JP3148846B2 - 供給ロッド等にプロジェクションボルトを挿入するための供給部材 - Google Patents
供給ロッド等にプロジェクションボルトを挿入するための供給部材Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プロジェクションボ
ルトの供給ロッドや溶接電極に設けられた受入孔内にこ
のボルトを挿入するような分野において利用されるもの
である。
ルトの供給ロッドや溶接電極に設けられた受入孔内にこ
のボルトを挿入するような分野において利用されるもの
である。
【0002】
【従来の技術】この発明の従来技術としては、私の発明
が掲載された特開平4−270075号公報(整理番号
T−295)があり、そこには図11および図12の部
品供給装置が開示されている。これらの図について従来
技術を説明すると、パーツフィーダ(図示していない)
から伸びてきている柔軟な部品供給ホース1が部品供給
管2に接続されている。部品供給管2に溶接したブラケ
ット3にガイド管4が溶接されており、その内部に進退
作動が自在になった状態で副供給ロッド5が貫通させて
あり、ガイド管4に結合したエアシリンダ6によって副
供給ロッド5が進退させられるようになっている。エア
シリンダ7は静止部材8にしっかりと固定してあり、そ
のピストンロッド9はブラケット3に結合されて、部品
供給管2と副供給ロッド5とが一体になって進退できる
ようになっており、その進退方向は後述の主供給ロッド
の進退軸線と平行になっている。
が掲載された特開平4−270075号公報(整理番号
T−295)があり、そこには図11および図12の部
品供給装置が開示されている。これらの図について従来
技術を説明すると、パーツフィーダ(図示していない)
から伸びてきている柔軟な部品供給ホース1が部品供給
管2に接続されている。部品供給管2に溶接したブラケ
ット3にガイド管4が溶接されており、その内部に進退
作動が自在になった状態で副供給ロッド5が貫通させて
あり、ガイド管4に結合したエアシリンダ6によって副
供給ロッド5が進退させられるようになっている。エア
シリンダ7は静止部材8にしっかりと固定してあり、そ
のピストンロッド9はブラケット3に結合されて、部品
供給管2と副供給ロッド5とが一体になって進退できる
ようになっており、その進退方向は後述の主供給ロッド
の進退軸線と平行になっている。
【0003】副供給ロッド5には部品10を定位置に保
持する手段11が設置されている。ここでの部品10は
プロジェクションボルトであり、軸部12とフランジ1
3と溶着用の突起14から成っており、上述の手段11
としては色々な具体構造が考えられるが、ここでは副供
給ロッド5と一体の載置板15に磁石16を組込んだ場
合を例示した。副供給ロッド5は図示のごとく鉛直線に
対して約45度傾斜した姿勢になっており、載置板15
は水平な状態に設置してあり、載置板15に設けた凹部
17は図11や図12のごとく右方が開放され、その左
方は円形のフランジ13に合致する円弧部18が設けて
ある。また、載置板15には円弧部18側へ片寄らせた
位置に磁石16を埋設してあり、こうすることによって
フランジ13の外周部が円弧部18にぴったりと合致す
るようになっている。なお、ここでの磁石16は永久磁
石であり、その磁力をより強く部品10へ作用させるた
めに、副供給ロッド5、載置板15、部品供給管2など
は非磁性材料であるステンレス鋼を用いて作られてい
る。部品供給管2には軸部12の通過を果たさせるため
の切欠き19が設けてある。
持する手段11が設置されている。ここでの部品10は
プロジェクションボルトであり、軸部12とフランジ1
3と溶着用の突起14から成っており、上述の手段11
としては色々な具体構造が考えられるが、ここでは副供
給ロッド5と一体の載置板15に磁石16を組込んだ場
合を例示した。副供給ロッド5は図示のごとく鉛直線に
対して約45度傾斜した姿勢になっており、載置板15
は水平な状態に設置してあり、載置板15に設けた凹部
17は図11や図12のごとく右方が開放され、その左
方は円形のフランジ13に合致する円弧部18が設けて
ある。また、載置板15には円弧部18側へ片寄らせた
位置に磁石16を埋設してあり、こうすることによって
フランジ13の外周部が円弧部18にぴったりと合致す
