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JP3159434U - 手、脳及び目の訓練遊具 - Google Patents

手、脳及び目の訓練遊具 Download PDF

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Abstract

【課題】作業療法士などが訓練者の身体機能の状態に合った課題を提示することができ、かつ訓練者が楽しく使用することができる手、脳及び目の訓練遊具を提供する。【解決手段】押動部材と、可動部と、台座部とから成る。押動部材は、球面上部に開けられた2以上の側孔と、下端に開けられた挿通孔とを有する中空の球体である。可動部は、側孔と挿通孔とを貫通する線状弾性体と、線状弾性体の先端に吊り下げられる吊下げ紐と、吊下げ紐に取り付けられる球状体とから成る。台座部は、線状弾性体の後端部分を挿入する筒状の支持部を上部に有し、押動部材と可動部とを支える。側孔は、水平平面上の略正多角形の頂点の位置、又は押動部材の中心を通る垂直平面と水平平面との交線上に形成され、押動部材を鉛直方向上方から押すことによって可動部が動く。【選択図】図1

Description

本考案は、高齢者や身体障害者の身体機能の維持若しくは回復のため、又は幼児の機能発達のために使用される球状体を用いた手、脳及び目の訓練遊具に係り、特に静止又は揺動する球状体を手で触る、掴むという動作を通じて楽しみながら訓練できる手、脳及び目の訓練遊具に関する。
人は高齢になると、老化により脳細胞や神経細胞の数が減少し、視力、聴力、筋力などの身体機能が衰え、反射神経も鈍くなってくる。このような変化は生活環境などの影響を受け、年齢を重ねるごとに個人差が大きくなっていくことが知られており、老化の進行を少なくするために様々な訓練具が考えられている。
また、怪我や病気の発症により運動麻痺や感覚障害などの後遺症が残ってしまった場合には、障害を克服するために早い時期からのリハビリテーションが行われる。特に回復期には、個々の機能評価にあわせたプログラムが組まれ、理学療法や作業療法などが行われる。
前述のような訓練具や作業療法に使用するための道具のうち球状体を用いたものとしては、例えば特許文献1の特開平9-239065号公報「健康器具」のように、複数の小
ボールと、この複数の小ボールをリング状に連結する連結部とから構成され、小ボールと連結部を弾性部材で形成したことを特徴とする健康器具が提案されている。また、球状体を使用していないものとしては、特許文献2の特開2008-6162号公報「簡易身体
機能訓練器と身体機能判定訓練器」のように、大きさの異なるピン挿入孔を穿設したベースボードと、ピン挿入孔に対応するピンとから成り、ピン挿入孔は少なくともボード表面に任意間隔で規則正しく又は不規則に穿設され表側パターンを形成し、パターンに対するピン群からピンを選択挿入することで、指先、視覚、脳などを刺激し得るようにした簡易身体機能訓練器などが提案されている。
特開平9-239065号公報 特開2008-6162号公報
特許文献1の「健康器具」は、リハビリテーション、小児の遊びながらの手や指の強化、老人の手や指の筋力の低下防止など、汎用性に富む健康器具を提供するものである。この健康器具は、筋力の維持、強化には大変有効であるが、手の可動域を広げることを目的とする訓練には不向きであるといった問題があった。怪我や病気により関節を動かさないでいると筋肉が拘縮し、関節の可動域制限の要因となり日常生活に支障をきたしてしまう。脳卒中などの病気により体の片側に麻痺が残る場合などでも、麻痺した筋肉が硬くなり、日常生活動作の阻害要因となってしまうので、可動域を広げるように筋肉を動かすリハビリテーションはとても大切である。
また、特許文献1の「健康器具」は、ボールを握る動作、指でつまむ動作の反復練習により筋力を強化するものであり、手を目的の場所にまで移動させて、手先を動かすような目、手、脳の機能を相互に関連させて行う動作の訓練には向かないといった問題点があった。
一方、特許文献2の「簡易身体機能訓練器と身体機能判定訓練器」は、任意の大きさのピンを摘まみ、ピンに応じた挿入孔を選択して順次挿入することで、手指と視覚と脳に刺
