JP3200673B2 - 体液吸収用当て材 - Google Patents
体液吸収用当て材Info
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Description
使用する体液吸収用当て材に関するものである。
り、汗や経血、尿その他の体液を吸収させ、装着部位を
清潔に保つ体液吸収用当て材が知られている。
を吸収・保持すべき吸収材とが相互に積層され、通常吸
収材の裏側には吸収した体液を下着側に移行させないよ
うにするための防漏性のバック・シートが積層されてい
る。
50%以上配合された構成の不織布から形成されてい
た。また、前記吸収材は合成繊維製の剛性の高い不織布
から形成されていた。
吸収材が合成繊維製の不織布から形成され全体としてコ
シがありヨレにくいという利点がある反面において、や
やかぶれ易い傾向があると共に皮膚への肌触りに硬い感
触があるという問題があった。これでは使用感があまり
良くなく、改善が求められていた。
来よりもかぶれにくいと共に皮膚への感触に優れ、ヨレ
にくい体液吸収用当て材を提供しようとするものであ
る。
この発明では次のような技術的手段を講じている。
吸収材とを具備する体液吸収用当て材であって、前記表
面材は、主としてセルロース系繊維から構成されて柔軟
性を有する不織布から成り、前記吸収材は親水性の不織
布により成ると共に、この不織布は主として平均繊維径
が約1〜3デニールの繊維から構成され且つ変形に対す
る全体としての弾性復帰性を付与すべく平均繊維径が約
4〜8デニールの中空の合成繊維を含むことを特徴とす
る。
ス系繊維を約70%以上含んで構成されることとして実
施することもできる。セルロース系繊維として、例えば
コットン繊維やレーヨン繊維などを選択することができ
る。これらの繊維で構成された不織布は、吸湿性に優れ
るのである。
均繊維径が約4〜8デニールの中空の合成繊維を約5〜
30%含んで構成されることとして実施することもで
き、前記中空の合成繊維が、ポリエステル繊維又はポリ
プロピレン繊維であることとして実施することもでき
る。また、前記吸収材を形成する不織布が、全体として
の弾性復帰性を付与すべく巻縮した形状の繊維を約10
〜30%含んで構成されることとして実施することもで
きる。
ク・シートが積層されたこととして実施することもでき
る。バック・シートとして、例えば透湿性フィルムなど
を選択することができる。
吸収材を形成する不織布のうち、少なくとも表面材を形
成する不織布が結合剤を含まないこととして実施するこ
ともできる。
る親水性の不織布は、主として平均繊維径が約1〜3デ
ニールの繊維から構成され且つ変形に対する全体として
の弾性復帰性を付与すべく平均繊維径が約4〜8デニー
ルの中空の合成繊維を含むので、全体として適度な柔軟
性を持ちながら使用時の変形に対する回復性が高い。ま
た、皮膚に接触する表面材は主としてセルロース系繊維
から構成されて柔軟性を有する不織布から成り、かぶれ
にくいと共に吸湿性に富み皮膚への感触に優れる。
径が約4〜8デニールの中空の合成繊維を約5〜30%
含んで構成されることとすると、全体的によれにくくな
るという利点がある。なお、約5%未満では変形に対す
る全体としての弾性復帰性に欠ける場合があり、約30
%を越えるとザラ付き感やゴワ付き感が発生し使用感が
悪化する場合がある。
る不織布のうち、少なくとも表面材を形成する不織布が
結合剤を含まないこととすると、皮膚への刺激を軽減し
てよりかぶれにくくすることができる。
図面を参照して説明する。
体液吸収用当て材は、パンティー(図示せず)に貼着し
て使用することにより、汗や経血、尿その他の体液を表
面材1から吸収材2へと吸収・保持させ、装着部位を清
潔に保つもの(パンティー・ライナーとも通称される)
としている。
2とが相互に積層されており、前記吸収材2の裏側に
は、パンティーへの体液の湿潤を防止するため防漏性の
バック・シート3が積層されている。この実施例では、
バック・シート3としてポリエチレン・フィルムを用い
