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JP3129060B2 - 自動車用シート - Google Patents

自動車用シート

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JP3129060B2
JP3129060B2 JP05271514A JP27151493A JP3129060B2 JP 3129060 B2 JP3129060 B2 JP 3129060B2 JP 05271514 A JP05271514 A JP 05271514A JP 27151493 A JP27151493 A JP 27151493A JP 3129060 B2 JP3129060 B2 JP 3129060B2
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seat
band
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preventing
hook
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昌人 市川
信成 山本
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Suzuki Motor Co Ltd
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チャイルドシート支持
用のテザーアンカーフックが係着されるテザーアンカー
ハンガと、シートバック及びシートクッションを重ね合
わせた状態で折畳んで車体フロア上に起立配置したとき
の倒れ防止を図るシート倒れ防止用バンドとを前記シー
トバックにそれぞれ具備する自動車用シートに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図8はこの種の従来の自動車用シート
(リヤシート)30を示すものであって、同図におい
て、31はシートクッション、32はこのシートクッシ
ョン31に対して折畳み可能に構成されたシートバッ
ク、33はシートクッション31及びシートバック32
から成る自動車用シート30上に設置されて使用される
チャイルドシート(子供用シート)である。
【0003】図8に示すように、上述の自動車用シート
30には、そのシートバック32の後面32aの上端縁
箇所にテザーアンカーハンガ34がボルトS1 にて取付
けられると共に、テザーアンカーハンガ34の近傍箇所
(テザーアンカーハンガ34の取付位置とは別の箇所)
にシート倒れ防止用バンド35の一端部がスクリューS
2 にて回転可能の状態で取付けられている。
【0004】しかして、チャイルドシート33に形成さ
れたベルト挿通孔33aに保持ベルト36を挿通してそ
の両端を車体側に固定すると共に、チャイルドシート3
3の上端にベルト37を介して連結されたテザーアンカ
ーフック38を前記テザーアンカーハンガ34に係着す
ることにより、チャイルドシート33が自動車用シート
30上に固定状態で設置されるように構成されている。
【0005】また、チャイルドシート33の不使用時に
は、シートバック32をシートクッション31の側に前
傾させて2つ折りに重ね合わせてから図9に示すように
2つ折りの自動車用シート30を車体フロア39上に起
立配置させた状態にすることにより、車室後部のスペー
スを広くし得るようになっている。
【0006】この場合、シート倒れ防止用バンド35の
先端の係着金具40を車体フロア39のフック部41に
引っ掛けることにより、折り畳み状態の下での自動車用
シート30の倒れを防止するようにしている。
【0007】なお、上述のシート倒れ防止用バンド35
の裏面側の両端部には、図10に明示するように帯状の
ゴムバンド42が縫付けられており、このゴムバンド4
2の弾性力(引っ張り力)にてシート倒れ防止用バンド
35が収縮方向に常時附勢されている。このようにゴム
バンド42をシート倒れ防止用バンド35の裏面側に設
けるようにしているのは、シート前倒し時に前記バンド
35を伸ばして係着金具40をフック部41に引っ掛け
る操作を可能ならしめ、しかも、自動車の急発振や急停
止時等に前倒し状の自動車シート30が揺れを生じても
係着金具40のフック部41への係着状態をゴムバンド
42の引っ張り力にて確実に維持せしめるようにするた
めである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如き従来の自動車用シート30では、次のような不具合
