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JP3171570B2 - 飲料品用漉し器のフィルター及びそのフィルターを有する飲料品用漉し器 - Google Patents

飲料品用漉し器のフィルター及びそのフィルターを有する飲料品用漉し器

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Publication number
JP3171570B2
JP3171570B2 JP26772897A JP26772897A JP3171570B2 JP 3171570 B2 JP3171570 B2 JP 3171570B2 JP 26772897 A JP26772897 A JP 26772897A JP 26772897 A JP26772897 A JP 26772897A JP 3171570 B2 JP3171570 B2 JP 3171570B2
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JP
Japan
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filter
side walls
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bag
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JP26772897A
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JPH1176064A (ja
Inventor
新吉 森
清 星川
Original Assignee
アイム株式会社
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Publication date
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  • Apparatus For Making Beverages (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、コーヒー等の飲
料品用漉し器に使用されるフィルター及びそのフィルタ
ーを有する飲料品用漉し器の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のコーヒー等の飲料品用漉し器と
しては、実開昭55−130628号、実公平2−23
206号、実公平5−3171号、実公平8−1709
号、特開平8−10168号等が提案されている。これ
らの飲料品用漉し器は、袋状のフィルターと、支持部材
とを備え、フィルターの上端部を、糊を介して支持部材
に接着したものとし、そして、この支持部材をカップ等
の容器の上に載置すれば、コーヒー等の飲料品をフィル
ターで漉すことができるようにしたものである。(図1
2、図13参照)。しかしながら、フィルターを、糊を
介して支持部材に接着しているため、その都度、フィル
ターと支持部材との間に糊を介在させなければならず、
その結果、接着作業が面倒であるとともに、時間を要し
てしまっているという課題を有する。
【0003】又、上記従来の飲料品用漉し器は、次のよ
うな課題が有る。例えば実開昭55−130628号、
実公平2−23206号、実公平5−3171号のもの
は、支持部材を、3枚又は4枚の側壁を連設して筒状の
ものとし、その下端に、コーヒーカップへの載置部を設
けたものである。そのため、側壁が構成する筒状体の大
きさよりも、口径の大きなコーヒーカップの場合、うま
く、コーヒーカップ上に漉し器を載置できないと言った
課題がある。また、何れも、フィルターが側壁内の収め
られた状態を、上方向からしか見ることができず、コー
ヒーの抽出状態をフィルターの横方向から見て、これを
確認することができない。
【0004】実公平8−1709号のものは、図13に
示すように、2枚の側壁101、102の一端同士を連
設すると共に、他端同士を拡開保持片103で接続した
ものである。このものは、カップの大きさに対する適応
性については、限界があるものの、拡開保持片103の
上方からフィルター104を前方向から見ることができ
ると言った利点がある。但し、このフィルター104を
見る方向は、前方の1か所に止まり、この1か所にフィ
ルターの糊代105が来る状態でフィルターを配位する
場合が多いため、糊代105が邪魔になって見にくいと
言った場合もある。
【0005】特開平8−10168号ものは、図12に
示すように、左右側壁201、202と、前側壁203
との3面から構成し、載置部を、左右側壁201、20
2の下部から前側壁203の下部に向けて一体に形成
し、組立状態では、この載置部204、205を前側壁
203から前方に突出するようにしたものである。これ
により、載置部204、205は、筒状体よりも突出し
て形成でき、カップの大きさに適合し易くなったもので
ある。ところが、図10(B)に示すように、載置部2
04、205は、斜め前方に突出したものであり、載置
部間の間隔は思ったほど大きくできない。また、1つの
側壁(即ち、前側壁203)の部分から、2つの載置部
204、205を形成するため、各載置部の長さは、前
側壁203の2分の1以上の長さとすることができない
と言った限界もある。また、このものも、フィルターを
前側壁203の下方から見ることができるが、先のもの
と同様、1箇所からしかフィルターを見ることができな
いと言った問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかして、本願発明
は、支持部材に容易に、しかも、短時間で取り付けるこ
とのできる飲料品用漉し器のフィルター及びそのフィル
ターを有する飲料品用漉し器を提供することを第1の目
的とする。
【0007】本願発明は、支持部材にフィルターを容易
に、しかも、短時間で取り付けることのできるものであ
って、載置部を筒状体から突出させることができ、特
に、載置部の長さや間隔を大きくとることができ、更
に、フィルターの側面を少なくとも2箇所から見ること
ができる飲料品用漉し器を提供することを第2の目的と
する。
【0008】本願発明は、内部にコーヒー等の飲料品を
収納したフィルターを、支持部材に取り付けると同時
に、フィルターの封ができ、しかも、使用時にその封を
容易に剥がすことのできる飲料品用漉し器のフィルター
及びそのフィルターを有する飲料品用漉し器を提供する
ことを第3の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】フィルター8の端部側を
支持部材10に取り付け、この支持部材10を、カップ
等の容器の上に載置することにより、フィルター8が支
持部材10に袋状をなした状態で支持されてコーヒー等
の飲料品を漉し得るようにした飲料品用漉し器のフィル
ター8において、次の特徴を有するものを提供する。本
願の第1の発明のフィルターは、袋状のフィルター8の
外周面をなす外層81と、この外層81の内側に配位さ
れて袋状のフィルター8の内周面をなす内層82との少
なくとも二つの層を備える。内層82は、加熱により融
着可能な熱融着性の素材から構成され、外層81は、内
層82の融着可能状態になる温度で融着不能な素材から
構成される。そして、このフィルター8の端部には、支
持部材10に取り付けるための取付け部84、84が備
えられる。この取付け部84、84は、フィルター8の
端部の一部又は端部全体を、内層82側に折り返すこと
によって形成されたものである。
【0010】この本願第1の発明のフィルター8におい
ては、加熱により融着可能な熱融着性の素材からなる内
