、油圧制御回路8
4のリニヤソレノイド弁SLU は、ロックアップクラッチ
24のスリップ制御などを行う信号油圧としての出力圧
SLU を発生し、リニヤソレノイド弁SLT は、前記各摩
擦係合装置の元圧となるライン圧を伝達トルクに応じて
調圧するライン圧制御のためにスロットル弁開度θthに
対応した出力圧PSLT を発生し、リニヤソレノイド弁SL
N は、アキュムレータの背圧を制御するための出力圧P
SLN を発生する。
【0020】図3に示すように、車両のエンジン10の
吸気配管には、アクセルペダル50によって操作される
第1スロットル弁52とスロットルアクチュエータ54
によって操作される第2スロットル弁56とが設けられ
ている。また、エンジン10の回転速度を検出するエン
ジン回転速度センサ58、エンジン10の吸入空気量を
検出する吸入空気量センサ60、吸入空気の温度を検出
する吸入空気温度センサ62、上記第1スロットル弁5
2の開度θthを検出するアイドルスイッチ付スロットル
センサ64、出力軸42の回転速度などから車速Vを検
出する車速センサ66、エンジン10の冷却水温度を検
出する冷却水温センサ68、ブレーキの作動を検出する
ブレーキスイッチ70、シフトレバー72の操作位置を
検出する操作位置センサ74などが設けられており、そ
れらのセンサから、エンジン回転速度NE 、吸入空気量
Q、吸入空気温度THa 、第1スロットル弁の開度θt
h、車速V、エンジン冷却水温THw 、ブレーキの作動
状態BK、シフトレバー72の操作位置Pshを表す信号
がエンジン用電子制御装置76および変速用電子制御装
置78に供給されるようになっている。また、タービン
回転センサ75、油温センサ77から、タービン回転速
度NT および自動変速機14の作動油温度TOI L を表す
信号が変速用電子制御装置78に供給されるようになっ
ている。
【0021】エンジン用電子制御装置76は、CPU、
RAM、ROM、入出力インターフェースを備えた所謂
マイクロコンピュータであって、CPUはRAMの一時
記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラ
ムに従って入力信号を処理し、種々のエンジン制御を実
行する。たとえば、燃料噴射量制御のために燃料噴射弁
80を制御し、点火時期制御のためにイグナイタ82を
制御し、トラクション制御などのためにスロットルアク
チュエータ54により第2スロットル弁56を制御す
る。
【0022】変速用電子制御装置78も、上記と同様の
マイクロコンピュータであって、CPUはRAMの一時
記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラ
ムに従って入力信号を処理し、油圧制御回路84の各電
磁弁或いはリニヤソレノイド弁を駆動する。変速用電子
制御装置78は、予め記憶された変速線図から実際のス
ロットル弁開度θthおよび車速Vに基づいて自動変速機
14のギヤ段を決定し、この決定されたギヤ段が得られ
るように電磁弁S1、S2、S3を駆動する。
【0023】図4は、上記油圧制御回路84の要部を示
している。図において、リニヤソレノイド弁SLU は、図
示しないモジュレータ弁によって一定値に調圧されたモ
ジュレータ圧を元圧として、変速用電子制御装置78か
らの指令信号に対応した大きさの出力圧PSLU すなわち
変速用電子制御装置78からの駆動電流ISLU の増加に
伴って大きくなる出力圧PSLU を発生し、第3速ギヤ段
以上ではソレノイドリレー弁86を介してロックアップ
リレー弁98およびロックアップコントロール弁100
へ供給する。本実施例では、上記リニヤソレノイド弁SL
U は、ロックアップリレー弁98およびロックアップコ
ントロール弁100の作動を制御するための油圧信号で
ある出力圧PSLU を発生する電磁式油圧信号発生弁とし
て機能している。
【0024】このソレノイドリレー弁86は、リニヤソ
レノイド弁SLU からの出力圧PSLUが供給される入力ポ
ート88、第1出力ポート89、および第2出力ポート
90と、入力ポート88を第1出力ポート89および第
2出力ポート90に択一的に連通させるスプール弁子9
1と、スプール弁子91を図4の右側に示すロックアッ
プ許可側位置へ向かって付勢するスプリング92と、こ
のスプリング92を収容し且つ第3速ギヤ段以上で係合
させられるブレーキB2の係合圧PB2を受け入れる油室
93と、スプール弁子91を図4の左側に示すロックア
ップ非許可側位置へ向かって付勢するためにリニヤソレ
ノイド弁SLT からの出力圧PSLT が供給される油室94
とを備えている。第3速ギヤ段以上では上記スプール弁
子91がロックアップ許可側位置に位置させられるの
で、出力圧PSLU は入力ポート88および第1出力ポー
ト89を経てロックアップリレー弁98およびロックア
ップコントロール弁100へ供給されるが、第2速ギヤ
段以下では、上記スプール弁子91がロックアップ非許
可側位置に位置させられるので、出力圧PSLU は、入力
ポート88および第2出力ポート90を経てブレーキB
oに接続されたアキュムレータの背圧をカットするBo
アキュムカットオフ弁95と、Bo直接圧制御弁96へ
供給され、ブレーキBoの係合制御に用いられる。本実
施例では、上記ソレノイドリレー弁86は、自動変速機
14の第2速ギヤ段以下において切り換えられることに
よりロックアップリレー弁98へリニヤソレノイド弁SL
U の出力圧PSLU が供給されることを阻止する切換弁と
して機能している。
【0025】ロックアップリレー弁98は、互いに当接
可能であり且つ両者間にスプリング102が介在させら
れたスプール弁子104およびプランジャ106と、そ
のスプール弁子104の軸端側に設けられ、スプール弁
子104およびプランジャ106を図4の右側に示す係
合(ON)側位置へ付勢するために出力圧PSLU を受け
