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JP3200496B2 - 多関節型ロボット制御装置 - Google Patents

多関節型ロボット制御装置

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JP3200496B2
JP3200496B2 JP08544993A JP8544993A JP3200496B2 JP 3200496 B2 JP3200496 B2 JP 3200496B2 JP 08544993 A JP08544993 A JP 08544993A JP 8544993 A JP8544993 A JP 8544993A JP 3200496 B2 JP3200496 B2 JP 3200496B2
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彰啓 伊藤
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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  • Manipulator (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多関節ロボット制御装置
に係り、特に多関節型ロボットのロバストな非干渉化制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スカラ型ロボットのような多関節ロボッ
トの場合、通常の各軸の慣性力や摩擦力のほかに、各軸
間に慣性干渉力やコリオリ力・遠心力などが働いてい
る。このような相互干渉力があると、ある軸だけに対す
る指令が他の軸の出力にも影響を与えるため、本来望ま
ない応答が現われることになる。特に慣性干渉力は加速
度に依存するので、停止時のオーバーシュートやタクト
に悪い影響を与える。
【0003】従来は各軸の駆動装置が高減速比でその影
響が弱められ、これらの干渉力は「その他外乱」として
積分補償のみですませ、構造の簡単な各軸ごとのPIサ
ーボ系を構成するのが一般的であった。しかし、年々ロ
ボットの動作性能に対する要求が高まって、アームスピ
ードは増加し、タクトも従来の半分以下というレベルに
なってきている。このような要求に対し、PI制御では
補償しきれないダイナミクスの影響や、高減速比駆動で
あっても干渉力などの影響が無視できなくなる。
【0004】これに対し、最近、外乱推定によるロバス
ト制御が注目されている。これは外乱推定オブザーバに
より外乱を補償した後、その補償後の系に対して、状態
(速度)オブザーバを付けて制御系を構成するもので、
演算量も多い。また、外乱としてステップ状外乱を想定
しているため、過渡的な応答には偏差が大きくなるとい
うことには変わりはない。さらに精度を向上するために
は、ダイレクトドライブ方式が有利であるが、そのとき
はこのような外乱の影響は非常に大きなものとなり、も
っと積極的に対処することが不可欠となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、相互干渉力を補
償し、指令の出力応答に見かけ上何の干渉もないよう制
御する非干渉化制御の手法があり、これまで種々の手法
が提案されてきている。しかし、これらは理論や構成が
複雑であったり、正確なパラメータや計算精度を要する
ことが多かった。さらに、ロバスト性を付加するために
補償器を挿入すると、次数が増大し演算量を増すことに
なる。
【0006】最近、マイクロプロセッサの速度は向上し
ているとはいえ、経済的理由などで実用上まだ演算量の
多少は大きな問題である。そして、整数演算をさせるこ
とがほとんどであるため、演算誤差が外乱として制御系
に影響を及ぼすことになる。
【0007】本発明の目的は以上のような問題を解決す
る簡易かつ計算誤差や外乱にも強い実用的な多関節ロボ
ットの非干渉化制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、所定の位置指令信号v(k)に応じて所定の
演算装置により算出された制御入力u(k)=Q
-1(δ){K(δ)u(k)+H(δ)y(k)}+G