層82と、内層82の融着可能状態になる温度で融着不
能な素材からなる外層81との少なくとも二つの層を備
え、このフィルター8における支持部材10への取付け
部84、84を、フィルター8の端部を内層82側に折
り返すことによって形成したものとする。こうすること
により、例えば図9に示すように、飲料品用漉し器にお
ける支持部材としての折り畳み可能な筒状体10に取り
付ける場合は、加熱によって粘着可能な粘着層12a、
12aを設けた筒状体10の左右の両側壁1、1の間
に、フィルター8の取付け部84、84を配位させ、そ
の状態で、粘着層12a、12aを粘着可能状態にし得
る温度に加熱した型K、Kを、筒状体10における左右
の両側壁1、1の外側から互いに接近する方向に押圧す
れば良く、これにより、左右の両側壁1、1の粘着層1
2a、12aの粘着により、フィルター8の左右両取付
け部84、84各々を左右の両側壁1、1の対向する面
夫々に接着させることができる。又、その型押しによ
り、フィルター8の左右両取付け部84、84同士が当
接することになるが、フィルター8の各取付け部84、
84は外層81、81同士が対向し、外層81、81同
士が当接するため、取付け部84、84同士が接着する
ようなことを防止できる。従って、フィルター8と筒状
体10との取り付けを、従来のように糊を用いて行わな
くても、単に型押しするだけで良く、容易に短時間に行
うことができ、取り付け作業を容易なものにできる。
又、フィルター8の取付け部84、84を形成するに際
にしては、フィルター8の端部側の一部又は端部側の全
体を内層82側に折り返すため、外層81によって内層
82を内、外の両側から覆うことができる。これによ
り、その折り返したフィルター8の端部を、内層82の
融着可能な温度に加熱した型で型押しすれば、外層81
によって、融着状態になった内層82が型に付着するの
を防止しつつ、内層82同士を接着させることができ、
容易に取付け部84、84を形成できる。更に、フィル
ター8を、例えば図1に示すように前後両端部を閉じた
袋状に形成する場合は、前後両端部を重ね合わせた後、
内層82の融着可能な温度に加熱した型で、その重ね合
わせた部分を型押しすれば、外層81によって、融着状
態になった内層82が型に付着するのを防止しつつ、内
層82同士を接着させることができ、容易に前後両端部
を閉じて接着部85、85を形成でき、前後両端部を閉
じた袋状のフィルターを容易に形成できる。
【0011】本願の第2の発明のフィルターは、袋状の
フィルター8の外周面をなす外層81と、この外層81
の内側に配位されて袋状のフィルター8の内周面をなす
内層82との少なくとも二つの層を備える。内層82
は、加熱により融着可能な熱融着性の素材から構成さ
れ、外層81は、内層82の融着可能状態になる温度で
融着不能な素材から構成される。このフィルター8の端
部には、支持部材10に取り付けるための二つの取付け
部84a、84bが備えられる。又、一方側の取付け部
84aは、フィルター8の端部を、内層82側に折り返
すことによって形成されることにより、一方側の取付け
部84aの外層81と他方側の取付け部84bの内層8
2とが対向し得るようになされたものである。
【0012】この本願第2の発明のフィルターにおいて
は、例えば図11に示すようにフィルターを、飲料品用
漉し器における支持部材としての折り畳み可能な筒状体
10に取り付ける場合は、加熱によって粘着可能な粘着
層12a、12aを設けた筒状体10の左右の両側壁
1、1の間に、フィルター8の取付け部84a、84b
を配位させ、その状態で、粘着層12a、12aを粘着
可能状態にし得る温度に加熱した型K、Kを、筒状体1
0における左右の両側壁1、1の外側から互いに接近す
る方向に押圧すれば良く、これにより、左右の両側壁
1、1の粘着層12a、12aの粘着により、フィルタ
ー8の左右両取付け部84a、84b各々を左右の両側
壁1、1の対向する面夫々に接着させることができる。
又、その型押しにより、フィルター8の対向した左右両
取付け部84a、84b同士が当接する。その際、左方
側の取付け部84aを、フィルター8の端部を内層82
側に折り返すことによって形成しているため、左方側の
取付け部84aの外層81と右方側の取付け部84bの
内層82とが当接することになり、取付け部84aの内
層82の熱融着力によって左方側の外層81と右方側の
内層82とを融着させることができる。従って、コーヒ
ー等の飲料品を収納したフィルター8を、単に型押しす
るだけで支持部材に取り付けることができると同時に、
コーヒー等の飲料品を収納したフィルター8の上端側に
形成した開口部83を閉じて封をできる。又、例えばフ
ィルター8の取付け部84a、84bの間が強く接着し
ている場合には、使用時に取付け部84a、84bの間
を剥がそうとしても、フィルター8が破けたり或いは筒
状体10との粘着部が外れて取付け部84a、84bの
間以外の部分から開口してしまうが、この本願第2の発
明のフィルター8では、その封を、内層82の熱融着力
によって外層81に融着させているため、容易に剥がし
得る仮接着状態にしておくことができ、使用時に取付け
部84a、84b同士の接着を容易に剥がすことがで
き、それ以外の部分から開口してしまうようなことを防
止できる。これにより、容易に確実に、取付け部84
a、84b間に湯等を注ぐための開口部83を形成でき
る。
【0013】又、フィルター8の端部側を支持部材10
に取り付け、この支持部材10を、カップ等の容器の上
に載置することにより、フィルター8が支持部材10に
袋状をなした状態で支持されてコーヒー等の飲料品を漉
し得るようにした飲料品用漉し器において本願発明は、
次の特徴を有するものを提供する。本願第1の発明のフ
ィルターを有する飲料品用漉し器は、支持部材10が、
折り目線を介して環状に連設された3枚以上の側壁1、
1、2、3を備える。これらの側壁1、1、2、3は、
対向する少なくとも2つの左右側壁1、1と、この左右
側壁の前側辺間をつなぐ折り曲げ側壁2とを備える。左
右側壁1、1各々の対向する面12、12には、加熱に
より粘着可能な粘着手段12a、12aが備えられ、こ
の粘着手段12a、12aによって、左右側壁1、1各
々の対向する面12、12がフィルター8を取り付け可
能とされる。折り曲げ側壁2は、少なくとも1本の折り
目線53によって左右に2分され、この折り曲げ側壁2
の下部から左右側壁1の下部に向けて載置部6が設けら
れ、この折り曲げ側壁2の上部と左右側壁1の上部1a
とが折り目線51を介して連設され、載置部6となる左
右側壁1の下部と、左右側壁1の上部1aとが、切り目
11によって区分されている。そして、折り曲げ側壁2
の上記折り目線53が折り曲げられて折り畳み状態とな
り、折り曲げ側壁2の上記折り目線53が伸ばされて組
立状態となり、この組立状態において、左右側壁1の上
部よりも、載置部6が左右に広がる。上記フィルター8
は、袋状のフィルター8の外周面をなす外層81と、こ
の外層81の内側に配位されて袋状のフィルター8の内
周面をなす内層82との少なくとも二つの層を備える。
内層82は、加熱により融着可能な熱融着性の素材から
構成され、外層81は、内層82の融着可能状態になる
温度で融着不能な素材から構成される。そして、このフ
ィルター8の上端部には、左右側壁1、1の対向する面
12、12各々に取り付けられる取付け部84、84が
夫々、対向するように設けられる。そして、これらの各
取付け部84、84が、フィルター8の上端部の一部又
は上端部全体を、内側に折り返すことによって形成され
たものである。尚、本願の発明において、前後左右は相
対的な位置関係を示すに止まるものである。ここで、折
り曲げ側壁2の上記折り目線53が伸ばされて組立状態
となる際の角度は、組立状態よりも広いものとする範囲
で適宜設定できるが、その角度は180度に近いことが
