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JP3191392U - 携帯型無線キー - Google Patents

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JP3191392U
JP3191392U JP2014001840U JP2014001840U JP3191392U JP 3191392 U JP3191392 U JP 3191392U JP 2014001840 U JP2014001840 U JP 2014001840U JP 2014001840 U JP2014001840 U JP 2014001840U JP 3191392 U JP3191392 U JP 3191392U
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公章 七里
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有限会社 ネオ・ディーダブリューエス
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Abstract

【課題】無線通信により車両の状態変更を可能とする基本機能を有しながら、複雑で個性的な形状を備えることで所有者に大きな満足感を与えることのできる携帯型無線キーを提供する。
【解決手段】車両に搭載する受信機との間で無線通信を行うことで、車両の状態変更を可能とするものであって、無線信号を発信する回路基板6と、回路基板を内部に収容する本体ケースとを備え、本体ケースの形状は車両の外観形状を略縮小した立体形状をなしている。また本体ケースは複数のケース部品としての上部ケース4と下部ケース3に分割して構成され、これら上部ケースと下部ケースを3次元造形機を用いた造形品とした。
【選択図】図3

Description

本考案は、車両用の電子キーシステムに用いられる携帯型無線キーに関するものである。
近年、車両のドアの施解錠を行うための電子キーシステムが広く用いられており、こうした電子キーシステムは、使用者が携帯する携帯型無線キーと車両側に搭載された受信機とを含み、携帯型無線キーからの無線信号を受信機が受信することでドアの施解錠状態を変更するように構成されている。さらに、電子キーシステムの中でも、使用者が携帯型無線キーに設けられたボタンの操作を行うことで施解錠状態が変更されるタイプのものや、使用者が携帯型無線キーを保持した状態で車両に近づくことで解錠状態となり、車両より離れることで施錠状態となるものがある。
さらに、携帯型無線キーのボタン操作を行うものの中には、ドアの施解錠のみならず、トランクの開閉や、ライトのオンオフ等、車両の様々な状態変更を行うためにも利用することができる。
上記のような携帯型無線キーは、下記特許文献1に示されるように、主として、本体ケースと、その内部で保持される回路基板と、電池とによって構成される。そして、車両の付属品として一般に大量生産されることから、本体ケースは樹脂成形によって製作されることが多い。
特開2012−36668号公報
しかしながら、本体ケースを樹脂成形によって製作することから、本体ケースは比較的単純な形状にすることしかできない。そのため、何れの車両において用いられる携帯型無線キーもほぼ類似する形状となっている。
また、コストダウンを図るために、異なる車種の間で携帯型無線キーの共通化を進めることも考えられることから、同じ形状の携帯型無線キーが大量に用いられることになる。
そのため、複数の車両を所有する家庭では、形状が同一又は類似する携帯型無線キーを複数管理することが必要となり、どの携帯型無線キーがどの車両に対応するものかの判別が困難になるとの問題がある。また、車両への愛着が強い所有者にとっては、車両より離れている場合でも携帯型無線キーを手元に置くことで車両を身近に感じたいところ、その携帯型無線キーが多数の者の所有するものと同一又は類似するものであるため、他人との差別化をなし得るほどの大きな満足感を得ることはできない。
本考案は、このような課題を有効に解決することを目的としており、具体的には、無線通信によって離れた位置より車両の状態変更を行い得るという基本機能を備えながら、複雑で個性的な形状を備えることで所有者に大きな満足感を与えることが可能な携帯型無線キーを提供することを目的とする。
