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JP3135232B2 - 乗物用音発生具 - Google Patents

乗物用音発生具

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JP3135232B2
JP3135232B2 JP11118031A JP11803199A JP3135232B2 JP 3135232 B2 JP3135232 B2 JP 3135232B2 JP 11118031 A JP11118031 A JP 11118031A JP 11803199 A JP11803199 A JP 11803199A JP 3135232 B2 JP3135232 B2 JP 3135232B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自転車等の乗物
の車輪を構成するハブ体に取り付けられて、乗物の走行
に伴って鈴音を発する乗物用音発生具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、歩行者等に走行する自転車が接近
するのを報知する手段の一つとしてベルがあり、自転車
に乗る者がベルを鳴らすことによって、接近する歩行者
に自転車の存在を知らせて、衝突等の危険を回避してい
る。しかしながら、ベルは自転車のハンドルの近傍に配
設されるものの、自転車に乗る者がハンドル操作とは別
に又はハンドル操作と同時にベルを鳴らす操作をしなけ
ればならず、特に歩行者が多い町中では特に頻繁に行わ
ねばならなくなることから、操作に煩わしさがある。ま
た、連続して操作されるベル音は耳障りに感じられ、歩
行者に不快感を与えることもある。一方、自転車にベル
等の報知手段が備わっているにもかかわらず、ベル操作
がされない場合には、報知手段を備えていることのメリ
ットが何ら生かされず、自転車が、特に歩行者の背後か
ら接近するときに歩行者と衝突する危険性がある。
【0003】このように、自転車は、本来、他の乗物と
比較して騒音の少ない静かな乗物であり、石油エネルギ
ーを消費せず、排気ガスとも無縁で環境保全に寄与する
乗物であるが、走行音が静かすぎるために歩行者等が自
転車の接近に気付くのが遅れたり、まったく気付かない
等の問題点がある。
【0004】このような観点から、例えば、タイヤの回
転を利用して電流発生器で発電した電気で電子音を発生
させる例、鈴打ち棒とばねとからなる鈴打部で鈴部を打
つ例、タイヤに多角形回転体を当てる例、或いは、タイ
ヤ軸に取り付けた指示接合部と打撃部と音発生部とを備
え、自転車の走行に伴ってタイヤが回転することにより
打撃部を音発生部に衝突させて音を発生させる例を挙げ
た自転車走行音発生装置が提案されている(実開平6−
61677号公報)。自転車が走行中に、バイクや自動
車のように、独特の又は自然な響きの音を常時あるいは
定期的に発生することにより、歩行者が自転車の接近を
早めに知って、自転車から受ける危機感をなくすことを
図っている。
【0005】また、数個の鈴が入れられた蛇腹の支持体
の中心部によって自転車の車軸を挟むことによって蛇腹
を固定した自転車警報具が提案されている(実開昭61
−101082号公報)。車軸を取り囲む円筒形の蛇腹
の1箇所及び車軸を挟む支持体の中心部の1箇所が嵌合
部となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自転車
の走行音を発生させる走行音発生装置を、ハブ体にねじ
によって装着する構造は、部品点数が増加して製作コス
トが上昇すると共に、ねじを回す操作を伴うために装着
作業が複雑になる。また、支点回りに回動して音発音部
を打撃することによる音発生機構についても、構造が複
雑になって部品点数が増加して製作コストが上昇すると
共に、打撃音は、軽快で耳に心地よいとは限らず、更
に、自転車の走行速度が高くなると大きくなる遠心力の
作用により音が発生し難くなることがある。更に、音発
生装置や警報具の車軸へ挟み込みによる取付けに挟み部
分として大きな変形をするものを採用すると、弾性変形
し易いものが必要であり、取付け強さが確保されず、そ
の結果、ねじ等の別の固着具が必要になる。そこで、自
転車等の乗物の車輪を構成するハブ体への装着作業性及
び装着性が良好であり、且つ走行速度が高くなっても鈴
音を発生することが可能な乗物用音発生具を得る点で解
決すべき課題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は、上記