望ましい。
【0014】この本願第1の発明のフィルターを有する
飲料品用漉し器においては、フィルター8を支持部材1
0に取り付ける場合は、上述したように、型押しによっ
て左右の両側壁1、1の粘着層12a、12aの粘着に
より、フィルター8の左右両取付け部84、84各々を
左右の両側壁1、1の対向する面夫々に接着させること
ができ、フィルター8と筒状体10との取り付けを、従
来のように糊を用いて行わなくても、単に型押しするだ
けで良く、容易に短時間に行うことができ、取り付け作
業を容易なものにできる。又、この飲料品用漉し器にお
いては、組立状態で、載置部6、6は、折り曲げ側壁2
と共に、回転して、左右に広がった状態となる。このと
き載置部6は、左右側壁1、1から1個ずつ形成される
こととなるため、最大、1枚の左右側壁1の前後の長さ
分とすることができ、筒状体10自体の大きさを、さほ
ど大きくせずとも、載置部6の長さを大きくすることが
でき、大きなコーヒーカップにも充分に適合し得るもの
となる。しかも、折り曲げ側壁2の上記折り目線53が
伸ばされて組立状態となる際の角度は、180度に近づ
けることが可能であり、その場合、図10(A)に示す
ように、載置部6、6は、左右の前壁半部2a、2aと
略一直線状に、左右に広がった状態となるため、左右の
載置部6、6の間隔を大きくとることができる。さら
に、載置部6を広げることによって、左右側壁1、1の
下部には、2か所の空間が開くこととなり、この左右2
か所からフィルター8を見ることができる。
【0015】本願第2の発明のフィルターを有する飲料
品用漉し器は、支持部材10が、対向する2つの側壁
1、1を夫々備え、これらの両側壁1、1各々の対向す
る面12、12には、加熱により粘着可能な粘着手段1
2a、12aが備えられ、この粘着手段12a、12a
によって、両側壁1、1各々の対向する面12、12が
フィルター8を取り付け可能とされる。上記フィルター
8は、袋状のフィルター8の外周面をなす外層81と、
この外層81の内側に配位されて袋状のフィルター8の
内周面をなす内層82との少なくとも二つの層を備え
る。内層82は、加熱により融着可能な熱融着性の素材
から構成され、外層81は、内層82の融着可能状態に
なる温度で融着不能な素材から構成される。このフィル
ター8の上端部には、両側壁1、1の対向する面12、
12各々に取り付けられる取付け部84a、84aが夫
々、対向するように設けられる。又、これらの対向する
一方の取付け部84aは、フィルター8の上端部を、内
側に折り返すことによって形成され、この折り返しによ
って、取付け部84a、84a各々の各側壁1、1への
取り付けに際して、一方側の取付け部84aの外層81
と他方側の取付け部84bの内層82とが対向し得るよ
うになされる。そして、このフィルター8は、内部にコ
ーヒー等の飲料品を備え、取付け部84a、84a各々
が、両側壁1、1の対向する面12、12各々に取り付
けられるとともに、一方側の取付け部84aの外層81
と他方側の取付け部84bの内層82とが接着されるこ
とにより取付け部84a、84aの間が封をされたもの
である。尚、この本願第2の発明において、対向する2
つの側壁1、1とは、2つの側壁が完全に平行に配位さ
れて対向する場合に限らず、例えば3つの側壁により形
成された三角柱状における2つの側壁のように互いに所
定角度をなして対向する場合も含むものである。
【0016】この本願第2の発明のフィルターを有する
飲料品用漉し器においては、従来のように糊を用いて行
わなくても、単に型押しするだけで、筒状体10の対向
する両側壁1、1の粘着層12a、12aの粘着によ
り、コーヒー等の飲料品を収納したフィルター8を取付
けることができるととともに、コーヒー等の飲料品を収
納したフィルター8の取付け部84a、84bの間を閉
じて封をできる。又、その封を、内層82の熱融着力に
よって外層81に融着させているため、容易に剥がし得
る仮接着状態に形成でき、使用時に取付け部84a、8
4b同士の接着を容易に剥がすことができ、それ以外の
部分から開口してしまうようなことを防止できる。これ
により、容易に確実に、取付け部84a、84b間に湯
等を注ぐための開口部83を形成できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本願発明の実
施の形態を説明する。図1は本願発明の第1実施形態に
係るフィルターの斜視図、図2は、そのフィルターの展
開状態の平面図、図3は、図2のIII −III 線断面図で
ある。
【0018】第1実施形態のフィルター8は、図1に示
すように上部側に開口部83を有する袋状を呈してい
る。又、このフィルター8は、図3に示すように外周面
をなす外層81と、この外層81の内側に配位されて内
周面をなす内層82との二つの層を備えている。本実施
形態では、内層82をポリプロピレンから構成し、外層
81を針葉樹製の不織布から構成し、これらをラミネー
ト加工により形成したものから構成している。尚、内層
82は、ポリプロピレンから構成する形態のものに限ら
ず、加熱により融けだして他部材に接着し得る熱融着性
を有する素材から構成して液状物を通し得るものであれ
ば使用できる。一方、外層81は、内層82の融着可能
状態になる加熱で融着不能な素材から構成して液状物を
通し得る形態のものであれば使用でき、より具体的に
は、針葉樹製の不織布のように加熱によってほとんど融
着性を有しないものの他、加熱によって融着し得る融着
性を有するが内層81の融着可能状態になる温度より低
温では融着性を示さずにそれより高温で融着可能状態に
なるものが使用できる。
【0019】又、フィルター8の左右両側面各々におけ
る上端には、取付け部84、84が備えられている。こ
の取付け部84、84は、後述する飲料品用漉し器の支
持部材10の側壁1、1に取り付けられる部分をなすの
で、各々は、図3及び図9に示すようにフィルター8の
上端部を、上端から所定幅で内側の内層82側に折り返
すことにより、対向するように形成されている。従っ
て、各取付け部84、84においては、外層81が内層
82を、内、外の両側から覆っており、対向する2つの
左右両取付け部84、84各々の外層81、81同士が
互いに対向している。又、本実施形態では、フィルター
8の左右両側面各々の上端における取付け部84、84
の前後両側には、斜辺86…86が夫々形成されてい
る。この斜辺86…86は、フィルター8の左右の両側
面を重ね合わせて折り畳んだ状態で、取付け部84、8
4から前端及び後端にかけて漸次高さの低くなるように
なされている。尚、この斜辺86…86は、必要に応じ
て設ければ良く、設けなくても良い。
【0020】このように構成された袋状のフィルター8
は、次のようにして形成される。まず、ラミネート加工
によって外層81と内層82との二層に形成したものを
所定形状に裁断することにより、図2、図3に示すよう
な一枚のシート状フィルター9を形成する。そして、そ
のシート状フィルター9の左右両端各々を所定幅で折り
返し、その折り返した上から、内層82、82の融着可
能な温度に加熱した型で押圧する。これにより、折り返
されて対向した内層82、82同士が互いに融着し、所
定幅の取付け部84、84を形成できる(図9参照)。
そして、その取付け部84、84を形成したシート状フ
ィルター9を、中央から折り返して左右両側面を重ね合
わした後、その前後両端部各々を、上記の取付け部8
4、84と同様に、内層81、81の融着可能な温度に
加熱した型で押圧する。これにより、折り返されて対向
した内層81、81同士が互いに融着し、左右両側面の
前後両端部同士を接着でき、前後両端部各々に接着部8
5、85を形成できる。以上により、中央の折り返し部
を底辺87とし、左右両端に接着部85、85を有し、
