JP3197087U - 変形人形 - Google Patents
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Abstract
【課題】変形の前後において表現されるモチーフが根本的に異なるような変形をする変形人形を提供する。【解決手段】矩形板状の胴体部2と胴体部の周側面に対して可動可能に取り付けた左右一対の腕部3a、3bと左右一対の脚部4a、4bを設け、胴体部と腕部の取り付けおよび胴体部と脚部の取り付けは、結合部材12の両端に設けた球状体と、胴体部の周側面および/若しくは腕部および脚部の側面に設けた球状体を保持する筒状の内面を有した孔からなるボールジョイント機構によって行い、胴体部に対して腕部と脚部を密着させることによって形成した肉厚が一定かつ矩形の外形を有する板状体の形態と、胴体部から腕部と脚部を引き離すことによって形成した人間型の人形形態とを可逆的に変形可能となるように形成した。【選択図】図5
Description
本考案は、形態を平面的な板状の物体から手足を有する人間型の人形体に可逆的に変えることができる人形玩具に関するものである。
従来、矩形板状の保持部材に表裏貫通した溝を設け、当該溝に対して腕部、脚部等の各部材に固定した球形関節体を可動可能に取付けた特許文献1記載の人形玩具がある。当該人形玩具は、矩形板状の保持部材に腕部、脚部等を取り付けたものであるが、表裏貫通した溝に球状の関節部材を嵌め合わせることによって取り付けたものであるため、これだけでは球状の関節部材が直ぐに脱落してしまうので両者の結合状態を維持することができない。このため、取付部を表裏から覆う前部と後部というパーツを装着することによって、保持部材に対する腕部と脚部の結合状態を維持するようになっている。
また、特許文献1記載の人形玩具は、アニメーション等で描画される腕・脚・頭部を有するロボットのような形態を成しており、腕部、脚部等の配置を換えて特定のポーズを取らせても、変形の前後においてロボットのような形態を成していることに変わりはない。すなわち、変形の前後において表現されるモチーフが根本的に異なるような変形をするものではない。
また、特許文献1記載の人形玩具は、アニメーション等で描画される腕・脚・頭部を有するロボットのような形態を成しており、腕部、脚部等の配置を換えて特定のポーズを取らせても、変形の前後においてロボットのような形態を成していることに変わりはない。すなわち、変形の前後において表現されるモチーフが根本的に異なるような変形をするものではない。
本願考案は、球形関節を利用したボールジョイントを用いた人形でありながら、上記従来の人形玩具のように球形関節の可動部を覆う部材を必要としない人形体の提供を課題とする。また、変形前は人形体としての外観形状を有しない矩形の板状体でありながら、腕や脚を有する人形体に変形するという、変形の前後において表現されるモチーフが根本的に異なるような変形をする変形人形の提供を課題とするものである。
上記課題を解決するために本考案は以下の構成を有することを特徴とする。すなわち、本考案に係る変形人形1は、
矩形板状の胴体部2と当該胴体部2の周側面(8、9、11)に対して可動可能に取り付けた左右一対の腕部3と左右一対の脚部4を設け、
前記胴体部2と前記腕部3の取り付けおよび前記胴体部2と前記脚部4の取り付けは、結合部材12の両端に設けた球状体14と、前記胴体部2の周側面(8、9、11)および/若しくは前記腕部3および脚部4の側面に設けた前記球状体14を保持する筒状の内面を有した孔(8b、21)からなるボールジョイント機構によって行われ、
前記胴体部2に対して前記腕部3と脚部4を密着させることによって形成した肉厚が一定かつ矩形の外形を有する板状体の形態と、前記胴体部2から前記腕部3と脚部4を引き離すことによって形成した人間型の人形形態とを可逆的に変形可能となるように形成したことを特徴とする。
矩形板状の胴体部2と当該胴体部2の周側面(8、9、11)に対して可動可能に取り付けた左右一対の腕部3と左右一対の脚部4を設け、
前記胴体部2と前記腕部3の取り付けおよび前記胴体部2と前記脚部4の取り付けは、結合部材12の両端に設けた球状体14と、前記胴体部2の周側面(8、9、11)および/若しくは前記腕部3および脚部4の側面に設けた前記球状体14を保持する筒状の内面を有した孔(8b、21)からなるボールジョイント機構によって行われ、
前記胴体部2に対して前記腕部3と脚部4を密着させることによって形成した肉厚が一定かつ矩形の外形を有する板状体の形態と、前記胴体部2から前記腕部3と脚部4を引き離すことによって形成した人間型の人形形態とを可逆的に変形可能となるように形成したことを特徴とする。
また、本考案は上記変形人形1であって、
前記腕部3と前記脚部4に、当該腕部3および脚部4が前記胴体部2に密着した状態において互いに嵌合する部位(18、19)を設け、
前記嵌合する部位(18、19)における前記腕部3と前記脚部4の嵌合は、前記腕部3若しくは前記脚部4の一方若しくは双方が前記胴体部2の周側面(8、9、11)と直交する方向に向かって移動することによって解除されるものであることを特徴とする。
前記腕部3と前記脚部4に、当該腕部3および脚部4が前記胴体部2に密着した状態において互いに嵌合する部位(18、19)を設け、
前記嵌合する部位(18、19)における前記腕部3と前記脚部4の嵌合は、前記腕部3若しくは前記脚部4の一方若しくは双方が前記胴体部2の周側面(8、9、11)と直交する方向に向かって移動することによって解除されるものであることを特徴とする。
また、本考案は上記変形人形1であって、
前記胴体部2に前記左右の腕部3を密着させた状態の全幅と同寸法の横幅を有する頭部5となる矩形の板状体を設け、
前記胴体部2と前記頭部5となる矩形の板状体を、結合部材12の両端に設けた球状体14と当該球状体を保持する筒状の内面を有した孔(5b、10a)からなるボールジョイント機構によって取り付け、
前記頭部5となる矩形の板状体と前記胴体部2に、互いを密着させた状態際で嵌合する凹部(25)と凸部(24)からなる嵌合部の一方若しくは双方を設け、
前記頭部5となる矩形の板状体を前記胴体部2上方の周側面10と直交する方向に移動することによって前記嵌合を解除するように構成したことを特徴とする。
前記胴体部2に前記左右の腕部3を密着させた状態の全幅と同寸法の横幅を有する頭部5となる矩形の板状体を設け、
前記胴体部2と前記頭部5となる矩形の板状体を、結合部材12の両端に設けた球状体14と当該球状体を保持する筒状の内面を有した孔(5b、10a)からなるボールジョイント機構によって取り付け、
前記頭部5となる矩形の板状体と前記胴体部2に、互いを密着させた状態際で嵌合する凹部(25)と凸部(24)からなる嵌合部の一方若しくは双方を設け、
前記頭部5となる矩形の板状体を前記胴体部2上方の周側面10と直交する方向に移動することによって前記嵌合を解除するように構成したことを特徴とする。
また、本考案は上記変形人形1であって、
前記腕部3を、前記胴体部2に結合する上腕体6と当該上腕体6の先端に回動可能に取り付けた立方体状の先端部材7によって構成し、
前記先端部材7は、前記上腕体6を前記胴体部2の周側面(8、9)に密着させた際に、その一側面が前記胴体部2の下方(11)において内側に張り出すように取り付けられていることを特徴とする。
前記腕部3を、前記胴体部2に結合する上腕体6と当該上腕体6の先端に回動可能に取り付けた立方体状の先端部材7によって構成し、
前記先端部材7は、前記上腕体6を前記胴体部2の周側面(8、9)に密着させた際に、その一側面が前記胴体部2の下方(11)において内側に張り出すように取り付けられていることを特徴とする。
また、本考案は上記変形人形1であって、
前記脚部4は垂直方向沿った垂直部20aと水平面に沿った水平部20bを有したL字形を成しており、
前記垂直部20aと水平部20bに挟まれる空間部20cの外形と前記先端部材7の外形が一致するように形成されており、前記空間部20cに前記先端部材7を嵌め付けると正面視が正方形状の外形を有する結合体となるように構成されていることを特徴とする。
前記脚部4は垂直方向沿った垂直部20aと水平面に沿った水平部20bを有したL字形を成しており、
前記垂直部20aと水平部20bに挟まれる空間部20cの外形と前記先端部材7の外形が一致するように形成されており、前記空間部20cに前記先端部材7を嵌め付けると正面視が正方形状の外形を有する結合体となるように構成されていることを特徴とする。
