JP3058296U - 短い距離でも取付け可能な配管支持バンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物等構造物から短い距離でも簡単、確実に
配管を支持する。 【解決手段】 配管支持バンドは配管支持バンド本体固
定側１の本体取付ボルト固定部３に直接ボルトを設置し
て構造物１０に取付ける形状とし、配管支持バンド本体
可動側２を配管支持バンド開閉支点５をもって開閉する
ことにより配管９を受け、開閉固定部６Ａ及び６Ｂに仮
止めストッパー８を挿入の後に開閉固定ボルトナット７
Ａ及び７Ｂを取付け、配管９を固定する構造とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

建築工事における各種配管工事及びプラント配管工事において、配管を構造物 に取り付ける際の配管支持バンドに関する技術分野。

【０００２】

【従来の技術】

従来の配管支持バンドは、上部構造物から横引き配管を吊す場合はターンバッ クル等と配管吊りバンドを組合せ設置し、壁等から立配管を支持する場合は立バ ンド用取付足等と配管立バンドを組合せ設置する方法がとられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来の各配管支持バンドの方法では、ターンバックル・立バンド用取付足 と同配管支持バンドの開閉固定部が配管と構造物の間になり構造物から配管まで の距離を随意の寸法に短かくすることができなかった。また、ターンバックル・ 立バンドに替わる各種の金具も同部で固定をするため、距離を短くするには特殊 で煩雑な取付方法を考案する以外基本的には簡便に対応する金具がなかった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記問題を解決する方法として、配管支持バンド本体の一部に直接ボルトを設 置して構造物に取り付ける構造とし、配管支持バンド自体の開閉固定部及び開閉 支点をそれぞれ本体側面に配した。

【０００５】

【考案の実施の形態】

配管支持バンドは配管支持バンド本体固定側１の本体取付ボルト固定部３に直 接ボルトを設置して構造物１０に取付ける形状とし、配管支持バンド本体可動側 ２を配管支持バンド開閉支点５をもって開閉することにより配管９を受け、開閉 固定部６Ａ及び６Ｂのボルトナット取付孔に開閉固定用ボルトナット７Ａ及び７ Ｂを取付け、配管９を固定する構造とする。インサート金物１３は対象構造物が コンクリートの場合の打ち込み金物の従来品を示し、対象側の構造や形態によっ てはアンカーやナット等に対して設置する。

【０００６】 上記形態により構造物１０と配管９までの距離を短く出来る他、本体取付ボル ト４の長さを替えたり、継ぎ足し用ロングナット１１を利用することによって同 距離を随意の寸法とする事が可能となる。又、固定を更に確実にする時はロック ナット１２でロックすればボルトの緩みを防止出来る他、配管支持バンド本体固 定側１の本体取付ボルト固定部３の形状を凸状による形態とせずに本体取付ボル ト４を寸切りボルト等にして本体固定側１へ直接溶接する等の形態も可能である 。

【０００７】 吊り配管の取付時においては開閉固定用ボルトナット７Ａ及び７Ｂの取付の際 に仮止めストッパー８を挿入する措置を講じて仮りに配管を受けた状態にしてお けば、開閉ボルトナット７Ａ及び７Ｂの取付作業は簡単におこなう事が出来る。 又、仮止めストッパー８を設置することにより、何らかの原因で万一開閉固定用 ボルトナット７Ａ及び７Ｂの下側のナットがはずれた場合でも、残った上側ボル トが仮止めストッパー８の抜けだしを防止し、配管自体の落下事故を防ぐことが 出来る。

【０００８】 配管支持バンド開閉支点部５は開閉の支点部を蝶番にした場合をしめすが、支 点の構造及び本体材質・厚み等は従来の技術によるＶＰ用等一体型支点やＧＰ用 等組合せ型支点とする事が出来る他、配管支持バンドの材質や対応管種・サイズ ・形状に応じた加工は従来の配管支持バンドの技術の適用となる。

【０００９】 又、配管支持バンドは図７に示す如く使用状況に応じて従来のターンバックル 等に取り付ける等、効率的に兼用使用をおこうことが出来る。

【００１０】

【実施例】

マンション等における天井内での換気ダクト配管・給水湯配管・通気配管・ガ ス配管他の横引き天井配管を少ない天井スペース内で納めることができる。又、 立て管用パイプシャフト内での立管の納まりを随意の位置で設定・支持出来、立 管が隣接する場合はロングナット等を使用し本バンドを２個接続すれば随意の長 さのメガネバンド図６を簡単に作成出来る。更に床ころがし配管においても簡便 に随意の高さに設定出来るため、マンションの床ころがし排水配管の微妙な高さ 調整・給水湯配管の立体交差の高さ調整が簡易におこなえる。又、厨房等でのシ ンダーコンクリート内への打ち込み用給排水配管の高さ調整・仮固定等も簡易に おこなえる等あらゆる形態での用途が考えられる。

【００１１】

【考案の効果】

狭いスペースや任意の距離での配管の支持が簡単におこなうことができるため 通常は困難とされていた配管ルートでも無理のない施工が可能となり、作業の効 率化・コスト削減の効果がある。又、本配管用支持バンドは構造の単純性から、 多様な形態で利用できるにも関わらず在来の組合せ形吊りバンド等より１組当た りの製造コストを下げる効果が期待でき、更にターンバックル等を使用した従来 の配管バンドとしても兼用出来るため経済性に優れている。建築工事等において は、前述のマンション等では少ない天井スペースで配管を納める事が出来るため 、結果的に高い天井高さを有しながら建物全体の高さを押さえる効果があり建築 工事のコストを下げる効果も期待できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】配管支持バンドを構造物に取付てなる断面図で
ある。

【図２】配管支持バンドを開いた状態の断面図である。

【図３】配管支持バンドの斜視図である。

【図４】本体取付ボルトの長さをロングナットにより長
くした時の断面図である。

【図５】長い本体取付ボルトを取付てロックナットで固
定した時の断面図である。

【図６】配管支持バンドを２個接続して作成したメガネ
バンドの断面図である。

【図７】ターンバックルを用いて従来の配管支持バンド
とした場合の断面図である。

【符号の説明】

１ 配管支持バンド本体固定側 ２ 配管支持バンド本体可動側 ３ 本体取付ボルト固定部 ４ 本体取付ボルト ５ 配管支持バンド開閉支点部 ６Ａ、６Ｂ 開閉固定部 ７Ａ、７Ｂ 開閉固定用ボルトナット ８ 仮止めストッパー ９ 配管 １０ 構造物 １１ 継ぎ足し用ロングナット １２ ロックナット １３ インサート金物 １４ ターンバックル

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 配管支持バンドの本体の一部に直接ボル
   トを取付け、簡単に短い距離でも構造物に固定できるよ
   うにした配管支持バンド。