上部側に取付け部84、84及び開口部83を有する袋
状のフィルター8が得られる。従って、シート状フィル
ター9から袋状のフィルター8を形成するに際し、糊を
用いずに型押しするだけで良く、フィルター8の製造作
業を容易なものにでき、低コストで製作し得るものとな
る。
【0021】次に、第2実施形態のフィルター8につい
て、図4に基づいて説明する。第2実施形態のフィルタ
ー8は、先の第1実施形態のものと同様に、ポリプロピ
レンからなる内層82と、不織布からなる外層81とを
ラミネート加工により形成されたシート状フィルター9
から、上部側に取付け部84、84及び開口部83を有
する袋状に形成されている。又、フィルター8の左取付
け部84aも、先の第1実施形態のものと同様に、フィ
ルター8の上端部を、上端から所定幅で内側の内層82
側に折り返すことにより形成されて外層81が内層82
を、内、外の両側から覆っているが、この第2実施形態
のフィルター8における右取付け部84aは、折り返さ
れずにそのままの状態で形成されている。従って、この
第2実施形態のフィルター8においては、内側に折り返
された左取付け部84aの外層81と、右取付け部84
bの内層82とが対向している。
【0022】尚、上記第1、第2実施形態では、外層8
1と内層82との二層から構成しているが、この形態の
ものに限らず、外層81と内層82との間に中間層を形
成した三層以上のものでも良く、適宜変更し得る。又、
その場合の中間層は、熱融着性を有するか否かを問わ
ず、液状物を通し得るものであれば良い。又、本実施形
態では、一枚のシート状フィルター9を折り返して袋状
のフィルター8に形成しているが、例えばラミネートか
加工した二枚のシート状フィルターを、重ね合わせて左
右両端及び下端を接着させて形成しても良い。又、フィ
ルター8の前後両端部或いは下端は、融着させることに
より容易に接着させることができるが、融着によらずに
糊を介して接着させても良く、適宜変更し得る。また、
上記の実施形態では、取付け部84、84、84a、8
4bを、フィルター8の上端の一部に形成しているが、
フィルター8の上端全体に設けるようにしても良く、適
宜変更し得る。
【0023】次に、上記のフィルターを用いた飲料品用
漉し器を、図5〜図8に基づき、説明する。図5は、本
願発明の第1の実施の形態に係るフィルターを有するコ
ーヒー漉し器の組立状態の前方から見た斜視図、図6は
同後方から見た斜視図、図7は同側面図、図8は同折り
畳み状態の側面図である。
【0024】この第1の実施の形態に係るコーヒー漉し
器は、支持部材10と、この支持部材10の内部に配位
されて支持された上記第1実施形態のフィルター8とを
備えている。
【0025】支持部材10は、折り目線51、51、5
2、52を介して環状に連設された4枚の側壁1、1、
2、3を環状に連設し、組立状態で筒状となってコーヒ
ーカップ上に載置される筒状体10から構成されてい
る。より詳しくは、この筒状体10は、対向する少なく
とも2つの左右側壁1、1と、この左右側壁1、1の前
側辺間をつなぐ前折り曲げ側壁2と、左右側壁1、1の
後側辺間をつなぐ後折り曲げ側壁3とを備えている。こ
の筒状体10は、左右に対称として実施されており、以
下の説明では、必要のある場合のみ左右の区別を付けて
説明する。尚、実施においては、必ずしも対称とする必
要はない。また、この例の筒状体10の平面視の形状
は、前折り曲げ側壁2が長く、後折り曲げ側壁3が短い
台形としているが、正方形や長方形としてもよく、さら
に、3角形や5角形以上の多角形としてもよい。
【0026】左右の両側壁1、1の内面12、12に
は、図9に示すように粘着層12a、12aが夫々備え
られている。この粘着層12a、12aは、常温では粘
着性を有さず、加熱により粘着性を有する粘着性部材か
ら構成されている。本実施形態では、110〜120°
Cの加熱によって粘着性を有する部材を、厚紙に塗布す
ることにより形成している。尚、粘着層12a、12a
は、加熱によって粘着性を有する部材を塗布する形態の
ものに限らず、例えば加熱により接着性を有するシート
状部材を、左右の両側壁1、1の内面12、12に貼着
させておくようにしても良い。
【0027】又、この実施形態おける右側壁1の上端に
は、組立操作用突片13が設けられている。この組立操
作用突片13は、折り畳み状態から組立る際に右側壁1
を操作するためのもので、右側壁1の上端から上方に半
円形状に突設されている。尚、この組立操作用突片13
は、右側壁1に設ける形態のものに限らず、左側壁1に
設けても良い。
【0028】前折り曲げ側壁2は、中央の1本の折り目
線53によって、左右の前壁半部2a、2aに2分され
ている。この折り目線53は、山折り(以下、山折り、
谷折りは、筒状体10の外側から見て山、谷とする)で
ある。尚、この折り目線を複数設けて、前折り曲げ側壁
2をさらに区分することもできるが、構造が複雑化する
だけであるため、この実施の形態では1本としている。
【0029】前折り曲げ側壁2の中央上部には、左右の
前壁半部2a、2aにかけて、折り返し片21が設けら
れている。この折り返し片21は、左右の前壁半部2
a、2aの上端から下方に向けた切り込み22、22
と、切り込み22の下端間をつないだ谷折りの折り目線
23とから区画形成されている。そして、図1に示すよ
うに、この折り返し片21を外側に折り返すことによっ
て、前折り曲げ側壁2の中央の1本の折り目線53が伸
ばされた状態で、左右の前壁半部2a、2aが略平板状
に維持され、筒状体10の形状の維持に役立つものであ
る。
【0030】前折り曲げ側壁2の下部には、前方の載置
部6、6が設けられている。この前方の載置部6は、図
5の折り畳み状態において、前折り曲げ側壁2の下部に
位置する基部6aと、左右側壁1の下部に位置する先端
部6bとから構成されるが、組立状態においては、基部
6aと先端部6bとは、一体となって、前折り曲げ側壁
2に設けられる。基部6aと先端部6bとの間は、折り
目線51を設けておいてもよいが、この例では設けずに
実施している。
【0031】前方の載置部6、6は、前折り曲げ側壁2
の中央下端に、突片61を形成することによって、左右
に2つ形成されているが、この突片61は、必ずしも設
ける必要はなく、載置部6を左右に2分する必要はな
い。また、載置部6の先端部6bの最端にも、突片62
が形成されている。これらの突片61、62は、コーヒ
ーカップに載置した際、筒状体10がカップからずれ落
ちないように設けられたもので、必ずしも設ける必要は
ない。尚、前折り曲げ側壁2の幅を小さく設定した場合
等には、カップ上に先端部6bのみが載置されるもので
あってもよい。
【0032】次に、左右側壁1は、谷折りの折り目線5
1を介して前折り曲げ側壁2に連設されている。より詳
しくは、左右側壁1の上部1aが、谷折りの折り目線5
1を介して接続され、左右側壁1の下部は、前述の通
り、前方の載置部6の先端部64を構成する。この先端
部6bを左右側壁1の上部1aと区分するために、切り
込み11が、左右側壁1の下端から谷折りの折り目線5
1にかけて形成されている。即ちこの切り込みによっ
て、上記先端部6bが、左右側壁1の他の部分と切り離
され、前折り曲げ側壁2と一体となる。その結果、左右
側壁1と前折り曲げ側壁2との間の折り目線51を折り
曲げて組み立てる際、先端部6bは、この先端部6b
は、前折り曲げ側壁2と共に回動して、左右に広がるも
のである。
【0033】この切り込み11は、線状の細いものでも
よいが、この実施の形態では、太い帯状の切り込みとし
ている。上記のように、折り畳み状態において左右側壁
1の下部に位置する載置部6の先端部6bが、組立時に
回動することによって、左右側壁1の下部には、内部の
後述するフィルター8を見ることのできる覗き開口nが
形成されるが、切り込み11を太くすることによって、