た。そして、表面材1と吸収材2、吸収材2とバック・
シート3との相互間にそれぞれホットメルト接着剤4
(図2参照)をスパイラル状に塗布し、それぞれを積層
した状態で熱圧着することにより、体液吸収用当て材を
形成している。この外周縁5は、ヒート・シールされて
いる。さらに、このバック・シート3におけるパンティ
ーへの装着面6には、これを貼着するための接着剤(図
示せず)を塗布すると共に剥離紙(図示せず)を貼付し
ている。使用の際には、剥離紙を剥がしてパンティーの
内側に貼着するのである。
で構成され柔軟性を有する不織布(40g/m2 )によ
り形成した。コットン繊維は素材が天然セルロースであ
るので吸湿性があり皮膚表面の水分を適度に保つことが
できると共に、繊維自身が水分を吸って柔らかくなるの
で皮膚との摩擦が少なく、さらに、静電気の発生が極め
て少ないという利点がある。
ース系繊維から構成され柔軟性を有していればよいが、
セルロース系繊維を約70%以上含んで構成されること
が柔軟性の点で好ましい。セルロース系繊維として、前
記コットン繊維の他にレーヨン繊維などを選択すること
ができる。これらの繊維で構成された不織布は、吸湿性
に優れるという利点もある。
繊維を絡める公知の所謂ウォーター・ジェット製法によ
り、結合剤(バインダー)を含まないノー・バインダー
方式のものとしている。したがって、結合剤による皮膚
への直接的な刺激がなく、汗を通して化学物質が経皮吸
収される心配がない。つまり、洗いっぱなしの清涼感が
あると共にかぶれにくいという利点がある。なお、ノー
・バインダー方式のものとして前記ウォーター・ジェッ
ト製法の他に、繊維同士を熱融着させる公知のサーマル
・ボンド製法や針で物理的に繊維を絡ませる公知のニー
ドル・パンチ製法などを選択することもできる。
に複数の貫通孔7(図1参照)を形成しており、この貫
通孔7により表面材1から吸収材2への迅速・確実な体
液の移行を図っている。また、貫通孔7により皮膚への
接触面積が減少するため、べた付き感が少なくなるとい
う利点もある。
2 )により形成している。この吸収材2を形成する不織
布は繊維同士を熱融着させる公知のサーマル・ボンド製
法により形成し結合剤を用いていないので、吸収した体
液中に結合剤が溶出し表面材1に逆戻りして皮膚に間接
的に刺激を与えることはない。
の各繊維から形成している。 ポリエステルとポリエチレンとの複合ステープル
(平均繊維径が2デニールで、平均繊維長が51mm)
…吸収材2の不織布の約70%。
がポリエチレンで包皮された複合繊維で、不織布形成の
際にポリエチレンがバインダーとして機能すると共にポ
リエステル繊維が弾性復帰機能を発揮する。 クリンプ・タイプのポリエチレン・ステープル(平
均繊維径が2.5デニールで、平均繊維長が51mm)
…吸収材2の不織布の約20%。
形に対する全体としての弾性復帰性を付与する。 中空タイプのポリエステル・ステープル(平均繊維
径が6デニールで、平均繊維長が51mm)…吸収材2
の不織布の約10%。
8デニールであることが好ましく、太すぎると使用時に
ザラ付き感が生じてしまう傾向がある。6デニール程度
の太さが変形に対する全体としての弾性復帰性の点より
望ましい。
用状態を説明する。この実施例の体液吸収用当て材は、
パンティーに貼着して使用する。すると、吸収材2を形
成する親水性の不織布が、クリンプ・タイプのポリエチ
レン・ステープルと中空タイプのポリエステル・ステー
プルとを含んでいるので、変形に対する全体としての弾
性復帰性を有し、コシがある。また、皮膚に接触する表
面材1は、コットン繊維が100%で構成され柔軟性を
有する不織布により形成されているので、柔軟性に富み
かぶれにくいと共に皮膚への感触に優れるという利点が
ある。
比較例の体液吸収用当て材とを用い評価試験を行った。
比較例のものは、レーヨン繊維が約50%と合成繊維が
約50%とが混合された不織布から成る表面材と、ポリ
エチレンとポリエステルとの複合繊維が用いられ変形回
復性は高いが肌触りのかたい不織布及びポリエステルと
パルプとが混合され変形回復性が少ない吸収紙が積層さ