がある。すなわち、テザーアンカーハンガ34とシート
倒れ防止用バンド35とは、それぞれ異なる2箇所に別
個に取付けなければならないため各2組のボルト,ナッ
ト,ワッシャ等の取付部品を必要とする上に、これらの
取付作業を個々に行わなければならないため、部品点数
及び作業工数が多くなるという問題点がある。
【0009】また、自動車用シート30上にチャイルド
シート33を乗せてこれを固定支持すべくテザーアンカ
ーフック38をテザーアンカーハンガ34に係着しよう
とする際に、操作者の不注意によりテザーアンカーフッ
ク38がテザーアンカーハンガ34付近のシートバック
32の表皮部分32bに不測に当たってこの表皮部分3
2bを傷付けてしまうおそれがある。さらに、テザーア
ンカーフック38がテザーアンカーハンガ34に係着さ
れている状態の下では、自動車の振動やチャイルドシー
ト33に着座している幼児等の動き等により、テザーア
ンカーフック38が表皮部分32bに当たってこの表皮
部分32bを傷付けてしまうおそれもある。
【0010】一方、自動車用シート30の通常状態時す
なわちシート倒れ防止用バンド35の不使用時には、こ
のバンド35は固定されることなくスクリューS2 を中
心に回転可能な状態にあり、車両走行中には図7に示す
ように垂れ下がった状態で常にブラブラした動きを生
じ、見栄え(外観性)が非常に悪いのが実状である。
【0011】そこで、このような不具合を解消するため
には、シート倒れ防止用バンド35をテザーアンカーハ
ンガ34とシートバック32の表皮との間に介在させて
これらを共締固定するようにしたいわゆるサンドイッチ
構成を採用し、シート倒れ防止用バンド35をテザーア
ンカーフック38の下敷き部材として機能させることが
考えられる。このような構成を採用した場合には、テザ
ーアンカーフック38によるシートバック表皮の損傷が
防止されると共に、ボルト等の取付け部材の部品点数の
削減及び外観性の向上を図ることが可能となる。
【0012】しかしながら、この場合には、シート倒れ
防止用バンド35がテザーアンカーフック38の下敷き
部材として機能するため、シート倒れ防止用バンド35
自体にテザーアンカーフック38が接触して擦り傷等の
損傷を生じることとなり、長期間にわたり使用している
と、シート前倒し時における前記バンド35の強度を充
分に得ることができなくなるおそれがある。
【0013】本発明は、このような実状に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、シート前倒し時における
シート倒れ防止用バンドの係着状態を維持するための引
っ張り力を常に作用させることができる上に、シート倒
れ防止用バンドをテザーアンカーフックの下敷き部材と
する構造を採用した場合にもシート倒れ防止用バンドが
損傷を受けるのを防止できるような自動車シートを提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、チャイルドシート支持用のテザーア
ンカーフックが係着されるテザーアンカーハンガと、シ
ートバック及びシートクッションを重ね合わせた状態で
折畳んで車体フロア上に起立配置したときの倒れ防止を
図るシート倒れ防止用バンドとを前記シートバックにそ
れぞれ具備する自動車用シートにおいて、前記シート倒
れ防止用バンドの周囲に弾性材製のブーツ部材を配設し
て成るバンド部材を構成し、前記テザーアンカハンガと
シートバックの表皮との間に前記バンド部材を介在させ
た状態で前記テザーアンカハンガ及びバンド部材の一端
部を前記シートバックに固定するようにしている。
【0015】
【作用】シート倒れ防止用バンドには弾性材製のブーツ
部材の引っ張り力が常時作用され、これにより、車体へ
のシート倒れ防止用バンドの係着状態を常に維持するこ
とが可能である。また、シート倒れ防止用バンドはブー
ツ部材にて周囲を覆われた状態になるため、シート倒れ
防止用バンドをテザーアンカーフックの下敷き部材とし
ても、このバンドにテザーアンカーフックが直接的に接
触することなく前記ブーツ部材に接触することとなる。
そのため、テザーアンカーフックによりシート倒れ防止
用バンドが擦り傷等の損傷を受けるのが防止される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1〜図7
を参照して説明する。
【0017】図1は本例の自動車用シート1を示すもの
であって、この自動車用シート1は四輪自動車のリヤシ
ートである。そして、この自動車用シート1上には必要
に応じてチャイルドシート2が載置され、後述の如く、
自動車用シート1上の所定位置に固定支持されるように
構成されている。
【0018】上述の自動車用シート1は、乗員が着座す
るシートクッション3と、着座者の背もたれとなるシー
トバック4とから成り、シートバック4はシートクッシ
ョン3に対して前倒(回動)されて2つ重ねに折畳まれ
ると共に、2つ重ねに折畳まれた自動車用シート1の全
体が図5に示すように起立配置されるようになってい
る。
【0019】また、図1及び図5に示すように、前記シ
ートバック4の背面4a側には、その上端縁であってか
つ左右方向のほぼ中央箇所に、チャイルドシート支持用
のテザーアンカーハンガ5と、シート倒れ防止用バンド
6(図2及び図4参照)を内蔵するバンド部材14の一
端部が1本のボルト7にて共締めされている。
【0020】さらに具体的に述べると、まず、チャイル
ドシート支持用のテザーアンカーハンガ5は、図2に明
示するように矩形の鋼製板材の中間部分に段差部8を屈
曲成形してなるものであり、一端部5aにボルト挿通孔
(図示せず)が形成されると共に、他端部にフック係着
孔10が形成されている。
【0021】一方、シート倒れ防止用バンド6は可撓性
を有する布製部材等から成り、図3に示すように、一端
部6aにボルト挿通孔11が形成されると共に、他端部
6bに係着金具12が取付けられている。
【0022】そして、上述のシート倒れ防止用バンド6
の周囲には、適度の弾性を有するゴム製の2枚の帯材1
3a,13bをその両端部P,Qで縫い合わせて成るブ
ーツ部材(ゴムブーツ)13が配設されており、このブ
ーツ部材13にてシート倒れ防止用バンド6の全体が覆
われている。かくして、シート倒れ防止用バンド6,ブ
ーツ部材13及び係着金具12により1つのバンド部材
14が構成され、ブーツ部材13内にシート倒れ防止用
バンド6が内蔵されている。また、このバンド部材14
の一端部14aには、前記バンド6のボルト挿通孔11
と、このボルト挿通孔11に対応するブーツ部材13の
一対のボルト挿通孔15にて1つのボルト挿通孔16が
形成されている。
【0023】なお、上述のバンド部材14の不使用時に
あっては、図4に示すように、ブーツ部材13が収縮状
態の下におかれ、シート倒れ防止用バンド6がこのブー
ツ部材13の内部において弛んだ状態となされるように
構成されている。
【0024】しかして、上述のテザーアンカーハンガ5
及びバンド部材14の一端部5a,14aは互いに重ね
合わされてシートバック4の後面上部箇所に共締めにて
取付けられており、ブーツ部材13はシートバック4の
表皮とテザーアンカーハンガ5との間に介在された状態
になっている。
【0025】なお、この場合、テザーアンカーハンガ5
は上下方向に沿って延びるように配置され、そのフック
係着孔10が一端部5aの真上箇所であってかつシート
バック4の上端面4bより僅かに低い位置に配置されて
いる。また、バンド部材14はその一端部14aから上
方に向かうように配置され、その他端部14bの係着金
具12がシートバック4の上端面4b上にまで延び得る
ように構成されている。そして、図示を省略したが、バ
ンド部材14の他端部14bはシートバック4の上端面
4bにベルベット式ファスナ等の手段にて着脱可能に係
着されるように構成されている。
【0026】一方、自動車用シート1上に設置されて使
用されるチャイルドシート2には、図1に示すように、
その後部下端の角部にベルト挿通孔20が設けられてい
る。そして、チャイルドシート2の上部中央箇所には、
先端部にテザーアンカーフック21を備えた保持ベルト
22が取付けられている。また、図5に示すように、車
体フロア24には自動車シート1に対応する部分に段差
部25が設けられ、この段差部25にフック26が設け
られている。
【0027】次に、このような構成の本例の自動車用シ
ート1の使用態様について述べると、以下の通りであ
る。
【0028】まず、チャイルドシート2を使用しない通
常の場合には、バンド部材14の他端部14bを図外の
ベルベット式ファスナ等にてシートバック4の上端面4
bに固定した状態とし、これにより、シート倒れ防止用
バンド6を含むバンド部材14の全体をぶらつきなくシ
ートバック4に止着しておく。このようにすれば、バン
ド部材14はシートバック4と一体の状態となり、この
バンド部材14の垂れ下がりやぶらつき等による外観性
の悪化を来すような事態を来さずに済む。
【0029】また、必要に応じて自動車用シート1上に
チャイルドシート2を設置して使用する場合には、ま
ず、自動車用シート1のシートクッション3上にチャイ