この覗き開口nも大きくなり、内部のフィルター8の観
察がより容易になる。即ち、この覗き開口nは、載置部
6の先端部6bと切り込み11を設けることによって、
左右側壁1の下部に形成されるものであるが、その大き
さは、載置部6の先端部6bと切り込み11の大きさに
よって自由に設定できる。
【0034】次に、左右側壁1の後側辺は、後折り曲げ
側壁3に折り目線52を介して連設されている。この後
折り曲げ側壁3は、中央の1本の山折りの折り目線54
によって、左右の前壁半部3a、3aに2分されてい
る。尚、この折り目線を複数設けて、前折り曲げ側壁2
をさらに区分することもできるが、構造が複雑化するだ
けであるため、この実施の形態では1本としている。
【0035】後折り曲げ側壁3の中央上部には、左右の
後壁半部3a、3aにかけて、折り返し片31が設けら
れている。この折り返し片31は、左右の後壁半部3
a、3aの上端から下方に向けた切り込み32、32
と、切り込み32、32の下端間をつないだ谷折りの折
り目線33とから区画形成されている。そして、図6に
示すように、この折り返し片31を外側に折り返すこと
によって、後折り曲げ側壁3の中央の1本の折り目線5
4が伸ばされた状態で、左右の後壁半部3a、3aが略
平板状に維持され、筒状体10の形状の維持に役立つも
のである。
【0036】図8の折り畳み状態において、後折り曲げ
側壁3の下部には、後方の載置部7、7の先端部7bが
設けられている。この後方の載置部7の先端部7bは、
左右側壁1の後側片寄りの下部に連設しており、組立状
態では、図6に示すように、左右側壁1と一体となって
後方に突出する。より詳しくは、後方の載置部7は、左
右側壁1の後方下部に位置する基部7aと、この基部7
aに連設する先端部7bとから構成されるが、組立状態
においては、基部7aと先端部7bとは、一体となっ
て、左右側壁1につながっている。基部7aと先端部7
bとの間は、折り目線52を設けておいてもよいが、こ
の例では設けずに実施している。
【0037】後方の載置部7、7は、基部7aの下端に
突片71が形成され、また、載置部7の先端部7bの最
端にも、突片72が形成されている。これらの突片7
1、72は、コーヒーカップに載置した際、筒状体10
がカップからずれ落ちないように設けられたもので、必
ずしも設ける必要はなく、何れか一方の突片のみを設け
てもよい。尚、この例では、基部7aの下端全体から突
片71が設けられ、先端部7bのみがカップ上に載置さ
れるようになっているが、基部7aの一部から突片71
を設け、基部7aの一部がカップ上に載置されるもので
もよい。さらに、この例では、両突片71、72の間隔
を狭く(15mm以下程度に)し、カップとのずれが小さ
くなるようにしているが、両突片71、72の間隔は適
宜変更し得る。
【0038】上記のように、折り畳み状態において後折
り曲げ側壁3の下部位置する後方の載置部7、7の先端
部7b、7bを、組立状態にて左右側壁1と一体となっ
て後方させるために、後折り曲げ側壁3の中央下端か
ら、左右の折り目線52に向けて切り込み34、34が
形成されている。そして、この切り込み34、34と、
後方の載置部7、7の先端部7b、7bとによって、後
折り曲げ側壁3に形成される空間が、後方の覗き空間m
となる。そして、この覗き空間mによって、内部のフィ
ルター8を後方から見ることができる。
【0039】フィルター8は、図1〜図3で示したもの
と同構成を採り、図9に示すように、外層81と内層8
2との二つの層を有するものから形成されており、折り
返し部を底辺87とし、左右両端に接着部85、85を
有し、上部側に取付け部84、84及び開口部83を有
する袋状のものから構成されている。そして、このフィ
ルター8は、筒状体10の内部に配位され、左右の両側
壁1、1の粘着層12a、12aに取り付けられてい
る。詳しくは、この図9に示すように、折り畳み状態の
筒状体10における左右の両側壁1、1の間に、フィル
ター8の左右両取付け部84、84を配位させ、その状
態で、110〜120°Cに加熱した型K、Kを、筒状
体10における左右の両側壁1、1の外側から互いに接
近する方向に押圧する。これにより、左右の両側壁1、
1の粘着層12、12の粘着により、フィルター8の左
右両取付け部84、84各々を左右の両側壁1、1の内
面夫々に粘着させることができる。又、その型押しによ
り、フィルター8の左右両取付け部84、84同士が当
接することになるが、フィルター8の各取付け部84、
84は外層81、81同士が対向し、外層81、81同
士が当接するため、取付け部84、84同士が粘着する
ようなことを防止できる。従って、フィルター8と筒状
体10との取り付けを、従来のように糊を用いて行わな
くても、単に型押しするだけで良く、容易に短時間に行
うことができ、取り付け作業を容易なものにできる。
【0040】以上の構成からなるコーヒー漉し器は、折
り畳み状態では、図8に示すように、前後の中央の折り
目線53、54を折り曲げ、側壁1、1、2、3間の折
り目線51、51、52、52を伸ばした状態となる。
フィルター8は、接着部85、85と底辺87とによっ
て、二つ折りの状態となっており、略偏平な状態に折り
畳まれている。尚、予め、フィルター8内に、コーヒー
の粉(図示せず)を入れておくことも可能であり、この
場合には、フィルター8内にコーヒーの粉を入れた状態
で、フィルター8の左右の取付け部84、84同士と、
前後の斜辺86…86同士とによって構成されるフィル
ター8の上端開口部83を互いに仮粘着して閉じておけ
ばよい。使用に際しては、この仮粘着は、自然と破れ
て、或いは、使用者の手によって破られて、上端の開口
が開くものである。
【0041】使用に際しては、前後の中央の折り目線5
3、54を伸ばし、側壁1、1、2、3間の折り目線5
1、51、52、52を折り曲げることによって、組立
状態にできるが、その組立てに際し、右側壁1の組立操
作用突片13を右方側に押圧することにより、側壁1、
1、2、3間の折り目線51、51、52、52を折り
曲げつつ、前後の中央の折り目線53、54を伸ばすこ
とができ、組立てを容易なものにできる。又、その際、
組立操作用突片13を、左右の両側壁1、1各々に設け
ておくおき、その2つの組立操作用突片13各々を把持
して、各々を互いに引き離す方向に押圧して組立てるこ
とも可能である。しかし、その場合は、小さい2つの組
立操作用突片13を持って操作しなければならず、操作
し難くなるとともに、急いで組立るような場合等には把
持した2つの組立操作用突片13の押圧方向を間違えて
互いに接近する方向に押圧してしまうこともあり、円滑
に組立てることができない場合もある。そこで、この実
施形態のように、右側壁1又は左側壁1の一方にだけ組
立操作用突片13を設けておくようにすれば、一方の手
で支持部材10全体を把持しながら他方の手で組立操作
用突片13を右方側に押圧すれば良く、操作し易くなる
とともに、組立操作用突片13の設けられた側壁、例え
ば組立操作用突片13が右側壁1に設けられている場合
には右方側に押圧すれば良く、組立操作用突片13の押
圧方向が即座に判り、組立操作用突片13の押圧方向を
間違えるおそれのないものにでき、円滑に組立てること
ができる。尚、組立操作用突片13を設ける場合、飲料
品用漉し器における支持部材10は、上記のように構成
されたものに限らず、フィルター8の取付け部84a、
84b各々を取り付け得る平行又は所定角度をなして対
向する2つの側壁を備え、カップ等の容器の上に載置し
得る形態のものに適応でき、支持部材10の2つの側壁
のいずれか一方に組立操作用突片13を設けるようにす
れば、上述の効果を得ることができる。
【0042】そして、この組立状態で、フィルター8の
開口部83が開かれるとともに、フィルター8の斜辺8
6…86と取付け部84、84の上端とが略一致する。
さらに、前後の折り返し片21、31を折り曲げること
によって、筒状の組立状態が確実に維持される。
【0043】このとき、前方の載置部6、6は、その先
端部6b、6bが、前折り曲げ側壁2の左右の前壁半部
2a、2aと共に、回転して、左右に広がった状態とな
る。このように、前方の載置部6、6は、左右の前壁半
部2a、2aと略一直線状に、左右に広がった状態とな
るため、左右の前方の載置部6、6の間隔を大きくとる
ことができる。しかも、左右の前の載置部6は、左右側
壁1、1から1個ずつ形成されることとなるため、最
大、1枚の左右側壁1の前後の長さ分とすることがで
き、筒状体10自体の大きさをさほど大きくせずとも、
載置部6の長さを大きくすることができ、大きなコーヒ
ーカップにも充分に適合し得るものとなる。しかも、前
述のように、覗き開口nは、左右側壁1、1の夫々に形
成されるため、左右2か所からフィルターを見ることが
できる。また、この実施の形態では、フィルター8の接
着部85、85が、前後に位置するため、フィルターの
接着部85が邪魔になることもない。
【0044】他方、後方の載置部7、7は、その先端部
7b、7bが、左右側壁1、1の回転に伴って、後方に
回転し、後方に突出した状態となる。そして、この後方
の載置部7の突片71、72の間にコーヒーカップの上
端を差し込み、これで、筒状体10の後方の位置決めを
行い、上記の左右に大きく広がった前方の載置部6、6
によって、コーヒーカップの大きさの変化に対応するも
のてある。また、この後方においても覗き開口mが形成
されるため、合計3か所の何れの位置からも、フィルタ
ーを観察できるものである。
【0045】尚、後折り曲げ側壁3を省略して、左右側
壁1、1の後側辺同士を折り目線を介して接続し、平面
視3角形として実施することもできるが、この実施の形
態のように、4角形として実施することによって、3角
形の場合よりも、お湯をフィルター内に注ぎ易くなるも
のである。また、各側壁に、さらに折り目線を形成する
ことによって、5角形以上の多角形として実施すること
も可能である。実施の形態では、コーヒー漉し器を示し
たが、コーヒー以外の各種のお茶や粉末飲料等、フィル
ター内に抽出・溶出の元となるものを入れて味を出すよ
うにした各種の飲料品用の漉し器として実施し得るもの
である。
【0046】又、本実施形態では、フィルター8の製造
時に、端部を折り返して取付け部84、84を形成して
おき、その取付け部84、84を有するフィルター8
を、左右側壁1、1に加熱によって取り付けるようにし
ているが、例えば左右側壁1、1への取付けに際して端
部を折り返し、加熱によってフィルター8に取付け部8
4、84を形成しながら左右側壁1、1への取付けるよ
うにしても良く、適宜変更し得る。
【0047】次に、他の実施形態に係るフィルターを用
いた飲料品用漉し器について、図11に基づき説明す
る。この第2の実施の形態に係るコーヒー漉し器は、支
持部材10と、この支持部材10の内部に支持されたコ
ーヒー等の飲料品の収納したフィルター8とを備えてい
る。支持部材10は、先の第1実施形態に係るコーヒー
漉し器における支持部材10と同構成を採る。
【0048】一方、フィルター8は、図5に示した第2
実施形態に係るフィルター8と同構成を採っており、図
11に示すように、外層81と内層82との二つの層を
有するものから形成されており、折り返し部を底辺87
とし、左右両端に接着部85、85を有し、上部側に左
取付け部84a、右取付け部84b、及び左取付け部8
4aと右取付け部84bとの間に形成された開口部83
を有する袋状のものから構成されている。又、左取付け
部84aは、上端部を内側に折り返して外層81が内層
82を、内、外の両側から覆っており、右取付け部84
aは、折り返されずにそのままの状態で形成され、左取
付け部84aの外層81と、右取付け部84bの内層8
2とが対向している。
【0049】そして、このフィルター8は、開口部83
から内部にコーヒー等の飲料品が入れ、筒状体10の内
部に配位されて左右の両側壁1、1の粘着層12a、1
2aに取り付けられているとともに、開口部83が閉じ
られている。このフィルター8の筒状体10への取付け
及び開口部83の封は、次のようにして行うことができ
る。
【0050】まず、内部にコーヒー等の飲料品を入れた
フィルター8の左右両取付け部84、84を、この図1
1に示すように、折り畳み状態の筒状体10における左
右の両側壁1、1の間に配位させる。そして、その状態
で、110〜120°Cに加熱した型K、Kを、筒状体
10における左右の両側壁1、1の外側から互いに接近
する方向に押圧する。これにより、左右の両側壁1、1
の粘着層12、12の粘着により、フィルター8の左右
両取付け部84a、84b各々を左右の両側壁1、1の
内面夫々に粘着させることができる。又、その型押しに
より、フィルター8の対向した左右両取付け部84a、
84b同士が当接するが、その際、左方側の取付け部8
4aを、フィルター8の端部の一部又は端部全体を内層
82側に折り返すことによって形成しているため、左方
側の取付け部84aの外層81と右方側の取付け部84
bの内層82とが当接することになり、取付け部84a
の内層82の熱融着力によって左方側の外層81と右方
側の内層82とを融着させることができる。従って、コ
ーヒー等の飲料品を収納したフィルター8を、単に型押
しするだけで支持部材に取り付けることができると同時
に、コーヒー等の飲料品を収納したフィルター8の開口
部83を閉じて封をでき、容易に短時間に行うことがで
き、取り付け作業を容易なものにできる。又、例えばフ
ィルター8の取付け部84a、84b同士が強く接着し
ている場合には、使用時にその封を剥がそうとしても、
フィルター8が破けたり或いは筒状体10との粘着部が
外れて取付け部84a、84b同士の間以外の部分から
開口してしまうが、この本実施形態では、その封を、内
層82の熱融着力によって外層81に融着させているた
め、容易に剥がし得る仮接着状態にしておくことがで
き、使用時に取付け部84a、84b同士の間から容易
に剥がすことができ、それ以外の部分から開口してしま
うようなことを防止できる。これにより、容易に確実に
湯等を注ぐ開口部83を形成できる。
【0051】以上、フィルター8の端部側を支持部材1
0に取り付け、この支持部材10を、カップ等の容器の
上に載置することにより、フィルター8が支持部材10
に袋状をなした状態で支持されてコーヒー等の飲料品を
漉し得るようにした飲料品用漉し器において、この実施
形態に係るフィルターを用いた飲料品用漉し器の発明
は、支持部材10が、折り目線を介して環状に連設され
た3枚以上の側壁1、1、2、3を備える。これらの側
壁1、1、2、3は、対向する少なくとも2つの左右側
壁1、1と、この左右側壁の前側辺間をつなぐ折り曲げ
側壁2とを備える。左右側壁1、1各々の対向する面1
2、12には、加熱により粘着可能な粘着手段12a、
12aが備えられ、この粘着手段12a、12aによっ
て、左右側壁1、1各々の対向する面12、12がフィ
ルター8を取り付け可能とされる。折り曲げ側壁2は、
少なくとも1本の折り目線53によって左右に2分さ
れ、この折り曲げ側壁2の下部から左右側壁1の下部に
向けて載置部6が設けられ、この折り曲げ側壁2の上部
と左右側壁1の上部1aとが折り目線51を介して連設
され、載置部6となる左右側壁1の下部と、左右側壁1
の上部1aとが、切り目11によって区分されている。
そして、折り曲げ側壁2の上記折り目線53が折り曲げ
られて折り畳み状態となり、折り曲げ側壁2の上記折り
目線53が伸ばされて組立状態となり、この組立状態に
おいて、左右側壁1の上部よりも、載置部6が左右に広
がる。上記フィルター8は、袋状のフィルター8の外周
面をなす外層81と、この外層81の内側に配位されて
袋状のフィルター8の内周面をなす内層82との少なく
とも二つの層を備える。内層82は、加熱により融着可
能な熱融着性の素材から構成され、外層81は、内層8
2の融着可能状態になる温度で融着不能な素材から構成
される。このフィルター8の上端部には、左右側壁1、
1の対向する面12、12各々に取り付けられる取付け
部84a、84bが夫々、設けられる。又、これらの各
取付け部84a、84bは、フィルター8の上端部を、
内側に折り返すことによって形成され、この折り返しに
よって、取付け部84a、84b各々の左右側壁1、1
への取り付けに際して、一方側の取付け部84aの外層
81と他方側の取付け部84bの内層82とが対向し得
るようになされる。そして、このフィルター8が、内部
にコーヒー等の飲料品を備え、取付け部84a、84b
各々が、左右側壁1、1の対向する面12、12各々に
取り付けられるとともに、一方側の取付け部84aの外
層81と他方側の取付け部84bの内層82とが接着さ
れることにより取付け部84a、84bの間が封をされ
たものである。
【0052】尚、この実施形態に係るフィルターを用い
た飲料品用漉し器における支持部材は、上記のように構
成されたものに限らず、フィルター8の取付け部84
a、84b各々を取り付け得る平行又は所定角度をなし
て対向する2つの側壁を備え、カップ等の容器の上に載
置し得る形態のものであれば良く、適宜変更し得る。但
し、上記実施形態のように構成した支持部材10を用い
ることにより、組立状態で、載置部6、6が折り曲げ側
壁2と共に、回転して、左右に広がった状態となり、こ
のとき載置部6は、左右側壁1、1から1個ずつ形成さ
れることとなるため、最大、1枚の左右側壁1の前後の
長さ分とすることができ、筒状体10自体の大きさを、
さほど大きくせずとも、載置部6の長さを大きくするこ
とができ、大きなコーヒーカップにも充分に適合し得る
ものとなる。しかも、折り曲げ側壁2の上記折り目線5
3が伸ばされて組立状態となる際の角度は、180度に
近づけることが可能であり、その場合、図10(A)に
示すように、載置部6、6が左右の前壁半部2a、2a
と略一直線状に左右に広がった状態となるため、左右の
載置部6、6の間隔を大きくとることができる。さら
に、載置部6を広げることによって、左右側壁1、1の
下部には、2か所の空間が開くこととなり、この左右2
か所からフィルター8を見ることができるという効果が
付加される点で有利である。
【0053】又、この第2の実施の形態に係るコーヒー
漉し器において、フィルター8の取付け部84a、84
b同士の間の接着を、フィルター8の筒状体10への取
付けに際して行うようにしているが、この形態のものに
限らず、別途に行うようにしても良く、例えばフィルタ
ー8内にコーヒー等の飲料品を入れた後、筒状体10へ
取付ける前に予め取付け部84a、84b同士を接着さ
せて取付け部84a、84b同士間に封をし、その後、
その接着させた取付け部84a、84bを筒状体10に
取り付けるようにしても良い。このようにしても、取付
け部84a、84b同士を簡単に剥がし得る仮接着状態
にでき、使用に際して容易に確実に湯等を注ぐ開口部8
3を取付け部84a、84b同士間に形成できる。
【0054】
【発明の効果】以上、本願第1発明のフィルター8は、
支持部材10へのフィルター8の取り付けを、従来のよ
うに糊を用いて行わなくても、単に型押しするだけで良
く、容易に短時間に行うことができ、取り付け作業を容
易なものにできる。従って、飲料品用漉し器のフィルタ
ーとして適したものにできる。又、フィルター8の取付
け部84、84を形成するに際しては、内層82の融着
可能な温度に加熱した型で型押しすれば、外層81によ
って、融着状態になった内層82が型に付着するのを防
止しつつ、内層82同士を粘着させることができ、容易
に取付け部84、84を形成できる。更に、フィルター
8を袋状に形成する場合は、重ね合わせた両側から型押
しすれば、内層82が型に付着するのを防止しつつ、内
層82同士を粘着させることができ、容易に前後両端部
85、85を閉じることができ、前後両端部85、85
を閉じた袋状に容易に形成できる。
【0055】本願第2の発明のフィルターは、コーヒー
等の飲料品を収納したフィルター8を、単に型押しする
だけで支持部材に取り付けることができると同時に、コ
ーヒー等の飲料品を収納したフィルター8の上端側に形
成した開口部83を閉じて封をできる。又、その封を、
内層82の熱融着力によって外層81に融着させている
ため、容易に剥がし得る仮接着状態にしておくことがで
き、使用時に取付け部84a、84b間から容易に剥が
すことができ、それ以外の部分から開口してしまうよう
なことを防止できる。これにより、容易に確実に湯等を
注ぐ開口部83を形成できる。
【0056】又、本願第1の発明のフィルターを有する
飲料品用漉し器は、フィルター8を支持部材10に取り
付けを、従来のように糊を用いて行わなくても、単に型
押しするだけで良く、容易に短時間に行うことができ、
取り付け作業を容易なものにできる。これにより、低コ
ストで製作できる経済的なものとなる。又、載置部を筒
状体から突出させることができ、特に、載置部の長さや
間隔を大きくとることができ、さらに、フィルターの側
面を少なくとも2箇所から見ることができるコーヒー等
の飲料品用漉し器を提供することができたものである。
【0057】本願第2の発明のフィルターを有する飲料
品用漉し器は、従来のように糊を用いて行わなくても、
単に型押しするだけで、筒状体10の両側壁1、1の粘
着層12a、12aの粘着により、コーヒー等の飲料品
を収納したフィルター8を接着させることができるとと
ともに、コーヒー等の飲料品を収納したフィルター8の
開口部83を閉じて封をできる。又、その封を、内層8
2の熱融着力によって外層81に融着させているため、
容易に剥がし得る仮接着状態に形成でき、使用時に取付
け部84a、84b間から容易に剥がすことができ、そ
れ以外の部分から開口してしまうようなことを防止でき
る。従って、製作を容易に短時間で行うことができると
ともに、湯等を注ぐ開口部83を容易に確実に形成で
き、使用便利なものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明における第1実施形態に係る飲料品用
漉し器のフィルターの斜視図である。
【図2】図1の展開図である。
【図3】図2のIII −III 線断面図である。
【図4】第2実施形態に係る飲料品用漉し器のフィルタ
ーの斜視図である。
【図5】本願発明の第1実施形態に係るコーヒー漉し器
の組立状態の前方から見た斜視図である。
【図6】同組立状態の後方から見た斜視図である。
【図7】同側面図である。
【図8】同コーヒー漉し器の折り畳み状態の側面図であ
る。
【図9】同コーヒー漉し器におけるフィルターを筒状体
に取り付ける際の断面説明図である。
【図10】(A)は同組立状態の平面図であり、(B)
は従来のコーヒー漉し器の平面図である。
【図11】第2実施形態に係るコーヒー漉し器における
フィルターを筒状体に取り付ける際の断面説明図であ
る。
【図12】従来のコーヒー漉し器の斜視図である。
【図13】従来の他のコーヒー漉し器の斜視図である。
【符号の説明】
1 左右側壁 2 前折り曲げ側壁(折り曲げ側壁) 3 後折り曲げ側壁(第2の折り曲げ側壁) 6 前載置部(載置部) 7 後載置部(第2の載置部) 8 フィルター 10 筒状体 11 切り目線 12a 粘着層 13 組立操作用突片 34 切り目線 51 折り目線 52 折り目線 53 前折り曲げ側壁(折り曲げ側壁)の折り目線 54 後折り曲げ側壁(第2の折り曲げ側壁)の折り
目線 81 外層 82 内層 84 取付け部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルター(8) を支持部材(10)に取り付
