JP3052642B2 - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents
内燃機関の空燃比制御装置Info
- Publication number
- JP3052642B2 JP3052642B2 JP5040523A JP4052393A JP3052642B2 JP 3052642 B2 JP3052642 B2 JP 3052642B2 JP 5040523 A JP5040523 A JP 5040523A JP 4052393 A JP4052393 A JP 4052393A JP 3052642 B2 JP3052642 B2 JP 3052642B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel ratio
- air
- sensor
- downstream
- concentration
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 239000000446 fuel Substances 0.000 title claims description 138
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 title claims description 21
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims description 25
- 230000003197 catalytic effect Effects 0.000 claims description 15
- 230000007423 decrease Effects 0.000 claims description 11
- 239000012491 analyte Substances 0.000 claims description 2
- 230000004044 response Effects 0.000 claims description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 28
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 19
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 19
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 9
- 239000000498 cooling water Substances 0.000 description 5
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- MWUXSHHQAYIFBG-UHFFFAOYSA-N Nitric oxide Chemical compound O=[N] MWUXSHHQAYIFBG-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 239000000047 product Substances 0.000 description 3
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910002091 carbon monoxide Inorganic materials 0.000 description 2
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 2
- 230000007774 longterm Effects 0.000 description 2
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 2
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 description 2
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 238000000746 purification Methods 0.000 description 2
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 239000004215 Carbon black (E152) Substances 0.000 description 1
- UGFAIRIUMAVXCW-UHFFFAOYSA-N Carbon monoxide Chemical compound [O+]#[C-] UGFAIRIUMAVXCW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 230000004913 activation Effects 0.000 description 1
- 239000008186 active pharmaceutical agent Substances 0.000 description 1
- 239000003054 catalyst Substances 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 229930195733 hydrocarbon Natural products 0.000 description 1
- 150000002430 hydrocarbons Chemical class 0.000 description 1
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 1
- 238000013021 overheating Methods 0.000 description 1
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 1
- 230000010349 pulsation Effects 0.000 description 1
- 239000013589 supplement Substances 0.000 description 1
- 230000001052 transient effect Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/02—Circuit arrangements for generating control signals
- F02D41/14—Introducing closed-loop corrections
- F02D41/1438—Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor
- F02D41/1477—Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the regulation circuit or part of it,(e.g. comparator, PI regulator, output)
- F02D41/1483—Proportional component
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/02—Circuit arrangements for generating control signals
- F02D41/14—Introducing closed-loop corrections
- F02D41/1438—Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor
- F02D41/1439—Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the position of the sensor
- F02D41/1441—Plural sensors
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02D—CONTROLLING COMBUSTION ENGINES
- F02D41/00—Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
- F02D41/02—Circuit arrangements for generating control signals
- F02D41/14—Introducing closed-loop corrections
- F02D41/1438—Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor
- F02D41/1477—Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor characterised by the regulation circuit or part of it,(e.g. comparator, PI regulator, output)
- F02D41/148—Using a plurality of comparators
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、触媒コンバータの上流
側および下流側に特定成分濃度センサ(例えば、O2 セ
ンサ)を設け、上流側のO2 センサによる空燃比フィー
ドバック制御に加えて下流側のO2 センサによる空燃比
フィードバック制御を行なう内燃機関の空燃比制御装置
に関する。
側および下流側に特定成分濃度センサ(例えば、O2 セ
ンサ)を設け、上流側のO2 センサによる空燃比フィー
ドバック制御に加えて下流側のO2 センサによる空燃比
フィードバック制御を行なう内燃機関の空燃比制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、空燃比の制御精度の向上を目
的として、触媒コンバータの上流側に設けられた上流側
O2 センサによる空燃比フィードバック制御に加えて、
触媒コンバータの下流側に設けられた下流側O2 センサ
による空燃比フィードバック制御を行なうダブルO2 セ
ンサ空燃比制御システムが知られている。
的として、触媒コンバータの上流側に設けられた上流側
O2 センサによる空燃比フィードバック制御に加えて、
触媒コンバータの下流側に設けられた下流側O2 センサ
による空燃比フィードバック制御を行なうダブルO2 セ
ンサ空燃比制御システムが知られている。
【0003】このダブルO2 センサ空燃比制御システム
は、具体的には、上流側O2 センサによる空燃比フィー
ドバック制御を実行すると共に、この実行中に、上流側
O2センサの出力に基づく空燃比補正係数FAFの制御
定数、例えばリッチ方向へのスキップ量RSRを下流側
O2 センサの出力に基づいて可変制御するものである。
は、具体的には、上流側O2 センサによる空燃比フィー
ドバック制御を実行すると共に、この実行中に、上流側
O2センサの出力に基づく空燃比補正係数FAFの制御
定数、例えばリッチ方向へのスキップ量RSRを下流側
O2 センサの出力に基づいて可変制御するものである。
【0004】こうしたダブルO2 センサ空燃比制御シス
テムでは、触媒コンバータのO2 ストレージ効果によ
り、下流側O2 センサはある時間だけ遅れてリッチ、リ
ーンの出力を発生することから、空燃比を高精度に制御
することができなかった。これを解消する空燃比制御装
置として、特開昭63−195351号公報に示すよう
に、下流側O2 センサの出力と理論空燃比に相当する基
準出力との偏差を演算し、その偏差に応じて比例的に大
きくなる更新量△RSを求め、所定時間毎にこの更新量
△RSをスキップ量RSRに加算する構成が提案されて
いた。即ち、下流側O2 センサの出力偏差が大きくなる
につれて比例的にスキップ量RSRの更新速度が増大す
るようにスキップ量RSRを可変制御することで、下流
側O2 センサの出力の遅れを補う。
テムでは、触媒コンバータのO2 ストレージ効果によ
り、下流側O2 センサはある時間だけ遅れてリッチ、リ
ーンの出力を発生することから、空燃比を高精度に制御
することができなかった。これを解消する空燃比制御装
置として、特開昭63−195351号公報に示すよう
に、下流側O2 センサの出力と理論空燃比に相当する基
準出力との偏差を演算し、その偏差に応じて比例的に大
きくなる更新量△RSを求め、所定時間毎にこの更新量
△RSをスキップ量RSRに加算する構成が提案されて
いた。即ち、下流側O2 センサの出力偏差が大きくなる
につれて比例的にスキップ量RSRの更新速度が増大す
るようにスキップ量RSRを可変制御することで、下流
側O2 センサの出力の遅れを補う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本発明者
は、下流側O2 センサの出力と、その運転時の排ガス中
に含まれる有害成分の量との相関を実験的に調べてみた
結果、図14に示す関係を得た。図14に示すように、
下流側O2 センサの出力(電圧信号)SO2 が基準出力
レベルを含む所定範囲a1〜a2(例えば、0.3〜0.
7[V])にある場合には、HC(炭化水素)、CO
(一酸化炭素)およびNOX (窒素酸化物)の排出量は
少ないが、その出力SO2 がa2 以上となると、HC、
COの排出量が急激に(指数関数的に)増加し、a1 以
下となると、NOX の排出量が急激に増加する。即ち、
下流側O2 センサの出力SO2 が基準出力を含む所定範
囲から大きくずれると、有害ガスの排出量が指数関数的
に急増する。
は、下流側O2 センサの出力と、その運転時の排ガス中
に含まれる有害成分の量との相関を実験的に調べてみた
結果、図14に示す関係を得た。図14に示すように、
下流側O2 センサの出力(電圧信号)SO2 が基準出力
レベルを含む所定範囲a1〜a2(例えば、0.3〜0.