れた吸収材と、ポリエチレン・フィルムから成るバック
・シートとが積層されて熱圧着され、バック・シートの
裏側に接着剤が塗布された構造である。 (1)皮膚に対する刺激性に関する評価試験 次の方法により評価試験を行った。実施例及び比較例の
体液吸収用当て材を直径7mmの円形状に切り取ってパ
ッチテスト用絆創膏にセットし、生理食塩水を1滴(約
40〜60μ)滴下して体液吸収用当て材を湿らせる。
そして、前記それぞれの体液吸収用当て材の試料を30
名の被験者の上腕内側に貼付する。24時間経過後、貼
付した体液吸収用当て材の試料を除去し、その60分後
に陽性率を求めた。この陽性率とは、被験者30名中に
於ける明らかな紅斑が確認された人数の率をいう。
にも認められなかったのに対し、比較例のものは10%
の者に紅斑が認められた。すなわち、この実施例の体液
吸収用当て材は皮膚に対する刺激が少なく、使用しても
非常にかぶれにくく皮膚への感触に優れるものと考えら
れる。 (2)摩擦感に関する評価試験 次の方法により評価試験を行った。摩擦感テスター(カ
トーテック社製、商品名KES−SE)を用い、実施例
及び比較例の体液吸収用当て材の表面摩擦感を測定・数
値化した。この数値(MMD値という)が大きいほどザ
ラ付き感が強く、MMD値が小さいほど滑らかですべり
が良いと評価され、人間の感じるザラ付き感と対応が取
れていると言われる。
ものはMMD値=0.0122、比較例のものはMMD
値=0.0213であった。すなわち、この実施例のも
のは比較例のものと較べて滑らかで摩擦感が少なく肌へ
の刺激が少ないものと評価され、使用しても非常にかぶ
れにくく皮膚への感触に優れるものと考えられる。
うな構成であり次の効果を有する。
触に優れ、ヨレにくい体液吸収用当て材を提供すること
ができる。
面斜視図。
Claims (7)
- 【請求項1】 表面材と吸収材とを具備する体液吸収用
当て材であって、前記表面材は、主としてセルロース系
繊維から構成されて柔軟性を有する不織布から成り、 前記吸収材は親水性の不織布により成ると共に、この不
織布は主として平均繊維径が約1〜3デニールの繊維か
ら構成され且つ変形に対する全体としての弾性復帰性を
付与すべく平均繊維径が約4〜8デニールの中空の合成
繊維を含むことを特徴とする体液吸収用当て材。 - 【請求項2】 前記表面材を形成する不織布が、セルロ
ース系繊維を約70%以上含んで構成される請求項1記
載の体液吸収用当て材。 - 【請求項3】 前記吸収材を形成する不織布が、平均繊
維径が約4〜8デニールの中空の合成繊維を約5〜30
%含んで構成される請求項1又は2記載の体液吸収用当
て材。 - 【請求項4】 前記中空の合成繊維が、ポリエステル繊
維又はポリプロピレン繊維である請求項1乃至3のいず
れかに記載の体液吸収用当て材。 - 【請求項5】 前記吸収材を形成する不織布が、全体と
しての弾性復帰性を付与すべく巻縮した形状の繊維を約
10〜30%含んで構成される請求項1乃至4のいずれ
かに記載の体液吸収用当て材。 - 【請求項6】 前記吸収材の裏側に、防漏性のバック・
シートが積層された請求項1乃至5のいずれかに記載の
体液吸収用当て材。 - 【請求項7】 前記表面材を形成する不織布と前記吸収
材を形成する不織布のうち、少なくとも表面材を形成す
る不織布が結合剤を含まない請求項1乃至6のいずれか
に記載の体液吸収用当て材。
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Publication Number | Publication Date |
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1994
- 1994-07-12 JP JP16039994A patent/JP3200673B2/ja not_active Expired - Fee Related
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