るようになっている。なお、ここでの磁石16は永久磁
石であり、その磁力をより強く部品10へ作用させるた
めに、副供給ロッド5、載置板15、部品供給管2など
は非磁性材料であるステンレス鋼を用いて作られてい
る。部品供給管2には軸部12の通過を果たさせるため
の切欠き19が設けてある。
【0004】主供給ロッド20はエアシリンダ21のピ
ストンロッド22に結合してあり、エアシリンダ21は
静止部材8にしっかりと固定してある。主供給ロッド2
0の進退軸線23は鉛直方向に配置してあり、副供給ロ
ッド5の進退軸線24と軸線23とは鋭角に交わってい
る。主供給ロッド20には部品の収容孔25が明けられ
ており、そこには部品を保持する手段26が設けてあ
る。ここにおける手段26は、磁石(永久磁石)27に
よって実現されており、図示のごとく収容孔25の最奥
部に固定されている。
ストンロッド22に結合してあり、エアシリンダ21は
静止部材8にしっかりと固定してある。主供給ロッド2
0の進退軸線23は鉛直方向に配置してあり、副供給ロ
ッド5の進退軸線24と軸線23とは鋭角に交わってい
る。主供給ロッド20には部品の収容孔25が明けられ
ており、そこには部品を保持する手段26が設けてあ
る。ここにおける手段26は、磁石(永久磁石)27に
よって実現されており、図示のごとく収容孔25の最奥
部に固定されている。
【0005】相手方部品28は凹部29を有しており、
部品10は凹部29内、すなわち目的箇所へ挿入される
のである。なお、各エアシリンダへは作動空気のエアホ
ースが接続されているのであるが、ここではその図示を
省略すると共にシーケンス作動用のセンサーや空気切換
制御弁などは、周知の手段で実施できるので、説明を省
略してある。
部品10は凹部29内、すなわち目的箇所へ挿入される
のである。なお、各エアシリンダへは作動空気のエアホ
ースが接続されているのであるが、ここではその図示を
省略すると共にシーケンス作動用のセンサーや空気切換
制御弁などは、周知の手段で実施できるので、説明を省
略してある。
【0006】以上の従来例の作動について説明すると、
図11は主副両供給ロッド20および5がそれぞれ最も
後退した位置で待機状態を示している。部品供給管2に
部品10が送給されてくると、そのフランジ13は磁石
16に吸引されながら凹部17にはまり込んで行くと共
にフランジ13の外周部が円弧部18にぴったりと合致
する。これによって、載置板15上に正しく位置決めが
なされ、結果として副供給ロッド5の定位置に部品10
が保持されることになる。つぎに、副供給ロッド5が前
進して部品10の軸部12が進退軸線23に合致する所
で停止し、引続いてエアシリンダ7が作動して副供給ロ
ッド5が進退軸線23に沿って上昇するので、軸部12
は収容孔25内に進入してゆき、部品10は主供給ロッ
ド20側へ保持される。その後、副供給ロッド5は進退
軸線23に沿って下降し、さらに斜上方へ後退して図1
1実線図示の位置へ復帰する。次いで、主供給ロッド2
0が下降して行き、フランジ13が凹部29内へ押込ま
れると部品供給は完了し、主供給ロッド20は実線図示
の位置にもどる。なお、磁石27の吸引力は磁石16の
それよりも強い値に設定してあり、副供給ロッド5が下
降するときに部品10が収容孔25内へ残留するように
なっている。さらに、詳細に図示はしていないが、部品
供給管2を静止部材に固定し、副供給ロッド5だけをエ
アシリンダ7で進退軸線23に沿って進退させるように
してもよい。
図11は主副両供給ロッド20および5がそれぞれ最も
後退した位置で待機状態を示している。部品供給管2に
部品10が送給されてくると、そのフランジ13は磁石
16に吸引されながら凹部17にはまり込んで行くと共
にフランジ13の外周部が円弧部18にぴったりと合致
する。これによって、載置板15上に正しく位置決めが
なされ、結果として副供給ロッド5の定位置に部品10
が保持されることになる。つぎに、副供給ロッド5が前
進して部品10の軸部12が進退軸線23に合致する所
で停止し、引続いてエアシリンダ7が作動して副供給ロ
ッド5が進退軸線23に沿って上昇するので、軸部12
は収容孔25内に進入してゆき、部品10は主供給ロッ
ド20側へ保持される。その後、副供給ロッド5は進退
軸線23に沿って下降し、さらに斜上方へ後退して図1