入れる油室108と、スプール弁子104およびプラン
ジャ106を図4の左側に示す解放(OFF)側位置へ
付勢するために第2ライン圧PL2を受け入れる油室11
0とを備えている。スプール弁子104がその解放(O
FF)側位置に位置すると、入力ポート112に供給さ
れた第2ライン圧PL2が解放側ポート114からトルク
コンバータ12の解放側油室116へ供給されると同時
に、トルクコンバータ12の係合側油室118内の作動
油が係合側ポート120から排出ポート122を経てク
ーラバイパス弁124或いはオイルクーラ126へ排出
させられる。反対に、第1スプール弁子104がその係
合側位置に位置すると、入力ポート112に供給された
第2ライン圧PL2が係合側ポート120からトルクコン
バータ12の係合側油室118へ供給されると同時に、
トルクコンバータ12の解放側油室116内の作動油が
解放側ポート114から排出ポート128、ロックアッ
プコントロール弁100の制御ポート130、排出ポー
ト132を経て排出されるようになっている。
【0026】したがって、上記出力圧PSLU が所定値以
下の場合には、スプール弁子104は第2ライン圧PL2
に基づく推力に従って図4の左側に示す解放側(OF
F)位置に位置させられてロックアップクラッチ24が
解放されるが、出力圧PSLU が所定値を超えると、第1
スプール弁子104は第2ライン圧PL2に基づく推力に
従って図4の右側に示す係合側(ON)位置に位置させ
られてロックアップクラッチ24が係合或いはスリップ
状態とされる。なお、上記のロックアップクラッチ24
の係合或いはスリップ状態は、出力圧PSLU の大きさに
従って作動するロックアップコントロール弁100によ
り制御される。
【0027】ロックアップコントロール弁100は、ロ
ックアップリレー弁98が係合側位置にあるときに出力
圧PSLU に従ってロックアップクラッチ24の解放側油
室内の油圧を制御するためのものであって、スプール弁
子134と、このスプール弁子134に当接して図4の
左側に示す排出側位置へ向かう推力を付与するプランジ
ャ136と、スプール弁子134に図4の右側に示す供
給側位置へ向かう推力を付与するスプリング138と、
スプリング138を収容し且つスプール弁子134を供
給側位置へ向かって付勢するためにトルクコンバータ1
2の係合側油室118内の油圧Ponを受け入れる油室1
40と、プランジャ136の軸端側に設けられ、スプー
ル弁子134を排出側位置へ向かって付勢するためにト
ルクコンバータ12の解放側油室116内の油圧Poff
を受け入れる油室142と、プランジャ136の中間部
に設けられ、出力圧PSLU を受け入れる油室144とを
備えている。上記スプール弁子134がその排出側位置
に位置させられると、制御ポート130と排出ポート1
32との間が連通させられるのでロックアップクラッチ
24のスリップ量が減少し、その係合トルクが増加させ
られるが、反対に供給側位置に位置させられると、オリ
フィスAを介して第1ライン圧PL1が供給されている供
給ポート146と制御ポート130とが連通させられる
ので、第1ライン圧PL1がトルクコンバータ12の解放
側油室116内へ供給されてロックアップクラッチ24
のスリップ量が増加し、その係合トルクが減少させられ
る。
【0028】すなわち、上記ロックアップコントロール
弁100は、ロックアップリレー弁98がオン状態であ
るときに、トルクコンバータ12の係合側油室118内
の油圧と解放側油室116内の油圧との差圧すなわちロ
ックアップクラッチ24の係合トルクを、出力圧PSLU
に従って制御するものであり、出力圧PSLU が前記所定
値を超えて増加するに伴って、ロックアップクラッチ2
4の係合トルクを増加させて完全係合に到達させるよう
に制御するのである。
【0029】油圧ポンプ150はたとえばエンジン10
によって回転駆動されることにより第1ライン油路15
2へ作動油を圧送する。第1調圧弁154は、スロット
ル弁開度θthに対応した大きさの出力圧PSLT に応じて
第1ライン油路152から第2ライン油路158への作
動油の逃がし量を調節することにより、第1ライン圧P
L1を調圧する。この第1ライン圧PL1は、シフトレバー
72と連動する図示しないマニアル弁およびシフト弁を
通して自動変速機14の各摩擦係合装置に供給される。
第2調圧弁156は、出力圧PSLT に応じて第2ライン
油路158から戻り油路160への作動油の逃がし量を
調節することにより、第2ライン圧PL2を調圧する。
【0030】図5は、前記変速用電子制御装置78の制
御機能のうちの第1発明に対応する要部を説明する機能
ブロック線図である。図5において、ロックアップリレ
ー弁故障検出手段170によりロックアップリレー弁9
8がロックアップクラッチ24を係合させる側に位置す
る故障状態が検出されると、シフトアップ手段172に
より自動変速機14が所定のギヤ段すなわち第2速ギヤ
段よりも高速側のギヤ段へシフトアップさせられる。こ
のため、ロックアップリレー弁98のオン側故障時で
も、切換弁として機能するソレノイドリレー弁86を通
して出力圧PSLUがロックアップコントロール弁100
へ供給されるので、その出力圧PSLU を変化させること
によりロックアップクラッチ24を切り換え可能とな
る。したがって、出力圧PSLU を高めて解放側油室11
6を排圧することにより、走行中におけるロックアップ
クラッチ24を係合させてその微小な滑りを防止できる
ので、その耐久性を高めることができる。
【0031】図6は、前記変速用電子制御装置78の制
御作動の要部を説明するフローチャートである。図にお
いて、ステップSA1では、入力信号処理が実行されて
各入力信号が読み込まれる。続くステップSA2では、
ロックアップリレー弁98がそのスプール弁子104が
オン側に継続的に位置する故障であるか否かが判断され
る。たとえば、ロックアップクラッチ24の係合制御中
