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JP3184697B2 - インクジェット記録システム - Google Patents

インクジェット記録システム

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JP3184697B2
JP3184697B2 JP03700694A JP3700694A JP3184697B2 JP 3184697 B2 JP3184697 B2 JP 3184697B2 JP 03700694 A JP03700694 A JP 03700694A JP 3700694 A JP3700694 A JP 3700694A JP 3184697 B2 JP3184697 B2 JP 3184697B2
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JP
Japan
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recording
paper
ink
ink jet
head
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JP03700694A
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みふね 広瀬
守 坂木
鋭一 鈴木
正人 片山
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Canon Inc
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Publication date
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Priority to SG1996006617A priority patent/SG64349A1/en
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Priority to AT95102417T priority patent/ATE183143T1/de
Priority to CA002144015A priority patent/CA2144015C/en
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Priority to CA002270148A priority patent/CA2270148C/en
Priority to KR1019950004569A priority patent/KR0136683B1/ko
Priority to CN95104045A priority patent/CN1057045C/zh
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Priority to US08/720,449 priority patent/US5939210A/en
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  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー記録、とりわけ
インクジェット記録方式を用いたカラー記録に有用な
ンクジェット記録システムに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、記録の高速
化、カラー化、高密度化が容易なことから注目されてお
り、インクジェット記録方式を用いた記録装置も普及し
ている。こうしたインクジェット記録方式には、例えば
特開昭59ー35977号公報や特開平1ー13568
2号公報に開示されるような、専用コート紙が用いられ
てきた。専用コート紙は、原紙の表面が完全に顔料で被
覆されたものであり、高精細で鮮明な画像を形成するの
には適しているが、以下のような問題点がある、 1)普通紙(PPC用紙や一般上質紙等)のような風合
いに欠ける。
【0003】2)鉛筆筆記性が悪い。
【0004】3)コート層の脱落による紙紛を発生す
る。