(k)(但し、K(δ)=K δ+K ,H(δ)=
δ +H δ+H ,Q -1 (δ)=1/I(δ
δ+q ))により多関節型ロボットを駆動制御
し、該ロボットの角位置出力信号y(k)を出力するよ
うに構成された関節ロボット制御装置において、前
記演算装置は、前記位置指令信号v(k)から角位置出
力信号y(k)に至る伝達関数行列が、干渉要素がな
く、対角な2次の希望伝達関数N(δ)M −1 (δ)
(但し、M(δ)=I(δ +m δ+m ),N
(δ)=Im ))を持つ伝達関数行列となるように構
成されており、前記制御入力u(k)の、状態オブザー
バによる状態フィードバック係数を含んだ部分Q
-1(δ){K(δ)u(k)+H(δ)y(k)}に、
その次数を外乱の次数dに応じて上げ、K(δ)の係数
Ki(i=0〜d)をQ(δ)の係数Qi(i=0〜
d)に等しくすることによって、外乱補償機能を付加
し、このような外乱ロバスト性を持たせた制御法則に基
づいて前記制御入力信号を算出するようにしたことを要
旨とする。
【0009】
【作用】本発明では、制御入力u(k)=Q-1(δ)
{K(δ)u(k)+H(δ)y(k)}+G(k)
の、状態オブザーバとその状態オブザーバによる状態フ
ィードバック係数を含んだ部分Q-1(δ){K(δ)u
(k)+H(δ)y(k)}に、その次数を外乱の次数
dに応じて上げ、K(δ)の係数Ki(i=0〜d)を
Q(δ)の係数Qi(i=0〜d)に等しくすることに
よって、外乱補償機能を含ませている。これにより、ロ
ボットに入力するトルク指令とロボットの位置出力だけ
から、少ない制御器次数(すなわち少ない演算量)でロ
バスト性を保ちつつ制御目的を達成している。この場
合、制御目的は多関節型ロボットの非干渉化と各軸ごと
の希望モデル(伝達関数)への極配置である。すなわ
ち、単に制御器次数が少ないだけでなく、外乱補償、非
干渉化及び極配置という三つの機能を1ステップで同時
に達成する、極めてシンプルな設計法と制御アルゴリズ
ムを提供することができる。
【0010】
【実施例】一般にn軸の多関節型ロボットの運動方程式
は次式のように表わせる。
【0011】
【数1】
【0012】ここで、M( )はn×n慣性行列、D
( )は粘性摩擦・コリオリ力・遠心力・逆起電力に関
するn×n行列で各々非対角要素が干渉項である。Kは
モータ・ドライバ・駆動機構などのn×nの対角なゲイ
ン行列、fはクーロン摩擦・重力を表わすn次元ベクト
ルである。またθ,dθ/dt,d2θ/dt2はそれぞ
れ軸角度、角速度、角加速度を表わし、uはドライバに
印加されるn次元制御入力信号である。
【0013】実際の制御アルゴリズムは、マイクロプロ
セッサ上にソフトウエアとしてインプリメントされるこ
とを前提として、入力をDAコンバータで0次ホールド
し、サンプリング時間τs(s)で離散化する。このよ
うにして式(1)を離散系状態方程式で表わすと、
【0014】
【数2】
【0015】ここで、η(k)はクーロン摩擦・重力等
の定値外乱項である。もとの連続系には零点(伝達関数
の分子多項式の根)はないが、このような離散化によっ
て単位円近傍に零点をもつようになり、サンプリング時
間を短くすると零点が単位円の外側にある非最小位相系
となる。このことはまた後で扱うことにする。ここで後
述する外乱補償機能により、式(2)の定値外乱η
(k)は完全に補償されるためη項を除いて考え、式
(2),(3)をrrp分解して進み演算子z(時系列
信号s(k)に対し、s(k+1)=zs(k)となる
ような演算子)のn×n多項式行列P(z),R(z)
によって表わすと、
【0016】
【数3】 y(k)=R(z)P-1(z)u(k) (4) となる。この式(4)が制御対象の離散系伝達関数行列
で、多変数系を扱う場合のひとつの表現方法である。
【0017】ここで以降の論議を簡便にするため、新た
に演算子δ=z−1を用いる。これにより制御対象の多
項式行列を表わすと次のようになる。
【数4】 P(δ)=Iδ2+P1δ+P0 (5) R(δ)=R1δ+R0 (6) ロボットの位置決め制御の場合、P0=0であるが、
1,R1,R0は対角要素のほかに非対角の0でない干
渉要素がある。また、R(δ)は正則とする(逆行列が
存在する)が、この仮定は通常のロボットでは成立す
る。