或いはスリップ制御中ではなく、スロットル弁開度θth
が所定値たとえば40%以上であり、しかもトルクコン
バータ12の回転速度比(NT /NE )が0.8以上で
あるときに、そのステップSA2の判断が肯定される。
本実施例では、上記ステップSA2が、ロックアップリ
レー弁98がそのオン側位置にある故障状態を検出する
ロックアップリレー弁故障検出手段170に対応してい
る。
【0032】上記ステップSA2の判断が否定された場
合には本ルーチンが終了させられるが、肯定された場合
には、続くステップSA3において、リニヤソレノイド
弁SLU が正常であるか否かが判断される。リニヤソレノ
イド弁SLU が正常でなければ、ロックアップリレー弁9
8の故障をバックアップすることができないからであ
る。上記ステップSA3では、たとえば、図示しない断
線短絡検出回路からの信号により、リニヤソレノイド弁
SLU の断線或いは短絡が検出されたか否かが判断され
る。
【0033】上記ステップSA3の判断が否定された場
合は本ルーチンが終了させられる。しかし、上記ステッ
プSA3の判断が肯定された場合は、ロックアップリレ
ー弁98がそのオン側に位置する故障状態であるので、
ステップSA4において、自動変速機14が第1速ギヤ
段或いは第2速ギヤ段であるか否か、すなわち前記ソレ
ノイドリレー弁86が図4の左側に示す位置であるか否
かが判断される。このステップSA4の判断が肯定され
た場合は、前記シフトアップ手段172に対応するステ
ップSA5により自動変速機14が第3速ギヤ段へアッ
プシフトされた後、ステップSA6が実行される。しか
し、上記ステップSA4の判断が否定された場合は、自
動変速機14が既に第3速ギヤ段以上の状態であるの
で、ステップSA6が直接実行される。
【0034】上記ステップSA6では、自動変速機14
の油圧制御回路84の作動油温度T OIL が所定の判断基
準値TA よりも高いか否かが判断される。このステップ
SA6の判断が否定された場合は本ルーチンが終了させ
られるが、肯定された場合は、ステップSA7におい
て、車速Vが略零であるか否かたとえば数km/h以下
であるか否かが判断される。このステップSA7の判断
が否定された場合は、車両の走行中であるので、ステッ
プSA8において、リニヤソレノイド弁SLU の出力圧P
SLU が最大値とされる。これにより、ロックアップコン
トロール弁100の制御ポート130と排出ポート13
2とが連通して、ロックアップクラッチ24が完全係合
状態とされるので、ロックアップリレー弁98のオン側
故障状態であっても、ロックアップクラッチ24の微小
なすべりが解消される。
【0035】上記ステップSA7の判断が肯定された場
合は、車両が略停止した状態であるので、ステップSA
9においてリニヤソレノイド弁SLU の出力圧PSLU が最
小値とされる。これにより、ロックアップコントロール
弁100の制御ポート130と供給ポート146とが連
通して、解放側油室116には第1ライン油圧PL1が供
給されるので、ロックアップクラッチ24が略解放され
て車両停止時のエンジン10のストールが回避される。
次いで、ステップSA10においては、エンジン10の
出力トルクを低下させる指令が変速用電子制御装置78
からエンジン用電子制御装置76へ出力され、点火時期
の遅角或いは第2スロットル弁56の開度の減少が行わ
れて、エンジン10の出力トルクが低下させられる。こ
れにより、アクセルペダル50が踏み込まれた状態で
も、エンジン回転速度NE がアイドル回転まで低下させ
られ、ロックアップクラッチ24のすべり量が抑制され
る。
【0036】上述のように、本実施例によれば、ロック
アップリレー弁故障検出手段170に対応するステップ
SA2によりロックアップリレー弁98がロックアップ
クラッチ24を係合させる側に位置する故障状態が検出
されると、シフトアップ手段172に対応するステップ
SA5により自動変速機14が所定のギヤ段すなわち第
2速ギヤ段よりも高速側のギヤ段へシフトアップさせら
れる。このため、ロックアップリレー弁98のオン側故
障時でも、切換弁として機能するソレノイドリレー弁8
6を通して出力圧PSLU がロックアップコントロール弁
100へ供給されるので、その出力圧PSLU を変化させ
ることによりロックアップクラッチ24を切り換え可能
となる。したがって、出力圧PSLU を高めて解放側油室
116を排圧することにより、走行中におけるロックア
ップクラッチ24を係合させてその微小な滑りを防止で
きるので、その耐久性を高めることができる。
【0037】図7は、前記変速用電子制御装置78の他
の実施例において、その制御機能のうちの第2発明に対
応する要部を説明する機能ブロック線図である。図7に
おいて、ロックアップリレー弁故障検出手段180によ
りロックアップリレー弁98がロックアップクラッチ2
4を係合させる側に位置する故障状態が検出されると、
切換制御手段182により自動変速機14が第2速ギヤ
段以下にも係わらず切換弁として機能するソレノイドリ
レー弁86が優先的に切り換えられて、ロックアップコ
ントロール弁100へ出力圧PSLU が供給されることが
許容される。このため、第2速ギヤ段以下での走行中で
も、ロックアップリレー弁98の故障時には出力圧P
SLU を高めて解放側油室116を排圧することにより、
ロックアップクラッチ24を係合させてその微小な滑り
を防止できるので、そのロックアップクラッチ24の耐
久性を高めることができる。
【0038】図8は、図7の実施例における変速用電子
制御装置78の制御作動の要部を説明するフローチャー
トである。図において、ステップSB1では、入力信号
処理が実行されて各入力信号が読み込まれる。続くステ
ップSB2では、前記ステップSA3と同様に、リニヤ
ソレノイド弁SLU が正常であるか否かが判断される。こ
のステップSB2の判断が否定された場合は、ロックア