1実線図示の位置へ復帰する。次いで、主供給ロッド2
0が下降して行き、フランジ13が凹部29内へ押込ま
れると部品供給は完了し、主供給ロッド20は実線図示
の位置にもどる。なお、磁石27の吸引力は磁石16の
それよりも強い値に設定してあり、副供給ロッド5が下
降するときに部品10が収容孔25内へ残留するように
なっている。さらに、詳細に図示はしていないが、部品
供給管2を静止部材に固定し、副供給ロッド5だけをエ
アシリンダ7で進退軸線23に沿って進退させるように
してもよい。
【0007】
【発明が解決しようとする問題点】特開平4−2700
75号公報には、以上のような技術が開示されているの
であるが、これには次のような問題がある。すなわち、
部品10に対する磁石16と27の吸引力を磁石27の
方を強く設定して、載置板15が軸線23に沿って後退
するときに、部品10が収容孔25内に残留するのであ
るが、両磁石の強弱だけで確実に前記の残留を行わせる
ことは信頼性に乏しく、例えば収容孔25内に何等かの
不純物が詰まったりしていると、部品10は収容孔25
内に残留せずに再び載置板15と共に復帰するという問
題がある。そこで、部品10を収容孔25内に挿入した
ままの状態で載置板15を図11の左方に移動(同公報
の図4にエアシリンダ31や矢線30で開示されてい
る)させて、部品10を強制的に収容孔25内に残留さ
せる方法があるが、このような方法は移動のための機構
を新設する必要があり、機構が複雑になると共に規模が
大きくなって良好なものとは言えないのである。
75号公報には、以上のような技術が開示されているの
であるが、これには次のような問題がある。すなわち、
部品10に対する磁石16と27の吸引力を磁石27の
方を強く設定して、載置板15が軸線23に沿って後退
するときに、部品10が収容孔25内に残留するのであ
るが、両磁石の強弱だけで確実に前記の残留を行わせる
ことは信頼性に乏しく、例えば収容孔25内に何等かの
不純物が詰まったりしていると、部品10は収容孔25
内に残留せずに再び載置板15と共に復帰するという問
題がある。そこで、部品10を収容孔25内に挿入した
ままの状態で載置板15を図11の左方に移動(同公報
の図4にエアシリンダ31や矢線30で開示されてい
る)させて、部品10を強制的に収容孔25内に残留さ
せる方法があるが、このような方法は移動のための機構
を新設する必要があり、機構が複雑になると共に規模が
大きくなって良好なものとは言えないのである。
【0008】
【問題を解決するための手段とその作用】 本発明は、以
上に述べた問題点を解決するために提供されたもので、
請求項1は、軸部と円形のフランジからなるプロジェク
ションボルトが供給の対象とされるものであって、供給
部材に保持されたプロジェクションボルトの軸部を、供
給部材を移動させて供給ロッドの受入孔に挿入する形式
のものにおいて、供給部材はプロジェクションボルトの
一部を収容するための円形の凹部を有するガイド部材
と、このガイド部材の内周部に形成されていると共にフ
ランジの円周部が係合する環状の突起と、前記凹部の底
部に設置した磁石と、この底部に開口する空気噴出口と
を備えていることを特徴とするものであって、ガイド部
材の凹部によってプロジェクションボルトの一部が収容
されたような状態になり、しかも磁石によって凹部の底
部に吸引されて部品保持がなされ、プロジェクションボ
ルトの一部が挿入孔内に進入したら、空気噴出によって
プロジェクションボルトが強制的に離隔・突出させら
れ、これによってプロジェクションボルトの軸部は完全
に受入孔内に入り切るのである。また、突出の過渡期に
は円形の凹部がシリンダのような役目を果たし、プロジ
ェクションボルトのフランジがピストンのような役目を
果たしてプロジェクションボルトは確実に空気圧で押出
されるのである。そして、フランジは磁石の吸引力を受
け、突起にしっかりと係合している。
上に述べた問題点を解決するために提供されたもので、
請求項1は、軸部と円形のフランジからなるプロジェク
ションボルトが供給の対象とされるものであって、供給
部材に保持されたプロジェクションボルトの軸部を、供
給部材を移動させて供給ロッドの受入孔に挿入する形式
のものにおいて、供給部材はプロジェクションボルトの
一部を収容するための円形の凹部を有するガイド部材
と、このガイド部材の内周部に形成されていると共にフ