【0005】4)汎用性がない(他の記録方式に使用で
きない)。
【0006】5)普通紙に比べてコスト高である。
【0007】ここで普通紙とは、PPC用紙や一般上質
紙等を指し、普通紙の一例としては、特開昭51ー13
244号公報、特開昭59ー162561号公報、特開
昭59ー191068号公報等に記載されているような
現在オフィスに普及している電子写真記録用のトナー転
写紙(PPC用紙)が挙げられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】かかる転写紙に代表さ
れる普通紙のように、パルプ繊維が全て表面に露呈して
いる従来の記録紙には、以下のような問題がある。
【0009】1)インクの吸収性に乏しく、多量のイン
クが付与されると、インクの乾燥、定着が遅い。インク
が未定着、未乾燥の状態で記録面に物が触れると、画像
を損なう。
【0010】2)インクが紙層内に吸収される際に、紙
の繊維に沿って滲むため、ドットが過大に滲んだり、ド
ットの周辺がギザギザになったり、ボケたりするため
に、鮮明な文字、画像が得られない。
【0011】3)カラ−画像を得ようとした場合には、
複数の色のインクが紙に定着する以前に次々と重ねられ
ることから,異色の画像の境界部分では色が滲んだり,
不均一に混ざり合って(以下,この現象をブリ−ディン
グと呼ぶことにする)満足すべき画像が得られない。
【0012】4)水溶性の記録剤を用いるために記録画
像の耐水性が不十分である。
【0013】5)色剤の発色性が不十分である。
【0014】そこで本発明の目的は、とりわけフルカラ
ーインクジェット記録用紙や従来の専用コート紙の優れ
た特性(画質、画像濃度、耐水性等)を有し、且つ前述
の問題点を解決した記録紙、これを用いたインクジェッ
ト記録方法及び記録システムを提供することにある。
【0015】又本発明の目的は、電子写真記録方式、感
熱転写方式、インパクト方式にも使用可能であり、且つ
鉛筆、サインペン、ボールペン等の筆記用紙としても使
用できる記録紙を提供することにある。
【0016】
【課題を達成するための手段及び作用】上記の目的は、
以下の本発明により達成される。
【0017】すなわち本発明は、パルプ繊維及び填料を
主体とし、表面にパルプ繊維が露出している部分とパル
プ繊維が粒子に覆われている部分が共存してなる記録紙
であって、前記填料がシリカ、アルミナ及び擬ベーマイ
トのいずれかであり、ブリストウ試験を行ったときに、
2種類の吸収係数Ka1 (t 1<Th )とKa2 (t2
>Th )を有し、そのKa1 からKa2に変化する変化
点Th が、異なる色のインク滴の最小隣接ドット打ち込
み時間間隔T1 より短い時間にあり、且つKa1とKa2
が下記の条件を満たす記録紙を用いるものである
【0018】Ka1 ≦5.0 5.0<Ka2 ≦15.0
【0019】又本発明は、上記記載の記録紙にインクジ
ェット記録を行うもので、前記インクジェット記録が、
インクに熱エネルギーを作用させて液滴を吐出させる
式である
【0020】本発明は、インクジェット記録装置とそれ
に使用される記録紙とを含む記録システムであって、記
録紙が、上記記載の記録紙であることを特徴とする記録
システムである。
【0021】以下に、本発明を詳細に説明する。
【0022】本発明の記録紙の第1の特徴は、パルプ繊
維及び填料を主体とし、表面にパルプ繊維が露出してい
る部分とパルプ繊維が粒子で覆われている部分が共存し
てなることである。
【0023】より好ましくは紙の表面の1mm2 の範囲
の中に、100μm以上の長さの形状が繊維と認められ
るパルプの繊維が1本以上見えていて、且つ繊維が粒子
に覆われていて繊維と形状が認められない部分が存在す
ることである。
【0024】本発明の第2の特徴は、ブリストウ試験を
行ったときに、インクの記録紙への接触時間とインク転
移量で表される曲線において、2種類の吸収係数Ka1
(t1 <Th )とKa2 (t2 >Th )とを有し、Ka
1 からKa2 に変化する変化点Th が異なる色のインク
滴の最小隣接ドット打ち込み時間間隔T1 より短い時間
にあり、Ka1 ≦5.0、且つ5.0<Ka2 ≦15.
0であることである。
【0025】ブリストウ試験については、日本紙パルプ
技術協会(J’TAPPI)の定める試験方法であり、