ルドシート2を乗せ、チャイルドシート2のベルト挿通
孔20に挿通した支持ベルト27(図1参照)の両端を
車体フロア24に弛みなく適度に緊張させて固定する。
【0030】そして、テザーアンカーフック21を前記
シートバック4側のテザーアンカーハンガ5に係着す
る。これにより、チャイルドシート2を前記ベルト2
2,27にて自動車用シート1上に固定支持する。
【0031】一方、車室後部のスペースを広くするため
に自動車用シート1を折畳み状態にする場合には、ま
ず、バンド部材14の他端部6bの止着状態を解除して
自由状態にする。しかる後、シートクッション3とシー
トバック4との間のロックを解除してシートバック4を
前方に回動させることによりこれらを互いに重ね合わせ
て2つ折りの折畳み状態とし、次いでこの折畳み状態の
自動車用シート1を図外のヒンジを中心に回動させて図
5に示す如く上下方向に起立させた状態にする。これに
伴い、シートバック4の後面4aが前面側に配置される
と共に、テザーアンカーハンガ5及びバンド部材14が
倒立されて前方側の下部位置に吊下状態で配置されるこ
ととなる。
【0032】この状態の下で、バンド部材14の係着金
具12を図6において矢印Bで示すようにブーツ部材1
3の弾性力に抗して下方に引っ張り、図7において矢印
Cで示すように車体フロア24のフック26に係着金具
12を係着する。これにより、前記フック26への係着
金具12の係着状態はブーツ部材13の引っ張り力(弾
性復元力)にて維持されると共に、緊張状態に近い状態
となされたシート倒れ防止用バンド6にて自動車用シー
ト1の車両後方(図5の矢印a方向)への回動が阻止さ
れる。また、自動車用シート1の車両前方(図5の矢印
b方向)への回動は前記ヒンジによる自動車用シート1
と車体フロア24との結合部分にて阻止される。その結
果、自動車用シート1は車両前後方向の何れの方向にも
倒れ防止が図られた状態で起立配置される。
【0033】このような構成の自動車シート1によれ
ば、テザーアンカーハンガ5及びバンド部材14を1本
のボルト7にて共締めするようにしたので、これらを別
々に取付ける場合に比べて、ボルト等の取付部材の部品
点数及び取付作業工数を削減でき、自動車シート1のコ
ストダウンを図ることができる。
【0034】しかも、本例によれば、自動車シート1上
へのチャイルドシート2の設置時においては、テザーア
ンカーハンガ5に係着されたテザーアンカーフック21
の下部にバンド部材14が存在し、テザーアンカーフッ
ク21とシートバック4の表皮との間にはこのバンド部
材14が介在されることとなる。従って、このバンド部
材14がテザーアンカーフック21の下敷き部材として
の機能を果たすこととなり、テザーアンカーフック21
がシートバック4の表皮に直接的に接触するおそれがな
い。このため、テザーアンカーハンガ5へのテザーアン
カーフック21の係着操作時にこのテザーアンカーフッ
ク21を不用意に取り扱っても、或いは、係着状態の下
で自動車の振動等に伴ってテザーアンカーフック21が
揺動しても、シートバック4の表皮がテザーアンカーフ
ック21から損傷を受けるような事態を回避することが
できる。
【0035】さらに、本例によれば、このような実用的
な作用効果を奏し得るのに加えて、下敷き部材としての
シート倒れ防止用バンド6の保護を図ることができる。
すなわち、シートバック4の表皮のプロテクタとして機
能するシート倒れ防止用バンド6はその周囲がゴム製の
ブーツ部材13にて覆われているため、チャイルドシー
ト2の使用時にシート倒れ防止用バンド6がシートバッ
ク4の表皮とテザーアンカーフック21との間に挟まれ
ても、このバンド6にテザーアンカーフック21が直接
に当接することがなくこれらの間に前記ブーツ部材13
が介在されることになる。このため、前記ブーツ部材1
3がシート倒れ防止用バンド6のプロテクタとして機能
し、従ってシート倒れ防止用バンド6が損傷を受けて充
分な支持強度が得られなくなるような事態を来すのを防
止することができる。
【0036】なお、シート前倒し状態の下でのシート倒
れ防止用バンド6の使用時には、ブーツ部材13の引っ
張り力にて係着金具12とフック26との間の係着状態
を維持させることができる。従って、起立配置された自
動車用シート1が自動車の発進や停止に伴う振動により
図5において矢印b方向に振れた時に、係着金具12が
フック26から外れて、自動車用シート1が図5におい
て矢印a方向に倒れてしまうようなことを回避すること
ができる。
【0037】また、上述のように、シート倒れ防止用バ
ンド6をブーツ部材13にて覆うようにしているので、
このシート倒れ防止用バンド6は外部から見えないこと
となる。従って、本例の場合には、従来行っていたシー
ト倒れ防止用バンド6の外観性向上のための染色を行わ
ずに済み、その結果、シート倒れ防止用バンド6の製造
が簡単になりコストダウンが可能となる。
【0038】以上、本発明の一実施例につき述べたが、
本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明
の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能であ
る。例えば、既述の実施例ではゴム製のブーツ部材13
を用いるようにしたが、ゴム製以外にも適度な弾性を有
する各種の弾性材製ブーツ部材を使用するようにしても
よい。また、シート倒れ防止用バンド6をブーツ部材1
3にて覆うための構成は、適宜に選択可能である。
【0039】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、シート倒れ防止
用バンドの周囲に弾性材製のブーツ部材を配設して成る
バンド部材を構成し、テザーアンカハンガとシートバッ
クの表皮との間にバンド部材を介在させた状態でテザー
アンカハンガ及びバンド部材の一端部をシートバックに
固定するようにしたものであるから、シート前倒し時に
おけるシート倒れ防止用バンドの係着状態を維持するた
めの引っ張り力を弾性材製のブーツ部材にて常に作用さ
せることができる上に、シート倒れ防止用バンドをテザ
ーアンカーフックの下敷き部材としかつシートバック表
皮のプロテクタとする構造を採用した場合にもシート倒
れ防止用バンドがテザーアンカーフックにて損傷を受け
るのを防止できる。従って、長期間の使用後においても
シート倒れ防止用バンドの機能劣化を回避でき、シート
倒れ防止用バンドを長期に使用しても保持強度を充分に
確保することができる。
【0040】さらに、本発明によれば、シート倒れ防止
用バンドの周囲をブーツ部材にて覆うようにしたことに
より、このシート倒れ防止用ベルトは外部から見えない
部材となる。このため、シート倒れ防止用ベルトに外観
向上のための染色を施さなくてもよくなり、シート倒れ
防止用ベルトの製造に際して染色工程を省略できてシー
ト倒れ防止用ベルトのコストダウンを図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車用シートの斜視図である。
【図2】本発明に係る自動車用シートのシートバックの
上部部分を示す斜視図である。
【図3】チャイルドシートを保持するために用いられる
ベルト部材の斜視図である。
【図4】図3におけるA−A線断面図である。
【図5】本発明に係る自動車用シートを折畳んだ状態を
示す斜視図である。
【図6】ベルト部材の係着金具をフックに係着する前の
状態を示す断面図である。
【図7】ベルト部材の係着金具をフックに係着した状態
を示す断面図である。
【図8】従来の自動車用シートの斜視図である。
【図9】従来の自動車用シートを折畳んだ状態を示す斜
視図である。
【図10】従来の自動車用シートに用いられているシー
ト倒れ防止用バンドの斜視図である。
【符号の説明】
1 自動車用シート 2 チャイルドシート 3 シートクッション 4 シートバック 5 テザーアンカーハンガ 6 シート倒れ防止用バンド 7 ボルト 12 係着金具 13 ブーツ部材 14 バンド部材 21 テザーアンカーフック 22 保持ベルト 26 フック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/30 B60N 2/28 B60N 2/44

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャイルドシート支持用のテザーアンカ
    ーフックが係着されるテザーアンカーハンガと、シート
    バック及びシートクッションを重ね合わせた状態で折畳
    んで車体フロア上に起立配置したときの倒れ防止を図る
    シート倒れ防止用バンドとを前記シートバックにそれぞ
    れ具備する自動車用シートにおいて、前記シート倒れ防
    止用バンドの周囲に弾性材製のブーツ部材を配設して成
    るバンド部材を構成し、前記テザーアンカハンガとシー
    トバックの表皮との間に前記バンド部材を介在させた状
    態で前記テザーアンカハンガ及びバンド部材の一端部を
    前記シートバックに固定するようにしたことを特徴とす
    る自動車用シート。
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