7[V])にある場合には、HC(炭化水素)、CO
(一酸化炭素)およびNOX (窒素酸化物)の排出量は
少ないが、その出力SO2 がa2 以上となると、HC、
COの排出量が急激に(指数関数的に)増加し、a1 以
下となると、NOX の排出量が急激に増加する。即ち、
下流側O2 センサの出力SO2 が基準出力を含む所定範
囲から大きくずれると、有害ガスの排出量が指数関数的
に急増する。
【0006】このため、前記従来の技術のように、下流
側O2 センサの出力偏差が大きくなるにつれて比例的に
スキップ量RSRの更新速度を増大しても、次に示す問
題が生じた。即ち、図15に示すように、この従来例の
補正特性(図中、2点鎖線)と理想補正特性(図中、実
線)とを比べてみると、下流側O2 センサの出力SO2
が基準出力レベルを含むある範囲(b1〜b2)にある場
合に、空燃比補正が過補正となり、一方、その出力値が
基準出力レベル付近から離れた場合には、補正不足とな
り、これらの結果、有害ガスの排出量の増大(エミッシ
ョンの悪化)を始めとし、ドライバビリティの悪化、燃
費の悪化等を招いた。
側O2 センサの出力偏差が大きくなるにつれて比例的に
スキップ量RSRの更新速度を増大しても、次に示す問
題が生じた。即ち、図15に示すように、この従来例の
補正特性(図中、2点鎖線)と理想補正特性(図中、実
線)とを比べてみると、下流側O2 センサの出力SO2
が基準出力レベルを含むある範囲(b1〜b2)にある場
合に、空燃比補正が過補正となり、一方、その出力値が
基準出力レベル付近から離れた場合には、補正不足とな
り、これらの結果、有害ガスの排出量の増大(エミッシ
ョンの悪化)を始めとし、ドライバビリティの悪化、燃
費の悪化等を招いた。
【0007】本発明の内燃機関の空燃比制御装置は、こ
うした問題点に鑑みてなされたもので、下流側O2 セン
サ出力の時間的な遅れを高精度に解消することで空燃比
を適正に調節して、エミッションの悪化,燃費の悪化等
を防止することを目的とする。
うした問題点に鑑みてなされたもので、下流側O2 セン
サ出力の時間的な遅れを高精度に解消することで空燃比
を適正に調節して、エミッションの悪化,燃費の悪化等
を防止することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
べく、前記課題を解決するための手段として、以下に示
す構成をとった。
べく、前記課題を解決するための手段として、以下に示
す構成をとった。
【0009】即ち、本発明の内燃機関の空燃比制御装置
は、図1に例示するように、内燃機関M1の排気通路M
2に設けられた触媒コンバータM3と、該触媒コンバー
タM3の上流側に設けられ、排気に反映された空燃比に
よって変化する特定成分濃度を検出する上流側濃度セン
サM4と、前記触媒コンバータM3の下流側に設けら
れ、排気に反映された空燃比によって変化する特定成分
濃度を検出する下流側濃度センサM5と、前記上流側濃
度センサM4により検出される特定成分濃度に基づく第
1の制御量と、前記下流側濃度センサM5により検出さ
れる特定成分濃度に基づく第2の制御量とをそれぞれ更
新しながら、両制御量に従い前記内燃機関M1の空燃比
を所定の目標空燃比に制御する制御手段M6とを備え、
さらに、前記制御手段M6は、前記下流側濃度センサM
5により検出される特定成分濃度が理論空燃比に相当す
る基準濃度を含む所定範囲内にあるとき、前記第2の制
御量の更新速度が極小またはそれに近い値となり、前記
下流側濃度センサM5により検出される特定成分濃度が
前記所定範囲の外側にあるとき、前記第2の制御量の更
新速度が該特定成分濃度の増減に応じて指数関数的に変
化するように、該特定成分濃度に応じた前記第2の制御
量の更新速度の決定を行なう第2制御量更新速度決定部
M7を有することを、その要旨としている。
は、図1に例示するように、内燃機関M1の排気通路M
2に設けられた触媒コンバータM3と、該触媒コンバー
タM3の上流側に設けられ、排気に反映された空燃比に
よって変化する特定成分濃度を検出する上流側濃度セン
サM4と、前記触媒コンバータM3の下流側に設けら
れ、排気に反映された空燃比によって変化する特定成分
濃度を検出する下流側濃度センサM5と、前記上流側濃
度センサM4により検出される特定成分濃度に基づく第
1の制御量と、前記下流側濃度センサM5により検出さ
れる特定成分濃度に基づく第2の制御量とをそれぞれ更
新しながら、両制御量に従い前記内燃機関M1の空燃比
を所定の目標空燃比に制御する制御手段M6とを備え、
さらに、前記制御手段M6は、前記下流側濃度センサM
5により検出される特定成分濃度が理論空燃比に相当す
る基準濃度を含む所定範囲内にあるとき、前記第2の制
御量の更新速度が極小またはそれに近い値となり、前記
下流側濃度センサM5により検出される特定成分濃度が
前記所定範囲の外側にあるとき、前記第2の制御量の更
新速度が該特定成分濃度の増減に応じて指数関数的に変
化するように、該特定成分濃度に応じた前記第2の制御
量の更新速度の決定を行なう第2制御量更新速度決定部
M7を有することを、その要旨としている。
【0010】
【0011】前記構成の内燃機関の空燃比制御装置にお
いて、下流側濃度センサにM5より検出される特定成分
濃度の最大値および最小値を学習する学習手段を備える
と共に、前記第2制御量更新速度決定部M7は、前記下
流側濃度センサM5により検出された特定成分濃度と前
記最大値または最小値との偏差を算出し、該偏差に基づ
いて前記第2の制御量の更新速度を決定する構成として
もよい。
いて、下流側濃度センサにM5より検出される特定成分
濃度の最大値および最小値を学習する学習手段を備える
と共に、前記第2制御量更新速度決定部M7は、前記下
流側濃度センサM5により検出された特定成分濃度と前
記最大値または最小値との偏差を算出し、該偏差に基づ
いて前記第2の制御量の更新速度を決定する構成として
もよい。
【0012】
【作用】以上のように構成された本発明の内燃機関の空
燃比制御装置は、制御手段M6により、上流側濃度セン
サM4により検出される特定成分濃度に基づいて第1の
制御量を、下流側濃度センサM5により検出される特定
成分濃度に基づいて第2の制御量をそれぞれ更新するこ
とにより、両制御量に従い内燃機関M1の空燃比を所定
の目標空燃比に制御する。この際、制御手段M6に設け
られた第2制御量更新速度決定部M7により、下流側濃
度センサM5により検出された特定成分濃度に応じて第
2の制御量の更新速度を決定する。この第2制御量の更
新速度は、下流側濃度センサM5により検出される特定
成分濃度が理論空燃比に相当する基準濃度を含む所定範
囲内にあるとき、極小またはそれに近い値となり、下流
側濃度センサにより検出される特定成分濃度が前記所定
範囲の外側にあるとき、該特定成分濃度の増減に応じて
指数関数的に変化する。このため、下流側濃度センサM
5に基づく空燃比制御か過補正となったり補正不足とな
ったりすることを回避するように働く。
燃比制御装置は、制御手段M6により、上流側濃度セン
サM4により検出される特定成分濃度に基づいて第1の
制御量を、下流側濃度センサM5により検出される特定
成分濃度に基づいて第2の制御量をそれぞれ更新するこ
とにより、両制御量に従い内燃機関M1の空燃比を所定
の目標空燃比に制御する。この際、制御手段M6に設け
られた第2制御量更新速度決定部M7により、下流側濃
度センサM5により検出された特定成分濃度に応じて第
2の制御量の更新速度を決定する。この第2制御量の更
新速度は、下流側濃度センサM5により検出される特定
成分濃度が理論空燃比に相当する基準濃度を含む所定範
囲内にあるとき、極小またはそれに近い値となり、下流
側濃度センサにより検出される特定成分濃度が前記所定
範囲の外側にあるとき、該特定成分濃度の増減に応じて
指数関数的に変化する。このため、下流側濃度センサM
5に基づく空燃比制御か過補正となったり補正不足とな
ったりすることを回避するように働く。
【0013】
【0014】また、下流側濃度センサM5により検出さ
れる特定成分濃度の最大値および最小値を学習にて求
め、これら最大値および最小値と下流側濃度センサM5
により検出された特定成分濃度との偏差を算出し、該偏
差に基づいて前記第2の制御量の更新速度を決定する構
成とすることで次のように働く。O2 センサは、長期の
経時変化により、リッチやリーンの出力が低下する性質
を備えており、その出力電圧とエミッションの排出量と
の相関が正常な特性からずれるが、最大値および最小値
と実際の検出値との偏差に応じて第2の制御量の更新速
度を決定する構成としたことで、上記相関のずれを補償
して、空燃比をより適正に調節する。
れる特定成分濃度の最大値および最小値を学習にて求
め、これら最大値および最小値と下流側濃度センサM5
により検出された特定成分濃度との偏差を算出し、該偏
差に基づいて前記第2の制御量の更新速度を決定する構
成とすることで次のように働く。O2 センサは、長期の
経時変化により、リッチやリーンの出力が低下する性質
を備えており、その出力電圧とエミッションの排出量と
の相関が正常な特性からずれるが、最大値および最小値
と実際の検出値との偏差に応じて第2の制御量の更新速
度を決定する構成としたことで、上記相関のずれを補償
して、空燃比をより適正に調節する。
【0015】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。図2は、本発明の一実施例である空燃比制御装
置を搭載した自動車用エンジンおよびその周辺装置を表
す概略構成図である。
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。図2は、本発明の一実施例である空燃比制御装
置を搭載した自動車用エンジンおよびその周辺装置を表
す概略構成図である。
【0016】同図に示すように、エンジン1の吸気通路
2には、吸入空気の取り入れ口から、エアクリーナ3、
スロットルバルブ5、吸入空気の脈動を抑えるサージタ
ンク6およびエンジン1に燃料を供給する燃料噴射弁7
が設けられている。吸気通路2を介して吸入される吸入
空気は、燃料噴射弁7から噴射される燃料と混合され
て、エンジン1の燃焼室11内に吸入される。この燃料
混合気は、燃焼室11内で点火プラグ12によって火花
点火され、エンジン1を駆動させる。燃焼室11内で燃
焼したガス(排気)は、排気通路15を介して触媒コン
バータ16に導かれ、浄化された後、大気側に排出され
る。
2には、吸入空気の取り入れ口から、エアクリーナ3、
スロットルバルブ5、吸入空気の脈動を抑えるサージタ
ンク6およびエンジン1に燃料を供給する燃料噴射弁7
が設けられている。吸気通路2を介して吸入される吸入
空気は、燃料噴射弁7から噴射される燃料と混合され
て、エンジン1の燃焼室11内に吸入される。この燃料
混合気は、燃焼室11内で点火プラグ12によって火花
点火され、エンジン1を駆動させる。燃焼室11内で燃