本考案は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本考案の携帯型無線キーは、車両に搭載する受信機との間で無線通信を行うことで、車両の状態変更を可能とする携帯型無線キーであって、前記無線通信のための無線信号を発信する回路基板と、当該回路基板を内部に収容する本体ケースとを備えており、前記本体ケースは、前記車両の外観形状を略縮小した立体形状をなしていることを特徴とする。
ここで、略縮小とは、車両の形状をそのままにしてサイズのみを小さくすることに加えて、車両の外観的特徴を認識することができる程度に、細部の形状の省略や、外部に表れることのない底部のフレーム等の簡略化を行いながらサイズを小さくすることも含む。
このように構成すると、車両の外観形状を略縮小した立体形状をなす本体ケースを備え、その内部に回路基板を組み込むことで、この回路基板から発信される無線信号により車両に搭載される受信機と通信を行い、車両の施解錠等の状態変更を可能とする基本機能を備えるとともに、どの車両に対応するものであるかの判別を容易にしながら、所有者の好みに応じた個性的な外観を備える携帯型無線キーを提供することが可能となる。
さらに、こうした本体ケースを、簡単でありながら精巧に製作できるようにするためには、前記本体ケースが複数のケース部品に分割して構成され、少なくとも一部のケース部品が3次元造形機を用いた造形品であるように構成することが好適である。
本体ケース側に設けられた押しボタンを押すことで、無線信号を発信させることができるようにするとともに、この押しボタンによる外観への影響を小さくして、より所有者に大きな満足感を与え得るようにするためには、前記回路基板は操作用スイッチを備え、当該操作用スイッチを押圧することで所定の無線信号を発するように構成されており、前記本体ケースは下面側に押しボタンを設けられ、当該押しボタンを押すことで、当該押しボタンの背面を介して前記操作用スイッチを押圧可能に構成することが好適である。
さらに、内部に収容する回路基板の形状や寸法にかかわらず適切に操作用スイッチを押圧可能とするためには、前記本体ケースの下面側を構成するケース部品が、前記操作用スイッチと対向する位置に開口を備えるよう3次元造形機によって造形されており、前記本体ケース内より前記開口を介して前記押しボタンを突出するように設けることが好適である。
上記とは異なる構成で、外観への影響を小さくしながら、無線信号を発するための操作を簡便にし得るようにするためには、前記回路基板は操作用スイッチを備え、当該操作用スイッチを押圧することで所定の無線信号を発するように構成されており、前記本体ケースは、前記操作用スイッチと対向する位置に当該操作用スイッチを押圧するための押圧部を備えるとともに、車輪を模して形成された車輪部の少なくとも1つを弾性的に支持し、弾性的に支持された車輪部の変位に伴って前記押圧部を操作用スイッチに向けて変位させる変位伝達部を備えるように構成することが好適である。
さらに、上記の車輪部を備える構成を前提としながら、より多様な車両の操作を行うことを可能とするためには、前記回路基板は、前記操作用スイッチを4つ備えており、各操作用スイッチを押圧することで互いに異なる無線信号を発するように構成されており、前記本体ケースは、各操作用スイッチと対向する位置に前記押圧部をそれぞれ備え、4つの車輪部をそれぞれ弾性的に支持するとともに、各車輪部に対応して変位伝達部をさらに備えており、各車輪部の変位に伴って変位伝達部を介し各押圧部を操作用スイッチに向けて変位し得るように構成することが好適である。
加えて、内部に収容する回路基板の形状や寸法にかかわらず適切に操作用スイッチを押圧可能とするためには、前記押圧部は、前記操作用スイッチと対向する位置において3次元造形機により前記ケース部品の1つと一体に造形されるように構成することが好適である。
さらに、上記3次元造形機を用いる構造に代えて、前記本体ケースが複数のケース部品に分割して構成され、少なくとも一部のケース部品が金型を用いた成形品であるように構成することも好適である。
以上説明した本考案によれば、車両に搭載される受信機と通信を行って車両の施解錠等の状態変更を可能とする基本機能を備えるとともに、その外観を複雑で多種多様なものとすることができるため、使い勝手に優れ、使用者の好みに応じた個性的な外観を備える携帯型無線キーを提供することが可能となる。