ランジの円周部が係合する環状の突起と、前記凹部の底
部に設置した磁石と、この底部に開口する空気噴出口と
を備えていることを特徴とするものであって、ガイド部
材の凹部によってプロジェクションボルトの一部が収容
されたような状態になり、しかも磁石によって凹部の底
部に吸引されて部品保持がなされ、プロジェクションボ
ルトの一部が挿入孔内に進入したら、空気噴出によって
プロジェクションボルトが強制的に離隔・突出させら
れ、これによってプロジェクションボルトの軸部は完全
に受入孔内に入り切るのである。また、突出の過渡期に
は円形の凹部がシリンダのような役目を果たし、プロジ
ェクションボルトのフランジがピストンのような役目を
果たしてプロジェクションボルトは確実に空気圧で押出
されるのである。そして、フランジは磁石の吸引力を受
け、突起にしっかりと係合している。
【0009】
【実施例】図1から図5までの実施例について先ず説明
するが、この実施例は図11に改良を加えたものなの
で、図11のものと相違している点だけを説明し、図1
1の部材と同じ機能を果たす部材には同一の符号が表示
してある。なお、部分の名称が、前述の収容孔25は受
入孔25に前述の載置板15は供給部材15に変更され
ている。また、主供給ロッドは本発明における供給ロッ
ド20に相当しているのである。そして、部品10はプ
ロジェクションボルトであり、軸部12と図5からも明
らかなように円形のフランジ13を有している。副供給
ロッド5の先端に結合された供給部材15は図示のよう
に肉厚のブロック形状の部材とされ、短い円筒状のカイ
ド部材32がねじ部33において供給部材15に一体化
され、ガイド部材32内に部品10の一部を収容する円
形の凹部34が形成されている。ガイド部材32の内周
部には環状の突起35が設けられて、ここにフランジ1
3の周縁部が係合するようになっており、凹部34の底
部36には磁石(ここでは永久磁石)37が埋設してあ
り、保護板38で覆われている。磁石37は環状のもの
が適しており、その中央部に空気噴出口39が形成さ
れ、これは供給部材15に明けた空気通路40に連通し
ている。この空気通路40は供給部材15の外側面に開
口し、ここに柔軟な空気ホース41が接続され、このホ
ースは供給部材15の動きに追従するようになってい
る。図1は、供給ロッド20がプロジェクション溶接機
の可動電極の場合であって、それと対をなす固定電極と
それに載置された鋼板部品は図示を省略してある。な
お、鉄製の部品10に対する磁力をより強く作用させる
ために、供給部材15、ガイド部材32、保護板38な
どは非磁性材料であるステンレス鋼で製作されている。
するが、この実施例は図11に改良を加えたものなの
で、図11のものと相違している点だけを説明し、図1
1の部材と同じ機能を果たす部材には同一の符号が表示
してある。なお、部分の名称が、前述の収容孔25は受
入孔25に前述の載置板15は供給部材15に変更され
ている。また、主供給ロッドは本発明における供給ロッ
ド20に相当しているのである。そして、部品10はプ
ロジェクションボルトであり、軸部12と図5からも明
らかなように円形のフランジ13を有している。副供給
ロッド5の先端に結合された供給部材15は図示のよう
に肉厚のブロック形状の部材とされ、短い円筒状のカイ
ド部材32がねじ部33において供給部材15に一体化
され、ガイド部材32内に部品10の一部を収容する円
形の凹部34が形成されている。ガイド部材32の内周
部には環状の突起35が設けられて、ここにフランジ1
3の周縁部が係合するようになっており、凹部34の底
部36には磁石(ここでは永久磁石)37が埋設してあ
り、保護板38で覆われている。磁石37は環状のもの
が適しており、その中央部に空気噴出口39が形成さ
れ、これは供給部材15に明けた空気通路40に連通し
ている。この空気通路40は供給部材15の外側面に開
口し、ここに柔軟な空気ホース41が接続され、このホ
ースは供給部材15の動きに追従するようになってい
る。図1は、供給ロッド20がプロジェクション溶接機
の可動電極の場合であって、それと対をなす固定電極と
それに載置された鋼板部品は図示を省略してある。な
お、鉄製の部品10に対する磁力をより強く作用させる
ために、供給部材15、ガイド部材32、保護板38な
