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JP3143783B2 - エンジンの潤滑及びブリーザ装置 - Google Patents

エンジンの潤滑及びブリーザ装置

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Publication number
JP3143783B2
JP3143783B2 JP08298741A JP29874196A JP3143783B2 JP 3143783 B2 JP3143783 B2 JP 3143783B2 JP 08298741 A JP08298741 A JP 08298741A JP 29874196 A JP29874196 A JP 29874196A JP 3143783 B2 JP3143783 B2 JP 3143783B2
Authority
JP
Japan
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crankcase
oil
breather
engine
bearing boss
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP08298741A
Other languages
English (en)
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JPH10141037A (ja
Inventor
道 米沢
洋明 小嶋
康武 龍
徹 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP08298741A priority Critical patent/JP3143783B2/ja
Priority to US08/957,318 priority patent/US5937836A/en
Priority to FR9714044A priority patent/FR2755725B1/fr
Priority to CA002220613A priority patent/CA2220613C/en
Publication of JPH10141037A publication Critical patent/JPH10141037A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3143783B2 publication Critical patent/JP3143783B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M13/00Crankcase ventilating or breathing
    • F01M13/04Crankcase ventilating or breathing having means for purifying air before leaving crankcase, e.g. removing oil
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M13/00Crankcase ventilating or breathing
    • F01M13/02Crankcase ventilating or breathing by means of additional source of positive or negative pressure
    • F01M13/021Crankcase ventilating or breathing by means of additional source of positive or negative pressure of negative pressure
    • F01M13/022Crankcase ventilating or breathing by means of additional source of positive or negative pressure of negative pressure using engine inlet suction
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/16Engines characterised by number of cylinders, e.g. single-cylinder engines
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/007Other engines having vertical crankshafts

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホリゾンタル型及
びバーチカル型に共通に適用されるクランクケース及び
シリンダブロックを備えたエンジンの潤滑及びブリーザ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの形式として、クランク軸を水