課題を解決することであり、ねじ等の固着具を用いるこ
となく車輪を構成するハブ体への装着が極めて容易であ
り、ハブ体に対する摩擦握りが確実であって一旦取り付
けられた後は外れ難く、且つ乗物の走行速度が高速にな
っても、耳に軽快な鈴音を発生することができる乗物用
音発生具を提供することである。
【0008】この発明は、乗物の車輪を構成するハブ体
に取付け可能な本体と、前記ハブ体への取付け位置と異
なる位置において前記本体に掛止された鈴から成る鈴音
発生体とを具備し、前記本体は、前記ハブ体に取付け可
能な取付け部、前記鈴を振れ回り可能に掛止する掛止
部、及び前記取付け部と前記掛止部と接続し且つ前記本
体の前記ハブ体への取付け状態で前記ハブ体の径方向に
延びる棒状の接続部を有しており、前記取付け部は、前
記接続部が接続される側と反対側において前記ハブ体を
押込み可能な開口と、前記開口に繋がり且つ弾性変形の
戻り力によって前記ハブ体を握り締める孔とが形成され
た把持片、前記把持片の径方向内側に一体的に形成され
且つ前記ハブ体に係合するボス、及び前記把持片の径方
向外側に一体的に形成され且つ前記把持片の保形性を高
めるフランジを有していることから成る乗物用音発生具
に関する。
【0009】この乗物用音発生具によれば、本体は、取
付け部、掛止部、及び接続部からなり、ハブ体への取付
け状態において、ハブ体に取り付けられる取付け部から
接続部が径方向に延びており、掛止部に鈴が掛止されて
いる状態となる。ハブ体への取付けに際して、車輪のス
ポーク等でハブ体へのアクセスが困難であるときにも、
例えば、接続部を持つか又は工具で接続部を掴んだ状態
で、接続部が接続される側と反対側にて把持片に形成さ
れている開口をハブ体に向かって押し込むことにより、
把持片の孔が弾性変形の戻り力によってハブ体を握り締
める。把持片に径方向内側において一体的に形成されて
いるボスがその内周面にてハブ体に係合するので、乗物
用音発生具がハブ体に対して傾くことがなく取付け状態
が安定する。また、把持片に径方向外側において一体的
に形成されているフランジが、把持片の保形性を高めて
いる。乗物の走行に伴って車輪が回転すると、回転する
ハブ体と共に乗物用音発生具が回転し、本体に掛止され
た鈴が、遠心力及び車輪の振動によって振れ回り、快い
音を鳴らして歩行者等に乗物の接近を知らせる。
【0010】前記取付け部の前記把持片は、前記開口に
接続する外側に拡げられたテーパ面を有しており、前記
ハブ体の前記取付け部への押込みを容易にすると共に前
記ハブ体の前記取付け部からの抜出しを困難にするた
め、前記テーパ面の開き角度は、前記孔の前記開口にお
ける開き角度よりも小さくされている。ハブ体を開口に
押し込むときには、ハブ体は小さい角度のテーパ面に案
内されるので、比較的小さい力でテーパ面、従って開口
を開くことができ、ハブ体の押込みが容易になる。しか
しながら、ハブ体が開口を通じて抜け出ようとするとき
には孔の前記開口における開き角度が大きいため、開口
を開くために大きな力を要する。従って、ハブ体は取付
け部の孔からの抜出しが難しくなり、乗物の走行で生じ
る振動や悪戯で乗物用音発生具がハブ体から外れ難くな
る。
【0011】前記鈴は、互いに接触可能に掛止された複
数個の鈴であり、前記各鈴は、前記掛止部からの振れ回
り長さが異なる。単一の鈴の場合は、乗物の走行速度が
高くなると、遠心力の作用により鈴の振れ回りが小さく
なって音を鳴らさなくなる可能性があるが、複数個の振
れ回り可能な鈴を互いに接触可能に掛止させておくこと
により、車輪が高速で回転しても鈴同士が相対的に位置
を変え、その際に音が鳴る。各鈴の掛止部からの振れ回
り長さが異なるので、乗物の走行に伴って各鈴がハブ体
回りに回転するときに、各鈴の相対位置が不安定になっ
て各鈴の振れ回りが助長され、高速で走行する際にも音
切れが生じ難くなる。2個の鈴で鈴音発生体を構成する
ときは、掛止部からの振れ回り長さを異ならせる形態の
一つとして、一方の鈴を第1リングを介して掛止部に掛
止し、他方の鈴を第1リングに掛止された第2リングに
掛止することが考えられる。二つのリングを用いると、
各鈴の大きな振れ回りが確保されると共に、両鈴の掛止
構造は、簡単且つ安価に製作可能である。
【0012】前記本体は、合成樹脂材料の型成形によっ
て一体成形されている。合成樹脂材料の型成形によって
製作することにより、取付け部、接続部及び掛止部が、
一体的に繋がった成形物として、乗物用音発生具を低コ
ストにて製作可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しつつ、こ
の発明による乗物用音発生具の実施例を説明する。図1
は発明による乗物用音発生具の一実施例を示す側面図、
図2は図1に示す乗物用音発生具の一部を乗物用音発生
具の中央面に沿って断面で示した正面図、図3は図1に
示す乗物用音発生具を自転車の車輪を構成するハブ体に
装着した状態を示す図である。
【0014】図1及び図2において、乗物用音発生具1
は、本体2と鈴音発生体3とから構成される。本体2
は、その一端に設けられており且つ乗物の車輪を構成す
るハブ体30(想像線で示す)に取り付けられる取付け
部4、その他端に設けられており且つ鈴音発生体3を掛
止するための掛止部5、及び取付け部4と掛止部5とを
接続する長尺な接続部6を備えている。鈴音発生体3は
本体2の掛止部5に振れ回り可能に取り付けられてお
り、鈴音発生体3の各鈴14,15(詳細は後述する)
は、ハブ体30が回転することで振れ回ることによっ
て、音を鳴らす。なお、接続部6には、一対の反対側の
面に補強用のリブ21が形成されている。
【0015】本体2は、合成樹脂材料の型成形によっ
て、取付け部4、掛止部5及び接続部6が一体に形成さ
れる。取付け部4は、一側で互いに繋がった一対の把持
片7,8の内側に沿って形成された筒状のボス9を有し
ており、ボス9がその内周面においてハブ体30を18
0°を超える範囲に渡って係合することによりハブ体3
0を握り締め可能である。把持片7,8は、他側で開い
た開口10となっており、各把持片7,8の開口10か
ら外側に拡がったテーパ面11,11を有していると共
に、合成樹脂材料の弾性変形によって開口10側が拡開
可能である。取付け部4は、接続部6に延びる補強用の
リブ12と、弾性変形に対する保形性を高めるため外側
に形成されるフランジ13とを有している。
【0016】鈴音発生体3は、図示の例では、互いに接
触可能に装着された2個の鈴14,15から成る。各鈴
14,15は、鈴本体16と、鈴本体16と一体に形成
された取付け輪17とから成る。乗物用音発生具1の掛
止部5には掛止孔18が形成されており、掛止孔18に
第1リング19が係合され、第1リング19に第2リン
グ20が係合されている。鈴14は、取付け輪17を第
1リング19に係合させることにより、掛止部5に振り
回り可能に掛止されている。また、鈴15は、取付け輪
17を第2リング20に係合させることにより、掛止部
5に振り回り可能に掛止されている。鈴14と鈴15と
は、図1において、鈴14については距離L1 で示し、
鈴15については距離L2 で示すように、掛止部5の掛
止孔18からの距離が異なる状態で掛止されており、且
つ互いに接触可能に設けられている。したがって、鈴1
4と鈴15とは、ハブ体30の回りに回転するときに、
共に必ずしも安定な位置を占めず、不安定な状態に置か
れ、大きな振れ回りが確保されると共に、一方の鈴が位
置を変えると他方の鈴も位置を変えて、鈴音を発生し易
くなる。また、2つの小さいリングを用いるのみである
ので、両鈴の掛止構造が簡単で且つ安価に製作すること
ができる。
【0017】乗物用音発生具1をハブ体30に取り付け
る場合には、取付け部4の一対の把持片7,8の開口1
0より先端側に形成されているテーパ面11,11をハ
ブ体30の周面に押し当た状態で、取付け部4にハブ体
30を押し込む。この押込み操作により、把持片7,8
が弾性変形して拡開し、開口10がハブ体30の直径の
位置に対応する死点を越えたときに、把持片7,8が弾
性変形の戻り力によって閉じてハブ体30を内側の孔2
1内に閉じる方向に包み込む。ボス9の内径をハブ体3
0の径よりも僅かに小さくすることにより、取付け部4
がハブ体30を摩擦力によって握り締めて、乗物用音発
生具1がハブ体30に対して傾斜したりガタ付いたりす
ることなく取り付けられる。
【0018】テーパ面11,11の開き角度αは、把持
片7,8に形成されている孔21の開口10における開
き角度βよりも小さくされているので、ハブ体30の取
付け部4への押込みは容易になるが、ハブ体30の取付
け部4からの抜出しが困難になる。即ち、ハブ体30を
開口10に押し込むときには、ハブ体30は小さい角度
αのテーパ面11,11に案内されるので、比較的小さ
い力で開口10を開くことができ、ハブ体30の押込み
が容易になる。孔21内に握り締められたハブ体30が
開口10を通じて抜け出ようとするときには、孔21の
開口10における開き角度βが角度αよりも大きいた
め、開口10を開くために大きな力を要する。従って、
ハブ体30は取付け部4の孔21からの抜出しが難しく
