JP3195740B2 - 即席油揚げ麺の製造方法 - Google Patents
即席油揚げ麺の製造方法Info
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Description
等で茹でることによって喫食する即席油揚げ麺の製造方
法に関し、特に麺帯作成工程を改良した製造方法に関す
る。
揚げ麺、α化非油揚げ麺の2タイプが挙げられ、ともに
製麺し蒸した後に水分を除去し、小麦粉澱粉がα化した
状態を保持させている。前記水分の除去方法として、油
揚げ(油で揚げること。)した場合を油揚げ麺(フライ
麺)、熱風乾燥やマイクロ波乾燥した場合を非油揚げ麺
(ノンフライ麺)とそれぞれ称している。
い、中華麺においては、かんすいを、また和風麺におい
てはかんすいに代えて重合リン酸塩等をそれぞれ使用
し、必要に応じて食塩、卵粉末、増粘多糖類、乳化油脂
等を添加し混捏工程を経て製麺し、切刃により麺線を形
成し、所望により一定の波型(ウェーブ)をかけ、連続
蒸し機を通して蒸気によりα化して糊化した後に、油揚
げ工程を経て即席麺が得られる。
槽が使用される場合が通常である。この工程での従来方
法として知られる急速脱水により乾燥した場合に、急激
な麺含水分の蒸発を引き起こす結果、麺内部の構造が多
孔質化(ポーラス化)するので、湯戻しについて即時性
をもたらし、製品の香味の変化が少ないという効果と共
に、即席麺に不可欠な簡便性を実現している。しかし、
前記蒸発があまりに急激なために、その食感が即席油揚
げ麺特有の歯切れのよさはあるものの、生麺(生中華麺
等)のように粘弾性のある食感は得られなかった。
て、熱風乾燥やマイクロ波乾燥の方法が採られることが
ある。熱風乾燥によるα化非油揚げ麺は、油揚げ工程で
みられるほどの麺含水分の急激な蒸発がないことと、油
分が少ないので、その食感はあっさりしており、生麺に
近い食感になる。また、マイクロ波乾燥によるα化非油
揚げ麺は、急激な麺含水分の蒸発が起り、その食感は油
揚げ麺に類した歯切れのよい傾向を示すこととなるもの
の、生麺のように粘弾性のある食感は得られなかった。
(押出しスクリュー)又は押出し成型機によって麺帯を
成形し麺線とする手法が用いられているが、即席油揚げ
麺にこの手法をそのまま応用することは難しく、本発明
者らの実験によると、従来のエクストルーダー、成型ダ
イスによるプレス成型工程に基づく手法に従った場合、
油揚げ工程において、麺線の表面に薄膜ができてふくら
む火ぶくれ状態ができやすく、結果として麺の表面が荒
れて粗面を呈した状態になってしまい、外観上の見栄え
が悪く、また喫食時には表面が煮崩れた状態になること
もあって、食感が損なわれることが確認された。
来の技術について工程上での工夫を加え、油揚げ処理を
実施する即席麺において生麺同様の食感を有しながら、
油揚げ後の麺の膨化が少なく、しかも油分含有量が従来
の約20〜23%であるのに比較し、約15〜17%に
まで減少させた即席油揚げ麺であって、湯戻し後の粘弾
性にすぐれると共に、生麺にみられるような特有の透明
感を有する麺を作成する目的のため鋭意研究を重ねた。
て、既知の即席油揚げ麺とは外観および食感の点で一線
を画する優れた利点を有するものであって、生麺に近付
きそれと共通する特徴を備えた即席油揚げ麺の製造方法
を確立することにある。なお、ここでいう即席油揚げ麺
とは、即席中華麺、即席和風麺、スナック麺をさす。
の本発明に係る即席油揚げ麺の製造方法は、即席油揚げ
麺の製造工程において、原料として小麦粉、澱粉又は加
工澱粉を用い、必要によりかんすい、食塩、増粘多糖
類、乳化油脂、レシチンを添加し混捏工程でドウを作成
した後に、該ドウについて減圧下で機械的圧力を加えて
小塊を作成する工程を整形工程の前に付加したことを特
徴とする。
法は、即席油揚げ麺の製造工程において、原料として小
麦粉、澱粉又は加工澱粉を用い、必要によりかんすい、
食塩、増粘多糖類、乳化油脂、レシチンを添加し混捏工
程でドウを作成した後に、該ドウの一部を減圧下で機械
的圧力を加えて小塊を作成する工程と、該小塊を残部の
ドウと共に複合する工程とを整形工程の前に付加したこ
とを特徴とする。
一般に知られている従来法の製麺工程である、加水調整
−混捏−整形(整形ロール)−複合(複合ロール)−圧
延(圧延ロール)−切出しの各工程において、新たに混
捏工程の後であって、整形工程の前に、真空下で機械的
圧力を加え、緻密で強固な性質と粘りを具備した後述す
る小塊を作成し、それを複合し麺帯とする工程を加える
ことである。
て、減圧下で機械的圧力を加え小塊を作成する工程を経
て、後続の整形工程で該小塊と残部のドウとを混合し複
合して麺帯とする工程を加えることにある。
手段を説明すると、ミキサーで混捏(ミキサー中に小麦
粉、各種澱粉を入れ、加水調整液を添加しこねる作業)
した後に、エクストルーダー又は押出し成型機装置内を
真空度400〜760mmHgの減圧下で機械的圧力を
加え、直径5〜50mmのダイスを通して円筒状のドウ
(生地)として圧送されたものを圧出時に間欠的に切断
し長さ5〜50mmの小塊とする。この小塊の緻密さと
性質および大きさは、油揚げ処理後の麺の膨化等に影響
を及ぼすことになる。
いて詳述すると、小麦粉、馬鈴薯澱粉あるいはタピオカ
加工澱粉を主成分とする原材料に、必要に応じてかんす
い、食塩、乳化油脂を加えて混捏した後に、エクストル
ーダーもしくは押出し成型機等で機械的圧力をかけ減圧
下で、直径5〜50mmのダイスを通し円筒状としたも
のを長さ5〜50mmに切断し小塊としたもの。小麦
粉、馬鈴薯澱粉あるいは油脂加工澱粉を主成分とする原
材料に必要に応じてかんすい、食塩、乳化油脂等を加え
て混捏した後に、エクストルーダーもしくは押出し成型
機等で機械的圧力をかけ減圧下で、直径5〜50mmの
ダイスを通し円筒状としたものを長さ5〜50mmに切
断し小塊としたもの。小麦粉、馬鈴薯澱粉あるいはタピ
オカ加工澱粉を主成分とする原材料に、必要に応じて重
合リン酸塩、食塩、乳化油脂等を加えて混捏した後に、
エクストルーダーもしくは押出し成型機等で圧力をかけ
減圧下で、直径5〜50mmのダイスを通し円筒状とし
たものを長さ5〜50mmに切断し小塊としたもの等
で、前記以外の通常即席麺の製造に用いられる原料が使
用できる。
形ロールおよび複合ロール)に投入し、麺帯とした後に
切出し、蒸し工程後に油揚げ処理を行い即席油揚げ麺が
製造される。後述する本発明の実施例1で作成した油揚
げ麺の垂直断面の状態を示す図1(電子顕微鏡写真。日
立SW−510型。倍率33倍)から理解される形状
は、従来法に従って作成した比較例1の油揚げ麺の垂直
断面の状態を示す図2(電子顕微鏡写真。日立SW−5
10型。倍率33倍)の形状が、油揚げ処理前には、全
く同じ断面積で生麺(圧延−切出し工程後の麺)を調整
したにもかかわらず、その膨化の状態および大きさが大
きく異なる。
特徴は、従来の麺と同じく多孔質ではあるが、それぞれ
の孔が小さく、その分布も層状になっており、明らかに
異なっている。その結果、麺全体としては(1)油揚げ
後の麺の膨化が少なくなる。(2)前記膨化度の低下に
よって、油分含有量が従来の約20〜23%に比較し約
15〜17%にまで少なくすることができた。
摂取量が減ることにもなり、また味の点でもスープの特
徴を一層発揮しやすいばかりでなく、熱風乾燥麺やマイ
クロ波乾燥麺では得られない油の旨味も併せ備えてい
る。また本製法の麺は、スープが麺内部に浸透しやす
く、しかも麺に透明感を与えるために、既存の即席油揚
げ麺と食感および味の点だけでなく外観も異なり、生麺
(生中華麺等)に近似した麺となった。
に内部に包括された空気が脱気され、結合力のより強い
緻密で強固な小塊を形成することになる。この小塊が前
記緻密で強固な性質と粘りを持ち合わせている程度が大
であるに従い、前述の食感および外観に関する特徴は強
調される。従って、原料の種類、混捏する際の加水量等
は重要な要因である。また、この小塊の作成には、エク
ストルーダー又は押出し成型機等を使用するため、製麺
工程上で麺帯とするために原材料に求められる条件のう
ち結合力、例えば小麦グルテンや増粘多糖類による結合
力が弱くても小塊を作成することが可能である。
について詳しく説明する。小塊とする前の生地の調製
は、小麦粉、澱粉および加工澱粉を主成分とする原材料
に、必要に応じてかんすい、食塩、増粘多糖類、乳化油