平に配置したホリゾンタル型と、クランク軸を鉛直に配
置したバーチカル型とがあるが、従来のエンジンにおい
ては、クランクケース内に発生するブローバイガスの排
出通路や、ブローバイガスからの分離油のクランクケー
スへの戻し油路の配置条件の相違から、クランクケース
及びシリンダブロックを各型専用に構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、クラン
クケース及びシリンダブロックを各型毎に個別に構成す
ることは、エンジンの量産性を図る上で不利であり、コ
ストの低減が困難である。
【0004】本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたも
ので、クランクケース及びシリンダブロックをホリゾン
タル型及びバーチカル型の何れに適用しても、ブローバ
イガスの排出と、そのブローバイガスからの分離油のク
ランクケースへの還流を確実に行い得るエンジンの潤滑
及びブリーザ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ホリゾンタル型及びバーチカル型に共通
に適用されるクランクケース及びシリンダブロックを備
え、そのクランクケースにクランク軸の第1及び第2ジ
ャーナル部を支承する第1及び第2軸受ボスを形成し、
バーチカル型のときは第2軸受ボスが第1軸受ボスの上
方にくるようにしたエンジンであって、第2軸受ボス
に、ホリゾンタル型、バーチカル型のいずれのときでも
クランクケース内に発生する飛散油が進入する環状室を
設け、この環状室に連通して気液を分離するブリーザ室
をシリンダブロックの一側部に設け、このブリーザ室に
おいて、ホリゾンタル型のとき最下部となる部位にクラ
ンクケース内に連通する第1戻し孔を設け、またバーチ
カル型のとき最下部となる部位にクランクケース内に連
通する第2戻し孔を設け、さらにホリゾンタル型のとき
は第1戻し孔の上方に位置し、且つバーチカル型のとき
は第2戻し孔の上方に位置する部位に、エンジンの吸入
系に連なるブリーザチューブを接続したことを第1の特
徴とする。
【0006】而して、クランクケース及びシリンダブロ
ックを各型共通に適用しながら、各型においてクランク
軸の第2ジャーナル部を飛沫油により常に確実に潤滑す
ることができる。またブリーザ室で油分を分離されたブ
ローバイガスは同一のブリーザチューブを通して吸気系
に排出することができる。さらにブローバイガスからの
分離油は、ホリゾンタル型のときは第1戻し孔を通し
て、バーチカル型のときは第2戻し孔を通してクランク
ケース内に還流させることができる。
【0007】また本発明は、上記特徴に加えて、第2軸
受ボスの、環状室に臨む端面に、第2ジャーナル部に向
かって下るすり鉢状の油溜りを形成したことを第2の特
徴とする。
【0008】而して、バーチカル型のとき、環状室に進
入した飛散油が上記油溜りに溜まって、第1ジャーナル
部の上方に位置する第2ジャーナル部を効果的に潤滑す
ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に示す本発明の実施例に基づいて説明する。
【0010】先ず、図1ないし図7により、本発明をホ
リゾンタル型エンジンに適用した場合について説明す
る。
【0011】図1及び図2において、エンジン本体1
は、水平に配置されるクランク軸2を支持するクランク
ケース3と、ピストン4が摺動するシリンダ孔5aを有
するシリンダブロック5と、吸気及び排気弁6,7を支
持するシリンダヘッド8とからなっており、クランク軸
2及びピストン4間はコンロッド9により連結される。
クランクケース3は、クランク軸2の軸線と斜めに交差
する該ケース3の対角線に沿って上部ケース半体3aと
下部ケース半体3bとに二分割され、その上部ケース半
体3a、シリンダブロック5及びシリンダヘッド8の三
者が一体に成形される。このようにエンジン本体1は二
部品で構成されるものであり、しかもバーチカル型エン
ジンにも適用可能なものである。上部及び下部ケース半
体3a,3bは相互にボルトにより分離可能に接合され
る。
【0012】シリンダブロック5の一側部には、シリン
ダ孔5aに隣接する偏平な動弁伝動室10が形成され、
この動弁伝動室10に、クランク軸2とシリンダヘッド
8に支持される動弁カム軸11との間を連結する調時伝
動装置12が配設される。この調時伝動装置12は、ク
ランク軸2に固着される歯付き駆動プーリ131 と、動
弁カム軸11に固着される歯付き被動プーリ132 と、
両プーリ131 ,13 2 に巻掛けられる歯付きベルト1
4とから構成され、クランク軸2の回転を2分の1に減
速して動弁カム軸11に伝達する。この動弁カム軸11
は、その回転により、ロッカアーム15を介して前記吸
気及び排気弁6,7を開閉駆動するようになっている。
調時伝動装置12及びロッカアーム15の上部は、シリ
ンダヘッド8の上面にボルトで接合されるヘッドカバー
16により覆われる。その際、シリンダヘッド8及びヘ
ッドカバー16間には、ベルト14の下降側に臨む上向
き段部17が形成され、その段部17は凹部を持ってい
る。
【0013】またクランク軸2には、ガバナー駆動ギヤ