【0018】次に、外乱モデルを求める。式(2)でη
を表わす外乱モデルは、各軸ごとにη(t)=η0+η1
t+……+ηddで表わされ、そのz変換をδで表わす
と、
【数5】 η(δ)=η0/δ+……+ηd/δd+1 (7) のように定義できる。ηは定値外乱であるからd=0で
ある。なお、η1は未知である。
【0019】さて本発明の制御目的は、ロボットの動特
性が非干渉化され、さらに各軸ごとの伝達関数が極配置
され、希望伝達関数に一致することである。つまり、各
軸ごとに伝達関数m(δ)=m0/(δ2+m1δ+m0
となるように、指令v(k)からy(k)に至る希望伝
達関数行列を
【数6】 y(k)=N(δ)M-1(δ)v(k) (8) M(δ)=I(δ2+m1δ+m0) N(δ)=Im0 と設定すれば、伝達行列が対角化され干渉要素が0とな
り、非干渉化されることになる。
【0020】次に、干渉要素をもった伝達関数行列で表
わされる制御対象(式(4))に対し、位置指令v
(k)からy(k)に至る伝達関数行列を干渉要素のな
い対角なN(δ)M-1(δ)に一致させる制御法則を求
める。
【0021】まず、制御対象の軸ごとの次数(最大列次
数)が2、外乱の次数がd+1=1であるから、これら
の次数により、任意の(2−1)+(d+1)=2次の
モニック安定多項式をq(δ)=δ2+q1δ+q0
し、これを対角要素とするn×n多項式行列を
【数7】 Q(δ)=Iq(δ) (9) とする。このq(δ)がオブザーバの特性多項式とな
り、制御系の極配置モデルとは独立に設定できる。そし
て次式のような、Q(δ)の次数より1次低い1次のn
×n多項式行列K(δ)、およびQ(δ)と同じ2次の
n×n多項式行列H(δ)を考える。
【0022】
【数8】 K(δ)=K1δ+K0 (10) H(δ)=H2δ2+H1δ+H0 (11) 最大列行次数が3次の任意の多項式行列F(δ)に対
し、多項式方程式(12)を満足する式(10),(1
1)のような多項式行列K(δ),H(δ)を係数比較
により求める。
【0023】
【数9】 K(δ)P(δ)+H(δ)R(δ)=F(δ) (12) このとき、K1=Iq1,i=0〜dとすることで、η
(k)を漸近的に0とする外乱補償機能を制御法則に内
包させ、定常偏差を生じさせなくすることができる。さ
らに、このようにK1,i=0〜dを選ぶことで、その
他のK(δ),H(δ)の係数を唯一に決めることがで
きる。さて式(12)において、F(δ)を
【0024】
【数10】 F(δ)=Q(δ){P(δ)−GM(δ)N-1(δ)R0} (13) G=N(δ)R0 -1 としたとき、以下の制御法則
【0025】
【数11】 u(k)=Q-1(δ){K(δ)u(k)+H(δ)y(k)}+Gv(k) (14) を考える。式(4),(14)より
【0026】
【数12】 y(k)=R(δ){Q(δ)P(δ)−K(δ)P(δ) −H(δ)R(δ)}-1Q(δ)Gv(k) (15)
【0027】式(15)に式(12),(13)を代入
すると、
【数13】 y(δ)=R(δ){Q(δ)GM(δ)N-1(δ)R0-1Q(δ)Gv(k) =R(δ)R0 -1N(δ)M-1(δ)G-1-1(δ)Q(δ)Gv(k) =R(δ)R0 -1N(δ)M-1(δ)v(k) (16) 式(16)第2行目のQ(δ)は、その対角要素q
(δ)を安定多項式に選んであるので、Q-1(δ)Q
(δ)=Iというようにキャンセル可能である。
【0028】ここでR(δ)は、ロボットを0次ホール
ドして、短いサンプリング時間で離散化したことによっ
て、単位円近傍に零点をもつため、式(16)において
【数14】 R(δ)R0 -1=R10 -1δ+I ≒I(0.5δ+1) =I(z+1)/2 (17)
【0029】という近似を行う。したがって、式(1
7)を式(16)に代入すると、
【数15】 y(k)≒N(δ)M-1(δ)(z+1)v(k)/2 (18) となって、新たにv(k)=(z+1)v(k)/2と
なるように規範入力を細工することで、非干渉化と極配
置が同時に達成できる。
【0030】図1は上述した式(14)により規定され
る制御法則に基づく本発明の制御系全体の構成を示す。
同図において、1は制御対象としての多関節型ロボッ
ト、2は演算装置、3は位置指令信号発生装置、4は駆