また、本考案は上記変形人形1であって、
前記左右一対の脚部4は、当該変形人形が板状の形態であるときに両垂直部20aの側面同士が互いに密着し、
両垂直部20aの側面にそれぞれ設けた嵌合部(23a、23b)によって互いに結合するようになっていることを特徴とする。
前記左右一対の脚部4は、当該変形人形が板状の形態であるときに両垂直部20aの側面同士が互いに密着し、
両垂直部20aの側面にそれぞれ設けた嵌合部(23a、23b)によって互いに結合するようになっていることを特徴とする。
本考案に係る変形人形は、矩形の板状体と人間を模した形態の人形体との間で可逆的にその形態を変化させることができるものである。変形人形の一方の形態は前述したように矩形の板状体であるが、複数の構成要素の複合体である変形人形を何らの位置決め手段無しに遊ぶ者の操作のみによって完全形に近い板状体にするのは難しい。本考案に係る変形人形は、各構成要素同士が適切に嵌合する嵌合手段を設けることによって、複数の構成要素を素早く適切な位置に配置して完全形に近い板状体を形成することができるという効果を有している。
また、板状体を成している状態では、一定の方向以外から加わった多少の外力では簡単に変形しない変形人形を提供することができるという効果を有している。
また、板状体を成している状態では、一定の方向以外から加わった多少の外力では簡単に変形しない変形人形を提供することができるという効果を有している。
以下、本考案を実施するための形態について図を参照して説明する。
本願考案に係る変形人形は、その形態を変化させることができる人形玩具であり、変形前の一形態は図1に示すように一定の肉厚を有する矩形の外形を有する板状体を成している。図1(a)は板状の形態を成した変形人形1を正面斜め上方から見た状態の斜視図であり、図1(b)は当該変形人形1を裏面斜め下方から見た状態の斜視図である。
前記板状を成した当該人形体1は、複数の構成部材を互いに密着させた状態で板状体を成すように構成したものであり、各構成要素を展開した場合に図2に示すように人の形に変形することができるものである。
本願考案に係る変形人形は、その形態を変化させることができる人形玩具であり、変形前の一形態は図1に示すように一定の肉厚を有する矩形の外形を有する板状体を成している。図1(a)は板状の形態を成した変形人形1を正面斜め上方から見た状態の斜視図であり、図1(b)は当該変形人形1を裏面斜め下方から見た状態の斜視図である。
前記板状を成した当該人形体1は、複数の構成部材を互いに密着させた状態で板状体を成すように構成したものであり、各構成要素を展開した場合に図2に示すように人の形に変形することができるものである。
本実施の形態では、前記人形体1を構成する構成部材として、1個の胴体部2と当該胴体部2に対して可動可能に取り付けた左右一対の腕部3(3a、3b)と左右一対の脚部4(4a、4b)と頭部5となる板状体を設けている。
前記胴体部2は、人形体1の中央に配置されるものであり8mm程の肉厚を有する矩形の板状体として形成されている。表面2a裏面2bを除く胴体部2の左右、上下の各側面には、詳細には後述する関節部材を介して前記構成部材である腕部3、脚部4、頭部5が取り付けられている。腕部3は、前記胴体部2に接続される上腕体6(6a、6b)と当該上腕体6の先端面に回動可能に取り付けた先端部材7(7a、7b)によって構成されている。
前記胴体部2は、人形体1の中央に配置されるものであり8mm程の肉厚を有する矩形の板状体として形成されている。表面2a裏面2bを除く胴体部2の左右、上下の各側面には、詳細には後述する関節部材を介して前記構成部材である腕部3、脚部4、頭部5が取り付けられている。腕部3は、前記胴体部2に接続される上腕体6(6a、6b)と当該上腕体6の先端面に回動可能に取り付けた先端部材7(7a、7b)によって構成されている。
図3は前記変形人形1を構成する構成部材を前記胴体部2から分離して正面斜め上方から見た状態の斜視図であり、図4は前記変形人形1を構成する構成部材を前記胴体部2から分離して正面斜め下方から見た状態の斜視図である。