激を与えるものであり、前述した目、手、脳の機能を相互に関連させて行う訓練のために考案されたものである。しかし、この「簡易身体機能訓練器」は指先の訓練には適しているが、訓練者の身体機能が指先の訓練をするまでに至っていない段階では使用することができないという問題があった。また、ピンの置いてある場所とベースボードとの往復動作であり、可動域を広げる訓練には不向きであった。
このような訓練を行う際に大切なことは、訓練者が積極的に訓練に取り組めるようにすることである。例えば、訓練者が自己の身体機能や障害の状態に合わせた小さな目標を課題として段階的に与えられ、一つ一つ課題を達成し身体機能が少しずつ回復していることを実感できれば、達成感や充実感を味わうことができ、痛みや苦痛を伴うリハビリテーションであっても意欲的に取り組むことが期待できる。
また、訓練者は身体機能に障害が残るという予期せぬ事態を受け入れることができず悲観的になりがちなので、明るく楽しい雰囲気の中で訓練できるように進めていくことが大事である。そのためには訓練者が一人で課題に取り組むのではなく、作業療法士や介護者などとコミュニケーションを取りながら楽しく行うことが大切である。また、人と接することは社会性を取り戻す訓練にもつながり、社会復帰へのリハビリテーションともなる。
そして、このようなリハビリテーションに用いられる器具は、高齢者の身体機能の維持や幼児の機能発達の促進のためにも利用できるものでもある。身体機能のためだけでなく、孤独感に苛まれがちな高齢者や社会性の発達が必要な幼児にも、他者とのコミュニケーションのなかで作業やゲームをすることは好ましいことである。
本考案は、このようなリハビリテーションや機能訓練の果たす役割を踏まえ、かかる問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本考案の目的は、線状弾性体の先端に吊下げ紐を介して球状体を揺動自在に取り付け、通常時には空中に静止し、線状弾性体を揺らすと動く球状体を手の到達目標又は作業目的とすることにより、作業療法士などが訓練者の身体機能の状態に合った課題を提示することができ、かつ訓練者が球状体の愉快な動きを見ながら楽しく使用できる球状体を用いた手、脳及び目の訓練遊具を提供することにある。
本考案は、高齢者や身体障害者の機能維持又は機能回復、又は幼児の機能発達のために使用される球状体を用いた手、脳及び目の訓練遊具であって、球面上部に開けられた2以上の側孔(11)と、下端に開けられた挿通孔(12)とを有する中空の球体である押動部材(10)と、該側孔(11)のうちのいずれか1つと該挿通孔(12)とを貫通する線状弾性体(21)と、該線状弾性体(21)の先端に吊り下げられる吊下げ紐と、該吊下げ紐に取り付けられる球状体と、から成る2以上の可動部と、該線状弾性体(21)の後端部分を挿入する筒状の支持部を上部に有し、該押動部材(10)と該可動部とを支える台座部と、から成り、前記側孔(11)は、水平平面上の略正多角形の頂点の位置、又は該押動部材(10)の中心を通る垂直平面と水平平面との交線上に形成され、該押動部材(10)を鉛直方向上方から押すことによって該可動部が動くように構成したことを特徴とする。
例えば、前記可動部は、前記押動部材(10)及び前記台座部に着脱交換可能に成るものである。
前記可動部の球状体は吊下げ紐に着脱交換可能に取り付けられるようにすることができる。
前記可動部の吊下げ紐は線状弾性体(21)の先端に着脱交換可能に取り付けられるようにすることができる。
前記線状弾性体(21)の先端から前記球状体までの吊下げ紐の長さがそれぞれ異なる
可動部から成るものとすることができる。
前記可動部の吊下げ紐は鎖状であり、かつ球状体はフック部を有するように構成することもできる。
前記台座部の支持部略中央に球状部分(35)が形成されることが好ましい。
本考案の手、脳及び目の訓練遊具は、押動部材(10)を鉛直方向上方から押すことにより、球状体を容易に動かすことができ、訓練者が動いている球状体を掴むことにより、目、脳、手の機能の維持や向上を図ることができる。また、手を適所まで伸ばし、把持する動作をするので、手、腕の可動域の維持、拡大のための訓練にもなる。