本考案の第1実施形態に係る携帯型無線キーを含む電子キーシステムの概略構成を示す模式図。 同携帯型無線キーの外観形状を示す説明図。 同携帯型無線キーを分解した状態を示す斜視図。 図3のA−A部における断面図。 一般の携帯型無線キーを分解した例を示す斜視図。 本考案の第2実施形態に係る携帯型無線キーを分解した状態を示す斜視図。 図6のB−B部における断面図。
以下、本考案の実施形態を、図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る携帯型無線キー1を含む電子キーシステムESの概略構成を示すものである。電子キーシステムESは、車両8に搭載された受信機81と携帯型無線キー1とを中心に構成されており、携帯型無線キー1より送信される無線信号Sgを受信機81が受信することで、車両8に搭載された制御部(図示せず)によって、車両8の施錠状態等の車両状態を変更することができる。
図2は、この携帯型無線キー1の概略形状を示すものであり、図2(a)は携帯型無線キー1を上方より見た斜視図、図2(b)は上下を反対にした状態を示す斜視図となっている。
携帯型無線キー1は、受信機81の搭載された車両8を略縮小した立体形状となっており、具体的には、車両8(図1参照)の外観形状を縮小するとともに、細部を省略しつつやや簡略化したものとなっている。ただし、全長に対するノーズの長さや、運転席の大きさ、窓Wの大きさ、さらには全高に対するボンネットの高さ等の比率を車両8とほぼ同一にしており、車両8の備える外観的な特徴と同じ特徴を携帯型無線キー1が持つようにしている。
ここで、本実施形態では、車輪を下側に配置した車両8と同様の向きに携帯型無線キー1を配置した場合を想定し、車両8を中心とする上下、前後、左右方向をそのまま携帯型無線キー1を中心とする方向の定義に用いることとし、以下、このように定義した各方向の表現を用いて携帯型無線キー1の具体的な構成について説明を行う。
携帯型無線キー1は、主として樹脂製の本体ケース2と、その内部に収容される回路基板6(図3参照)より構成されており、本体ケース2はさらに2つのケース部品である下部ケース3と上部ケース4とに分割して構成されている。上部ケース4は車両8(図1参照)のボディ部分に相当し、本体ケース2の上面側を構成するものであり、車両8の外観形状を略縮小した立体形状を備えるとともに、薄肉に形成され、下方に向かって内部空間SP2(図3参照)が開放されている。下部ケース3は、車両8のフレーム及び車輪部分に相当し、本体ケース2の下面側を構成するものであり、一般に車両8のフレームは外観に殆ど表れないものであることから下部ケース3は簡略化した構成としている。具体的には、下部ケース3は、略直方体状の箱形とされた上で、車輪を模して形成された車輪部31を両側面の2箇所ずつ合計4箇所に配置された形状となっている。
携帯型無線キー1の下面を構成する下部ケース3の下面3Aは平面状に形成されており、その中央には、底面視において略矩形状をなし内側に向かって凹んだ凹部32が形成されている。さらに、この凹部32には、後述する回路基板6(図3参照)の操作用スイッチ62〜62とそれぞれ対向する位置に、矩形状の開口33が前後左右に並んで4つ設けられており、これらの開口33〜33を介して、矩形状の押しボタン51が内部よりそれぞれより突出するように設けられている。各押しボタン51(51a〜51d)は、平面状に形成された先端が凹部32の内部に留まるようにしており、下面3Aを越えて下方にまでは突出しないようになっている。また、各押しボタン51a〜51dの表面には、車両8(図1参照)の状態変更を行う内容に応じて、その機能を示すマークがプリント又は凹凸によって表示されている。具体的には、押しボタン51aには施錠を示すマークが、押しボタン51bには解錠を示すマークが、押しボタン51cにはライト点灯を示すマークが、押しボタン51dにはトランクリッドの解錠を示すマークが表示されている。
図3は、この携帯型無線キー1の一部を分解して示したものである。なお、この図は、説明を容易にするために上下を反対に示したものとなっている。上部ケース4は、上述したように、下方(図中では上方)に向かって内部空間SP2(図3参照)が開放された形状となっており、この内部空間SP2に箱状に形成された下部ケース3が挿入されることで、相互に固定されて一体化されるようになっている。
