JP3198539B2 - 変位量検出装置 - Google Patents
変位量検出装置Info
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- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
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Landscapes
- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属加工機械、精密測定
機器に用いられる例えば磁気スケール等の変位量検出装
置に関する。
機器に用いられる例えば磁気スケール等の変位量検出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気スケールに用いられる従来の位相検
出型の変位量検出装置は例えば図8に示す如くである。
即ち図8において、1はスケール部で、波長λの磁気目
盛が記録されたスケール1a及び2個の検出ヘッド1
b、1cで構成されている。このスケール部1の検出ヘ
ッド1b、1cより得られるスケール信号はスケール信
号検出回路2に導かれ、このスケール信号検出回路2に
おいて変位量に応じて位相の変化する信号ePMを出力す
る。この位相変調信号ePMは
出型の変位量検出装置は例えば図8に示す如くである。
即ち図8において、1はスケール部で、波長λの磁気目
盛が記録されたスケール1a及び2個の検出ヘッド1
b、1cで構成されている。このスケール部1の検出ヘ
ッド1b、1cより得られるスケール信号はスケール信
号検出回路2に導かれ、このスケール信号検出回路2に
おいて変位量に応じて位相の変化する信号ePMを出力す
る。この位相変調信号ePMは
【0003】
【数1】
【0004】となる。但しωc =2π×fc (fc :キ
ャリア周波数)、Xは相対変位量(移動量)を示す。こ
の位相変調信号ePMは波形整形された後に内挿回路3に
供給される。この内挿回路3はキャリア周波数fc に対
してnfC なる周波数を持つクロックパルスを用いて、
分解能λ/nの移動方向に応じたパルス信号(以下UP
信号又はDown信号という)を出力する如くなされ、
このUP信号又はDown信号をカウンタでカウントす
ることにより変位量を得る様にしている。
ャリア周波数)、Xは相対変位量(移動量)を示す。こ
の位相変調信号ePMは波形整形された後に内挿回路3に
供給される。この内挿回路3はキャリア周波数fc に対
してnfC なる周波数を持つクロックパルスを用いて、
分解能λ/nの移動方向に応じたパルス信号(以下UP
信号又はDown信号という)を出力する如くなされ、
このUP信号又はDown信号をカウンタでカウントす
ることにより変位量を得る様にしている。
【0005】斯かる磁気スケールにおいては高精度な検
出を行うためスケール信号検出回路2に図9に示す如き
種々の調整手段が設けられていた。即ち検出ヘッド1b
及び1cの帯磁によって直流バイアスの相違が発生し、
この帯磁現象は検出時の位置誤差となり電気的な補償が
必要であり、またこれら検出ヘッド1b及び1cの製造
上のバラツキ等により、出力レベルの相違及び検出ヘッ
ド1b、1c間の位相差の誤差が生じ製品毎に調整する
必要があった。
出を行うためスケール信号検出回路2に図9に示す如き
種々の調整手段が設けられていた。即ち検出ヘッド1b
及び1cの帯磁によって直流バイアスの相違が発生し、
この帯磁現象は検出時の位置誤差となり電気的な補償が
必要であり、またこれら検出ヘッド1b及び1cの製造
上のバラツキ等により、出力レベルの相違及び検出ヘッ
ド1b、1c間の位相差の誤差が生じ製品毎に調整する
必要があった。
【0006】この図9に於いては一方の検出ヘッド1b
の出力信号をこの一方の検出ヘッド1bの帯磁による直
流バイアスを調整する直流バイアス調整器2a及びこの
出力信号のレベルを調整する可変利得増幅器2bの直列
回路を介して加算増幅器2fに供給すると共に他方の検
出ヘッド1cの出力信号をこの他方の検出ヘッド1cの
帯磁による直流バイアスを調整する直流バイアス調整器
2c及びこの出力信号のレベルを調整する可変利得増幅
器2dの直列回路と位相調整が可能な90°移相器2e
とを介して加算増幅器2fに供給し、この加算増幅器2
fの出力信号をバンドパスフィルタ2g及び増幅器2h
を介して位相変調信号ePMとして、内挿回路3に供給す
る。また図9に於いて2jは検出ヘッド1b及び1cに
励磁信号EX sin(ωC /2)tを供給する励磁増幅
器である。
の出力信号をこの一方の検出ヘッド1bの帯磁による直
流バイアスを調整する直流バイアス調整器2a及びこの
出力信号のレベルを調整する可変利得増幅器2bの直列
回路を介して加算増幅器2fに供給すると共に他方の検
出ヘッド1cの出力信号をこの他方の検出ヘッド1cの
帯磁による直流バイアスを調整する直流バイアス調整器
2c及びこの出力信号のレベルを調整する可変利得増幅
器2dの直列回路と位相調整が可能な90°移相器2e
とを介して加算増幅器2fに供給し、この加算増幅器2
fの出力信号をバンドパスフィルタ2g及び増幅器2h
を介して位相変調信号ePMとして、内挿回路3に供給す
る。また図9に於いて2jは検出ヘッド1b及び1cに
励磁信号EX sin(ωC /2)tを供給する励磁増幅
器である。
【0007】斯る図9に於いては製造時等において直流
バイアス調整器2a及び2cにより一方及び他方の検出
ヘッド1b及び1cの帯磁による直流バイアスを零にす
る如くこの直流バイアス調整器2a及び2cを調整し、
また可変利得増幅器2b及び2dによりこの検出ヘッド
1b及び1cの出力信号のレベルが同じになる様にこの
可変利得増幅器2b及び2dの利得を調整し、また検出
ヘッド1b及び1cの夫々の出力信号の位相差が90°
(λ/4)となる如く、この90°移相器の位相を調整
していた。
バイアス調整器2a及び2cにより一方及び他方の検出
ヘッド1b及び1cの帯磁による直流バイアスを零にす
る如くこの直流バイアス調整器2a及び2cを調整し、
また可変利得増幅器2b及び2dによりこの検出ヘッド
1b及び1cの出力信号のレベルが同じになる様にこの
可変利得増幅器2b及び2dの利得を調整し、また検出
ヘッド1b及び1cの夫々の出力信号の位相差が90°
(λ/4)となる如く、この90°移相器の位相を調整
していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この調
整状態は例えば時間経過あるいは取り付け状態の変化等
により微妙に変化することがあり、特に高精度な検出が
必要とされる場合においては定期的なこの調整が望まれ
ると共にこの調整作業を人手により行っているので調整
作業に熟練を要し、且つこの調整にバラツキを生じる不
都合があった。本発明は斯る点に鑑み常にバラツキのな
い安定な調整かできるようにすることを目的とする。
整状態は例えば時間経過あるいは取り付け状態の変化等
により微妙に変化することがあり、特に高精度な検出が
必要とされる場合においては定期的なこの調整が望まれ
ると共にこの調整作業を人手により行っているので調整
作業に熟練を要し、且つこの調整にバラツキを生じる不
都合があった。本発明は斯る点に鑑み常にバラツキのな
い安定な調整かできるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によると、例えば
図1に示す如く、1対の検出ヘッドと、周期λの目盛を
有するスケールと、上記検出ヘッドと上記スケールの間
の相対的移動によって変化する位相変調信号を出力する
スケール信号検出回路と、を有し、上記位相変調信号に
よって変位量を検出するように構成された変位量検出装
置において、上記位相変調信号に発生するリップル成分
の発生要因を特定し該発生要因の大きさを検出し上記リ
ップル成分を除去するためのリップル成分除去手段を設
け、該リップル成分除去手段は、上記リップル成分信号
の波形を検出することによって上記リップル成分の発生
要因である上記検出ヘッドの直流バイアス、上記検出ヘ
ッド間の出力レベルの差及び上記検出ヘッドの出力信号
間の位相差の偏倚を特定し、上記リップル成分信号の極
値が生ずる2つの特異点における上記リップル成分信号
の偏差を演算し、該偏差の符号によって上記リップル成
分の発生要因の方向を検出し、上記偏差の大きさによっ
て上記リップル成分の発生要因の大きさを検出するよう
に構成されている。
図1に示す如く、1対の検出ヘッドと、周期λの目盛を
有するスケールと、上記検出ヘッドと上記スケールの間
の相対的移動によって変化する位相変調信号を出力する
スケール信号検出回路と、を有し、上記位相変調信号に
よって変位量を検出するように構成された変位量検出装
置において、上記位相変調信号に発生するリップル成分
の発生要因を特定し該発生要因の大きさを検出し上記リ
ップル成分を除去するためのリップル成分除去手段を設
け、該リップル成分除去手段は、上記リップル成分信号
の波形を検出することによって上記リップル成分の発生
要因である上記検出ヘッドの直流バイアス、上記検出ヘ
ッド間の出力レベルの差及び上記検出ヘッドの出力信号
間の位相差の偏倚を特定し、上記リップル成分信号の極
値が生ずる2つの特異点における上記リップル成分信号
の偏差を演算し、該偏差の符号によって上記リップル成
分の発生要因の方向を検出し、上記偏差の大きさによっ
て上記リップル成分の発生要因の大きさを検出するよう
に構成されている。
【0010】
【作用】本発明に依れば位相変調信号のリップル成分を
検出し、このリップル成分により調整要素例えば直流バ
イアス調整器等を特定し、このリップル成分が最小にな
るようにこの調整要素を調整するので、常にバラツキの
ない安定な調整ができる。
検出し、このリップル成分により調整要素例えば直流バ
イアス調整器等を特定し、このリップル成分が最小にな
るようにこの調整要素を調整するので、常にバラツキの
ない安定な調整ができる。
【0011】
【実施例】以下、図1,図2を参照しながら本発明変位
量検出装置の一実施例につき説明しよう。この図1,図
2に於いて、図8,図9に対応する部分には同一符号を
付し、その詳細説明は省略する。本例の図1に於いても
スケール部1は波長λの磁気目盛が記録されたスケール
1aと2個の検出ヘッド1b及び1cとより構成され、
このスケール部1の検出ヘッド1b及び1cより得られ
るスケール信号はスケール信号検出回路2に導かれ、こ
のスケール信号検出回路2に於いて変位量に応じて位相
の変化する数1に示す如き位相変調信号ePMが得られ
る。このスケール信号検出回路2の出力側に得られる位
相変調信号ePMを波形整形した後に内挿回路3に供給す
る。この内挿回路3はキャリア周波数fC に対してnf
C なる周波数を持つクロックパルスを用いて分解能λ/
nの移動方向に応じたパルス信号を出力する如くなさ
れ、このUP信号又はDown信号をカウンタでカウン
トすることにより変位量を得る様にしている。ここでλ
=200μm,n=200とすると、1μm毎のUP信
号又はDown信号が得られることとなる。
量検出装置の一実施例につき説明しよう。この図1,図
2に於いて、図8,図9に対応する部分には同一符号を
付し、その詳細説明は省略する。本例の図1に於いても
スケール部1は波長λの磁気目盛が記録されたスケール
1aと2個の検出ヘッド1b及び1cとより構成され、
このスケール部1の検出ヘッド1b及び1cより得られ
るスケール信号はスケール信号検出回路2に導かれ、こ
のスケール信号検出回路2に於いて変位量に応じて位相
の変化する数1に示す如き位相変調信号ePMが得られ
る。このスケール信号検出回路2の出力側に得られる位
相変調信号ePMを波形整形した後に内挿回路3に供給す
る。この内挿回路3はキャリア周波数fC に対してnf
C なる周波数を持つクロックパルスを用いて分解能λ/
nの移動方向に応じたパルス信号を出力する如くなさ
れ、このUP信号又はDown信号をカウンタでカウン
トすることにより変位量を得る様にしている。ここでλ
=200μm,n=200とすると、1μm毎のUP信
号又はDown信号が得られることとなる。
【0012】本例に於いては内挿回路3よりのUP信号
及びDown信号を例えば1/5(m=5)とする逓減
回路4を介してマイクロコンピュータ5に供給し、また
この内挿回路3に得られるλ信号をこのマイクロコンピ
ュータ5に供給する。この逓減回路4は高分解能なUP
信号又はDown信号を低減する為の回路であり、マイ
クロコンピュータ5の処理の簡略化の為、使用したもの
である。即ち変位量検出回路の一般的な要求としては高
い分解能が必要であるが、各パラメータのずれによって
生ずるリップル成分の高調波の次数は2次であり、サン
プリング定理からもこれほどの分解能が不要なことによ
る。
及びDown信号を例えば1/5(m=5)とする逓減
回路4を介してマイクロコンピュータ5に供給し、また
この内挿回路3に得られるλ信号をこのマイクロコンピ
ュータ5に供給する。この逓減回路4は高分解能なUP
信号又はDown信号を低減する為の回路であり、マイ
クロコンピュータ5の処理の簡略化の為、使用したもの
である。即ち変位量検出回路の一般的な要求としては高
い分解能が必要であるが、各パラメータのずれによって
生ずるリップル成分の高調波の次数は2次であり、サン
プリング定理からもこれほどの分解能が不要なことによ
る。
【0013】また本例に於いてはスケール信号検出回路
2の出力側に得られる位相変調信号ePMをこのエンベロ
ープ成分を検出するリップル検出回路6に供給する。こ
のリップル検出回路6は例えば自乗検波器等で構成でき
る。このリップル検出回路6の出力側に得られる位相変
調信号ePMのリップル信号EP は検出ヘッド1b及び1
cの直流バイアスのずれ、検出ヘッド1b及び1cの出
力レベルのずれ、検出ヘッド1b及び1cの夫々の出力
信号間の位相90°よりのずれに応じた固有のパターン
を持っている。即ち検出ヘッド1b及び1cの直流バイ
アスがずれているときのリップル信号のパターンはこの
リップル信号の周期がスケールの記録波長λに対し1周
期であり、検出ヘッド1b及び1cの出力レベルのずれ
ているときのリップル信号のパターンと検出ヘッド1b
及び1cの夫々の出力信号間の位相90°よりのずれて
いるときのリップル信号のパターンとはリップル信号の
周期が記録波長λに対し共に2周期であるが、この出力
レベルのずれているときのリップル信号のパターンと位
相90°よりずれているときのリップル信号のパターン
とはリップル信号のパターンに90°の位相差があるも
のである。
2の出力側に得られる位相変調信号ePMをこのエンベロ
ープ成分を検出するリップル検出回路6に供給する。こ
のリップル検出回路6は例えば自乗検波器等で構成でき
る。このリップル検出回路6の出力側に得られる位相変
調信号ePMのリップル信号EP は検出ヘッド1b及び1
cの直流バイアスのずれ、検出ヘッド1b及び1cの出
力レベルのずれ、検出ヘッド1b及び1cの夫々の出力
信号間の位相90°よりのずれに応じた固有のパターン
を持っている。即ち検出ヘッド1b及び1cの直流バイ
アスがずれているときのリップル信号のパターンはこの
リップル信号の周期がスケールの記録波長λに対し1周
期であり、検出ヘッド1b及び1cの出力レベルのずれ
ているときのリップル信号のパターンと検出ヘッド1b
及び1cの夫々の出力信号間の位相90°よりのずれて
いるときのリップル信号のパターンとはリップル信号の
周期が記録波長λに対し共に2周期であるが、この出力
レベルのずれているときのリップル信号のパターンと位
相90°よりずれているときのリップル信号のパターン
とはリップル信号のパターンに90°の位相差があるも
のである。
【0014】このリップル検出回路6の出力側に得られ
るリップル信号EPをサンプルホールド機能を有するア
ナログ−ディジタル変換器7に供給し、このアナログ−
ディジタル変換器7に於いてはマイクロコンピュータ5
からの指令に従ってサンプリングホールド毎にディジタ
ル化されたリップル信号EP(D)をマイクロコンピュ
ータ5に供給する。
るリップル信号EPをサンプルホールド機能を有するア
ナログ−ディジタル変換器7に供給し、このアナログ−
ディジタル変換器7に於いてはマイクロコンピュータ5
からの指令に従ってサンプリングホールド毎にディジタ
ル化されたリップル信号EP(D)をマイクロコンピュ
ータ5に供給する。
【0015】このマイクロコンピュータ5に於いてはリ
ップル信号EP (D)のパターンにより、調整すべき要
素例えば検出ヘッド1b及び1cの直流バイアスがずれ
ているのか、検出ヘッド1b及び1cの夫々の出力信号
のレベルがずれているのか、検出ヘッド1b及び1cの
夫々の出力信号間の位相が90°よりずれているかを判
断し、この判断に従って調整信号を生成する如くする。
図1において5aは調整指令信号入力端子を示し、この
調整指令信号入力端子5aに調整指令信号が供給された
ときこのマイクロコンピュータ5より調整信号が電子ボ
リウム制御回路8を介してスケール信号検出回路2の所
定の調整を行う電子ボリウムに供給される如くなされ
る。この調整指令信号は例えば電源が投入される度毎に
発生する等必要に応じて発生する如くする。
ップル信号EP (D)のパターンにより、調整すべき要
素例えば検出ヘッド1b及び1cの直流バイアスがずれ
ているのか、検出ヘッド1b及び1cの夫々の出力信号
のレベルがずれているのか、検出ヘッド1b及び1cの
夫々の出力信号間の位相が90°よりずれているかを判
断し、この判断に従って調整信号を生成する如くする。
図1において5aは調整指令信号入力端子を示し、この
調整指令信号入力端子5aに調整指令信号が供給された
ときこのマイクロコンピュータ5より調整信号が電子ボ
リウム制御回路8を介してスケール信号検出回路2の所
定の調整を行う電子ボリウムに供給される如くなされ
る。この調整指令信号は例えば電源が投入される度毎に
発生する等必要に応じて発生する如くする。
【0016】本例によるスケール信号検出回路2は図2
に示す如く構成する。この図2に於いては一方の検出ヘ
ッド1bの出力信号をこの一方の検出ヘッド1bの帯磁
による直流バイアスを調整する電子ボリウムER1 より
成る直流バイアス調整器2an及び前置増幅器2bnの
直列回路を介して一方及び他方の検出ヘッド1b及び1
cの出力信号のレベル差を調整する電子ボリウムER3
を有する加算増幅器2fnの一方の入力端子に供給する
と共に他方の検出ヘッド1cの出力信号をこの他方の検
出ヘッド1cの帯磁による直流バイアスを調整する電子
ボリウムER2 より成る直流バイアス調整器2cn及び
前置増幅器2dnの直列回路と電子ボリウムER5 によ
り位相調整が可能な90°移相器2enとを介して加算
増幅器2fnの他方の入力端子に供給し、この加算増幅
器2fnの出力信号をバンドパスフィルタ2gn及び出
力レベル調整用の電子ボリウムER4 を有する増幅器2
hnを介して位相変調信号ePMとして、内挿回路3に供
給する。この電子ボリウムER1 ,ER2 ,ER3 ,E
R4 及びER5 としてはディジタル信号により制御され
る周知のものを使用する。
に示す如く構成する。この図2に於いては一方の検出ヘ
ッド1bの出力信号をこの一方の検出ヘッド1bの帯磁
による直流バイアスを調整する電子ボリウムER1 より
成る直流バイアス調整器2an及び前置増幅器2bnの
直列回路を介して一方及び他方の検出ヘッド1b及び1
cの出力信号のレベル差を調整する電子ボリウムER3
を有する加算増幅器2fnの一方の入力端子に供給する
と共に他方の検出ヘッド1cの出力信号をこの他方の検
出ヘッド1cの帯磁による直流バイアスを調整する電子
ボリウムER2 より成る直流バイアス調整器2cn及び
前置増幅器2dnの直列回路と電子ボリウムER5 によ
り位相調整が可能な90°移相器2enとを介して加算
増幅器2fnの他方の入力端子に供給し、この加算増幅
器2fnの出力信号をバンドパスフィルタ2gn及び出
力レベル調整用の電子ボリウムER4 を有する増幅器2
hnを介して位相変調信号ePMとして、内挿回路3に供
給する。この電子ボリウムER1 ,ER2 ,ER3 ,E
R4 及びER5 としてはディジタル信号により制御され
る周知のものを使用する。
【0017】例えば電子ボリウムER4 を有する増幅器
2hnを例えば図3Aに示す如き構成とする。即ち入力
端子10を抵抗器Riを介して演算増幅器11の反転入
力端子−に接続すると共にこの演算増幅器11の非反転
入力端子+を接地し、演算増幅器11の反転入力端子一
を抵抗器Rfを構成する電子ボリウムER4 を介して出
力端子12に接続する。この電子ボリウムER4 として
は図3Bに示す如く入力端14及び出力端15間に抵抗
値Rの抵抗器16a、抵抗値2Rの抵抗器16b、抵抗
値4Rの抵抗器16c、抵抗値8Rの抵抗器16d及び
抵抗値Rの抵抗器16eの5個の抵抗器を直列に接続
し、之等抵抗器16a,16b,16c及び16dの夫
々に並列に夫々スイッチ17a,17b,17c及び1
7dを設け、このスイッチ17a,17b,17c及び
17dを制御用ディジタル信号入力端子13よりの4ビ
ットのディジタル信号によりオン・オフを制御する如く
する。この場合抵抗値Rから16Rまでの16段階の抵
抗値を切換えて得ることができ、この図3Aの増幅器2
hnの増幅率を16段階に可変できる。
2hnを例えば図3Aに示す如き構成とする。即ち入力
端子10を抵抗器Riを介して演算増幅器11の反転入
力端子−に接続すると共にこの演算増幅器11の非反転
入力端子+を接地し、演算増幅器11の反転入力端子一
を抵抗器Rfを構成する電子ボリウムER4 を介して出
力端子12に接続する。この電子ボリウムER4 として
は図3Bに示す如く入力端14及び出力端15間に抵抗
値Rの抵抗器16a、抵抗値2Rの抵抗器16b、抵抗
値4Rの抵抗器16c、抵抗値8Rの抵抗器16d及び
抵抗値Rの抵抗器16eの5個の抵抗器を直列に接続
し、之等抵抗器16a,16b,16c及び16dの夫
々に並列に夫々スイッチ17a,17b,17c及び1
7dを設け、このスイッチ17a,17b,17c及び
17dを制御用ディジタル信号入力端子13よりの4ビ
ットのディジタル信号によりオン・オフを制御する如く
する。この場合抵抗値Rから16Rまでの16段階の抵
抗値を切換えて得ることができ、この図3Aの増幅器2
hnの増幅率を16段階に可変できる。
【0018】また励磁信号EX sin(ωC /2)tを
励磁増幅器2jnを介して検出ヘッド1b及び1cに夫
々供給する。
励磁増幅器2jnを介して検出ヘッド1b及び1cに夫
々供給する。
【0019】斯かる本例においては調整指令信号入力端
子5aに調整指令信号が供給されたときにマイクロコン
ピュータ5は自動調整動作が起動される。この調整指令
信号が供給されると、マイクロコンピュータ5はλ信号
を基準にして、1波長内におけるリップル信号のパター
ンを測定し、内部のメモリに蓄える。この作業を、数波
長に亘って続けることによりリップル信号の成分が規格
値を満たしているかどうかを判断し、必要に応じて自動
調整動作を起動する。この自動調整動作は図4の手順に
従って行われる。尚、λ信号は、周期λの開始点を示す
信号であり、例えば周期λ毎にパルスを発生するパルス
信号である。
子5aに調整指令信号が供給されたときにマイクロコン
ピュータ5は自動調整動作が起動される。この調整指令
信号が供給されると、マイクロコンピュータ5はλ信号
を基準にして、1波長内におけるリップル信号のパター
ンを測定し、内部のメモリに蓄える。この作業を、数波
長に亘って続けることによりリップル信号の成分が規格
値を満たしているかどうかを判断し、必要に応じて自動
調整動作を起動する。この自動調整動作は図4の手順に
従って行われる。尚、λ信号は、周期λの開始点を示す
信号であり、例えば周期λ毎にパルスを発生するパルス
信号である。
【0020】先ず最初にマイクロコンピュータ5は検出
ヘッド1bの出力信号の直流バイアスから調整を開始す
る(ステップ100)。この直流バイアスの調整は図5
のフローチャートに示す如く先ず検出ヘッド1bの出力
信号に直流バイアスのずれがあるかどうか判断される。
この直流バイアスのずれに伴うリップル信号のパターン
は波長λに対して1周期の成分を有する正弦波状であ
る。この検出ヘッド1bの出力信号の直流バイアスにず
れがあると、1周期内の波長λ/4及び3λ/4付近の
位置に極大点又は極小点が現れる。尚、極大点と極小点
の間の距離はλ/2であるが、極値の現れる位置は必ず
しも正確に波長λ/4、3λ/4の位置ではなく、回路
条件によって変化する。リップル信号の振幅は直流バイ
アスのずれの大きさを表し、極大及び極小が現れる順序
即ち波形は直流バイアスの方向、即ち、帯磁の方向を示
す。例えば、リップル信号の波長λ/4付近の位置に極
大点が現れ波長3λ/4付近の位置に極小点が現れる場
合には、直流バイアスの方向はプラス側であり、リップ
ル信号の波長λ/4付近の位置に極小点が現れ波長3λ
/4付近の位置に極大点が現れる場合には、直流バイア
スの方向はマイナス側である。尚、極大と極小が現れる
順序、即ち波形と直流バイアスの方向の関係は、回路条
件によって変化し、ここに記載した例と逆であってよ
い。この検出ヘッド1bの出力信号の直流バイアスにず
れがなく規格値のときはこの調整は終了する。
ヘッド1bの出力信号の直流バイアスから調整を開始す
る(ステップ100)。この直流バイアスの調整は図5
のフローチャートに示す如く先ず検出ヘッド1bの出力
信号に直流バイアスのずれがあるかどうか判断される。
この直流バイアスのずれに伴うリップル信号のパターン
は波長λに対して1周期の成分を有する正弦波状であ
る。この検出ヘッド1bの出力信号の直流バイアスにず
れがあると、1周期内の波長λ/4及び3λ/4付近の
位置に極大点又は極小点が現れる。尚、極大点と極小点
の間の距離はλ/2であるが、極値の現れる位置は必ず
しも正確に波長λ/4、3λ/4の位置ではなく、回路
条件によって変化する。リップル信号の振幅は直流バイ
アスのずれの大きさを表し、極大及び極小が現れる順序
即ち波形は直流バイアスの方向、即ち、帯磁の方向を示
す。例えば、リップル信号の波長λ/4付近の位置に極
大点が現れ波長3λ/4付近の位置に極小点が現れる場
合には、直流バイアスの方向はプラス側であり、リップ
ル信号の波長λ/4付近の位置に極小点が現れ波長3λ
/4付近の位置に極大点が現れる場合には、直流バイア
スの方向はマイナス側である。尚、極大と極小が現れる
順序、即ち波形と直流バイアスの方向の関係は、回路条
件によって変化し、ここに記載した例と逆であってよ
い。この検出ヘッド1bの出力信号の直流バイアスにず
れがなく規格値のときはこの調整は終了する。
【0021】リップル信号内の極大又は極小点が現れる
波長λ/4付近の位置を第1の特異点B11とし、波長
3λ/4付近の位置を第2の特異点B12とする。直流
バイアスにずれがある場合には、2つの特異点B11,
B12の電圧値E(B11)、E(B11)の差ΔE
(B)を求める。 ΔE(B)=E(B11)−E(B11) この電圧差ΔE(B)の大きさは直流バイアスの大きさ
を示し、符号は直流バイアスの方向を示している。例え
ば、ΔE(B)≧0のとき、直流バイアスはプラス側に
帯磁しており、ΔE(B)<0のとき、直流バイアスは
マイナス側に帯磁している。上述のように、ΔE(B)
の符号と直流バイアスの方向の関係は回路条件によって
異なる。例えば、ΔE(B)の符号と直流バイアスの方
向の関係はここに記載した例と逆であってよい。そこで
マイクロコンピュータ5はこの電圧差ΔE(B)の大き
さ及び符号に応じて電子ボリウムER1を調節し、この
ΔE(B)の値が規格値(最小)になるまで調整し、こ
のΔE(B)の値が規格値に達したときにこの調整を終
了する。
波長λ/4付近の位置を第1の特異点B11とし、波長
3λ/4付近の位置を第2の特異点B12とする。直流
バイアスにずれがある場合には、2つの特異点B11,
B12の電圧値E(B11)、E(B11)の差ΔE
(B)を求める。 ΔE(B)=E(B11)−E(B11) この電圧差ΔE(B)の大きさは直流バイアスの大きさ
を示し、符号は直流バイアスの方向を示している。例え
ば、ΔE(B)≧0のとき、直流バイアスはプラス側に
帯磁しており、ΔE(B)<0のとき、直流バイアスは
マイナス側に帯磁している。上述のように、ΔE(B)
の符号と直流バイアスの方向の関係は回路条件によって
異なる。例えば、ΔE(B)の符号と直流バイアスの方
向の関係はここに記載した例と逆であってよい。そこで
マイクロコンピュータ5はこの電圧差ΔE(B)の大き
さ及び符号に応じて電子ボリウムER1を調節し、この
ΔE(B)の値が規格値(最小)になるまで調整し、こ
のΔE(B)の値が規格値に達したときにこの調整を終
了する。
【0022】次にマイクロコンピュータ5は検出ヘッド
1cの出力信号の直流バイアスを調整する(ステップS
101)。この検出ヘッド1cの出力信号の直流バイア
スの調整は図5の検出ヘッド1bの出力信号の直流バイ
アス調整と同様に行われ、この直流バイアスにずれがな
いとき及び電子ボリウムER2を調整し2つ特異点B1
1,B12の電圧値E(B11)、E(B11)の差Δ
E(B)が規格値(最小)になったときにこの調整を終
了する。
1cの出力信号の直流バイアスを調整する(ステップS
101)。この検出ヘッド1cの出力信号の直流バイア
スの調整は図5の検出ヘッド1bの出力信号の直流バイ
アス調整と同様に行われ、この直流バイアスにずれがな
いとき及び電子ボリウムER2を調整し2つ特異点B1
1,B12の電圧値E(B11)、E(B11)の差Δ
E(B)が規格値(最小)になったときにこの調整を終
了する。
【0023】次にマイクロコンピュータ5は検出ヘッド
1b及び1cの出力信号のレベル差の調整を行う(ステ
ップS102)。この検出ヘッド1b及び1cの夫々の
出力信号の出力レベル差の調整は図6のフローチャート
に示す如く先ず、之等出力信号に出力レベル差があるか
どうかを判断する。之等出力信号にレベル差がないとき
にはこの調整は終了する。
1b及び1cの出力信号のレベル差の調整を行う(ステ
ップS102)。この検出ヘッド1b及び1cの夫々の
出力信号の出力レベル差の調整は図6のフローチャート
に示す如く先ず、之等出力信号に出力レベル差があるか
どうかを判断する。之等出力信号にレベル差がないとき
にはこの調整は終了する。
【0024】2つの検出ヘッド1b、1cの出力信号に
レベル差があるときはこのリップル信号のパターンは波
長λに対して2周期の成分を有する正弦波状である。2
つの検出ヘッド1b、1cの出力信号にレベル差がある
と、1周期内の波長λ/8、3λ/8、5λ/8及び7
λ/8付近の位置に極大点又は極小点が現れる。リップ
ル信号の振幅は2つの出力信号のレベル差の大きさを表
し、極大及び極小が現れる順序即ち波形はレベル差の方
向、即ち、どちらの検出ヘッドの出力信号のレベルがよ
り大きいかを示す。例えば、リップル信号の波長λ/8
及び5λ/8付近の位置に極大点が現れ波長3λ/8及
び7λ/8付近の位置に極小点が現れる場合には、第1
の検出ヘッド1bの出力信号のレベルのほうが第2の検
出ヘッド1cの出力信号のレベルより大きい。リップル
信号の波長λ/8及び5λ/8付近の位置に極小点が現
れ波長3λ/8及び7λ/8付近の位置に極大点が現れ
る場合には、第1の検出ヘッド1bの出力信号のレベル
のほうが第2の検出ヘッド1cの出力信号のレベルより
小さい。極値はλ/4毎に現れるが、極値が現れる位置
は必ずしも正確にnλ/8(nは整数)ではなく、回路
条件によって変化する。リップル信号内の極大又は極小
点が現れる波長λ/8付近の位置を第1の特異点G1と
し、波長3λ/8付近の位置を特異点G2とし、5λ/
8付近の位置を第3の特異点G3とし、波長7λ/8付
近の位置を第4の特異点G4とする。2つの検出ヘッド
の出力信号のレベルの間に差がある場合には、第1及び
第2の特異点G1,G2の電圧値E(G1)、E(G
2)の差ΔE(G)を求める。第3及び第4の特異点G
3、G4の電圧値E(G3)、E(G4)の差ΔE
(G)を求めてもよい。電圧差ΔE(G)の大きさ及び
符号に応じてマイクロコンピュータ5は電子ボリウムE
R3を調整し、この電圧差ΔE(G)が規定値(最小)
に到達したときに、この調整を終了する。
レベル差があるときはこのリップル信号のパターンは波
長λに対して2周期の成分を有する正弦波状である。2
つの検出ヘッド1b、1cの出力信号にレベル差がある
と、1周期内の波長λ/8、3λ/8、5λ/8及び7
λ/8付近の位置に極大点又は極小点が現れる。リップ
ル信号の振幅は2つの出力信号のレベル差の大きさを表
し、極大及び極小が現れる順序即ち波形はレベル差の方
向、即ち、どちらの検出ヘッドの出力信号のレベルがよ
り大きいかを示す。例えば、リップル信号の波長λ/8
及び5λ/8付近の位置に極大点が現れ波長3λ/8及
び7λ/8付近の位置に極小点が現れる場合には、第1
の検出ヘッド1bの出力信号のレベルのほうが第2の検
出ヘッド1cの出力信号のレベルより大きい。リップル
信号の波長λ/8及び5λ/8付近の位置に極小点が現
れ波長3λ/8及び7λ/8付近の位置に極大点が現れ
る場合には、第1の検出ヘッド1bの出力信号のレベル
のほうが第2の検出ヘッド1cの出力信号のレベルより
小さい。極値はλ/4毎に現れるが、極値が現れる位置
は必ずしも正確にnλ/8(nは整数)ではなく、回路
条件によって変化する。リップル信号内の極大又は極小
点が現れる波長λ/8付近の位置を第1の特異点G1と
し、波長3λ/8付近の位置を特異点G2とし、5λ/
8付近の位置を第3の特異点G3とし、波長7λ/8付
近の位置を第4の特異点G4とする。2つの検出ヘッド
の出力信号のレベルの間に差がある場合には、第1及び
第2の特異点G1,G2の電圧値E(G1)、E(G
2)の差ΔE(G)を求める。第3及び第4の特異点G
3、G4の電圧値E(G3)、E(G4)の差ΔE
(G)を求めてもよい。電圧差ΔE(G)の大きさ及び
符号に応じてマイクロコンピュータ5は電子ボリウムE
R3を調整し、この電圧差ΔE(G)が規定値(最小)
に到達したときに、この調整を終了する。
【0025】続いてマイクロコンピュータ5は出力レベ
ルの調整を行う(ステップS103)。これはリップル
信号を含む出力電圧の平均値を検出しこの出力電圧の平
均値を規定の出力レベルに達するように電子ボリウムE
R4 を調整する。
ルの調整を行う(ステップS103)。これはリップル
信号を含む出力電圧の平均値を検出しこの出力電圧の平
均値を規定の出力レベルに達するように電子ボリウムE
R4 を調整する。
【0026】次に検出ヘッド1b及び1cの夫々の出力
信号間の位相差(λ/4)のずれを調整する(ステップ
S104)。この検出ヘッド1b及び1cの夫々の出力
信号間の位相差(λ/4)即ち90°よりのずれの調整
は図7のフローチャートに示す如く、先ず之等出力信号
間の位相差(λ/4)よりのずれがあるかどうかを判断
する。これら出力信号間の位相差が90°でずれがない
ときにはこの調整は終了する。
信号間の位相差(λ/4)のずれを調整する(ステップ
S104)。この検出ヘッド1b及び1cの夫々の出力
信号間の位相差(λ/4)即ち90°よりのずれの調整
は図7のフローチャートに示す如く、先ず之等出力信号
間の位相差(λ/4)よりのずれがあるかどうかを判断
する。これら出力信号間の位相差が90°でずれがない
ときにはこの調整は終了する。
【0027】2つの検出ヘッド1b、1cの出力信号の
間の位相差が90度よりずれているときはこのリップル
信号のパターンは波長λに対して2周期の成分を有する
余弦波状である。2つの検出ヘッド1b、1cの出力信
号の間の位相差が90度よりずれると、1周期内の波長
0、λ/4、λ/2、3λ/4及びλ付近の位置に極大
点又は極小点が現れる。リップル信号の振幅は2つの出
力信号の間の位相差の90度からのずれの大きさを表
し、極大及び極小が現れる順序即ち波形は位相差の90
度からのずれ方向、即ち、ずれが正か又は負かを表す。
例えば、リップル信号の波長0、λ/2及びλ付近の位
置に極大点が現れ波長λ/4及び3λ/4付近の位置に
極小点が現れる場合には、位相差の90度からのずれが
正である。リップル信号の波長0、λ/2及びλ付近の
位置に極小点が現れ波長λ/4及び3λ/4付近の位置
に極大点が現れる場合には、位相差の90度からのずれ
が負である。極値はλ/4毎に現れるが、極値が現れる
位置は必ずしも正確に2nλ/8(nは整数)ではな
く、回路条件によって変化する。リップル信号内にて極
大又は極小点が現れる波長0付近の位置を第1の特異点
P1とし、波長λ/4付近の位置を第2の特異点P2と
し、波長λ/2付近の位置を第3の特異点P3とし、波
長3λ/4付近の位置を第4の特異点P4とし、波長λ
付近の位置を第5の特異点P5とする。2つの検出ヘッ
ドの出力信号の位相差の90度からのずれがある場合に
は、第1及び第2の特異点P1,P2の電圧値E(P
1)、E(P2)の差ΔE(P)を求める。第3及び第
4の特異点P3、P4の電圧値E(P3)、E(P4)
の差ΔE(P)を求めてもよい。電圧差ΔE(P)の大
きさ及び符号に応じてマイクロコンピュータ5は電子ボ
リウムER5を調整し、この電圧差ΔE(P)が規定値
(最小)に到達したときに、この調整を終了する。
間の位相差が90度よりずれているときはこのリップル
信号のパターンは波長λに対して2周期の成分を有する
余弦波状である。2つの検出ヘッド1b、1cの出力信
号の間の位相差が90度よりずれると、1周期内の波長
0、λ/4、λ/2、3λ/4及びλ付近の位置に極大
点又は極小点が現れる。リップル信号の振幅は2つの出
力信号の間の位相差の90度からのずれの大きさを表
し、極大及び極小が現れる順序即ち波形は位相差の90
度からのずれ方向、即ち、ずれが正か又は負かを表す。
例えば、リップル信号の波長0、λ/2及びλ付近の位
置に極大点が現れ波長λ/4及び3λ/4付近の位置に
極小点が現れる場合には、位相差の90度からのずれが
正である。リップル信号の波長0、λ/2及びλ付近の
位置に極小点が現れ波長λ/4及び3λ/4付近の位置
に極大点が現れる場合には、位相差の90度からのずれ
が負である。極値はλ/4毎に現れるが、極値が現れる
位置は必ずしも正確に2nλ/8(nは整数)ではな
く、回路条件によって変化する。リップル信号内にて極
大又は極小点が現れる波長0付近の位置を第1の特異点
P1とし、波長λ/4付近の位置を第2の特異点P2と
し、波長λ/2付近の位置を第3の特異点P3とし、波
長3λ/4付近の位置を第4の特異点P4とし、波長λ
付近の位置を第5の特異点P5とする。2つの検出ヘッ
ドの出力信号の位相差の90度からのずれがある場合に
は、第1及び第2の特異点P1,P2の電圧値E(P
1)、E(P2)の差ΔE(P)を求める。第3及び第
4の特異点P3、P4の電圧値E(P3)、E(P4)
の差ΔE(P)を求めてもよい。電圧差ΔE(P)の大
きさ及び符号に応じてマイクロコンピュータ5は電子ボ
リウムER5を調整し、この電圧差ΔE(P)が規定値
(最小)に到達したときに、この調整を終了する。
【0028】本例は上述の如く位相変調信号のリップル
を検出し、このリップル信号のパターンにより、検出ヘ
ッド1b及び1cの夫々の出力信号の直流バイアスの調
整、之等出力信号間のレベル差の調整、之等出力信号間
の位相差(λ/4)のずれの調整を行い、このリップル
信号のパターンが規格値(最小)達するまで自動的に行
っているので、常にバラツキのない安定な調整ができ、
常に高精度な変位量の検出が出来る利益がある。
を検出し、このリップル信号のパターンにより、検出ヘ
ッド1b及び1cの夫々の出力信号の直流バイアスの調
整、之等出力信号間のレベル差の調整、之等出力信号間
の位相差(λ/4)のずれの調整を行い、このリップル
信号のパターンが規格値(最小)達するまで自動的に行
っているので、常にバラツキのない安定な調整ができ、
常に高精度な変位量の検出が出来る利益がある。
【0029】尚、上述実施例では位相変調信号ePMのリ
ップル信号のパターンの極大点,極小点をマイクロコン
ピュータ5により判断しているが、この場合調整項目に
応じて夫々の電子ボリウムER1 ,ER2 ,ER3 及び
ER5 を夫々最小から最大に変化してこの極大点及び極
小点を検出するようにし、その後上述の調整をするよう
にすれば上述の極大点及び極小点の検出が容易となる利
益がある。
ップル信号のパターンの極大点,極小点をマイクロコン
ピュータ5により判断しているが、この場合調整項目に
応じて夫々の電子ボリウムER1 ,ER2 ,ER3 及び
ER5 を夫々最小から最大に変化してこの極大点及び極
小点を検出するようにし、その後上述の調整をするよう
にすれば上述の極大点及び極小点の検出が容易となる利
益がある。
【0030】またこの位相変調信号ePMのリップル信号
のパターンの極大点及び極小点は波長λを基準とし、こ
のλが決まっていれば、調整項目に応じて予め極大点及
び極小点の発生位置が決まるので、この極大点及び極小
点の発生位置を予めマイクロコンピュータ5のメモリに
記憶しておき調整項目に応じて、このメモリよりの信号
により極大点及び極小点を決定する様にすれば、この極
大点及び極小点の判断に要する時間だけ上述調整を早く
することができる利益がある。
のパターンの極大点及び極小点は波長λを基準とし、こ
のλが決まっていれば、調整項目に応じて予め極大点及
び極小点の発生位置が決まるので、この極大点及び極小
点の発生位置を予めマイクロコンピュータ5のメモリに
記憶しておき調整項目に応じて、このメモリよりの信号
により極大点及び極小点を決定する様にすれば、この極
大点及び極小点の判断に要する時間だけ上述調整を早く
することができる利益がある。
【0031】また本発明は上述実施例に限ることなく本
発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成が採り
得ることは勿論である。
発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成が採り
得ることは勿論である。
【0032】
【発明の効果】本発明によると、位相変調信号に複数の
誤差が重畳的に含まれる場合でも、誤差要因を個別的に
特定することができるから、誤差要因に応じて誤差を除
去することができる利点がある。本発明によると、位相
変調信号に複数の誤差が重畳的に含まれる場合でも、位
相変調信号を出力するスケール信号検出回路に調整信号
を供給するだけで、誤差を個別的に除去することができ
るからできる利点がある。
誤差が重畳的に含まれる場合でも、誤差要因を個別的に
特定することができるから、誤差要因に応じて誤差を除
去することができる利点がある。本発明によると、位相
変調信号に複数の誤差が重畳的に含まれる場合でも、位
相変調信号を出力するスケール信号検出回路に調整信号
を供給するだけで、誤差を個別的に除去することができ
るからできる利点がある。
【図1】本発明変位量検出装置の一実施例を示す構成図
である。
である。
【図2】図1のスケール信号検出回路の例を示す構成図
である。
である。
【図3】電子ボリウムの例を示す結線図である。
【図4】本発明の説明に供する線図である。
【図5】本発明の説明に供する線図である。
【図6】本発明の説明に供する線図である。
【図7】本発明の説明に供する線図である。
【図8】従来の変位量検出装置の例を示す構成図であ
る。
る。
【図9】従来のスケール信号検出回路の例を示す構成図
である。
である。
1 スケール部 2 スケール信号検出回路 2an,2cn 直流バイアス調整器 2en 90°移相器 2fn 加算増幅器 2hn 増幅器 3 内挿回路 5 マイクロコンピュータ 6 リップル検出回路 8 電子ボリウム制御回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 7/00 G01D 5/245
Claims (4)
- 【請求項1】 1対の検出ヘッドと、周期λの目盛を有
するスケールと、上記検出ヘッドと上記スケールの間の
相対的変位によって位相が変化する位相変調信号を出力
するスケール信号検出回路と、上記位相変調信号を入力
し所定のクロックパルスを用いて上記位相変調信号の位
相の変化量に対応するパルス信号を出力する内挿回路
と、を有し、該内挿回路の出力より上記相対的変位を検
出するように構成された変位量検出装置において、 上記位相変調信号を入力しそのエンベロープであるリッ
プル信号を生成するリップル検出回路と、該リップル検
出回路より出力されたアナログ信号をデジタル信号に変
換するAD変換器と、上記内挿回路より出力された上記
検出ヘッドと上記スケールの間の相対的変位に対応した
パルス信号と上記周期λの始点を指示するλ信号及び上
記AD変換器の出力とを入力し上記位相変調信号に重畳
的に含まれる誤差の要因である上記検出ヘッドの直流バ
イアス、上記検出ヘッド間の出力レベルの差及び上記検
出ヘッドの出力信号間の位相差の偏倚を検出する演算手
段と、を有し、該演算手段は、上記リップル信号におけ
る上記誤差の要因の各々に固有な周期と位相を有する正
弦波成分の極大点と極小点を示す2つの特異点の間の振
幅の偏差を求めることにより上記誤差の大きさと極性を
求め、上記λ信号を使用して上記リップル信号における
上記2つの特異点の位置を検出するように構成されてい
ることを特徴とする変位量検出装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の変位量検出装置におい
て、上記スケール信号検出回路は上記誤差を除去するた
めの電子ボリウムを有し、該電子ボリウムは上記演算手
段より供給された上記偏差の大きさと極性を指示する調
整信号によって調整されるように構成されていることを
特徴とする変位量検出装置。 - 【請求項3】 1対の検出ヘッドと、周期λの目盛を有
するスケールと、上記検出ヘッドと上記スケールの間の
相対的変位によって位相が変化する位相変調信号を出力
するスケール信号検出回路と、上記位相変調信号を入力
し所定のクロックパルスを用いて上記位相変調信号の位
相の変化量に対応するパルス信号を出力する内挿回路
と、を有し、該内挿回路の出力より上記相対的変位を検
出するように構成された変位量検出装置において、 上記位相変調信号を入力しそのエンベロープであるリッ
プル信号を生成するリップル検出回路と該リップル検出
回路より出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換
するAD変換器と上記位相変調信号に重畳的に含まれる
誤差の要因である上記検出ヘッドの直流バイアス、上記
検出ヘッド間の出力レベルの差及び上記検出ヘッドの出
力信号間の位相差の偏倚を検出する演算手段とを設け、
上記スケール信号検出回路は上記誤差を除去するための
複数の電子ボリウムを有し、上記演算手段は外部からの
調整指令信号により上記複数の電子ボリウムのうち上記
1対の検出ヘッドの一方の直流バイアスに起因した誤差
を除去するための電子ボリウムに対して上記リップル信
号の振幅が最大に変化するように調整信号を供給し、上
記リップル信号の最大変化点の1つを基準点として、上
記リップル信号において上記誤差の要因の各々に固有な
2つの特異点の間の振幅の偏差及び極性を求め、該偏差
の大きさ及び極性に基づいて上記電子ボリウムを順次調
整するように構成されていることを特徴とする変位量検
出装置。 - 【請求項4】 1対の検出ヘッドと、周期λの目盛を有
するスケールと、上記検出ヘッドと上記スケールの間の
相対的変位によって位相が変化する位相変調信号を出力
するスケール信号検出回路と、上記位相変調信号を入力
し所定のクロックパルスを用いて上記位相変調信号の位
相の変化量に対応するパルス信号を出力する内挿回路
と、を有し、該内挿回路の出力より上記相対的変位を検
出するように構成された変位量検出装置において、 上記位相変調信号を入力しそのエンベロープであるリッ
プル信号を生成するリップル検出回路と該リップル検出
回路より出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換
するAD変換器と上記位相変調信号に重畳的に含まれる
誤差の要因である上記検出ヘッドの直流バイアス、上記
検出ヘッド間の出力レベルの差及び上記検出ヘッドの出
力信号間の位相差の偏倚を検出する演算手段とを設け、
上記スケール信号検出回路は上記誤差を除去するための
複数の電子ボリウムを有し、上記演算手段は外部からの
調整指令信号により上記複数の電子ボリウムに順次上記
リップル信号の振幅が最大に変化するように調整信号を
供給し、上記リップル信号の2つの最大変化点を上記誤
差の各々に固有な特異点として検出し、上記リップル信
号における上記2つの特異点の位置と振幅の偏差及び極
性を上記演算手段にフィードバックし、上記リップル信
号の振幅が減少するように上記複数の電子ボリウムを順
次調整するように構成されていることを特徴とする変位
量検出装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17967691A JP3198539B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 変位量検出装置 |
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Publications (2)
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JPH0526657A JPH0526657A (ja) | 1993-02-02 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP17967691A Expired - Fee Related JP3198539B2 (ja) | 1991-07-19 | 1991-07-19 | 変位量検出装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3198539B2 (ja) |
-
1991
- 1991-07-19 JP JP17967691A patent/JP3198539B2/ja not_active Expired - Fee Related
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