    け、この支持部材(10)を、カップ等の容器の上に載置す
    ることにより、フィルター(8) が支持部材(10)に袋状を
    なした状態で支持されてコーヒー等の飲料品を漉し得る
    ようにした飲料品用漉し器のフィルター(8) において、 このフィルター(8) が、袋状のフィルター(8) の外周面
    をなす外層(81)と、この外層(81)の内側に配位されて袋
    状のフィルター(8) の内周面をなす内層(82)との少なく
    とも二つの層を備え、 内層(82)が、加熱により融着可能な熱融着性の素材から
    構成され、外層(81)が、内層(82)の融着可能状態になる
    温度で融着不能な素材から構成され、 このフィルター(8) の端部には、支持部材(10)に取り付
    けるための取付け部(84)(84)が備えられ、この取付け部
    (84)(84)が、フィルター(8) の端部の一部又は端部全体
    を、内層(82)側に折り返すことによって形成されたもの
    であることを特徴とする飲料品用漉し器のフィルター。
  2. 【請求項2】 フィルター(8) を支持部材(10)に取り付
    け、この支持部材(10)を、カップ等の容器の上に載置す
    ることにより、フィルター(8) が支持部材(10)に袋状を
    なした状態で支持されてコーヒー等の飲料品を漉し得る
    ようにした飲料品用漉し器のフィルター(8) において、 このフィルター(8) が、袋状のフィルター(8) の外周面
    をなす外層(81)と、この外層(81)の内側に配位されて袋
    状のフィルター(8) の内周面をなす内層(82)との少なく
    とも二つの層を備え、 内層(82)が、加熱により融着可能な熱融着性の素材から
    構成され、外層(81)が、内層(82)の融着可能状態になる
    温度で融着不能な素材から構成され、 このフィルター(8) の端部には、支持部材(10)に取り付
    けるための二つの取付け部(84a)(84b)が備えられ、一方
    側の取付け部(84a) が、フィルター(8) の端部を、内層
    (82)側に折り返すことによって形成されることにより、
    一方側の取付け部(84a) の外層(81)と他方側の取付け部
    (84b) の内層(82)とが対向し得るようになされたもので
    あることを特徴とする飲料品用漉し器のフィルター。
  3. 【請求項3】 フィルター(8) を支持部材(10)に取り付
    け、この支持部材(10)を、カップ等の容器の上に載置す
    ることにより、フィルター(8) が支持部材(10)に袋状を
    なした状態で支持されてコーヒー等の飲料品を漉し得る
    ようにした飲料品用漉し器において、 上記支持部材(10)が、折り目線を介して環状に連設され
    た3枚以上の側壁(1)(1)(2)(3)を備え、これらの側壁
    (1)(1)(2)(3)が、対向する少なくとも2つの左右側壁
    (1)(1)と、この左右側壁の前側辺間をつなぐ折り曲げ側
    壁(2) とを備え、 左右側壁(1)(1)各々の対向する面(12)(12)には、加熱に
    より粘着可能な粘着手段(12a)(12a)が備えられ、この粘
    着手段(12a)(12a)によって、左右側壁(1)(1)各々の対向
    する面(12)(12)がフィルター(8) を取り付け可能とさ
    れ、 折り曲げ側壁(2) が、少なくとも1本の折り目線(53)に
    よって左右に2分され、この折り曲げ側壁(2) の下部か
    ら左右側壁(1) の下部に向けて載置部(6) が設けられ、
    この折り曲げ側壁(2) の上部と左右側壁(1) の上部(1a)
    とが折り目線(51)を介して連設され、載置部(6) となる
    左右側壁(1) の下部と、左右側壁(1) の上部(1a)とが、
    切り目(11)によって区分されており、折り曲げ側壁(2)
    の上記折り目線(53)が折り曲げられて偏平状の折り畳み
    状態となり、折り曲げ側壁(2) の上記折り目線(53)が伸
    ばされて筒状の組立状態となり、この組立状態におい
    て、左右側壁(1) の上部よりも、載置部(6) が左右に広
    がることができるようになされ、 上記フィルター(8) が、袋状のフィルター(8) の外周面
    をなす外層(81)と、この外層(81)の内側に配位されて袋
    状のフィルター(8) の内周面をなす内層(82)との少なく
    とも二つの層を備え、 内層(82)が、加熱により融着可能な熱融着性の素材から
    構成され、外層(81)が、内層(82)の融着可能状態になる
    温度で融着不能な素材から構成され、 このフィルター(8) の上端部には、左右側壁(1)(1)の対
    向する面(12)(12)各々に取り付けられる取付け部(84)(8
    4)が夫々、対向するように設けられ、これらの各取付け
    部(84)(84)が、フィルター(8) の上端部の一部又は上端
    部全体を、内側に折り返すことによって形成されたもの
    であることを特徴とするフィルターを有する飲料品用漉
    し器。
  4. 【請求項4】 内部にコーヒー等の飲料品を収納したフ
    ィルター(8) を支持部材(10)に取り付け、この支持部材
    (10)を、カップ等の容器の上に載置することにより、フ
    ィルター(8) が支持部材(10)に袋状をなした状態で支持
    されてコーヒー等の飲料品を漉し得るようにした飲料品
    用漉し器において、 上記支持部材(10)が、対向する2つの側壁(1)(1)を夫々
    備え、これらの両側壁(1)(1)各々の対向する面(12)(12)
    には、加熱により粘着可能な粘着手段(12a)(12a)が備え
    られ、この粘着手段(12a)(12a)によって、両側壁(1)(1)
    各々の対向する面(12)(12)がフィルター(8) を取り付け
    可能とされ、 上記フィルター(8) が、袋状のフィルター(8) の外周面
    をなす外層(81)と、この外層(81)の内側に配位されて袋
    状のフィルター(8) の内周面をなす内層(82)との少なく
    とも二つの層を備え、 内層(82)が、加熱により融着可能な熱融着性の素材から
    構成され、外層(81)が、内層(82)の融着可能状態になる
    温度で融着不能な素材から構成され、 このフィルター(8) の上端部には、両側壁(1)(1)の対向
    する面(12)(12)各々に取り付けられる取付け部(84a)(84
    b)が夫々、対向するように設けられ、これらの対向する
    一方の取付け部(84a) が、フィルター(8) の上端部を、
    内側に折り返すことによって形成され、この折り返しに
    よって、取付け部(84a)(84b)各々の各側壁(1)(1)への取
    り付けに際して、一方側の取付け部(84a) の外層(81)と
    他方側の取付け部(84b) の内層(82)とが対向し得るよう
    になされ、 このフィルター(8) が、内部にコーヒー等の飲料品を備
    え、取付け部(84a)(84b)各々が、両側壁(1)(1)の対向す
    る面(12)(12)各々に取り付けられるとともに、一方側の
    取付け部(84a) の外層(81)と他方側の取付け部(84b) の
    内層(82)とが接着されることにより取付け部(84a)(84b)
    の間が封をされたものであることを特徴とするフィルタ
    ーを有する飲料品用漉し器。
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