可動部、可動部を構成する球状体、吊下げ紐を着脱交換可能にすることにより、球状体の位置や形状などを任意のものに変えることができ、本考案の手、脳及び目の訓練遊具をそれぞれ異なる訓練者の身体機能に最適な態様に構成することができる。
また、可動部において鎖状の吊下げ紐とフック部を有する球状体を用いれば、吊下げ紐を交換しなくても任意の長さで使用することができ、任意の球状体を吊り下げることができる。
台座部の支持部略中央に球状部分(35)を形成することで、運搬時に支持部の下部を持った手が上方へ滑るのを防止でき、持ち運びが容易となる。さらに球状部分(35)を設けることによって、愛らしい印象を与え、訓練者などの気持ちを和ませることができる。
本考案の実施例1の手、脳及び目の訓練遊具を示す斜視図であり、(a)は斜め前方から視認した状態、(b)は略鉛直方向上方から視認した状態である。 台座部の中心軸を含む平面で切断した台座部を示す断面図である。 押動部材により可動部が動く仕組みを示す説明断面図である。 本考案の実施例2の手、脳及び目の訓練遊具を斜め前方から視認した状態を示す斜視図である。 可動部の変形例を示す一部省略した斜視図である。 台座部の変形例を示す図である。
本考案の手、脳及び目の訓練遊具は、高齢者や身体障害者の機能維持又は機能回復のため、又は幼児の機能発達のために使用される球状体を用いた訓練具である。
本考案の実施例1の手、脳及び目の訓練遊具について図面を用いて説明する。
図1は本考案の実施例1の手、脳及び目の訓練遊具を示す斜視図であり、(a)は斜め前方から視認した状態、(b)は略鉛直方向上方から視認した状態である。
図1に示すように、本考案の実施例1の手、脳及び目の訓練遊具1は、押動部材10と、押動部材10と連動して動く可動部20と、押動部材10及び可動部20を支える台座部30とから構成される。なお、本実施例では可動部20が5つある状態について示しているが、可動部20の個数は、これに限られない。
押動部材10は、本考案における特徴的な構成物であり、例えば球面上部に形成された5つの側孔11と、下端に開けられた1つの挿通孔12(図3に明示)とを有する中空の球体からなる。本実施例では、5つの側孔11は水平平面上にあり(図1(b)参照)、略正五角形の頂点となるように形成されているが、このような構成に限られず、水平平面上の略正多角形の頂点の位置、又は押動部材10の中心を通る垂直平面と水平平面との交
線上に形成され、押動部材10が後述のような役割を果たすものであれば良い。
可動部20の線状弾性体21は、それぞれ押動部材10に開けられた5つの側孔11のうちのいずれか1つと挿通孔12とを湾曲して貫通し、その後端部分は台座部30に設けられた挿入穴31に挿入される。線状弾性体21の先端は、湾曲され小さなリングが形成されており、訓練者の目などを傷つけないように、略円錐状の保護具22で覆われている。線状弾性体21の先端からは、形成されたリングに一端を緊縛された、例えばテグスのような吊下げ紐23が垂下され、吊下げ紐23の他端は球状体24に取り付けられた係止部材25に緊結され、略ゴルフボールの大きさである球状体24を揺動自在に吊り下げる。
図2は、台座部30の中心軸を含む平面で切断した台座部30を示す断面図である。
台座部30は、鉛直方向に伸びた細い略筒状の支持部32を有する円盤状の部材からなる。支持部32は、図2に示すように、その略中央部からは下端に行くに従って内径は変わらないが、外径が少しずつ大きくなっている。このように所望の太さを有することにより、手で把持して持ち運ぶことが容易になる。筒状の支持部32に設けられた挿入穴31は、支持部32の下部の途中まで形成されている。線状弾性体21の後端部分は挿入穴31の開口部33から底部34まで挿入され、線状弾性体21を係止する。台座部30は重量の重い材質のもの、例えば鋳物などからなり、押動部材10と可動部20とを支えると共に、その円盤状の部分は本考案の手、脳及び目の訓練遊具1が転倒するのを防止すべくある程度の大きさの径を有する。
