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JP3056403B2 - 伸縮性不織布およびその製造方法 - Google Patents

伸縮性不織布およびその製造方法

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JP3056403B2
JP3056403B2 JP7267863A JP26786395A JP3056403B2 JP 3056403 B2 JP3056403 B2 JP 3056403B2 JP 7267863 A JP7267863 A JP 7267863A JP 26786395 A JP26786395 A JP 26786395A JP 3056403 B2 JP3056403 B2 JP 3056403B2
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JP
Japan
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nonwoven fabric
fibers
fiber
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modulus
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弘子 牧原
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Daiwabo Co Ltd
Daiwabo Holdings Co Ltd
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Daiwabo Co Ltd
Daiwabo Holdings Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伸長回復率が高
く、モジュラスが低い伸縮性不織布及びその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、パップ剤や包帯、或いは使い
捨ておむつ等の弾性部材、衣料用途に適した伸縮性不織
布として様々なものが提案され実用に供されている。そ
して一般的な伸縮性不織布の一つとして、熱によって捲
縮を発現する潜在捲縮性繊維を使用したものを挙げるこ
とができる。
【0003】例えば、特開平3−69647号公報で
は、特定のポリエステル系複合繊維からなる繊維ウェブ
にニードルパンチによるニードリングやウォータージェ
ットによるウォーターニードリングを賦与して繊維同士
を交絡させた後、加熱処理してミクロクリンプを発現さ
せた伸縮性不織布が提案されている。また特開平1−2
80058号公報には、熱処理により1インチあたり5
0ヶ以上のスパイラル状捲縮を発現しているポリエステ
ル系の複合繊維を含み、水流の噴射により絡合さされた
不織布が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、いずれの不織
布も伸縮性能の点において改良の余地のあるものであ
る。
【0005】伸縮性不織布に対して要求される性能の一
つとして、伸ばした後の戻りが良くかつ僅かな力でよく
伸びるという2つの条件を満たすことが挙げられる。そ
して、前者は伸長回復率、後者は伸長時応力(モジュラ
ス)で表される。伸長回復率は、身体へのフィット感と
密接な関係があり、回復率が高いほどフィット感が良い
とされている。また、モジュラスの大小は、伸縮性不織
布がパンツタイプのおむつ等の弾性部材、或いは衣料用
として使用される場合、着用者の着用感に多大な影響を
及ぼす。即ち、伸長回復率が同程度の場合、モジュラス
が大きいほど締め付け感が大きくなり着用感が悪くなる
のである。
【0006】そして、従来の不織布はいずれも上述した
2つの条件を満たすものではなく、伸長回復率が高く、
かつモジュラスが低い不織布は未だ得られていないのが
実情である。
【0007】このような実情に鑑み、本発明は、高い伸
長回復率を有し、かつ少なくとも一方向のモジュラスが