どは非磁性材料であるステンレス鋼で製作されている。
【0010】図1は、部品供給管2からプロジェクショ
ンボルト10が凹部34内に供給された後、副供給ロッ
ド5が進出して軸部12が進退軸線23と合致した状態
を示しているもので、フランジ13は磁石37の吸引力
を受け、突起35にしっかりと係合している。次に、プ
ロジェクションボルト10を受入孔25内に完全に挿入
する順序について説明すると、エアシリンダ7の作動で
供給部材15を進退軸線23に沿って移動させて、軸部
12の一部が受入孔25内に進入した所で空気噴出口3
9から圧縮空気を噴出させて、プロジェクションボルト
10を磁力吸引状態から強制的に離隔・突出させる。す
ると、軸部12は受入孔25にガイドされながらさらに
進入して行き、完全に進入し切り、今度は磁石27で吸
引保持がなされるのである。このとき凹部34がシリン
ダのような役目を果たし、フランジ13がピストンのよ
うな役目を果たすので、プロジェクションボルト10は
空気流体で確実に押し出されて行くのである。
ンボルト10が凹部34内に供給された後、副供給ロッ
ド5が進出して軸部12が進退軸線23と合致した状態
を示しているもので、フランジ13は磁石37の吸引力
を受け、突起35にしっかりと係合している。次に、プ
ロジェクションボルト10を受入孔25内に完全に挿入
する順序について説明すると、エアシリンダ7の作動で
供給部材15を進退軸線23に沿って移動させて、軸部
12の一部が受入孔25内に進入した所で空気噴出口3
9から圧縮空気を噴出させて、プロジェクションボルト
10を磁力吸引状態から強制的に離隔・突出させる。す
ると、軸部12は受入孔25にガイドされながらさらに
進入して行き、完全に進入し切り、今度は磁石27で吸
引保持がなされるのである。このとき凹部34がシリン
ダのような役目を果たし、フランジ13がピストンのよ
うな役目を果たすので、プロジェクションボルト10は
空気流体で確実に押し出されて行くのである。
【0011】軸部12の一部が受入孔25内に入った状
態からプロジェクションボルト10が突出させられると
きには、供給部材15自体の挙動をつぎのような3態様
の形で実現することができる。すなわち、図2の場合を
説明すると、供給部材15が矢線42のごとく可動電極
20の方へ移動しつつある時に矢線43のように空気噴
出がなされる。図3の場合は、供給部材15が停止して
から矢線43のように空気噴出がなされる。また、図4
の場合は、供給部材15が矢線44のごとく固定電極2
0から遠ざかりつつあるときに矢線43のように空気噴
出がなされる。これらの三つの態様は機器の作動サイク
ルを短縮すること等に関連している。そして、軸部12
の完全挿入が完了したら、供給部材15はプロジェクシ
ョンボルトの受領位置、すなわち部品供給管2の直近位
置まで復帰させられるのである。
態からプロジェクションボルト10が突出させられると
きには、供給部材15自体の挙動をつぎのような3態様
の形で実現することができる。すなわち、図2の場合を
説明すると、供給部材15が矢線42のごとく可動電極
20の方へ移動しつつある時に矢線43のように空気噴
出がなされる。図3の場合は、供給部材15が停止して
から矢線43のように空気噴出がなされる。また、図4
の場合は、供給部材15が矢線44のごとく固定電極2
0から遠ざかりつつあるときに矢線43のように空気噴
出がなされる。これらの三つの態様は機器の作動サイク
ルを短縮すること等に関連している。そして、軸部12
の完全挿入が完了したら、供給部材15はプロジェクシ
ョンボルトの受領位置、すなわち部品供給管2の直近位
置まで復帰させられるのである。
【0012】図6および図7は、供給部材15に対する
プロジェクションボルト10の保持手段をチャック機構
的な方式にした場合であり、具体的には板ばねを採用し
たものである。すなわちガイド部材32の内面に軸方向
の溝45を形成し、その中に板ばね46をリベット47
で固定し、その自由端を溝45から少しだけ突出させて
フランジ13の外周部に弾性的に接触させたものであ
り、このような板ばねは円周方向に等間隔で3個または
4個設置されている。この場合においても、空気噴出口
39からの空気噴出により、図1の実施例と同様にして
プロジェクションボルト10が押し出されて行くのであ
る。
プロジェクションボルト10の保持手段をチャック機構