なり、乗物の走行で生じる振動で外れることがないのは
勿論のこと、悪戯で乗物用音発生具1がハブ体30から
外すことも難しくなる。
【0019】開口10は、取付け部4の接続部6が接続
される側と反対側、より詳細には、接続部6の延長線上
に開口10の中心が位置するように形成されているの
で、乗物用音発生具1をハブ体30に取り付けるときに
は、接続部6を手に持つか、又は工具にて接続部6を掴
んだ状態でハブ体30に向かって押し込む、即ち、接続
部6にその長手方向に圧縮方向の力を作用させることに
より、開口10を通じてハブ体30を簡単に押し込むこ
とができる。
【0020】図3に示すように、乗物用音発生具1は自
転車の車輪を構成するハブ体30に装着される。図3に
一部を示す車輪は、自転車の前輪であり、ハブ体30
は、前車軸36に軸受(図示せず)を介して回転自在に
支持されている。下部が二股に分かれたフロントフォー
ク33は、前車軸36の両端に係合し、且つ前車軸36
の両端のねじ部にねじ係合するナット35によって前車
軸36に取り付けられている。ハブ体30の両端には、
スポーク取付け鍔部34が隔置して一体的に形成されて
おり、スポーク取付け鍔部34とタイヤ31を支持する
車輪のリム32との間に複数のスポーク37が略放射状
に掛け渡して取り付けられている。ハブ体30は、スポ
ーク37を介してタイヤ31を支持するリム32を支
え、且つタイヤ31及びリム32と共に回転する。
【0021】乗物用音発生具1は、スポーク37の隙間
から車輪の内部に挿入され、取付け部4をハブ体30に
押し付けて取付け部4を弾性変形させることにより、ハ
ブ体30に嵌合される。このように、複数のスポーク3
7で囲まれた空間に乗物用音発生具1が配置されるの
で、仮に、自転車が転倒しても、スポーク37が乗物用
音発生具1を保護し、乗物用音発生具1が、損傷を受け
たり或いはハブ体30から外れる可能性が低くなる。ま
た、スポーク37は、乗物用音発生具1をハブ体30に
取り付けるときに僅かに邪魔になる程度であるが、乗物
用音発生具1を悪戯でハブ体30から取り外そうとする
試みは、スポーク37が存在しているために、非常に困
難になる。
【0022】図4には、この発明による乗物用音発生具
の別の実施例が示されている。図4は、この発明による
乗物用音発生具の別の実施例をハブ体に装着した状態を
示す正面図である。図3に示すハブ体の構成要素及び部
位と同等の要素及び部位には、同じ符号を付すことによ
り、再度の説明を省略する。図4に示す乗物用音発生具
40は、本体42に人形の装飾が施されている。このよ
うな装飾を施すことにより、遊び心が刺激され、乗物に
乗る楽しさを向上させることができる。装飾は、人形に
限らず、物品のミニチュアや、アクセサリ又はグッズの
形態を模した他の装飾としてもよいことは明らかであ
る。なお、取付け部4の構造や、鈴音発生体3の構造
は、図1〜図3に示す実施例と同様であって良い。
【0023】鈴音発生体3については、2個の鈴14,
15から成る例を挙げたが、この例に限ることなく種々
の変更が可能である。例えば、鈴の個数は3個以上の複
数としても良い。また、鈴の大きさも、個々に変更可能
である。更に、鈴を本体2の掛止部5に振れ回り可能に
掛止する手段として、リングに代えてチェーンやワイヤ
を用いても良く、その振れ回り長さを変更することも、
チェーンやワイヤの長さを適宜に変更することで対応可
能である。
【0024】自動車やバイク等の内燃機関を搭載した乗
物である場合には、エンジン音が歩行者に乗物の接近を
知らせることができるので、警報手段を備える外に、接
近時に報知して危険を回避するために常時、音を発生さ
せる音発生手段を備える必要性は殆どない。この発明に
よる乗物用音発生具1は、実施例として挙げた自転車の
みならず、一輪車、三輪車、又は乳母車や手押し車等の
人力により駆動される走行音が静かな乗物に好適であ
る。乗物用音発生具1は、最近普及し始めた電動アシス
ト自転車等にも適用可能であることは明らかである。ま
た、子供用に自転車に適用した場合には、乗物用音発生
具1の音が聞こえている範囲では、親は子供が近くにい
ることを耳で確認することも可能である。
【0025】
【発明の効果】この発明は、上記のように構成されてい
るので、次のような効果を奏する。即ち、この発明によ
る乗物用音発生具においては、全体形状が、取付け部か
ら棒状の接続部を介して鈴音発生体が掛止される掛止部
に延びる簡素な形状を有しており、車輪の外観を損なう
ものではない。車輪のハブ体への取付けに要する作業が
取付け部に形成されている開口をハブ体に押し込んで係
合させるだけであるので、ハブ体への装着作業が極めて
簡単であり、一旦装着された後は、把持片の孔が弾性変
形の戻り力によってハブ体が確実に握り締められ、装着
性が良好である。乗物用音発生具のハブ体への取付けの
ためにねじ等の別部品を要しないので、低コストにて製
品を提供することができる。把持片に径方向内側におい
て一体的に形成されているボスがハブ体に係合して取付
け状態が安定し、把持片に径方向外側において一体的に
形成されているフランジが把持片の保形性を高めてお
り、乗物用音発生具のハブ体からの抜出しを効率良く防
止することができる。鈴音発生体は鈴音を発生するの
で、乗物の走行中、常に音を発生させても、乗物の運転
者のみならず歩行者にとっても軽快で耳障りでなく、抵
抗感が少ない。
【0026】取付け部に形成される開口の外側のテーパ
面の開き角度を、ハブ体を握り締める孔の開口における
開き角度より小さくすることにより、乗物用音発生具の
ハブ体への装着は簡単であるが、ハブ体からの抜出しを
効果的に防止することができる。また、鈴音発生体に設
けられる鈴を互いに接触可能な複数個とすることによ
り、単一の鈴を設ける場合と比較して鈴の位置が不安定
となっているので、自転車の走行速度が高くなって遠心
力が大きくなっても、風や車輪の振動によって常に音が
発生し易くなる。更に、本体を合成樹脂材料の型成形に
て成形することにより、一層、低コストで且つ容易に製
作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による乗物用音発生具の一実施例を示
す側面図である。
【図2】図1に示す乗物用音発生具の一部を断面で示し
た正面図である。
【図3】図1に示す乗物用音発生具を自転車の車輪を構
成するハブ体に装着した状態を示す図である。
【図4】この発明による乗物用音発生具の別の実施例を
ハブ体に装着した状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1,40 乗物用音発生具 2 本体 3 鈴音発生体 4 取付け部 5 掛止部 6 接続部 7,8 把持片 9 ボス 10 開口 11,11 テーパ面 13 フランジ 14,15 鈴 19 第1リング 20 第2リング 21 孔 30 ハブ体 31 タイヤ 34 スポーク取付け鍔部 37 スポーク 42 装飾された本体(人形) α テーパ面の開き角度 β 孔の開き角度

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗物の車輪を構成するハブ体に取付け可
    能な本体と、前記ハブ体への取付け位置と異なる位置に
    おいて前記本体に掛止された鈴から成る鈴音発生
    具備し、前記本体は、前記ハブ体に取付け可能な取付け
    部、前記鈴を振れ回り可能に掛止する掛止部、及び前記
    取付け部と前記掛止部と接続し且つ前記本体の前記ハブ
    体への取付け状態で前記ハブ体の径方向に延びる棒状の
    接続部を有しており、前記取付け部は、前記接続部が接
    続される側と反対側において前記ハブ体を押込み可能な
    開口と、前記開口に繋がり且つ弾性変形の戻り力によっ
    て前記ハブ体を握り締める孔とが形成された把持片、前
    記把持片の径方向内側に一体的に形成され且つ前記ハブ
    体に係合するボス、及び前記把持片の径方向外側に一体
    的に形成され且つ前記把持片の保形性を高めるフランジ
    を有していることから成る乗物用音発生具。
  2. 【請求項2】 前記取付け部の前記把持片は、前記開口
    に接続する外側に拡げられたテーパ面を有しており、前
    記ハブ体の前記取付け部への押込みを容易にすると共に
    前記ハブ体の前記取付け部からの抜出しを困難にするた
    め、前記テーパ面の開き角度は、前記孔の前記開口にお
    ける開き角度よりも小さくされていることから成る請求
    項1に記載の乗物用音発生具。
  3. 【請求項3】 前記鈴は、互いに接触可能に掛止された
    複数個の鈴であり、前記各鈴は、前記掛止部からの振れ
    回り長さが異なることから成る請求項1又は2に記載の
    乗物用音発生具。
  4. 【請求項4】 前記本体は、合成樹脂材料の型成形によ
    って一体成形されていることから成る請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の乗物用音発生具。
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