J’TAPPI No.51、紙、板紙の液体吸収性試
験方法にその詳細が述べられている。
【0026】ブリストウ試験は、使用する記録システム
のインクで行う。使用する記録システムで、表面張力の
高いインクと低いインクを用いる場合は、表面張力の高
いインクを用いて測定する。また、インクの表面張力に
合わせてブリストウ試験のヘッドボックススリット幅を
調節する。
【0027】ここで、上記最小隣接ドット打ち込み時間
間隔とは、使用する記録システムの印字モードの中で、
100%デューティの単位面積の印字時間が最も短いモ
ードを使用した時に、異なる色のインク滴を隣の画素に
付与する時間間隔のうちで最も短い時間間隔をさす。例
えば、ある記録システムでの100%デューティの単位
面積の印字時間が最も短いモードを使用して、隣の画素
にA色とB色を付与する時間間隔T1 と、A色とC色を
付与する時間間隔T2 (T2 >T1 )、A色とD色を付
与する時間間隔T3 (T3 >T2 >T1 )が異なる場
合、最も短い時間間隔T1 をさす。
【0028】本発明者は、インクジェット記録適性と紙
のブリストウ試験による結果に相関があることを知見し
て本発明に至ったのである。
【0029】ブリストウ試験による測定は使用する記録
システムのインクで行なった。ブリストウ試験は、液体
の紙への接触時間の1/2乗(√t(sec1/2 )に対
する、単位面積あたりの液体の転移量(v:ml/m
2 )を求めたものであり、吸収係数Kaは、グラフの傾
きをを示す。
【0030】図1は、ブリストウ試験による測定結果を
示したものである。
【0031】記録紙Aは、Ka1 ≦5.0であり、滲み
率が小さく、文字品位が良いが、変化点Th を有しない
ので、インク吸収速度に劣り、ブリーディングが悪くな
り、特にフルカラー画像には適さず、ベタ部分が完全に
埋まらないため、画像濃度も低くなる。
【0032】記録紙Bは、Ka1 ≦5.0かつ5.0<
Ka2 ≦15.0であるので、滲み率が小さく文字品位
は良く、Ka2 も条件を満たしているので、画像濃度も
高い。しかし、変化点Th は存在するが、Th ≧T1
(最小隣接ドット打ち込み時間間隔)なので、インク吸
収性に劣り、ブリーディングが発生しやすくなる。
【0033】記録紙Cは、Ka1 ≦5.0、Th <T1
なので、滲み率が小さく、文字品位は良いが、Ka2
15.0であるので、インク吸収性が良すぎるため、イ
ンクが紙の裏まで達してしまい、画像濃度が低くなる。
【0034】記録紙Dは、Th <T1 であるが、Ka1
>5.0でKa2 >15.0であるので、ブリーディン
グは発生しないが、滲み率が大きく、文字太り、文字品
位が悪く、画像濃度が低い。
【0035】記録紙Eは、Th <T1 かつ5.0<Ka
2 ≦15.0なので、ブリーディングは発生せず、画像
濃度も高い。しかし、Ka1 >5.0なので、滲み率が
大きく、文字太り、文字品位が悪い。
【0036】記録紙Fは、前記条件を満たしており、こ
のような記録紙を用いれば、滲み率が小さく、文字品
位、定着性、ブリーディングを発生せず、画像濃度の高
い、高精細な画像を得ることが出来る。
【0037】次に、本発明の好ましい具体例を示し、本
発明を詳しく説明する。
【0038】本発明に用いられる記録原紙は、LBK
P、NBKP等に代表される化学パルプ、サイズ剤、填
料を主体とし、その他の抄紙助剤を必要に応じて用い、
常法により抄紙される。使用されるパルプ材としては、
機械パルプや古紙再生パルプを併用しても良く、また、
これらを主体とするものであってもよい。
【0039】サイズ剤としては、ロジンサイズ、アルキ
ルケテンダイマー、アルケニル無水コハク酸、石油樹脂
系サイズ、エピクロルヒドリン、アクリルアミド等が挙
げられ、填料としては、シリカ、アルミナ、擬ベーマイ
トが挙げられる
【0040】表面コート剤としては、カゼイン、でんぷ
ん、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセ
ルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ソーダ、ポ
リアクリルアミド等、インクに対して膨潤性のある親水
性樹脂、SBRラテックス、アクリルエマルジョン、ス
チレン/アクリル酸共重合体等の親水性部分と疎水性部