低い伸縮性不織布を得ることを目的としてなされたもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、立体捲
縮が発現した潜在捲縮性繊維を80重量%以上含み、繊
維同士が高圧水流の作用により交絡されてなる不織布で
あって、50%伸長回復率がタテおよびヨコ方向ともに
75%以上であり、少なくとも一方向の50%モジュラ
スが単位目付あたり2g/5cm以下であることを特徴とす
る伸縮性不織布およびその製造方法に関するものであ
る。以下、その内容を説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明で使用する潜在捲縮性繊維
とは、加熱によって立体的な捲縮を発現する繊維をい
う。ここで立体的な捲縮とは、図1のような螺旋状の捲
縮だけでなく、図2のように緩やかなカーブを描いて二
次元方向に屈曲しているもの、あるいは図3のように二
次元的な屈曲に捩れが加わったもの等まで広く含む意で
あり、クリンパー等で付与される機械的な捲縮と区別す
るために使用される語である。本発明では、後述する製
造方法に従って加熱処理を施すことにより、立体的な捲
縮が1インチあたり25個以上発現するような繊維を用
いることが好ましい。捲縮数が25個/インチ未満であ
ると不織布に十分な伸縮性が付与されないからである。
より好ましくは30〜60個である。
【0010】潜在捲縮性繊維としては、具体的には、熱
収縮率の異なる二種以上の重合体からなる繊維、例え
ば、エチレン−プロピレンランダム共重合体/ポリプロ
ピレン、エチレン−ブテン-1−プロピレン三元共重合体
/ポリプロピレン、高密度ポリエチレン/ポリエチレン
テレフタレート、高密度ポリエチレン/ポリブチレンテ
レフタレート、ポリエチレンテレフタレート/変性ポリ
エステル、ポリプロピレン/ポリエチレン、ポリオレフ
ィン/ポリアミド等の組合せからなり、偏心型芯鞘断面
構造、もしくはサイドバイサイド型断面構造を有するも
のがこれに該当する。
【0011】本発明の伸縮性不織布の特徴である高伸長
回復率、低モジュラスを実現するには、潜在捲縮性繊維
が、その乾熱収縮開始温度において、その繊維のみから
なる目付40g/m2 の不織布の面積収縮率が10%以
上となる性質を有するものであることが望ましい。ここ
で、乾熱収縮開始温度とは、測定しようとする繊維を
(100÷A)本(A:測定しようとする繊維の繊度
(d))用意して繊維束とし、この束に100mgのおも
りを吊した状態で、1分間に1℃の割合で連続的に昇温
したときに、繊維束が1%収縮する温度をいう。また、
不織布の面積収縮率とは、使用しようとする潜在捲縮性
繊維のみで構成された目付40g/m2 のパラレルウェ
ブに、孔径0.13mmのオリフィスが1mm間隔で設けら
れたノズルから水圧30kg/cm2 の柱状水流を加工スピ
ード5m/分でウェブの表裏面に1回ずつ噴射すること
により作成した水流交絡不織布に、熱風貫通型乾燥機を
用いて所定温度で1分間熱処理を施したときの不織布の
面積収縮率をいう。
【0012】一般に繊維を自由な状態で収縮させる場合
と、不織布の状態で収縮させる場合では、同じ条件であ
っても、後者の方が繊維同士の絡み合いによって個々の
繊維が拘束されるため、収縮しにくい。上述した性質を
有する繊維は、拘束された状態でも高い収縮性を示すと
言え、このことが不織布の伸長回復率、モジュラスに影
響を及ぼしていると考えられる。また、同じ素材からな
る繊維であっても繊度が異なると、上述した方法で測定
する乾熱収縮開始温度も異なることに留意する必要があ
る。
【0013】このような性質を有する繊維としては、帝
人(株)製の変性ポリエステルとポリエチレンテレフタ
レートとからなるサイドバイサイド型複合繊維(商品
名:TC−79)、(株)クラレ製の変性ポリエステル
とポリエチレンテレフタレートとからなるサイドバイサ
イド型複合繊維(商品名:N−780)、日本エステル
(株)製の変性ポリエステルとポリエチレンテレフタレ
ートからなるサイドバイサイド型複合繊維(商品名:C
−81)等が挙げられる。
【0014】本発明において潜在捲縮性繊維は80重量
%以上含まれていることが好ましく、より好ましくは潜