焼したガス(排気)は、排気通路15を介して触媒コン
バータ16に導かれ、浄化された後、大気側に排出され
る。
【0017】点火プラグ12には、ディストリビュータ
21を介してイグナイタ22からの高電圧が印加され、
この印加タイミングによって点火時期が決定される。な
お、ディストリビュータ21は、イグナイタ22で発生
した高電圧を各気筒の点火プラグ12に分配するための
もので、このディストリビュータ21には、1回転に2
4発のパルス信号を出力する回転速度センサ23が設け
られている。
21を介してイグナイタ22からの高電圧が印加され、
この印加タイミングによって点火時期が決定される。な
お、ディストリビュータ21は、イグナイタ22で発生
した高電圧を各気筒の点火プラグ12に分配するための
もので、このディストリビュータ21には、1回転に2
4発のパルス信号を出力する回転速度センサ23が設け
られている。
【0018】さらに、エンジン1には、その運転状態を
検出するためのセンサとして、回転速度センサ23のほ
か、スロットルバルブ5の開度を検出すると共にスロッ
トルバルブ5の全閉状態を検出するアイドルスイッチ5
0(図3)を内蔵したスロットルポジションセンサ5
1、吸気通路2に配設されて吸入空気(吸気)の温度を
検出する吸気温センサ52、吸気の量を検出するエアフ
ロメータ53、シリンダブロックに配設されて冷却水温
を検出する水温センサ54、排気通路15における触媒
コンバータ16の上流側に配設されて排気中の酸素濃度
を検出する上流側O2 センサ55、排気通路15におけ
る触媒コンバータ16の下流側に配設されて排気中の酸
素濃度を検出する下流側O2 センサ56および車両の速
度Vを検出する車速センサ57等が備えられている。
検出するためのセンサとして、回転速度センサ23のほ
か、スロットルバルブ5の開度を検出すると共にスロッ
トルバルブ5の全閉状態を検出するアイドルスイッチ5
0(図3)を内蔵したスロットルポジションセンサ5
1、吸気通路2に配設されて吸入空気(吸気)の温度を
検出する吸気温センサ52、吸気の量を検出するエアフ
ロメータ53、シリンダブロックに配設されて冷却水温
を検出する水温センサ54、排気通路15における触媒
コンバータ16の上流側に配設されて排気中の酸素濃度
を検出する上流側O2 センサ55、排気通路15におけ
る触媒コンバータ16の下流側に配設されて排気中の酸
素濃度を検出する下流側O2 センサ56および車両の速
度Vを検出する車速センサ57等が備えられている。
【0019】前述した各センサの検出信号は電子制御ユ
ニット(以下、ECUと呼ぶ)70に入力される。図3
に示すように、ECU70は、マイクロコンピュータを
中心とする論理演算回路として構成され、詳しくは、予
め設定された制御プログラムに従ってエンジン1を制御
するための各種演算処理を実行するCPU70a、CP
U70aで各種演算処理を実行するのに必要な制御プロ
グラムや制御データ等が予め格納されたROM70b、
同じくCPU70aで各種演算処理を実行するのに必要
な各種データが一時的に読み書きされるRAM70c、
電源オフ時においてもデータを保持可能なバックアップ
RAM70d,上記各センサからの検出信号を入力する
A/Dコンバータ70eおよび入力処理回路70f、C
PU70aでの演算結果に応じて燃料噴射弁7およびイ
グナイタ22等に駆動信号を出力する出力処理回路70
g等を備えている。また、ECU70は、バッテリ71
に接続された電源回路70hを備え、出力処理回路70
gからの高電圧の印加も可能となっている。
ニット(以下、ECUと呼ぶ)70に入力される。図3
に示すように、ECU70は、マイクロコンピュータを
中心とする論理演算回路として構成され、詳しくは、予
め設定された制御プログラムに従ってエンジン1を制御
するための各種演算処理を実行するCPU70a、CP
U70aで各種演算処理を実行するのに必要な制御プロ
グラムや制御データ等が予め格納されたROM70b、
同じくCPU70aで各種演算処理を実行するのに必要
な各種データが一時的に読み書きされるRAM70c、
電源オフ時においてもデータを保持可能なバックアップ
RAM70d,上記各センサからの検出信号を入力する
A/Dコンバータ70eおよび入力処理回路70f、C
PU70aでの演算結果に応じて燃料噴射弁7およびイ
グナイタ22等に駆動信号を出力する出力処理回路70
g等を備えている。また、ECU70は、バッテリ71
に接続された電源回路70hを備え、出力処理回路70
gからの高電圧の印加も可能となっている。
【0020】こうして構成されたECU70によって、
エンジン1の運転状態に応じて燃料噴射弁7およびイグ
ナイタ22が駆動制御され、燃料噴射制御や点火時期制
御、あるいは空燃比制御等が行なわれる。
エンジン1の運転状態に応じて燃料噴射弁7およびイグ
ナイタ22が駆動制御され、燃料噴射制御や点火時期制
御、あるいは空燃比制御等が行なわれる。
【0021】次に、ECU70のCPU70aにより実
行される燃料噴射制御処理ルーチンについて、図4に基
づいて説明する。なお、この制御処理ルーチンは、所定
クランク角、例えば、360゜CA毎に実行される。
行される燃料噴射制御処理ルーチンについて、図4に基
づいて説明する。なお、この制御処理ルーチンは、所定
クランク角、例えば、360゜CA毎に実行される。
【0022】CPU70aは、処理が開始されると、ま
ず、エアフロメータ53で検出されA/Dコンバータ7
0eでA/D変換された吸入空気量Qを、RAM70c
から読み込む処理を実行する(ステップS100)。次
いで、回転速度センサ23で検出され入力処理回路70
fを介して入力された回転速度Neを、RAM70cか
ら読み込む処理を実行する(ステップS110)。
ず、エアフロメータ53で検出されA/Dコンバータ7
0eでA/D変換された吸入空気量Qを、RAM70c
から読み込む処理を実行する(ステップS100)。次
いで、回転速度センサ23で検出され入力処理回路70
fを介して入力された回転速度Neを、RAM70cか
ら読み込む処理を実行する(ステップS110)。
【0023】続いて、ステップS100および110で
読み込んだ吸入空気量Qおよび回転速度Neを用いて、
基本燃料噴射量TPを次式(1)に従って算出する(ス
テップS120)。 TP ← k・Q/Ne (但し、kは定数) … (1)
読み込んだ吸入空気量Qおよび回転速度Neを用いて、
基本燃料噴射量TPを次式(1)に従って算出する(ス
テップS120)。 TP ← k・Q/Ne (但し、kは定数) … (1)
【0024】続いて、基本燃料噴射量TPに、次式
(2)に従うように各種補正係数を掛けることにより実
燃料噴射量TAUを算出する(ステップS130)。 TAU ← TP・FAF・FWL・a・b … (2) ここで、FAFは、空燃比補正係数であり、後述するメ
イン空燃比フィードバック制御処理ルーチンにより算出
される。FWLは、暖機増量補正係数であり、冷却水温
THWが60℃以下の間は1.0以上の値をとる。a,
bは、その他の補正係数であり、例えば、吸気温補正,
過渡時補正,電源電圧補正等に関する補正係数が該当す
る。
(2)に従うように各種補正係数を掛けることにより実
燃料噴射量TAUを算出する(ステップS130)。 TAU ← TP・FAF・FWL・a・b … (2) ここで、FAFは、空燃比補正係数であり、後述するメ
イン空燃比フィードバック制御処理ルーチンにより算出
される。FWLは、暖機増量補正係数であり、冷却水温
THWが60℃以下の間は1.0以上の値をとる。a,
bは、その他の補正係数であり、例えば、吸気温補正,
過渡時補正,電源電圧補正等に関する補正係数が該当す
る。
【0025】ステップS130で実燃料噴射量TAUが
算出されると、続いて、その実燃料噴射量TAUに相当
する燃料噴射時間を燃料噴射弁7の開弁時間を決定する
図示しないカウンタにセットする(ステップS14
0)。この結果、そのカウンタにセットされた開弁時間
だけ、燃料噴射弁7が開弁駆動される。その後、「リタ
ーン」に抜けて処理を一旦終了する。
算出されると、続いて、その実燃料噴射量TAUに相当
する燃料噴射時間を燃料噴射弁7の開弁時間を決定する
図示しないカウンタにセットする(ステップS14
0)。この結果、そのカウンタにセットされた開弁時間
だけ、燃料噴射弁7が開弁駆動される。その後、「リタ
ーン」に抜けて処理を一旦終了する。
【0026】次に、ECU70のCPU70aにより実
行されるメイン空燃比フィードバック(以下、フィード
バックをF/Bと示す)制御処理ルーチンについて、図
5に基づいて説明する。このメイン空燃比F/B制御処
理ルーチンは、上流側O2 センサ55の出力電圧MO2
に基づいて空燃比をフィードバック制御するもので、割
込みにより所定時間、例えば4msec毎に実行され
る。
行されるメイン空燃比フィードバック(以下、フィード
バックをF/Bと示す)制御処理ルーチンについて、図
5に基づいて説明する。このメイン空燃比F/B制御処
理ルーチンは、上流側O2 センサ55の出力電圧MO2
に基づいて空燃比をフィードバック制御するもので、割
込みにより所定時間、例えば4msec毎に実行され
る。
【0027】CPU70aは、処理が開始されると、ま
ず、空燃比のF/B条件が成立したか否かを判定する
(ステップS200)。例えば、冷却水温THWが所定
値以下の時や、機関始動中,始動後増量中,パワー増量
中等はいずれもF/B条件が不成立であり、その他の場
合がF/B条件成立である。ステップS200で、F/
B条件が不成立と判定されると、空燃比F/B制御を実
行せずに本ルーチンの処理を一旦終了する。
ず、空燃比のF/B条件が成立したか否かを判定する
(ステップS200)。例えば、冷却水温THWが所定
値以下の時や、機関始動中,始動後増量中,パワー増量
中等はいずれもF/B条件が不成立であり、その他の場
合がF/B条件成立である。ステップS200で、F/
B条件が不成立と判定されると、空燃比F/B制御を実
行せずに本ルーチンの処理を一旦終了する。
【0028】一方、ステップS200でF/B条件が成
立したと判定されると、次いで、入力処理回路70fを
介して入力された上流側O2 センサ55の出力電圧MO
2 をRAM70cから読み込む処理を行ない(ステップ
S210)、その出力電圧MO2 から空燃比がリッチ状
態にあるか否かを判定する(ステップS220)。本実
施例では出力電圧MO2 がスライスレベルである0.4
5[V]より大きい場合、空燃比がリッチ状態にあると
判定する。
立したと判定されると、次いで、入力処理回路70fを
介して入力された上流側O2 センサ55の出力電圧MO
2 をRAM70cから読み込む処理を行ない(ステップ
S210)、その出力電圧MO2 から空燃比がリッチ状
態にあるか否かを判定する(ステップS220)。本実
施例では出力電圧MO2 がスライスレベルである0.4
5[V]より大きい場合、空燃比がリッチ状態にあると
