[go: up one dir, main page]

JP3078813B2 - 木材害虫防除剤組成物 - Google Patents

木材害虫防除剤組成物

Info

Publication number
JP3078813B2
JP3078813B2 JP01110034A JP11003489A JP3078813B2 JP 3078813 B2 JP3078813 B2 JP 3078813B2 JP 01110034 A JP01110034 A JP 01110034A JP 11003489 A JP11003489 A JP 11003489A JP 3078813 B2 JP3078813 B2 JP 3078813B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wood
group
parts
composition
component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP01110034A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02286203A (ja
Inventor
正治 亀井
与三郎 内海
正俊 荒井
哲也 黛
Original Assignee
アース製薬株式会社
信越化学工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アース製薬株式会社, 信越化学工業株式会社 filed Critical アース製薬株式会社
Priority to JP01110034A priority Critical patent/JP3078813B2/ja
Publication of JPH02286203A publication Critical patent/JPH02286203A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3078813B2 publication Critical patent/JP3078813B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は木材害虫防除剤組成物に関する。
[従来の技術] 家屋などの建築物に使用されるかまたは使用されてい
る木材の劣化のもっとも大きな要因は、たとえば白ア
リ、キクイムシなどの木材害虫による食害や各種菌の繁
殖による腐朽にある。
従来より、前記木材害虫の防除法としては、白アリ防
除剤などを含有する油剤または乳剤を刷毛などで被処理
木材表面に塗布する方法や、適当な噴霧機を用いてこれ
ら油剤などを被処理木材表面に噴霧塗布する方法などが
もっぱら採用されている。
しかしながら、これらの方法に適用される油剤や乳剤
などは、それ自体が多量の溶剤を含有したものであり、
たとえば油剤では、ケロシンや灯油などの溶剤が被処理
木材中に浸透し、その表面にシミなどをつくり、木材価
値を著しく低減させたり、自然環境を汚染するという欠
点があり、また乳剤では、水で希釈して用いられるた
め、施用の際には木材自体が高湿度条件に曝されること
となり、黴の発生を促すおそれがある。
また、木材の防黴方法としては、前記とほぼ同様に防
腐剤有効成分を含有する油剤、乳剤などを塗布する方法
が提案されているが、かかる方法にもやはり前記とほぼ
同様の欠点がある。
いずれにせよ木材の劣化防止のための特別な薬剤は現
在のところ知られておらず、木材害虫防除剤や防黴剤な
どが夫々別個に限られた箇所に施用されているにすぎ
ず、到底充分な木材劣化防止効果を期待しえないのが現
状である。
[発明が解決しようとする課題] 本発明者らは、かかる現状に鑑みて劣化防止が必要と
される各種木材に、容易にしかも木材表面の汚染や引火
による火災などの危険がなく、充分な劣化防止効果を付
与させうる木材害虫防除剤組成物を提供することを目的
として鋭意研究を重ねた結果、特定の組成からなる防除
剤組成物が前記目的に合致し、木材の劣化防止を図りう
ることを見出し、本発明を完成するにいたった。
[課題を解決するための手段] 本発明はペルメトリン、フェノトリン、フェンバレレ
ート、サイパーメスリン、サイフェノトリン、デカメス
リン、プロポクサー、2,3,4,5−ビス(Δ−ブチレ
ン)−テトラヒドロフルフラール、N,N−ジエチル−メ
タ−トルアミド、ジ−ノルマル−プロピルイソシンコメ
ロネート、ジ−ノルマル−ブチルサクシネートおよび2
−ハイドロキシエチルオクチルサルファイドからなる群
より選択される1種または2種以上の木材害虫防除剤を
シリコーン100重量部に対して1.0〜20重量部配合したこ
とを特徴とする木材害虫防除剤組成物に関する。
[作用および実施例] 本発明の木材害虫防除剤組成物は、前記したごとく木