分を分子内に有する樹脂、シリコンオイル、パラフィ
ン、ワックス、フッ素化合物等、撥水性を有する物質及
び前記のサイズ剤などが挙げられる。
【0041】また、従来一般に使用されている無機顔料
や有機顔料を併用してもよい。無機顔料の例としては、
シリカ、アルミナ、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネ
シウム、ハイドロタルサイト、炭酸カルシウム、酸化チ
タン、クレイ、タルク等が挙げることができるが、これ
らに限定されるわけではない。有機顔料の例としては、
尿素樹脂、尿素ホルマリン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポ
リスチレン樹脂等のプラスチックピグメントを代表例と
して挙げることができるが、これに限定されない。
【0042】これらの材料は、記録面中に0. 1〜5g
/m2 程度付与される。
【0043】本発明の記録紙を調製するに当たっては、
上記のごとき顔料、樹脂、その他の添加剤を含む水系塗
工液を、公知の方法、例えば、ロールコーター法、ブレ
ードコーター法、エアナイフコーター法、ゲートロール
コーター法、サイズプレス法、シムサイザー法等により
原紙表面に塗工する。その後。例えば、熱風乾燥炉、熱
ドラム等を用いて乾燥し本発明の記録紙が得られる。さ
らに、表面を平滑化するため、あるいは表面の強度を上
げるために、スーパーカレンダー処理を施してもよい。
【0044】以上のような材料を用いて、本発明に特有
の表面形状を有する記録紙を調製する。
【0045】本発明の記録紙は、水抽出pHが6以上、
より好ましくは7以上のものとして調整される。水抽出
pHとは、JIS−P−8133に規定された試験片約
1.0gを、蒸留水70mlに浸した際の抽出液のpH
をJIS−Z−8802に従って測定したものである。
pHが前記の範囲に満たない場合には、紙自体の長期保
存性の面で問題が生じやすく、紙面上で染料が十分な発
色性を示さない場合がある。
【0046】このようにして調製される記録紙のステキ
ヒト・サイズ度は、高すぎるとインクがいつまでたって
も紙層中に吸収されないため、付着したインクの定着
性、乾燥性が悪くなる傾向にある。このためステキヒト
・サイズ度が0〜40秒の範囲内であることが好まし
い。
【0047】以上説明した記録紙にインクジェット記録
を行う場合のインクそれ自体は、公知のものが何ら問題
なく使用可能である。また、インクとしては直接染料、
酸性染料、塩基性染料、反応性染料、食用色素に代表さ
れる水溶性染料が使用可能であり、通常のインクジェッ
ト記録用のものであれば特に制限なく使用することがで
きる。
【0048】しかしながら、本発明のインクジェット記
録方法において、特に好ましい様態は、記録剤として直
接染料及び/または酸性染料を含有するインクを用いる
インクジェット記録方法である。このような水溶性染料
は、従来のインク中において一般には約0. 1〜20重
量%を占める割合で使用されており、本発明においても
この割合と同様でよい。
【0049】本発明に用いる水系インクに使用する溶媒
は、水または水と水溶性有機溶剤との混合溶媒であり、
特に好適なものは水と水溶性溶剤と混合溶媒であって、
水溶性有機溶剤としてインクの乾燥防止効果を有する多
価アルコールを含有するものである。
【0050】次に、インクジェット記録方式について、
以下に説明する。インクジェット記録方法は、インクの
小滴を種々の駆動原理を利用して、ノズルより吐出して
記録を行なわせる従来公知のインクジェット記録方式の
いずれのものにも、適用可能である。その代表例とし
て、特開昭54−59936号公報に記載されている方
法で、熱エネルギーの作用を受けたインクが急激な体積
変化を生じ、この状態変化による作用力によって、イン
クをノズルから吐出させるインクジェット方式をあげる
ことができる。本発明のインクジェット記録方法に好適
な一例のインジェット記録装置を以下に説明する。その
装置の主要部であるヘッド構成例を図5、図6及び図7
に示す。
【0051】ヘッド13はインクを通す溝14を有する
ガラス、セラミックス又はプラスチック板等を、感熱記
録に用いられる発熱ヘッド15(図ではヘッドが示され
ているが、これに限定されるものではない)とを接着し
て得られる。発熱ヘッド15は酸化シリコン等で形成さ
