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JPS6315336Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6315336Y2
JPS6315336Y2 JP19575382U JP19575382U JPS6315336Y2 JP S6315336 Y2 JPS6315336 Y2 JP S6315336Y2 JP 19575382 U JP19575382 U JP 19575382U JP 19575382 U JP19575382 U JP 19575382U JP S6315336 Y2 JPS6315336 Y2 JP S6315336Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
degreasing
oil
overflow tank
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP19575382U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59103761U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP19575382U priority Critical patent/JPS59103761U/ja
Publication of JPS59103761U publication Critical patent/JPS59103761U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6315336Y2 publication Critical patent/JPS6315336Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は金属表面処理の前処理等に用いられ
る脱脂槽等の油取り装置に関する。
従来、金属表面処理(めつき、塗装等)に於て
処理前に素地に附着している油脂分(防錆油、油
性研磨材カス、指跡、汚れ等種々の原因がある。)
を除去する為に前処理として脱脂を行つている。
此の前処理如何によつて処理の品質が大きく影響
を受けるのは周知の事実である。脱脂方法として
は通常アルカリ煮沸脱脂及び電解脱脂の方法が用
いられる。特に油性の汚れが甚しい場合には此等
方法の前に有機溶剤(トリクロールエチレン、パ
ークロルエチレン等)を用いた脱脂工程を組み入
れる。アルカリ煮沸脱脂及び電気脱脂に於て処理
物から分離した油分は此等の脱脂槽の脱脂液表面
に浮遊し、処理物を脱脂槽から引上げる時に再附
着したり或は再び脱脂液に混合してエマルジヨン
化して脱脂液の脱脂能力並びに寿命を甚しくそこ
なう。これを防ぐ為に脱脂槽にオーバーフロー槽
をもうけ、オーバーフロー槽に流下した脱脂液を
ポンプで脱脂槽へ戻す事により脱脂液を常時循環
オーバーフローさせ、オーバーフローの際に脱脂
液表面に浮遊していた油分をオーバーフロー槽の
中へ流れ込ませて脱脂槽の油分をオーバーフロー
槽へ移送する方法がとられている。しかしながら
此の様にしてオーバーフロー槽に流入した油分は
全体液量の変化によつてオーバーフロー槽の内壁
のかなり広い部分に附着してその部分を油で甚し
く汚損すると共にオーバーフロー槽内に遊離浮遊
している油分と共に脱脂液に再び混合してエマル
ジヨン化し、ポンプに吸込まれて再び脱脂槽に還
流し結局は脱脂液の脱脂能力を落し、寿命(更新
時期)を短かくしてしまうと云う欠点があつた。
又現在最も進んだ方法と云われるものにオーバー
フロー槽から脱脂槽へ脱脂液を還流させる際に油
取り用の濾過器を経由させる方法があるが、此の
場合濾材が常時脱脂液に浸漬している為に濾材表
面に補着された油分が再びエマルジヨン化して液
中に溶け込んで脱脂槽に再持込されてしまうと云
う欠点があつた。又濾材の交換或いは洗滌等も、
濾材が油でひどく汚れ且つ脱脂液を含んでいて重
い為簡単な作業ではなかつた。
本案は、以上の如き欠点を除くために考案され
たものである。以下図面について説明する。
第1図は油取り具3の構造概念を示す。図に示
す様に合成繊維(例えばパイレン等)製の布地又
は繊維そのものをそれぞれ単独で或いは両者を適
宜組合せてやゝ圧縮して芯地1とし、その外側を
合成繊維(例えばパイレン等)製のネツト2で包
む。ネツトのます目は3〜7ミリメートル前後の
ものが最適である。外形平面寸法は設置しようと
するオーバーフロー槽5の平面寸法より若干大き
目に(例えば50〜100ミリメートル大きく)し、
押し込み気味にセツトする様に作る。
第2図は実施例を示す。脱脂槽4のオーバーフ
ロー槽5に棚又は台6を用意し、その上に油取り
具3を押し込んでセツトする。オーバーフロー槽
内脱脂液7′の液面が油取り具3の下面に達しな
い様に全体脱脂液量を調節する。運転状態及び使
用法は次の通りである。オーバーフロー槽内脱脂
液7′はバルブ8(流量調節兼用)を通りポンプ
9にて配管10を経由して脱脂槽4に還流する。
これによつて脱脂槽内脱脂液7の液面が高まりそ
れによつて脱脂液はオーバーフローしてオーバー
フロー槽5に流入し油取り具3に注がれる。油取
り具3は若干大き目のものを押し込んでセツトし
てあるので脱脂液がその周囲を素通りする事は殆
んどない。油取り具3に注がれた脱脂液は重力に
よつて油取り具3を上から下へ通過する。此の際
脱脂液と共に流下して来た遊離の油分は油取り具
3に捕着される。油取り具3のネツト2のます目
は3〜7ミリメートル前後のものであるので遊離
の油分はこゝに附着して表面を覆うことなく内部
に入つて行つて芯地1の部分で捕着される。遊離
の油分を殆んど取り除かれた脱脂液がオーバーフ
ロー槽内脱脂液7′として貯溜し、ポンプ9によ
つて再び脱脂槽4へ還流され、この様にして全体
脱脂液は循環する。
第3図は別の実施例を示す。既設の脱脂槽でオ
ーバーフロー槽を有していないタイプのものがあ
る。此のタイプの単独型槽11の場合の実施例で
ある。単独型槽11の内部に内蔵型オーバーフロ
ー槽12を取りつける。内蔵型オーバーフロー槽
12の中にはあらかじめ棚又は台6を準備し、油
取り具3をセツトしておく。内蔵型オーバーフロ
ー槽12の容積は処理物に当たる等の理由で充分
に確保する事がむづかしいので脱脂液全体の量が
変化すると、それが拡大された形で内蔵型オーバ
ーフロー槽内脱脂液7″の液面変化となつて現わ
れてくる。そこで脱脂液流入側槽壁上部に高さ調
節可能な液面調節壁13を設け、全体脱脂液量の
変化に対応してこれを調節すると内蔵型オーバー
フロー槽内脱脂液7″の液面高さを油取り具3よ
り下の適切な位置に調整する事が出来て便利であ
る。内蔵型オーバーフロー槽内脱脂液7″はポン
プ9′によつて単独型槽11へ還流させ循環させ
る。このポンプ9′は内蔵型オーバーフロー槽内
脱脂液7″の量が多くないので流量調整用バルブ
8′又液面計によるポンプ自動運転制御を利用し
て保護をすると実用上有効である。この場合には
平面的に見て内蔵型オーバーフロー槽12内の液
面計及び吸込配管が占める面積部分が油取り具3
の充填用として使用できなくなる。
第4図は第3図実施例の平面概念を示す。
本考案は以上述べた様な構造並びに使用法であ
るので次の様な効果がある。即ち (イ) ネツト2は合成繊維製の3〜7ミリメートル
前後のます目のものを使用しているので油分は
芯地1の部分で捕着され油分捕着能力が大であ
る。ます目がこれより小さいと油の表面張力の
関係で捕着油分が先に油取り具3の上面を覆つ
てしまい油分捕着能力及び通過液量が減少して
しまうからである。又ます目がこれより大きく
なると芯地1の端が外部に露出して来たりして
取付取外しの際及び外観上に難点が発生する。
(ロ) 油取り具3は全体として合成繊維で出来てい
て含水性が殆んどないので脱脂液の循環が止つ
て1〜2時間すると殆んど油分だけのしめりと
なり重量も軽いので取り替えるのは容易であ
る。一般のオーバーフロー槽に用いらる大きさ
は一例を挙げるとタテ200、ヨコ300、長さ800
ミリメートル程度のものであるので容易に交換
出来る。
(ハ) 芯地1は合成繊維製の布地又は繊維を圧縮し
た形でセツトしてあり、これは一種の濾過用の
濾材である。従つて濾過効果があり、通過した
脱脂液中の微粒子性の不純物も油分と共に捕着
するので通過脱脂液は清浄化される。
(ニ) 油取り具3は通過した脱脂液と接しない様に
使用するので捕着した油分が常時脱脂液と共存
している為に生ずるエマルジヨン化による油分
の再混入を避けることが出来る。此の効果と前
述の(ハ)の効果の相乗効果から実験例では脱脂液
の取替周期が約2倍にのびた。
(ホ) 金属表面処理に於ては排水中に有害物質を含
むので排水処理を行つて排水を無害化してから
放流している事は周知である。この排水処理に
於ける問題点の一つに制御計器類の電極の汚れ
による計器類の誤動作がある。この為に電極の
メンテナンスが頻繁に且つ慎重に(電極はガラ
ス製が多いので)行われている。此の電極の汚
れの最大原因が老廃脱脂液に含まれている油分
が原因である。実験の結果本考案の油取り装置
を用いて使用していた脱脂液を排水処理する場
合従来のものと比較して電極の油性汚損は格段
に減少した。
(ヘ) 脱脂液には界面活性剤が入つている為オーバ
ーフロー槽5に流入する際発泡し槽の上面から
泡があふれる様なケースがあつたが、油取り具
3を用いて実験した所泡が発生しにくゝ殆んど
油取り具3周辺で消滅した。即ち油取り具3は
消泡具としても使用する事が可能である。
尚以上述べた内容は脱脂槽を対象として述べて
あるが同様の効果を期待する他の処理にも用いら
れる事は云うまでもない。此の代表例として油分
が遊離浮遊する事の多い青化亜鉛めつき槽があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一部断面を示した斜視概念
図、第2図は実施例の断面概念図、第3図は別の
実施例の断面概念図、第4図は第3図の平面概念
図であり、図中符号は、1:芯地、2:ネツト、
3:油取り具、4:脱脂槽、5:オーバーフロー
槽、6:棚又は台、7:脱脂槽内脱脂液、7′:
オーバーフロー槽内脱脂液、7″:内蔵型オーバ
ーフロー槽内脱脂液、8,8′:バルブ、9,
9′:ポンプ、10:配管、11:単独型槽、1
2:内蔵型オーバーフロー槽、13:液面調節
壁、14:液面計電極、をそれぞれ示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 オーバーフロー槽5を有する脱脂槽4におい
    て、オーバーフロー槽5の中に棚又は台6を用
    意し、その上に合成繊維製の布地又は繊維を単
    独で或いは両者を適宜組合せて芯地1としその
    外側を合成繊維製のネツト2で包みその外側平
    面寸法はオーバーフロー槽5の平面寸法より若
    干大き目にした油取り具3を押し込んでセツト
    し、オーバーフロー槽5の下部よりバルブ8及
    びポンプ9を経由して脱脂槽4へ配管10にて
    連結した事を特徴とする脱脂槽等に用いる油取
    り装置。 2 オーバーフロー槽5を有しない単独型槽11
    の内部に内蔵型オーバーフロー槽12を取りつ
    け、これを以て通常のオーバーフロー槽5の代
    用となさしめる事を特徴とする実用新案登録請
    求の範囲第1項記載の脱脂槽等に用いる油取り
    装置。
JP19575382U 1982-12-27 1982-12-27 脱脂槽等に用いる油取り装置 Granted JPS59103761U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19575382U JPS59103761U (ja) 1982-12-27 1982-12-27 脱脂槽等に用いる油取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19575382U JPS59103761U (ja) 1982-12-27 1982-12-27 脱脂槽等に用いる油取り装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59103761U JPS59103761U (ja) 1984-07-12
JPS6315336Y2 true JPS6315336Y2 (ja) 1988-04-28

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ID=30420281

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19575382U Granted JPS59103761U (ja) 1982-12-27 1982-12-27 脱脂槽等に用いる油取り装置

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008240100A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Ntn Corp 金属部品の洗浄方法および洗浄装置
JP6479729B2 (ja) * 2016-09-12 2019-03-06 札内工業株式会社 電解脱脂方法及び電解脱脂装置

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Publication number Publication date
JPS59103761U (ja) 1984-07-12

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