下部ケース3は、上方(図中では下方)に向かって内部空間SP1(図4参照)が開放された形状となっており、内部に回路基板6と電池7とを収容した状態で、上部ケース4との組立てを行い固定するようになっている。この固定のためには、上部ケース4と下部ケース3に凸部と凹部を設け双方を嵌合あるいは掛合させる構造や、ネジ止めにより固定する構造等を適宜利用することができる。また、回路基板6と電池7とを内部に収容した状態で保持するためには、下部ケース3及び上部ケース4の内側に位置決め用の突起やリブ等を適宜設けることも好ましい。
下部ケース3の内側には、図4で示すように、ゴム等の弾性材により形成された弾性シート5が設けられており、この弾性シート5には上述した押しボタン51〜51(図3参照)が形成され、各押しボタン51〜51が開口33より突出するようになっている。弾性シート5は、図示しない凹凸による掛合構造によって下部ケース3の内側で保持されるようになっている。
図3に戻って、回路基板6は、基板61の上に電気回路のパターンが形成されるとともに電子部品が実装されることで構成されており、4つの操作用スイッチ62を備えている。操作用スイッチ62〜62とは反対側の面には、電池7との接点(図示せず)が設けられており、この接点を介して電池7より電力が供給されるようになっている。そして、各操作用スイッチ62〜62が押圧されることで、回路基板6から互いに異なる所定の無線信号Sg(図1参照)が発信されるように構成されている。
上述した押しボタン51は、図4で示すように、開口33と同様、操作用スイッチ62にそれぞれ対応する位置に設けられており、押しボタン51の背面に一体的に設けられ台形状に突出した押圧部52が、操作用スイッチ62と対向するようになっている。こうすることで、下方より(図中では上方より)押しボタン51を押し込むことで、押しボタン51の背面をなす押圧部52を介して操作用スイッチ62を押圧することができるようになっている。各押しボタン51a〜51d(図2参照)は全て同様に構成されており、それぞれを押し込むことで異なる操作用スイッチ62〜62を押圧することができ、回路基板6より異なる無線信号Sgを発信させることで、各押しボタン51a〜51dの表面に表示された内容の状態変更を車両8(図1参照)に生じさせることが可能となっている。こうすることで、各押しボタン51a〜51dには、車両8の状態変更を行う機能を異なるものに割り振られている。
回路基板6は、図5に一例として示すような、車両8(図1参照)の付属品として供給されている携帯型無線キー9と同じものを使用することができる。一般に、携帯型無線キー9は、2つのケース部品91,92の間で回路基板6と電池7とを収容するように組立てたものとなっている。この例で示す携帯型無線キー9も、各操作用スイッチ62〜62と対応する位置に押しボタン93〜93がそれぞれ設けられており、各押しボタン93〜93を押すことで操作用スイッチ62〜62を押圧し、回路基板6より無線信号Sg(図1参照)を発信することができる。
そのため、図1〜3に示す、本実施形態における携帯型無線キー1は、一般的な携帯型無線キー9(図5参照)として大量生産されるもののうち、その内部に収容される回路基板6を利用し、上部ケース4及び下部ケース3を異ならせるのみで構成することも可能となっている。さらには、回路基板6のみならず、弾性シート5や電池7をも利用することができる。
ここで、本実施形態における携帯型無線キー1の本体ケース2を構成する上部ケース4及び下部ケース3はいずれも、一般に3Dプリンタと称される3次元造形機を用いて造形された造形品とされている。3次元造形機としては、一般的に知られている方式のものを適宜利用することができ、例えば、液体樹脂を紫外線等により硬化させる光造形法、熱可塑性樹脂を溶融し積層する熱溶解積層法、レーザビーム等で材料粉末を焼結させる粉末焼結式積層法、インクジェット方式でバインダを添加して材料粉末を固着させる粉末固着式積層法等の種々のタイプのものを使用することが可能である。中でも、カラー造形物の製作を可能とする3次元造形機を利用すれば、車両8の形状だけでなくカラーまで類似した本体ケース2を製作することができる。
このように、本体ケース2を3次元造形機を用いた造形品としていることから、車両8に応じて造形品のデータを入れ替えることで、短時間で簡単に車両8の外観形状を略縮小した本体ケース2を製作することが可能である。また、本体ケース2に収容する回路基板6の形状や寸法が異なる場合であっても、それに応じて造形品のデータを入れ替えるのみで回路基板6を適切に収容することのできる本体ケース2を容易に製作することができる。そのため、車両8を入手した所有者が付属品である携帯型無線キー9(図5参照)を基に、車両8を略縮小した形状の携帯型無線キー1を得ることもできる。さらには、付属していた携帯型無線キー9のみならず、予備品として購入した形状の異なる携帯型無線キー9や、汎用品として一般に販売されている携帯型無線キー9等を利用する場合でも、車両8を略縮小した形状の携帯型無線キー1を得ることができる。