胴体部2の表裏面(2a,2b)を除く4つの側面(右側面8、左側面9、上側面10、下側面11)はそれぞれ矩形の平坦面として形成されており、それぞれの側面に結合部材12の軸部13両端に設けた球状体14の一方を保持する筒状の内面を有した孔(8a、9a、10a、11a、11b)を設けている。
胴体部2の表裏面(2a,2b)を除く4つの側面(右側面8、左側面9、上側面10、下側面11)はそれぞれ矩形の平坦面として形成されており、それぞれの側面に結合部材12の軸部13両端に設けた球状体14の一方を保持する筒状の内面を有した孔(8a、9a、10a、11a、11b)を設けている。
前記各孔の形状および構造は概ね同一である。当該各孔は、鉄アレイのような形状の結合部材12が有する球状体14を、孔の長手方向に沿って密着させながら移動可能に保持するとともに、移動可能な範囲の何れの位置においても回動可能に保持するように形成されている。孔内部の直径と球状体14の外径は、ほぼ同寸法であり両者間に生じる摩擦力によって位置と姿勢を保持するようになっている。
また、各孔の開口面付近に内側に張り出した凸縁を設けており、通常用途で生じる程度の力では収容した球状体14が抜け出ることが無いようになっている。
また、各孔の開口面付近に内側に張り出した凸縁を設けており、通常用途で生じる程度の力では収容した球状体14が抜け出ることが無いようになっている。
前記胴体部2と各構成部材の結合に関して具体的に説明する。
胴体部2の右側面8の上方には前述した構造の孔8aを設けている。また、当該右側面8に装着される腕部3aの上腕体6aにも前述した構造の孔8bを設けている。右側面8の形状と、当該右側面8に接する上腕体6aの接触面の形状は同一となるように形成されている。前記胴体部2の孔8aと腕部3aの孔8bは、一つの結合部材12が両端の備える球状体14をそれぞれ保持することで、胴体部2の右側面8に対して腕部3aを取り付けている。
胴体部2の右側面8の上方には前述した構造の孔8aを設けている。また、当該右側面8に装着される腕部3aの上腕体6aにも前述した構造の孔8bを設けている。右側面8の形状と、当該右側面8に接する上腕体6aの接触面の形状は同一となるように形成されている。前記胴体部2の孔8aと腕部3aの孔8bは、一つの結合部材12が両端の備える球状体14をそれぞれ保持することで、胴体部2の右側面8に対して腕部3aを取り付けている。
図5(a)は各構成部材を胴体部2に密着させて板状にした変形人形1の表裏の中央部における断面であり、図5(b)は胴体部2から各構成部材を離した状態の表裏の中央部における断面である。
図5(a)において前記胴体部2と腕部3aの結合状態を示すと、結合部材12の一方の球状体14が胴体部2の孔8aの奥まで入り込み、結合部材12の他方の球状体14が腕部3a(上腕6a)の孔8bの奥まで入り込んでいる。また、図5(b)において前記胴体部2と腕部3aの結合状態を示すと、結合部材12の一方の球状体14が胴体部2の孔8aの開口付近まで移動し、結合部材12の他方の球状体14が腕部3a(上腕6a)の孔8bの開口付近まで移動している。
図5(a)において前記胴体部2と腕部3aの結合状態を示すと、結合部材12の一方の球状体14が胴体部2の孔8aの奥まで入り込み、結合部材12の他方の球状体14が腕部3a(上腕6a)の孔8bの奥まで入り込んでいる。また、図5(b)において前記胴体部2と腕部3aの結合状態を示すと、結合部材12の一方の球状体14が胴体部2の孔8aの開口付近まで移動し、結合部材12の他方の球状体14が腕部3a(上腕6a)の孔8bの開口付近まで移動している。
上記のように、ボールジョイントを構成する結合部材12と当該結合部材12を保持する両部材の孔によって、胴体部2に密着した腕部3aを引き離すように移動させることができるようになっている。胴体部2から引き離された腕部3aは、孔の開口部によって制限を受ける球状体14の回動可能な範囲に応じて、自在に回動および移動が可能になっている。
当該腕部3aと同様に、他方の腕部3b、脚部4a、4b、頭部5が当該胴体部2に取り付けられており、それぞれ胴体部2と密着可能であり引き離すことによって移動および回動を可能にしている。
