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JP3085482B2 - サージ防護素子 - Google Patents

サージ防護素子

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Publication number
JP3085482B2
JP3085482B2 JP03289418A JP28941891A JP3085482B2 JP 3085482 B2 JP3085482 B2 JP 3085482B2 JP 03289418 A JP03289418 A JP 03289418A JP 28941891 A JP28941891 A JP 28941891A JP 3085482 B2 JP3085482 B2 JP 3085482B2
Authority
JP
Japan
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region
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emitter region
exposed
protection element
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP03289418A
Other languages
English (en)
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JPH05102462A (ja
Inventor
鋼一 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Shindengen Electric Manufacturing Co Ltd
Priority to JP03289418A priority Critical patent/JP3085482B2/ja
Publication of JPH05102462A publication Critical patent/JPH05102462A/ja
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Publication of JP3085482B2 publication Critical patent/JP3085482B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は遮断性能にすぐれ、しか
も製造容易な両方向のサイリスタ型サージ防護素子に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図2(a)に示すPNPN層からなる基
本構造をもち、図2(b)に示す電流特性をもつ一方向
のサイリスタ型サージ防護素子、或いは一方向サイリス
タ防護素子を複合した図2(c)に示すPNPNP層か
らなる基本構造をもつ両方向のサイリスタ型サージ防護
素子は、小型であってかつ安価に製作できることなどか
ら、通信回路などの弱電回路のサージ防護用としてよく
使用されている。この防護素子は例えば一方向のサイリ
スタ防護素子2個を逆並列接続したものZを、基本動作
回路図を示す図3のように被保護回路Gの両端間に接続
して使用され、例えば図2(b)に示すサージ防護素子
ZのVBOを越える電圧値をもつサージSが線路に侵入し
たとき直ちにオンして、被保護回路Gの保護を行うもの
である。しかしこの場合サージ防護素子Zはサージ電流
の通過後、電源電圧E0 により流される電流を直ちに遮
断して、サージ侵入前の状態に戻ることが求められる。
そのためには公知のように防護素子Zの保持電流IH が IH >E0 /R ただしR:回路インピーダンス、E0 :電源電圧 の関係を満足し、しかも迅速な遮断性能を得るためには
保持電流IH が大であることが求められる。ところで保
持電流IH は従来から知られているように、例えば図2
(a)により説明した一方向のサイリスタ型サージ防護
素子のNベースとPエミッタ領域の構造、およびこれら
各領域の不純物濃度や厚みなどの選定により大にするこ
とが可能である。しかし一方この方法による保持電流I
H の増大は、同時にサージ電流容量を小にする結果をも
たらし、両者はトレードオフの関係となる。従って双方
を同時に満足させることは必ずしも容易ではなく、しか
も不純物濃度の制御などを必要とするため製造も難し
い。そこでその対策として図4(a)(b)に示す電極
を除いた上面図と、そのA−A’部矢視断面図の構成を
もつ素子が提案された。この素子はP型半導体共通基板
の一面に設けたN1 ベース領域が、複数箇所においてP
1 エミッタ領域を突き抜けて表面に露呈するようにする
と共に、この露出N1 ベース領域S1 とP1エミッタ領
域とを金属電極T1 により短絡した構造をもつサージ防
護素子である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この提案されたサージ
防護素子の構造によれば、以下に記載する動作説明から
明らかなように、露出N1 ベース領域を設けることのな
い従来のサージ防護素子に比べて露出N1 ベース領域の
面積に比例して保持電流IH を増大させることができ製
造も容易である。しかしその反面IH を増大させるた
め、露出N1 ベース領域の数や面積を増大させると、こ
れに比例して図2(b)に示すスイッチング電流IS
増大させる。従って遮断性能を向上できても、サージに
対する動作性能を低下させる欠点がある。即ちこの提案
されたサージ防護素子の電極T1 からT2 方向(図4
(b)中の矢印参照)のタンオン時の動作においては、
印加電圧が接合J2 の耐圧VBOを越えると、図4(b)
のように電流I0 ,I1 等の成分からなる電流Iが流れ
る。このうちI1 成分と 1 領域の実効横方向抵抗RN
による電圧降下が接合J1 を順バイアスし、このバイア
ス電圧が接合J1 の立上り電圧を越えると、始めて接合
1 から正孔の注入が起こり、電極T1 ,T2 間をタン
オンするに至る。このため露出N1 ベース領域S1 のな
い構造のものに比べてスイッチング電流IS を増大させ
る。次にオン状態では、露出N1 ベース領域S1 の直下
においては導通せず、P1エミッタ領域の直下の部分に
おいてのみ導通して、接合J1 からの正孔の注入と接合
3 からの電子の注入によりオン状態が保持される。こ
の場合オン電流が低下してタンオフ過程で接合J1 より
注入された正孔は、露出N1 ベース領域S1において電
子と再結合しているから実効注入効率を下げ、S1 のな
い構造のものに比べて保持電流IH を増大させる。また
以上の動作機構による電流IS の増大と電流IH の増大
効果は、図4(b)の電流I1 の流路に沿った 1 領域
の実効横方向抵抗が小さい程大となり、このことはまた
同一チップ面積では露出N1 ベース領域S1 の数が多い
程大とすることを示す。しかも図4(b)に示した他の
電流成分I0 は、タンオン時には動作に直接無関係な無
効電流として流れ、更に電流IS に付加されてこれを増
加させる。即ち以上から図4に示した露出N1 ベース領
域S1 を設けた構造では、露出N1 ベース領域S1 の数
と面積を多くする程保持電流IH の増大効果は大である
が、その反面露出N1 ベース領域S1 の数と面積に比例
して不必要なスイッチング電流IS の増大を招く結果と
なるため、サージ動作特性を低下させることになる。
【0004】
【発明の目的】本発明の目的は以上の如き問題点を解決
した遮断特性のすぐれた製造容易な両方向サイリスタ型
サージ防護素子の提示にある。
【0005】
【課題を解決するための本発明の手段】本発明のサージ
防護素子は、第1の導電型を有する半導体基板の一方の
面に第2の導電型を有する第1のベース領域と第1の導
電型を有する第1のエミッタ領域を形成し、前記半導体
基板の他方の面に第2の導電型を有する第2のベース領
域と第1の導電型を有する第2のエミッタ領域を形成
し、前記一方の面において前記第1のベース領域の一部
が前記第1のエミッタ領域を分離することなく一体形成
が維持されるように複数箇所において該第1のエミッタ
領域を突き抜けて表面に露出せしめ、他面において前記
第2のベース領域の一部が前記第2のエミッタ領域を分
離することなく一体形成が維持されるように複数箇所に
おいて該第2のエミッタ領域を突き抜けて表面に露出せ
しめると共に、前記一面に露出する複数個の前記第1の
ベース領域の総面積と前記他面に露出する複数個の前記
第2のベース領域の総面積とが異なるように形成せし
め、前記一面に露出している複数個の前記第1のベース
領域と前記第1のエミッタ領域とを接続した一方の電極
と、前記他面に露出している複数個の前記第2のベース
領域と前記第2のエミッタ領域とを接続した他方の電極
とを備え、かつ前記一方の電極と接続された複数個の前
記第1のベース領域と前記他方の電極と接続された複数
個の前記第2のベース領域とは、前記半導体基板の一方
の面と他方の面に直交する方向で相互に重ならないよう
に構成されたものである。次に本発明の実施例により具
体的に説明する。
【0006】
【実施例】図1(a)(b)(c)(d)は本発明の一
実施例を示す電極を除いた上面図、そのA−A’部矢視
断面図、B−B’部矢視断面図、C−C’部矢視断面図
である。この実施例のものは上面側のN1 ベース領域の
一部を、複数箇所において、P1 エミッタ領域を突き抜
けて上表面に露出するようにして、露出Nベース領域S
1 を形成する。また下面側のN2 ベース領域の一部を複
数箇所においてP2 エミッタ領域を突き抜けて下表面に
露出するようにして、露出Nベース領域S2 を形成す
る。そして上下面においてPエミッタ領域と露出Nベー
ス領域とを短絡して構成した、両方向サイリスタ型のサ
ージ防護素子である。なおSiO2 は酸化被膜である。
【0007】
【作用】先ず電極T1 からT2 方向の動作について説明
する。オン状態では露出Nベース領域S2 の部分が導通
しているが、電流が減少してタンオフに至る動作におい
ては露出Nベース領域S1 の作用は、図4で前記した素
子の露出N型ベース領域S1 のそれと同じである。従っ
てS1 の数や面積を大にすることにより保持電流IH
増大させて遮断特性を向上させることができる。次にタ
ンオン状態では図1に示すように露出Nベース領域S1
に対向する部分にはPエミッタ領域P2 がある。従って
図4により前記したサージ動作特性を低下させる無効な
電流I0 が流れるのを阻止する。従ってスイッチング電
S の増大によるサージ動作特性の低下を生ずること
がない。これに加えてタンオン時の有効面積は露出Nベ
ース領域S 2 の総面積できまることから、露出Nベース
領域2 の面積を大(同一チップでは露出N型ベース領
域S1 の面積を小)にすることによりサージ電流容量を
増大させることができる。以上は電極T1 からT2 方向
の動作であるが、電極T2 からT1 方向の動作も原理的
にT1 からT2 の方向の動作と同じであるから、保持電
流IH の値はほぼ等しい値となり、有効面積のみ露出N
ベース領域S1 の面積の和によって定まる。即ち本発明
は遮断特性が正逆ほぼ同一であって、方向により電流容
量の異なる両方向サイリスタ型サージ防護素子を得るの
に有効な手段でもある。しかも本発明のサージ防護素子
は、従来のサージ防護素子のようにベース領域とエミッ
タ領域の不純物濃度や厚みなどの制御を必要とせずに構
成できるので製造が容易である。
【0008】以上本発明について説明したが、露出Nベ
ース領域S1 ,S2 の数,形状,配置等については、以
上の実施例にかかわらず目的に応じて本発明の範囲内に
おいて各種の変形が考えられる。また以上と伝導型を逆
にしてもよいことは云うまでもない。
【0009】
【発明の効果】以上から明らかなように本発明によれ
ば、遮断性能にすぐれた製造容易な両方向サイリスタ型
サージ防護素子を提供できるもので、通信回路などの弱
電回路のサージ防護素子として使用してその効果は大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の説明図である。
【図2】従来のサージ防護素子の説明図である。
【図3】従来のサージ防護素子の動作説明図である。
【図4】従来のサージ防護素子の説明図である。
【符号の説明】
Z サージ防護素子 G 被保護回路 R 回路インピーダンス E0 電源電圧 S サージ IH 保持電流 IS スイッチング電流 I0 電流成分 I1 電流成分 P P型半導体基板 N1 Nベース領域 N2 Nベース領域 S1 露出Nベース領域 S2 露出Nベース領域 P1 Pエミッタ領域 P2 Pエミッタ領域 T1 電極 T2 電極 SiO2 酸化被膜

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の導電型を有する半導体基板の一方
    の面に第2の導電型を有する第1のベース領域と第1の
    導電型を有する第1のエミッタ領域を形成し、前記半導
    体基板の他方の面に第2の導電型を有する第2のベース
    領域と第1の導電型を有する第2のエミッタ領域を形成
    し、 前記一方の面において前記第1のベース領域の一部が前
    記第1のエミッタ領域を分離することなく一体形成が維
    持されるように複数箇所において該第1のエミッタ領域
    を突き抜けて表面に露出せしめ、他面において前記第2
    のベース領域の一部が前記第2のエミッタ領域を分離す
    ることなく一体形成が維持されるように複数箇所におい
    て該第2のエミッタ領域を突き抜けて表面に露出せしめ
    ると共に、前記一面に露出する複数個の前記第1のベー
    ス領域の総面積と前記他面に露出する複数個の前記第2
    のベース領域の総面積とが異なるように形成せしめ、 前記一面に露出している複数個の前記第1のベース領域
    と前記第1のエミッタ領域とを接続した一方の電極と、
    前記他面に露出している複数個の前記第2のベース領域
    と前記第2のエミッタ領域とを接続した他方の電極とを
    備え、 かつ前記一方の電極と接続された複数個の前記第1のベ
    ース領域と前記他方の電極と接続された複数個の前記第
    2のベース領域とは、前記半導体基板の一方の面と他方
    の面に直交する方向で相互に重ならないように構成され
    サージ防護素子。
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