線状弾性体21は、支持部32の挿入穴31並びに押動部材10の側孔11及び挿通孔12に着脱交換可能に挿入され、その数を増減できるようになっている。支持部32の挿入穴31の径は複数本の線状弾性体21を支持できる大きさに形成されている。
図3は押動部材10により可動部20が動く仕組みを示す説明断面図である。
押動部材10の側孔11と挿通孔12とを貫通する可動部20の線状弾性体21は、押動部材10が鉛直方向下向き(矢印Aの向き)に手などで押されることにより、通常の状態よりもより強く曲げられ、押している手を離せば押動部材10は線状弾性体21の弾性力により勢い良く元の位置に戻ろうとする。その際に線状弾性体21の先端部分が略上方向に(aの位置からbの方向に)動くことにより、線状弾性体21の先端から吊下げ紐23により揺動自在に吊り下げられた球状体24も上下方向に移動する。球状体24の移動は、押し方によって線状弾性体21から受ける付勢力が異なり、様々な面白い動きをする。
本考案の手、脳及び目の訓練遊具1は、球状体24を容易に動かすことができ、訓練者が球状体24の動きや位置を目で認識し、それを脳に伝え、手を適所まで動かし、動いている球状体24を掴むという課題を達成することにより、視覚機能、脳の視覚認知能力、視覚情報処理能力、空間認識力、集中力、手先の触覚、手の調整力や握力などの向上を図ることができるものである。また、手を適所まで伸ばし、把持する動作をするので、手、腕の可動域の維持、拡大及ぶ握力の維持、強化のための訓練にもなる。
球状体24は、本実施例では、略ゴルフボール大であるが、この大きさに限られず、また、形も球体に限られず、訓練の目的に合ったものとすることができる。訓練者が球状体24を指で摘まむことを課題とするならば、平面部分を有する円盤状のものややわらかい素材でできているものとすることが望ましい。手で把持することを課題とするのであれば、握りやすい大きさ、形のものが好ましく、この場合は略球状、略俵形状のものが適している。また、球状体24の表面に凹部又は凸部を設け、手や指が滑りにくくしてもよい。
図4は本考案の実施例2の手、脳及び目の訓練遊具2を斜め前方から視認した状態を示す斜視図である。
実施例1では5つの可動部20とも吊下げ紐23の長さが同一であるが、図4に示す実施例2の手、脳及び目の訓練遊具2のように異なる長さとしても良い。長さを変えることにより、球状体24の位置が変わり、手を動かす高さを変えることができる。また、押動部材10を押したときの球状体24の動き、早さが異なるので、違った面白さがあり、球状体24を手で掴むときの難易度も変わる。球状体24の動きの違いは、弾性力の異なる線状弾性体21を使用しても生じるものである。
手、脳及び目の訓練遊具1,2の可動部20の線状弾性体21は、前述のように着脱交換可能である。これにより、目的に応じた大きさ、形状、素材の球状体24と目的に応じた長さの吊下げ紐23とを備えた線状弾性体21を選択し、取り付けることができる。
さらに、本考案の手、脳及び目の訓練遊具1,2は、線状弾性体21が着脱交換可能であるとともに、線状弾性体21が貫通しているだけの押動部材10も着脱交換可能である。本実施例の押動部材10に代えて、例えば押動部材10の球面上部に、水平平面上の正八角形の頂点の位置にくるように側孔11が8つ設けられている押動部材10を使用し、8つの側孔11のうち、正八角形の中心を通る直線上に位置する2つの側孔11のみに可動部20を取り付けて使用することもできる。このように訓練者の身体機能の状態により可動部20が少ない方が訓練しやすい場合になどでも対応することができる。また、可動部20及び押動部材10が取り外すことができるので、持ち運びや収納にも便利である。
本考案の手、脳及び目の訓練遊具1,2は、前述のような動く球状体24を把持する訓練以外にも訓練者の身体機能に合わせた様々な使用方法が可能である。例えば、腕の可動域を確保又は拡大するために静止している球状体24に触れることのみを課題とすることもできる。適した長さの吊下げ紐23を選択すること又は吊下げ紐23自体を任意の長さにすることで球状体24の縦方向の位置を、目標とする球状体24や訓練遊具自体の設置位置を変えることで球状体24の前後左右の位置を調整することができる。このように球状体24の位置を細かく調節することで、訓練者の身体機能の維持、回復に適した細かい位置設定が可能となる。また、触れると球状体24が揺れることにより、手先に麻痺がある人でも目で見て課題が達成できたことを認識できるので、達成感が得られる。
