[go: up one dir, main page]

JP3085953B1 - 光ファイバの製造方法および製造装置 - Google Patents

光ファイバの製造方法および製造装置

Info

Publication number
JP3085953B1
JP3085953B1 JP11218210A JP21821099A JP3085953B1 JP 3085953 B1 JP3085953 B1 JP 3085953B1 JP 11218210 A JP11218210 A JP 11218210A JP 21821099 A JP21821099 A JP 21821099A JP 3085953 B1 JP3085953 B1 JP 3085953B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
roller
shaped groove
rotating roller
groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11218210A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001048568A (ja
Inventor
幸司 鶴崎
光一 原田
浩一 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP11218210A priority Critical patent/JP3085953B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3085953B1 publication Critical patent/JP3085953B1/ja
Publication of JP2001048568A publication Critical patent/JP2001048568A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B37/00Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
    • C03B37/01Manufacture of glass fibres or filaments
    • C03B37/02Manufacture of glass fibres or filaments by drawing or extruding, e.g. direct drawing of molten glass from nozzles; Cooling fins therefor
    • C03B37/03Drawing means, e.g. drawing drums ; Traction or tensioning devices
    • C03B37/032Drawing means, e.g. drawing drums ; Traction or tensioning devices for glass optical fibres
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2203/00Fibre product details, e.g. structure, shape
    • C03B2203/36Dispersion modified fibres, e.g. wavelength or polarisation shifted, flattened or compensating fibres (DSF, DFF, DCF)
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2205/00Fibre drawing or extruding details
    • C03B2205/06Rotating the fibre fibre about its longitudinal axis

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 PMDの抑制された低伝送損失な光ファイバ
を簡便に製造する。 【解決手段】 光ファイバ母材を溶融紡糸して光ファイ
バ裸線を得て、ついでこの光ファイバ裸線に樹脂を被覆
して光ファイバ素線22とし、引き続いてこの光ファイ
バ素線22を、V字溝12またはU字溝をローラ面上に
有する回転ローラ11の該溝上を進行させながら、回転
ローラ11をその回転軸11aに沿う方向に往復運動さ
せて、光ファイバ素線22を溝上で転動させて光ファイ
バ素線22にねじれを加える。回転ローラ11としてロ
ーラ面上に平溝を有するものを使用して、回転ローラ1
1をその回転軸11aが水平方向に対して任意の角度を
なすように一方向に傾け、ついで反対方向に任意の角度
をなすように傾けて揺動運動をさせてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ファイバの製造方
法および製造装置に関し、特に偏波モード分散(以下、
PMDという)が抑制された低伝送損失な光ファイバを
簡便に提供できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】近年の光通信技術の進歩にともなって、
用途に応じた多種多様な光ファイバが製造、利用されて
いる。光ファイバは、気相軸付け法(VAD法)、外付
け法(OVD法)、内付け法(CVD法、MCVD法、
PCVD法)、ロッドインチューブ法等で得られた光フ
ァイバ母材を溶融紡糸して製造されている。このような
従来の製造方法においては、真円状の断面を有する光フ
ァイバを製造することは非常に困難であり、得られた光
ファイバの断面形状はわずかに歪んだ円状や、楕円状で
あることがほとんどであった。しかし、このように光フ
ァイバの断面が真円状でない場合、光ファイバを伝搬す
る2偏波の位相速度が異なり、PMDを増加させてしま
うという問題があった。
【0003】そこで、光ファイバにねじれを加えて、P
MDが抑制された光ファイバを得る方法が提案されてい
る。例えば、特開平8−295528号公報、米国特許
第5,822,487号等では、揺動運動をする揺動ガ
イドローラー上で光ファイバを転動させてねじれを与え
る方法が開示されている。また、特開平9−2834号
公報では、特定の形状を有するローラ上で光ファイバを
転動させてねじれを与える方法が開示されている。さら
に特表平10−507438号公報では、2つのローラ
曲面の間で光ファイバを転動させる方法が報告されてい
る。その他、米国特許第4,473,273号では光フ
ァイバ母材を回転させ、ねじれを与える方法が開示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−295528号公報や米国特許第5,822,48
7号に開示の方法は、高速での紡糸には不向きであり、
また、紡糸張力が小さい場合にはねじれ量が小さくなっ
てしまうため、PMD抑制効果が少なくなってしまうと
いう問題があった。また、特開平9−2834号公報に
報告されている方法では、ねじれ量が少ないうえに、ロ
ーラの径やライン長に制限があった。さらに、特表平1
0−507438号公報に開示の方法では、2つのロー
ラ曲面の光ファイバへの押し圧が変化することから、正
確な紡糸張力を測定できないという問題があった。ま
た、ねじれ量が光ファイバの長手方向で変化し、一定で
ないという問題もあった。さらに、米国特許第4,47
3,273号に開示の方法は、光ファイバ母材を回転さ
せる方法であるため、外径変動や曲がりを有する光ファ
イバ母材を使用した場合、光ファイバ外径制御性が低下
したり、コーティング不良が発生する可能性があった。
【0005】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、PMDの抑制された低伝送損失な光ファイバを簡便
な方法で製造でき、さらにPMD抑制の程度も容易に調
整できる光ファイバの製造方法および製造装置を提供す
ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にあって
は、光ファイバ母材を溶融紡糸して光ファイバ裸線を得
て、ついでこの光ファイバ裸線に樹脂を被覆して光ファ
イバ素線とし、引き続いてこの光ファイバ素線を、V字
溝またはU字溝をローラ面上に有する回転ローラの該溝
上を進行させながら、回転ローラをその回転軸に沿う方
向に往復運動させて、光ファイバ素線を溝上で転動させ
て光ファイバ素線にねじれを加えることを特徴とする光
ファイバの製造方法によって解決できる。請求項の発
明にあっては、光ファイバ母材を溶融紡糸して光ファイ
バ裸線を得る紡糸装置と、光ファイバ裸線に被覆を施し
光ファイバ素線を得る被覆装置と、光ファイバ素線をロ
ーラ面上で転動させて光ファイバ素線にねじれを加える
回転ローラを有する光ファイバ製造装置であって、回転
ローラが、ローラ面上にV字溝またはU字溝を有し、さ
らにこの回転ローラをその回転軸に沿う方向に往復運動
させる駆動部を具備してなることを特徴とする光ファイ
バ製造装置によって解決できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して詳
しく説明する。図1は本発明の製造方法の一例を示す概
略構成図である。まず、VAD法、OVD法、CVD
法、MCVD法、PCVD法、ロッドインチューブ法等
の公知の方法で得られた光ファイバ母材20を、紡糸炉
1で加熱して溶融紡糸し、光ファイバ裸線21を得る。
光ファイバ母材20を溶融紡糸する際の紡糸線速には特
に制限はなく、100〜1000m/min程度の広い
範囲の紡糸線速で紡糸できる。ついで光ファイバ裸線2
1を冷却筒2で冷却した後、第1の樹脂被覆装置3に導
く。第1の樹脂被覆装置3においては、1次被覆樹脂液
がそのダイポットに供給されていて、光ファイバ裸線2
1上に1次被覆樹脂液が塗布される。1次被覆樹脂液は
次の架橋筒4で紫外線照射、加熱等により硬化され、1
次被覆層が形成される。1次被覆層が形成された光ファ
イバは、ついで第2の樹脂被覆装置5、架橋筒6へと順
次導かれ、1次被覆層上に2次被覆層が形成された光フ
ァイバ素線22となる。
【0008】得られた光ファイバ素線22は、ターンプ
ーリー7上を進行して方向を変えられ、引き取り機8、
ダンサー9を順次通過後、巻き取り機10で巻き取られ
る。ターンプーリー7にはテンションピックアップが接
続されていて、紡糸張力を測定できるようになってい
る。
【0009】ここでターンプーリー7として、図2およ
び図3に示したような断面が略V字状であるV字溝1
2、または断面が略U字状であるU字溝13をローラ面
上に有する回転ローラ11を使用する。回転ローラ11
は回転軸11aを有し、回転軸11aを中心として回転
できるようになっている。そして、図4および図5に示
すように、この回転ローラ11の溝12、13の上に光
ファイバ素線22を接触させ、この溝12、13上を進
行させながら、回転ローラ11をその回転軸11aに沿
う方向、すなわちA方向およびB方向に図示略の駆動装
置によって往復運動させる。
【0010】このように回転ローラ11を往復運動させ
ると、光ファイバ素線22は、V字溝12またはU字溝
13上を進行方向に進行しながら、周方向に右回りおよ
び左回りのトルクを加えられて溝12、13の上を交互
に転動する。その結果光ファイバ素線22には、その周
方向に右回りおよび左回りのねじれが加えられる。ここ
で光ファイバ素線22に加えられたねじれは、紡糸炉1
内で溶融紡糸されている光ファイバ裸線21にまでさか
のぼって伝搬し、光ファイバ裸線21にねじれが加えら
れる。光ファイバ裸線21はねじれが加えられた状態で
冷却筒2へと導かれ、冷却される。このようにして冷却
筒2を通過した光ファイバ裸線21は、その周方向に、
右回りおよび左回りのねじれを有するものとなり、つい
で樹脂被覆装置3、5、架橋筒4、6を順次通過する。
【0011】回転ローラ11のV字溝12およびU字溝
13の深さD1 、D2 や、幅W1 、W2 は特に制限はな
く、光ファイバに要求されるPMDの程度に応じて適宜
設定される。例えば光ファイバ裸線21の外径が125
μm、コート径が250μmの光ファイバ素線22を転
動させる場合には、通常、V字溝12の深さD1 および
U字溝13の深さD2 は1〜20mm、V字溝12の幅
1 およびU字溝13の幅W2 は5〜40mmの範囲で
設定される。また、回転ローラ11の直径R1およびR
2 は特に制限なく任意の大きさとすることができる。
【0012】さらに、ここでの往復運動は、単位時間あ
たり任意の回数で行うことができ、また、回転ローラ1
1のA方向、B方向への各移動幅も任意に設定すること
ができる。これらの条件は、紡糸線速、紡糸張力、光フ
ァイバに要求されるPMDの程度、光ファイバの種類等
に応じて設定される。往復回数は通常50〜500回/
min、移動幅は通常2〜30mmの範囲で設定され
る。なお、ここで往復回数は、回転ローラ11を一方向
に動かして元の位置に戻し、ついで反対方向に動かして
元の位置に戻す操作を1回と数える。
【0013】このようにV字溝12、U字溝13の大き
さや、往復運動の条件を適宜設定することによって、光
ファイバ素線22へ付与するねじれ量を調節することが
できるため、PMDの抑制の程度を必要に応じて任意に
制御できる。また、回転ローラ11を往復運動させる簡
単な操作でねじれを付与できるので、600〜1000
m/min程度の高速での溶融紡糸にも対応でき、幅広
い紡糸線速において有効である。
【0014】ターンプーリー7として使用される回転ロ
ーラ11の材質には特に制限はないが、回転ローラ11
のV字溝12またはU字溝13上で光ファイバ素線22
が摺動することなく、スムーズに転動することが重要で
ある。
【0015】このような光ファイバの製造方法は、V字
溝12またはU字溝13を有する回転ローラ11を使用
し、この回転ローラ11を往復運動させて光ファイバ素
線22にトルクを加え、ねじれを与えることを特徴とす
るので、簡便な方法で光ファイバ素線22の周方向にね
じれを与えることができ、PDMの抑制された低伝送損
失な光ファイバを容易に得ることができる。この際、回
転ローラ11の直径や、V字溝12またはU字溝13の
幅や深さ等を任意の大きさにでき、回転ローラ11を往
復運動させる回数や速度、回転ローラ11の移動幅等
任意に設定できるため、PDMの抑制の程度を必要に応
じて任意に制御することができる。さらに、回転ローラ
11を往復運動させる簡単な操作によるので、高速での
溶融紡糸にも対応でき、幅広い紡糸線速において有効で
ある。また、紡糸張力に応じて、溝12、13の種類や
大きさを任意に設定することによって、紡糸張力が小さ
い場合にも光ファイバ素線22に効率的にねじれを加え
られる。また、光ファイバ素線22を回転ローラ11の
溝12、13上で転動させる簡単な方法によるので、回
転ローラ11をターンプーリー7として使用して同時に
紡糸張力を測定する場合においても、正しい紡糸張力を
測定することができるとともに、使用する光ファイバ母
材20の形状や寸法も任意のものを使用できる。
【0016】また、このような特定の溝12、13を
する回転ローラ11が設けられ、回転ローラ11には回
転ローラを往復運動させる駆動部を有する光ファイバ製
造装置は、従来の紡糸機に回転ローラ11を取り付ける
ことによって簡単に得られるため低コストであり、必要
に応じて容易に回転ローラ11を取り付けたり、取り外
したりできる。なお、以上の説明においては、回転ロー
ラ11をターンプーリー7として使用する場合について
説明したが、上述のような特定の溝12、13を有する
回転ローラ11を使用して、光ファイバ素線22にねじ
与える限りにおいては、ターンプーリー7としての
使用に限定されず、ターンプーリー7とは別に回転ロー
ラ11を設けてもよい。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例をあげて具体的に説明
する。 実施例1 波長多重伝送用光ファイバ母材(ITU−T G655
準拠、以下WDM母材という)を、図1に示す方法で溶
融紡糸、被覆を行い、光ファイバ裸線外径125μm、
コート径250μmの光ファイバ素線22を製造した。
被覆材としては、1次被覆層、2次被覆層ともにウレタ
ン−アクリレート系紫外線硬化型樹脂を使用した。紡糸
線速は300m/minとした。ターンプーリー7とし
ては、図2に示すようなローラ面にV字溝12を有し、
表面にアルマイト処理を施したアルミ製の回転ローラ1
1を使用し、光ファイバ素線22にねじれを加えた。な
おV字溝12は深さD1 =3mm、幅W1 =6mmで、
ローラの直径R1 =150mmであった。また、往復回
数は300回/min、回転ローラ11の一方向への移
動幅は4mmとした。得られた光ファイバ素線22のP
MD測定を、固定アナライザー法で行った。測定は試料
長10kmのものについて10本測定した。その結果を
に示す。
【0018】実施例2 ターンプーリー7として、図3に示すようなローラ面に
U字溝13を有し、表面にアルマイト処理を施したアル
ミ製の回転ローラ11を使用した以外は、実施例1と同
様にして溶融紡糸、被覆を行った。なおU字溝13は深
さD2 =10mm、幅W2 =6mmで、ローラの直径R
2 =150mmであった。また、往復回数は300回/
min、回転ローラ11の一方向への移動幅は4mmと
した。得られた光ファイバ素線22のPMD測定を実施
例1と同様にして行った。その結果を図に示す。
【0019】比較例1 ターンプーリー7として、ローラ面に平溝を有し、表面
にアルマイト処理を施したアルミ製の回転ローラを使用
し、回転ローラを揺動運動させず、光ファイバ素線にね
じれを加えないようにした以外は、実施例1と同様にし
て溶融紡糸、被覆を行った。なお、平溝は深さD3 =5
mm、幅W3 =8mmで、ローラの直径R3 =150m
mであった。得られた光ファイバ素線22のPMD測定
を実施例1と同様にして行った。その結果を図に示
す。
【0020】実施例 光ファイバ母材20として分散補償光ファイバ母材(以
下DCF母材という)を使用し、往復回数を200回/
minとした以外は実施例1と同様にして溶融紡糸、被
覆を行った。得られた光ファイバ素線22のPMD測定
を実施例1と同様にして行った。その結果を図に示
す。
【0021】実施例 光ファイバ母材20としてDCF母材を使用し、往復回
数を200回/minとした以外は実施例2と同様にし
て溶融紡糸、被覆を行った。得られた光ファイバ素線2
2のPMD測定を実施例1と同様にして行った。その結
果を図に示す。
【0022】比較例2 光ファイバ母材20としてDCF母材を使用した以外は
比較例1と同様にして溶融紡糸、被覆を行った。得られ
た光ファイバ素線22のPMD測定を実施例1と同様に
して行った。その結果を図に示す。
【0023】図および図のグラフに示したように、
V字溝12またはU字溝13を有する特定の回転ローラ
11を使用してねじれを加えた本実施例の光ファイバ素
線22では、PMDが抑制されていた。一方、ねじれが
加えられなかった比較例の光ファイバ素線22では、P
MDが抑制されていなかった。
【0024】実施例 往復回数を50〜500回/minの範囲で変化させた
以外は実施例2と同様にして溶融紡糸、被覆を行った。
それぞれの往復回数で得られた光ファイバ素線22のP
MD測定を実施例1と同様にして行った。その結果を図
に示す。
【0025】U字溝12を有する特定の回転ローラ11
を使用して、回転ローラ11の往復回数を変化させるこ
とによって、図のグラフに示したようにPDMの抑制
の程度を必要に応じて任意に制御することができた。こ
のように、本実施例の光ファイバ素線22の製造方法
は、幅広い紡糸線速に対応でき、かつ任意にPDMの抑
制の程度を制御できた。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ファイ
バの製造方法は、V字溝またはU字溝を有する回転ロー
ラを使用し、この回転ローラを往復運動させて光ファイ
バ素線にねじれを与えることを特徴とするので、簡便な
方法で光ファイバ素線の周方向にねじれを与えることが
でき、PDMの抑制された低伝送損失な光ファイバを容
易に得ることができる。この際、回転ローラの直径や、
V字溝またはU字溝の大きさ等を任意の大きさにでき、
回転ローラを往復運動させる回数や速度、回転ローラの
移動幅も任意に設定できるため、PDMの抑制の程度を
必要に応じて任意に制御することができる。さらに、回
転ローラを往復運動させる簡単な操作によるので、高速
での溶融紡糸にも対応でき、幅広い紡糸線速において有
効である。また、紡糸張力に応じて、溝の種類や大きさ
を任意に設定することによって、紡糸張力が小さい場合
にも光ファイバ素線に効率的にねじれを加えられる。ま
た、光ファイバ素線を回転ローラの溝上で転動させる簡
単な方法および装置によるので、回転ローラをターンプ
ーリーとして使用して同時に紡糸張力を測定する場合に
おいても、正しい紡糸張力を測定することができるとと
もに、使用する光ファイバ母材の形状や寸法も任意のも
のを使用できる。また、このような特定の溝を有する回
転ローラが設けられ、回転ローラには回転ローラを往復
動させる駆動部を有する本発明の光ファイバ製造装置
は、従来の紡糸機に回転ローラを取り付けることによっ
て簡単に得られるため低コストであり、必要に応じて容
易に回転ローラを取り付けたり、取り外したりできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ファイバの製造方法の一例を示す
概略構成図である。
【図2】 回転ローラの一形態を示す側面図である。
【図3】 回転ローラの他の一形態を示す側面図であ
る。
【図4】 図2の回転ローラの往復運動を示す側面図で
ある。
【図5】 図3の回転ローラの往復運動を示す側面図で
ある。
【図6】 本発明の実施例で得られた光ファイバの偏波
モード分散を示すグラフである。
【図7】 本発明の実施例で得られた光ファイバの偏波
モード分散を示すグラフである。
【図8】 本発明の実施例で得られた光ファイバの偏波
モード分散を示すグラフである。
【符号の説明】
11…回転ローラ、11a…回転軸、12…V字溝、1
3…U字溝、20…光ファイバ母材、21…光ファイバ
裸線、22…光ファイバ素線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−295528(JP,A) 特開 平6−171970(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C03B 37/00 - 37/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ母材を溶融紡糸して光ファイ
    バ裸線を得て、ついでこの光ファイバ裸線に樹脂を被覆
    して光ファイバ素線とし、 引き続いてこの光ファイバ素線を、V字溝またはU字溝
    をローラ面上に有する回転ローラの該溝上を進行させな
    がら、 回転ローラをその回転軸に沿う方向に往復運動させて、
    光ファイバ素線を溝上で転動させて光ファイバ素線にね
    じれを加えることを特徴とする光ファイバの製造方法。
  2. 【請求項2】 光ファイバ母材を溶融紡糸して光ファイ
    バ裸線を得る紡糸装置と、光ファイバ裸線に被覆を施し
    光ファイバ素線を得る被覆装置と、光ファイバ素線をロ
    ーラ面上で転動させて光ファイバ素線にねじれを加える
    回転ローラを有する光ファイバ製造装置であって、 回転ローラが、ローラ面上にV字溝またはU字溝を有
    し、さらにこの回転ローラをその回転軸に沿う方向に往
    復運動させる駆動部を具備してなることを特徴とする光
    ファイバ製造装置。
JP11218210A 1999-07-30 1999-07-30 光ファイバの製造方法および製造装置 Expired - Fee Related JP3085953B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11218210A JP3085953B1 (ja) 1999-07-30 1999-07-30 光ファイバの製造方法および製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11218210A JP3085953B1 (ja) 1999-07-30 1999-07-30 光ファイバの製造方法および製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3085953B1 true JP3085953B1 (ja) 2000-09-11
JP2001048568A JP2001048568A (ja) 2001-02-20

Family

ID=16716357

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11218210A Expired - Fee Related JP3085953B1 (ja) 1999-07-30 1999-07-30 光ファイバの製造方法および製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3085953B1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100416970B1 (ko) * 2002-01-17 2004-02-05 삼성전자주식회사 인출된 광섬유의 저 편광모드분산을 위한 스핀 장치
KR100441156B1 (ko) * 2002-08-31 2004-07-19 엘지전선 주식회사 광섬유에 인가되는 스핀을 모니터링하는 방법 및 양방향스핀의 대칭성을 확보하기 위한 광섬유 제조방법
KR100401342B1 (en) * 2002-08-31 2003-10-10 Lg Cable Ltd Apparatus for spinning optical fiber and apparatus and method for fabricating optical fiber using the same
FR2844260B1 (fr) * 2002-09-09 2004-11-12 Cit Alcatel Systeme anti-pmd
CN119585218A (zh) * 2022-07-25 2025-03-07 住友电气工业株式会社 光纤的制造装置及光纤的制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001048568A (ja) 2001-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3557606B2 (ja) 光ファイバおよび光ファイバの製造方法
US20010020374A1 (en) Method and apparatus for manufacturing an optical fiber from a preform
EP1325894B1 (en) Multimode optical fibers with increased bandwith
JP3353805B2 (ja) 光ファイバ線引き装置
CN1216819C (zh) 从预制件制造光纤用的方法和装置
EP1532475B1 (en) Apparatus for applying spin to optical fiber and optical fiber manufacturing method and apparatus using the same
JP4310922B2 (ja) 被覆光ファイバの製造方法及び製造装置並びに被覆光ファイバ
JP3085953B1 (ja) 光ファイバの製造方法および製造装置
WO2002074713A1 (fr) Fibre optique et procede d'elaboration correspondant
EP1963233B1 (en) Method and apparatus for the production of optical fibers with reduced polarization mode dispersion
JP2001302272A (ja) 光ファイバの製造方法及び装置
JP2004175611A (ja) 光ファイバの製造方法及び製造装置
JP3070603B2 (ja) 光ファイバ素線の製造方法
JP2004277271A (ja) 光ファイバの製造方法および製造装置
JP3983597B2 (ja) 光ファイバの製造方法
CN100366558C (zh) 抗pmd系统
KR100414691B1 (ko) 낮은 편광 모드 분산을 지닌 뒤틀린 광섬유의 제조 장치
JP3070604B2 (ja) 光ファイバ素線の製造方法
JP3895583B2 (ja) 光ファイバの線引き方法
RU2401816C2 (ru) Способ и устройство для изготовления оптических волокон с пониженной поляризационной модовой дисперсией
JP2000247675A (ja) 光ファイバ素線の製造装置および製造方法
JP2004083351A (ja) 光ファイバの製造方法及び装置
JP2000344539A (ja) 光ファイバ素線の製造方法および製造装置
JP2000344540A (ja) 光ファイバの線引き方法及びその装置
JP2002228869A (ja) 光部品用光ファイバおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000613

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3085953

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080707

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090707

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090707

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707

Year of fee payment: 13

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees