JP3134343B2 - バンドギャップ基準電圧発生回路 - Google Patents
バンドギャップ基準電圧発生回路Info
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- JP3134343B2 JP3134343B2 JP03111846A JP11184691A JP3134343B2 JP 3134343 B2 JP3134343 B2 JP 3134343B2 JP 03111846 A JP03111846 A JP 03111846A JP 11184691 A JP11184691 A JP 11184691A JP 3134343 B2 JP3134343 B2 JP 3134343B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は基準電圧発生回路に関
し、負帰還を用いて出力電圧を安定化する基準電圧発生
回路に関する。
し、負帰還を用いて出力電圧を安定化する基準電圧発生
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路では負帰還を用いて出力
電圧を安定化する定電圧回路が基準電圧源としてしばし
ば使用される。例えば特願平1−324386号公報に
記載の如きバンドギャップ基準電圧回路はその代表的な
ものであり、温度依存性の極めて小さい基準電圧源とし
てバイポーラ集積回路で頻繁に使用される。
電圧を安定化する定電圧回路が基準電圧源としてしばし
ば使用される。例えば特願平1−324386号公報に
記載の如きバンドギャップ基準電圧回路はその代表的な
ものであり、温度依存性の極めて小さい基準電圧源とし
てバイポーラ集積回路で頻繁に使用される。
【0003】図7(A)は従来のバンドギャップ基準電
圧発生回路の一例の回路図、同図(B)はその回路構成
図を示す。同図中、トランジスタQ3 〜Q6 及び抵抗R
4 で差動増幅器10が構成され、トランジスタQ7 ,Q
8 及び抵抗R5 で電流増幅器Aiが構成されており、定
電流源11は回路全体の動作電流を供給している。ここ
では、差動増幅器10の反転入力端子と非反転入力端子
とが同電位となるよう負帰還制御される。コンデンサC
1 は高周波数帯域での帰還電圧利得(ループゲイン)を
下げ発振を防ぐための位相補償コンデンサである。
圧発生回路の一例の回路図、同図(B)はその回路構成
図を示す。同図中、トランジスタQ3 〜Q6 及び抵抗R
4 で差動増幅器10が構成され、トランジスタQ7 ,Q
8 及び抵抗R5 で電流増幅器Aiが構成されており、定
電流源11は回路全体の動作電流を供給している。ここ
では、差動増幅器10の反転入力端子と非反転入力端子
とが同電位となるよう負帰還制御される。コンデンサC
1 は高周波数帯域での帰還電圧利得(ループゲイン)を
下げ発振を防ぐための位相補償コンデンサである。
【0004】ここで、抵抗R1 ,R2 夫々を流れる電流
をI1 ,I2 とし、トランジスタQ 1 のベース・エミッ
タ間電圧をVBE1 とする。トランジスタQ1 ,Q2 のベ
ース電流及び差動増幅器10の入力バイアス電流、オフ
セット等を無視すると出力電圧VBGは次式で表わされ
る。
をI1 ,I2 とし、トランジスタQ 1 のベース・エミッ
タ間電圧をVBE1 とする。トランジスタQ1 ,Q2 のベ
ース電流及び差動増幅器10の入力バイアス電流、オフ
セット等を無視すると出力電圧VBGは次式で表わされ
る。
【0005】
【数1】
【0006】(但しkはボルツマン定数、Tは絶対温
度、qは電子の電荷である。)右辺第1項のVBE1 は略
−2mV/℃の負の温度係数を持ち、一方I1 >I2 の
関係から第2項は正の温度係数を持つので抵抗R2 の値
を適当に選ぶことで出力電圧VBGの温度係数を零にでき
る。
度、qは電子の電荷である。)右辺第1項のVBE1 は略
−2mV/℃の負の温度係数を持ち、一方I1 >I2 の
関係から第2項は正の温度係数を持つので抵抗R2 の値
を適当に選ぶことで出力電圧VBGの温度係数を零にでき
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来回路は、トランジ
スタQ4 ,Q7 のベース・エミッタ間電圧降下が0.7
Vで、出力電圧VBGが1.2Vとすると、コンデンサC
1 のトランジスタQ7 のベースとの接続点Aはトランジ
スタQ7 のベース・エミッタ間電圧降下により略0.5
Vであり、コンデンサC1 のトランジスタQ4 のベース
との接続点BはトランジスタQ4 のベース・エミッタ間
電圧降下0.7Vと抵抗R4 の電圧降下0.1Vで略
0.8Vとなる。しかしトランジスタのベース・エミッ
タ間電圧降下は略−2mV/℃の温度特性を有してお
り、例えば温度が100℃上昇すると接続点Aが略0.
7Vで接続点Bが略0.6Vとなる。つまり、コンデン
サC1 両端の極性が温度変化によって逆転するためコン
デンサC1 としてPN接合を逆バイアス状態で使用する
ジャンクションコンデンサを使用できず、これに比して
チップ面積が大きなMOSコンデンサを使用しなければ
ならずチップ面積が大きくなっていた。
スタQ4 ,Q7 のベース・エミッタ間電圧降下が0.7
Vで、出力電圧VBGが1.2Vとすると、コンデンサC
1 のトランジスタQ7 のベースとの接続点Aはトランジ
スタQ7 のベース・エミッタ間電圧降下により略0.5
Vであり、コンデンサC1 のトランジスタQ4 のベース
との接続点BはトランジスタQ4 のベース・エミッタ間
電圧降下0.7Vと抵抗R4 の電圧降下0.1Vで略
0.8Vとなる。しかしトランジスタのベース・エミッ
タ間電圧降下は略−2mV/℃の温度特性を有してお
り、例えば温度が100℃上昇すると接続点Aが略0.
7Vで接続点Bが略0.6Vとなる。つまり、コンデン
サC1 両端の極性が温度変化によって逆転するためコン
デンサC1 としてPN接合を逆バイアス状態で使用する
ジャンクションコンデンサを使用できず、これに比して
チップ面積が大きなMOSコンデンサを使用しなければ
ならずチップ面積が大きくなっていた。
【0008】更に定電流源11は回路全体の動作電流及
び出力電流を供給するため、負荷に応じた出力電流の変
動も含めて定電流源11の電流駆動能力は大きくなけれ
ばならず、チップ面積が大きくなっていた。
び出力電流を供給するため、負荷に応じた出力電流の変
動も含めて定電流源11の電流駆動能力は大きくなけれ
ばならず、チップ面積が大きくなっていた。
【0009】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
差動増幅器の能動負荷を基準電圧より高い所定電位の点
に接続し、差動増幅器出力を2段のエミッタフォロアに
より出力することにより、出力電流が増大し、位相補償
コンデンサが小容量で小面積とすることを目的とする。
差動増幅器の能動負荷を基準電圧より高い所定電位の点
に接続し、差動増幅器出力を2段のエミッタフォロアに
より出力することにより、出力電流が増大し、位相補償
コンデンサが小容量で小面積とすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のバンドギャップ
基準電圧発生回路は、バンドギャップ回路からの出力を
位相補償コンデンサを設けた差動増幅器によって増幅
し、バンドギャップ電圧を出力するバンドギャップ基準
電圧発生回路において、差動増幅器の能動負荷であるカ
レントミラー回路を構成するトランジスタの共通エミッ
タを基準電圧の出力端子電位より高い所定電位の点に接
続し、差動増幅器の出力をエミッタに定電流源が接続さ
れたエミッタフォロアのPNPトランジスタで取り出
し、エミッタフォロアのPNPトランジスタの出力をエ
ミッタフォロアのNPNトランジスタで取り出して出力
する。
基準電圧発生回路は、バンドギャップ回路からの出力を
位相補償コンデンサを設けた差動増幅器によって増幅
し、バンドギャップ電圧を出力するバンドギャップ基準
電圧発生回路において、差動増幅器の能動負荷であるカ
レントミラー回路を構成するトランジスタの共通エミッ
タを基準電圧の出力端子電位より高い所定電位の点に接
続し、差動増幅器の出力をエミッタに定電流源が接続さ
れたエミッタフォロアのPNPトランジスタで取り出
し、エミッタフォロアのPNPトランジスタの出力をエ
ミッタフォロアのNPNトランジスタで取り出して出力
する。
【0011】
【作用】本発明においては、PNPトランジスタとNP
Nトランジスタとの2段のエミッタフォロアにより出力
電流が増大し、また周波数特性が良好で位相補償コンデ
ンサを小容量化でき、差動増幅器の能動負荷を基準電圧
より高い所定電位の点に接続しているため差動増幅器を
正常にバイアスでき、位相補償コンデンサの両端の極性
が温度変化で逆転しないためジャンクションコンデンサ
を使用して小面積化することができ、定電流源の消費電
流が小さく回路全体の消費電流を低減できる。
Nトランジスタとの2段のエミッタフォロアにより出力
電流が増大し、また周波数特性が良好で位相補償コンデ
ンサを小容量化でき、差動増幅器の能動負荷を基準電圧
より高い所定電位の点に接続しているため差動増幅器を
正常にバイアスでき、位相補償コンデンサの両端の極性
が温度変化で逆転しないためジャンクションコンデンサ
を使用して小面積化することができ、定電流源の消費電
流が小さく回路全体の消費電流を低減できる。
【0012】
【実施例】図1は本発明回路の第1実施例の回路図を示
す。同図中、図7と同一部分には同一符号を付し、その
説明を省略する。
す。同図中、図7と同一部分には同一符号を付し、その
説明を省略する。
【0013】図1中、ツェナーダイオードDZ と抵抗R
5 とNPNトランジスタQ9 は定電圧源を構成し、トラ
ンジスタQ9 のエミッタは出力端子20の電位VBG(例
えば1.2V)より大なる所定値V1 (例えば5V以
上)とされ、カレントミラー型能動負荷であるトランジ
スタQ5 ,Q6 の共通エミッタに接続されている。エミ
ッタフォロア構成のPNPトランジスタQ7 のエミッタ
は定電流源21を介して電源電圧VCCの電源端子22に
接続され、コレクタは接地されている。このトランジス
タのエミッタにはエミッタフォロア構成のNPNトラン
ジスタQ10のベースが接続され、トランジスタQ10のコ
レクタは電源端子22に接続され、エミッタは出力端子
20に接続されている。この出力端子20には抵抗
R1 ,R 2 夫々の一端が接続されている。
5 とNPNトランジスタQ9 は定電圧源を構成し、トラ
ンジスタQ9 のエミッタは出力端子20の電位VBG(例
えば1.2V)より大なる所定値V1 (例えば5V以
上)とされ、カレントミラー型能動負荷であるトランジ
スタQ5 ,Q6 の共通エミッタに接続されている。エミ
ッタフォロア構成のPNPトランジスタQ7 のエミッタ
は定電流源21を介して電源電圧VCCの電源端子22に
接続され、コレクタは接地されている。このトランジス
タのエミッタにはエミッタフォロア構成のNPNトラン
ジスタQ10のベースが接続され、トランジスタQ10のコ
レクタは電源端子22に接続され、エミッタは出力端子
20に接続されている。この出力端子20には抵抗
R1 ,R 2 夫々の一端が接続されている。
【0014】ここではPNPトランジスタQ7 のエミッ
タフォロアとNPNトランジスタQ 8 のエミッタフォロ
アとの2段のエミッタフォロアで出力回路を構成するこ
とにより、電流増幅度を増大させ、出力電流の増大及び
出力電圧の安定化を図っている。また、定電流源21の
出力電流I0 を適当な値に選定してカレントミラー能動
負荷のPNPトランジスタQ5 ,Q6 のベース電流とエ
ミッタフォロアのPNPトランジスタQ7 のベース電流
を略同一とすることにより、差動増幅器の入力オフセッ
トを最小の値にすることができる。
タフォロアとNPNトランジスタQ 8 のエミッタフォロ
アとの2段のエミッタフォロアで出力回路を構成するこ
とにより、電流増幅度を増大させ、出力電流の増大及び
出力電圧の安定化を図っている。また、定電流源21の
出力電流I0 を適当な値に選定してカレントミラー能動
負荷のPNPトランジスタQ5 ,Q6 のベース電流とエ
ミッタフォロアのPNPトランジスタQ7 のベース電流
を略同一とすることにより、差動増幅器の入力オフセッ
トを最小の値にすることができる。
【0015】また、トランジスタQ7 はコレクタが接地
されるため、コレクタがサブストレートに接続されたサ
ブストレートPNPトランジスタを使用でき、このサブ
ストレートPNPトランジスタはテラテルPNPトラン
ジスタに比して電流増幅度が高くなり、チップ面積が小
さくて済む。
されるため、コレクタがサブストレートに接続されたサ
ブストレートPNPトランジスタを使用でき、このサブ