ップリレー弁98の故障をバックアップできないので、
本ルーチンが終了させられる。しかし、ステップSB2
の判断が肯定された場合には、ステップSB3におい
て、前記ステップSA2と同様に、ロックアップリレー
弁98がそのスプール弁子104が継続的にオン側位置
にある故障であるか否かが判断される。本実施例では、
上記ステップSB3が、ロックアップリレー弁故障検出
手段180に対応している。
【0039】上記ステップSB3の判断が否定された場
合には、故障をバックアップするための制御が必要では
ないので、本ルーチンが終了させられる。しかし、ステ
ップSB3の判断が肯定された場合には、ステップSB
4以下が実行されることにより、ロックアップリレー弁
98の故障がバックアップされる。先ず、ステップSB
4では、ソレノイドリレー弁86の駆動パターンが切り
換えられる。すなわち、通常は、ブレーキB1の係合圧
B1が供給されることにより、ソレノイドリレー弁86
が図4の右側に示す位置に切り換えられて、出力圧P
SLU がロックアップリレー弁98やロックアップコント
ロール弁100に供給されるようになっているが、上記
ステップSB4では、自動変速機14が第2速ギヤ段以
下である走行状態であっても、図示しない電磁弁S5か
らのオフ出力によりロックアップリレー弁98が図4の
右側に示す位置に優先的に切り換えられるのである。本
実施例では、上記ステップSB4が、ロックアップリレ
ー弁98のオンフェイル時において、自動変速機14が
第2速ギヤ段以下にも係わらずソレノイドリレー弁86
を優先的に切り換えて出力圧PSLU がロックアップリレ
ー弁98やロックアップコントロール弁100に供給さ
れることを許容する切換制御手段182に対応してい
る。
【0040】続くステップSB5では、自動変速機14
が第1速ギヤ段であるか否かが判断される。このステッ
プSB5の判断が否定された場合は本ルーチンが終了さ
せられるが、肯定された場合には、ステップSB6にお
いてロックアップコントロール弁100がリニヤソレノ
イド弁SLU の出力圧PSLU により制御され、ロックアッ
プクラッチ24の係合状態が制御される。すなわち、た
とえば車速Vが比較的高いときには出力圧PSLU が高め
られることにより解放側油室116が解放されてロック
アップクラッチ24が完全係合状態とされるが、車両の
停止時などには出力圧PSLU が低くされることにより解
放側油室116内の油圧Poff が第1ライン油圧PL1
で高められてロックアップクラッチ24が解放される。
【0041】上述のように、本実施例によれば、ロック
アップリレー弁故障検出手段180に対応するステップ
SB3によりロックアップリレー弁98がロックアップ
クラッチ24を係合させる側に位置する故障状態が検出
されると、切換制御手段182に対応するステップSB
4により自動変速機14が第2速ギヤ段以下にも係わら
ずソレノイドリレー弁86が優先的に切り換えられて、
ロックアップコントロール弁100へ出力圧PSLU が供
給されることが許容される。このため、第2速ギヤ段以
下での走行中でも、ロックアップリレー弁98の故障時
には出力圧PSL U を高めて解放側油室116を排圧する
ことにより、ロックアップクラッチ24を係合させてそ
の微小な滑りを防止できるので、そのロックアップクラ
ッチ24の耐久性を高めることができる。
【0042】図9は、油圧制御回路84の他の構成例を
示しており、前述の実施例と共通する部分には同一の符
号が付されている。本実施例では、図3の破線にも示す
ようにロックアップリレー弁98を専らオンオフ制御す
るための電磁切換弁である第4電磁弁S4が設けられて
いる。ロックアップリレー弁98の油室110には第1
ライン油圧PL1が作用されており、ロックアップコント
ロール弁100の供給ポート146には第2ライン油圧
L2が供給されている。また、リニヤソレノイド弁SLU
は、駆動電流ISLU が大きくなるほど出力圧PSLU が小
さくなるように構成されている。
【0043】上記第4電磁弁S4は、シフトレバー72
が後進レンジへ操作されていないときにプレッシャリレ
ー弁164が通過させるブレーキB2の係合圧PB2を元
圧とし、オン状態であるときにロックアップリレー弁9
8の油室108に切換圧PSWを作用させる。これによ
り、第4電磁弁S4がオン状態とされると、ロックアッ
プリレー弁98がオン位置に切り換えられてロックアッ
プクラッチ24が係合状態とされる。反対に、第4電磁
弁S4がオフ状態とされると、ロックアップリレー弁9
8がオフ位置に切り換えられてロックアップクラッチ2
4が解放状態、或いはスリップ状態とされる。
【0044】図10は、図9の実施例において、第3発
明に対応する変速用電子制御装置78の制御機能の要部
を説明する機能ブロック線図である。図において、車両
の走行中において、解放圧出力手段190によりロック
アップリレー弁98をロックアップクラッチ24の解放
側に位置させるための油圧信号(すなわち切換圧PSW
零)が発生させられ、且つロックアップコントロール弁
変化手段192によりロックアップコントロール弁10
0が解放側油室116内の排圧を抑制させる側に変化さ
せられたとき、故障判定手段194により、そのときの
ロックアップクラッチ24のスリップ状態の変化に基づ
いて、ロックアップクラッチを係合させる側にロックア
ップリレー弁98が位置する故障が判定される。したが
って、ロックアップリレー弁98が係合側に位置する故
障が発生しても、それに対応してロックアップコントロ
ール弁100を制御してロックアップクラッチ24を係
合させることによりその微小なすべりを防止することが
でき、ロックアップクラッチの耐久性の低下が好適に防
止される。
【0045】図11は、図10の実施例における変速用
電子制御装置78の制御作動の要部を説明するフローチ
ャートである。図において、ステップSC1では、入力
信号処理が実行されて各入力信号が読み込まれる。続く
ステップSC2では、シフトレバー72がDレンジへ操
作されたか否かが判断される。このステップSC2の判
断が否定された場合には本ルーチンが終了させられる
が、肯定された場合には前進走行のレンジであるので、
ステップSC3において、自動変速機14の入力軸20
の回転数センサが正常であるか否かが判断される。
【0046】上記ステップSC3の判断が否定された場
合には本ルーチンが終了させられるが、肯定された場合
には、続くステップSC4において、油圧制御回路84
の作動油の温度TOIL が予め設定された値T1 以上であ
るか否かが判断される。この設定値T1 は、各油圧機器
が円滑に作動してロックアップリレー弁98のフェイル
の検出精度が維持できる境界値、たとえば20度に設定
される。このステップSC4の判断が否定された場合
は、フェイルの検出制御が見込めないので、本ルーチン
が終了させられるが、肯定された場合は、ステップSC
5において、リニヤソレノイド弁SLU が正常であるか否
かが判断される。たとえば、図示しない断線短絡検出回
路からの信号により、リニヤソレノイド弁SLU の断線或
いは短絡が検出されたか否かが判断されるのである。
【0047】上記ステップSC5の判断が否定された場
合は本ルーチンが終了させられる。しかし、上記ステッ
プSC5の判断が肯定された場合は、ステップSC6に
おいて自動変速機14が第3速ギヤ段以上の状態である
か否か判断されるとともに、その判断が肯定された場合
には、ステップSC7においてロックアップクラッチ2
4の係合領域或いはスリップ領域であるか否かが判断さ
れる。それらステップSC6およびSC7により、第4
電磁弁S4がオン状態とされ且つロックアップクラッチ
24の係合側油室118に作動油が供給されている状態
であるか否かが判断されるのである。
【0048】上記ステップSC6およびSC7の一方が
否定された場合は本ルーチンが終了させられるが、両方
が肯定された場合は、ステップSC8において、それま
でオン状態とされていた第4電磁弁S4がオフ状態に切
り換えられる。また、続くステップSC9において、リ
ニヤソレノイド弁SLU の駆動電流ISLU が変化させられ
る。たとえば、出力圧PSLU がそれまでよりも低くされ
ることにより、ロックアップコントロール弁100のス
プール弁子134がスプリング138の付勢力に従って
図9の左側に示す解放側油室116から排出される作動
油を抑制する側、すなわち解放側油室116内の油圧P
off を高める側に位置させられる。
【0049】上記のようにして第4電磁弁S4がオフ状
態に切り換えられ、且つロックアップコントロール弁1
00のスプール弁子134がスプリング138の付勢力
に従って図9の左側に示す解放側油室116から排出さ
れる作動油を抑制する側へ位置させられると、ロックア
ップリレー弁98が正常であれば、ロックアップリレー
弁98のスプール弁子104が図9の左側に示す位置に
位置させられるので、係合側油室118内の作動油は、
係合側ポート120、排出ポート122、オイルクーラ
126を経て解放され、ロックアップクラッチ24が解
放される。しかし、ロックアップリレー弁98がそのス
プール弁子104がオン側位置に位置する故障状態であ
れば、第4電磁弁S4がオフ状態に切り換えられたにも
拘わらず解放側ポート114と排出ポート128とが連
通させられる一方、上記のようにロックアップコントロ
ール弁100のスプール弁子134がスプリング138
の付勢力に従って図9の左側に示す側へ位置させられる
ことから、供給ポート146に供給されている第2ライ
ン油圧PL2が制御ポート130を経て上記解放側油室1
16へ供給されるので、ロックアップクラッチ24がそ
れまでのオン状態からオフまたはスリップ状態へ変化す
る。
【0050】次いで、ステップSC10では、エンジン
回転速度NE およびタービン回転速度NT の関係がそれ
までに比較して変化したか否かが判断される。たとえ
ば、ロックアップクラッチ24の回転速度差或いはスリ
ップ量|NE −NT |が、予め設定された値α1 を超え
たか否かが判断される。第4電磁弁S4がオフ状態に切
り換えられたときにロックアップコントロール弁100
のスプール弁子134が図9の左側に示す側へ位置させ
られることに起因して、ロックアップクラッチ24のス
リップ量が増加するということは、ロックアップリレー
弁98がオン側に位置する故障によってロックアップク
ラッチ24がオン状態であったが、ロックアップコント
ロール弁100により解放側油室116に第2ライン圧
L2が供給されることによりオフまたはスリップ状態へ
変化させられたことを示しているのある。
【0051】上記ステップSC10の判断が否定された
場合には本ルーチンが終了させられる。しかし、肯定さ
れた場合には、ステップSC11において、ロックアッ
プリレー弁98の故障判断が行われてその見直し処理が
実行されるとともに、ステップSC12において、自動
変速機14がその第1速ギヤ段および第2速ギヤ段へシ
フトダウンされることが禁止される。
【0052】上述のように、本実施例によれば、解放圧
出力手段190に対応するステップSC8によりロック
アップリレー弁98をロックアップクラッチ24の解放
側に位置させるための油圧信号(すなわち切換圧PSW
零)が発生させられている状態において、ロックアップ
コントロール弁変化手段192に対応するステップSC
9によりロックアップコントロール弁100が解放側油
室116内の排圧を抑制させる側に変化させられたと
き、故障判定手段194に対応するステップSC10に
より、そのときのロックアップクラッチ24のスリップ
状態の変化に基づいて、ロックアップクラッチ24を係
合させる側にロックアップリレー弁98が位置する故障
が判定される。したがって、ロックアップリレー弁98
が係合側に位置する故障が発生しても、それに対応して
ロックアップコントロール弁100を制御してロックア
ップクラッチ24を係合させることによりその微小なす
べりを防止することができ、ロックアップクラッチの耐
久性の低下が好適に防止される。
【0053】図12は、図9に示す油圧制御回路84に
おいて、第4発明に対応する変速用電子制御装置78の
制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。図
において、非走行レンジ判定手段200によりシフトレ
バー72がNレンジ、Pレンジなどの非走行レンジへ操
作されていることが判定された場合に、解放圧出力手段
202によって、ロックアップクラッチ24を解放させ
る側にロックアップリレー弁98を位置させる油圧信号
(すなわち切換圧PSWが零)が第4電磁弁S4から発生
させられ、且つロックアップコントロール弁変化手段2
04によりロックアップコントロール弁100が解放側
油室116内の排圧を抑制させる側に変化させられたと
きには、故障判定手段206により、そのときのロック
アップクラッチ24のスリップ状態の変化に基づいて、
ロックアップクラッチ24を係合させる側にロックアッ
プリレー弁が位置する故障が判定される。したがって、
ロックアップコントロール弁を制御してロックアップク
ラッチを係合させることによりその微小なすべりを防止
することができ、ロックアップクラッチの耐久性の低下
が好適に防止される。
【0054】図13は、図12の実施例における変速用
電子制御装置78の制御作動の要部を説明するフローチ
ャートである。図において、ステップSD1では、入力
信号処理が実行されて各入力信号が読み込まれる。続く
ステップSD2では、シフトレバー72がPレンジへ操
作されたか否かが判断される。このステップSD2の判
断が否定された場合にはステップSD3においてシフト
レバー72がNレンジへ操作されたか否かが判断され
る。このステップSD3の判断が否定された場合には本
ルーチンが終了させられる。しかし、上記ステップSD
2およびSD3のいずれか一方の判断が肯定された場合
には非走行のレンジであるので、ステップSD4におい
て、自動変速機14の入力軸20の回転数センサが正常
であるか否かが判断される。
【0055】上記ステップSD4の判断が否定された場
合には本ルーチンが終了させられるが、肯定された場合
には、続くステップSD5において、前記ステップSC
4と同様に、油圧制御回路84の作動油の温度TOIL
予め設定された値T1 以上であるか否かが判断される。
【0056】次いで、ステップSD6、SD7、SD
8、SD9では、前述のステップSC8、SC9、SC
10、SC11と同様に、第4電磁弁S4がオフ状態と
され、且つリニヤソレノイド弁SLU からの出力圧PSLU
が変化させられてロックアップコントロール弁100が
図9の左側に示す位置へ変化させられ、ロックアップク
ラッチ24の入力軸回転速度NE および出力軸回転速度
T の関係の変化の有無が判定され、その変化に基づい
てロックアップリレー弁98のオン側に位置する故障が
判定される。図1の自動変速機14において、たとえば
ロックアップクラッチ24が係合状態から解放状態とさ
れると、入力軸20、タービンランナ22、HL遊星歯
車装置34のキャリヤKoなどの回転抵抗分やブレーキ
Boの引きずり抵抗分だけエンジン10の負荷が少なく
なってエンジン回転速度NE が増加側に変化するのであ
る。
【0057】そして、ステップSD10において、シフ
トレバー72がN或いはPレンジの非走行レンジからD
レンジ、Sレンジ、Lレンジ、Rレンジなどの走行レン
ジへ操作されないようにするシフトロック処理が実行さ
れる。このシフトロック処理では、たとえばブレーキペ
ダルを踏み込んでいないときにシフトレバー72のNレ
ンジからDレンジへの操作を阻止する阻止機構が利用さ
れる。
【0058】上述のように、本実施例によれば、非走行
レンジ判定手段200に対応するステップSD2および
SD3によりシフトレバー72が非走行レンジへ操作さ
れていることが判定された場合に、解放圧出力手段20
2に対応するステップSD6によって、ロックアップク
ラッチ24を解放させる側にロックアップリレー弁98
を位置させる油圧信号(すなわち切換圧PSWが零)が第
4電磁弁S4から発生させられ、且つロックアップコン
トロール弁変化手段204に対応するステップSD7に
よりロックアップコントロール弁100が解放側油室1
16内の排圧を抑制させる側に変化させられたときに
は、故障判定手段206により、そのときのロックアッ
プクラッチ24のスリップ状態の変化に基づいて、ロッ
クアップクラッチ24を係合させる側にロックアップリ
レー弁98が位置する故障が判定される。したがって、
ロックアップコントロール弁100を制御してロックア
ップクラッチ24を係合させることによりその微小なす
べりを防止することができ、ロックアップクラッチ24
の耐久性の低下が好適に防止される。
【0059】また、本実施例によれば、自動変速機14
が中立状態となる非走行レンジにおいてロックアップリ
レー弁98のオン側に位置する故障が判定されることか
ら、シフトレバー72が走行レンジへ操作されることを
阻止するシフトロックを実行することができる。
【0060】図4の破線は、第4電磁弁S4が設けられ
た場合にそれから出力される切換圧PSWをロックアップ
リレー弁98の油室168へ導く油路を示している。こ
の油室168へ切換圧PSWが作用されると、スプール弁
子104は優先的にオフ位置に位置させられる。したが
って、前記図10および図12にそれぞれ示す実施例
は、第4電磁弁S4を備えた図4の油圧制御回路にも適
用され得る。
【0061】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明は他の態様で実施することも
できる。
【0062】たとえば、前述の実施例の自動変速機14
は、前進5速のギヤ段を備えたものであったが、前進4
速のギヤ段を備えたものであってもよいし、前進6速以
上のギヤ段を備えたものであってもよい。
【0063】また、前述の図4の油圧制御回路84にお
いて、ソレノイドリレー弁86は自動変速機14の第2
速ギヤ段と第3速ギヤ段との間で切り換えられるように
構成されていたが、他のギヤ段との間で切り換えられて
もよい。
【0064】また、前述のステップSC9およびSD7
におけるリニヤソレノイド弁SLU の出力圧PSLU の変化
は、最小値から最大値への変化ではなく、そのときの車
両の伝達トルクに応じて決定されるロックアップクラッ
チ24のスリップが発生する程度の値への変化であって
もよいし、上記出力圧PSLU は所定の周期で複数回繰り
返し変化させられてもよい。
【0065】また、前述の故障判定手段194、206
に対応するステップSC10、SD8では、ロックアッ
プクラッチ24の回転速度差|NE −NT |が予め設定
された値α1 を超えたか否かに基づいて、回転速度NE
と回転速度NT との関係の変化の有無が判定されていた
が、ロックアップクラッチ24の回転速度比|NE /N
T |が予め設定された値β1 を超えたか否かに基づいて
判定されてもよい。
【0066】また、上記ステップSC10、SD8で
は、解放側油室116内の油圧Poffの変化に対して、
ロックアップクラッチ24の回転速度差の変化分Δ|N
E −N T |が予め設定された値α2 を超えたか否か、或
いはロックアップクラッチ24の回転速度比の変化分Δ
|NE /NT |が予め設定された値β2 を超えたか否か
に基づいて判定されてもよい。
【0067】また、上記ステップSC10、SD8で
は、回転速度NE の変化分ΔNE と回転速度NT の変化
分ΔNT との差ΔNE −ΔNT が予め設定された値γを
超えたか否かに基づいて判定されてもよい。
【0068】また、前述の図13の実施例では、ロック
アップリレー弁98のオン側に位置する故障が判定され
た場合は、ステップSD10においてシフトレバー72
の非走行レンジから走行レンジへの操作が阻止されるよ
うになっていたが、それに替えて、変速用電子制御装置
78からエンジン用電子制御装置76へエンジン10の
回転を停止させる信号を出力するステップが設けられて
いてもよい。
【0069】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される自動変速機の一例の構成を
説明する骨子図である。
【図2】図1の自動変速機における、複数の摩擦係合装
置の作動の組合わせとそれにより成立するギヤ段との関
係を示す図表である。
【図3】図1の車両に設けられる電気的構成を説明する
ブロック線図である。
【図4】図1および図3の油圧制御回路の要部を説明す
る図である。
【図5】図3の変速用電子制御装置の制御機能の要部で
あって、第1発明に対応する機能を説明する機能ブロッ
ク線図である。
【図6】図3の変速用電子制御装置の制御作動の要部で
あって、第1発明に対応する制御作動を説明するフロー
チャートである。
【図7】図3の変速用電子制御装置の制御機能の要部で
あって、第2発明に対応する機能を説明する機能ブロッ
ク線図である。
【図8】図3の変速用電子制御装置の制御作動の要部で
あって、第2発明に対応する制御作動を説明するフロー
チャートである。
【図9】本発明の他の実施例の油圧制御回路を示す図で
あって、図4に相当する図である。
【図10】図9の実施例に用いられる変速用電子制御装
置の制御機能の要部であって、第3発明に対応する機能
を説明する機能ブロック線図である。
【図11】図9の変速用電子制御装置の制御作動の要部
であって、第3発明に対応する制御作動を説明するフロ
ーチャートである。
【図12】図9の実施例に用いられる変速用電子制御装
置の他の制御作動の要部であって、第4発明に対応する
制御作動を説明するフローチャートである。
【図13】図9の実施例に用いられる変速用電子制御装
置の他の制御作動の要部であって、第4発明に対応する
制御作動を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
10:エンジン 14:自動変速機 24:ロックアップクラッチ 86:ソレノイドリレー弁(切換弁) 98:ロックアップリレー弁 100:ロックアップコントロール弁 170:ロックアップリレー弁故障検出手段 172:シフトアップ手段 180:ロックアップリレー弁故障検出手段 182:切換制御手段 SLU :リニヤソレノイド弁(電磁式油圧信号発生手段) 190:解放圧出力手段 192:ロックアップコントロール弁変化手段 194:故障判定手段 200:非走行レンジ判定手段 202:解放圧出力手段 204:ロックアップコントロール弁変化手段 206:故障判定手段 S4:第4電磁弁(電磁切換弁)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロックアップクラッチを有する自動変速
    機が搭載された車両において、該ロックアップクラッチ
    を解放させる解放側油室へ作動油を供給する状態から該
    ロックアップクラッチを係合させる係合側油室へ作動油
    を供給する状態へ切り換えられるロックアップリレー弁
    と、前記解放側油室から該ロックアップリレー弁を通し
    て流出する作動油を制御することにより該解放側油室内
    の油圧を制御するロックアップコントロール弁と、該ロ
    ックアップリレー弁およびロックアップコントロール弁
    の作動を制御するための油圧信号を発生する電磁式油圧
    信号発生弁と、前記自動変速機の所定のギヤ段以下にお
    いて切り換えられることにより前記ロックアップリレー
    弁へ該油圧信号が供給されることを阻止する切換弁とを
    備えたロックアップクラッチの制御装置であって、 前記ロックアップリレー弁が前記ロックアップクラッチ