動装置、5は角位置出力信号検出装置である。ロボット
1の実際の伝達関数(離散系伝達関数行列)はR(z)
-1(z)で、演算装置2は干渉要素をもった上記伝達
関数の制御対象1に対し、干渉要素のない対角なN
(δ)M-1(δ)の希望伝達関数としての処理を可能と
するため、前記式(14)に基づく演算により位置指令
信号v(k)に応じた最適な制御入力信号u(k)を出
力する。なお、以上においてはn×nの多項式行列で説
明したが、n=1の場合でも本発明は成立する。
【0031】次に、図1の制御系の外乱応答特性の解析
においては、規範入力をv(k)=0として、外乱η
(k)から出力y(k)に至る伝達特性を調べる。ま
ず、外乱η(k)は式(2)のように入力u(k)に加
算された形で印加されるので、式(4)は、
【数16】 y(k)=R(δ)P-1(δ){u(k)+η(k)} (19) となる。
【0032】式(12),(13),(14)および
(19)より、
【数17】 y(k)=R(δ)R0 -1N(δ)G-1{Q(δ)−K(δ)} ×M-1(δ)Q-1(δ)η(k) (20)
【0033】この式で、定常応答、すなわちk→∞とし
たときのy(k)は、
【0034】
【数18】
【0035】である。ここで、η(δ)=η’(δ)/
δd+1と表わせる。また、K1=Iq1,i=0〜dのよ
うに選んであるから、Q(δ)−K(δ)=δ
d+1{Q’(δ)−K’(δ)}と表わせ、η(δ)の
分母δd+1がキャンセルされる。したがって式(21)
は、
【0036】
【数19】
【0037】となり、ここで、分母行列M-1(δ)Q-1
(δ)は安定に選んであるから、式(22)の値は0に
なる。すなわち、k→∞のとき外乱η(δ)の出力への
影響は0に収束する。したがって、この系は式(7)の
ような外乱ベクトルη(δ)に対して定常偏差を生じな
い。
【0038】図2は図1の制御系に基づく本発明の多関
節ロボット制御装置の一実施例で、多関節型ロボット1
は、例えば、スカラ型ロボットが用いられ、このロボッ
トの制御軸数は4軸であるが、主に干渉のある水平2リ
ンク機構を構成するθ1軸(第1軸)とθ2軸(第2軸)
に本発明の制御方式を適用する。演算装置2としては、
例えばディジタル信号処理装置(DSP)が用いられ、
この装置による演算制御のためP(z)等は下記のよう
にして定める。すなわち、制御対象1のパラメータは、
駆動装置4を含めて行った最小自乗法によるパラメータ
同定試験により得られ、
【0039】
【数20】
【0040】である。希望モデルの二つの極は20ra
d/sおよび800rad/s、オブザーバは2次のバ
タワース極120rad/sに設定した。制御法則(式
(14))のパラメータは、以下のようになる。
【0041】
【数21】
【0042】図3(b)は同図(a)のようにロボット
1のθ1軸のみ動作させた時の、位置指令信号v(k)
に対する実位置の偏差をプロットしたもので、点線は従
来方式、実際は本発明の方式による結果を示す。同図か
ら明らかなように、非干渉化を行わない従来の各軸サー
ボ制御方式の場合、干渉力が高減速でかなり小さくなっ
ているにもかかわらず、0指令のはずのθ2軸は大きく
振れているが、本発明の方式により非干渉化制御した場
合、θ2軸はほとんど振れず、干渉力の影響が十分に補
償されているのがわかる。
【0043】また、図4(b)は図3と同様にして図4
(a)のようにθ2軸のみ動作させた結果を示す。この
場合は、両方式のどちらも干渉による影響は少なく、非
動作軸のθ1軸の振れは小さい。しかし明らかに本発明
の非干渉化制御した方が振れが少なく、特性は良好であ
ることがわかる。
【0044】更に、図5(b)は同図(a)のようにθ
1,θ2の両軸を同時に動作させたときの位置偏差の時間
応答特性を示す。同図から明らかなように、従来方式の
非干渉化をしない場合、減速・停止時に大きな動作の乱
れが生じ、それによってタクトが遅れるが、本発明方式
の非干渉化制御した場合は、動作の乱れも小さく、タク
ト遅れもなくなっていることがわかる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
乱補償機能をオブザーバに含ませることで、多関節ロボ
ットのロバストな非干渉化および極配置を同時に達成す
る制御アルゴリズムをシンプルに構成できる。このアル