ストレートPNPトランジスタはテラテルPNPトラン
ジスタに比して電流増幅度が高くなり、チップ面積が小
さくて済む。
【0016】また、トランジスタQ5 ,Q6 のエミッタ
には出力電圧VBG(1.2V)より高い電位V1 が印加
されるため、トランジスタQ5 ,Q6 夫々のベース・エ
ミッタ間電圧を0.7Vにとれて正常にバイアスでき、
差動増幅器を安定動作させることができる。
には出力電圧VBG(1.2V)より高い電位V1 が印加
されるため、トランジスタQ5 ,Q6 夫々のベース・エ
ミッタ間電圧を0.7Vにとれて正常にバイアスでき、
差動増幅器を安定動作させることができる。
【0017】また、上記の実施例ではトランジスタQ3
〜Q6 及び抵抗R4 で構成される差動増幅器の部分での
み電圧増幅を行なっており、抵抗R2 と位相補償コンデ
ンサC1 とで高周波数におけるループゲインが下げられ
ている。ループゲインAvLOO P は周波数が充分高いとき
次式で表わされる。
〜Q6 及び抵抗R4 で構成される差動増幅器の部分での
み電圧増幅を行なっており、抵抗R2 と位相補償コンデ
ンサC1 とで高周波数におけるループゲインが下げられ
ている。ループゲインAvLOO P は周波数が充分高いとき
次式で表わされる。
【0018】AvLOOP =α/(ωR2 C1 ) 但し、αはトランジスタQ1 ,Q2 、抵抗R1 ,R2 ,
R3 による減衰比、ωは角周波数である。
R3 による減衰比、ωは角周波数である。
【0019】従ってループゲインは抵抗R1 ,R2 ,R
3 とコンデンサC1 によって決定されて安定である。更
に差動増幅器以外は周波数特性が良好な分圧回路とエミ
ッタフォロア回路であり、回路全体の周波数特性が良好
である。つまり、エミッタフォロア回路を用いることに
より、コンデンサC1 は従来に比して小容量の3pF程
度で済む。従って、MOSコンデンサを使用しても小面
積化が可能になる。
3 とコンデンサC1 によって決定されて安定である。更
に差動増幅器以外は周波数特性が良好な分圧回路とエミ
ッタフォロア回路であり、回路全体の周波数特性が良好
である。つまり、エミッタフォロア回路を用いることに
より、コンデンサC1 は従来に比して小容量の3pF程
度で済む。従って、MOSコンデンサを使用しても小面
積化が可能になる。
【0020】また、コンデンサC1 の接続点Aはトラン
ジスタQ7 ,Q10のベース・エミッタ間電圧降下VBEが
相殺され出力電圧VBGつまり略1.2Vとなり、コンデ
ンサC1 の接続点BはトランジスタQ4 のVBEと抵抗R
4 の電圧降下0.1Vで略0.8Vとなる。例えば温度
が100℃上昇しても接続点Aは略1.2Vと変わら
ず、接続点Bは略0.6Vとなり、温度変化によってコ
ンデンサC1 の両端の極性が変わらない。従って、コン
デサC1 としてPN接合を逆バイアス状態で使用するジ
ャンクションコンデンサを使用することが可能となり、
チップ面積を小さくできる。
ジスタQ7 ,Q10のベース・エミッタ間電圧降下VBEが
相殺され出力電圧VBGつまり略1.2Vとなり、コンデ
ンサC1 の接続点BはトランジスタQ4 のVBEと抵抗R
4 の電圧降下0.1Vで略0.8Vとなる。例えば温度
が100℃上昇しても接続点Aは略1.2Vと変わら
ず、接続点Bは略0.6Vとなり、温度変化によってコ
ンデンサC1 の両端の極性が変わらない。従って、コン
デサC1 としてPN接合を逆バイアス状態で使用するジ
ャンクションコンデンサを使用することが可能となり、
チップ面積を小さくできる。
【0021】また、トランジスタQ7 ,Q10と2段のエ
ミッタフォロアを用いるので端子20の出力電流は数m
Aと従来の数十μAから大幅に大きくなる。加えて出力
電流の変化等による出力電圧VBGの変動も格段に小さく
なる。定電流源21は、トランジスタQ1 ,Q2 及び抵
抗R1 〜R3 の回路部分と差動増幅器夫々の動作電流と
エミッタフォロアのトランジスタQ7 のバイアス電流及