18が上記駆動プーリ131 に隣接して固着され、これ
により駆動される調速用遠心ガバナー19がクランク軸
2の下部に配設される。遠心ガバナー19は、クランク
ケース3の側壁に固設されてクランク軸2と平行に延び
る支持軸20に支持される回転盤21を備えており、そ
の外周に上記駆動ギヤ18に噛合する被動ギヤ22が形
成されている。この回転盤21と、支持軸20に摺動自
在に嵌合する筒状のスライダー23と、このスライダー
23を挟んで回転盤21に揺動自在に軸支される複数の
振り子式遠心重錘24とで遠心ガバナー19は構成さ
れ、各遠心重錘24は、これが遠心力により半径方向外
方へ揺動するときスライダー23を一方向に摺動させる
作動腕24aを備えている。このスライダー23が上記
一方向へ摺動すると、従来普通のように、図示しないリ
ンク機構を介して吸気系のスロットル弁を閉じ側へ作動
し、エンジン回転数を設定値に制御するようになっい
る。
【0014】上記回転盤21は、その外周面に複数の羽
根25aを突設して羽根車25に構成される。
【0015】クランクケース3内の下部は油溜室26に
形成され、該室26における潤滑油27の貯留量は、そ
の油面下に羽根車25の下半部を浸漬させ、且つその油
面にクランク軸2及び駆動プーリ131 が接しないよう
に設定される。これにより、クランク軸2及び調時伝動
装置12による潤滑油27の攪拌に起因する動力損失を
回避しつゝ、羽根車25による必要量の飛散油の生成を
可能にする。
【0016】前記コンロッド9の大端部には、その運動
により潤滑油27を飛散させるオイルディッパー28が
形成される。
【0017】クランクケース3の内側壁、図示例では下
部ケース半体3bの内側壁には、前記羽根車25の羽根
25aの上方回転経路を覆う円弧状の第1案内壁291
と、駆動プーリ131 から動弁伝動室10にかけてベル
ト14の上昇経路を覆う第2案内壁292 とが一体に形
成される。
【0018】クランク軸2において、調時伝動装置12
側のジャーナル部21 を第1ジャーナル部、それと反対
側のジャーナル部22 を第2ジャーナル部と呼び、また
クランクケース3において、これら第1及び第2ジャー
ナル部21 ,22 をそれぞれ支承する軸受ボス31 ,3
2 を第1及び第2軸受ボスと呼ぶことにし、シリンダ本
体1は、バーチカル型エンジンに適用されるときは第2
軸受ボス32 が第1軸受ボス31 の上方にくるように配
置される(図8参照)。
【0019】第1軸受ボス30の上壁には、その内面に
達する油孔31が穿設され、この油孔31を挟んで第1
軸受ボス30から上方へV字状に延びる一対の集油壁3
2がクランクケース3の内側壁に一体に形成される。第
1軸受ボス31 の外端部には、第1ジャーナル部21
外周に密接するオイルシール30が装着される。
【0020】図3ないし図5において、クランクケース
3の第2軸受ボス32 の外端面に円形凹部33が形成さ
れ、この凹部33は、その開放面を、クランク軸2の外
周面に密接するオイルシール34を備えたキャップ35
で閉じて環状室とされる。この環状室33をクランクケ
ース3の内部に連通させる複数の通孔36がクランク軸
2を囲むようにして第2軸受ボス32 に設けられる。環
状室33に臨む第2軸受ボス32 の端面には、その一部
又は全周にわたり、すり鉢状の油溜り37が形成され
る。
【0021】またシリンダブロック5の一側面に多角形
の凹部38が形成され、この凹部38は、その開放面を
蓋体39で閉鎖してブリーザ室とされる。このブリーザ
室38を前記環状室33に連通するブリーザ通路40が
シリンダブロック5からクランクケース3にかけて設け
られる。図3、図6及び図7に示すように、このブリー
ザ通路40のブリーザ室38への開口部端面は弁座41
に形成され、この弁座41と対向する弁板42を開閉作
動可能に支持する複数の支持片43が蓋体39に溶接さ
れる。而して、上記弁座41及び弁板42は、クランク
ケース3内の増圧時に開き、減圧時に閉じるチェック弁
44を構成する。蓋体39はボルト45によりシリンダ
ブロック5に固着される。
【0022】ブリーザ室38において、エンジン本体1
がホリゾンタル型エンジンに適用されるとき最下部とな
る部位に第1戻し孔461 が、またバーチカル型エンジ
ンに適用されるとき最下部となる部位(図7参照)に第
2戻し孔462 がそれぞれ設けられ、これら戻し孔46
1 ,462 は共にクランクケース3内に通じている。し
かも、これら戻し孔461 ,462 は、ブローバイガス
の流通を極力抑えるべくブリーザ通路40よりも遙に小
径に形成される。
【0023】また前記蓋体39には、ブリーザ室38に
開口する接続孔47が設けられており、エンジンの吸気
系のエアクリーナ(図示せず)に連なるブリーザチュー
ブ48がこの接続孔47に接続される。この接続孔47
は、エンジン本体1がホリゾンタル型に適用されるとき
は第1戻し孔461 の上方に位置し、且つバーチカル型
に適用されるときは第2戻し孔462 の上方に位置する
部位に配置される。
【0024】またブリーザ室38において、シリンダブ
ロック5の側壁には、前記弁座41及び接続孔47間を
隔てる隔壁49が一体に形成される。
