JP3178205U - ボルトの脱落防止構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】別部品を必要とすることなく、容易な作業で、ボルトの脱落を確実に防止することができる、ボルトの脱落防止構造を提供すること。
【解決手段】ボルト1の雄ネジが形成された軸部3の先端側に、軸芯に沿って割り溝4を形成し、該ボルト1によって被締結物11,12を締結した後に、該ボルト1の軸部3の先端側を、上記割り溝4をポンチなどで押し開くことにより拡開させることを特徴とする、ボルトの脱落防止構造とした。
【選択図】 図3
【解決手段】ボルト1の雄ネジが形成された軸部3の先端側に、軸芯に沿って割り溝4を形成し、該ボルト1によって被締結物11,12を締結した後に、該ボルト1の軸部3の先端側を、上記割り溝4をポンチなどで押し開くことにより拡開させることを特徴とする、ボルトの脱落防止構造とした。
【選択図】 図3
Description
本考案は、振動などによりボルトが緩むことなく、その脱落を防止し得るボルトの脱落防止構造に関するものである。
従来のボルトの一般的な使用方法を、図5および図6に示す。
図5では、締結すべき部材51,52に、それぞれ貫通孔51aおよび内周面に雌ネジの形成された貫通孔52aが形成されており、該貫通孔51a,52aにボルト53を挿入し、該ボルト53に形成された雄ネジを、部材52に形成された貫通孔52aの雌ネジに螺合することにより、部材51,52が締結されている。また、図6は、締結すべき部材51,52に、それぞれ貫通孔51aおよび52aが形成されており、該貫通孔51a,52aにボルト53を挿入し、該ボルト53に形成された雄ネジを、ナット54の雌ネジに螺合することにより、部材51,52が締結されている。
なお、ボルト53は、スパナ、六角レンチなどの工具で締め付けるのに適した形状である六角柱状の頭部53aと、外周面に雄ネジの形成された軸部53bを有する。
図5では、締結すべき部材51,52に、それぞれ貫通孔51aおよび内周面に雌ネジの形成された貫通孔52aが形成されており、該貫通孔51a,52aにボルト53を挿入し、該ボルト53に形成された雄ネジを、部材52に形成された貫通孔52aの雌ネジに螺合することにより、部材51,52が締結されている。また、図6は、締結すべき部材51,52に、それぞれ貫通孔51aおよび52aが形成されており、該貫通孔51a,52aにボルト53を挿入し、該ボルト53に形成された雄ネジを、ナット54の雌ネジに螺合することにより、部材51,52が締結されている。
なお、ボルト53は、スパナ、六角レンチなどの工具で締め付けるのに適した形状である六角柱状の頭部53aと、外周面に雄ネジの形成された軸部53bを有する。
ところで、図5および図6に示すように、ボルト53により部材51,52を締結したとしても、振動が加えられるような環境の下で長期間経過すると、振動によりボルトが緩み、ボルト53が部材51,52の貫通孔51a,52aから脱落しまうことがあった。
そこで、図7に示すように、ボルトの軸部53bの先端近傍に径方向に貫通孔53cを形成し、該貫通孔53cに割りピン55を挿入するようにしたボルトが提案されている。
かかるボルトにあっては、該ボルトによって被締結物を締結した後に、割りピン55が貫通孔53cに挿入され、その両端がボルトの軸部53bの外周面よりも外側に突出しているので、振動などが加えられてボルトが緩んだとしても、割りピン55が部材52の板面(ボルト53がナット54に螺合されている場合には、ナット54の端面)に当接して係止されるので、ボルト53の脱落が防止される。
かかるボルトにあっては、該ボルトによって被締結物を締結した後に、割りピン55が貫通孔53cに挿入され、その両端がボルトの軸部53bの外周面よりも外側に突出しているので、振動などが加えられてボルトが緩んだとしても、割りピン55が部材52の板面(ボルト53がナット54に螺合されている場合には、ナット54の端面)に当接して係止されるので、ボルト53の脱落が防止される。
しかしながら、上述したボルトの脱落防止構造にあっては、付属品としての割りピン55を必要とするため、コストが高くつくとともに、割りピン55をボルト53に形成された貫通孔53cに挿入する作業は、手間がかかり、容易に行うことができるものではなかった。
本考案は、上述した従来のボルトの脱落防止構造が有する欠点に鑑みなされたものであって、その目的は、別部品を必要とすることなく、容易な作業で、ボルトの脱落を確実に防止することができる、ボルトの脱落防止構造を提供することにある。