的な方式にした場合であり、具体的には板ばねを採用し
たものである。すなわちガイド部材32の内面に軸方向
の溝45を形成し、その中に板ばね46をリベット47
で固定し、その自由端を溝45から少しだけ突出させて
フランジ13の外周部に弾性的に接触させたものであ
り、このような板ばねは円周方向に等間隔で3個または
4個設置されている。この場合においても、空気噴出口
39からの空気噴出により、図1の実施例と同様にして
プロジェクションボルト10が押し出されて行くのであ
る。
【0013】図8および図9の実施例について説明する
と、これも図11の従来技術に改良を加えたような性格
のものなので、図11のものと同様な機能を果たす部材
には図11と同じ符号を表示して詳細な説明は省略して
ある。これは供給部材15自体に凹部34を形成したも
ので、そこに空気噴出口39を開口させてあり、供給部
材15は進退軸線23に直交する方向にストロークする
ようになっている。プロジェクションボルト10の保持
はバキュームすなわち空気吸引による吸着力でなされて
おり、プロジェクションボルト10を離隔・突出させる
ときには、逆に空気噴出口39から圧縮空気を噴出させ
るのである。なお、この実施例においては、ガイド管4
に割り溝48が切られており、その中を空気ホース41
が通過するように構成されている。図8には固定電極4
9と鋼板部品50が図示されている。
と、これも図11の従来技術に改良を加えたような性格
のものなので、図11のものと同様な機能を果たす部材
には図11と同じ符号を表示して詳細な説明は省略して
ある。これは供給部材15自体に凹部34を形成したも
ので、そこに空気噴出口39を開口させてあり、供給部
材15は進退軸線23に直交する方向にストロークする
ようになっている。プロジェクションボルト10の保持
はバキュームすなわち空気吸引による吸着力でなされて
おり、プロジェクションボルト10を離隔・突出させる
ときには、逆に空気噴出口39から圧縮空気を噴出させ
るのである。なお、この実施例においては、ガイド管4
に割り溝48が切られており、その中を空気ホース41
が通過するように構成されている。図8には固定電極4
9と鋼板部品50が図示されている。
【0014】図10の実施例は、図8のものとプロジェ
クションボルトの突出手段だけが異なっているもので、
ここでは電磁作動的にプロジェクションボルトを叩き出
す方式を採用しており、供給部材15の底面中央部に突
出プランジャ51が設置され、供給部材15の下面に取
り付けた励磁コイル52に突出プランジャ51を貫通さ
せてある。励磁コイル52への通電によって、突出プラ
ンジャ51が勢い良く進出してプロジェクションボルト
10を受入孔25内に叩き出すのである。
クションボルトの突出手段だけが異なっているもので、
ここでは電磁作動的にプロジェクションボルトを叩き出
す方式を採用しており、供給部材15の底面中央部に突
出プランジャ51が設置され、供給部材15の下面に取
り付けた励磁コイル52に突出プランジャ51を貫通さ
せてある。励磁コイル52への通電によって、突出プラ
ンジャ51が勢い良く進出してプロジェクションボルト
10を受入孔25内に叩き出すのである。
【0015】以上の各種の実施例において、エアシリン
ダの作動、空気噴出のタイミング、励磁コイルへの通電
時期などのいわゆるシーケンス制御は、従来から慣用さ
れている電磁制御式の空気切換弁を制御回路で作動させ
るような方式で簡単に実施することができる。
ダの作動、空気噴出のタイミング、励磁コイルへの通電
時期などのいわゆるシーケンス制御は、従来から慣用さ
れている電磁制御式の空気切換弁を制御回路で作動させ
るような方式で簡単に実施することができる。
【0016】
【効果】本発明によれば、プロジェクションボルトの一
部を受入孔内に進入させた状態でプロジェクションボル
トを強制的に突出させるものであるから、従来技術の項
で述べたような磁石の強弱関係による不安定な部品挿入
を回避することが実現する。さらに、供給部材は、可動
電極等の進退軸線とプロジェクションボルトが同軸にな
る状態まで移動させることと進退軸線にそった往復運動
だけの動作だけでよいから、機構的に簡素化することが
可能となる。受入孔内に軸部の一部を進入させてからプ
ロジェクションボルトの突出を行うものであるから、軸
