JP3195168U - 装飾板 - Google Patents
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Abstract
【課題】室内などに設置される装飾パネルなどの鑑賞用装飾品、家具什器、インテリアの部品又はピアノ板等として用いることができる装飾板であって、耐久性と透明性を向上させた装飾板を提供する。【解決手段】基板1と、基板上に貼り付けられた平面物2と、平面物上に形成された透明なポリエステル樹脂層4と、ポリエステル樹脂層上に形成された透明なポリウレタン樹脂層5とよりなる積層構造を有する。平面物とポリエステル樹脂層との間には、透明なシーラー塗膜層3が介在されているのが好ましい。【選択図】図1
Description
本考案は、鑑賞用装飾品、家具什器、インテリアの部品又はピアノ板等として用いるための透明に塗装仕上げされた装飾板に関する。
従来、内部に織物等が挟み込まれた鑑賞用装飾品等として用いられる装飾板や内部に紙や布等が入れ込まれて色彩的装飾が向上されたピアノ板等として用いる装飾板が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2等)。
これらは、図2に示すように、例えば木板やガラス板等よりなる平板状の基板1上に模様が形成された織物、写真等の平面物2を貼り付け、その上面より例えばポリエステル樹脂塗装等を施すことによりポリエステル樹脂層4を形成し、全体を密閉構造にしている。
これらは、図2に示すように、例えば木板やガラス板等よりなる平板状の基板1上に模様が形成された織物、写真等の平面物2を貼り付け、その上面より例えばポリエステル樹脂塗装等を施すことによりポリエステル樹脂層4を形成し、全体を密閉構造にしている。
しかしながら、上述したような従来の装飾板にあっては織物等の平面物2が介在された分だけポリエステル樹脂層4の厚さが増加して強度が向上するが、逆に柔軟性が低下して塗装面のクラック(き裂やひび割れ等)が生じたり、或いはポリエステル樹脂層4の経年変化による劣化により透明度が低下する等の問題点があった。
本考案は、上記の問題点を解決するために考案されたものである。本考案は、クラック(き裂やひび割れ等)が生じにくく耐久性に優れ、且つ経年変化による透明度の低下も抑制して、色彩等の鮮明さと深みも高く維持することができる装飾板を提供することにある。
請求項1に係る考案は、基板と、当該基板上に貼り付けられた平面物と、当該平面物上に形成された透明なポリエステル樹脂層と、当該ポリエステル樹脂層上に形成された透明なポリウレタン樹脂層とよりなる積層構造になされたことを特徴とする装飾板である。
請求項1に係る考案は、基板と、当該基板上に貼り付けられた平面物と、当該平面物上に形成された透明なポリエステル樹脂層と、当該ポリエステル樹脂層上に形成された透明なポリウレタン樹脂層とよりなる積層構造になされたことを特徴とする装飾板である。
上記考案により、クラック(き裂やひび割れ等)が生じにくく耐久性に優れ、且つ経年変化による透明度の低下も抑制することができる。
以下に、本考案に係る装飾板の一例を添付図面を参照して説明する。
図1に示すように、この装飾板10は基板1と、この基板1上に貼り付けられた平面物2と、この平面物2上に形成された透明なポリエステル樹脂層4と、このポリエステル樹脂層4上に形成された透明なポリウレタン樹脂層5とよりなる積層構造として全体が一体化して形成されている。
図1に示すように、この装飾板10は基板1と、この基板1上に貼り付けられた平面物2と、この平面物2上に形成された透明なポリエステル樹脂層4と、このポリエステル樹脂層4上に形成された透明なポリウレタン樹脂層5とよりなる積層構造として全体が一体化して形成されている。
ここで、上記平面物2と上記ポリエステル樹脂層4との間には透明なシーラー塗膜層3を介在させるのが好ましい。このシーラー塗膜層3を介在させることにより、平面物2の上面の凹凸をシーラー塗膜層3により埋め込んで表面を平滑化し、この上層のポリエステル樹脂層4との密着性を向上させることができる。
また、上記平面物2の面積は、基板1より僅かに小さくされており、平面物2の周辺部の外周部分が基板1の上面とポリエステル樹脂層4の周辺部の下面とが直接的に密着されて平面物2の位置する領域が密閉状態になされ、内部に劣化の原因となる水分や空気が侵入しないようにしている。
ここで上記基板1としては、平板状の木板、ガラス板、プラスチック板等を用いることができる。また、上記平面物2としては、模様等が施された織物、写真、絵画、紙類等の比較的平面状の物を用いることができる。この厚さは、例えば0.2mm〜1.5mm程度である。また、シーラー塗膜層3としては、この厚さは、例えば20ミクロン〜30ミクロン程度である。また、ポリエステル樹脂層4の厚さは350ミクロン〜600ミクロン程度及びポリウレタン樹脂層5の厚さは100ミクロン〜150ミクロン程度である。
また上記「透明な」とは、この明細書中では平面物2の模様等が装飾板10の上面より視認できることを意味し、完全な透明を含む外に模様等が視認できる程度に透明性を有しておればよく、着色等が施されていてもよい。
ここでの装飾板10は、室内などに設置される装飾パネルなどの鑑賞用装飾品、家具什器、インテリアの部品又はピアノ板等として用いることができる。
ここでの装飾板10は、室内などに設置される装飾パネルなどの鑑賞用装飾品、家具什器、インテリアの部品又はピアノ板等として用いることができる。
上述のように、ポリエステル樹脂層4上にポリウレタン樹脂層5を形成することにより、従来の装飾板のように硬度の高いポリエステル樹脂層4だけではクラック(き裂やひび割れ等)が容易に生じていたが、この上にこのポリエステル樹脂層4よりも硬度の低い或いは軟らかいポリウレタン樹脂層5を形成して二重構造とすることにより、上記ポリウレタン樹脂層5が外部からの衝撃力を吸収してクラック(き裂やひび割れ等)の発生を防ぐなどの耐久性を向上でき、また、経年変化による全体の劣化を防止して不透明化することを抑制することができる。従って、平面物2に対する色彩等の鮮明さと深みも高く維持することができる。
次に、上記装飾板10の製造工程の一例を具体的に説明する。
[工程1]
ガラス、木板等よりなる基板1の表面を研磨する。
[工程2]
上記基板1上に織物や布や帯などの平面物2を接着剤により貼り付ける。
この接着剤としては、例えばボンド(登録商標)を用いる。この際、空気等が内部に含まれないようにする。
[工程1]
ガラス、木板等よりなる基板1の表面を研磨する。
[工程2]
上記基板1上に織物や布や帯などの平面物2を接着剤により貼り付ける。
この接着剤としては、例えばボンド(登録商標)を用いる。この際、空気等が内部に含まれないようにする。
[工程3]
上記貼り付けた平面物2の上からウレタン樹脂塗料を用いてシーラー塗装を行ってシーラー塗膜層3を形成する。なお、このシーラー塗膜層3は省略してもよい。
[工程4]
上記シーラー塗装後、2〜3時間程度常温で放置することにより乾燥させる。
[工程5]
次に、上記シーラー塗膜層3上にポリエステル樹脂塗料を塗装してポリエステル樹脂層4を形成する。
上記貼り付けた平面物2の上からウレタン樹脂塗料を用いてシーラー塗装を行ってシーラー塗膜層3を形成する。なお、このシーラー塗膜層3は省略してもよい。
[工程4]
上記シーラー塗装後、2〜3時間程度常温で放置することにより乾燥させる。
[工程5]
次に、上記シーラー塗膜層3上にポリエステル樹脂塗料を塗装してポリエステル樹脂層4を形成する。
[工程6]
次に、上記ポリエステル樹脂塗料の塗装後、24時間程度常温で放置することにより乾燥させる。
[工程7]
次に、乾燥した上記ポリエステル樹脂層4の表面をペーパー研磨して平滑化する。
次に、上記ポリエステル樹脂塗料の塗装後、24時間程度常温で放置することにより乾燥させる。
[工程7]
次に、乾燥した上記ポリエステル樹脂層4の表面をペーパー研磨して平滑化する。
[工程8]
次に、上記ポリエステル樹脂層4上にポリウレタン樹脂塗料を塗装してポリウレタン樹脂層5を形成する。
[工程9]
次に、上記ポリウレタン樹脂塗料の塗装後、24時間程度常温で放置することにより乾燥させる。
[工程10]
次に、ポリウレタン樹脂層5の表面をペーパー研磨して鏡面にし、更にバフ研磨することにより製品を完成させる。
次に、上記ポリエステル樹脂層4上にポリウレタン樹脂塗料を塗装してポリウレタン樹脂層5を形成する。
[工程9]
次に、上記ポリウレタン樹脂塗料の塗装後、24時間程度常温で放置することにより乾燥させる。
[工程10]
次に、ポリウレタン樹脂層5の表面をペーパー研磨して鏡面にし、更にバフ研磨することにより製品を完成させる。
上述のように形成された装飾板10は、クラック(き裂やひび割れ等)が生ぜずに耐久性に優れ、且つ、経年変化による透明度の低下も抑制することができる。
1 基板
2 平面物
3 シーラー塗膜層
4 ポリエステル樹脂層
5 ポリウレタン樹脂層
10 装飾板
2 平面物
3 シーラー塗膜層
4 ポリエステル樹脂層
5 ポリウレタン樹脂層
10 装飾板
Claims (3)
- 基板と、当該基板上に貼り付けられた平面物と、当該平面物上に形成された透明なポリエステル樹脂層と、当該ポリエステル樹脂層上に形成された透明なポリウレタン樹脂層とよりなる積層構造になされたことを特徴とする装飾板。
- 前記平面物と前記ポリエステル樹脂層との間には、透明なシーラー塗膜層が介在されていることを特徴とする請求項1記載の装飾板。
- 前記平面物の周辺部の外側部分は密着され、前記平面物の位置する領域は密閉状態になされていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の装飾板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014005771U JP3195168U (ja) | 2014-10-10 | 2014-10-10 | 装飾板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014005771U JP3195168U (ja) | 2014-10-10 | 2014-10-10 | 装飾板 |
Publications (1)
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JP3195168U true JP3195168U (ja) | 2015-01-08 |
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ID=52339678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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2014
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