れる保護膜16、アルミニウム電極17−1、17−
2、ニクロム等で形成される発熱抵抗体層18、蓄熱層
19、アルミナ等の放熱性の良い基板20よりなってい
る。
【0052】インク21は吐出オリフィス(微細孔)2
2まで来ており、圧力Pによりメニスカス23を形成し
ている。
【0053】今、電極17−1、17−2に電気信号が
加わると、発熱ヘッド15のnで示される領域が急激に
発熱し、ここに接しているインク21に気泡が発生し、
その圧力でメニスカス23が突出し、インク21が吐出
し、オリフィス22より記録小滴24となり、記録シー
ト25に向かって飛翔する。図7には図5に示すヘッド
を多数並べたマルチヘッドの外観図を示す。該マルチヘ
ッドはマルチ溝26を有するガラス板27と、図4に説
明したものと同様な発熱ヘッド28を密着して製作され
ている。
【0054】尚、図5は、インク流路に沿ったヘッド1
3の断面図であり、図5は図1のA−B線での切断図で
ある。
【0055】図8に、かかるヘッドを組み込んだインク
ジェット記録装置の1例を示す。図8において、61は
ワイピング部材としてのブレードであり、その一端はブ
レード保持部材によって保持されて固定端となり、カン
チレバーの形態をなす。ブレード61は記録ヘッドによ
り記録領域に隣接した一に配設され、又、本例の場合、
記録ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持される。
62はキャップであり、ブレード61に隣接するホーム
ポジションに配設され、記録ヘッドの移動方向と垂直な
方向に移動して吐出口面と当接し、キャッピングを行う
構成を備える。更に63はブレード61に隣接して設け
られるインク吸収体であり、ブレード61と同様、記録
ヘッドの移動経路中に突出した形態で保持される。上記
ブレード61、キャップ62、吸収体63によって吐出
回復部64が構成され、ブレード61及び吸収体 63
によってインク吐出口面に水分、塵埃等の除去が行われ
る。
【0056】65は吐出エネルギー発生手段を有し、吐
出口を配した吐出口面に対向する記録媒体にインクを吐
出して記録を行う記録ヘッド、66は記録ヘッド65を
搭載して記録ヘッド65の移動を行う為のキャリッジで
ある。キャリッジ66はガイド軸67と摺動可能に係合
し、キャリッジ66の一部はモータ68によって駆動さ
れるベルト69と接続(不図示)している。これにより
キャリッジ66はガイド軸67に沿った移動が可能とな
り、記録ヘッド65による記録領域及びその隣接した領
域の移動が可能となる。
【0057】51は記録媒体を挿入する為の給紙部、5
2は不図示のモータにより駆動される紙送りローラであ
る。これらの構成によって記録ヘッドの吐出口面と対向
する位置へ記録媒体が給紙され、記録が進行するにつれ
て排紙ローラ53を配した排紙される。
【0058】上記構成において記録ヘッド65が記録終
了等でホームポジションに戻る際、ヘッド回復部64の
キャップ62は記録ヘッド65の移動経路から退避して
いるが、ブレード61は移動経路中に突出している。こ
の結果、記録ヘッド65の吐出口面がワイピングされ
る。尚、キャップ62が記録ヘッド65の突出面に当接
してキャッピングを行う場合、キャップ62は記録ヘッ
ドの移動経路中に突出する様に移動する。記録ヘッド6
5がホームポジションから記録開始位置へ移動する場
合、キャップ62及びブレード61は上述したワイピン
グ時の位置と同一の位置にある。この結果、この移動に
おいても記録ヘッド65の吐出口面はワイピングされ
る。上述の記録ヘッドのホームポジションへの移動は、
記録終了時や吐出回復時ばかりでなく、記録ヘッドが記
録の為の記録領域を移動する間に所定の間隔で記録領域
に隣接したホームポジションへ移動し、この移動に伴っ
て上記ワイピングが行われる。
【0059】カラー化する場合には、ブラック、シア
ン、マゼンタ、イエローのインクがそれぞれ入っている
記録ヘッドをキャリッジ66上に並列に4色並べる。ま
た、記録ヘッドを並列に並べずに、1個の記録ヘッドを
縦列に4つに分割してもよい。さらに、インクは4色で
なく、シアン、マゼンタ、イエローの3色でもよい。
【0060】
【実施例】以下に、実施例を用いて、本発明を更に詳し
く説明する。
【0061】(記録紙の調製)原料パルプとしてのC.