在捲縮性繊維のみで不織布を構成するとよい。80重量
%未満では不織布に伸縮性を十分に付与することができ
ないからである。
【0015】潜在捲縮性繊維は二種以上の潜在捲縮性繊
維を混合して用いてもよい。また、潜在捲縮性繊維と混
合する他の繊維は特に限定されず、例えば、レーヨンや
綿(コットン)等の吸水性繊維を混合すれば、不織布に
吸水性、吸湿性を付与することができる。
【0016】次に本発明の不織布の形態をその製造方法
とともに説明する。
【0017】本発明の不織布は、潜在捲縮性繊維を含む
ウェブに高圧水流処理を施した後、加熱処理を施すこと
によって得られる。ウェブの態様は特に限定されない
が、本発明では短繊維で構成されたパラレルウェブ、ラ
ンダムウェブ、クロスウェブ等の使用が特に好ましい。
ここで、ウェブを構成する繊維の繊度は2〜3デニール
であることが望ましい。繊度が小さい程、不織布の触感
は良くなるが、後述する高圧水流処理によって繊維同士
の交絡が強固になるため、本発明の目的である高伸長回
復率および低モジュラスが実現されにくくなるからであ
る。また、短繊維ウェブを使用する場合は、カード通過
性を考慮すると、その繊維長は25〜125mmであるこ
とが好ましい。より好ましくは38〜64mmである。
【0018】また、ウェブの目付も特に限定されず、最
終的に得ようとする不織布の用途等に応じて決定すれば
よいが、後の高圧水流処理における作業性等を考慮する
と20〜70g/m2 であることが好ましい。
【0019】本発明の不織布は、立体捲縮が発現した潜
在捲縮性繊維を含み、繊維同士が高圧水流の作用によっ
て交絡されてなり、50%伸長回復率がタテおよびヨコ
方向ともに75%以上であり、少なくとも一方向の50
%モジュラスが単位目付あたり2g/5cm以下であること
を特徴とする。このような不織布を得るには、潜在捲縮
性繊維に立体捲縮を発現させる前の状態の不織布(以
下、熱処理前不織布という)の性能を調整する必要があ
る。
【0020】本発明の目的とする高伸長回復率と低モジ
ュラスを実現するには、熱処理前不織布中の繊維の交絡
が過度に強固でないことを要する。具体的には、熱処理
前不織布の強力が大きくなりすぎないようにするとよ
い。そのためには、高圧水流処理を比較的穏やかな条件
で行うことが望ましい。具体的な条件は、繊維の種類、
繊度、ウェブの目付等によって異なるが、例えば、前述
したような特定の性質を有する潜在捲縮性繊維を使用
し、30〜50g/m2 のウェブを処理する場合は、孔
径0.05〜0.5mmのオリフィスが0.5〜1.5mm
間隔で設けられたノズルから、水圧10〜40kg/cm2
の柱状水流を不織布の表裏面側よりそれぞれ1〜5回ず
つ噴射するとよい。
【0021】続いて、原反に加熱処理を施し、潜在捲縮
性繊維に立体捲縮を発現させて、原反を収縮させる。加
熱処理は原反が少なくとも一方向に30%以上収縮し、
かつ繊維同士が接着しないような条件で行うとよい。具
体的な条件は、繊維の種類等によって異なるが、一般的
に、加熱温度が低すぎると捲縮の発現が不十分で不織布
に伸縮性が十分に付与されず、加熱温度が高くなると捲
縮の発現に伴う繊維同士の交絡が強固になるためモジュ
ラスが大きくなる傾向にある。具体的には、潜在捲縮性
繊維の乾熱収縮開始温度Tとしたとき、加熱温度TA
が、T<TA <T+50の範囲になるようにするとよ
い。より好ましい範囲はT+20<TA <T+40であ
る。また、加熱方法は特に限定されないが、熱風貫通型
乾燥機を用いれば、不織布の地合いを乱さず、かつ触感
を損なうことなく処理することができるため、本発明に
おいてはその使用が特に好ましい。
【0022】熱風貫通型乾燥機を用いて連続的に加熱処
理を施す場合は、タテ方向の収縮分を見込んで、不織布
の供給速度を乾燥機の出口における不織布の移動速度よ
りも大きくする必要があり、通常これはオーバーフィー
ド率で表される。また、不織布をピンテンターを用いて
搬送する場合は、入口と出口のピンテンター巾を調節す
ることにより巾方向の熱収縮率を規制することができ
る。例えば、出口のピンテンター巾を入口の巾の90%
に設定すれば、巾方向の熱収縮率は約10%となる。
【0023】このようにして得られる不織布は、高い伸
長回復率と低モジュラスが実現されたものである。本発
明では、低モジュラスが少なくとも一方向において担保
されることを必要とする。これは、用途によってはどち
らか一方向のモジュラスが低くなることを避ける必要が
あるためである。例えば、パップ剤基布として用いる場
合、薬品の塗工性を良くするため、タテ方向のモジュラ
スが低くなりすぎることは望ましくない。勿論、タテ方
向のモジュラスが低くてもよいもの、例えば、おむつの
弾性部材や使い捨て下着として用いるような場合は、タ
テ、ヨコともに低モジュラスであっても何ら差し支えな
い。
【0024】一般に、パラレルウェブよりもクロスウェ
ブやランダムウェブを使用する方がタテ方向のモジュラ
スは小さくなる傾向にある。また、加熱処理を施す際の
オーバーフィード率が小さいほど、タテ方向のモジュラ
スは高くなる傾向にある。
【0025】
【実施例】以下、本発明の内容を実施例により説明す
る。なお、各実施例の不織布性能はそれぞれ以下に述べ
る方法に従って測定した。
【0026】[厚み] 不織布に3g/cm2 の荷重を加
えた状態で測定した。
【0027】[強力、裂断長] JIS L 1096
に準じ、幅5cm×長さ15cmの試料をつかみ間隔10cm
でつかみ、定速伸長型引張試験機(商品名:テンシロン
オリエンテック(株)製)を用いて引張速度30cm/
分で伸長し、切断時の荷重値を強力とした。裂断長は、
裂断長(km)=強力(kg/0.05m)/[試料幅(m)×目
付(g/m2 )]より算出した。
【0028】[50%モジュラス] 幅5cm×長さ15
cmの試料をつかみ間隔10cmでつかみ、定速伸長型引張
試験機(商品名 テンシロン:オリエンテック(株)
製)を用いて引張速度30cm/分でつかみ間隔が15cm
になるまで伸長させたときの荷重値(g/5cm)を試料の
目付で除したものを、単位目付あたりの50%モジュラ
ス(g/5cm/g/m2)とした。
【0029】[50%伸長回復率] 幅5cm×長さ15
cmの試料をつかみ間隔10cmでつかみ、定速伸長型引張
試験機(商品名:テンシロン オリエンテック(株)
製)を用いて引張速度10cm/分でつかみ間隔が15cm
になるまで伸長させた後、10cm/分の割合で試料がた
るむまで弛緩させた。そして、再び引張速度10cm/分
で試料を伸長させて荷重値が0でなくなるときの試料の
長さ(L)を測定し、次式、伸長回復率(%)=[(1
5−L)/5]×100 より伸長回復率を算出した。
【0030】[繊維の用意]潜在捲縮性繊維として、変
性ポリエステルとポリエチレンテレフタレートからなる
サイドバイサイド型複合繊維を7種類用意した。その商
品名およびメーカーは下記の通りである。
【0031】 繊維A:商品名 TC−79 帝人(株)製 繊維B:商品名 N−780 (株)クラレ製 繊維C:商品名 C−81 日本エステル(株)製 繊維D:商品名 TYPE24 東レ(株)製 繊維E:商品名 TF−7 東洋紡(株)製 繊維F:商品名 N−780 (株)クラレ製 繊維G:商品名 A−81 日本エステル(株)製
【0032】繊維A〜Gの諸物性を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】表1中、面積収縮率は、次のようにして求
めた。まず熱処理前の不織布の表面に20cm×20cmの
正方形の枠を起き、図4のように正方形(3)の各辺の
中点(4)に相当する箇所に印をつける。そして熱処理
後、互いに向かい合う中点(4)同士を線で結び、熱収
縮の結果、正方形がそれらの線をタテ(6)の辺、ヨコ
(7)の辺とする長方形(5)になったものとみなして
長方形(5)の面積を算出した。この結果より、面積収
縮率を次式より求めた。
【0035】
【数1】
【0036】[実施例1〜12]上述のA〜Dの繊維を
用いてパラレルウェブを作成し、これに高圧水流処理を
施し、繊維同士を交絡させた。高圧水流処理は、加工ス
ピードを5m/分に設定し、孔径0.13mmのオリフィ
スが1mm間隔で設けられたノズルから高圧水流を噴射す
ることにより行った。高圧水流処理の条件は3種類あ
り、表中の1〜3の数字はそれぞれ次の条件で処理され
たことを表す。
【0037】条件1:水圧30kg/cm2 の柱状水流を、
不織布の表裏面から1回ずつ噴射した。 条件2:水圧30kg/cm2 の柱状水流を、不織布の表側
から2回、裏側から1回噴射した。 条件3:水圧30kg/cm2 の柱状水流を、不織布の表裏
面から2回ずつ噴射した。
【0038】続いて、高圧水流処理後の不織布に加熱処
理を施した。加熱処理は表中に示す温度で行い、熱風貫
通型乾燥機内1分間処理した。こらのうち実施例1
1と12については、加熱処理を連続的に行い、不織布
をピンテンターを用いて搬送したため、表中のタテ方向
の熱収縮率はオーバーフィード率で表し、ヨコ方向の熱
収縮率は、[出口のピンテンター巾/入口のピンテンタ
ー巾]×100(%)で表した。得られた不織布の性能
を表2および表3に示す。
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】[比較例1〜6]繊維E〜Gおよび繊維A
を用いて実施例と同じ方法で不織布を作成した。得られ
た不織布の性能を表4に示す。
【0042】
【表4】
【0043】実施例および比較例より、特定の性質を有
する潜在捲縮性繊維の使用が不織布の伸長回復率および
モジュラスに影響を及ぼすことが分かる。また、特定の
性質を有する潜在捲縮性繊維を使用した場合でも、熱処
理前不織布の強力が大きく、加熱温度を高く設定したも
のは、伸長回復性に劣り、モジュラスも大きくなってい
る。
【0044】
【発明の効果】本発明の伸縮性不織布は、特定の性質を
有する潜在捲縮性繊維を使用することにより、高い伸長
回復率と低モジュラスが実現された不織布である。従っ
て、本発明の伸縮性不織布は、特に使い捨て下着等の着
用感が重視されるものに好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】立体捲縮が発現した潜在捲縮性繊維の一例の側
面図である。
【図2】立体捲縮が発現した潜在捲縮性繊維の一例の側
面図である。
【図3】立体捲縮が発現した潜在捲縮性繊維の一例の側
面図である。
【図4】不織布の面積収縮率の測定方法を示す該略図で
ある。
【符号の説明】
1 潜在捲縮性繊維 2 立体捲縮

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立体捲縮が発現した潜在捲縮性繊維を8
    0重量%以上含み、繊維同士が高圧水流の作用により交
    絡されてなる不織布であって、50%伸長回復率がタテ
    およびヨコ方向ともに75%以上であり、少なくとも一
    方向の50%モジュラスが単位目付あたり2g/5cm以下
    であることを特徴とする伸縮性不織布。
  2. 【請求項2】 立体捲縮が発現した潜在捲縮性繊維を8
    0重量%以上含み、繊維同士が高圧水流の作用により交
    絡されてなる不織布であって、50%伸長回復率がタテ
    およびヨコ方向ともに75%以上であり、タテおよびヨ
    コ方向の50%モジュラスが単位目付あたり2g/5cm以
    下であることを特徴とする伸縮性不織布。
  3. 【請求項3】 前記潜在捲縮性繊維が、その乾熱収縮開
    始温度において、それのみからなる目付40g/m2
    不織布の面積収縮率が10%以上となる性質を有するも
    のである請求項1もしくは請求項2記載の伸縮性不織
    布。
  4. 【請求項4】 乾熱収縮開始温度において、それのみか
    らなる目付40g/m2 の不織布の面積収縮率が10%
    以上となる性質を有する潜在捲縮性繊維を80重量%以
    上含む短繊維ウェブに高圧水流処理を施して繊維同士を
    交絡させた後、潜在捲縮性繊維の融点未満の温度で加熱
    処理を施して、潜在捲縮性繊維に立体捲縮を発現せし
    め、不織布を少なくとも一方向に30%以上収縮させる
    ことを特徴とする、50%伸長回復率がタテおよびヨコ
    方向ともに75%以上であり、少なくとも一方向の50
    %モジュラスが単位目付あたり2g/5cm以下である伸縮
    性不織布の製造方法。
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