JP3126989U - 水現像型感光性樹脂製版装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】水現像型感光性樹脂製版装置において、洗い出し槽1中のスカムを洗い出し処理中に逐次除去できるようにし、スカムの付着による現像状態の悪化を防止しやすくする
【解決手段】洗い出し装置7を備えた内槽3及びこの内槽3からオーバーフローした現像液を受ける外槽4の二重構造の洗い出し槽1とし、洗い出し槽1の外槽4から排出された現像液を濾過槽2で濾過し、濾過した現像液を洗い出し槽1の内槽3に還流させる還流ポンプ12を備えた水現像型感光性樹脂製版装置とする。
【選択図】図1
【解決手段】洗い出し装置7を備えた内槽3及びこの内槽3からオーバーフローした現像液を受ける外槽4の二重構造の洗い出し槽1とし、洗い出し槽1の外槽4から排出された現像液を濾過槽2で濾過し、濾過した現像液を洗い出し槽1の内槽3に還流させる還流ポンプ12を備えた水現像型感光性樹脂製版装置とする。
【選択図】図1
Description
本考案は、現像時にスカムが発生しやすい、水現像型感光性樹脂製の版材を用いる水現像型感光性樹脂製版装置に関する。
水現像型感光性樹脂によるフレキソ版や凸版などの製版は、イメージング処理を施した、水現像型感光性樹脂製の版材の版面を洗い出して現像することで行われている。この製版においては、現像時に洗い落とされて水系現像液中に分散した感光性樹脂組成物が、親水性のゲル状物質(スカム)となって凝集・析出する。特に、レーザーによるイメージング処理を行う、ブラックレイヤーがコーティングされた版材については、洗い落とされたブラックレイヤーの一部が混入した黒色のスカムを生じる。スカムが洗い出し中の版面に付着すると、現像状態を悪化させる原因となる。
従来、水現像型感光性樹脂製版装置としては、現像処理を行う洗い出し槽の底部に貯留槽を連結しておき、洗い出し槽で所定枚数の洗い出し処理が終了した後、洗い出し槽中の現像液を総て貯留槽へ排出し、貯留槽へ排出された現像液を、破砕用のブレードを備えた循環ポンプで密閉式のフィルターユニットを介して貯留槽へ還流して濾過し、濾過した現像液を供給ポンプで再度洗い出し槽へ供給して使用できるようにしたものが知られている(特許文献1参照)。
上記従来の水現像型感光性樹脂製版装置は、洗い出し槽中の現像液の入れ替え時に、使用済現像液中のスカムを除去して再度使用できるようにするもので、洗い出し槽中のスカムを洗い出し処理中に逐次除去するものではない。このため、現像液の入れ替え時期を間違えた場合や、予想以上にスカムが発生してしまった場合など、スカムの付着による現像状態の悪化を生じやすい問題がある。また、濾過のために、破砕用のブレードを備えた循環ポンプや密閉式のフィルターユニットなどを用意しなければならず、コストがかかる問題もある。
本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、水現像型感光性樹脂製版装置において、洗い出し槽中のスカムを洗い出し処理中に逐次除去できるようにし、スカムの付着による現像状態の悪化を防止しやすくすることを第1の目的とする。また、本考案は、装置のコストを低減することを第2の目的とする。
本考案は、上記目的のために、
洗い出し装置を備えた内槽及びこの内槽からオーバーフローした現像液を受ける外槽の二重構造となった洗い出し槽と、
洗い出し槽の外槽から排出される現像液を受け入れて濾過する濾過槽と、
濾過槽で濾過された現像液を洗い出し槽の内槽に還流させる還流ポンプと
を備えていることを特徴とする水現像型感光性樹脂製版装置を提供するものである。
洗い出し装置を備えた内槽及びこの内槽からオーバーフローした現像液を受ける外槽の二重構造となった洗い出し槽と、
洗い出し槽の外槽から排出される現像液を受け入れて濾過する濾過槽と、
濾過槽で濾過された現像液を洗い出し槽の内槽に還流させる還流ポンプと
を備えていることを特徴とする水現像型感光性樹脂製版装置を提供するものである。
また、本考案は、濾過槽が、内部を上下に仕切る透水板と、この透水板上に被せられるシート状のフィルターとを備え、洗い出し槽の外槽から排出される現像液をフィルター上部に受け入れ、フィルター及び透水板を透過して下部に落下した現像液を底部から還流ポンプへ供給可能であること、
濾過槽の底部に、液面が所定位置より下がった時に還流ポンプを停止させる液位センサーを備えていること、
濾過槽の上部が開放されていること、
をその好ましい態様として含むものである。
濾過槽の底部に、液面が所定位置より下がった時に還流ポンプを停止させる液位センサーを備えていること、
濾過槽の上部が開放されていること、
をその好ましい態様として含むものである。
本考案に係る、水現像型感光性樹脂製版装置において、現像処理が行われる内槽中の現像液は、内槽からオーバーフローして外槽へ流出する。このため、内槽中の現像液上に浮遊するスカムを効率良く外槽へと取り出すことができる。外槽へ流れ出た現像液は、濾過槽で濾過されてから内槽へと還流されるので、内槽中の現像液の量をほぼ一定に保ちながら上記スカムの除去を連続的に行うことができ、スカムによる版の品質低下を防止しやすくなる。
外槽に流出した現像液を、濾過槽内部を上下に仕切る透水板上に被せられたシート状のフィルター上に送れば、自重による浸透落下時に濾過されるので、濾過のための特別なポンプや密閉式のフィルターユニットが不要であり、コストを削減することができる。
以下、図面に基づいて本考案の一例を説明する。
図1は本考案に係る、水現像型感光性樹脂製版装置の一例を示す概略図で、図中1は洗い出し槽、2は濾過槽である。また、図中の矢印は現像液の流れ方向を示す。
洗い出し槽1は、内槽3と外槽4の二重構造となっている。
内槽3内には、セットされた版材5の版面を現像液中でブラシ6で擦って洗い出し、現像処理を行う洗い出し装置7が設けられている。洗い出し装置7は、版材5を立てた状態で洗い出しを行う縦型でも、版材5を寝かした状態で洗い出しを行う横型でもよく、更には同時に複数枚の版材5の洗い出しを行うものでもよい。
外槽4は、上記内槽3を収容しており、内槽3からオーバーフローする現像液を受けることができるようになっている。また、外槽4の底部には、バルブ8が介在した排出管9が接続されている。
濾過槽2は、内部が透水板10によって上下に仕切られている。透水板10は、例えばパンチングボードや網で構成されており、この透水板10上には、シート状のフィルター11が被せられている。
濾過槽2の底部には、還流ポンプ12の吸引側が接続されており、この還流ポンプ12の圧送側には前記洗い出し槽1の内槽3へと伸びる還流管13が接続されている。つまり、還流ポンプ12の作動により、濾過槽2の底部に溜まった現像液を内槽3へと還流できるようになっている。
濾過槽2の底部付近には、液位センサー14が設けられており、濾過槽2の底部に溜まった現像液の液面が所定位置より下がった時に還流ポンプ12を停止させ、還流ポンプ12の空運転を防止できるようになっている。
本水現像型感光性樹脂版製版装置は、通常、洗い出し装置6に版材5をセットすると共に、洗い出し槽1の内槽2に現像液を満たし、濾過槽2の底部に循環用の現像液を収容した状態(現像液の液面が、液位センサー14の位置を越える位置となる量の現像液を収容した状態)で現像処理を行う。
循環ポンプ12による現像液の循環は、当初から行ってもよいが、一般的には、ある程度の洗い出し作業によりスカムが生じ始めた頃から行えば足る。この現像液の循環は、バルブ8を開放すると共に、循環ポンプ12を作動させることで行うことができる。
循環ポンプ12を作動させると、濾過槽2内の現像液は還流管13を介して内槽3に供給され、内槽3内の現像液は、内槽3の上縁から外槽4へとオーバーフローする。この時、内槽3内の現像液上に浮遊しているスカムは、オーバーフローする現像液の流れに乗って外槽4へと流れ出し、排出管9を介して、濾過槽2上部のフィルター11上に送り出される。
フィルター11上にスカムと共に送り出された現像液は、一時的にフィルター11上に滞留するが、自重によってフィルター11及び透水板10を透過して、濾過槽2の下部へと落下する。この時、スカムはフィルター11上に残留し、濾過槽2の下部へと落下する現像液から取り除かれる。
濾過槽13の上部が開放されていると、フィルター11上に残留するスカムを容易に取り除くことができ、フィルター11の目詰まり状態のチェックも容易となる。また、フィルター11はシート状で、透水板10上面を覆うように被せるだけでよく、交換作業も容易である。
フィルター11により濾過され、濾過槽2の下部へと落下した現像液は、再び還流ポンプ12で内槽3へ送られ、現像処理に供された後、同様の処理を受けることを繰り返すことになる。また、例えばフィルター11の目詰まりなどで、濾過槽2の下部に溜まっている現像液量が減少し、それが液位センサー14でキャッチされると、還流ポンプ12の作動が停止されることになる。
なお、内槽3の底部には、例えばブラックレイヤーの一部の成分などが沈殿することがあるが、内槽3の底部に排出栓を設けておき、必要に応じてこの排出栓を開くことで、これらの沈殿物を現像液と共に容易に外槽4排出させて、濾過槽2で濾過することができる。
1 洗い出し槽
2 濾過槽
3 内槽
4 外槽
5 版材
6 ブラシ
7 洗い出し装置
8 バルブ
9 排出管
10 透水板
11 フィルター
12 還流ポンプ
13 還流管
14 液位センサー
2 濾過槽
3 内槽
4 外槽
5 版材
6 ブラシ
7 洗い出し装置
8 バルブ
9 排出管
10 透水板
11 フィルター
12 還流ポンプ
13 還流管
14 液位センサー
Claims (4)
- 洗い出し装置を備えた内槽及びこの内槽からオーバーフローした現像液を受ける外槽の二重構造となった洗い出し槽と、
洗い出し槽の外槽から排出される現像液を受け入れて濾過する濾過槽と、
濾過槽で濾過された現像液を洗い出し槽の内槽に還流させる還流ポンプと
を備えていることを特徴とする水現像型感光性樹脂製版装置。 - 濾過槽が、内部を上下に仕切る透水板と、この透水板上に被せられるシート状のフィルターとを備え、洗い出し槽の外槽から排出される現像液をフィルター上部に受け入れ、フィルター及び透水板を透過して下部に落下した現像液を底部から還流ポンプへ供給可能であることを特徴とする請求項1に記載の水現像型感光性樹脂製版装置。
- 濾過槽の底部に、液面が所定位置より下がった時に還流ポンプを停止させる液位センサーを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の水現像型感光性樹脂製版装置。
- 濾過槽の上部が開放されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の水現像型感光性樹脂製版装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006007161U JP3126989U (ja) | 2006-09-04 | 2006-09-04 | 水現像型感光性樹脂製版装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006007161U JP3126989U (ja) | 2006-09-04 | 2006-09-04 | 水現像型感光性樹脂製版装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3126989U true JP3126989U (ja) | 2006-11-16 |
Family
ID=43476734
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006007161U Expired - Fee Related JP3126989U (ja) | 2006-09-04 | 2006-09-04 | 水現像型感光性樹脂製版装置 |
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JP (1) | JP3126989U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023282259A1 (ja) * | 2021-07-09 | 2023-01-12 | 富士フイルム株式会社 | 洗出し装置及び洗出し方法 |
-
2006
- 2006-09-04 JP JP2006007161U patent/JP3126989U/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2023282259A1 (ja) * | 2021-07-09 | 2023-01-12 | 富士フイルム株式会社 | 洗出し装置及び洗出し方法 |
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