部は受入孔でガイドされ確実な過渡現象を経て完全に挿
入される。プロジェクションボルトが突出させられる時
には、凹部がシリンダのような役目を果たし、フランジ
がピストンのような役目を果たすので、空気圧は確実に
プロジェクションボルトに作用して強い押出しが実現す
る。供給部材に磁石を設置することにより、簡素化され
た構造で確実に部品保持がなされる。部品保持をバキュ
ームで行い、これを空気噴出に変換することによって、
部品保持と部品突出とが単一の方式で実現するので、構
造を簡素化しつつ作動信頼性を高めるのに有効である。
図1のような構成にすると、凹部がシリンダ、フランジ
がピストンのような役割を果たし、したがって、噴出空
気によるプロジェクションボルトの移動が正確に実現す
る。図2のような作動タイミングを採用すると、供給部
材の移動がプロジェクションボルトの突出に加算され、
突出力を高めるのに有効である。図4の作動タイミング
であると、プロジェクションボルトの突出と供給部材の
復帰とが重複しているので、作動サイクル時間を短縮す
るのに有効である。
部を受入孔内に進入させた状態でプロジェクションボル
トを強制的に突出させるものであるから、従来技術の項
で述べたような磁石の強弱関係による不安定な部品挿入
を回避することが実現する。さらに、供給部材は、可動
電極等の進退軸線とプロジェクションボルトが同軸にな
る状態まで移動させることと進退軸線にそった往復運動
だけの動作だけでよいから、機構的に簡素化することが
可能となる。受入孔内に軸部の一部を進入させてからプ
ロジェクションボルトの突出を行うものであるから、軸
部は受入孔でガイドされ確実な過渡現象を経て完全に挿
入される。プロジェクションボルトが突出させられる時
には、凹部がシリンダのような役目を果たし、フランジ
がピストンのような役目を果たすので、空気圧は確実に
プロジェクションボルトに作用して強い押出しが実現す
る。供給部材に磁石を設置することにより、簡素化され
た構造で確実に部品保持がなされる。部品保持をバキュ
ームで行い、これを空気噴出に変換することによって、
部品保持と部品突出とが単一の方式で実現するので、構
造を簡素化しつつ作動信頼性を高めるのに有効である。
図1のような構成にすると、凹部がシリンダ、フランジ
がピストンのような役割を果たし、したがって、噴出空
気によるプロジェクションボルトの移動が正確に実現す
る。図2のような作動タイミングを採用すると、供給部
材の移動がプロジェクションボルトの突出に加算され、
突出力を高めるのに有効である。図4の作動タイミング
であると、プロジェクションボルトの突出と供給部材の
復帰とが重複しているので、作動サイクル時間を短縮す
るのに有効である。
【図1】本発明の実施例を示す縦断側面図である。
【図2】作動状態を示す簡略的な縦断側面図である。
【図3】作動状態を示す簡略的な縦断側面図である。
【図4】作動状態を示す簡略的な縦断側面図である。
【図5】供給部材の平面図である。
【図6】他の実施例を示す部分的な縦断側面図である。
【図7】図6の一部を示す平面図である。
【図8】他の実施例を示す縦断側面図である。
【図9】図8の一部を示す正面図である。
【図10】他の実施例を示す部分的な縦断側面図であ
る。
る。
【図11】従来例を示す縦断側面図である。
【図12】載置板の平面図である。
【符号の説明】12 軸部 13 フランジ 15 供給部材 10 プロジェクションボルト 20 供給ロッド 25 受入孔 37 磁石 39 空気噴出口 34 凹部 32 ガイド部材 35 環状の突起 36 底部
Claims (1)
- 【請求項1】 軸部と円形のフランジからなるプロジェ
クションボルトが供給の対象とされるものであって、供
給部材に保持されたプロジェクションボルトの軸部を、
供給部材を移動させて供給ロッドの受入孔に挿入する形
式のものにおいて、供給部材はプロジェクションボルト
の一部を収容するための円形の凹部を有するガイド部材
と、このガイド部材の内周部に形成されていると共にフ
ランジの円周部が係合する環状の突起と、前記凹部の底
部に設置した磁石と、この底部に開口する空気噴出口と
を備えていることを特徴とする供給ロッド等にプロジェ