ゴリズムは多変数系を扱って、さらに外乱補償機能をも
っているにもかかわらず、演算量が非常に少ない。例え
ばパラメータを最小にすると、スカラ型ロボット2軸分
で、積和演算が約20回である。さらに、制御パラメー
タの計算(パラメータ設計)も、多項式の係数比較をす
る程度で、外乱補償、非干渉化および極配置のすべてを
同時に達成するパラメータが得られる。したがってCA
D化も容易であり、非常に実用的である。また、スカラ
型ロボットによる実施例では、駆動機構が高減速比であ
るにもかかわらず、従来行われてきた各軸ごとのサーボ
系に比べ、停止時のオーバーシュートはなくなり、これ
によってタクトも短縮され、その有効性は明らかであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御系の全体構成を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図3】ロボットのθ1軸のみ動作させた時の位置指令
信号に対する実位置の偏差を示す特性図である。
【図4】θ2軸のみ動作させた時の図3と同様の特性図
である。
【図5】θ1,θ2両軸を同時に動作させたときの位置偏
差の時間応答特性図である。
【符号の説明】
1 ロボット 2 演算装置 3 位置指令信号発生装置 4 駆動装置 5 角位置出力信号検出装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 9/10 B25J 9/16 G05B 19/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の位置指令信号v(k)に応じて所
    定の演算装置により算出された制御入力u(k)=Q-1
    (δ){K(δ)u(k)+H(δ)y(k)}+G
    (k)(但し、K(δ)=K δ+K ,H(δ)=H
    δ +H δ+H ,Q -1 (δ)=1/I(δ +q
    δ+q ))により多関節型ロボットを駆動制御し、
    該ロボットの角位置出力信号y(k)を出力するように
    構成された関節ロボット制御装置において、 前記演算装置は、前記位置指令信号v(k)から角位置
    出力信号y(k)に至る伝達関数行列が、干渉要素がな
    く、対角な2次の希望伝達関数N(δ)M −1 (δ)
    (但し、M(δ)=I(δ +m δ+m ),N
    (δ)=Im ))を持つ伝達関数行列となるように構
    成されており、前記制御入力u(k)の、状態オブザー
    バによる状態フィードバック係数を含んだ部分Q
    -1(δ){K(δ)u(k)+H(δ)y(k)}に、
    その次数を外乱の次数dに応じて上げ、K(δ)の係数
    Ki(i=0〜d)をQ(δ)の係数Qi(i=0〜
    d)に等しくすることによって、外乱補償機能を付加
    し、このような外乱ロバスト性を持たせた制御法則に基
    づいて前記制御入力信号を算出するようにしたことを特
    徴とする多関節ロボット制御装置。
  2. 【請求項2】 y(k)=N(δ)M−1(δ)v
    (k) と設定することにより、上記伝達関数行列を対角化さ
    れ、干渉要素が0となって非干渉化されるように構成し
    たことを特徴とする請求項1記載の多関節ロボット制
    御装置。
  3. 【請求項3】 y(k)≒N(δ)M−1(δ)(z+
    1)v(k)/2で、v(k)=(z+1)v(k)/
    2となるように設定して前記伝達関数行列の非干渉化と
    極配置を同時に行ったことを特徴とする請求項1記載の
    多関節ロボット制御装置。
  4. 【請求項4】 前記多関節型ロボットは干渉要素を有し
    ていて、前記演算装置は u(k)=Q-1(δ){K(δ)u(k)+H(δ)y
    (k)}+Gv(k) に、基づく演算により位置指令信号v(k)に応じた最
    適な制御入力信号u(k)を出力するように構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の多関節ロボット制御装
    置。
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