手先の感覚をある程度有する訓練者であれば、静止している球状体24を掴むことを課題とすることが可能である。球状体24を把持したり、指先で摘まんだりする運動が加わるが、前述のような位置調整に加え、さらに訓練者の握力や指先の筋力に適した球状体24を選択することができる。また、球状体24を横から掴むだけでなく、下から掴むことを課題とすることもでき、この場合は手先の回転運動も必要となる。前述した、動いている球状体24を掴むことを課題とする場合についても同様である。
さらに、訓練者自身が押動部材10を押して可動部20を動かすことや、線状弾性体21を抜くこと、任意の球状体24などを備えた線状弾性体21を、側孔11や挿通孔12を通して挿入穴31に差し込むことなどを課題とすることもできる。作業療法士や介護者などは、前もって訓練者に適した態様に構成、準備しておくことで、訓練をスムースに進めることができる。
本考案の手、脳及び目の訓練遊具1,2は、遊園地の乗り物のようなデザインをしていて見るだけで楽しい雰囲気を醸し出すものであるが、さらに球状体24の色をカラフルでそれぞれ異なる色としてもよい。より明るい雰囲気になり、可動部20を動かしたときの球状体24の面白い動きも認識しやすくなる。また、作業療法士や介護者などが複数の球
状体24の中から色を指定すれば、どの場所の球状体24を目標にすればよいかが容易に区別できる。
本考案の手、脳及び目の訓練遊具1,2を円卓の上に乗せて、さいころやルーレットなどで出た色の球状体24を目標とするなど、数人でゲームのようにして使用し、他者とのコミュニケーションを通じて社会性を取り戻す足掛かりとすることもできる。また、このようなゲームは単純な内容であるので、社会性の維持や発達が望まれる高齢者や幼児が参加することもできる。
このように、本考案の1,2は様々な訓練方法を提示できるので、訓練者の身体機能や障害の状態に合った課題を提示し、訓練者の到達段階を確認しながら徐々に難易度を上げていくことが可能である。このような訓練は達成感が得られるので、訓練者はモチベーションを維持させながら次の課題に取り組む事ができ、さらに前述のように本考案の手、脳及び目の訓練遊具1,2は明るく楽しい雰囲気を醸し出すので、楽しく意欲的に身体機能の回復や維持が図れる。
可動部20は、図1に示すような形態に限定されない。例えば図1では、線状弾性体21の先端及び球状体24の係止部材25に吊下げ紐23の両端を繋着しているが、吊下げ紐23の両端にフック部を設けて、線状弾性体21の先端のリング及び球状体24の係止部材25に掛着してもよい。吊下げ紐23をこのような構成にすることで、可動部20全体を交換しなくても、任意の長さの吊下げ紐23や任意の球状体24に容易に交換することができる。
図5は可動部20の変形例を示す一部省略した斜視図である。
図5に示す可動部20aは、図1に示した吊下げ紐23や球状体24に代えて、鎖状の吊下げ紐23aと、上部にフック部26及び切欠部27を設けた球状体24aとを備えたものである。吊下げ紐23aの鎖の輪に球状体24aのフック部26を掛け、フック部26が掛けられた位置より下方の吊下げ紐23aの余剰部分を切欠部27に収納することにより、吊下げ紐23aを任意の長さとし、かつ任意の球状体24aを掛けることができる。このような形態であれば、球状体24aを鎖状の吊下げ紐23aに掛けたり、外したりすることも訓練の課題とすることができる。この場合鎖の輪の大きさは、訓練者の身体機能に適したものであることが望ましい。
図6は台座部30の変形例を示す図である。
台座部30aは、図1の台座部30の支持部32の略中央に球状部分35を形成したものである。球状部分35を設けることにより、本訓練遊具を運ぶときに支持部32aの下部を持った手が上方に滑らず持ちやすくなると共に、重心が下側にくるのでより安定する。ここで、球状部分35の大きさが球状体24の大きさと同程度であれば、本訓練遊具はより愛らしい印象を与えるものとなり、訓練者の心を和ませる効果が期待できる。また図には示していないが、台座部30,30aに回転機構を設け、台座部30,30a上部と押動部材10と可動部20,20aが一体となって回転するように構成することもできる。
なお、本考案は上述した考案の実施の形態に限定されず、線状弾性体21の先端に吊下げ紐23,23aを介して球状体24,24aを揺動自在に取り付け、通常時には空中に静止し、線状弾性体21を揺らすと動く球状体24,24aを手の到達目標又は作業目的とすることにより、作業療法士などが訓練者の身体機能の状態に合った課題を提示することができ、かつ訓練者が球状体24,24aの愉快な動きを見ながら楽しく使用できれば、図示したような構成に限定されず、本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
本考案の手、脳及び目の訓練遊具1,2は、障害者、高齢者、幼児に限らず、健康増進用の器具として何人も楽しく使用することができ、オブジェとして楽しむこともできる。また、人だけに限らず、その愉快な動きは猫などのペットの遊び道具として利用することもできる。
1,2 手、脳及び目の訓練遊具
10 押動部材
11 側孔
12 挿通孔
20,20a 可動部
21 線状弾性体
22 保護部材
23,23a 吊下げ紐
24,24a 球状体
30,30a 台座部
31 挿入穴
32,32a 支持部
35 球状部分

Claims (7)

  1. 高齢者や身体障害者の機能維持又は機能回復、又は幼児の機能発達のために使用される球状体を用いた手、脳及び目の訓練遊具であって、
    球面上部に開けられた2以上の側孔(11)と、下端に開けられた挿通孔(12)とを有する中空の球体である押動部材(10)と、
    該側孔(11)のうちのいずれか1つと該挿通孔(12)とを貫通する線状弾性体(21)と、該線状弾性体(21)の先端に吊り下げられる吊下げ紐と、該吊下げ紐に取り付けられる球状体と、から成る2以上の可動部と、
    該線状弾性体(21)の後端部分を挿入する筒状の支持部を上部に有し、該押動部材(10)と該可動部とを支える台座部と、から成り、
    前記側孔(11)は、水平平面上の略正多角形の頂点の位置、又は該押動部材(10)の中心を通る垂直平面と水平平面との交線上に形成され、該押動部材(10)を鉛直方向上方から押すことによって該可動部が動くように構成した、ことを特徴とする手、脳及び目の訓練遊具。
  2. 前記可動部は、前記押動部材(10)及び前記台座部に着脱交換可能に成る、ことを特徴とする請求項1の手、脳及び目の訓練遊具。
  3. 前記可動部の球状体は吊下げ紐に着脱交換可能に取り付けられる、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の手、脳及び目の訓練遊具。
  4. 前記可動部の吊下げ紐は線状弾性体(21)の先端に着脱交換可能に取り付けられる、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の手、脳及び目の訓練遊具。
  5. 前記線状弾性体(21)の先端から前記球状体までの吊下げ紐の長さがそれぞれ異なる可動部から成る、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の手、脳及び目の訓練遊具。
  6. 前記可動部の吊下げ紐は鎖状であり、かつ球状体はフック部を有するように構成した、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載の手、脳及び目の訓練遊具。
  7. 前記台座部の支持部略中央に球状部分(35)が形成された、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の手、脳及び目の訓練遊具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5875728B1 (ja) * 2015-08-27 2016-03-02 ジャックブランド有限会社 握力鍛錬具

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