    を係合させる側に位置する故障状態を検出するロックア
    ップリレー弁故障検出手段と、 該ロックアップリレー弁故障検出手段により前記ロック
    アップリレー弁が前記ロックアップクラッチを係合させ
    る側に位置する故障状態が検出された場合には、前記自
    動変速機を前記所定のギヤ段よりも高速側のギヤ段へシ
    フトアップさせるシフトアップ手段とを、含むことを特
    徴とするロックアップクラッチの制御装置。
  2. 【請求項2】 ロックアップクラッチを有する自動変速
    機が搭載された車両において、該ロックアップクラッチ
    を解放させる解放側油室へ作動油を供給する状態から該
    ロックアップクラッチを係合させる係合側油室へ作動油
    を供給する状態へ切り換えられるロックアップリレー弁
    と、前記解放側油室から該ロックアップリレー弁を通し
    て流出する作動油を制御することにより該解放側油室内
    の油圧を制御するロックアップコントロール弁と、該ロ
    ックアップリレー弁およびロックアップコントロール弁
    の作動を制御するための油圧信号を発生する電磁式油圧
    信号発生弁と、前記自動変速機の所定のギヤ段以下にお
    いて切り換えられることにより前記ロックアップリレー
    弁へ該油圧信号が供給されることを阻止する切換弁とを
    備えたロックアップクラッチの制御装置であって、 前記ロックアップリレー弁が前記ロックアップクラッチ
    を係合させる側に位置する故障状態を検出するロックア
    ップリレー弁故障検出手段と、 該ロックアップリレー弁故障検出手段により前記ロック
    アップリレー弁が前記ロックアップクラッチを係合させ
    る側に位置する故障状態が検出された場合には、前記自
    動変速機が前記所定のギヤ段以下にも係わらず前記切換
    弁を優先的に切り換えて前記制御油圧が供給されること
    を許容する切換制御手段とを、含むことを特徴とするロ
    ックアップクラッチの制御装置。
  3. 【請求項3】 ロックアップクラッチを有する自動変速
    機が搭載された車両において、該ロックアップクラッチ
    を解放させる解放側油室へ作動油を供給する状態から該
    ロックアップクラッチを係合させる係合側油室へ作動油
    を供給する状態へ切り換えられるロックアップリレー弁
    と、前記解放側油室から該ロックアップリレー弁を通し
    て流出する作動油を制御することにより該ロックアップ
    クラッチの解放側油室内の油圧を制御するロックアップ
    コントロール弁と、前記ロックアップリレー弁を切り換
    えるための油圧信号を出力する電磁切換弁とを備えたロ
    ックアップクラッチの制御装置であって、 前記車両の走行中において前記電磁切換弁に、前記ロッ
    クアップリレー弁を前記ロックアップクラッチの解放側
    に位置させるための油圧信号を出力させる解放圧出力手
    段と、 該解放圧出力手段により前記ロックアップリレー弁を前
    記ロックアップクラッチの解放側に位置させるための油
    圧信号が発生させられたときに、前記ロックアップコン
    トロール弁を前記解放側油室内の排圧を抑制させる側に
    変化させるロックアップコントロール弁変化手段と、 該ロックアップコントロール弁変化手段によって前記ロ
    ックアップコントロール弁が前記解放側油室内の排圧を
    抑制させる側に変化させられたときの前記ロックアップ
    クラッチの状態の変化に基づいて、前記ロックアップリ
    レー弁が前記ロックアップクラッチを係合させる側に位
    置する故障を判定する故障判定手段とを、含むことを特
    徴とするロックアップクラッチの制御装置。
  4. 【請求項4】 ロックアップクラッチを有する自動変速
    機が搭載された車両において、該ロックアップクラッチ
    を解放させる解放側油室へ作動油を供給する状態から該
    ロックアップクラッチを係合させる係合側油室へ作動油
    を供給する状態へ切り換えられるロックアップリレー弁
    と、前記解放側油室から該ロックアップリレー弁を通し
    て流出する作動油を制御することにより該ロックアップ
    クラッチの解放側油室内の油圧を制御するロックアップ
    コントロール弁と、前記ロックアップリレー弁を切り換
    えるための油圧信号を出力する電磁切換弁とを備えたロ
    ックアップクラッチの制御装置であって、 シフトレバーが非走行レンジへ操作されていることを判
    定する非走行レンジ判定手段と、 該非走行レンジ判定手段により前記シフトレバーが非走
    行レンジへ操作されたことが判定されているときに、前
    記電磁切換弁に、前記ロックアップリレー弁を前記ロッ
    クアップクラッチの解放側に位置させるための油圧信号
    を出力させる解放圧出力手段と、 該解放圧出力手段により前記ロックアップリレー弁を前
    記ロックアップクラッチの解放側に位置させるための油
    圧信号が発生させられたときに、前記ロックアップコン
    トロール弁を前記解放側油室内の排圧を抑制させる側に
    変化させるロックアップコントロール弁変化手段と、 該ロックアップコントロール弁変化手段によって前記ロ
    ックアップコントロール弁が前記解放側油室内の排圧を
    抑制させる側に変化させられたときの前記ロックアップ
    クラッチの状態の変化に基づいて、前記ロックアップリ
    レー弁が前記ロックアップクラッチを係合させる側に位
    置する故障を判定する故障判定手段とを、含むことを特
    徴とするロックアップクラッチの制御装置。
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