材害虫防除剤をシリコーンに配合したものである。
本発明に用いられるシリコーンは、木材害虫防除剤成
分を長期間にわたって保持し、すぐれた持続作用を呈す
る成分である。
前記シリコーンの具体的としては、たとえばジメチル
ポリシロキサンなどで代表されるシリコーン油、室温硬
化性(RTV)の液状ゴムに代表されるシリコーンゴム、
ストレートシリコーンワニスや変性シリコーンワニスに
代表されるシリコーンワニスなどがあげられる。これら
のシリコーンのなかでは室温硬化性の液状シリコーンゴ
ムは木材に適用した際にタレなどの発生がなく、使用し
やすいものであるのでとくに好ましいものである。
前記室温硬化性シリコーンゴムの代表例としては、た
とえば分子鎖末端が水酸基で封鎖されたジオルガノポリ
シロキサン(以下、(A)成分という)100部(重量
部、以下同様)、1分子中に3個以上の加水分解性基を
有するシランまたはシロキサン(以下、(B)成分とい
う)1〜25部、充填剤(以下、(C)成分という)0〜
200部、なかんづく5〜170部および硬化触媒(以下、
(D)成分という)0〜5部、なかんづく0.01〜3部か
らなるオルガノポリシロキサン組成物よりなるものがあ
げられる。
前記(A)成分としては、従来より室温硬化性シリコ
ーンゴムの主原料として用いられるものがあげられる。
前記(A)成分のケイ素原子に結合した有機基の種類に
はとくに制限はなく、かかる有機基の具体例としては、
たとえばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基な
どのアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基
などのシクロアルキル基、ビニル基、アリル基などのア
ルケニル基、フェニル基、トリル基、ナフチル基などの
アリール基、2−フェニルエチル基などのアラルキル
基、メトキシ基、プロポキシ基などのアルコキシ基、こ
れらの基の水素原子の一部もしくは全部が塩素原子など
のハロゲン原子やアミノ基などで置換された基などがあ
げられる。前記(A)成分の25℃における動粘度は、10
0〜1,000,000cSt、好ましくは1,000〜5,000cStであるこ
とが望ましい。かかる(A)成分の動粘度は、100cSt未
満であるばあいには、機械的強度にすぐれた室温硬化性
シリコーンゴムをうることが困難となる傾向にあり、ま
た1,000,000cStをこえるばあいには、前記組成物の粘度
が高くなりすぎ、その結果、かかる組成物を木材の表面
上に適用して室温硬化性シリコーンゴムを形成させる際
の作業性が低下する傾向がある。
前記(B)成分は、前記組成物を硬化させるために用
いられる必須成分であり、1分子中にケイ素原子に結合
する加水分解性基を3個以上有することが線状ポリシロ
キサンを網状硬化物にするために必要とされる。前記加
水分解性基の具体例としては、たとえばアセトキシ基、
オクタノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基などのアシ
ロキシ基、ジメチルケトオキシム基、メチルエチルケト
オキシム基、ジエチルケトオキシム基などのケトオキシ
ム基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基などのア
ルコキシ基、イソプロペニルオキシ基、1−エチル−2
−メチルビニルオキシ基などのアルケニルオキシ基、ジ
メチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ブチルアミノ基、
シクロヘキシルアミノ基などのアミノ基、ジメチルアミ
ノキシ基、ジエチルアミノキシ基などのアミノキシ基な
どがあげられるが、これらのなかではアルコキシ基、ア
ルケニルオキシ基などは金属に対する防食性という観点
から好ましい。
前記(B)成分は、前記したごとく、加水分解性基を
3個以上有することが必須とされることのほかはとくに
制限はなく、ケイ素原子にはさらに加水分解性基以外の
基が結合されていてもよく、またその分子構造はシラン
またはシロキサン構造のいずれであってもよく、さらに
シロキサン構造のものにあっては、直鎖状、分岐鎖状ま
たは環状のいずれであってもよい。
前記加水分解性基以外のケイ素原子に結合する基とし
ては、たとえばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基などのアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基などのシクロアルキル基;ビニル基、アリル基な
どのアルケニル基;フェニル基、トリル基、ナフチル基
などのアリール基;2−フェニルエチル基などのアラルキ
ル基;これらの基の水素原子の一部もしくは全部が塩素
原子などで置換された基などがあげられる。前記加水分
解性基以外の基の一例としては、たとえば CH3Si(OCH3、CH2=CHSi(OCH3 などがあげられる。
なお、前記(B)成分は、通常1種または2種以上を
混合して用いられる。
前記(B)成分の使用量は、前記(A)成分100部に
対して1部未満であるばあいには、前記組成物の製造時
または保存時にゲル化が発生する傾向があるので、1部
以上、とくに好ましくは3部以上とするのが望ましく、
また25部をこえるばあいには、前記組成物の硬化時の収
縮率が大きくなるほか、硬化がきわめて遅くなり、えら
れる室温硬化性シリコーンゴムの弾性が低下するので、
25部以下、とくに好ましくは10部以下である。
前記(C)成分としては、通常室温硬化性シリコーン
ゴムに用いられているものを使用しうる。かかる(C)
成分の具体例としては、たとえば煙霧質シリカ、このシ
リカの表面をヘキサメチルジシラザンや環状ジメチルシ
ロキサンなどで処理を施した処理シリカ、沈降シリカ、
石英、珪藻土、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化
鉛、酸化鉄、カーボンブラック、ベントナイト、グラフ
ァイト、炭酸カルシウム、マイカ、クレイ、ガラスビー
ズ、ガラスマイクロバルーン、シラスバルーン、ガラス
繊維、ポリ塩化ビニルビーズ、ポリスチレンビーズ、ア
クリルビーズなどがあげられる。かかる(C)成分の粒
子の大きさは、木材などに容易に塗布処理を施しうるよ
うにするために50メッシュパス、なかんづく20メッシュ
パスであるのが好ましい。
前記(C)成分の使用量は、前記(A)成分100部に
対して200部をこえるばあいには、前記組成物から適度
なゴム弾性を有する室温硬化性シリコーンゴムをうるこ
とが困難となる傾向があるので、200部以下、好ましく
は150部以下とするのが望ましく、また5部未満では
(C)成分を配合したことによる効果は充分に発揮され
ないので、5部以上、好ましくは10部以上であるのが望
ましい。
前記(D)成分としては、従来より室温硬化性シリコ
ーンゴムに用いられているものがあげられる。かかる
(D)成分の具体的としては、たとえば鉛−2−エチル
オクトエート、ジブチル錫ジオクトエート、ジブチル錫
ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、ブチル錫−2
−エチルヘキソエート、鉄−2−エチルヘキソエート、
コバルト−2−エチルヘキソエート、マンガン−2−エ
チルヘキソエート、亜鉛−2−エチルヘキソエート、カ
プリル酸第一錫、ナフテン酸錫、オレイン酸錫、ブチル
酸錫、ナフテン酸チタン、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸
コバルト、ステアリン酸亜鉛などの有機カルボン酸の金
属塩;テトラブチルチタネート、テトラ−2−エチルヘ
キシルチタネート、トリエタノールアミンチタネート、
テトラ(イソプロペニルオキシ)チタネートなどの有機
チタン酸エステル;オルガノシロキシチタン、β−カル
ボニルチタンなどの有機チタン化合物;アルコキシアル
ミニウム化合物、3−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、N−(トリメトキシシリルプロピル)エチレンジア
ミンなどのアミノアルキル基置換アルコキシシラン;ヘ
キシルアミン、リン酸ドデシルアミンなどのアミン化合
物およびその塩;ベンジルトリエチルアンモニウムアセ
テートなどの第4級アンモニウム塩;酢酸カリウム、酢
酸ナトリウム、シュウ酸リチウムなどのアルカリ金属の
低級脂肪酸塩;ジメチルヒドロキシルアミン、ジエチル
ヒドロキシルアミンなどのジアルキルヒドロキシルアミ
ン、式: や式: などで示されるグアニジン化合物、グアニジル基含有シ
ランやシロキサンなどがあげられ、これらの成分は通常
1種または2種以上を混合して用いられる。
前記(D)成分の使用量は、前記(A)成分100部に
対して0.01部未満であるばあい、前記組成物の硬化に長
時間を要するようになることのほか、えられる室温硬化
性シリコーンゴムの皮膜の厚さが大きくなるように前記
組成物を木材上に形成させたときに該皮膜の深部まで均
一に硬化させることが困難となる傾向があるため、0.01
部以上、好ましくは0.1部以上とするのが望ましく、ま
た5部をこえるばあい、前記組成物を用いて形成された
皮膜の硬化時間が短くなりすぎて逆に作業性が低下する
ので、5部以下、とくに好ましくは1部以下とするのが
望ましい。
木材害虫防除剤としては、従来より白アリやキクイム
シなどの木材害虫に対して防除作用を呈することが知ら
れている各種のもの、たとえばピレスロイド系、有機塩
素系、有機リン系、除虫菊系、タバコ系、ホウ素系、ケ
イ素系、クロロフェニル系、砒素系、クロルナフタリン
系、シクロベンゼン系、有機フッ素系の殺虫剤や他の通
常の害虫忌避剤などが用いられる。かかる木材害虫防除
剤の具体例としては、たとえば3−アリル−2−メチル
シクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イルdl−シス
/トランス−クリサンテマート(一般名アレスリン:商
品名ピナミン;住友化学工業(株)製)、3−アリル−
2−メチルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イ
ルd−シス/トランス−クリサンテマート(商品名ピナ
ミンフォルテ;住友化学工業(株)製)、d−3−アリ
ル−2−メチルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1
−イルd−トランス−クリサンテマート(商品名エキス
リン;住友化学工業(株)製)、3−アリル−2−メチ
ルシクロペンタ−2−エン−4−オン−1−イルd−ト
ランス−クリサンテマート(一般名バイオアレスリ
ン)、N−(3,4,5,6−テトラヒドロフタリミド)−メ
チルdl−シス/トランス−クリサンテマート(一般名フ
タルスリン:商品名ネオピナミンまたはテトラメスリ
ン;住友化学工業(株)製)、5−ベンジル−3−フリ
ルメチルd−シス/トランス−クリサンテマート(一般
名レスメトリン:商品名クリスロンフォルテ;住友化学
工業(株)製)、2−メチル−5−(2−プロパギル)
−3−フリルメチルクリサンテマート(一般名フラメト
リン)、3−フェノキシベンジル2,2−ジメチル−3−
(2′,2′−ジクロロ)ビニルシクロプロパンカルボキ
シレート(一般名ペルメトリン:商品名エクスミン:住
友化学工業(株)製、以下、エクスミンという)、3−
フェノキシベンジルd−シス/トランス−クリサンテマ
ート(一般名フェノトリン:商品名スミスリン:住友化
学工業(株)製、以下、スミスリンという)、α−シア
ノ−3′−フェノキシベンジルα−イソプロピル−4−
クロロフェニルアセテート(一般名フェンバレレート:
商品名スミサイジン:住友化学工業(株)製、以下、ス
ミサイジンという)、(R,S)−α−シアノ−3−フェ
ノキシベンジル(1R,1S)−シス/トランス−3−(2,2
−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカ
ルボキシレート(一般名サイパーメスリン、以下、サイ
パーメスリンという)、α−シアノ−3−フェノキシベ
ンジルd−シス/トランス−クリサンテマート(一般名
サイフェノトリン、以下、サイフェノトリンという)、
(S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル(1R,シ
ス)−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシ
クロプロパンカルボキシレート(一般名デカメスリン、
以下、デカメスリンという)、0,0−ジメチル0−(2,2
−ジクロロ)ビニルホスフェート(一般名ジクロルボ
ス)、0,0−ジメチル0−(3−メチル−4−ニトロフ
ェニル)チオノフォスフェート(一般名フェニトロチオ
ン)、0,0−ジエチル0−2−イソプロピル−4−メチ
ル−ピリミジル−6−チオフォスフェート(一般名ダイ
アジノン)、0,0−ジメチルS−(1,2−ジカルボエトキ
シエチル)−ジチオフォスフェート(一般名マラチオ
ン)、0,0−ジエチル0−(3−オキソ−2−フェニル
−2H−ピリダジン−6−イル)フォスフォロチオエート
(一般名ピリダフェンチオン、以下、ピリダフェンチオ
ンという)、o−イソプロポキシフェニルメチルカーバ
メート(一般名プロポクサー、以下、バイゴンとい
う)、0−(4−ブロモ−2,5−ジクロロフェニル)0,0
−ジメチルホスホロチオエート(一般名ブロモフォ
ス)、2,3,4,5−ビス(Δ−ブチレン)−テトラヒド
ロフルフラール(商品名レッパー111:吉富製薬(株)
製:以下、レッパー111という)、N,N−ジエチル−メタ
−トルアミド(以下、ディートという)、ジ−ノルマル
−プロピルイソシンコメロネート(商品名レッパー333:
吉富製薬(株)製;以下、レッパー333という)、ジ−
ノルマル−ブチルサクシネート(以下、DNBSという)、
2−ハイドロキシエチルオクチルサルファイド(以下、
サルファイドという)、5−クロロ−4−アミノ−2,6
−ジメチルピリミジンなどのピリミジン誘導体、1−ヘ
キサノイル−ピペリジン、1−ペンタノイル−2,6−ジ
メチル−ピペリジンなどのピペリジン誘導体、0−エチ
ル−S−ターシャリーブチル−スルフェニルキサントエ
ートなどのキサントゲン酸誘導体、1−ペンタノイルヘ
キサハイドロ−1H−アゼピンなどのアゼピン誘導体、1
−ヘキサノイル3−ピペコリン、1−ヘキサノイル2−
ピペコリンなどのピペコリン誘導体、4−ヘキサノイル
−2,6−ジメチルモルフォリンなどのモルフォリン誘導
体、1−オクタノイルピロリジンなどのピロリジン誘導
体、ナフトキノン、ベンゾキノンなどのキノン類、2−
ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2−エ
チル−1,3−ヘキサンジオール、ブトキシポリプロピレ
ングライコールなどの2価アルコールなどがあげられ
る。これら木材害虫防除剤のなかで本発明に用いられ
る、エクスミン(ペルメトリン)、スミスリン(フェノ
トリン)、スミサイジン(フェンバレレート)、サイパ
ーメスリン、サイフェノトリン、デカメスリン、バイゴ
ン(プロポクサー)、レッパー111(2,3,4,5−ビス(Δ
−ブチレン)−テトラヒドロフルフラール)、ディー
ト(N,N−ジエチル−メタ−トルアミド)、レッパー333
(ジ−ノルマル−プロピルイソシンコメロネート)、DN
BS(ジ−ノルマル−ブチルサクシネート)およびサルフ
ァイド(2−ハイドロキシエチルオクチルサルファイ
ド)は、シロアリに対する効果に優れているだけではな
く、光や水に対する安定性にも優れている。なお、これ
らの木材害虫防除剤は、単独でまたは2種以上を混合し
て用いられうる。
前記木材害虫防除剤の使用量は、前記シリコーン100
部に対して1部以上であり、また20部をこえると前記皮
膜の機械的強度が低下する傾向があるので、20部以下、
好ましくは10部以下、とくに好ましくは5部以下であ
る。
前記木材害虫防除剤は、通常シリコーンを調製する際
に、あらかじめかかるシリコーンの原料とともに混練し
て含有されるのが好ましい。このようにシリコーンの原
料に木材害虫防除剤成分を混練して含有させたばあいに
は、木材表面上に木材害虫防除剤組成物の皮膜を形成し
たときに前記木材害虫防除剤が徐々に該被膜から放出
し、害虫防除効果が長時間にわたって保持されるのでと
くに好ましい。また、本発明の木材害虫防除剤組成物は
後述するごとく、有機溶剤に溶解させて用いることもで
きる。
なお、本発明の木材害虫防除剤組成物が、耐腐敗性が
要求させる木材に用いられるばあいには、該組成物には
防腐剤が含有される。
かかる防腐剤としては従来より用いられているもので
あれば、いずれのものも用いることができる。前記防腐
剤の具体例としては、たとえば2,4,4′−トリクロロ−
2′−ハイドロキシジフェニルエーテル(イルガサンDP
300、チバガイギー社製、以下、イルガサンDP300とい
う)、2,3,5,6−テトラクロロ−4(メチルスルフォニ
ル)ピリジン(ダウシルS−13、ダウケミカル社製)、
4−クロロフェニル−3′−ヨードプロパルギルホルマ
ール(IF−1000、長瀬産業(株)製、以下、IF−1000と
いう)、アルキルベンジルジメチルアンモニウムクロラ
イド(塩化ベンザルコニウム、日光ケミカルズ(株)
製)、ベンジルジメチル{2−[2−(p−1,1,3,3−
テトラメチルブチルフェノキシ)エトキシ]エチル}ア
ンモニウムクロライド(塩化ベンゼトニウム、三共
(株)製)、4−イソプロピルトロポロン(ヒノキチオ
ール、高砂香料工業(株)製、以下、ヒノキチオールと
いう)、N,N−ジメチル−N−フェニル−N′−(フル
オロジクロロメチルチオ)スルフォンアミド(プリベン
トールA4、バイエル社製)、2−(4′−チアゾリル)
ベンズイミダゾール(TBZ、北興化学(株)製、以下、T
BZという)、N−(フルオロジクロロメチルチオ)−フ
タールイミド(プリベントールA3、バイエル社製、以
下、プリベントールA3という)、6−アセトキシ−2,4
−ジメチル−m−ジオキシン(ジオキシン、ジボーダン
社製)、トリブチルホスフェート(以下、TBPとい
う)、エチレンビス(ジチオカルバミド酸)亜鉛(ジネ
ブ、ロームアンドハース社製)、エチレンビス(ジチオ
カルバミド酸)マンガン(マンネブ、ロームアンドハー
ス社製)、亜鉛−マンネブ錯化合物(マンゼブ、ローム
アンドハース社製)、ビス(ジメチルジチオカルバミド
酸)エチレンビス(ジチオカルバミド酸)二亜鉛(ポリ
カーバメート、東京有機化学工業(株)製)、ビス(ジ
メチルチオカルバモイル)ジスルフィド(チラム、ロー
ムアンドハース社製)、クロトン酸2,6−ジニトロ−4
−オクチルフェニル反応異性体混合物(DPC、ロームア
ンドハース社製)、N−トリクロロメチルチオテトラヒ
ドロフタルイミド(キャプタン、三共(株)製、以下、
キャプタンという)、2,3−ジシアノ−1,4−ジチアアン
トラキノン(ジチアノン、メルク社製)、2,4−ジクロ
ロ−6−(o−クロロアニリノ)−S−トリアジン(ト
リアジン、富士化成薬(株)製)、S−n−ブチルS′
−p−ターシャリーブチルベンジルN−3−ピリジルジ
チオカルボンイミデート(デンマート、住友化学工業
(株)製)、N−(3′,5′−ジクロロフェニル)−1,
2−ジメチルクロロプロパンジカルボキシイミド(スミ
レックス)、ビス(クロロフェニル)トリクロロエタノ
ール(ケルセン)、6−メチルキノキサリン−2,3−ジ
チオカーボネート(モレスタン)、テトラクロロイソフ
タロニトリル(ダコニール)、メチル−1−(ブチルカ
ルバモイル)−2−ベンゾイミダゾールカーバメート、
ブラストサイジンS−ベンジルアミノベンゼンスルホネ
ート、ストレプトマイシン塩酸塩、カスガマイシン塩酸
塩、シクロヘキシミドなどがあげられる。これらの防腐
剤は単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
前記防腐剤の使用量は、本発明の木材害虫防除剤組成
物に対して10%(重量%、以下同様)以下、好ましくは
1〜5%である。
なお、本発明の木材害虫防除剤組成物には、必要に応
じて前記したごとく、有機溶剤を含有させ、溶解させて
用いることができる。有機溶剤を用いたばあいには、木
材害虫防除剤および防腐剤の木材への浸透性および付着
性が向上し、木材の劣化の抑制効果がさらに充分に発揮
されるので好ましい。
前記有機溶剤は、本発明の木材害虫防除剤組成物との
混合性および親和性を主とし、他に悪臭が低いこと、ま
た本発明の木材害虫防除剤組成物を木材に噴霧塗布によ
り付着させるばあいには噴霧特性を阻害させないこと、
適度な揮発性を有することなどを考慮して用いられる。
前記有機溶剤の具体例としては、たとえばヘキサン、3,
3,4−トリメチルノナン、シクロヘキサン、灯油(ケロ
シン)、ナフサ、n−パラフィン、イソパラフィンなど
の石油系溶剤;ジクロロエタン、トリクロロエタンなど
の塩素化炭化水素などがあげられ、これらの有機溶剤は
通常単独でまたは2種以上を混合して用いられる。
前記有機溶剤の使用量は、本発明の木材害虫防除剤組
成物に対して45%以下であるのが薬剤の木材内部への浸
透性の点で好ましいが、さらに好ましくは5〜20%程度
である。
なお、本発明の木材害虫防除剤組成物には、さらに必
要に応じて通常用いられている効力増強剤、揮散率向上
剤、消臭剤、香料などの各種添加剤を任意に配合するこ
とができる。
前記効力増強剤としては、たとえばピペロニルブトキ
サイド、N−プロピルイゾーム、MGK−264、サイネピリ
ン222、サイネピリン500、リーセン384、IBTA、S−421
などがあげられる。
揮散率向上剤としてはたとえばフェネチルイソシアネ
ート、ハイミックス酸ジメチルなどがあげられる。
前記消臭剤としては、たとえばラウリル酸メタクレー
ト(LMA)などがあげられる。
また前記香料としては、たとえばシトラール、シトロ
ネラール、ニュートラドールなどがあげられる。
また、本発明の木材害虫防除剤組成物には、さらに必
要に応じてたとえば非反応性シリコーンオイルなどの可
塑剤、顔料などの着色剤、防菌、防バイ剤の所定量を本
発明の目的を阻害しない範囲内で配合してもよい。
かくしてえられる本発明の木材害虫防除剤組成物は、
そのまま木材に刷毛などを用いて塗布してもよく、また
たとえばシート状に成形し、その片面に粘着層を設けて
貼着しうるようにしてもよい。また、有機溶剤を使用す
るばあいには、スプレーコーティングにより木材に本発
明の木材害虫防除剤組成物を200g/m2程度まで付着させ
ることができる。
つぎに本発明の木材害虫防除剤組成物を実施例に基づ
いて詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限
定されるものではない。
参考例1および比較例1 粘度が1,500cStであるα,ω−ジヒドロキシジメチル
ポリシロキサン((A)成分)100部に煙霧質シリカ
((C)成分)50部を加え、150℃で2時間加熱混合し
てベースコンパウンド(1)をつくった。
ついでこのベースコンパウンド(1)100部に式: で表わされる(B)成分6部、式: ((CH32N)2C=NC3H6Si(OCH3 で表わされる(D)成分0.7部および木材害虫防除剤
(ペルメトリン)0.5部を加え、均一に混合して組成物
(1)をつくるとともに、比較のために前記木材害虫防
除剤(ペルメトリン)を添加しないほかは前記と同様に
処理して組成物(2)をつくった。
つぎにこの組成物(1)および(2)をそれぞれ厚さ
約1mmとなるようにアカマツ材(3×3×5cm)に塗布
し、20℃×55%RHの条件下に24時間放置して硬化させ、
つぎにこの組成物を厚さ2mmのシート状に成形し、20℃
で55%RHの条件下で7日間硬化させたのち、JIS−K−6
301に準拠してゴム物性を調べたところ、硬さ(JIS−
A)25、引張り強さ26kg・f/cm2、伸び35%を示した。
実施例1〜4ならびに比較例2および3 粘度が20,000cStであるα,ω−ジヒドロキシジメチ
ルポリシロキサン((A)成分)100部にジメチルジク
ロロシランで表面処理を施した煙霧質シリカ((C)成
分)15部を加え、混練りしてベースコンパウンド(2)
をつくった。
ついでこのベースコンパウンド(2)100部に第1表
に示す量の(B)成分、(D)成分および木材害虫防除
剤を添加し、均一に混合して組成物をえた。
第1表中、B1は式: で表わされる化合物、B2は式: で表わされる化合物、D1は式: [(CH32N]2C=NC3H6Si(OCH3で表わされる化合
物、D2はジブチル錫ジアセテートを示す。
つぎにえられた組成物の物性として食害の程度ならび
にシロアリの全固体数滅およびその状態を以下の方法に
したがって調べた。その結果を第2表に示す。
(食害の程度ならびにシロアリの全固体数滅およびその
状態) ガラスシャーレ(直径9cm、高さ27cm)のなかに水を
含ませた砂を入れ、この砂に実施例1〜4または比較例
2もしくは3でえられた組成物を坪量200g/m2となるよ
うに均一に塗布し、ついで該砂中にアカマツ辺材(3×
3×5cm)の約2/3を埋め込み、一昼夜放置したのち、ヤ
マトシロアリ(約500〜1000個体)を放ち、数箇所に孔
をあけたプラスチック製の蓋でガラスシャーレを閉じ、
30日間放置した。
つぎに、処理材の食害の程度およびシロアリの全個体
数滅とその状態を調べた。
なお、表中の食害の程度の評価基準は以下のとおりで
ある。
(評価基準) ◎…食害なし ○…食害が軽微 △…食害がやや大きい ×…食害が大きい [発明の効果] 本発明の木材害虫防除剤組成物は、引火性が小さいも
のであるので火災などのおそれがなく、木材害虫に対し
てきわめてすぐれた防除活性を有するとともに長期にわ
たり、防除活性が持続するなどの効果を奏するものであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内海 与三郎 徳島県板野郡松茂町長原507―2 (72)発明者 荒井 正俊 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越 化学工業株式会社シリコーン電子材料技 術研究所内 (72)発明者 黛 哲也 東京都千代田区大手町2丁目6番1号 信越化学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−4408(JP,A) 特開 昭59−16703(JP,A) 特開 昭57−43803(JP,A) 特公 昭61−17643(JP,B2) 特公 昭62−36481(JP,B2) 特公 昭58−35482(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27K 3/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ペルメトリン、フェノトリン、フェンバレ
    レート、サイパーメスリン、サイフェノトリン、デカメ
    スリン、プロポクサー、2,3,4,5−ビス(Δ−ブチレ
    ン)−テトラヒドロフルフラール、N,N−ジエチル−メ
    タ−トルアミド、ジ−ノルマル−プロピルイソシンコメ
    ロネート、ジ−ノルマル−ブチルサクシネートおよび2
    −ハイドロキシエチルオクチルサルファイドからなる群
    より選択される1種または2種以上の木材害虫防除剤を
    シリコーン100重量部に対して1.0〜20重量部配合したこ
    とを特徴とする木材害虫防除剤組成物。
  2. 【請求項2】シリコーンが分子鎖両末端に水酸基を有す
    るジオルガノポリシロキサン100重量部および1分子中
    に加水分解性基を3個以上有するシランまたはシロキサ
    ン1〜25重量部含有したものである請求項1記載の木材
    害虫防除剤組成物。
  3. 【請求項3】防腐剤を含有してなる請求項1記載の木材
    害虫防除剤組成物。
JP01110034A 1989-04-27 1989-04-27 木材害虫防除剤組成物 Expired - Lifetime JP3078813B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01110034A JP3078813B2 (ja) 1989-04-27 1989-04-27 木材害虫防除剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01110034A JP3078813B2 (ja) 1989-04-27 1989-04-27 木材害虫防除剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02286203A JPH02286203A (ja) 1990-11-26
JP3078813B2 true JP3078813B2 (ja) 2000-08-21

Family

ID=14525434

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01110034A Expired - Lifetime JP3078813B2 (ja) 1989-04-27 1989-04-27 木材害虫防除剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3078813B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05901A (ja) * 1990-11-26 1993-01-08 Sankyo Co Ltd 改良された有害生物防除剤
AUPQ141899A0 (en) * 1999-07-05 1999-07-29 Quantum Extracts Pty Ltd A method of and composition for preserving cellulosic material
JP4484567B2 (ja) * 2004-04-08 2010-06-16 住化エンビロサイエンス株式会社 新規な木材用撥水剤組成物
JP4948216B2 (ja) * 2006-03-27 2012-06-06 株式会社ディ・アンド・ディ 一液常温硬化型木材保存剤
CN104135860B (zh) * 2012-06-15 2016-05-18 大日本除虫菊株式会社 飞翔害虫驱避制品、及飞翔害虫驱避方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS564408A (en) * 1979-06-26 1981-01-17 Meitoo Kk Waterproof* antiseptic and vermicidal method of wood
JPS6117643A (ja) * 1984-07-05 1986-01-25 Toa Harbor Works Co Ltd 汚泥浚渫船の施工管理方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02286203A (ja) 1990-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070093392A1 (en) Long lasting natural anti-pest additive
EP2106418A1 (de) Kleb- und dichtungsmassen mit antimikrobieller ausrüstung
JP3535258B2 (ja) 持続性を有するオレフィン系防虫樹脂組成物およびその成形体
JP2022140500A (ja) 匍匐害虫防除用硬化性組成物、シーリング材、並びに、匍匐害虫の防除方法
US4190680A (en) Adherent controlled release pesticides
NZ517126A (en) Termite and boring insect barrier for the protection of wooden structures
JP3078813B2 (ja) 木材害虫防除剤組成物
KR100348436B1 (ko) 방충 조성물 및 이를 사용한 방충 도료
US4205096A (en) Case III (C) adherent controlled release pesticide
EP0233288B1 (en) Acaricide
JPH0977908A (ja) 樹脂組成物およびその成形体
US4212897A (en) Adherent controlled release pesticides using organopolysiloxanes
JPH09507227A (ja) 家畜動物のための外部寄生虫防除スティック
KR880009637A (ko) 활성성분의 방출을 조절하기 위한 수성 필름-형성 조성물 및 이의 제조방법
DE19621304A1 (de) Siliconelastomere mit insektizider Wirkung
JPS62212302A (ja) 持続性を有する害虫忌避樹脂成形体
JP6861935B2 (ja) 匍匐害虫防除用硬化性組成物、シーリング材、並びに、匍匐害虫の防除方法
JPS62270502A (ja) 害虫防除材
JP5053114B2 (ja) 忌避性シリコーンゴム組成物
JP2001002503A (ja) 防虫パテ及びシーリング材
JP7245755B2 (ja) 疎水性無機粒子および粒子含有樹脂組成物
JPS63150202A (ja) 害虫防除材
JP2002205906A (ja) 防蟻剤
JP7114834B2 (ja) 匍匐害虫防除用硬化性組成物、シーリング材、並びに、匍匐害虫の防除方法
JP7522600B2 (ja) 害虫忌避フィルム及び間仕切り用フィルム