S.F.420mlに叩解したLBKP80部及びNB
KP20部の混合物に、シリカ10部、カチオン化でん
ぷん0. 4部、ポリアクリルアミド(ハリマ化成製)
0. 2部、中性ロジンサイズ剤(サイズパインNT、荒
川化学製)0.25部を配合し、常法により坪量80g
/m2 の記録原紙1を抄造した。上記の原料組成物のシ
リカをアルミナ10部に変えて、常法により坪量81g
/m2 の記録原紙2を抄造した。上記記録原紙1の原料
組成物のシリカを擬ベーマイト10部に代えて、常法に
より坪量82g/m2 の記録原紙3を抄造した。
【0062】上記記録原紙1の原料組成物のシリカをカ
オリン10部(土屋カオリン製)に変え、中性ロジンサイ
ズ剤の配合量を0.4部として、常法により坪量82g
/m2 の記録原紙4を抄造した。
【0063】上記のそれぞれの記録原紙に、下記の塗工
組成物Aをバーコーター法により、乾燥塗工量にて2g
/m2 となるように塗工し、記録紙1〜4を調製した。
同様に、記録原紙1に塗工組成物Bを塗工し、記録紙5
を調製した。
【0064】 (塗工液組成) 塗工液A 微紛シリカ(ミズカシルP−78D、水沢化学製) 10部 ポリビニルアルコール(PVA105、クラレ製) 10部 水 80部 塗工液B 微紛シリカ(ミズカシルP−78D、水沢化学製) 5部 カチオン化ポリビニルアルコール(CM318、クラレ製) 15部 水 80部
【0065】これらの記録紙の表面形状を走査型電子顕
微鏡で観察したところ、表面にパルプ繊維が露呈してい
る部分と顔料に覆われた部分とが共存していることが認
められた。
【0066】表1に、以上の様にして調製した記録紙1
〜5のブリストウ試験による結果を示した。測定には、
以下のインクを用いた。
【0067】 (インク組成) インク(表面張力;48dyne/cm) 染料 x部 グリセリン 5部 チオジグリコール 5部 イソプロピルアルコール 4部 水 残部 染料 ブラック;C.I.フードブラック2 3. 5部 イエロー;C.I.ダイレクトイエロー86 2部 マゼンタ;C.I.アシッドレッド35 2. 5部 シアン ;C.I.ダイレクトブルー199 2. 5部
【0068】(記録装置)前記の熱エネルギーをインク
の吐出源とするインクジェット方式の記録ヘッドを搭載
した記録装置により記録を行ない、記録適性を評価し
た。記録装置として、次のものを使用した。
【0069】1mmあたりに、14. 2本の割合で記録
ノズルを有する記録ヘッドを搭載した記 録装置。6K
Hzの駆動周波数で、上記の記録ヘッドを駆動しインク
を吐出する。各色記録ヘッドの吐出するインク滴の体積
の平均値を実測したところ、ブラック;38pl、イエ
ロー;41pl、マゼンタ;39pl、シアン;39p
lであった。インクジェット記録を行なった際に、1画
素に付与される最大インク量は、レッド(イエローとマ
ゼンタの混合色)及びグリーン(イエローとシアンの混
合色)を印字する場合は80plであり、この記録シス
テムの最大インク量は、10nl/mm2 である。
【0070】(評価項目) 1. 画像濃度 100%デューティのベタ画像をブラックインクで形成
し、12時間放置後の反射濃度を反射濃度計マクベスR
Dー918にて測定した。
【0071】2. ブリーディング ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン、ブルー、グリ
ーン、レッドのベタ部を隣接して印字し、各色の境界部
でのブリーディングの程度を目視により観察した。ブリ
ーディングの実質上問題のないレベルにあるものを○と
し、それ以外のレベルのものは×とした。
【0072】3. 文字品位 ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン、ブルー、グリ
ーン、レッドの”電驚”の文字で評価し、エッヂが鮮明
でシャープな文字が形成されているものを○、文字が潰
れて判読できなかったり、著しく品位に劣るものを×と
した。
【0073】表1に、記録紙1〜5の評価結果を示す。
【0074】
【表1】
【0075】(各具体例における本発明の作用効果の説
明)表1を用いて、本発明の作用効果をより具体的に説