びエミッタフォロアのトランジスタQ10のベース電流を
供給しているだけで大きな出力電流はトランジスタQ10
が供給している。従来は出力の変動分を見込んで電流源
の電流値を大きめに設定していたがその変動分も増幅率
分の1になるのでそのマージンも小さくなるため回路全
体の消費電流は例えば訳130μAとなり、従来回路の
消費電流が170μAであるのに対して小さくなる。上
記実施例では図7の従来回路に対してトランジスタ
Q9 ,Q10、抵抗R5 、ツェナーダイオードDZ を追加
しているにも拘らず、コンデンサC1 にジャンクション
コンデンサを使用てき、定電流源21を小型化できるた
めチップ面積は図1の実施例のものの方が小さくなる。
ミッタフォロアを用いるので端子20の出力電流は数m
Aと従来の数十μAから大幅に大きくなる。加えて出力
電流の変化等による出力電圧VBGの変動も格段に小さく
なる。定電流源21は、トランジスタQ1 ,Q2 及び抵
抗R1 〜R3 の回路部分と差動増幅器夫々の動作電流と
エミッタフォロアのトランジスタQ7 のバイアス電流及
びエミッタフォロアのトランジスタQ10のベース電流を
供給しているだけで大きな出力電流はトランジスタQ10
が供給している。従来は出力の変動分を見込んで電流源
の電流値を大きめに設定していたがその変動分も増幅率
分の1になるのでそのマージンも小さくなるため回路全
体の消費電流は例えば訳130μAとなり、従来回路の
消費電流が170μAであるのに対して小さくなる。上
記実施例では図7の従来回路に対してトランジスタ
Q9 ,Q10、抵抗R5 、ツェナーダイオードDZ を追加
しているにも拘らず、コンデンサC1 にジャンクション
コンデンサを使用てき、定電流源21を小型化できるた
めチップ面積は図1の実施例のものの方が小さくなる。
【0022】更に、定電流源21の電圧降下をVCEとす
ると、出力電圧VBEとトランジスタQ10のVBEとにより
電源電圧VCCは次式の関係となる。
ると、出力電圧VBEとトランジスタQ10のVBEとにより
電源電圧VCCは次式の関係となる。
【0023】VCC≧VBG+VCE+VBE ここで、例えばVBGが1.2V、VCEが0.1V、VBE
が0.7Vとすると、回路はVCCが2V以上で正常に動
作し、従来に比して電源電圧VCCが低くて済む。
が0.7Vとすると、回路はVCCが2V以上で正常に動
作し、従来に比して電源電圧VCCが低くて済む。
【0024】図2〜図5は本発明回路の他の実施例の回
路図を示す。
路図を示す。
【0025】図2の実施例はツェナーダイオードDZ と
抵抗R5とトランジスタQ9 との定電圧源の代りにNP
NトランジスタQ11,Q12及び定電流源23を設けてい
る。トランジスタQ11はコレクタを電源端子22に接続
され、エミッタをトランジスタQ5 ,Q6 の共通エミッ
タに接続され、そのベース・コレクタ間に定電流源23
が接続されている。トランジスタQ11のベースにはトラ
ンジスタQ12のエミッタに接続され、トランジスタQ12
はベースをトランジスタQ7 のエミッタに接続され、コ
レクタを接地されている。
抵抗R5とトランジスタQ9 との定電圧源の代りにNP
NトランジスタQ11,Q12及び定電流源23を設けてい
る。トランジスタQ11はコレクタを電源端子22に接続
され、エミッタをトランジスタQ5 ,Q6 の共通エミッ
タに接続され、そのベース・コレクタ間に定電流源23
が接続されている。トランジスタQ11のベースにはトラ
ンジスタQ12のエミッタに接続され、トランジスタQ12
はベースをトランジスタQ7 のエミッタに接続され、コ
レクタを接地されている。
【0026】このため、各トランジスタのベース・エミ
ッタ間電圧をVBEとすると、トランジスタQ5 ,Q6 の
共通エミッタの電位は、端子20の電位VBGにトランジ
スタQ10及びQ12のVBEが加算され、トランジスタQ11
のVBEが減算されるためにV BG+VBEに固定される。
ッタ間電圧をVBEとすると、トランジスタQ5 ,Q6 の
共通エミッタの電位は、端子20の電位VBGにトランジ
スタQ10及びQ12のVBEが加算され、トランジスタQ11
のVBEが減算されるためにV BG+VBEに固定される。
【0027】図3の実施例では、定電圧源の代りにPN
PトランジスタQ13と定電流源24を設けている。トラ
ンジスタQ13はベースを端子20に接続され、コレクタ
を接地され、エミッタは定電流源24を介して電源端子
22に接続されている。この実施例でもトランジスタQ
5 ,Q6 の共通エミッタはトランジスタQ13により、端
子20の電位VBGにトランジスタQ13のVBEが加算され
るためにVBG+VBEに固定される。
PトランジスタQ13と定電流源24を設けている。トラ
ンジスタQ13はベースを端子20に接続され、コレクタ
を接地され、エミッタは定電流源24を介して電源端子
22に接続されている。この実施例でもトランジスタQ
5 ,Q6 の共通エミッタはトランジスタQ13により、端
子20の電位VBGにトランジスタQ13のVBEが加算され
るためにVBG+VBEに固定される。
【0028】図4の実施例では、定電圧源の代りに、N
PNトランジスタQ14とダイオードD1 が設けられてい
る。トランジスタQ14はエミッタをトランジスタQ5 ,
Q6 の共通エミッタに接続され、ベースを定電流源21
とダイオードD1 のアノードとに接続されコレクタを電
源端子22に接続されている。ダイオードD1 のカソー
ドはトランジスタQ7 のエミッタ及びトランジスタQ10
のベースに接続されている。
PNトランジスタQ14とダイオードD1 が設けられてい
る。トランジスタQ14はエミッタをトランジスタQ5 ,
Q6 の共通エミッタに接続され、ベースを定電流源21
とダイオードD1 のアノードとに接続されコレクタを電
源端子22に接続されている。ダイオードD1 のカソー
ドはトランジスタQ7 のエミッタ及びトランジスタQ10
のベースに接続されている。
【0029】この実施例でもダイオードD1 のPN接合
の順方向電圧降下をVBEとしてトランジスタQ5 ,Q6
の共通エミッタの電位は端子20の電位VBEにトランジ
スタQ10及びダイオードD1 のVBEが加算され、トラン
ジスタQ14のVBEが減算されるためにVBG+VBEに固定
される。
の順方向電圧降下をVBEとしてトランジスタQ5 ,Q6
の共通エミッタの電位は端子20の電位VBEにトランジ
スタQ10及びダイオードD1 のVBEが加算され、トラン
ジスタQ14のVBEが減算されるためにVBG+VBEに固定
される。
【0030】図5の実施例では、PNPトランジスタQ
15を設けており、更にトランジスタQ10の後段にトラン
ジスタQ16を設けている。トランジスタQ5 ,Q6 のエ
ミッタは電源端子22に接続され、トランジスタQ5 ,
Q6 のベース及びトランジスタQ6 のコクレタにトラン
ジスタQ15のエミッタが接続されており、トランジスタ
Q15はベースをトランジスタQ5 のコレクタに接続さ
れ、コレクタをトランジスタQ7 のベース及びトランジ
スタQ4 のコレクタに接続されている。また、トランジ
スタQ10のエミッタはNPNトランジスタQ16のベース
に接続されると共に抵抗R6 を介して出力端子20に接
続されており、トランジスタQ16はコレクタを電源端子
22に接続され、エミッタを出力端子20に接続されて
トランジスタQ10とダーリントン接続構成になってい
る。
15を設けており、更にトランジスタQ10の後段にトラン
ジスタQ16を設けている。トランジスタQ5 ,Q6 のエ
ミッタは電源端子22に接続され、トランジスタQ5 ,
Q6 のベース及びトランジスタQ6 のコクレタにトラン
ジスタQ15のエミッタが接続されており、トランジスタ
Q15はベースをトランジスタQ5 のコレクタに接続さ
れ、コレクタをトランジスタQ7 のベース及びトランジ
スタQ4 のコレクタに接続されている。また、トランジ
スタQ10のエミッタはNPNトランジスタQ16のベース
に接続されると共に抵抗R6 を介して出力端子20に接
続されており、トランジスタQ16はコレクタを電源端子
22に接続され、エミッタを出力端子20に接続されて
トランジスタQ10とダーリントン接続構成になってい
る。
【0031】この実施例では、トランジスタQ5 ,Q6
にQ15を追加してカレントミラー回路の精度を向上させ
ている。またトランジスタQ10とQ16のダーリントン接
続により出力電流を数十mAに増大させている上記図2
〜図5の実施例でも大出力電流を得ることができ、コン
デンサC1 の容量が小さくチップ面積が小さくて済み、
回路の消費電流が低減され、電源電圧VCCが低くて済む
ことは図1の実施例と同様である。ただ、図4,図5の
実施例では電源電圧VCCがVBG+2・VBE以上、例えば
2.7V以上必要となる。
にQ15を追加してカレントミラー回路の精度を向上させ
ている。またトランジスタQ10とQ16のダーリントン接
続により出力電流を数十mAに増大させている上記図2
〜図5の実施例でも大出力電流を得ることができ、コン
デンサC1 の容量が小さくチップ面積が小さくて済み、
回路の消費電流が低減され、電源電圧VCCが低くて済む
ことは図1の実施例と同様である。ただ、図4,図5の
実施例では電源電圧VCCがVBG+2・VBE以上、例えば
2.7V以上必要となる。
【0032】なお、カレントミラー回路の精度を上げる
ために、トランジスタQ5 ,Q6 夫々にエミッタ抵抗を
追加しても良く、図5の如くトランジスタQ15を追加し
ても良く、またトランジスタQ5 ,Q6 を単一のマルチ
コレクタPNPトランジスタに代えて小面積化しても良
い。エミッタフォロアの出力回路は3段以上のエミッタ
フォロア又はダーリントン接続により出力を行なっても
良く、またレベルシフトダイオードを追加もしくはレベ
ルシフトダイオードに置き換えたものであっても良く、
更にプッシュプル出力としたものであっても良く、上記
実施例に限定されない。
ために、トランジスタQ5 ,Q6 夫々にエミッタ抵抗を
追加しても良く、図5の如くトランジスタQ15を追加し
ても良く、またトランジスタQ5 ,Q6 を単一のマルチ
コレクタPNPトランジスタに代えて小面積化しても良
い。エミッタフォロアの出力回路は3段以上のエミッタ
フォロア又はダーリントン接続により出力を行なっても
良く、またレベルシフトダイオードを追加もしくはレベ
ルシフトダイオードに置き換えたものであっても良く、
更にプッシュプル出力としたものであっても良く、上記
実施例に限定されない。
【0033】また、差動増幅器の前段のトランジスタQ
1 ,Q2、抵抗R1 〜R3 の回路についても、図6に示
す如くトランジスタQ2 と抵抗R3 とを入れ換えて構成
する等、その目的を変えない範囲で変形、追加を行なっ
ても良い。また図1,図6の実施例ではツェナーダイオ
ードDZ を用いて電位V1 を発生しているが、他の定電
圧回路で電位V1 を発生しても良い。更に図2,図3夫
々のトランジスタQ12,Q13夫々はダイオードに置き換
えても良く、上記実施例に限定されない。
1 ,Q2、抵抗R1 〜R3 の回路についても、図6に示
す如くトランジスタQ2 と抵抗R3 とを入れ換えて構成
する等、その目的を変えない範囲で変形、追加を行なっ
ても良い。また図1,図6の実施例ではツェナーダイオ
ードDZ を用いて電位V1 を発生しているが、他の定電
圧回路で電位V1 を発生しても良い。更に図2,図3夫
々のトランジスタQ12,Q13夫々はダイオードに置き換
えても良く、上記実施例に限定されない。
【0034】
【発明の効果】上述の如く、本発明の基準電圧発生回路
によれば出力電流が増大し、位相補償コンデンサが小容
量となるのでMOSコンデンサを使用してもチップ面積
を小さくでき、またジャンクションコンデンサを使用す
ることができるのでチップ面積を更に小さくすることが
できるため、実用上きわめて有用である。
によれば出力電流が増大し、位相補償コンデンサが小容
量となるのでMOSコンデンサを使用してもチップ面積
を小さくでき、またジャンクションコンデンサを使用す
ることができるのでチップ面積を更に小さくすることが
できるため、実用上きわめて有用である。
【図1】本発明回路の一実施例の回路図である。
【図2】本発明回路の他の実施例の回路図である。
【図3】本発明回路の他の実施例の回路図である。
【図4】本発明回路の他の実施例の回路図である。
【図5】本発明回路の他の実施例の回路図である。
【図6】本発明回路の他の実施例の回路図である。
【図7】従来回路の回路図及び回路構成図である。
Q1 〜Q16 トランジスタ R1 〜R6 抵抗 C1 位相補償コンデンサ
Claims (1)
- 【請求項1】 バンドギャップ回路からの出力を位相補
償コンデンサを設けた差動増幅器によって増幅し、バン
ドギャップ電圧を出力するバンドギャップ基準電圧発生
回路において、該差動増幅器の能動負荷であるカレント
ミラー回路を構成するトランジスタの共通エミッタを基
準電圧の出力端子電位より高い所定電位の点に接続し、
該差動増幅器の出力をエミッタに定電流源が接続された
エミッタフォロアのPNPトランジスタで取り出し、該
エミッタフォロアのPNPトランジスタの出力をエミッ
タフォロアのNPNトランジスタで取り出して出力する
ことを特徴とするバンドギャップ基準電圧発生回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03111846A JP3134343B2 (ja) | 1991-05-16 | 1991-05-16 | バンドギャップ基準電圧発生回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03111846A JP3134343B2 (ja) | 1991-05-16 | 1991-05-16 | バンドギャップ基準電圧発生回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04338811A JPH04338811A (ja) | 1992-11-26 |
JP3134343B2 true JP3134343B2 (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=14571634
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03111846A Expired - Fee Related JP3134343B2 (ja) | 1991-05-16 | 1991-05-16 | バンドギャップ基準電圧発生回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3134343B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5861736A (en) * | 1994-12-01 | 1999-01-19 | Texas Instruments Incorporated | Circuit and method for regulating a voltage |
JP5040397B2 (ja) * | 2007-03-28 | 2012-10-03 | 富士電機株式会社 | 基準電圧回路 |
-
1991
- 1991-05-16 JP JP03111846A patent/JP3134343B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04338811A (ja) | 1992-11-26 |
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Legal Events
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