なお、必要に応じて腕部3、脚部4、頭部5に結合部材12と同様の機能を有する球状体を一体的に設け、当該球状体を設けた各腕部3、脚部4、頭部5を胴体部2に設けた孔に対して回動可能に取り付けても良い。
当該腕部3aと同様に、他方の腕部3b、脚部4a、4b、頭部5が当該胴体部2に取り付けられており、それぞれ胴体部2と密着可能であり引き離すことによって移動および回動を可能にしている。
なお、必要に応じて腕部3、脚部4、頭部5に結合部材12と同様の機能を有する球状体を一体的に設け、当該球状体を設けた各腕部3、脚部4、頭部5を胴体部2に設けた孔に対して回動可能に取り付けても良い。
次に、胴体部2に対して各構成部材が密着した状態について説明する。前述したように、結合部材12と各構成部材に設けた孔によって構成されるボールジョイントを介して胴体部2と各構成部材が結合されており、変形人形1は板状の形態から人間状の形態に可逆的に変形できるようになっている。変形人形1は板状の形態の時、当該板状の形態が外力によって崩壊しにくいように、互いの構成要素が前記ボールジョイント以外の手段によって係合するようになっている。
前述したように腕部3(3a、3b)には、先端面に形成した円形孔15に係合する円形凸部16を設けた先端部材7を回動可能に設けている。当該先端部材7は、前記上腕体6を前記胴体部2の側面に密着させた際に、内側に張り出しつつ当該胴体部2の下方の側面と接触する張り出し部17を有している。
先端部材7は、上腕体6の先端を延長するような状態で設けた立方体状の部材であるが、上腕体6の先端面に設けた円形孔15に対して、当該円形孔15に係合する円形凸部16を一方側(密着時において胴体部2と反対側)に偏った位置に取り付けている。このため、先端部材7の一側面側が密着時において胴体部2側にやや突出するようになっている。この突出した部分が張り出し部17である。
先端部材7は、上腕体6の先端を延長するような状態で設けた立方体状の部材であるが、上腕体6の先端面に設けた円形孔15に対して、当該円形孔15に係合する円形凸部16を一方側(密着時において胴体部2と反対側)に偏った位置に取り付けている。このため、先端部材7の一側面側が密着時において胴体部2側にやや突出するようになっている。この突出した部分が張り出し部17である。
先端部材7の張り出し部17は、前記上腕体6を前記胴体部2の側面に密着させた際に、内側(胴体部2側)に張り出しつつ、上面部分の一部が当該胴体部2の下方の側面11と接触するようになっている。このため、上腕体6を前記胴体部2の側面に密着した状態では、張り出し部17が側面11と係合することになり上腕体6の上方への移動が制限されるようになっている。すなわち、上腕体6を胴体部2から引き離さないと上方への移動が制限されることになり、外力に対する抵抗に対して板状の形態を維持する作用を有している。
また、先端部材7の張り出し部17側の側面から底面にかけて、その中央にすり割り状の溝18を設けている。当該溝18は、次に説明する脚部4に設けたリブ状の凸部19と係合するようになっており、脚部4との係合によって先端部材7の引き離し方向以外への移動が制限を受けるようになっている。その結果、変形人形1は無用な外力を受けても板状の形態が崩壊しにくくなっている。
図1〜図5示した図の上下を水平面に載置した変形人形1の上下若しくは垂直方向と定義すると、脚部4は垂直方向沿った垂直部20aと水平面に沿った水平部20bを有したL字形を成している。そして、垂直部20aと水平部20bに挟まれる空間部20cの外形と前記先端部材7の外形が一致するようになっており、空間部20cに先端部材7を嵌め付けると正面視が正方形状の外形を有する結合体となるようになっている。
また、空間部20cには垂 直部20aから水平部20bに亘る三角形状の外形を有する前述した凸部19を設けている。当該凸部19は、脚部4の空間部20cに先端部材7が合致した際に、互いが前後方向に移動するのを制限する作用を有しており、前述したように変形人形1が無用な外力を受けても板状の形態が崩壊しにくくするための要素の一つになっている。
また、空間部20cには垂 直部20aから水平部20bに亘る三角形状の外形を有する前述した凸部19を設けている。当該凸部19は、脚部4の空間部20cに先端部材7が合致した際に、互いが前後方向に移動するのを制限する作用を有しており、前述したように変形人形1が無用な外力を受けても板状の形態が崩壊しにくくするための要素の一つになっている。
左右の脚部(4a、4b)は、それぞれの垂直部20aの上端面に前述した結合部材12の一方の球状体14を収容し、移動・回動可能に保持する孔21を有している。孔21は前述した胴体部2の孔8a、上腕6aの孔8bと同一である。また、孔21に対向する胴体部2の下面に前述した孔11a、11bを設けており、当該孔11a、11bを有する胴体部2と孔21を有する脚部(4a、4b)を結合部材12を介して結合している。
また、脚部4aの垂直部20aと脚部4bの垂直部20aは、変形人形1が板状の形態であるときに、各垂直部20aの側面である垂直面22a、22b同士が互いに密着するようになっている。この互いに密着する垂直面22a、22bには、それぞれ一対の凸部23aと凹部23bにより形成した嵌合部を設けており、垂直面22aに設けた凸部と垂直面22bに設けた凹部23bが嵌合し、同時に垂直面22aに設けた凹部23bと垂直面22bに設けた凸部23aが嵌合するようになっている。
脚部4aの垂直部20aと脚部4bの垂直部20の垂直面22a同士が密着すると、前記嵌合部23a、23b同士が嵌合するので、互いを引き離す方向以外の外力(特に、表裏方向に作用する力)を受けても板状の形態が崩壊しにくくなっている。
脚部4aの垂直部20aと脚部4bの垂直部20の垂直面22a同士が密着すると、前記嵌合部23a、23b同士が嵌合するので、互いを引き離す方向以外の外力(特に、表裏方向に作用する力)を受けても板状の形態が崩壊しにくくなっている。
また、胴体部2の上側面10には孔10aが設けられており、頭部5となる板状体の下側面5aには孔5bが設けられている。これら胴体部2の孔10aと頭部5の孔5bを結合部材12を介して接続することによって、胴体部2と頭部5を接続している。
また、胴体部2の上側面10には、孔10aの両脇にそれぞれ凸部24、24を設け、頭部5の下側面5aには変形人形1が板状の形態であるときに対向する前記凸部24、24と嵌合する凹部25,25を設けている。
この構造により、変形人形1が板状の形態であるときには胴体部2と頭部5を引き離す方向以外の外力を受けても板状の形態が崩壊しにくくなっている。
また、胴体部2の上側面10には、孔10aの両脇にそれぞれ凸部24、24を設け、頭部5の下側面5aには変形人形1が板状の形態であるときに対向する前記凸部24、24と嵌合する凹部25,25を設けている。
この構造により、変形人形1が板状の形態であるときには胴体部2と頭部5を引き離す方向以外の外力を受けても板状の形態が崩壊しにくくなっている。
以上説明したように、本考案に係る変形人形1は、矩形板状の胴体部2を中心としてその側面に、腕、脚、頭となる構成要素を接続している。そして、各構成要素を胴体部2に密着させた状態では全体として板状の外観形状を成し、各構成要素同士が係合するとともに互いの動作を制限しあうことによって板状の外観形状を維持するようになっている。そして、板状の形態から人間の形態を模した人形体としての形状に変形させる場合には、各構成要素を胴体部2が引き離すように移動させることで各構成要素の拘束が解かれ、自由に移動や回動ができるようになっている。
本考案は、板状の形態から人間型の形態に変形可能な変形人形に利用可能である。
1 変形人形
2 胴体部
3(3a、3b) 左右一対の腕部
4(4a、4b) 左右一対の脚部
5 頭部
5a 下側面
5b 孔
6(6a、6b) 上腕体
7(7a、7b) 先端部材
8 右側面
8a 孔
9 左側面
9a 孔
10 上側面
10a 孔
11 下側面
11a 孔
11b 孔
12 結合部材
13 軸部
14 球状体
15 円形凹部
16 円形凸部
17 張り出し部
18 すり割り状の溝
19 リブ状の凸部
20a 垂直部
20b 水平部
20c 空間部
21 孔
22a、22b 垂直面
23a、23b 嵌合部
24 凸部
25 凹部
2 胴体部
3(3a、3b) 左右一対の腕部
4(4a、4b) 左右一対の脚部
5 頭部
5a 下側面
5b 孔