明する。
【0076】本実施例で用いた記録装置の隣接ドットの
最小打ち込み時間間隔(T1 )は、30msec.であ
る。吸収係数Ka1 、Ka2 と変曲点Th が条件を満た
している記録紙1〜3は、画像濃度が高く、滲み率も小
さいので、文字品位も良く、ブリーディングの発生しな
い高精細な画像が得られる。
【0077】これに対して、記録紙4のように、Ka1
は5ml/m2 ・msec.1/2 以下だが、変化点のな
いものは、滲み率が小さく、ベタ部分が埋まらないた
め、画像濃度も低く、インク吸収速度に劣るため、ブリ
ーディングも発生する。
【0078】記録紙5のように吸収係数Ka1 が5ml
/m2 ・msec.1/2 以上だと滲み率が大きくなり、
文字品位が悪い。更に、Ka2 も15ml/m2 ・ms
ec.1/2 以上なので、インク吸収性が良すぎるため画
像濃度が低い。
【0079】
【発明の効果】以上のようにして調製された本発明の記
録紙及びそれを用いた記録方法によれば、特にフルカラ
ーインクジェット記録用紙として、発色性が高く、文字
品位、ブリーディングの発生がなく、耐水性のあるコー
ト紙に近い画像を形成することが可能である。
【0080】また、この記録紙はコート層の脱落による
紙紛を発生せず、普通紙のような風合いをもつ。
【0081】更に、この記録紙は、電子写真記録方式、
感熱転写記録や、インパクト方式の記録紙としても使用
可能であり、ボールペン、鉛筆等の筆記用紙としても使
用できる汎用性の高く、コスト的にもコート紙と比較し
て著しく安く提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録紙のブリストウ試験結果を示す図
である。
【図2】本発明で使用するインクジェット記録ヘッドの
縦断面図である。
【図3】本発明で使用するインクジェット記録ヘッドの
横断面図である。
【図4】図2及び図3に示したヘッドをマルチ化したヘ
ッドの外観斜視図である。
【図5】インクジェット記録装置の一例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
61 ワイピング部材 62 キャップ 63 インク吸収体 64 吐出回復部 65 記録ヘッド 66 キャリッジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 正人 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−69538(JP,A) 特開 平4−49086(JP,A) 特開 平2−16078(JP,A) 特開 平3−65376(JP,A) 特開 平4−250091(JP,A) 特開 平2−243355(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/00 B41J 2/01

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット記録装置とそれに使用さ
    れる記録紙とを含むインクジェット記録システムにおい
    て、前記記録紙がパルプ繊維及び填料を主体とし、表面
    にパルプ繊維が露出している部分とパルプ繊維が粒子に
    覆われている部分が共存し、前記填料がシリカ、アルミ
    ナ及び擬ベーマイトのいずれかであり、且つブリストウ
    試験を行ったときに、2種類の吸収係数Ka 1 (t 1
    h )とKa 2 (t 2 >T h )を有し、そのKa 1 から
    Ka 2 に変化する変化点T h が、異なる色のインク滴の
    最小隣接ドット打ち込み時間間隔T 1 より短い時間にあ
    り、且つKa 1 とKa 2 が下記の条件を満たすものであ
    ることを特徴とするインクジェット記録システム。 Ka 1 ≦5.0 5.0<Ka 2 ≦15.0
  2. 【請求項2】 前記インクジェット記録装置が、インク
    に熱エネルギーを作用させて液滴を吐出させるものであ
    る請求項1に記載のインクジェット記録システム。
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