上記のように構成した携帯型無線キー1は、対応する受信機81を搭載した車両8を略縮小した立体形状を備えることから、車両8のミニチュアモデルとして飾っておくことができる。車両8の操作に使用するための押しボタン51a〜51dは、下面3A側に設けられていることから、通常飾っておく場合には目立つことが無く、外観に影響を及ぼすことがない。さらには、各押しボタン51a〜51dを押すことで操作用スイッチ62〜62が押圧され、回路基板6より各押しボタン51a〜51dに対応した無線信号Sgが発信されて、受信機81を介して無線信号Sgを受信することで、車両8は施錠、解錠、ライト点灯/消灯、トランクリッド解錠等の状態変更を行うようになっている。
また、下部ケース3を、上述したように3次元造形機によって造形することで、回路基板6の操作用スイッチ62と対応する位置に適切に開口33を形成することができるため、押しボタン51と操作用スイッチ62の位置を簡単に対応させることができ、良好な操作性を得ることも可能となっている。
以上のように、本実施形態における携帯型無線キー1は、車両8に搭載する受信機81との間で無線通信を行うことで、車両8の状態変更を可能とするものであって、無線通信のための無線信号Sgを発信する回路基板6と、回路基板6を内部に収容する本体ケース2とを備えており、本体ケース2は、車両8の外観形状を略縮小した立体形状をなすように構成したものである。
このように構成しているため、車両8の外観形状を略縮小した立体形状をなす本体ケース2の内部に回路基板6を組み込むことで、この回路基板6から発信される無線信号Sgにより車両8に搭載される受信機81と通信を行い、車両8の施解錠等の状態変更を可能とする基本機能を備えるとともに、所有者の好みに応じた個性的な外観を備える携帯型無線キー1を提供することが可能になっている。特に、車両8への愛着が強い者にとってはこの携帯型無線キー1を手元に置くだけで車両8を身近に感じ、大きな満足感を得ることが可能になる。
そして、本体ケース2が、複数のケース部品としての上部ケース4と下部ケース3に分割して構成され、これら上部ケース4と下部ケース3とが3次元造形機を用いた造形品であるように構成されていることから、簡便でありながらより精巧に本体ケース2を製作することができ、所有者により大きな満足感を与えることができる。
さらに、回路基板6は操作用スイッチ62を備え、操作用スイッチ62を押圧することで所定の無線信号Sgを発するように構成されており、本体ケース2は下面3A側に押しボタン51を設けられ、押しボタン51を押すことで、押しボタン51の背面となる押圧部52を介して操作用スイッチ62を押圧可能に構成していることから、本体ケース2側に設けられた押しボタン51を押すことで回路基板6に設けられた操作用スイッチ62を押圧し、回路基板6より無線信号Sgを発信させることができるとともに、この押しボタン62が本体ケース2の下面3A側に設けられていることから、押しボタン62による携帯型無線キー1の外観への影響を少なくすることができ、所有者により大きな満足感を与えることが可能となっている。
加えて、本体ケース2の下面3A側を構成するケース部品である下部ケース3が、操作用スイッチ62と対向する位置に開口33を備えるよう3次元造形機によって造形されており、本体ケース2内より開口33を介して押しボタン51が突出するように設けられているため、内部に収容する回路基板6に合わせて適宜造形データを変更するのみで、回路基板6の形状や寸法にかかわらず適切に操作用スイッチ62を押圧可能となり、無線信号Sgを送信するための良好な操作性を得ることが可能となっている。
<第2実施形態>
図6は、第2実施形態に係る携帯型無線キー101を上下反対にして、分解して示したものである。同図に示す回路基板6、電池7、上部ケース4は第1実施形態におけるものと同様であり、下部ケース103のみが異なるものとなっている。なお、第1実施形態において説明した弾性シート5(図4)は、本実施形態では備えていない。その他、本実施形態においては、第1実施形態と同じ部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
この実施形態において、ケース部品として上部ケース4とともに本体ケース102を構成する下部ケース103は、第1実施形態における下部ケース3(図3参照)と同様、略直方体状の箱形とされた上で、車輪を模して形成された車輪部31を4箇所に配置された形状となっている。さらに、上方(図中では下方)に向かって内部空間SP1(図4参照)が開放された形状となっている点でも、第1実施形態と共通している。
また、下部ケース103は、下面103Aに内部空間SP1(図4参照)まで連通する複数のスリット133aを形成されている。スリット133aは、各車輪部31に対応するように対をなして設けられており、下面103Aのほぼ中央の位置より並行して前後方向に沿って延在し、車輪部31が設けられた外側に向かって屈曲して側面103Bにまで連続するようになっている。そして、側面103Bにまで達した2つのスリット133a,133aはそれぞれ上方(図中では下方)に向かってさらに延び、車輪部31が取り付けられている位置よりも上方(図中では下方)において、やや幅広に形成されたスリット状の開口133bと連続するように形成されている。これらのスリット133a,133a及び開口133bによって囲まれた底面視において略L字形をなす板状部133は、下面103Aの中央寄りの基端134において本体132との間で連続するとともに、先端135に車輪部31が取り付けられた形状をなしている。このL字部133の基端134の内側には、図7で示すように円弧状の逃げ部134aが形成されており、基端134を起点として、板状部133の先端135が上下方向に変位可能となっている。すなわち、板状部133とこの板状部133により支持される車輪部31とは、基端134周辺の断面形状及び樹脂材料の弾性特性によって上下方向に弾性的に支持されているといえる。
また、基端134よりやや先端寄りの位置には、内側に、すなわち内部空間SP1に向けて突出する押圧部136が形成されている。押圧部136は、4箇所に設けられた板状部133〜133(図6参照)にそれぞれ設けられており、各押圧部136は回路基板6に設けられた操作用スイッチ62とそれぞれ対向するようになっている。そのため、各車輪部31を上方向、すなわち内部空間Sp1に向かって押し込むように変位させることで、板状部133が基端134を中心に回動するように変位し、これに伴って押圧部136が操作用スイッチ62に向けて変位し、押圧することが可能となっている。このように板状部133は、車輪部31の変位を伝達して押圧部136を変位させる変位伝達部として機能している。各板状部133の先端135寄りの位置には、第1実施形態と同様、機能を示すマークがプリント又は凹凸によって表示されており、各車輪部31を押圧することでそれぞれ異なる無線信号Sgを発信し、表示された機能に応じた状態変更を車両8に生じさせることができるようになっている。
上記の下部ケース103は、上部ケース4とともに、3次元造形機を用いた造形品とされており、回路基板6の形状及び寸法に応じて造形データを変更することで、これらを適切に収容保持することが可能となっている。
上記のように構成することで、車輪部31を上方に向かって押し込むことで車両8の状態変更を行わせることが可能となるため、車両8(図1参照)の操作を行うために特別な操作用ボタンを設けることなく、携帯型無線キー101全体の外観に殆ど影響を及ぼすことがない。そのため、携帯型無線キー101の形状をより車両8に近づけ、好適な外観を得ることが可能となる。
以上のように構成した場合であっても、上述した第1実施形態に準じた効果を得ることが可能である。
さらには、本実施形態における携帯型無線キー101は、回路基板6は操作用スイッチ62を備え、操作用スイッチ62を押圧することで所定の無線信号Sgを発するように構成されており、本体ケース102は、操作用スイッチ62と対向する位置にこの操作用スイッチ62を押圧するための押圧部136を備えるとともに、車輪を模して形成された車輪部31を弾性的に支持し、弾性的に支持された車輪部31の変位に伴って押圧部136を操作用スイッチ62に向けて変位させる変位伝達部133としての板状部133を備えるように構成していることから、車輪部31に外力を与えて変位させることにより、変位伝達部133を介して押圧部136を操作用スイッチ62に向けて変位させ押圧することで、回路基板6より無線信号Sgを発信させることが可能であり、こうした無線信号Sgの発信を行うための操作用ボタンとしての機能を車輪部31が受け持つことで、携帯型無線キー101の外観への影響をより少なくすることができ、所有者はより大きな満足感を得ることが可能となっている。
また、回路基板6は、操作用スイッチ62を4つ備えており、各操作用スイッチ62を押圧することで互いに異なる無線信号Sgを発するように構成されており、本体ケース102は、各操作用スイッチ62と対向する位置に押圧部136をそれぞれ備え、4つの車輪部31〜31をそれぞれ弾性的に支持するとともに、各車輪部31に対応して変位伝達部133をさらに備えており、各車輪部31の変位に伴って変位伝達部133を介し各押圧部136を操作用スイッチ62に向けて変位し得るように構成していることから、4つの車輪部31〜31をそれぞれ4つの操作用スイッチ62〜62に対応させて、各車輪部31を変位させることで変位伝達部133を介して押圧部136を操作用スイッチ62に向けて変位させ、互いに異なった無線信号Sgを発信させることができ、4つの車輪部31〜31のそれぞれに異なる機能を割り振り、より使い勝手を向上させることが可能となっている。
さらに、押圧部136を、操作用スイッチ62と対向する位置において3次元造形機により、ケース部品の1つである下部ケース103と一体に造形されるよう構成しているため、内部に収容する回路基板6に合わせて適宜造形データを変更するのみで、回路基板6の形状や寸法にかかわらず適切に操作用スイッチ62を押圧可能となり、無線信号Sgを送信するための良好な操作性を得ることが可能となっている。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、本体ケース2(102)を上部ケース4及び下部ケース3(103)の2つに分割した構成としていたが、内部に回路基板6を収容して組立可能である限り、上中下の3つのケース部品に分ける構成や、それ以上の多数に分割した構成とすることもできる。加えて、窓Wにガラスを嵌めこむなど異種材料の部品を組み合わせて使用することも可能であるし、塗装による仕上げを行うことも可能である。金属製の軸等を使用して車輪部31が下部ケース3に対して回転自在に支持されるように構成してもよい。
また、上述の実施形態では、本体ケース2(102)を構成するケース部品としての上部ケース4及び下部ケース3(103)の双方を3次元造形機を用いた造形品としていたが、これらのいずれか、あるいは双方を金型を用いる成形品としてもよい。具体的にはABS樹脂による成形や、アルミダイキャストなどの手法を好適に用いることができ、このような場合でも、同様の効果を得ることができる。すなわち、本体ケース2(102)が複数のケース部品4,3(103)に分割して構成され、少なくとも一部のケース部品が金型を用いた成形品であるように構成した場合でも、上記に準じた効果を得ることができる。
また、上述の第1実施形態では、下部ケース3の下面3A中央に押しボタン51を配置するものとしていたが、こうした位置に限らず、上部ケース4側に押しボタン51を設けることも可能である。さらに、押しボタン51の数についても適宜変更することが可能である。
また、上述の第2実施形態では、車輪部31を、下部ケース103の本体132に変位伝達部たる板状部133の基端134を介して接続させ、この基端134周辺の断面形状及び樹脂材料の弾性特性によって弾性的に支持する構成としていたが、これら車輪部31と本体部132とを分割して構成し、板ばね等によって接続する構造としてもよい。このような場合でも、車輪部31を弾性的に支持させて外力により変位させるとともに、外力を除去することで元の位置に復帰させることも可能である。
さらに、上述の第2実施形態では、板状部133の基端134近傍に押圧部136を設け、板状部133の先端135に設けた車輪部31を操作することで押圧部136を変位させるようにしていたが、押圧部136を上部ケース4側に設けておき車輪部31の操作によって押圧部136が変位する構造など、種々様々な構造に変更することもできる。加えて、全ての車輪部31を操作用スイッチ62に対応させることも必要ではなく、車輪部31〜31の一部のみを操作に用いるような構成とすることもできる。
また、上述の実施形態では、携帯型無線キー1(101)より無線信号Sgを発し、車両8の受信機81がこれを受信する例のみを記載していたが、相互に受発信を行うように構成してもよい。例えば、携帯型無線キー1からの無線信号Sgによって、車両8が状態変更を行うとともにアンサーバック信号を発し、回路基板6がこれを受信して所有者に対して報知するように構成することも可能である。さらに、車両8に盗難防止等を目的とする異常検知装置が搭載されている場合には、異常検知時に異常検知装置より異常信号を発信し、これを携帯型無線キー1(101)が受信して所有者に報知するような構成とすることもできる。
また、上述の実施形態では、携帯型無線キー1の押しボタン51〜51や、車輪部31〜31の操作を行うことで、車両8に向けて無線信号Sgを発信するように構成していたが、こうした操作を行うこと無く車両8に近づくのみで相互に無線通信を行い車両8の状態変更を行うように構成することも可能である。
その他の構成も、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1,101…携帯型無線キー
2,102…本体ケース
3,103…下部ケース(ケース部品)
3A…(下部ケースの)下面
4…上部ケース(ケース部品)
6…回路基板
8…車両
31…車輪部
33…開口
51,51a〜51d…押しボタン
52…押圧部(背面)
62…操作用スイッチ
81…受信機
133…板状部(変位伝達部)
136…押圧部
Sg…無線信号

Claims (8)

  1. 車両に搭載する受信機との間で無線通信を行うことで、車両の状態変更を可能とする携帯型無線キーであって、
    前記無線通信のための無線信号を発信する回路基板と、当該回路基板を内部に収容する本体ケースとを備えており、前記本体ケースは、前記車両の外観形状を略縮小した立体形状をなしていることを特徴とする携帯型無線キー。
  2. 前記本体ケースが複数のケース部品に分割して構成され、少なくとも一部のケース部品が3次元造形機を用いた造形品であることを特徴とする請求項1記載の携帯型無線キー。
  3. 前記回路基板は操作用スイッチを備え、当該操作用スイッチを押圧することで所定の無線信号を発するように構成されており、
    前記本体ケースは下面側に押しボタンを設けられ、当該押しボタンを押すことで、当該押しボタンの背面を介して前記操作用スイッチを押圧可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載の携帯型無線キー。
  4. 前記本体ケースの下面側を構成するケース部品が、前記操作用スイッチと対向する位置に開口を備えるよう3次元造形機によって造形されており、前記本体ケース内より前記開口を介して前記押しボタンが突出するように設けられていることを特徴とする請求項3に記載の携帯型無線キー。
  5. 前記回路基板は操作用スイッチを備え、当該操作用スイッチを押圧することで所定の無線信号を発するように構成されており、
    前記本体ケースは、前記操作用スイッチと対向する位置に当該操作用スイッチを押圧するための押圧部を備えるとともに、車輪を模して形成された車輪部の少なくとも1つを弾性的に支持し、弾性的に支持された車輪部の変位に伴って前記押圧部を操作用スイッチに向けて変位させる変位伝達部を備えていることを特徴とする請求項2〜4の何れかに記載の携帯型無線キー。
  6. 前記回路基板は、前記操作用スイッチを4つ備えており、各操作用スイッチを押圧することで互いに異なる無線信号を発するように構成されており、
    前記本体ケースは、各操作用スイッチと対向する位置に前記押圧部をそれぞれ備え、4つの車輪部をそれぞれ弾性的に支持するとともに、各車輪部に対応して変位伝達部をさらに備えており、各車輪部の変位に伴って変位伝達部を介し各押圧部を操作用スイッチに向けて変位し得るように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の携帯型無線キー。
  7. 前記押圧部は、前記操作用スイッチと対向する位置において3次元造形機により前記ケース部品の1つと一体に造形されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の携帯型無線キー。
  8. 前記本体ケースが複数のケース部品に分割して構成され、少なくとも一部のケース部品が金型を用いた成形品であることを特徴とする請求項1記載の携帯型無線キー。
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