上記した目的を達成するため、本考案は、ボルトの雄ネジが形成された軸部の先端側に、軸芯に沿って穴或いは割り溝を形成し、該ボルトによって被締結物を締結した後に、該ボルトの軸部の先端側を、上記穴或いは割り溝を押し開くことにより拡開させることを特徴とする、ボルトの脱落防止構造とした。
上記した本考案のボルトの脱落防止構造によれば、被締結物を締結した後に、該ボルトの軸部の先端側を、穴或いは割り溝をポンチなどで押し開くことにより拡開させ、ボルトの脱落防止が果たされるため、ボルト以外の別の部品を必要とせず、また、その作業は容易なものとなる。また、単にボルトの雄ネジが形成された軸部の先端側に、軸芯に沿って穴或いは割り溝を形成するのみであるため、その加工は容易で、安価に形成できる。
以下、上記した本考案に係るボルトの脱落防止構造の実施形態を、図面を示して詳細に説明する。
本考案に係るボルトの脱落防止構造を実現するボルトの一例を、図1に示す。
この図1に示したボルト1は、頭部2と、軸部3とを有する。頭部2は、略六角柱の形状をなし、スパナ、六角レンチなどの工具により締めつけるのに適した形状とされている。また、軸部3は、上記頭部2よりも小さな径を有する円柱状の形状をなし、その外周面には、雄ネジが形成されている。なお、この雄ネジは、軸部3の全長に渡り形成されている必要は必ずしもない。
この図1に示したボルト1は、頭部2と、軸部3とを有する。頭部2は、略六角柱の形状をなし、スパナ、六角レンチなどの工具により締めつけるのに適した形状とされている。また、軸部3は、上記頭部2よりも小さな径を有する円柱状の形状をなし、その外周面には、雄ネジが形成されている。なお、この雄ネジは、軸部3の全長に渡り形成されている必要は必ずしもない。
軸部3の先端側には、軸芯に沿って割り溝4が形成されている。この割り溝4は、軸部3の先端側が拡開変形し易いように形成されたものである。図示したボルト1にあっては、この割り溝4は、中心に形成された円柱形の穴部4aと、該円柱形の穴部4aの直径より狭い幅のスリット部4bとから構成され、中心に形成された円柱形の穴部4aが、ポンチなどの工具のガイド部としての作用を果たす。
上記ボルト1の使用し、被締結物を締結するに際しては、従来と同様に行えばよい。
すなわち、図2に示したように、締結すべき部材11,12に、それぞれ貫通孔11aおよび12aが形成されており、該貫通孔11a,12aにボルト1を挿入し、該ボルト1に形成された雄ネジを、ナット13の雌ネジに螺合することにより、部材11,12が締結される。
すなわち、図2に示したように、締結すべき部材11,12に、それぞれ貫通孔11aおよび12aが形成されており、該貫通孔11a,12aにボルト1を挿入し、該ボルト1に形成された雄ネジを、ナット13の雌ネジに螺合することにより、部材11,12が締結される。
被締結物11,12をボルト1によって締結した後に、図3に示したように、突出したボルト1の軸部3の先端側を、該先端側に形成された上記割り溝4をポンチなどの工具Pを用いて押し開き、拡開させる。
このボルト1の軸部3の先端側の拡開作業は、割り溝4の存在により容易に行える。また図1の示したボルトの如く、割り溝4が、円柱形の穴部4aとスリット部4bとから構成されたものにあっては、中心に形成された円柱形の穴部4aが、ポンチなどの工具Pのガイド部として作用し、拡開が均等に行われる。
このボルト1の軸部3の先端側の拡開作業は、割り溝4の存在により容易に行える。また図1の示したボルトの如く、割り溝4が、円柱形の穴部4aとスリット部4bとから構成されたものにあっては、中心に形成された円柱形の穴部4aが、ポンチなどの工具Pのガイド部として作用し、拡開が均等に行われる。
ボルト1の軸部3の先端側が拡開されることにより、ナット13の緩みが拘束され、振動などが長時間加えられても、ボルト1が緩むことはなく、該ボルト1の脱落が防止される。
また、ボルト1の軸部3の先端側は、単に割り溝4の部分において折り曲げられて拡開されているだけであるため、ボルト1を取り外したい場合には、スパナ、六角レンチなどの工具を用いてボルト1或いはナット13を取り外し方向に回転させれば、その回転に伴って拡開部は縮小され、容易にボルトを取り外すことができる。
また、ボルト1の軸部3の先端側は、単に割り溝4の部分において折り曲げられて拡開されているだけであるため、ボルト1を取り外したい場合には、スパナ、六角レンチなどの工具を用いてボルト1或いはナット13を取り外し方向に回転させれば、その回転に伴って拡開部は縮小され、容易にボルトを取り外すことができる。
図4は、本考案に係るボルトの脱落防止構造を実現した他の実施形態を示した側面図である。この実施形態では、締結すべき部材21,22に、それぞれ貫通孔21aおよび内周面に雌ネジの形成された貫通孔22aが形成されており、該貫通孔21a,22aにボルト1を挿入し、該ボルト1に形成された雄ネジを、部材22に形成された貫通孔22aの雌ネジに螺合することにより、部材21,22が締結される。
そして、被締結物を締結した後に、図4に示したように、突出したボルト1の軸部3の先端側を、該先端側に形成された割り溝4をポンチなどの工具Pを用いて押し開き、拡開させることにより、本考案に係るボルトの脱落防止構造が実現されている。
以上、本考案に係るボルトの脱落防止構造の実施形態を説明したが、本考案は、何ら既述の実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載した本考案の技術的思想の範囲内において、種々の変形および変更が可能であることは当然である。
例えば、上記実施形態においては、ボルト1の軸部3の先端側には、軸芯に沿って割り溝4を形成したものにつき説明したが、単に円柱形等の穴を形成したものとしてもよい。 また、上記実施形態においては、ボルトとして、頭部2が略六角柱の所謂六角ボルトを示したが、六角穴付きボルト、アイボルト、蝶ボルト、スタッドボルトなどであってもよい。
本考案に係るボルトの脱落防止構造は、振動が加えられる環境下において使用される部品の締結に用いられるボルト、例えば、自動車、船舶、さらにはモータを搭載した洗濯機等の家電製品の部品の締結に用いられるボルトに、広く利用することができる。
1 ボルト
2 頭部
3 軸部
4 割り溝
4a 円柱形の穴部
4b スリット部
11,12 締結すべき部材
11a,12a 貫通孔
13 ナット
21,22 締結すべき部材
21a 貫通孔
22a 内周面に雌ネジの形成された貫通孔
P ポンチなどの工具
2 頭部
3 軸部
4 割り溝
4a 円柱形の穴部
4b スリット部
11,12 締結すべき部材
11a,12a 貫通孔
13 ナット
21,22 締結すべき部材
21a 貫通孔
22a 内周面に雌ネジの形成された貫通孔
P ポンチなどの工具
Claims (2)
- ボルトの雄ネジが形成された軸部の先端側に、軸芯に沿って穴或いは割り溝を形成し、該ボルトによって被締結物を締結した後に、該ボルトの軸部の先端側を、上記穴或いは割り溝を押し開くことにより拡開させることを特徴とする、ボルトの脱落防止構造。
- 上記割り溝が、中心に形成された円柱形の穴部と、該円柱形の穴部の直径より狭い幅のスリット部とから構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のボルトの脱落防止構造。
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---|---|---|---|
JP2012003786U JP3178205U (ja) | 2012-06-22 | 2012-06-22 | ボルトの脱落防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP3178205U true JP3178205U (ja) | 2012-09-06 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110131281A (zh) * | 2019-06-04 | 2019-08-16 | 贵州航天精工制造有限公司 | 一种螺纹紧固件防松方法与结构 |
CN110947855A (zh) * | 2019-11-27 | 2020-04-03 | 江苏天南电力器材有限公司 | 多分裂间隔棒线夹固定螺栓防脱工艺及其加工工装 |
JP2021156092A (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-07 | 株式会社フジタ | ワンタッチ固定式ロックボルト |
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JP2021156092A (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-07 | 株式会社フジタ | ワンタッチ固定式ロックボルト |
JP7390958B2 (ja) | 2020-03-30 | 2023-12-04 | 株式会社フジタ | ワンタッチ固定式ロックボルト |
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