【0025】次に、この実施例の作用について説明す
る。
【0026】エンジンの運転中は、クランク軸2により
調時伝動装置12及び遠心ガバナー19が同時に駆動さ
れる。遠心ガバナー19が駆動されると、その回転盤2
1、即ち羽根車25が油溜室26の潤滑油27を攪拌し
ながら上方へ飛散させ、その飛散油は、先ず第1案内壁
291 に誘導されて調時伝動装置12の駆動プーリ13
1 及び第2案内壁292 に向けられ、次いで第2案内壁
292 により動弁伝動室10に誘導され、これによって
調時伝動装置12を効果的に潤滑することができる。調
時伝動装置12を潤滑した油は、該装置12から飛散し
て動弁カム軸11、ロッカアーム15等の動弁機構要素
を潤滑する。特に、調時伝動装置12の被動プーリ13
2 からの飛散油は、シリンダヘッド8及びヘッドカバー
16間の上向き段部17に当たって周囲に再飛散し、上
記動弁機構要素をよく潤滑することができる。その潤滑
後の油は動弁伝動室10の内壁を流下し、一部は集油壁
32により軸受ボス30の油孔31に導入されてクラン
ク軸2の第1ジャーナル部21 の潤滑に供され、残余は
油溜室26に戻る。
【0027】また、油溜室26の潤滑油27は、コンロ
ッド9と共に昇降及び揺動を繰り返すオイルディッパー
28によっても攪拌、飛散され、その飛散油は、クラン
ク軸2、コンロッド9、ピストン4等を潤滑する他、第
2軸受ボス32 の通孔36から環状室33に進入してク
ランク軸2の第2ジャーナル部22 を潤滑する。
【0028】ところで、クランクケース3の内部は、ピ
ストン4の昇降に伴い増、減圧を繰り返すものであり、
その増圧時には、チェック弁44が開くから、その圧力
はブローバイガスと共に上記環状室33及びブリーザ通
路40を経てブリーザ室38に入り、こゝでブローバイ
ガスに含まれた油分は隔壁49により分離され、ブロー
バイガスはブリーザチューブ48により図示しないエア
クリーナへ誘導、排出され、他方の分離された油は、ブ
リーザ室38の最下部に位置する第1戻し孔461 (図
6参照)によりクランクケース3内に戻される。またク
ランクケース3内の減圧時には、チェック弁44が閉じ
るから、上記ブローバイガスの逆流を防ぐことができ
る。
【0029】次に、図8ないし図10により、上記エン
ジン本体1をバーチカル型エンジンに適用した場合につ
いて説明する。
【0030】エンジン本体1は、クランク軸2を鉛直に
支持すべく、第2軸受ボス32 が第1軸受ボス31 の上
方位置を占めるように配置される。クランクケース3の
下部ケース半体3bには、動弁伝動室10より深い油溜
室26が形成され、こゝでの潤滑油27の貯留量は、そ
の油面下に調時伝動装置12が浸漬しない程度に設定さ
れる。
【0031】調速用の遠心ガバナー19の支持軸20
は、下部ケース半体3bの内壁に固着されたブラケット
50に水平に固着される。この支持軸20に回転自在に
支承される回転盤21の端面には、クランク軸2に固着
されたガバナー駆動ギヤ18と噛合する被動ギヤ22が
形成される。また、この回転盤21は、その外周面に複
数の羽根25aを突設して羽根車25に構成され、その
下半部が潤滑油27中に浸漬される。
【0032】クランクケース3の内側壁には、駆動プー
リ131 から動弁伝動室10にかけてベルト14の被動
プーリ132 へ向かう経路を覆う案内壁51が一体に形
成される。また動弁カム軸11の上端面には油溜りとな
る凹部52が設けられる。
【0033】その他、コンロッド9にはオイルディッパ
ー28を設けない点を除けば、前記ホリゾンタル型エン
ジンと同様の構成であり、図中、前記ホリゾンタルエン
ジンと対応する部分には同一の符号を付して、その説明
を省略する。
【0034】而して、クランク軸2の回転中、油溜室2
6の潤滑油は羽根車25の回転により飛散し、この飛散
油の一部は近傍の案内壁51により動弁伝動室10側へ
誘導され、調時伝動装置12、その他の動弁機構要素、
及び第1ジャーナル部21 の潤滑に供される。また他の
飛散油は、前記ホリゾンタル型エンジンの場合と同様に
第2軸受ボス32 の通孔36から環状室33に進入する
が、このバーチカル型エンジンの場合では、第2軸受ボ
ス32 の上面のすり鉢状油溜り37に上記飛散油が溜ま
り、第1ジャーナル部21 よりも上方位置の第2ジャー
ナル部22 を効果的に潤滑することができる。
【0035】またクランクケース3の内部で発生したブ
ローバイガスは、前記ホリゾンタル型エンジンの場合と
同様に上記環状室33及びブリーザ通路40を経てブリ
ーザ室38に入って油分と分離され、ブローバイガスは
ブリーザチューブ48により図示しないエアクリーナへ
誘導、排出されるが、分離された油は今度はブリーザ室
38で最下部となる第2戻し孔462 (図10参照)を
通してクランクケース3内に戻される。
【0036】エンジンの停止後、動弁カム軸11の上端
面の凹部52には、その上部からの油滴が溜まるもの
で、その油は、エンジンの再始動時、動弁カム軸11の
回転により振り切られて、周囲の動弁機構要素の潤滑に
供される。したがって、特に、長期間停止していたエン
ジンの始動時でも、これにより動弁機構の油切れを防ぐ
ことができる。
【0037】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が
可能である。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば、第2軸受ボスに、ホリゾンタル型、バーチカル型の
いずれのときでもクランクケース内に発生する飛散油が
進入する環状室を設け、この環状室に連通して気液を分
離するブリーザ室をシリンダブロックの一側部に設け、
このブリーザ室において、ホリゾンタル型のとき最下部
となる部位にクランクケース内に連通する第1戻し孔を
設け、またバーチカル型のとき最下部となる部位にクラ
ンクケース内に連通する第2戻し孔を設け、さらにホリ
ゾンタル型のときは第1戻し孔の上方に位置し、且つバ
ーチカル型のときは第2戻し孔の上方に位置する部位
に、エンジンの吸入系に連なるブリーザチューブを接続
したので、クランクケース及びシリンダブロックを各型
共通に適用可能としながら、クランク軸の第2ジャーナ
ル部を飛沫油により各型において常に確実に潤滑すると
共に、ブリーザ室で油分を分離されたブローバイガスの
吸気系への排出と、ブローバイガスからの分離油のクラ
ンクケース内への還流とを確実に行うことができる。そ
してクランクケース及びシリンダブロックは、両型に適
用可能になったことから量産性が向上し、そのコスト低
減に大いに寄与することができる。
【0039】また本発明の第2の特徴によれば、第2軸
受ボスの、環状室に臨む端面に、第2ジャーナル部に向
かって下るすり鉢状の油溜りを形成したので、バーチカ
ル型のとき、環状室に進入した飛散油が該油溜りに溜ま
り、第2ジャーナル部が第1ジャーナル部の上方に位置
するも、これを効果的に潤滑することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をホリゾンタル型エンジンに適用した場
合の縦断側面図
【図2】図1の2−2線縦断図
【図3】図1において環状室のキャップを取り除いて示
す3−3矢視図
【図4】図1の4−4線断面図
【図5】図4の5−5線断面図
【図6】図3の6−6線断面図
【図7】ブリーザ室の蓋体の内側面図
【図8】本発明をバーチカル型エンジンに適用した場合
の縦断側面図
【図9】図8の9−9線断面図
【図10】バーチカル型エンジン適用時のブリーザ室の
姿勢を示す、図6に対応した断面図
【符号の説明】
2・・・・・クランク軸 21 ・・・・第1ジャーナル部 22 ・・・・第2ジャーナル部 3・・・・・クランクケース 31 ・・・・第1軸受ボス 32 ・・・・第2軸受ボス 5・・・・・シリンダブロック 33・・・・環状室 37・・・・油溜り 38・・・・ブリーザ室 461 ・・・第1戻し孔 362 ・・・第2戻し孔 48・・・・ブリーザチューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 徹 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01M 9/06 F01M 13/00 F01M 13/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホリゾンタル型及びバーチカル型に共通
    に適用されるクランクケース(3)及びシリンダブロッ
    ク(5)を備え、そのクランクケース(3)にクランク
    軸(2)の第1及び第2ジャーナル部(21 ,22 )を
    支承する第1及び第2軸受ボス(31 ,32 )を形成
    し、バーチカル型のときは第2軸受ボス(32 )が第1
    軸受ボス(31 )の上方にくるようにしたエンジンであ
    って、 第2軸受ボス(32 )に、ホリゾンタル型、バーチカル
    型のいずれのときでもクランクケース(3)内に発生す
    る飛散油が進入する環状室(33)を設け、この環状室
    (33)に連通して気液を分離するブリーザ室(38)
    をシリンダブロック(5)の一側部に設け、このブリー
    ザ室(38)において、ホリゾンタル型のとき最下部と
    なる部位にクランクケース(3)内に連通する第1戻し
    孔(46 1 )を設け、またバーチカル型のとき最下部と
    なる部位にクランクケース(3)内に連通する第2戻し
    孔(462 )を設け、さらにホリゾンタル型のときは第
    1戻し孔(461 )の上方に位置し、且つバーチカル型
    のときは第2戻し孔(46 2 )の上方に位置する部位
    に、エンジンの吸入系に連なるブリーザチューブ(4
    8)を接続したことを特徴とする、エンジンの潤滑及び
    ブリーザ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、 第2軸受ボス(32 )の、環状室(33)に臨む端面
    に、第2ジャーナル部(22 )に向かって下るすり鉢状
    の油溜り(37)を形成したことを特徴とする、エンジ
    ンの潤滑及びブリーザ装置。
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