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JP3053728B2 - 排気管の接続構造 - Google Patents

排気管の接続構造

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Publication number
JP3053728B2
JP3053728B2 JP5347446A JP34744693A JP3053728B2 JP 3053728 B2 JP3053728 B2 JP 3053728B2 JP 5347446 A JP5347446 A JP 5347446A JP 34744693 A JP34744693 A JP 34744693A JP 3053728 B2 JP3053728 B2 JP 3053728B2
Authority
JP
Japan
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gasket
exhaust pipe
metal hoop
flange
hoop material
Prior art date
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JP5347446A
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English (en)
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JPH07180771A (ja
Inventor
統章 天野
喜崇 桑嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP5347446A priority Critical patent/JP3053728B2/ja
Publication of JPH07180771A publication Critical patent/JPH07180771A/ja
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Publication of JP3053728B2 publication Critical patent/JP3053728B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

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  • Flanged Joints, Insulating Joints, And Other Joints (AREA)
  • Gasket Seals (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車の排気管
のように高温ガスを流通させる排気管の接続構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の排気管の接合部には、メ
タルフープ材とフィラー材とを重ね合わせて渦巻き状に
巻回してなるガスケットが用いられている。このガスケ
ットを組み付ける場合には、一方の排気管の突出した部
分の外周にガスケットを嵌め込み、他方の排気管を持っ
てきてガスケットを挟み込み、ボルトで排気管のフラン
ジ同士を締結することにより、組み付けている。ところ
が、両方の排気管でガスケットを挟み込むまでの間に、
ガスケットを嵌め込んだ排気管に振動を加えたり、下向
きにしたりすると、ガスケットが脱落してしまう。その
ため、ガスケットを常に手で支えておかなくてはなら
ず、組み立てラインでの作業が非常に煩雑となる。
【0003】そこで、実開昭63−190665号公報
のように、ガスケットのメタルフープ材の外周側巻端を
起こし、ガスケットを排気孔の大径部に挿入した時、外
周側巻端が大径部内面に断接するようにしたものがあ
る。この場合には、外周側巻端によってガスケットが排
気孔に仮止めされるので、一々手で支える必要がなく、
組立作業性が向上する。同様の目的を達成するため、実
開平3−93654号公報のように、ガスケットの内周
側にセンタリングのための環状体をメタルフープ材と一
体に形成したものや、特開平4−73470号公報のよ
うに、ガスケットの内周側または外周側の一方に、セン
タリングのための多角形体をメタルフープ材と一体に設
けたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来例の場合、
排気管の接合部にメタルフープ材の外周側巻端が係合す
る大径な円筒面が存在しない場合には取り付けることが
できず、またメタルフープ材の外周側巻端を起こすこと
が必要であり、格別な加工を必要とする。また、第2の
従来例の場合、センタリングのための環状体の内径は一
定しているので、嵌め込むべき排気管の直径が僅かでも
変化すると、環状体を排気管に安定して保持できないと
いう欠点がある。さらに、第3の従来例の場合、メタル
フープ材に多角形体を一体に形成する関係で、格別な加
工工程が必要であり、製造コストが上昇するという欠点
がある。そこで、本発明の目的は、格別な加工を必要と
せずに簡単に製造でき、しかも管の直径が多少変化して
も安定して保持できるガスケットを用いた排気管の接続
構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、フランジを有する第1の排気管とフラン
ジを有する第2の排気管との接続構造であって、一方の
排気管の端部はフランジよ り突出しており、この突出端
部の外周にガスケットが挿通され、このガスケットが両
排気管のフランジ部の間に挟着されて接合部をシールす
る構造において、上記ガスケットはメタルフープ材とフ
ィラー材とを重ね合わせて渦巻き状に巻回してなり、上
記フィラー材の最小径D 1 は大径な内径を持つフランジ
の内径D 2 より大きく設定され、上記メタルフープ材の
内周側巻端に、上記排気管の突出端部の外周面に弾接す
るように斜め内方へ起立する起立部を一体に形成したも
のである。
【0006】
【作用】一方の排気管のフランジから前方に突出した
の外周面にガスケットを嵌合させると、ガスケットの
内周面に突出したメタルフープ材の起立部が突出端部
外周面に弾接し、ガスケットは排気管に安定して保持さ
れる。そのため、排気管どうしを接合する際にガスケッ
トを一々支えておく必要がなく、組立作業性が向上す
る。特に、起立部は斜め内方へ起立しているので、半径
方向の弾性を付与され、突出端部の直径のバラツキを吸
収できる。さらに、起立部のために排気管の突出端部に
対してガスケットが偏心して取り付けられるが、シール
部を構成するフィラー材の最小径D 1 が大径な内径を持
つフランジの内径D 2 より大きく設定されているので、
シール部がフランジの側面から外れることがない。その
ため、安定したシール性を確保できる。上記ガスケット
を製造するには、従前と同様に、メタルフープ材の先端
部を巻芯に係止させ、巻芯に巻き込みながらメタルフー
プ材とフィラー材とを重ね合わせて渦巻き状に巻回す
る。そのため、メタルフープ材の巻き初め部はガスケッ
トの内周側へ起こされた状態に残るが、従来ではこれを
切除していた。本発明ではこの巻き初め部を排気管の突
出端部の外周面に弾接する起立部として利用することに
より、これまで全く付加価値を生まなかった部分を有効
活用するとともに、切除作業を省略して製造能率を向上
させることができる。
【0007】
【実施例】図1,図2は本発明にかかるガスケット1の
構造を示す。図において、2はステンレス鋼などからな
るメタルフープ材、3は軟質シール材よりなるフィラー
材であり、ガスケット1はメタルフープ材2とフィラー
材3とを重ね合わせて渦巻き状に巻回することにより形
成されている。フィラー材3と重ね合わされたメタルフ
ープ材2の部分は断面W字形に形成されている。そし
て、フィラー材3が露出した部分でシール部を構成して
いる。また、メタルフープ材2の内周側には内側にリブ
状に突出する断面U字形のセンタリング用環状部2aが
連続的に形成され、メタルフープ材2の内周側巻端には
斜め内方へ起立する仮止め用起立部2bが一体に形成さ
れている。
【0008】上記ガスケット1は、図3のような製造工
程を経て製造される。まず製造設備として、メタルフー
プ材2を断面W型に成形するための一対の成形ロール1
0,10と、メタルフープ材2の巻き初め部分を断面U
字形に成形するための一対の成形ロール11,11と、
巻芯12とを備えている。製造に際し、まず成形ロール
10,10を開くとともに、成形ロール11,11を閉
じる。そして、成形ロール11,11によって平板状の
メタルフープ材2を断面U字形に成形しながら矢印C方
向に搬送し、その先端部(起立部2b)を巻芯12の溝
12aに係止する。続いてメタルフープ材2を矢印C方
向に搬送すると、成形ロール11,11によってU字形
断面に成形されたメタルフープ材2が巻芯12に巻かれ
る。巻芯12に約1回転巻かれ、環状部2aが形成され
た後、成形ロール11,11を開くとともに、成形ロー
ル10,10を閉じる。そして、メタルフープ材2を矢
印C方向に送ると、環状部2aの外周にW字形断面に成
形されたメタルフープ材2が巻回される。そして、約2
回転分捨て巻きをした後、フィラー材3を成形ロール1
0に供給し、W字形断面のメタルフープ材2とともに重
ね合わせて渦巻き状に巻回する。フィラー材3を巻き終
わった後、W字形断面のメタルフープ材2を約1回転捨
て巻きを行った後、メタルフープ材2の巻き初め部2b
近傍と巻き終わり部2cとを捨て巻き部2d,2eに対
してそれぞれスポット溶接し、メタルフープ材2を一体
に固着する。上記のようにガスケット1を製造した状態
では、巻き初め部(起立部)2bが内側へ起こされた状
態で残存している。この起立部2bはメタルフープ材2
の持つ弾性によって内外方向への弾力性を有する。
【0009】図4は上記ガスケット1を排気管20,2
1の接合部に用いた例を示す。小径側の排気管20の先
端部近傍にはフランジ22が溶接されており、大径側の
排気管21の先端部にもフランジ23が溶接されてい
る。排気管20のフランジ22より先方へ突出する突出
端部20aの外周にガスケット1が取り付けられ、ガス
ケット1の片側側面はフランジ22の側面に接触してい
る。また、ガスケット1の反対側側面は、フランジ23
の側面に接触ている。両フランジ22,23はボルト2
4によって締結され、ガスケット1が挟着される。上記
排気管20,21を接合する際、ガスケット1を排気管
20の突出端部20aに嵌合すれば、ガスケット1の起
立部2bが突出端部20aの外周面に圧接し、自己保持
される。そのため、ガスケット1を手で支えておく必要
がなく、組立作業性が向上する。なお、排気ガスは小径
な排気管20から大径な排気管21へと流れるが、ガス
ケット1の内周側が突出端部20aで覆われ、ガスケッ
ト1には高温の排気ガスが直接当たらないので、ガスケ
ット1の損傷,劣化を防止でき、長期間安定したシール
性を確保できる。
【0010】上記ガスケット1を排気管20,21の間
に取り付けた状態において、ガスケット1の環状部2a
と起立部2bが突出端部20aの外周面に当たっている
ので、図5に示すように、ガスケット1は排気管20,
21に対して若干偏心した位置に取り付けられる。しか
しながら、ガスケット1のシール部の最小径D1 がフラ
ンジ23の内径D2 より大きく設定され、しかも環状部
2aの高さh1 が排気管20,21の半径差h2 以上に
設定されているので、起立部2bによってガスケット1
が多少偏心しても、そのシール部がフランジ22の側面
から外れることがなく、シール性を損なわない。しか
も、ガスケット1のシール部がフランジ22,23に密
着することにより、排気ガスがフィラー材3に直接当た
らず、フィラー材3の損傷や劣化を効果的に防止でき
る。
【0011】図6は上記ガスケット1を別の排気管3
0,31の接合部に用いた例を示す。この例では、排気
管30,31に夫々フランジ32,33が溶接されてお
り、大径側の排気管31にはフランジ33より前方へ突
出する突出端部31aが設けられている。ガスケット1
はこの突出端部31aの外周に嵌合され、フランジ3
2,33の間で挟着されている。この場合も、図4と同
様の効果を奏する。
【0012】なお、本発明のガスケットは、排気管どう
しの接合部に用いられる場合に限らず、実開昭63−1
90665号公報に記載のように、排気マニホールドと
排気管との接合部にも用いることができる。また、ガス
ケットのメタルフープ材の断面形状は上記実施例のよう
なW字形に限らず、環状部の断面形状も実施例のような
U字形に限らない。
【0013】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、ガスケットのメタルフープ材の内周側巻端に内
側へ起立する起立部を一体形成したので、一方の排気管
の突出端部の外周面にガスケットを嵌合させると、ガス
ケットの起立部が突出端部の外周面に弾接し、ガスケッ
トは突出端部に安定して保持される。そのため、排気管
どうしを接合する際にガスケットを一々支えておく必要
がなく、組立作業性が向上する。また、上記ガスケット
を製造する際に切除していた巻き初め部を起立部として
利用すればよいので、切除作業を省略でき、製造能率を
向上させることができる。また、起立部のために排気管
の突出端部に対してガスケットは偏心して取り付けられ
るが、シール部を構成するフィラー材の最小径D 1 が大
径な内径を持つフランジの内径D 2 より大きいので、シ
ール部がフランジの側面から外れることがなく、安定し
たシール性を確保できる。さらに、上記起立部は斜め内
方へ起立しているので、その弾性によって排気管の 突出
端部の外周面に圧接し、ガスケットの内径寸法または
気管の外径寸法の多少の誤差を吸収でき、ガスケットの
使用範囲が広がるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるガスケットの正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】ガスケットの製造工程を示す図である。
【図4】ガスケットを用いた排気管の接合部の断面図で
ある。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】ガスケットを用いた排気管の接合部の他の例の
断面図である。
【符号の説明】
1 ガスケット 2 メタルフープ材 3 フィラー材 2a 環状部 2b 起立部(内周側巻端) 20,21 排気管 20a 突出端部 22,23 フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16J 15/00 - 15/14 F01N 7/08 F16L 23/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フランジを有する第1の排気管とフランジ
    を有する第2の排気管との接続構造であって、一方の排
    気管の端部はフランジより突出しており、この突出端部
    の外周にガスケットが挿通され、このガスケットが両排
    気管のフランジ部の間に挟着されて接合部をシールする
    構造において、上記ガスケットはメタルフープ材とフィラー材とを重ね
    合わせて渦巻き状に巻回してなり、 上記フィラー材の最小径D 1 は大径な内径を持つフラン
    ジの内径D 2 より大きく設定され、 上記メタルフープ材の内周側巻端に、上記排気管の突出
    端部の外周面に弾接するように斜め内方へ起立する起立
    部を一体に形成したことを特徴とする排気管の接続構
    造。
JP5347446A 1993-12-22 1993-12-22 排気管の接続構造 Expired - Fee Related JP3053728B2 (ja)

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JP4560669B2 (ja) * 2002-11-28 2010-10-13 株式会社フジキン 流体継手およびその設計方法
JP5426154B2 (ja) * 2008-12-19 2014-02-26 日野自動車株式会社 配管継手構造

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