JP3116533B2 - ドライエッチング方法 - Google Patents
ドライエッチング方法Info
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Description
関し、特にたとえば多層レジスト・プロセスにおいて下
層レジスト層をエッチングする際の異方性加工に必要な
入射イオン・エネルギーを低減することにより、下地選
択性を向上させ、かつ下地材料のスパッタ再付着を防止
する方法に関する。
クロンからクォーターミクロンのレベルへと高度に微細
化されるに伴い、フォトリソグラフィやドライエッチン
グ等の各種加工技術に対する要求も一段と厳しさを増し
ている。フォトリソグラフィ技術においては、近年、高
解像度を求めて露光波長が短波長化され、さらに基板の
表面段差が増大していることもあって、多層レジスト・
プロセスの採用が必須となりつつある。多層レジスト・
プロセスは、基板の表面段差を吸収するに十分な厚い下
層レジスト層と、高解像度を達成するに十分な薄い上層
レジスト層の少なくとも2種類のレジスト層とを組み合
わせて使用する方法である。
Sci.Tech.,16,(1979),p.162
0に報告されている、いわゆる3層レジスト・プロセス
がある。これは、基板の表面段差を平坦化する厚い下層
レジスト層、この下層レジスト層をエッチングする際の
マスクを構成するための無機材料からなる薄い中間層、
およびフォトリソグラフィと現像処理によりパターニン
グされる薄い上層レジスト層の3種類の層を使用するも
のである。このプロセスでは、まず上層レジスト層が所
定の形状にパターニングされ、これをマスクとしてその
下の中間層がRIE(反応性イオン・エッチング)によ
りパターニングされ、さらに前記上層レジスト層と中間
層とをマスクとしてO2 ガス等を用いるドライエッチン
グにより下層レジスト層がパターニングされる。
る下層レジスト層をエッチングする工程においては、O
* (酸素ラジカル)による等方的な燃焼反応に起因する
パターン形状劣化を防止するために、イオン入射エネル
ギーをある程度高めた条件を採用することが必要とな
る。つまり、低ガス圧かつ高バイアス・パワーといった
条件下でイオンの平均自由行程と自己バイアス電位Vdc
を増大させ、このイオンの高い運動エネルギーを利用し
てスパッタリングを起こさせることにより、高異方性を
達成するわけである。
下地材料層に対する選択性の低下につながり、これが多
層レジスト・プロセスの実用化を妨げる原因ともなって
いる。この問題を、図3を参照しながら説明する。図3
(a)は、3層レジスト・プロセスにおいて、上層レジ
スト・パターン15が形成されたウェハの状態を示して
いる。ここまでの工程を簡単に説明すると、まず段差を
有するSiO2 層間絶縁膜11上にこの段差にならった
下地材料層12を形成し、この段差を吸収してウェハの
表面を平坦化できる厚さを有する下層レジスト層13、
および回転塗布ガラス(SOG)からなる薄いSOG中
間層14を順次形成し、さらにこのSOG中間層14の
上に薄い上層レジスト層を形成する。この上層レジスト
層をフォトリソグラフィと現像処理によりパターニング
すると、上述の上層レジスト・パターン15が得られ
る。このときのフォトリソグラフィの解像度は極めて高
く、上記上層レジスト・パターン15は0.35μm幅
の明瞭なエッジを有している。
クとしてSOG中間層14をRIE(反応性イオン・エ
ッチング)によりパターニングし、図3(b)に示され
るようにSOGパターン14aを形成する。このSOG
パターン14aも、極めて明瞭なエッジを有している。
層13をエッチングする。このエッチング過程では、薄
い上層レジスト・パターン15が途中で消失し、それ以
降はSOGパターン14aのみがエッチング・マスクと
して機能する。ここで、下層レジスト層13は、3層レ
ジスト・プロセスの趣旨にもとづいてウェハの表面段差
を吸収するに十分な膜厚に形成される層であるから、そ
の膜厚はウェハ上の領域により大きく異なっており、エ
ッチングに要する時間も当然異なる。たとえば、下地材
料層12の段差の上部に対応する領域では、図3(c)
に示されるように早い時期に下層レジスト・パターン1
3aが完成され(ジャストエッチング状態)、下地材料
層12が露出してしまう。
て残余部13bを除去するためのオーバーエッチングを
行うと、段差の上部では下地材料層12が大きな入射エ
ネルギーを有するイオンの照射を受け、スパッタされ
る。スパッタ生成物の一部は、下層レジスト・パターン
13aの側壁部に再付着し、図3(d)に示されるよう
な再付着物層12aを形成する。特に下地材料層12が
金属配線材料等である場合、この再付着物層12aは除
去が困難であり、パーティクル汚染源となる。また、S
OGパターン14aがイオン照射により後退する他、上
述の再付着物層12aがエッチング・マスクの実質的な
線幅を太らせるので、寸法変換差が発生し易くなる。
第33回応用物理学関係連合講演会(1986年春季年
会)講演予稿集p.542,演題番号2p−Q−8でも
指摘されており、周知のところである。再付着物層12
aの形成を抑制するには入射イオン・エネルギーの低減
が効果的であるのは明白だが、これでは前述の等方的な
燃焼反応が優勢となり、異方性が低下してしまう。
と高異方性の達成とを両立し得るレジスト材料層のドラ
イエッチング方法が切望されている。
願人はこれまでに、高異方性の達成をラジカル性の低減
とイオン性の増強のみに依存するのではなく、反応生成
物による側壁保護を併用して達成しようとする技術を各
種提案している。つまり、側壁保護を併用すれば、イオ
ン入射エネルギーを実用的なエッチング速度を損なわな
い程度に低減することができ、また近年注目されている
低温エッチングを行うにしても、従来よりも遙かに室温
に近い温度域で同等の効果が得られるからである。
には、O2 に塩素(Cl)系ガスを添加したエッチング
・ガスを使用することにより、下層レジスト層とCl系
ガスとの反応生成物であるCClx を側壁保護膜として
堆積させながら該下層レジスト層の異方性エッチングを
行う技術を開示した。また、特願平2−198044号
明細書には、ウェハ温度を50℃以下に制御した状態で
NH3 を主体とするエッチング・ガスを使用してレジス
ト材料層をエッチングする技術を提案している。ここで
は、少なくともN,C,Oを構成元素として含むエッチ
ング反応生成物が側壁保護膜の役割を果たす。
には、O2 に臭素(Br)系ガスを添加したエッチング
・ガスを使用することにより、下層レジスト層とBr系
ガスとの反応生成物であるCBrx を側壁保護膜として
堆積させながら該下層レジスト層の異方性エッチングを
行う技術を提案した。
した各ドライエッチング方法は、実用的なエッチング速
度を確保した上で低エネルギーのイオンによる異方性加
工を実用的な温度域で達成したという点において、いず
れも極めて画期的な技術であった。しかし、今後、デバ
イスの高集積化が進行してウェハの表面段差が増大する
と、100%ものオーバーエッチングを必要とするケー
スも生ずる。しかし、このように長時間のイオン入射を
受けるプロセスにおいて、下地材料層のスパッタ再付着
を防止することは依然として困難である。入射イオン・
エネルギーをさらに低下させることも考えられるが、こ
れでは異方性を確保するために塩素系ガスや臭素系ガス
の添加量を増大せざるを得ず、エッチング速度の低下や
パーティクル・レベルの悪化を免れない。
ーティクル汚染が深刻化することも指摘されている。こ
れは、特に下地材料層に銅(Cu)が含有される場合に
問題となる。Cuは、Al系配線のエレクトロマイグレ
ーション耐性およびストレスマイグレーション耐性を向
上させる目的で、近年、Alに対して0.5〜1%程度
の割合で添加されるようになってきている。また、Cu
は電気抵抗率が約1.4μΩcmと低くAlの半分程度
であるため、有効なドライエッチング技術さえ確立され
れば半導体装置における将来の配線材料としての期待も
高い。
が低い。したがって、Cuを含む下地材料層上でCl系
ガスやBr系ガスを用いて下層レジスト層をエッチング
すると、下地材料層の露出面から供給されたCuがCu
2 Cl2 やCu2 Br2 等の形でパターン側壁面上に再
付着する。また、このときのエッチング・ガスの主成分
であるO2 によっても蒸気圧の低い酸化銅が生成し、こ
れもパターン側壁面上に再付着する。これらの再付着物
は除去が困難であり、パーティクル汚染の原因となる。
者は先に特願平3−4222号明細書において、オーバ
ーエッチング時のガス組成を窒素系化合物と酸素系化合
物の混合組成、もしくは酸化窒素系化合物を含む組成と
する方法を提案している。これは、下地材料層がCuで
ある場合にも、Cuを蒸気圧の比較的高い硝酸銅Cu
(NO3 )2 の形で揮発除去させることができる極めて
優れた方法である。しかし、硝酸の関与するこのエッチ
ング反応系は酸化性が強いため、条件によってはCuの
露出表面から内部に向けて徐々に酸化が進行し、最終的
に形成されるCu配線パターンの配線抵抗が上昇してし
まうという懸念がある。
パッタ生成物の再付着を効果的に防止し、かつ下地材料
層がCuからなる場合にはその抵抗の上昇を招かないレ
ジスト層(有機材料層)のドライエッチング方法を提供
することを目的とする。
グ方法は、上述の目的を達成するために提案されるもの
であり、下地材料層上に形成された有機材料層を、硫化
カルボニルと酸素を含むエッチング・ガスを用いて少な
くともエッチング・パターンの側壁面上に炭素系ポリマ
ーを堆積させながらエッチングすることを特徴とする。
らに放電解離条件下でプラズマ中にイオウを放出し得る
イオウ系化合物を含むことを特徴とする。
エッチング工程とオーバーエッチング工程の2段階に分
け、ジャストエッチング工程では硫化カルボニルと上記
イオウ系化合物とを含むエッチング・ガスを用い、オー
バーエッチング工程ではNH 3 を含むエッチング・ガス
を用い、かつ基板を加熱することを特徴とする。
含有することを特徴とする。
質を強化することにより、その堆積量を減少させても十
分に高いマスク選択性および下地選択性を達成する点に
ある。炭素系ポリマー自身の膜質を強化する方法とし
て、本発明では硫化カルボニル(COS)を使用する。
子構造を有し、分子内にO原子を含むことから、原理的
には単独でも有機材料層用のエッチング・ガスを構成す
ることができる。しかし、本発明のエッチング反応系に
おけるCOSの最も重要な作用は、分子内のカルボニル
基が高い重合促進活性を有することにより、炭素系ポリ
マーの重合度を上昇させ、イオン入射やラジカルの攻撃
に対する耐性を高めることである。また、炭素系ポリマ
ーにカルボニル基が導入されると、単に−CX 2 −(X
はハロゲン原子を表す。)の繰り返し構造からなる従来
の炭素系ポリマーよりも化学的,物理的安定性が増すこ
とも、近年の研究により明らかとなっている。これは、
2原子間の結合エネルギーを比較すると、C−O結合
(1077kJ/mol)がC−C結合(607kJ/
mol)より遙かに大きいことからも直観的に理解され
る。さらに、カルボニル基の導入により炭素系ポリマー
の極性が増大し、エッチング中は負に帯電しているウェ
ハに対してその静電吸着力が高まることによっても、炭
素系ポリマーの表面保護効果は向上する。
でS(イオウ)を放出することができる。このSは、条
件にもよるが、ウェハがおおよそ室温以下に温度制御さ
れていればその表面へ堆積し、側壁保護もしくは下地表
面保護に寄与する。しかも、ウェハをおおよそ90℃以
上に加熱すれば容易に昇華するので、S自身は何らパー
ティクル汚染源となるものではない。
強化されること、およびSの堆積が期待できること等の
理由から、本発明では異方性加工に必要な入射イオン・
エネルギーを低減させることができる。したがって、S
OG等からなるマスクや下地材料層に対する選択性が向
上する他、下地材料層へのダメージ発生も少なくなる。
また、高異方性、高選択性を達成するために必要な炭素
系ポリマーの堆積量を相対的に低減できるので、従来技
術に比べてパーティクル汚染を減少させることができ
る。
ているが、さらに一層の高選択化、低汚染化、低ダメー
ジ化を目指す方法も提案する。そのひとつは、上記のエ
ッチング・ガスに、さらに放電解離条件下でプラズマ中
にイオウ(S)を放出できるイオウ系化合物を添加する
ことである。この場合、Sの堆積が増強されるので入射
イオン・エネルギーを一層低減でき、高選択化低汚染
化、低ダメージ化を徹底することができる。また、側壁
保護や表面保護における炭素系ポリマーの寄与を一層減
ずることができるので、パーティクル汚染をさらに減少
させることができる。
的に防止するため、上記エッチングをジャストエッチン
グ工程とオーバーエッチング工程とに分け、後者のオー
バーエッチング工程においてガス系から酸素を排除し、
NH3 とを含むエッチング・ガスを用いてオーバーエッ
チングを行う方法も提案する。NH3 を用いた場合のエ
ッチング機構については、上述の特願平2−19804
4号明細書に明らかにされているとおりである。この方
法は、特に下地材料層がCu等の酸化され易い材料層か
らなる場合に、その露出表面の酸化や再付着層の形成を
防止する上で極めて効果的である。
する。
%Si−0.5%Cu層の上に形成された下層レジスト
層を、COS/O2 混合ガスを用いてエッチングした例
である。このプロセスを、図1を参照しながら説明す
る。
を有するSiO2 層間絶縁膜1上にこの段差にならった
Al−1%Si−0.5%Cu層2を約0.7μmの厚
さに形成し、さらにこの上にたとえばノボラック系ポジ
型フォトレジスト(東京応化工業社製;商品名OFPR
−800)を塗布して下層レジスト層3を形成した。こ
こで、段差の下部に対応する領域の下層レジスト層3の
厚さは、約1.0μmである。この下層レジスト層3の
上には、SOG(東京応化工業社製;商品名OCD−T
ype2)をスピンコートし、厚さ約0.2μmのSO
G中間層4を形成した。さらに、このSOG中間層4の
上には、所定の形状にパターニングされた上層レジスト
・パターン5を形成した。この上層レジスト・パターン
5は、一例としてネガ型3成分化学増幅系レジスト材料
(シプレー社製;商品名SAL−601)からなる厚さ
約0.7μmの塗膜についてKrFエキシマ・レーザ・
リソグラフィおよび現像処理を行うことにより形成し
た。この上層レジスト・パターン5のパターン幅は、約
0.35μmである。
(反応性イオン・エッチング)装置にセットし、上層レ
ジスト・パターン5をマスクとしてSOG中間層4をエ
ッチングした。このときの条件は、一例としてCHF3
流量75SCCM,O2 流量8SCCM,ガス圧6.5
Pa,RFパワー1350W(13.56MHz)とし
た。この結果、図1(b)に示されるように、上層レジ
スト・パターン5の直下にSOGパターン4aが形成さ
れた。
場マイクロ波プラズマ・エッチング装置に移設し、一例
として下記の条件で下層レジスト層3をエッチングし
た。 COS流量 30SCCM O2 流量 40SCCM ガス圧 1.5Pa マイクロ波パワー 900W RFバイアス・パワー 300W(2MHz) ウェハ温度 室温 上記のガス系は、最も一般的なレジスト材料層のエッチ
ング・ガスであるO2に、COSを添加したものであ
る。COSは単独でもエッチング・ガスを構成できなく
はないが、分子内にO原子を1個しか持たないため、実
用的なエッチング速度を得るためにO2 と併用している
のである。
的な燃焼反応がC+ ,CO+ ,S+,SO+ 等のイオン
にアシストされる機構でエッチングが進行した。また、
下層レジスト層3から供給される炭素系の分解生成物が
カルボニル基を取り込みながら重合することにより、強
固な炭素系ポリマーが生成した。さらに、COSからは
Sが放出された。これら炭素系ポリマーおよびSは、パ
ターン側壁部に堆積して側壁保護膜6を形成し異方性エ
ッチングに寄与する一方、SOGパターン4aや下地の
Al−1%Si−0.5%Cu層2の露出面に堆積し、
高選択エッチングに寄与した。
異方性形状を有する下層レジスト・パターン3aが形成
された。
l2 混合ガスを用いてエッチングした例である。まず、
前出の図1(b)に示されるウェハを有磁場マイクロ波
プラズマ・エッチング装置にセットし、下層レジスト層
3をエッチングした。
625号公報に開示したO2 /Cl2 混合系にCOSを
添加したものである。したがって、本実施例で生成する
炭素系ポリマーは、CClx にカルボニル基が取り込ま
れたものとなり、その堆積は実施例1におけるよりも一
層促進された。したがって、RFバイアス・パワーを若
干低下させているにもかかわらず、高異方性、高選択性
エッチングを行うことができた。
r2 /O2 混合ガスを用いてエッチングした例である。
まず、前出の図1(b)に示されるウェハを有磁場マイ
クロ波プラズマ・エッチング装置にセットし、一例とし
て下記の条件で下層レジスト層3をエッチングした。
Brx にカルボニル基が取り込まれた炭素系ポリマーお
よびSが生成し、これらの堆積物により効率良く側壁保
護膜6が形成された。また、ウェハが低温冷却されてい
ることにより、イオン入射の無いパターン側壁部におけ
るラジカル反応も抑制された。したがって、異方性加工
に要する入射イオン・エネルギーを実施例2よりもさら
に低減することができた。しかも、本実施例では原子半
径が大きくSiに対する反応性の低いBr系の化学種を
用いている。これらの効果により、本実施例ではSOG
パターン4aの後退や、Al−1%Si−0.5%Cu
層2に由来する再付着物層はほとんど観察されなくなっ
た。
を、COS/S2 Cl2/O2 混合ガスを用いてジャス
トエッチングした後、Cl2 /NH3 混合ガスを用いて
オーバーエッチングした例である。このプロセスを、図
2を参照しながら説明する。なお、図2の参照符号は図
1と一部共通である。
用したウェハは、図2(a)に示されるように、段差を
有するSiO2 層間絶縁膜1上にこの段差にならったC
u層8が形成され、さらにこの上に3層レジスト・プロ
セスにより下層レジスト層3、SOGパターン4a、上
層レジスト・パターン5が順次形成されてなるものであ
る。ここで、SOGパターン4aおよび上層レジスト・
パターン5のパターニング方法は、実施例1で前述した
とおりである。
ズマ・エッチング装置にセットし、一例として下記の条
件で下層レジスト層3をジャストエッチングした。 COS流量 15SCCM S2 Cl2 流量 15SCCM O2 流量 40SCCM ガス圧 1.5Pa マイクロ波パワー 900W RFバイアス・パワー 180W(2MHz) ウェハ温度 −30℃(エタノール系冷媒使
用) このジャストエッチング工程では、カルボニル基の導入
により強化されたCClx ポリマーと、COS,H2 S
から解離生成するSとが混合してなる側壁保護膜6が形
成されながら、異方的にエッチングが進行した。このエ
ッチングは、図2(b)に示されるように、段差の上部
においてCu層8の表面が露出した段階で停止させた。
このとき、段差の下部に対応する領域には、下層レジス
ト層3の残余部3bが残っていた。
に、エッチング条件を一例として下記のように切り替え
てオーバーエッチングを行った。 Cl2 流量 15SCCM NH3 流量 45SCCM ガス圧 1.5Pa マイクロ波パワー 900W RFバイアス・パワー 120W(2MHz) ウェハ温度 150℃ ここで、ウェハの加熱は、ウェハ・ステージに内蔵され
たヒータを作動させることにより行った。このオーバー
エッチング工程では、C,Cl,N,O等を構成元素と
する炭素系ポリマーが堆積して側壁保護膜7が形成され
ながらエッチングが進行した。
後工程で形成されるCu配線パターンの配線抵抗が上昇
しないことである。これは、上述のオーバーエッチング
工程においてエッチング反応系から酸素を排除したこと
により、Cu層8の露出面における酸化反応が防止され
たからである。
く異なるエッチング・プロセスを連続して行う場合に
は、ウェハの昇降温のための所要時間によりスループッ
トを低下させないために、ウェハ・ステージの設定温度
の異なる複数のエッチング・チャンバを高真空下に接続
したマルチ・チャンバ型のエッチング装置を使用するこ
空が特に好ましい。あるいは、本発明者が先に特願平3
−301279号明細書において提案しているように、
冷却手段を有する固定電極と加熱手段を有する可動電極
とを組み合わせたウェハ・ステージを装備したECRプ
ラズマ装置等を使用することも、極めて有効である。
説明したが、本発明はこれらの実施例に何ら限定される
ものではない。たとえば、イオウ系化合物としては上述
のS2 Cl2 ,S2 Br2 ,H2 Sの他、S3 Cl2 ,
SCl2 等の塩化イオウ、S3 Br2 ,SBr2 等の臭
化イオウを使用することもできる。S2 F2 等のフッ化
イオウも放電解離条件下でSを放出することはできる
が、この化合物はF* を発生するため、上述のSOGパ
ターンのような酸化シリコン系のエッチング・マスクを
使用する場合には、マスク選択性の低下を招き好ましく
ない。
使用するエッチング装置、エッチング・ガスの組成等は
適宜変更可能である。
明では有機材料層のエッチングにおいてCOSを含むエ
ッチング・ガスを使用することにより、炭素系ポリマー
の膜質を強化し、その堆積量を減少させても高異方性、
高選択性を達成することが可能となる。この化合物を放
電解離条件下でSを放出し得るイオウ系化合物と併用す
れば、更なる高選択化、低汚染化、低ダメージ化等を図
ることができる。これにより、たとえば3層レジスト・
プロセスの実用性を真に高めることができる。また、特
に有機材料層の下地材料層にCuが含まれている場合に
は、オーバーエッチング時に酸素を排除したガス系を使
用することにより、Cuの再付着やこれに伴うパーティ
クル汚染を防止することができる。
づいて設計され、高集積度,高性能,高信頼性を要求さ
れる半導体装置の製造において極めて有効である。
たがって説明する概略断面図であり、(a)は段差を有
するAl−1%Si−0.5%Cu層上に下層レジスト
層、SOG中間層、上層レジスト・パターンが順次形成
された状態、(b)はSOGパターンが形成された状
態、(c)は少なくともSOGパターンをマスクとして
下層レジスト層をエッチングすることにより、下層レジ
スト・パターンが形成された状態をそれぞれ表す。
にしたがって説明する概略断面図であり、(a)は段差
を有するCu層上に下層レジスト層、SOGパターン、
上層レジスト・パターンが順次形成された状態、(b)
は下層レジスト層がジャストエッチングされた状態、
(c)は下層レジスト層がオーバーエッチングされた状
態をそれぞれ表す。
断面図であり、(a)は段差を有する下地材料層上に下
層レジスト層、SOG中間層、上層レジスト・パターン
が順次形成された状態、(b)はSOGパターンが形成
された状態、(c)は下層レジスト層がジャストエッチ
ングされた状態、(d)はオーバーエッチング中に下地
材料層のスパッタ生成物からなる再付着物層が形成され
た状態をそれぞれ表す。
Claims (4)
- 【請求項1】 下地材料層上に形成された有機材料層
を、硫化カルボニルと酸素を含むエッチング・ガスを用
いて少なくともエッチング・パターンの側壁面上に炭素
系ポリマーを堆積させながらエッチングすることを特徴
とするドライエッチング方法。 - 【請求項2】 前記エッチング・ガスが、放電解離条件
下でプラズマ中にイオウを放出し得るイオウ系化合物を
含むことを特徴とする請求項1記載のドライエッチング
方法。 - 【請求項3】 下地材料層上に形成された有機材料層
を、硫化カルボニルと放電解離条件下でプラズマ中にイ
オウを放出し得るイオウ系化合物とを含むエッチング・
ガスを用いて実質的に前記下地材料層が露出する直前ま
でエッチングするジャストエッチング工程と、 NH3 を含むエッチング・ガスを用い、基板を加熱し
ながら前記有機材料層の残余部をエッチングするオーバ
ーエッチング工程とを有することを特徴とするドライエ
ッチング方法。 - 【請求項4】 前記下地材料層が銅を含有することを特
徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載
のドライエッチング方法。
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