脂、レシチン等を加えて2〜20分間混捏しドウとす
る。この場合の混捏は、バッチ型のミキサーおよび瞬間
混合ミキサーの何れでも可能である。
出し成型機等を用いて機械的圧力をかけ、その出口で直
径5〜50mmのダイスを通し円筒状としたものを長さ
5〜50mmに切断して小塊とする。その際に、前記エ
クストルーダー又は押出し成型機装置内を、真空度40
0〜760mmHgの減圧下で機械的圧力を加え、直径
5〜50mmのダイスを通し円筒状のドウ(生地)とし
て圧送されたものを圧出時に間欠的に切断し、長さ5〜
50mmの小塊とすることもできる。その大きさは、直
径10〜30mm、長さは10〜30mm前後が望まし
い。
を重ね、メッシュの粗い場合に、60〜80メッシュパ
スを使用した場合についても本発明による麺の作成を試
み、食感の傾向および外観は変わらないことも確認し
た。なお、ここで言う「メッシュ(mesh)」とは、
一辺が1inch(25.4mm)の中のふるい(篩)
目を通る粒子(小麦粉)の寸法を指し、「メッシュパ
ス」とはふるい目を通過可能な小麦粉粒子を意味する。
また馬鈴薯、タピオカ、コーン等の各種澱粉に関して
は、生澱粉、加工澱粉の何れにおいても、従来の製麺工
程における添加量以上のもの(小麦粉に対し40〜60
%)を添加しても、従来と同様にロール製麺が可能であ
ることを確認した。
の製麺方法によって製麺される。即ち、小塊を複合機
(整形ロールおよび複合ロール)に投入することにな
る。この複合機は従来から一般的に使用されている即席
油揚げ麺用の複合機に何らの改良変更を要せずに、その
まま使用可能である。従って、整形ロールを経て小塊を
麺帯とし、この麺帯の厚さが10mm前後となるように
複合ロールにより複合して圧延ロールへ移行する。この
際に、複合せずに1枚のまま麺帯としても問題はない。
定の幅および厚みを持たせた麺線とする。この麺線を蒸
気圧200〜5,000mmAqの蒸気圧中で30〜3
00秒通過させる。蒸し上がった麺線は冷却し、表面の
水分が乾きはじめる程度とすることがよい。実際上の知
見によると、前記冷却が不十分であると、前述の火ぶく
れ現象が多くなる傾向にあった。さらに、この麺線を回
転式のカッター等で所定の長さに切断し、水あるいは調
味液、調味油を塗布し、所定の重量に調整し、油揚げ用
のバスケットに投入し油槽中を通過させる。このとき、
110〜170℃の油槽中を、通過後の麺の水分が1〜
6%となるように通過させることによって、本発明の意
図した好ましい即席油揚げ麺が得られた。
説明する。 実施例1 小麦粉800g、タピオカ加工澱粉200g、かんすい
4.5g、食塩10g、クチナシ色素1.5g、増粘多
糖類2g、レシチン15gを水350mlに溶かし、横
型ミキサーで10分間混捏しドウとした。このドウを押
出し成型機を用いて真空度760mmHgの減圧下で直
径20mmのダイスを通し円筒状のドウ(生地)として
圧送されたものを圧出時に間欠的に切断し、直径20m
m、長さ20mmのチップ状の小塊とした。
び複合ロール)により厚さ10mmの麺帯とし、圧延ロ
ールを通し、切刃#18(角)にて、厚さ1.4mmの
麺線とした。この麺線を蒸し機(蒸気圧1,500mm
Aq)で2分間蒸煮しα化した。次いで、250mmの
長さにカットし、必要により既知の調味液等を溶かした
水を20〜30ml前後塗布した110〜120g相当
量を1食とし、油揚げ用のバスケットに投入し油槽温度
120〜160℃で水分を2〜5%前後まで蒸発させ、
本発明の即席中華麺(袋麺)を得た。
4.5g、食塩10g、クチナシ色素1.5g、増粘多
糖類2g、レシチン15gを水360mlに溶かし、横
型ミキサーで10分間混捏しドウとした。このドウを押
出し成型機を用いて真空度760mmHgの減圧下で、
直径20mmのダイスを通し円筒状のドウ(生地)とし
て圧送されたものを圧出時に間欠的に切断し、直径20
mm、長さ20mmのチップ状の小塊とした。
び複合ロール)により厚さ10mmの麺帯とし、さらに
圧延ロールを通し、切刃#22(角)にて厚さ1.2m
mの麺線とした。この麺線を蒸し機(蒸気圧1,500
mmAq)で2分間蒸煮しα化した。次いで、250m
mの長さにカットし、必要により既知の調味液等を溶か
した水を20〜30ml前後塗布した80〜90g相当
量を1食とし、油揚げ用のバスケットに投入し、油槽温
度120〜160℃で水分を2〜5%前後まで蒸発さ
せ、本発明のスナック麺(カップ中華麺)を得た。
リン酸塩4.5g、食塩10g、増粘多糖類2g、レシ
チン15gを水380mlに溶かし、横型ミキサーで1
0分間混捏しドウとした。このドウを押出し成型機を用
いて真空度760mmHgの減圧下で、直径20mmの
ダイスを通し円筒状のドウ(生地)として圧送されたも
のを圧出時に間欠的に切断し、直径20mm、長さ10
mmのチップ状の小塊とした。
び複合ロール)により厚さ10mmの麺帯とし、さらに
圧延ロールを通し、切刃#12(角)にて厚さ1.0m
mの麺線とした。この麺線を蒸し機(蒸気圧2,000
mmAq)で2分間蒸煮しα化した。次いで、250m
mの長さにカットし、必要により既知の調味液等を溶か
した水を20〜30ml前後塗布した80〜90g相当
量を1食とし、油揚げ用のバスケットに投入し、油槽温
度120〜160℃で水分を2〜5%前後まで蒸発さ
せ、本発明のスナック麺(カップ和風麺)を得た。
g、食塩10g、増粘多糖類2g、レシチン15gを水
350mlに溶かし、横型ミキサーで10分間混捏し、
ドウとした。このドウの一部を真空度750mmHgの
減圧下で、直径20mmのダイスを通し円筒状のドウ
(生地)として圧送されたものを圧出時に間欠的に切断
し、直径20mm、長さ20mmのチップ状の小塊とし
た。
で混合し、複合機(整形ロールおよび複合ロール)によ
り厚さ10mmの麺帯とし、さらに圧延ロールを通し、
切刃#18(角)にて厚さ1.4mmの麺線とした。こ
の麺線を蒸し機(蒸気圧1,500mmAq)で2分間
蒸煮しα化した。次いで、250mmの長さにカット
し、必要により既知の調味液等を溶かした水を20〜3
0ml前後塗布した110〜120g相当量を1食と
し、油揚げ用のバスケットに投入し、油槽温度120〜
160℃で水分を2〜5%前後まで蒸発させ、本発明の
即席中華麺(袋麺)を得た。
4.5g、食塩10g、クチナシ色素1.5g、増粘多
糖類2g、レシチン15gを水350mlに溶かし、横
型ミキサーで15分間混捏しドウとした。このドウを既
存の製造工程を利用し常法により麺帯とした後に、圧
延、切出し、蒸煮、油揚げ処理を実施例1と同条件で施
し、即席中華麺(袋麺)を得た。
4.5g、食塩10g、クチナシ色素1.5g、増粘多
糖類2g、レシチン15gを水360mlに溶かし、横
型ミキサーで15分間混捏しドウとした。このドウを既
存の製造工程を利用し、常法により麺帯とした後に、圧
延、切出し、蒸煮、油揚げ処理を実施例2と同条件で施
し、スナック麺(カップ中華麺)を得た。
酸塩4.5g、食塩10g、増粘多糖類2g、レシチン
15gを水360mlに溶かし、横型ミキサーで15分
間混捏してドウとした。このドウを既存の製造工程を利
用し、常法により麺帯とした後に、圧延、切出し、蒸
煮、油揚げ処理を実施例3と同条件で施し、スナック麺
(カップ和風麺)を得た。
の物性試験と官能比較評価を行い、その結果を表1に示
す。
は、実施例1および4、比較例1が麺を十分に沸騰して
いる湯水500ccを注いだ鍋に入れ火にかけ3分間の
調理とし、実施例2および比較例2は、麺を発泡スチロ
ール製の容器にいれ熱湯を400cc注ぎ、フタをして
3分間の調理とし、実施例3および比較例3は、麺を発
泡スチロール製の容器にいれ熱湯を400cc注ぎ、フ
タをして4分間の調理とした。
試食パネラー20名によって行い、その平均を評価点と
した。食感についての官能評価基準は以下のとおりであ
る。
出器(Soxhlet’s extractor)を使
用した。この抽出器は、固体試料中の不揮発性可溶成分
をアルコールやエーテルの揮発性溶媒を用いて抽出する
装置として知られており、該装置に基づくソックスレー
抽出法により該麺に含まれる油分を抽出し、重量パーセ
ント(%)で表示した。
下の通りである。 5 良好…熱湯注入1分後の麺の中央にはしを入れ左右
にひらき、1回で完全にほぐれた状態 4 やや良好…熱湯注入1分後の麺の中央にはしを入れ
左右にひらき、2回で完全にほぐれた状態 3 ふつう…熱湯注入1分後の麺の中央にはしを入れ左
右にひらき、3〜4回でほぼほぐれた状態 2 やや不良…熱湯注入1分後の麺の中央にはしを入れ
左右にひらき、5回以上でほぼほぐれた状態 1 不良…熱湯注入1分後の麺の中央にはしを入れ左右
にひらき、5回以上でも塊が残る状態
実体顕微鏡写真(ニコンSMZ−U−3)の実体用対物
ミクロメーターを用い、麺の垂直断面方向で写真を撮影
してその断面積を求め、常法により製麺した比較例を1
00%とした場合の比で表した。
性を確かめるために、前述の官能評価の他に以下の物性
試験を行った。現在、粘弾性を官能との関連においてそ
のまま数値化することは難しいとするのが定説である。
そこで、本発明の試験においては、実施例について切断
強度と伸張性を測定し、比較例との相対比較においてグ
ラフ化し指標とした。
(不動工業社製)を用い測定した。このレオメーターに
よる切断強度試験は、200gの荷重をかけて、並置し
た4本の麺をピアノ線で切断し、その際のピアノ線にか
かる重量(g)を測定した。麺の伸張性試験について
は、調理後1分後における麺の伸びを、麺の先端に7.
2gの錘りをつけ、伸びた長さ(mm)を測定した。こ
の測定結果を即席中華麺(袋麺)、スナック麺(カップ
中華麺)、スナック麺(カップ和風麺)の各実施例、比
較例において、切断強度、伸張性をそれぞれX軸、Y軸
にとり、比較例の切断強度、伸張性を1とした場合の実
施例の値を、図3、図4、図5においてプロットした。
揚げ工程を経ると、従来の即席油揚げ麺とはその傾向を
異にし、生麺寄りの麺、つまり(1)油揚げ後の麺の膨
化が少なく、(2)油分含有量が従来に比較し減少し、
(3)湯戻し後の麺に生麺様の粘弾性と透明感を有する
即席油揚げ麺が得られる。即ち、既存の即席油揚げ麺と
は、食感や味だけでなく外観も異なる、例えるならば生
麺に近い即席油揚げ麺となる。
面の状態を示す電子顕微鏡写真(倍率33倍)である。
垂直断面の状態を示す電子顕微鏡写真(倍率33倍)で
ある。
華麺(袋麺)の調理後1分後における切断強度および伸
張性を示すグラフ図である。
(カップ中華麺)の調理後1分後における切断強度およ
び伸張性を示すグラフ図である。
(カップ和風麺)の調理後1分後における切断強度およ
び伸張性を示すグラフ図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 即席油揚げ麺の製造工程において、原料
として小麦粉、澱粉又は加工澱粉を用い、必要によりか
んすい、食塩、増粘多糖類、乳化油脂、レシチンを添加
し混捏工程でドウを作成した後に、該ドウについて減圧
下で機械的圧力を加えて小塊を作成する工程を整形工程
の前に付加したことを特徴とする即席油揚げ麺の製造方
法。 - 【請求項2】 即席油揚げ麺の製造工程において、原料
として小麦粉、澱粉又は加工澱粉を用い、必要によりか
んすい、食塩、増粘多糖類、乳化油脂、レシチンを添加
し混捏工程でドウを作成した後に、該ドウの一部を減圧
下で機械的圧力を加えて小塊を作成する工程と、該小塊
を残部のドウと共に複合する工程とを整形工程の前に付
加したことを特徴とする即席油揚げ麺の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP13078796A JP3195740B2 (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 即席油揚げ麺の製造方法 |
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Family
ID=15042682
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JP13078796A Expired - Lifetime JP3195740B2 (ja) | 1996-04-26 | 1996-04-26 | 即席油揚げ麺の製造方法 |
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