判定する。
【0029】ステップS220で、空燃比がリッチ状態
にあると判定されると、次いで、そのリッチ状態がリー
ン状態から移行した最初のリッチ状態か否か、即ち、リ
ーンからリッチへの反転時か否かを判定する(ステップ
S230)。ステップS230でリッチへの反転時であ
ると判定されると、空燃比補正係数FAFからリーン方
向へのスキップ量RSL(RSL>0)を減算し(ステ
ップS240)、一方、リッチへの反転時でないと判定
されると、空燃比補正係数FAFから積分量KIL(K
IL>0)を減算する(ステップS250)。なお、ス
キップ量RSLは、積分量KILより十分大きく設定さ
れている。
にあると判定されると、次いで、そのリッチ状態がリー
ン状態から移行した最初のリッチ状態か否か、即ち、リ
ーンからリッチへの反転時か否かを判定する(ステップ
S230)。ステップS230でリッチへの反転時であ
ると判定されると、空燃比補正係数FAFからリーン方
向へのスキップ量RSL(RSL>0)を減算し(ステ
ップS240)、一方、リッチへの反転時でないと判定
されると、空燃比補正係数FAFから積分量KIL(K
IL>0)を減算する(ステップS250)。なお、ス
キップ量RSLは、積分量KILより十分大きく設定さ
れている。
【0030】ステップS220で空燃比がリッチ状態に
なくリーン状態であると判定されると、次いで、そのリ
ーン状態がリッチ状態から移行した最初のリーン状態か
否か、即ち、リッチからリーンへの反転時か否かを判定
する(ステップS260)。ステップS260でリーン
への反転時であると判定されると、空燃比補正係数FA
Fにリッチ方向へのスキップ量RSR(RSR>0)を
加算し(ステップS270)、一方、リーンへの反転時
でないと判定されると、空燃比補正係数FAFに積分量
KIR(KIR>0)を加算する(ステップS28
0)。なお、スキップ量RSRは、積分量KIRより十
分大きく設定されている。
なくリーン状態であると判定されると、次いで、そのリ
ーン状態がリッチ状態から移行した最初のリーン状態か
否か、即ち、リッチからリーンへの反転時か否かを判定
する(ステップS260)。ステップS260でリーン
への反転時であると判定されると、空燃比補正係数FA
Fにリッチ方向へのスキップ量RSR(RSR>0)を
加算し(ステップS270)、一方、リーンへの反転時
でないと判定されると、空燃比補正係数FAFに積分量
KIR(KIR>0)を加算する(ステップS28
0)。なお、スキップ量RSRは、積分量KIRより十
分大きく設定されている。
【0031】ステップS240,S250,S270ま
たはS280で演算がなされた空燃比補正係数FAF
は、RAM70cに格納され(ステップS290)、そ
の後、本ルーチンの処理を一旦終える。
たはS280で演算がなされた空燃比補正係数FAF
は、RAM70cに格納され(ステップS290)、そ
の後、本ルーチンの処理を一旦終える。
【0032】ステップS250およびS280で示され
る制御は積分制御と称されるもので、ステップS240
およびS270で示される制御はスキップ制御と称され
るものである。両制御により、空燃比は理論空燃比の前
後でバランスすることになる。詳しくは、図6に示すよ
うに、時間t1で上流側O2 センサ55の出力電圧MO
2 が0.45[V]以上、即ち、リッチ状態となると、
この信号を受け取ったCPU70aは、空燃比補正係数
FAFをステップ状にRSLだけ落とし、その後、積分
量KILで示される大きさずつ徐々に低下させる。この
結果、燃料噴射量TAUが絞られるから、空燃比はやが
て理論空燃比より薄くなり、上流側O2センサ55の出
力電圧MO2 が落ち、出力電圧MO2 は0.45[V]
より小さくなる(時間t2)。
る制御は積分制御と称されるもので、ステップS240
およびS270で示される制御はスキップ制御と称され
るものである。両制御により、空燃比は理論空燃比の前
後でバランスすることになる。詳しくは、図6に示すよ
うに、時間t1で上流側O2 センサ55の出力電圧MO
2 が0.45[V]以上、即ち、リッチ状態となると、
この信号を受け取ったCPU70aは、空燃比補正係数
FAFをステップ状にRSLだけ落とし、その後、積分
量KILで示される大きさずつ徐々に低下させる。この
結果、燃料噴射量TAUが絞られるから、空燃比はやが
て理論空燃比より薄くなり、上流側O2センサ55の出
力電圧MO2 が落ち、出力電圧MO2 は0.45[V]
より小さくなる(時間t2)。
【0033】0.45[V]より小さい出力電圧MO2
を受け取ったCPU70aは、空燃比補正係数FAFを
ステップ状にRSRだけ跳ね上げ、その後、積分量KI
Rで示される大きさずつ徐々に上げていく。その結果、
燃料噴射量TAUが増えて空燃比がやがて理論空燃比よ
り濃くなり、上流側O2 センサ55の出力電圧MO2が
跳ね上がる(時間t3)。こうした処理を繰り返すこと
で、空燃比には絶えずネガティブフィードバックコント
ロールがかけられ、空燃比は理論空燃比の前後でバラン
スすることになる。
を受け取ったCPU70aは、空燃比補正係数FAFを
ステップ状にRSRだけ跳ね上げ、その後、積分量KI
Rで示される大きさずつ徐々に上げていく。その結果、
燃料噴射量TAUが増えて空燃比がやがて理論空燃比よ
り濃くなり、上流側O2 センサ55の出力電圧MO2が
跳ね上がる(時間t3)。こうした処理を繰り返すこと
で、空燃比には絶えずネガティブフィードバックコント
ロールがかけられ、空燃比は理論空燃比の前後でバラン
スすることになる。
【0034】次に、ECU70のCPU70aにより実
行されるサブ空燃比フィードバック制御処理ルーチンに
ついて、図7に基づいて説明する。このサブ空燃比F/
B制御処理ルーチンは、下流側O2 センサ56の出力電
圧SO2 に基づいて空燃比をフィードバック制御するも
ので、詳しくは、メイン空燃比F/B制御処理ルーチン
で算出したスキップ量RSR,RSLを下流側O2 セン
サ56の出力電圧SO2 に基づいて補正することによ
り、メイン空燃比F/B制御を利用して間接的に空燃比
のフィードバック制御を行なう。この制御処理ルーチン
は、メイン空燃比F/B制御処理ルーチンの実行間隔に
比べて遥かに大きい所定時間、例えば512msec毎
に割込みにて実行される。
行されるサブ空燃比フィードバック制御処理ルーチンに
ついて、図7に基づいて説明する。このサブ空燃比F/
B制御処理ルーチンは、下流側O2 センサ56の出力電
圧SO2 に基づいて空燃比をフィードバック制御するも
ので、詳しくは、メイン空燃比F/B制御処理ルーチン
で算出したスキップ量RSR,RSLを下流側O2 セン
サ56の出力電圧SO2 に基づいて補正することによ
り、メイン空燃比F/B制御を利用して間接的に空燃比
のフィードバック制御を行なう。この制御処理ルーチン
は、メイン空燃比F/B制御処理ルーチンの実行間隔に
比べて遥かに大きい所定時間、例えば512msec毎
に割込みにて実行される。
【0035】CPU70aは、処理が開始されると、前
述したメイン空燃比F/B制御処理ルーチンによるメイ
ン空燃比F/B制御処理の実行中であるか否かを判定す
る(ステップS300)。ここで、実行中であると判定
すると、次いで、フューエルカット復帰後の経過時間を
示すカウンタCFCが所定値α以上の値となっているか
否かを判定する(ステップS310)。ステップS30
0およびS310の判定は、サブ空燃比F/B制御処理
の実行条件を判定するものであり、メイン空燃比F/B
制御処理の実行中で、フューエルカット後、所定時間以
上経過した時が、その実行条件の成立時で、その他の
時、即ち、ステップS300でメイン空燃比F/B制御
処理の実行中でないと判定された時、またはステップS
310でフューエルカット後、所定時間以上経過してい
ないと判定された時がその実行条件の不成立時である。
述したメイン空燃比F/B制御処理ルーチンによるメイ
ン空燃比F/B制御処理の実行中であるか否かを判定す
る(ステップS300)。ここで、実行中であると判定
すると、次いで、フューエルカット復帰後の経過時間を
示すカウンタCFCが所定値α以上の値となっているか
否かを判定する(ステップS310)。ステップS30
0およびS310の判定は、サブ空燃比F/B制御処理
の実行条件を判定するものであり、メイン空燃比F/B
制御処理の実行中で、フューエルカット後、所定時間以
上経過した時が、その実行条件の成立時で、その他の
時、即ち、ステップS300でメイン空燃比F/B制御
処理の実行中でないと判定された時、またはステップS
310でフューエルカット後、所定時間以上経過してい
ないと判定された時がその実行条件の不成立時である。
【0036】なお、この実行条件として、その他に、完
全暖機後(冷却水温が60〜80[℃])であること、
下流側O2 センサ56が活性済みであること、アイドル
スイッチ50の出力信号LLが値0、即ち非アイドル状
態であること等が考えられる。ステップS300または
S310によりサブ空燃比F/B制御実行条件が不成立
であると判定されると、「リターン」に抜けて本ルーチ
ンの処理を一旦終了する。
全暖機後(冷却水温が60〜80[℃])であること、
下流側O2 センサ56が活性済みであること、アイドル
スイッチ50の出力信号LLが値0、即ち非アイドル状
態であること等が考えられる。ステップS300または
S310によりサブ空燃比F/B制御実行条件が不成立
であると判定されると、「リターン」に抜けて本ルーチ
ンの処理を一旦終了する。
【0037】一方、ステップS300およびS310に
よりサブ空燃比F/B制御実行条件が成立していると判
定されると、次いで、入力処理回路70fを介して入力
された下流側O2 センサ56の出力電圧SO2 をRAM
70cから読み込む処理を行ない(ステップS32
0)、その出力電圧SO2 から空燃比がリッチ状態にあ
るか否かを判定する(ステップS330)。本実施例で
は出力電圧SO2 がスライスレベルである0.45
[V]より大きい場合、空燃比がリッチ状態にあると判
定する。
よりサブ空燃比F/B制御実行条件が成立していると判
定されると、次いで、入力処理回路70fを介して入力
された下流側O2 センサ56の出力電圧SO2 をRAM
70cから読み込む処理を行ない(ステップS32
0)、その出力電圧SO2 から空燃比がリッチ状態にあ
るか否かを判定する(ステップS330)。本実施例で
は出力電圧SO2 がスライスレベルである0.45
[V]より大きい場合、空燃比がリッチ状態にあると判
定する。
【0038】ステップS330で、空燃比がリッチ状態
にあると判定されると、次いで、下流側O2 センサ56
の出力電圧SO2 の最大値(最大出力値)GSO2ma
x とステップ320で読み込んだ下流側O2 センサ5
6の出力電圧SO2 との偏差DSO2 を、次式(3)に
従って算出する(ステップS340)。 DSO2 ← GSO2max − SO2 … (3)
にあると判定されると、次いで、下流側O2 センサ56
の出力電圧SO2 の最大値(最大出力値)GSO2ma
x とステップ320で読み込んだ下流側O2 センサ5
6の出力電圧SO2 との偏差DSO2 を、次式(3)に
従って算出する(ステップS340)。 DSO2 ← GSO2max − SO2 … (3)
【0039】なお、上記最大値GSO2max は、エン
ジン始動から停止までの一期間における下流側O2 セン
サ56の最大出力値であり、後述する学習処理ルーチン
により求められる。
ジン始動から停止までの一期間における下流側O2 セン
サ56の最大出力値であり、後述する学習処理ルーチン
により求められる。
【0040】続いて、ステップS340で求めた偏差D
SO2 に基づいてスキップ更新量DRSRを求める処理
を行なう(ステップS350)。ECU70のROM7
0bには、リッチ時における偏差DSO2 とスキップ更
新量DRSRとの相関関係を示すマップAが予め格納さ
れており、ステップS350では、ステップS340で
求めた偏差DSO2 をマップAに照らし合わせてスキッ
プ更新量DRSRを求める。マップAの一例を図8に示
した。図8に示すように、偏差DSO2 とスキップ更新
量DRSRと相関関係は、値0の時に最も絶対値の大き
い負(減量方向)の値を、値d1の時に値0を、値0か
らd1までの間においては指数関数的に変化する値をそ
れぞれとる。なお、偏差DSO2 がd1以上の時には、
スキップ更新量DRSRは値0を保持する。
SO2 に基づいてスキップ更新量DRSRを求める処理
を行なう(ステップS350)。ECU70のROM7
0bには、リッチ時における偏差DSO2 とスキップ更
新量DRSRとの相関関係を示すマップAが予め格納さ
れており、ステップS350では、ステップS340で
求めた偏差DSO2 をマップAに照らし合わせてスキッ
プ更新量DRSRを求める。マップAの一例を図8に示
した。図8に示すように、偏差DSO2 とスキップ更新
量DRSRと相関関係は、値0の時に最も絶対値の大き
い負(減量方向)の値を、値d1の時に値0を、値0か
らd1までの間においては指数関数的に変化する値をそ
れぞれとる。なお、偏差DSO2 がd1以上の時には、
スキップ更新量DRSRは値0を保持する。
【0041】一方、ステップS330で、空燃比がリッ
チ状態でない、即ちリーン状態にあると判定されると、
次いで、ステップ320で読み込んだ下流側O2 センサ
56の出力電圧SO2 と下流側O2 センサ56の出力電
圧SO2 の最小値(最小出力値)GSO2min との偏
差DSO2 を、次式(4)に従って算出する(ステップ
S360)。 DSO2 ← SO2 − GSO2min … (4)
チ状態でない、即ちリーン状態にあると判定されると、
次いで、ステップ320で読み込んだ下流側O2 センサ
56の出力電圧SO2 と下流側O2 センサ56の出力電
圧SO2 の最小値(最小出力値)GSO2min との偏
差DSO2 を、次式(4)に従って算出する(ステップ
S360)。 DSO2 ← SO2 − GSO2min … (4)
【0042】なお、上記最小値GSO2min は、エン
ジン始動から停止までの一期間における下流側O2 セン
サ56の最小出力値であり、後述する学習処理ルーチン
により求められる。
ジン始動から停止までの一期間における下流側O2 セン
サ56の最小出力値であり、後述する学習処理ルーチン
により求められる。
【0043】続いて、ステップS360で求めた偏差D
SO2 に基づいてスキップ更新量DRSRを求める処理
を行なう(ステップS370)。ECU70のROM7
0bには、リーン時における偏差DSO2 とスキップ更
新量DRSRとの相関関係を示すマップBが予め格納さ
れており、ステップS370では、ステップS340で
求めた偏差DSO2 をマップBに照らし合わせてスキッ
プ更新量DRSRを求める。マップBの一例を図9に示
した。図9に示すように、偏差DSO2 とスキップ更新
量DRSRと関係は、値0の時に最も絶対値の大きい正
(増量方向)の値を、値d2(=d1)の時に値0を、
値0からd2までの間においては指数関数的に変化する
値をそれぞれとる。なお、偏差DSO2 がd2以上の時
には、スキップ更新量DRSRは値0を保持する。
SO2 に基づいてスキップ更新量DRSRを求める処理
を行なう(ステップS370)。ECU70のROM7
0bには、リーン時における偏差DSO2 とスキップ更
新量DRSRとの相関関係を示すマップBが予め格納さ
れており、ステップS370では、ステップS340で
求めた偏差DSO2 をマップBに照らし合わせてスキッ
プ更新量DRSRを求める。マップBの一例を図9に示
した。図9に示すように、偏差DSO2 とスキップ更新
量DRSRと関係は、値0の時に最も絶対値の大きい正
(増量方向)の値を、値d2(=d1)の時に値0を、
値0からd2までの間においては指数関数的に変化する
値をそれぞれとる。なお、偏差DSO2 がd2以上の時
には、スキップ更新量DRSRは値0を保持する。
【0044】ステップS350またはS370の実行
後、ステップS380に進み、 RSR ← RSR + DRSR の演算を行なって、リッチ方向へのスキップ量RSRを
更新量DRSRだけ更新する。なお、リッチ状態の時、
更新量DRSRは負の値であることから、スキップ量R
SRは減少し、一方、リーン状態の時、更新量DRSR
は正の値であることから、スキップ量RSRは増大す
る。
後、ステップS380に進み、 RSR ← RSR + DRSR の演算を行なって、リッチ方向へのスキップ量RSRを
更新量DRSRだけ更新する。なお、リッチ状態の時、
更新量DRSRは負の値であることから、スキップ量R
SRは減少し、一方、リーン状態の時、更新量DRSR
は正の値であることから、スキップ量RSRは増大す
る。
【0045】続いて、リッチ方向へのスキップ量RSR
とリーン方向へのスキップ量RSLとの和は所定量βで
あることから、 RSL ← β − RSR の演算を行なって、リーン方向へのスキップ量RSLを
求める(ステップS390)。その後、「リターン」に
抜けて処理を一旦終了する。
とリーン方向へのスキップ量RSLとの和は所定量βで
あることから、 RSL ← β − RSR の演算を行なって、リーン方向へのスキップ量RSLを
求める(ステップS390)。その後、「リターン」に
抜けて処理を一旦終了する。
【0046】こうした構成のサブ空燃比F/B制御処理
ルーチンによれば、下流側O2 センサ56の出力電圧S
O2 に基づいてリッチ状態と判定されると、図8に示す
マップAを用いて、出力電圧SO2 と最大出力値GSO
2max との偏差DSO2 に基づく減量方向の更新量D
RSRが求められ、一方、出力電圧SO2 に基づいてリ
ーン状態と判定されると、図9に示すマップBを用い
て、出力電圧SO2 と最小出力値GSO2min との偏
差DSO2 に基づく増量方向の更新量DRSRが求めら
れる。
ルーチンによれば、下流側O2 センサ56の出力電圧S
O2 に基づいてリッチ状態と判定されると、図8に示す
マップAを用いて、出力電圧SO2 と最大出力値GSO
2max との偏差DSO2 に基づく減量方向の更新量D
RSRが求められ、一方、出力電圧SO2 に基づいてリ
ーン状態と判定されると、図9に示すマップBを用い
て、出力電圧SO2 と最小出力値GSO2min との偏
差DSO2 に基づく増量方向の更新量DRSRが求めら
れる。
【0047】この結果、図10に示すように、下流側O
2 センサ56の出力電圧SO2 が理論空燃比に相当する
基準電圧E0(0.45[V])を含む所定範囲E1〜
E2にある場合に、リッチ方向へのスキップ量RSRの
更新量DRSRは値0となる。ここで、E1は基準電圧
E0より小さい値で、下流側O2 センサ56の最小出力
値GSO2min とd2の電圧差を持ち、E2は基準電
圧E0より大きい値で、最大出力値GSO2 maxとd
1の電圧差を持つ。また、出力電圧SO2 が最小出力値
GSO2min から所定電圧E1までの範囲にある場合
には、電圧値が小さくなるに従って更新量DRSRは指
数関数的に急増する。出力電圧SO2 が所定電圧E2か
ら最大出力値GSO2max までの範囲にある場合に
は、電圧値が大きくなるに従って更新量DRSRは指数
関数的に急減する。なお、この出力電圧SO2 に対する
更新量DRSRの相関は、触媒コンバータ16の浄化特
性に合致したものである。
2 センサ56の出力電圧SO2 が理論空燃比に相当する
基準電圧E0(0.45[V])を含む所定範囲E1〜
E2にある場合に、リッチ方向へのスキップ量RSRの
更新量DRSRは値0となる。ここで、E1は基準電圧
E0より小さい値で、下流側O2 センサ56の最小出力
値GSO2min とd2の電圧差を持ち、E2は基準電
圧E0より大きい値で、最大出力値GSO2 maxとd
1の電圧差を持つ。また、出力電圧SO2 が最小出力値
GSO2min から所定電圧E1までの範囲にある場合
には、電圧値が小さくなるに従って更新量DRSRは指
数関数的に急増する。出力電圧SO2 が所定電圧E2か
ら最大出力値GSO2max までの範囲にある場合に
は、電圧値が大きくなるに従って更新量DRSRは指数
関数的に急減する。なお、この出力電圧SO2 に対する
更新量DRSRの相関は、触媒コンバータ16の浄化特
性に合致したものである。
【0048】次に、下流側O2 センサ56の最大出力値
GSO2max および最小出力値GSO2min を求め
る学習処理ルーチンについて図11に基づいて次に説明
する。この学習ルーチンは所定時間、例えば512ms
ec毎の割込みにて実行される。
GSO2max および最小出力値GSO2min を求め
る学習処理ルーチンについて図11に基づいて次に説明
する。この学習ルーチンは所定時間、例えば512ms
ec毎の割込みにて実行される。
【0049】CPU70aは、処理が開始されると、ま
ず、下流側O2 センサ56が活性化しているか否かを判
定する(ステップS400)。具体的には、冷却水温が
所定値、例えば、70[℃]以下で、その出力電圧SO
2 が一度も反転していない場合に、その活性化がなされ
たものと判定する。ここで、下流側O2 センサ56が活
性化されていないと判定されると、「リターン」に抜け
て本ルーチンの処理を一旦終了する。一方、下流側O2
センサ56が活性化されていると判定されると、次い
で、入力処理回路70fを介して入力された下流側O2
センサ56の出力電圧SO2 をRAM70cから読み込
む処理を行なう(ステップS410)。
ず、下流側O2 センサ56が活性化しているか否かを判
定する(ステップS400)。具体的には、冷却水温が
所定値、例えば、70[℃]以下で、その出力電圧SO
2 が一度も反転していない場合に、その活性化がなされ
たものと判定する。ここで、下流側O2 センサ56が活
性化されていないと判定されると、「リターン」に抜け
て本ルーチンの処理を一旦終了する。一方、下流側O2
センサ56が活性化されていると判定されると、次い
で、入力処理回路70fを介して入力された下流側O2
センサ56の出力電圧SO2 をRAM70cから読み込
む処理を行なう(ステップS410)。
【0050】次いで、OTP(異常過熱防止)を目的と
した燃料の増量時であるか否かを判定し(ステップS4
20)、OTP増量時には、以下の処理を行なう。ま
ず、ステップS410で読み込んだ出力電圧SO2 が最
大値GSO2max より大きいか否かを判定し(ステッ
プS430)、大きいと判定された場合に、その出力電
圧SO2 を最大値GSO2max として記憶する(ステ
ップS440)。なお、ステップS430で、最大値G
SO2max が出力電圧SO2 以下であると判定された
場合には、最大値GSO2max はそのままの値とし
て、本ルーチンを一旦終了する。
した燃料の増量時であるか否かを判定し(ステップS4
20)、OTP増量時には、以下の処理を行なう。ま
ず、ステップS410で読み込んだ出力電圧SO2 が最
大値GSO2max より大きいか否かを判定し(ステッ
プS430)、大きいと判定された場合に、その出力電
圧SO2 を最大値GSO2max として記憶する(ステ
ップS440)。なお、ステップS430で、最大値G
SO2max が出力電圧SO2 以下であると判定された
場合には、最大値GSO2max はそのままの値とし
て、本ルーチンを一旦終了する。
【0051】一方、ステップS420でOTP増量時で
ないと判定された場合には、次いで、フューエルカット
時であるか否かを判定する(ステップS450)。ここ
で、フューエルカット時であると判定された場合には、
以下の処理を行なう。まず、ステップS410で読み込
んだ出力電圧SO2 が最小値GSO2min より小さい
か否かを判定し(ステップS460)、小さいと判定さ
れた場合に、その出力電圧SO2 を最小値GSO2mi
n として記憶する(ステップS470)。なお、ステ
ップS460で、最小値GSO2min が出力電圧SO
2 以下であると判定された場合には、最小値GSO2m
in はそのままの値として、本ルーチンを一旦終了す
る。ステップ450でフューエルカット時でないと判定
された場合にも、処理は「リターン」に抜けて本ルーチ
ンを一旦終了する。
ないと判定された場合には、次いで、フューエルカット
時であるか否かを判定する(ステップS450)。ここ
で、フューエルカット時であると判定された場合には、
以下の処理を行なう。まず、ステップS410で読み込
んだ出力電圧SO2 が最小値GSO2min より小さい
か否かを判定し(ステップS460)、小さいと判定さ
れた場合に、その出力電圧SO2 を最小値GSO2mi
n として記憶する(ステップS470)。なお、ステ
ップS460で、最小値GSO2min が出力電圧SO
2 以下であると判定された場合には、最小値GSO2m
in はそのままの値として、本ルーチンを一旦終了す
る。ステップ450でフューエルカット時でないと判定
された場合にも、処理は「リターン」に抜けて本ルーチ
ンを一旦終了する。
【0052】こうした構成の学習ルーチンにより、下流
側O2 センサ56の出力電圧SO2の最大値GSO2ma
x および最小値GSO2min が求められるが、この
学習ルーチンでは、最大値GSO2max が更新される
可能性のあるOTP増量時に限って最大値GSO2ma
x の学習を行ない、また、最小値GSO2min が更
新される可能性のあるフューエルカット時に限って最小
値GSO2min の学習を行なっている。なお、前記最
大値GSO2max および最小値GSO2minは、エ
ンジン1の始動時に実行される別処理ルーチンにより、
値0にクリアされており、こうした構成により、エンジ
ン1の始動時から停止までの期間における最大値GSO
2max および最小値GSO2min が算出される。
側O2 センサ56の出力電圧SO2の最大値GSO2ma
x および最小値GSO2min が求められるが、この
学習ルーチンでは、最大値GSO2max が更新される
可能性のあるOTP増量時に限って最大値GSO2ma
x の学習を行ない、また、最小値GSO2min が更
新される可能性のあるフューエルカット時に限って最小
値GSO2min の学習を行なっている。なお、前記最
大値GSO2max および最小値GSO2minは、エ
ンジン1の始動時に実行される別処理ルーチンにより、
値0にクリアされており、こうした構成により、エンジ
ン1の始動時から停止までの期間における最大値GSO
2max および最小値GSO2min が算出される。
【0053】以上、ECU70のCPU70aで実行さ
れる各種制御処理について詳述してきたが、これら制御
処理により上流側O2 センサ55の出力電圧MO2 ,下
流側O2 センサ56の出力電圧SO2 ,リッチ方向への
スキップ量RSRおよび空燃比補正係数FAFがどの様
に変化するかを図12のタイミングチャートを用いて、
次に説明する。
れる各種制御処理について詳述してきたが、これら制御
処理により上流側O2 センサ55の出力電圧MO2 ,下
流側O2 センサ56の出力電圧SO2 ,リッチ方向への
スキップ量RSRおよび空燃比補正係数FAFがどの様
に変化するかを図12のタイミングチャートを用いて、
次に説明する。
【0054】図12に示すように、下流側O2 センサ5
5の出力電圧SO2 がE1からE2に変化すると(時間
t1〜t2)、この間で、リッチ方向へのスキップ量R
SRの更新量DRSRは値0であることから、そのスキ
ップ量RSRは一定の値(最大値)となる。出力電圧S
O2 がE2を越えると、スキップ量RSRは徐々に低下
し、出力電圧SO2 が最大値となった時(時間t3)、
最も大きな変化速度となる。その後もスキップ量RSR
は低下し続け、下流側O2 センサ55の出力電圧SO2
がE2となった時(時間t4)、スキップ量RSRの更
新量DRSRは値0となり、その後、出力電圧SO2 が
E1に至るまで(時間t5)、スキップ量RSRは一定
の値(最小値)をとる。その後、出力電圧SO2 がE1
を越えてより低下すると、スキップ量RSRは徐々に上
昇し、出力電圧SO2 が最大値となった時(時間t6)
に最も大きな変化速度となる。その後もスキップ量RS
Rは上昇し続け、時間t1後と同じ周期を繰り返す。
5の出力電圧SO2 がE1からE2に変化すると(時間
t1〜t2)、この間で、リッチ方向へのスキップ量R
SRの更新量DRSRは値0であることから、そのスキ
ップ量RSRは一定の値(最大値)となる。出力電圧S
O2 がE2を越えると、スキップ量RSRは徐々に低下
し、出力電圧SO2 が最大値となった時(時間t3)、
最も大きな変化速度となる。その後もスキップ量RSR
は低下し続け、下流側O2 センサ55の出力電圧SO2
がE2となった時(時間t4)、スキップ量RSRの更
新量DRSRは値0となり、その後、出力電圧SO2 が
E1に至るまで(時間t5)、スキップ量RSRは一定
の値(最小値)をとる。その後、出力電圧SO2 がE1
を越えてより低下すると、スキップ量RSRは徐々に上
昇し、出力電圧SO2 が最大値となった時(時間t6)
に最も大きな変化速度となる。その後もスキップ量RS
Rは上昇し続け、時間t1後と同じ周期を繰り返す。
【0055】一方、上流側O2 センサ55の出力電圧M
O2 が変化すると、図6を用いて説明したように、スキ
ップ量RSRの制御を含むスキップ制御と積分制御とを
繰り返すことにより、空燃比補正係数FAFはある特性
ラインの前後でバランスすることになるが、この特性ラ
インはRSRの経時変化と同じ変化で移行する。
O2 が変化すると、図6を用いて説明したように、スキ
ップ量RSRの制御を含むスキップ制御と積分制御とを
繰り返すことにより、空燃比補正係数FAFはある特性
ラインの前後でバランスすることになるが、この特性ラ
インはRSRの経時変化と同じ変化で移行する。
【0056】こうした結果、下流側O2 センサ56の出
力電圧SO2 が基準電圧E0を含む所定範囲E1〜E2
にある場合に、スキップ量RSRは一定の値を保ち、空
燃比が過補正となることもない。また、出力電圧SO2
が前記所定範囲E1〜E2以外にある場合には、スキッ
プ量RSRの変化量が指数関数的に大きくなり、空燃比
補正が補正不足となることもない。したがって、エンジ
ン1の空燃比は迅速に目標空燃比に近づけることがで
き、HC,CO,NOX 等の有害ガスの排出量の低減、
ドライバビリティの向上および燃費の改善を図ることが
できる。
力電圧SO2 が基準電圧E0を含む所定範囲E1〜E2
にある場合に、スキップ量RSRは一定の値を保ち、空
燃比が過補正となることもない。また、出力電圧SO2
が前記所定範囲E1〜E2以外にある場合には、スキッ
プ量RSRの変化量が指数関数的に大きくなり、空燃比
補正が補正不足となることもない。したがって、エンジ
ン1の空燃比は迅速に目標空燃比に近づけることがで
き、HC,CO,NOX 等の有害ガスの排出量の低減、
ドライバビリティの向上および燃費の改善を図ることが
できる。
【0057】また、本実施例においては、下流側O2 セ
ンサ56の出力電圧SO2 の最大値GSO2max およ
び最小値GSO2min を学習にて求め、これら求めた
最大値GSO2max および最小値GSO2min と下
流側O2 センサ56の出力電圧SO2 との偏差DSO2
を求め、その偏差DSO2 に応じてスキップ量RSRの
更新量DRSRを求める構成であることから、次の効果
も奏する。O2 センサは、長期の経時変化により、リッ
チやリーンの出力が低下する性質を備えており、図13
に示すように、その出力電圧(下流側O2 センサ56の
場合、SO2 )とHC,CO,NOX の排出量との相関
特性が、リッチ出力低下品やリーン出力低下品によって
は、図中、実線で示す正常品の特性から1点鎖線で示す
特性に移行する。
ンサ56の出力電圧SO2 の最大値GSO2max およ
び最小値GSO2min を学習にて求め、これら求めた
最大値GSO2max および最小値GSO2min と下
流側O2 センサ56の出力電圧SO2 との偏差DSO2
を求め、その偏差DSO2 に応じてスキップ量RSRの
更新量DRSRを求める構成であることから、次の効果
も奏する。O2 センサは、長期の経時変化により、リッ
チやリーンの出力が低下する性質を備えており、図13
に示すように、その出力電圧(下流側O2 センサ56の
場合、SO2 )とHC,CO,NOX の排出量との相関
特性が、リッチ出力低下品やリーン出力低下品によって
は、図中、実線で示す正常品の特性から1点鎖線で示す
特性に移行する。
【0058】前述したように、最大値GSO2max お
よび最小値GSO2min と実測値SO2 との偏差DS
O2 に応じて更新量DRSRを求める構成としたこと
で、下流側O2 センサ56が経時変化によりリッチ出力
の低下およびリーン出力の低下を起こしていたとして
も、エミッションの排出特性、即ち、触媒コンバータ1
6の浄化特性に合ったスキップ量RSRの更新量DRS
Rを求めることができ、空燃比をより適正に調節するこ
とができる。
よび最小値GSO2min と実測値SO2 との偏差DS
O2 に応じて更新量DRSRを求める構成としたこと
で、下流側O2 センサ56が経時変化によりリッチ出力
の低下およびリーン出力の低下を起こしていたとして
も、エミッションの排出特性、即ち、触媒コンバータ1
6の浄化特性に合ったスキップ量RSRの更新量DRS
Rを求めることができ、空燃比をより適正に調節するこ
とができる。
【0059】なお、前記実施例では、サブ空燃比フィー
ドバック制御処理において、偏差DSO2 に応じてリッ
チ方向へのスキップ量RSRの更新量DRSRを求める
構成としていたが、これに替えて、リーン方向へのスキ
ップ量RSLの更新量を求める構成としてもよく、前記
実施例と同じ効果を奏することができる。
ドバック制御処理において、偏差DSO2 に応じてリッ
チ方向へのスキップ量RSRの更新量DRSRを求める
構成としていたが、これに替えて、リーン方向へのスキ
ップ量RSLの更新量を求める構成としてもよく、前記
実施例と同じ効果を奏することができる。
【0060】前記実施例では、上流側および下流側濃度
センサM4,M5としてO2 センサ55,56を用いて
いたが、これに換えて、COセンサ、リーンミックスチ
ャセンサ等を用いた構成であってもよい。
センサM4,M5としてO2 センサ55,56を用いて
いたが、これに換えて、COセンサ、リーンミックスチ
ャセンサ等を用いた構成であってもよい。
【0061】以上、本発明の一実施例を詳述してきた
が、本発明は、こうした実施例に何等限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々な
る態様にて実施することができるのは勿論のことであ
る。
が、本発明は、こうした実施例に何等限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々な
る態様にて実施することができるのは勿論のことであ
る。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように本発明の内燃機関の
空燃比制御装置では、下流側濃度センサに基づく空燃比
制御が過補正となったり補正不足となったりすることを
回避することで、下流側濃度センサ出力の時間的な遅れ
を解消して内燃機関の空燃比を迅速に目標空燃比に調節
することができる。この結果、エミッションの低減、ド
ライバビリティの向上および燃費の改善を図ることがで
きる。
空燃比制御装置では、下流側濃度センサに基づく空燃比
制御が過補正となったり補正不足となったりすることを
回避することで、下流側濃度センサ出力の時間的な遅れ
を解消して内燃機関の空燃比を迅速に目標空燃比に調節
することができる。この結果、エミッションの低減、ド
ライバビリティの向上および燃費の改善を図ることがで
きる。
【0063】
【図1】本発明の内燃機関の空燃比制御装置を例示する
ブロック図である。
ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例である空燃比制御装置を搭載
した自動車用エンジンおよびその周辺装置を表す概略構
成図である。
した自動車用エンジンおよびその周辺装置を表す概略構
成図である。
【図3】ECUを中心とした制御系の電気的な構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
【図4】ECUのCPUにより実行される燃料噴射制御
処理ルーチンを示すフローチャートである。
処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】同じくCPUにより実行されるメイン空燃比フ
ィードバック制御処理ルーチンを示すフローチャートで
ある。
ィードバック制御処理ルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図6】そのメイン空燃比フィードバック制御処理の内
容を示すタイミングチャートである。
容を示すタイミングチャートである。
【図7】CPUにより実行されるサブ空燃比フィードバ
ック制御処理ルーチンを示すフローチャートである。
ック制御処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】リッチ状態での偏差DSO2 とスキップ更新量
DRSRとの相関関係を示すグラフである。
DRSRとの相関関係を示すグラフである。
【図9】リーン状態での偏差DSO2 とスキップ更新量
DRSRとの相関関係を示すグラフである。
DRSRとの相関関係を示すグラフである。
【図10】下流側O2 センサ56の出力電圧SO2 とス
キップ更新量DRSRとの相関関係を示すグラフであ
る。
キップ更新量DRSRとの相関関係を示すグラフであ
る。
【図11】CPUにより実行されるGSO2max およ
び最小出力値GSO2min の学習処理ルーチンを示す
フローチャートである。
び最小出力値GSO2min の学習処理ルーチンを示す
フローチャートである。
【図12】CPUで実行される各種制御処理に基づく動
作を示すタイミングチャートである。
作を示すタイミングチャートである。
【図13】O2 センサの経時変化に伴う、その出力値と
エミッションの排出量との相関の変化を示すグラフであ
る。
エミッションの排出量との相関の変化を示すグラフであ
る。
【図14】下流側O2 センサの出力値とエミッションの
排出量との相関関係を示すグラフである。
排出量との相関関係を示すグラフである。
【図15】発明が解決しようとする課題を示すグラフで
ある。
ある。
M1…内燃機関 M2…排気通路 M3…触媒コンバータ M4…上流側濃度センサ M5…下流側濃度センサ M6…制御手段 M7…第2制御量更新速度決定部 1…エンジン 2…吸気通路 3…エアクリーナ 5…スロットルバルブ 6…サージタンク 7…燃料噴射弁 11…燃焼室 12…点火プラグ 15…排気通路 16…触媒コンバータ 21…ディストリビュータ 22…イグナイタ 23…回転速度センサ 50…アイドルスイッチ 51…スロットルポジションセンサ 52…吸気温センサ 53…エアフロメータ 54…水温センサ 55…上流側O2センサ 56…下流側O2センサ 57…車速センサ 70…ECU 70a…CPU 70b…ROM 70c…RAM FAF…空燃比補正係数 KIL…積分量 KIR…積分量 Ne…回転速度 Q…吸入空気量 RSL…リーン方向へのスキップ量 RSR…リッチ方向へのスキップ量 DRSR…更新量 TAU…燃料噴射量
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−290039(JP,A) 特開 平4−8854(JP,A) 特開 平4−31644(JP,A) 特開 平4−124438(JP,A) 特開 平3−290037(JP,A) 特開 平4−101038(JP,A) 特開 平2−277942(JP,A) 特開 平4−166639(JP,A) 特開 平5−26076(JP,A) 特開 昭63−195351(JP,A) 特開 昭63−195352(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/14 310
Claims (2)
- 【請求項1】 内燃機関の排気通路に設けられた触媒コ
ンバータと、 該触媒コンバータの上流側に設けられ、排気に反映され
た空燃比によって変化する特定成分濃度を検出する上流
側濃度センサと、 前記触媒コンバータの下流側に設けられ、排気に反映さ
れた空燃比によって変化する特定成分濃度を検出する下
流側濃度センサと、 前記上流側濃度センサにより検出される特定成分濃度に
基づく第1の制御量と、前記下流側濃度センサにより検
出される特定成分濃度に基づく第2の制御量とをそれぞ
れ更新しながら、両制御量に従い前記内燃機関の空燃比
を所定の目標空燃比に制御する制御手段とを備え、さら
に、 前記制御手段は、前記下流側濃度センサにより検出される特定成分濃度が
理論空燃比に相当する基準濃度を含む所定範囲内にある
とき、前記第2の制御量の更新速度が極小またはそれに
近い値となり、前記下流側濃度センサにより検出される
特定成分濃度が前記所定範囲の外側にあるとき、前記第
2の制御量の更新速度が該特定成分濃度の増減に応じて
指数関数的に変化するように、 該特定成分濃度に応じた
前記第2の制御量の更新速度の決定を行なう第2制御量
更新速度決定部を有する内燃機関の空燃比制御装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の内燃機関の空燃比制御装
置であって、前記下流側濃度センサにより検出される特定成分濃度の
最大値および最小値を学習する学習手段を備えると共
に、 前記第2制御量更新速度決定部は、 前記下流側濃度センサにより検出された特定成分濃度と
前記最大値または最小値との偏差を算出し、該偏差に基
づいて前記第2の制御量の更新速度を決定するように構
成した 内燃機関の空燃比制御装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5040523A JP3052642B2 (ja) | 1993-02-03 | 1993-02-03 | 内燃機関の空燃比制御装置 |
US08/187,554 US5392600A (en) | 1993-02-03 | 1994-01-28 | System for controlling air-fuel ratio in internal combustion engine and method of the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5040523A JP3052642B2 (ja) | 1993-02-03 | 1993-02-03 | 内燃機関の空燃比制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06229290A JPH06229290A (ja) | 1994-08-16 |
JP3052642B2 true JP3052642B2 (ja) | 2000-06-19 |
Family
ID=12582864
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5040523A Expired - Fee Related JP3052642B2 (ja) | 1993-02-03 | 1993-02-03 | 内燃機関の空燃比制御装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5392600A (ja) |
JP (1) | JP3052642B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1100607C (zh) * | 1998-02-25 | 2003-02-05 | 中国科学院大连化学物理研究所 | 一种硝酸尾气燃烧升温活性非均布催化剂及其制备 |
US10340780B2 (en) | 2015-03-19 | 2019-07-02 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Transverse flux machine |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5848528A (en) * | 1997-08-13 | 1998-12-15 | Siemens Automotive Corporation | Optimization of closed-loop and post O2 fuel control by measuring catalyst oxygen storage capacity |
DE19827195A1 (de) * | 1998-06-18 | 1999-12-23 | Volkswagen Ag | Verfahren zur De-Sulfatierung eines NOx-Speicherkatalysators |
JP2009144640A (ja) * | 2007-12-17 | 2009-07-02 | Toyota Motor Corp | 内燃機関制御装置 |
KR20130064309A (ko) * | 2011-12-08 | 2013-06-18 | 현대자동차주식회사 | Ffv를 위한 에탄올 중의 수분함량 판정 및 그에 따른 연료량 보정 방법 |
WO2013161032A1 (ja) * | 2012-04-26 | 2013-10-31 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の排気浄化装置の異常判定システム |
JP5965384B2 (ja) * | 2013-12-27 | 2016-08-03 | 富士重工業株式会社 | 燃料圧力センサの特性異常診断装置 |
KR101526807B1 (ko) * | 2014-07-02 | 2015-06-08 | 현대자동차주식회사 | 연료전지 차량의 공기 공급 제어방법 |
KR102726881B1 (ko) * | 2019-03-19 | 2024-11-05 | 현대자동차주식회사 | 차량용 촉매의 고장 판단 시스템 및 방법 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3939654A (en) * | 1975-02-11 | 1976-02-24 | General Motors Corporation | Engine with dual sensor closed loop fuel control |
US4027477A (en) * | 1976-04-29 | 1977-06-07 | General Motors Corporation | Dual sensor closed loop fuel control system having signal transfer between sensors during warmup |
US4130095A (en) * | 1977-07-12 | 1978-12-19 | General Motors Corporation | Fuel control system with calibration learning capability for motor vehicle internal combustion engine |
US4840027A (en) * | 1986-10-13 | 1989-06-20 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Double air-fuel ratio sensor system having improved exhaust emission characteristics |
JPH0718366B2 (ja) * | 1986-11-08 | 1995-03-06 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の空燃比制御装置 |
JP2518247B2 (ja) * | 1987-02-07 | 1996-07-24 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関の空燃比制御装置 |
KR940002957B1 (ko) * | 1988-06-29 | 1994-04-09 | 미쯔비시지도오샤고오교오 가부시기가이샤 | 내연기관의 공연비제어방법 및 장치 |
US5154055A (en) * | 1990-01-22 | 1992-10-13 | Nippondenso Co., Ltd. | Apparatus for detecting purification factor of catalyst |
JPH0417747A (ja) * | 1990-05-07 | 1992-01-22 | Japan Electron Control Syst Co Ltd | 内燃機関の空燃比制御装置 |
US5261230A (en) * | 1991-08-02 | 1993-11-16 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Device for controlling heating of catalyst for purifying exhaust gas |
-
1993
- 1993-02-03 JP JP5040523A patent/JP3052642B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1994
- 1994-01-28 US US08/187,554 patent/US5392600A/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1100607C (zh) * | 1998-02-25 | 2003-02-05 | 中国科学院大连化学物理研究所 | 一种硝酸尾气燃烧升温活性非均布催化剂及其制备 |
US10340780B2 (en) | 2015-03-19 | 2019-07-02 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Transverse flux machine |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06229290A (ja) | 1994-08-16 |
US5392600A (en) | 1995-02-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3498817B2 (ja) | 内燃機関の排気系故障診断装置 | |
JP2893308B2 (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JP3759567B2 (ja) | 触媒劣化状態検出装置 | |
JP2002070625A (ja) | 排出ガス浄化用触媒の劣化検出装置 | |
JP3052642B2 (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JPH0742595A (ja) | 内燃機関の異常判定装置 | |
KR100204831B1 (ko) | 내연기관의 공연비 제어방법 및 장치 | |
EP1365130B1 (en) | Exhaust gas purifying apparatus and method for internal combustion engine | |
JP2977986B2 (ja) | 酸素センサ劣化検出方法 | |
JP2004108183A (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JP2927074B2 (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JP6400154B1 (ja) | 内燃機関の電子制御装置 | |
JP2002349316A (ja) | 内燃機関の排気浄化装置 | |
JP2000310140A (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JPH0642387A (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JP2001304018A (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JP3018817B2 (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JP4258733B2 (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JP2000097081A (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JP2681965B2 (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JP2600772B2 (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JP3966177B2 (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JPH07259609A (ja) | 内燃機関の空燃比制御装置 | |
JPS61135950A (ja) | 電子制御エンジンの空燃比フイ−ドバツク制御方法 | |
JP3397086B2 (ja) | エンジンの燃焼変動制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090407 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090407 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100407 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |