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JP3048198B2 - 硫酸化グリコサミノグリカノイド誘導体 - Google Patents

硫酸化グリコサミノグリカノイド誘導体

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Publication number
JP3048198B2
JP3048198B2 JP4219313A JP21931392A JP3048198B2 JP 3048198 B2 JP3048198 B2 JP 3048198B2 JP 4219313 A JP4219313 A JP 4219313A JP 21931392 A JP21931392 A JP 21931392A JP 3048198 B2 JP3048198 B2 JP 3048198B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sulfate
alkyl
group
aryl
aralkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4219313A
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English (en)
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JPH05194602A (ja
Inventor
モーリス・プテイトウ
コンスタント・アドリアーン・アントン・フアン・ブーケル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akzo Nobel NV
Original Assignee
Akzo Nobel NV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Akzo Nobel NV filed Critical Akzo Nobel NV
Publication of JPH05194602A publication Critical patent/JPH05194602A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3048198B2 publication Critical patent/JP3048198B2/ja
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Expired - Lifetime legal-status Critical Current

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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P7/00Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
    • A61P7/02Antithrombotic agents; Anticoagulants; Platelet aggregation inhibitors
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    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
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    • C07H15/08Polyoxyalkylene derivatives
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  • Peptides Or Proteins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、N−スルフェート官能
基、N−アセテート官能基及びヒドロキシ官能基がアル
コキシ、アリールオキシ、アルアルコキシ、O−スルフ
ェート又はOALK(OALK)nOX基[式中ALK
は脂肪族炭化水素基であり、nは0〜5であり、Xはア
ルキル又はアリール基である]で置換されており、但し
少なくとも2つの官能基はO−スルフェートでは置換さ
れていない、硫酸化グリコサミノグリカノイド誘導体又
はその医薬的に許容し得る塩に関する。本発明は、前記
誘導体の製造方法、該誘導体を含む医薬組成物、並びに
医薬の製造における硫酸化グリコサミノグリカノイド誘
導体の使用にも関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】硫酸化
グリコサミノグリカン誘導体は公知である。例えば欧州
特許(EP)第84,999号には、抗血栓作用を有す
る化合物種グリコサミノグリカン類の硫酸化五糖類が開
示されている。これら公知の化合物は、ヒドロキシ基の
他にO−スルフェート基、N−スルフェート基及びN−
アセチル基を有し得るが、アノマーヒドロキシ基はメト
キシ基で置換されることがある。総ての官能基をO−ス
ルフェートで置換すると、EP 230,023号に記
載のマルトースオクタスルフェートのような過硫酸化炭
水化物が得られるが、この種の化合物は通常もはや所望
の抗血栓作用を示さず、従って本発明の範囲には含まれ
ない。また、非硫酸化アノマーヒドロキシ基を有してい
るが他の総ての官能基がO−スルフェートで置換されて
いるグリコサミノグリカン誘導体も、所望の抗血栓症作
用を示さない。アノマーヒドロキシ基以外に少なくとも
1つの他の官能基が、アルコキシ、アリールオキシ、ア
ルアルコキシ又はOALK(OALK)nOX、好まし
くはアルコキシでなければならないのである。
【0003】
【課題を解決するための手段】公知のグリコサミノグリ
カン誘導体と異なり、本発明の硫酸化グリコサミノグリ
カノイド誘導体は遊離ヒドロキシ基を含まず、N−スル
フェート基又はN−アセチル基も有していない。
【0004】本発明の化合物は、抗トロンビンIIIに
対する結合親和性がEP 84,999号の天然五糖類
よりも高く、そのためより良い薬物動態プロフィルを示
し、より長い半減期を有し、治療投与量がより少なくて
すみ、従って副作用もより少ないことが判明した。本発
明の化合物はまた、先行技術の化合物よりも実質的に優
れたヘパリン補助因子II(HCII)媒介抗トロンビ
ン活性を有し、従ってより効果的なトロンビン産生阻害
物質である。本発明の硫酸化グリコサミノグリカノイド
誘導体は更に平滑筋細胞増殖の抑制物質として使用で
き、且つ血管形成、癌及びHIVのようなレトロウイル
スによる感染の治療にも使用できる。
【0005】また、アルキル、アリール又はアルアルキ
ルで官能化した糖単位を含んでいるため、先行技術の化
合物と比べて極めて大きな合成上の利点が得られる。ヒ
ドロキシ基をアルキル、アリール又はアルアルキル基で
官能化すると、通常は一時的に保護された炭水化物を形
成する必要がなくなり、そのため合成経路がかなり短縮
され且つ簡略化されるが、グルコサミン単位をグルコー
ス単位で置換すれば糖類の合成は更に大幅に簡略化され
る。本発明の化合物の合成には、硫酸化すべきヒドロキ
シ基の保護に必要な一時的保護基の種類が重要ではない
という利点もある。
【0006】本発明の好ましい化合物は、下記の式I
【0007】
【化13】
【0008】[式中、波線(twitched lin
es)はα又はβ結合を表し、各基Rは独立してアルキ
ル、アリール、アルアルキル及びスルフェートから選択
され、Qはカルボキシレート及びCH2OR基から選択
される]で示される二糖単位を含む硫酸化グリコサミノ
グリカノイド誘導体又はその医薬的に許容し得る塩であ
る。
【0009】他の好ましい化合物は、下記の式IIa又
はIIb
【0010】
【化14】
【0011】[式中、波線はα又はβ結合を表し、各基
Rは独立してアルキル、アリール、アルアルキル及びス
ルフェートから選択され、各基Qは独立してカルボキシ
レート及びCH2OR基から選択される]で示される二
糖単位を含む硫酸化グリコサミノグリカノイド誘導体又
はその医薬的に許容し得る塩である。
【0012】本発明の特に有用な化合物は、下記の式I
II
【0013】
【化15】
【0014】で示される硫酸化グリコサミノグリカノイ
ド誘導体又はその医薬的に許容し得る塩である。
【0015】前記式中、波線はα又はβ結合を表し、各
基Rは独立してアルキル、アリール、アルアルキル及び
スルフェートから選択され、Qはカルボキシレート及び
CH2OR基から選択され、Aはアルキル、アリール、
アルアルキル、スルフェート及び下記の式IV
【0016】
【化16】
【0017】[式中、波線、Q及びRは前述の意味を表
し、基R1及びR2の一方はアルキル、アリール、アルア
ルキル又はスルフェートであり、他方はアルキル、アリ
ール、アルアルキル、スルフェート及び下記の式V
【0018】
【化17】
【0019】(式中、波線、Q及びRは前述の意味を表
す)の炭水化物基から選択される]の炭水化物基から選
択され、Bはアルキル、アリール、アルアルキル、スル
フェート、ALK(OALK)nOX[式中ALKは脂
肪族炭化水素基であり、nは0〜5であり、Xはアルキ
ル又はアリール基である]及び下記の式VI
【0020】
【化18】
【0021】の炭水化物基から選択される。式VI中、
波線、Q及びRは前述の意味を表し、基R3及びR4の一
方はアルコキシ、アリールオキシ、アルアルコキシ又は
O−スルフェートであり、他方は結合を表し、B’はア
ルキル、アリール、アルアルキル、スルフェート、AL
K(OALK)nOX(式中ALK、n及びXは前述の
意味を表す)及び下記の式VII
【0022】
【化19】
【0023】[式中、波線、Q、R3及びR4は前述の意
味を表し、各基R5は独立して前述のRの意味を表すか
又はALK(OALK)nOX(式中ALK、n及びX
は前述の意味を表す)である]の炭水化物基から選択さ
れる。
【0024】下記の式VIII
【0025】
【化20】
【0026】で示される硫酸化グリコサミノグリカノイ
ド誘導体又はその医薬的に許容し得る塩も有用である。
【0027】前記式中、波線はα又はβ結合を表し、各
基Rは独立してアルキル、アリール、アルアルキル及び
スルフェートから選択され、各基Qは独立してカルボキ
シレート及びCH2OR基から選択され、基A1及びA2
の一方はアルキル、アリール、アルアルキル又はスルフ
ェートであり、他方はアルキル、アリール、アルアルキ
ル、スルフェート及び下記の式IV
【0028】
【化21】
【0029】[式中、波線、Q及びRは前述の意味を表
し、基R1及びR2の一方はアルキル、アリール、アルア
ルキル又はスルフェートであり、他方はアルキル、アリ
ール、アルアルキル、スルフェート及び下記の式V
【0030】
【化22】
【0031】(式中、波線、Q及びRは前述の意味を表
す)の炭水化物基から選択される]の炭水化物基から選
択され、Bはアルキル、アリール、アルアルキル、スル
フェート、ALK(OALK)nOX(式中ALKは脂
肪族炭化水素基であり、nは0〜5であり、Xはアルキ
ル又はアリール基である)及び下記の式VI
【0032】
【化23】
【0033】の炭水化物基から選択される。式VI中、
波線、Q及びRは前述の意味を表し、基R3及びR4の一
方はアルコキシ、アリールオキシ、アルアルコキシ又は
O−スルフェートであり、他方は結合を表し、B’はア
ルキル、アリール、アルアルキル、スルフェート、AL
K(OALK)nOX(式中ALK、n及びXは前述の
意味を表す)及び下記の式VII
【0034】
【化24】
【0035】[式中、波線、Q、R3及びR4は前述の意
味を表し、各基R5は独立して前述のRの意味を表すか
又はALK(OALK)nOX(式中ALK、n及びX
は前述の意味を表す)である]の炭水化物基から選択さ
れる。
【0036】R、R1、R2、A、A1、A2、X、B及び
B’の定義におけるアルキル基は、未置換の、もしくは
NR’R”で置換した炭素原子数1〜20の分枝鎖もし
くは非分枝鎖アルキル基、又は炭素原子数3〜8のシク
ロアルキル基である。種々の基Rのアルキル基は互いに
異なっていてよい。具体例としては、メチル、エチル、
イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、ペンチル、ネ
オペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、ウンデシ
ル、ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシ
ル、ヘキサデシル、オクタデシル及びエイコシルが挙げ
られる。好ましいのは、炭素原子数1〜6のアルキル基
である。より好ましいのは炭素原子数1〜4のアルキル
基、最も好ましいのはメチル基である。
【0037】基NR’R”は、R’及びR”が独立して
水素、アルキル(前記定義に従う)、アシル(好ましく
は炭素原子数2〜6の脂肪族炭化水素基から誘導したア
シル基)、ベンジルオキシカルボニル、カルボキシル及
びSO3 -から選択されるか、又はR’及びR”が窒素原
子と結合して環式アミド又はイミドを形成するアミノ基
(例えばフタロイルアミノ、スクシニルアミノ、トリメ
リチルアミノ及び類似の基)である。
【0038】R、R1、R2、A、A1、A2、X、B及び
B’の定義におけるアリールは、芳香族基、好ましくは
フェニルを意味する。この芳香族基は、OH、炭素原子
数1〜4のアルキル、炭素原子数1〜4のアルコキシ、
ハロゲン(好ましくはフッ素、塩素又は臭素)、CF3
又はNR’R”(R’及びR”は前述の意味を表す)で
置換されていてもよい。アルアルキルは、アルキル部分
が炭素原子数1〜4のアルキル基であり且つアリール部
分が前述の定義に従うアリール基であるアルアルキル基
を意味する。
【0039】R3及びR4の定義におけるアルコキシ、ア
リールオキシ及びアルアルコキシでは、アルキル部分、
アリール部分及びアルアルキル部分が、それぞれR、R
1、R2、A、A1、A2、X、B及びB’の定義で説明し
たアルキル、アリール及びアルアルキル基と同じ意味を
有する。
【0040】ALKは炭素原子数2〜6の脂肪族炭化水
素基を意味する。ALKは分枝鎖又は非分枝鎖の飽和又
は不飽和の炭化水素基であり得る。好ましいALK基は
飽和した基であり、より好ましいのは非分枝鎖炭化水素
基である。好ましいALK基は炭素原子を2〜4個有す
る。ALK基の具体例としては、1,2−エタンジイ
ル、1,3−プロパンジイル、1,4−ブタンジイル、
1−メチル−1,2−エタンジイル、2−プロペン−
1,3−ジイル及び2,4−ジメチル−1,4−ブタン
ジイルが挙げられる。最も好ましいのは1,2−エタン
ジイル基である。
【0041】ALK(OALK)nOXの下付き文字
「n」は0〜5の整数であり、好ましくは1〜3であ
る。nは最も好ましくは1である。
【0042】「α又はβ結合」は、関連する結合の配置
が関連する糖単位のアノマー結合に対してそれぞれtr
ans又はcisであることを意味する。
【0043】硫酸化グリコサミノグリカノイド誘導体と
いう用語は、1つ又は複数のN−スルフェート基がアル
コキシ、アリールオキシ、アルアルコキシ、そして好ま
しくはO−スルフェート基で置換されており、ウロン酸
単位の1つ以上がカルボキシレート基ではなく基CH2
ORを有する炭水化物単位で置換されていてよい硫酸化
グリコサミノグリカン誘導体を意味する。グリコサミノ
グリカンは良く知られた化合物種であるグリコサミノグ
リカン類に属する炭水化物である。
【0044】好ましい化合物ではRが、対応する天然グ
リコサミノグリカンが遊離ヒドロキシ基又はアセトアミ
ド基を有する部位ではアルキル、より好ましくはメチル
であり、対応する天然グリコサミノグリカンがスルフェ
ート基を有する部位ではスルフェートである。特に好ま
しいのは、5〜8個の糖単位を有する化合物(五糖類〜
八糖類)である。
【0045】一般にマルチポイントキーポーラー相互作
用(multipoint keypolar int
eractions)は、非共有的分子会合の選択性を
高める上で分子生物学全体を通して極めて重要なもので
あり、オリゴ糖類のキーヒドロキシ基の1つだけを疎水
性基で置換すると(多くのヒドロキシ基は常に、複合体
の形成にとって著しく重要なものである)、タンパク質
による親和性が完全に消滅し得ると考えられている。し
かしながら、注目すべきことに、本発明の好ましい化合
物はO−アルキル基及びO−スルフェート基を有してお
り且つ遊離ヒドロキシ基を有していないのにもかかわら
ず、十分な活性を示す。
【0046】帯電部分を相殺する対イオンは医薬的に許
容し得る対イオン、例えば水素であり、より好ましくは
アルカリ金属又はアルカリ土類金属イオン、例えばナト
リウム、カルシウム又はマグネシウムである。
【0047】本発明の炭水化物は、文献に記述されてお
り且つ広く使用されている公知の多糖類合成方法によっ
て製造し得る。これについては特に、多糖類の合成方法
を開示している前出のEP 84,999号を参照され
たい。本発明の硫酸化グリコサミノグリカノイド誘導体
を製造するための適当な方法の1つは、保護した単糖類
を結合して保護した二糖類を形成し、これを任意に三糖
類〜六糖類と結合させ、その後保護基を部分的に又は完
全に切り離して遊離ヒドロキシ基を硫酸化し、その後、
保護基が残っていればその残留保護基を切り離し、得ら
れた化合物を任意に医薬的に許容し得る塩に変換するこ
とを特徴とする。単糖類を段階的に縮合することもでき
る。しかしながら通常は、必要なアルキル、アリールも
しくはアルアルキル基で適当に官能化するか又は一時的
保護基で保護したD−グルコース、L−イドース、D−
グルクロン酸又はL−イズロン酸からなる構築ブロック
を所望の順序で一緒に縮合する。このようにして(保護
された)糖単位を形成することができ、この単位は他の
糖単位又はその保護された誘導体と結合させることがで
きる。適当な保護基は炭水化物化学で良く知られてい
る。好ましい保護基として、ヒドロキシ基の場合はベン
ジル及びアセチル、ウロン酸のカルボキシレート基の場
合はメチル及びベンジルが挙げられる。他の保護基、例
えばレブリノイル、クロロアセチル、トリチル、ベンゾ
イル等を使用してもよく、同様の成果が得られる。糖類
の結合は、当業者に公知の方法、例えばグリコシル供与
体の1位の脱保護及び/又はこの位置の活性化(例えば
臭化物、ペンテニル、フッ化物、チオグリコシド又はト
リクロロアセトイミド誘導体を生成することによって)
を行い、活性化したグリコシル供与体を任意に保護した
グリコシル受容体と結合させることからなる方法によっ
て実施する。
【0048】本発明の化合物は、静脈血栓症の治療又は
平滑筋細胞の増殖の抑制では、腸投与又は腸管外投与し
得る。その量はヒトの場合で0.001〜10mg/体
重1kg/日が好ましい。本発明の化合物は医薬的に適
当な助剤と混合して、固体投与単位、例えば丸薬、錠剤
の形状に圧縮するか、又はカプセルもしくは座薬の形態
に加工し得る。本発明の化合物はまた、医薬的に適当な
液体を用いて、溶液、懸濁液、エマルジョン形態の注射
用製剤、又はスプレー、例えば鼻腔スプレーとして適用
することもできる。
【0049】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説
明する。
【0050】実施例 12−(フェニルメチルオキシカルボニルアミノ)エチル
0−3,4−ジ−0−メチル−2,6−ジ−0−スル
ホ−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−0−2,
3−ジ−0−メチル−β−D−グルコピラヌロノシル−
(1→4)−0−,3,6−トリ−0−スルホ−α−
D−グルコピラノシドヘキサキスナトリウ a.2−(フェニルメチルオキシカルボニルアミノ)エ
チル O−6−O−アセチル−3,4−ジ−O−メチル
−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−O−(メチ
ル−2,3−ジ−O−メチル−β−D−グルコピラヌロ
ネート)−(1→4)−O−3,4−アセチル−2−O
−フェニルメチル−α−D−グルコピラノシド(0.0
466ミリモル)を水酸化ナトリウムの存在下で鹸化し
て、2−(フェニルメチルオキシカルボニルアミノ)−
エチル O−2−O−フェニルメチル−3,4−ジ−O
−メチル−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−O
−2,3−ジ−O−メチル−β−D−グルコピラヌロノ
シル−(1→4)−O−2−O−フェニルメチル−α−
D−グルコピラノシド(57mg)を得た。この生成物
はそれ以上精製しないで用いた。
【0051】b.2−(フェニルメチルオキシカルボニ
ルアミノ)エチル O−2−O−フェニルメチル−3,
4−ジ−O−メチル−α−D−グルコピラノシル−(1
→4)−O−2,3−ジ−O−メチル−β−D−グルコ
ピラヌロノシル−(1→4)−O−2−O−フェニルメ
チル−α−D−グルコピラノシド(25mg)を、10
%Pd/C触媒の存在下、水素雰囲気下でt−ブタノー
ル中に導入して一日撹拌した。これを濾過して、粗生成
物2−アミノエチル O−3,4−ジ−O−メチル−α
−D−グルコピラノシル−(1→4)−O−2,3−ジ
−O−メチル−β−D−グルコピラヌロノシル−(1→
4)−O−α−D−グルコピラノシドを得た。この生成
物は次のステップでそのまま使用した。
【0052】c.2−アミノエチル O−3,4−ジ−
O−メチル−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−
O−2,3−ジ−O−メチル−β−D−グルコピラヌロ
ノシル−(1→4)−O−α−D−グルコピラノシド
(0.154mmol)とフェニルメチルオキシカルボ
ニルクロリド(0.23mmol)とを炭酸水素ナトリ
ウム(35mg)の存在下で水(4ml)中で反応させ
た。ゲル濾過にかけ且つ溶剤を蒸発させた後、得られた
生成物(130mg)を硫酸化ステップで直接使用し
た。
【0053】d.2−(フェニルメチルオキシカルボニ
ルアミノエチル)エチル O−3,4−ジ−O−メチル
−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−O−2,3
−ジ−O−メチル−β−D−グルコピラヌロノシル−
(1→4)−O−α−D−グルコピラノシド(0.15
4mmol)とトリエチルアミン三酸化硫黄複合体
(0.7g)とをN,N−ジメチルホルムアミド中50
℃で24時間反応させた。炭酸水素ナトリウム(1.2
g)及び水(12ml)を加え、2時間後にこの混合物
をSephadex G25カラムの最上部に層状に載
置し、水で溶離した。フラクションをまとめ、凍結乾燥
させると、2−(フェニルメチルオキシカルボニルアミ
ノ)エチル O−3,4−ジ−O−メチル−2,6−ジ
−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1→4)
−O−2,3−ジ−O−メチル−β−D−グルコピラヌ
ロノシル−(1→4)−O−2,3,6−トリ−O−ス
ルホ−α−D−グルコピラノシドヘキサキスナトリウム
塩(230mg)が得られた。
【0054】実施例 2 実施例1の生成物を公知の方法で水素化分解して、2−
アミノエチル O−3,4−ジ−O−メチル−2,6−
ジ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1→
4)−O−2,3−ジ−O−メチル−β−D−グルコピ
ラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6−トリ−O
−スルホ−α−D−グルコピラノシドヘキサキスナトリ
ウム塩に変換した。[α]D 20=+52°(c=0.9
6、水)。
【0055】この生成物を硫酸化により、2−スルホア
ミノエチル O−3,4−ジ−O−メチル−2,6−ジ
−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1→4)
−O−2,3−ジ−O−メチル−β−D−グルコピラヌ
ロノシル−(1→4)−O−2,3,6−トリ−O−ス
ルホ−α−D−グルコピラノシドヘプタキスナトリウム
塩に変換した。[α]D 20=+55.4°(c=1.
5、水)。
【0056】この生成物を無水フタル酸と反応させて、
2−(N−フタロイルアミノ)エチル O−3,4−ジ
−O−メチル−2,6−ジ−O−スルホ−α−D−グル
コピラノシル−(1→4)−O−2,3−ジ−O−メチ
ル−β−D−グルコピラヌロノシル−(1→4)−O−
2,3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノ
シドヘプタキスナトリウム塩を得た。[α]D 20=+4
9.9°(c=1.23、水)。
【0057】同様の方法で、対応する無水物を用いて下
記の物質を生成した: 2−(N−スクシニルアミノ)エチル O−3,4−ジ
−O−メチル−2,6−ジ−O−スルホ−α−D−グル
コピラノシル−(1→4)−O−2,3−ジ−O−メチ
ル−β−D−グルコピラヌロノシル−(1→4)−O−
2,3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノ
シドヘプタキスナトリウム塩。[α]D 20=+100°
(c=0.66、水)。
【0058】2−(N−トリメリチルアミノ)エチル
O−3,4−ジ−O−メチル−2,6−ジ−O−スルホ
−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−O−2,3
−ジ−O−メチル−β−D−グルコピラヌロノシル−
(1→4)−O−2,3,6−トリ−O−スルホ−α−
D−グルコピラノシドヘプタキスナトリウム塩。[α]
D 20=+47.5°(c=1.11、水)。
【0059】実施例 3メチル O−4−O−(4−スルホアミノフェニル)−
2,3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノ
シル−(1→4)−O−3−O−メチル−2−O−スル
ホ−α−L−イド−ピラヌロノシル−(1→4)−O−
2,3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノ
シドノナキスナトリウム塩 O−4−O−(4−ニトロフェニル)−6−O−アセチ
ル−2,3−O−ジ−フェニルメチル−α−D−グルコ
ピラノシドのトリクロロアセトイミデートとメチル O
−(メチル 3−O−メチル−2−O−アセチル−α−
L−イドピラノシルウロネート)−(1→4)−O−
2,3,6−トリ−O−アセチル−α−D−グルコピラ
ノシドとの公知のイミデート結合によって得たメチル
O−4−O−(4−ニトロフェニル)−6−O−アセチ
ル−2,3−O−ジ−フェニルメチル−α−D−グルコ
ピラノシル−(1→4)−O−(メチル 3−O−メチ
ル−2−O−アセチル−α−L−イドピラノシルウロネ
ート−(1→4)−O−2,3,6−トリ−O−アセチ
ル−α−D−グルコピラノシド(100mg、0.09
mmol)をテトラヒドロフラン(9ml)に溶解し、
−5℃に冷却した。この温度で該反応混合物に過酸化水
素30%水溶液(4.5ml)を加え、10分後に1.
25M水酸化リチウム溶液(4.7ml)を加えた。こ
の混合物を−5℃で1時間撹拌し、その後温度を0℃に
上げて該混合物を一晩撹拌した。この反応混合物を0℃
で6N塩化水素によりpH1.5まで酸性化し、その後
該鹸化化合物を酢酸エチルで抽出した。有機層をプール
し、硫酸マグネシウムで乾燥し、蒸発処理して63mg
(84%)のメチル O−4−O−(4−ニトロフェニ
ル)−2,3−O−ジ−フェニルメチル−α−D−グル
コピラノシル−(1→4)−O−3−O−メチル−α−
L−イドピラヌロノシル−(1→4)−O−α−D−グ
ルコピラノシドを得た。これをメタノール(8ml)に
溶解した。10%Pd炭(63mg)を加え、この混合
物を一晩水素化分解した。濾過し且つ蒸発処理すると、
27mg(50%)のメチル O−4−O−(4−アミ
ノフェニル)−α−D−グルコピラノシル−(1→4)
−O−3−O−メチル−α−L−イドピラヌロノシル−
(1→4)−O−α−D−グルコピラノシドが得られ
た。
【0060】13mgのメチル O−4−O−(4−ア
ミノフェニル)−O−α−D−グルコピラノシル−(1
→4)−O−3−O−メチル−α−L−イドピラヌロノ
シル−(1→4)−O−α−D−グルコピラノシドを2
mlの乾燥N,N−ジメチルホルムアミドに溶解し、窒
素雰囲気下で148mgのトリエチルアミン三酸化硫黄
複合体を加えた。この混合物を50℃で一晩撹拌し、そ
の後炭酸水素ナトリウム水溶液を氷冷下で加えた。この
混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮して量を減らし、S
ephadex G−10カラムで水を用いて脱塩し
た。得られた粗生成物を、Mono−Q陰イオン交換カ
ラムを用いてHPLCにより精製すると、11mg(3
7%)のメチル O−4−O−(4−スルホアミノフェ
ニル)−2,3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グル
コピラノシル−(1→4)−O−3−O−メチル−2−
O−スルホ−α−L−イド−ピラヌロノシル−(1→
4)−O−2,3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グ
ルコピラノシドノナキスナトリウム塩が得られた。
[α]D 20=+52.2°(c=0.67、水)。アノ
マープロトン化学シフト:5.5、5.17及び5.1
5ppm。
【0061】実施例 4 以上の実施例と同様の方法で下記の物質を生成した: メチル O−3,4−ジ−O−メチル−2,6−ジ−O
−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−O
−2,3−O−メチル−α−L−イドピラヌロノシル−
(1→4)−O−2,3,6−トリ−O−スルホ−α−
D−グルコピラノシル−(1→4)−O−3−O−メチ
ル−2−O−スルホ−α−L−イドピラヌロノシル−
(1→4)−O−2,3,6−トリ−O−スルホ−α−
D−グルコピラノシドウンデカキスナトリウム塩。
[α]D 20=+26.5°(c=0.46、水)。アノ
マープロトン化学シフト:5.56、5.39、5.3
1、5.14及び5.13ppm。
【0062】メチル O−2,3,4−トリ−O−メチ
ル−6−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1
→4)−O−2,3−ジ−O−メチル−β−D−グルコ
ピラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6−トリ−
O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−
O−2,3−ジ−O−メチル−α−L−イドピラヌロノ
シル−(1→4)−O−2,3,6−トリ−O−スルホ
−α−D−グルコピラノシドノナキスナトリウム塩。
[α]D 20=+55°(c=1、水)。アノマープロト
ン化学シフト:5.47、5.42、5.17、5.1
4及び4.67ppm。
【0063】メチル O−3,4−ジ−O−メチル−
2,6−ジ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−
(1→4)−O−2,3−ジ−O−メチル−β−D−グ
ルコピラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6−ト
リ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1→
4)−O−2,3−ジ−O−メチル−α−L−イドピラ
ヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6−トリ−O−
スルホ−α−D−グルコピラノシドデカキスナトリウム
塩。[α]D 20=+53°(c=1、水)。アノマープ
ロトン化学シフト:5.56、5.45、5.19、
4.81及び4.70ppm。
【0064】メチル O−4−O−メチル−2,3,6
−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1
→4)−O−2,3−ジ−O−メチル−β−D−グルコ
ピラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6−トリ−
O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−
O−2,3−ジ−O−メチル−α−L−イドピラヌロノ
シル−(1→4)−O−2,3,6−トリ−O−スルホ
−α−D−グルコピラノシドウンデカキスナトリウム
塩。[α]D 20=+47.5°(c=1、水)。アノマ
ープロトン化学シフト:5.60、5.42、5.1
6、5.09及び4.66ppm。
【0065】メチル O−2,3,4−トリ−O−メチ
ル−6−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1
→4)−O−2,3−ジ−O−メチル−α−L−イドピ
ラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6−トリ−O
−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−O
−2,3−O−ジ−メチル−α−L−イドピラヌロノシ
ル−(1→4)−O−2,3,6−トリ−O−スルホ−
α−D−グルコピラノシドノナキスナトリウム塩。
[α]D 20=+46.2°(c=1、水)。アノマープ
ロトン化学シフト:5.43、5.37、5.16、
5.09及び5.09ppm。
【0066】メチル O−2,3,4−トリ−O−メチ
ル−6−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1
→4)−O−3−O−メチル−2−O−スルホ−β−D
−グルコピラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6
−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1
→4)−O−3−O−メチル−2−O−スルホ−α−L
−イドピラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6−
トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシドノウンデ
カキスナトリウム塩。[α]D 20=+46.7°(c=
0.55、水)。アノマープロトン化学シフト:5.4
9;5.48、5.16、5.15及び4.76pp
m。
【0067】メチル O−4−O−メチル−2,3,6
−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1
→4)−O−3−O−メチル−2−O−スルホ−β−D
−グルコピラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6
−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1
→4)−O−3−O−メチル−2−O−スルホ−α−L
−イドピラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6−
トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシドノトリデ
カキスナトリウム塩。[α]D 20=+42.2°(c=
1、水)。アノマープロトン化学シフト:5.61;
5.48、5.15、4.86及び4.76ppm。
【0068】メチル O−3,4−ジ−O−メチル−
2,6−ジ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−
(1→4)−O−2,3−ジ−O−メチル−α−L−イ
ドピラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6−トリ
−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1→4)
−O−2,3−ジ−O−メチル−α−L−イドピラヌロ
ノシル−(1→4)−O−2,3,6−トリ−O−スル
ホ−α−D−グルコピラノシドデカキスナトリウム塩。
[α]D 20=+42.2°(c=1、水)。
【0069】メチル O−2−O−メチル−3,4,6
−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1
→4)−O−3−O−メチル−2−O−スルホ−β−D
−グルコピラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6
−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1
→4)−O−3−O−メチル−2−O−スルホ−α−L
−イドピラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6−
トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシドトリデカ
キスナトリウム塩。
【0070】メチル O−2,3−ジ−O−メチル−
4,6−ジ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−
(1→4)−O−3−O−メチル−2−O−スルホ−β
−D−グルコピラヌロノシル−(1→4)−O−2,
3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル
−(1→4)−O−3−O−メチル−2−O−スルホ−
α−L−イドピラヌロノシル−(1→4)−O−2,
3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシド
ドデカキスナトリウム塩。
【0071】メチル O−2,4−ジ−O−メチル−
3,6−ジ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−
(1→4)−O−3−O−メチル−2−O−スルホ−β
−D−グルコピラヌロノシル−(1→4)−O−2,
3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル
−(1→4)−O−3−O−メチル−2−O−スルホ−
α−L−イドピラヌロノシル−(1→4)−O−2,
3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシド
ドデカキスナトリウム塩。
【0072】メチル O−4−O−メチル−2,3,6
−トリ−O−スルホ−α−D−マンノピラノシル−(1
→4)−O−2,3−ジ−O−メチル−β−D−グルコ
ピラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6−トリ−
O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−
O−2,3−ジ−O−メチル−α−L−イドピラヌロノ
シル−(1→4)−O−2,3,6−トリ−O−スルホ
−α−D−グルコピラノシドウンデカキスナトリウム
塩。
【0073】メチル O−2,3,4−トリ−O−メチ
ル−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−O−3−
O−メチル−2−O−スルホ−α−L−イドピラヌロノ
シル−(1→4)−O−2,3,6−トリ−O−スルホ
−α−D−グルコピラノシル−(1→4)−O−3−O
−メチル−2−O−スルホ−α−L−イドピラヌロノシ
ル−(1→4)−O−2,3,6−トリ−O−スルホ−
α−D−グルコピラノシドウンデカキスナトリウム塩。
【0074】2−(2−(4−フルオロフェニルオキ
シ)エトキシ)エチル O−3,4−ジ−O−メチル−
2,6−ジ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−
(1→4)−O−2,3−ジ−O−メチル−β−D−グ
ルコピラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6−ト
リ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1→
4)−O−3−O−(2−フェニルエチル)−2−O−
スルホ−α−L−イドピラヌロノシル−(1→4)−O
−2,3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラ
ノシドウンデカキスナトリウム塩。[α]D 20=+2
2.0°(c=0.3、水)。アノマープロトン化学シ
フト:4.68、4.93、5.21、5.46、5.
54ppm。
【0075】2−(2−(4−フルオロフェニルオキ
シ)エトキシ)エチル O−4−O−(4−アミノフェ
ニル)−2,3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グル
コピラノシル−(1→4)−O−3−O−(2−フェニ
ルエチル)−2−O−スルホ−α−L−イドピラヌロノ
シル−(1→4)−O−2,3,6−トリ−O−スルホ
−α−D−グルコピラノシドオクタキスナトリウム塩。
[α]D 20=+21.9°(c=1.2、水)。アノマ
ープロトン化学シフト:4.92、5.27、5.51
ppm。
【0076】2−(2−(4−フルオロフェニルオキ
シ)エトキシ)エチル O−4−O−[4−(フェニル
メトキシカルボニルアミノ)フェニル]−2,3,6−
トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1→
4)−O−3−O−(2−フェニルエチル)−2−O−
スルホ−α−L−イドピラヌロノシル−(1→4)−O
−2,3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラ
ノシドオクタキスナトリウム塩。[α]D 20=+20.
5°(c=0.75、水)。アノマープロトン化学シフ
ト:4.93、5.27、5.52ppm。
【0077】メチル O−2,3−ジ−O−メチル−4
−O−スルホ−α−L−イドピラヌロノシル−(1→
4)−O−2,3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グ
ルコピラノシル−(1→4)−O−2,3−ジ−O−メ
チル−α−L−イドピラヌロノシル−(1→4)−O−
2,3,6−トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノ
シル−(1→4)−O−2,3−ジ−O−メチル−α−
L−イドピラノシル−(1→4)−O−2,3,6−ト
リ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシドトリデカキ
スナトリウム塩。アノマープロトン化学シフト:5.4
0、5.37、5.10、5.05、5.05ppm。
【0078】メチル O−3,4−ジ−O−メチル−
2,6−ジ−O−スルホ−α−D−ガラクトピラノシル
−(1→4)−O−2,3−ジ−O−メチル−β−D−
グルコピラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6−
トリ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシル−(1→
4)−O−3−O−メチル−2−O−スルホ−α−L−
イドピラヌロノシル−(1→4)−O−2,3,6−ト
リ−O−スルホ−α−D−グルコピラノシドウンデカキ
スナトリウム塩。[α]D 20=+48.8°(c=1、
水)。アノマープロトン化学シフト:4.60、5.0
6、5.06、5.44及び5.52ppm。
【0079】実施例 5プロピル O−2,6−ジ−O−エチル−3,4−ジ−
O−スルホ−β−D−ガクトピラノシル−(1→4)
−O−3−O−エチル−2−O−スルホ−α−Lイド
ピラヌロノシル−(1→3)−O−2,6−ジ−O−エ
チル−4−O−スホ−β−D−ガラクトピラノシル−
(1→4)−O−3−O−エチル−2−O−スルホ−α
−L−イドピラヌロノシドヘプタキスナトリウム塩 プロピル O−4−O−ベンゾイル−2,6−ジ−O−
エチル−β−D−ガラクトピラノシル−(1→4)−O
−(メチル 2−O−ベンゾイル−3−O−エチル−α
−L−イドピラヌロノシルウロネート)−(1→3)−
O−4−ベンゾイル−2,6−ジ−O−エチル−β−D
−ガラクトピラノシル−(1→4)−O−(メチル−2
−O−ベンゾイル−3−O−エチル−α−L−イドピラ
ヌロノシドウロネート)(0.028mmol)を2.
79mlのテトラヒドロフランに溶解した。この混合物
を−5℃に冷却し、1.37mlの33%過酸化水素溶
液を加えた。10分間撹拌した後、0.633mlの
1.25M水酸化リチウム水和物水溶液を加えた。1時
間撹拌した後、温度を0℃に上げ、該混合物を更に20
時間撹拌した。この混合物を室温にし、2.56mlの
メタノールと0.65mlの4N水酸化ナトリウムとを
加えた。この混合物を更に20時間撹拌し、0〜5℃で
希塩酸により酸性化した。過剰過酸化水素を10%亜硫
酸ナトリウム水溶液で分解し、この混合物を蒸発乾固さ
せた。残留物を10mlのジクロロメタン−メタノール
(8:2)で処理し、塩を濾過し、濾液を蒸発乾固させ
た。残留物をSephadex LH20カラムで精製
し、純粋フラクションをプールし、蒸発乾固させて、プ
ロピル O−2,6−ジ−O−エチル−β−D−ガラク
トピラノシル−(1→4)−O−3−O−エチル−α−
L−イドピラヌロノシル−(1→3)−O−2,6−ジ
−O−エチル−β−D−ガラクトピラノシル−(1→
4)−O−3−O−エチル−α−L−イドピラヌロノシ
ドを得た。これを、1.63mlの乾燥ジメチルホルム
アミドと0.64mlのトリエチルアミン三酸化硫黄複
合体との混合物中に溶解した。この混合物を50℃で2
0時間撹拌し、その後該混合物を室温まで冷却し、21
5mgの炭酸水素ナトリウムと2.8mlの水との混合
物を加えた。この混合物を30分間撹拌し、次いで蒸発
乾固させた。残留物を水に溶解し、Sephadex
G25で脱塩し、フラクションをまとめて凍結乾燥させ
ると、プロピル O−2,6−ジ−O−エチル−3,4
−ジ−O−スルホ−β−D−ガラクトピラノシル−(1
→4)−O−3−O−エチル−2−O−スルホ−α−L
−イドピラヌロノシル−(1→3)−O−2,6−ジ−
O−エチル−4−O−スルホ−β−D−ガラクトピラノ
シル−(1→4)−O−3−O−エチル−2−O−スル
ホ−α−L−イドピラヌロノシドヘプタキスナトリウム
塩が得られた。[α]D 20=−16.0°(c=1、
水)。
【0080】実施例 6 実施例5と同様の方法で下記の物質を生成した: プロピル O−2,6−ジ−O−エチル−3,4−ジ−
O−スルホ−β−D−ガラクトピラノシル−(1→4)
−O−3−O−エチル−2−O−スルホ−α−L−イド
ピラヌロノシル−(1→3)−O−2,6−ジ−O−エ
チル−4−O−スルホ−β−D−ガラクトピラノシル−
(1→4)−O−3−O−エチル−2−0−スルホ−α
−L−イドピラヌロノシル−(1→3)−O−2,6−
ジ−O−エチル−4−O−スルホ−β−D−ガラクトピ
ラノシル−(1→4)−O−3−O−エチル−2−O−
スルホ−α−L−イドピラヌロノシドデカキスナトリウ
ム塩[α]D 20=−17.5°(c=1、水)。
【0081】プロピル O−2,6−ジ−O−エチル−
3,4−ジ−O−スルホ−β−D−ガラクトピラノシル
−(1→4)−O−3−O−エチル−2−O−スルホ−
α−L−イドピラヌロノシドテトラキスナトリウム塩
[α]D 20=−9.7°(c=1、水)。
【0082】4−メトキシフェニル−O−3−O−メチ
ル−2,4−ジ−O−スルホ−α−L−イドピラヌロノ
シル−(1→3)−O−6−O−メチル−2,4−ジ−
O−スルホ−β−D−ガラクトピラノシル−(1→4)
−O−3−O−メチル−2−O−スルホ−α−L−イド
ピラヌロノシル−(1→3)−O−6−O−メチル−
2,4−ジ−0−スルホ−β−D−ガラクトピラノシル
−(1→4)−O−3−O−メチル−2−O−スルホ−
α−L−イドピラヌロシル−(1→3)−O−6−O−
メチル−2,4−ジ−O−スルホ−β−D−ガラクトピ
ラノシドトリデカキスナトリウム塩。アノマープロトン
化学シフト:5.44、5.42、5.33、5.2
1、4.67、4.65ppm。
【0083】4−メトキシフェニル O−3−O−メチ
ル−2,4−ジ−O−スルホ−α−L−イドピラヌロノ
シル−(1→3)−O−6−O−メチル−2,4−ジ−
O−スルホ−β−D−ガラクトピラノシル−(1→4)
−O−3−O−メチル−2−O−スルホ−α−L−イド
ピラヌロノシル−(1→3)−O−6−O−メチル−
2,4−ジ−O−スルホ−β−D−ガラクトピラノシド
ノナキスナトリウム塩。アノマープロトン化学シフト:
5.44、5.42、5.22、4.66ppm。
【0084】4−メトキシフェニル O−3−O−メチ
ル−2,4−ジ−O−スルホ−α−L−イドピラヌロノ
シル−(1→3)−O−6−O−メチル−2,4−ジ−
O−スルホ−β−D−ガラクトピラノシドペンタキスナ
トリウム塩。アノマープロトン化学シフト:5.29、
5.34ppm。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 コンスタント・アドリアーン・アント ン・フアン・ブーケル オランダ国、5345・エル・イツクス・オ ツス、メルクリウスストラート・32 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08B 37/00 A61K 31/715

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N−スルフェート官能基、N−アセテー
    ト官能基及びヒドロキシ官能基がアルコキシ、アリール
    オキシ、アルアルコキシ、O−スルフェート又はOAL
    K(OALK)nOX基[式中ALKは脂肪族炭化水素
    基であり、nは0〜5であり、Xはアルキル又はアリー
    ル基である]で置換されており、但し少なくとも2つの
    官能基はO−スルフェートでは置換されていない、硫酸
    化グリコサミノグリカノイド誘導体又はその医薬的に許
    容し得る塩。
  2. 【請求項2】 下記の式I 【化1】 [式中、波線はα又はβ結合を表し、各基Rは独立して
    アルキル、アリール、アルアルキル及びスルフェートか
    ら選択され、Qはカルボキシレート及びCH2OR基か
    ら選択される]で示される二糖単位を含む請求項1に記
    載の硫酸化グリコサミノグリカノイド誘導体又はその医
    薬的に許容し得る塩。
  3. 【請求項3】 下記の式IIa又はIIb 【化2】 [式中、波線はα又はβ結合を表し、各基Rは独立して
    アルキル、アリール、アルアルキル及びスルフェートか
    ら選択され、各基Qは独立してカルボキシレート及びC
    2OR基から選択される]で示される二糖単位を含む
    請求項1に記載の硫酸化グリコサミノグリカノイド誘導
    体又はその医薬的に許容し得る塩。
  4. 【請求項4】 下記の式III 【化3】 で示され、この式III中、波線はα又はβ結合を表
    し、各基Rは独立してアルキル、アリール、アルアルキ
    ル及びスルフェートから選択され、Qはカルボキシレー
    ト及びCH2OR基から選択され、Aはアルキル、アリ
    ール、アルアルキル、スルフェート及び下記の式IV 【化4】 [式中、波線、Q及びRは前述の意味を表し、基R1
    びR2の一方はアルキル、アリール、アルアルキル又は
    スルフェートであり、他方はアルキル、アリール、アル
    アルキル、スルフェート及び下記の式V 【化5】 (式中、波線、Q及びRは前述の意味を表す)の炭水化
    物基から選択される]の炭水化物基から選択され、Bは
    アルキル、アリール、アルアルキル、スルフェート、A
    LK(OALK)nOX[式中ALKは脂肪族炭化水素
    基であり、nは0〜5であり、Xはアルキル又はアリー
    ル基である]及び下記の式VI 【化6】 の炭水化物基から選択され、但し式VI中、波線、Q及
    びRは前述の意味を表し、基R3及びR4の一方はアルコ
    キシ、アリールオキシ、アルアルコキシ又はO−スルフ
    ェートであり、他方は結合を表し、B’はアルキル、ア
    リール、アルアルキル、スルフェート、ALK(OAL
    K)nOX(式中ALK、n及びXは前述の意味を表
    す)及び下記の式VII 【化7】 [式中、波線、Q、R3及びR4は前述の意味を表し、各
    基R5は独立して前述のRの意味を表すか又はALK
    (OALK)nOX(式中ALK、n及びXは前述の意
    味を表す)である]の炭水化物基から選択される、請求
    項1に記載の硫酸化グリコサミノグリカノイド誘導体又
    はその医薬的に許容し得る塩。
  5. 【請求項5】 下記の式VIII 【化8】 で示される二糖単位を含み、前記式VIII中、波線は
    α又はβ結合を表し、各基Rは独立してアルキル、アリ
    ール、アルアルキル及びスルフェートから選択され、各
    基Qは独立してカルボキシレート及びCH2OR基から
    選択され、基A1及びA2の一方はアルキル、アリール、
    アルアルキル又はスルフェートであり、他方はアルキ
    ル、アリール、アルアルキル、スルフェート及び下記の
    式IV 【化9】 [式中、波線、Q及びRは前述の意味を表し、基R1
    びR2の一方はアルキル、アリール、アルアルキル又は
    スルフェートであり、他方はアルキル、アリール、アル
    アルキル、スルフェート及び下記の式V 【化10】 (式中、波線、Q及びRは前述の意味を表す)の炭水化
    物基から選択される]の炭水化物基から選択され、Bは
    アルキル、アリール、アルアルキル、スルフェート、A
    LK(OALK)nOX(式中ALKは脂肪族炭化水素
    基であり、nは0〜5であり、Xはアルキル又はアリー
    ル基である)及び下記の式VI 【化11】 の炭水化物基から選択され、但し前記VI中、波線、Q
    及びRは前述の意味を表し、基R3及びR4の一方はアル
    コキシ、アリールオキシ、アルアルコキシ又はO−スル
    フェートであり、他方は結合を表し、B’はアルキル、
    アリール、アルアルキル、スルフェート、ALK(OA
    LK)nOX(式中ALK、n及びXは前述の意味を表
    す)及び下記の式VII 【化12】 [式中、波線、Q、R3及びR4は前述の意味を表し、各
    基R5は独立して前述のRの意味を表すか又はALK
    (OALK)nOX(式中ALK、n及びXは前述の意
    味を表す)である]の炭水化物基から選択される、請求
    項1に記載の硫酸化グリコサミノグリカノイド誘導体又
    はその医薬的に許容し得る塩。
  6. 【請求項6】 治療に有用な請求項1から5のいずれか
    一項に記載の硫酸化グリコサミノグリカノイド誘導体。
  7. 【請求項7】 請求項1から5のいずれか一項に記載の
    硫酸化グリコサミノグリカノイド誘導体の製造方法であ
    って、保護した単糖類を結合して保護した二糖類を形成
    し、これを任意に三糖類〜六糖類と結合させ、その後保
    護基を部分的に又は完全に切り離して遊離ヒドロキシ基
    を硫酸化し、その後、保護基が残っていればその残留保
    護基を切り離し、得られた化合物を任意に医薬的に許容
    し得る塩に変換することを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項1から5のいずれか一項に記載の
    硫酸化グリコサミノグリカノイド誘導体と医薬的に許容
    し得る助剤とを含む医薬組成物。
  9. 【請求項9】 抗血栓作用を有するか又は平滑筋細胞の
    増殖を抑制する医薬の製造における請求項1から5のい
    ずれか一項に記載の硫酸化グリコサミノグリカノイド誘
    導体の使用。
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