6(6a、6b) 上腕体
7(7a、7b) 先端部材
8 右側面
8a 孔
9 左側面
9a 孔
10 上側面
10a 孔
11 下側面
11a 孔
11b 孔
12 結合部材
13 軸部
14 球状体
15 円形凹部
16 円形凸部
17 張り出し部
18 すり割り状の溝
19 リブ状の凸部
20a 垂直部
20b 水平部
20c 空間部
21 孔
22a、22b 垂直面
23a、23b 嵌合部
24 凸部
25 凹部
Claims (6)
- 矩形板状の胴体部と当該胴体部の周側面に対して可動可能に取り付けた左右一対の腕部と左右一対の脚部を設け、
前記胴体部と前記腕部の取り付けおよび前記胴体部と前記脚部の取り付けは、結合部材の両端に設けた球状体と、前記胴体部の周側面および/若しくは前記腕部および脚部の側面に設けた前記球状体を保持する筒状の内面を有した孔からなるボールジョイント機構によって行われ、
前記胴体部に対して前記腕部と脚部を密着させることによって形成した肉厚が一定かつ矩形の外形を有する板状体の形態と、前記胴体部から前記腕部と脚部を引き離すことによって形成した人間型の人形形態とを可逆的に変形可能となるように形成したことを特徴とする変形人形。 - 前記腕部と前記脚部に、当該腕部および脚部が前記胴体部に密着した状態において互いに嵌合する部位を設け、
前記嵌合する部位における前記腕部と前記脚部の嵌合は、前記腕部若しくは前記脚部の一方若しくは双方が前記胴体部の周側面と直交する方向に向かって移動することによって解除されるものであることを特徴とする請求項1記載の変形人形。 - 前記胴体部に前記左右の腕部を密着させた状態の全幅と同寸法の横幅を有する頭部となる矩形の板状体を設け、
前記胴体部と前記頭部となる矩形の板状体を、結合部材の両端に設けた球状体と当該球状体を保持する筒状の内面を有した孔からなるボールジョイント機構によって取り付け、
前記頭部となる矩形の板状体と前記胴体部に、互いを密着させた状態際で嵌合する凹部と凸部からなる嵌合部の一方若しくは双方を設け、
前記頭部となる矩形の板状体を前記胴体部上方の周側面と直交する方向に移動することによって前記嵌合を解除するように構成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の変形人形。 - 前記腕部を、前記胴体部に結合する上腕体と当該上腕体の先端に回動可能に取り付けた立方体状の先端部材によって構成し、
前記先端部材は、前記上腕体を前記胴体部の周側面に密着させた際に、その一側面が前記胴体部の下方において内側に張り出すように取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載の変形人形。 - 前記脚部は垂直方向沿った垂直部と水平面に沿った水平部を有したL字形を成しており、
前記垂直部と水平部に挟まれる空間部の外形と前記先端部材の外形が一致するように形成されており、前記空間部に前記先端部材を嵌め付けると正面視が正方形状の外形を有する結合体となるように構成されていることを特徴とする請求項4記載の変形人形。 - 前記左右一対の脚部は、当該変形人形が板状の形態であるときに両垂直部の側面同士が互いに密着し、
両垂直部の側面にそれぞれ設けた嵌合部によって互いに結合するようになっていることを特徴とする請求項5記載の変形人形。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2017080434A (ja) * | 2016-12-09 | 2017-05-18 | 株式会社バンダイ | 人形体の肩関節構造 |
JP2021023830A (ja) * | 2019-08-07 | 2021-02-22 | 株式会社バンダイ | 関節構造及び人形体 |
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2015
- 2015-02-06 JP JP2015000554U patent/JP3197087U/ja not_active Expired - Fee Related
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