クションボルトを挿入するための供給部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06198994A JP3148846B2 (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 供給ロッド等にプロジェクションボルトを挿入するための供給部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06198994A JP3148846B2 (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 供給ロッド等にプロジェクションボルトを挿入するための供給部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07228337A JPH07228337A (ja) | 1995-08-29 |
JP3148846B2 true JP3148846B2 (ja) | 2001-03-26 |
Family
ID=13187114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06198994A Expired - Lifetime JP3148846B2 (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 供給ロッド等にプロジェクションボルトを挿入するための供給部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3148846B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101748438B1 (ko) * | 2015-12-31 | 2017-06-19 | 이종업 | 신발 털이기 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2133168B1 (en) * | 2007-03-02 | 2016-06-01 | Yoshitaka Aoyama | Projection bolt welding method, and welding apparatus |
JP5686257B2 (ja) * | 2011-10-11 | 2015-03-18 | 青山 好高 | 部品供給装置の保持ヘッド構造 |
EP3199288B8 (de) | 2016-01-28 | 2024-05-29 | Böllhoff Verbindungstechnik GmbH | Elementzuführeinrichtung eines setz-schweiss-geräts, ein setz-schweiss-gerät sowie ein verbindungsverfahren in form eines mechanisch-thermischen setz-schweiss-prozesses |
Family Cites Families (3)
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---|---|---|---|---|
JPS527232A (en) * | 1975-06-27 | 1977-01-20 | Nippon Gakki Seizo Kk | Electric music instrument |
JPH0763684B2 (ja) * | 1986-04-17 | 1995-07-12 | 東芝エンジニアリング株式会社 | 選別システム |
JP2509103B2 (ja) * | 1991-02-23 | 1996-06-19 | 好高 青山 | 部品供給装置 |
-
1994
- 1994-02-21 JP JP06198994A patent/JP3148846B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101748438B1 (ko) * | 2015-12-31 | 2017-06-19 | 이종업 | 신발 털이기 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07228337A (ja) | 1995-08-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |