JP3044808U - ホームエレベーター - Google Patents
ホームエレベーターInfo
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- JP3044808U JP3044808U JP1997002707U JP270797U JP3044808U JP 3044808 U JP3044808 U JP 3044808U JP 1997002707 U JP1997002707 U JP 1997002707U JP 270797 U JP270797 U JP 270797U JP 3044808 U JP3044808 U JP 3044808U
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】扉の開閉用モータの電源コード、カゴを停止さ
せるための制御用配電線等を不要にし、省スペースで、
安全かつ安価に施工できる。 【解決手段】昇降スペースの底部に設置されたモータ2
によって回転するドラム3に巻き取られるワイヤ4を昇
降スペースの天上部に取り付けたプーリに掛けてワイヤ
4の端部をエレベーターのカゴ5の上部に結合する。円
筒形に形成されたカゴの側面に設けられた開口14の外
周に沿って二枚の円弧形の扉の上端と下端をカゴの天板
と底板の夫々の中央に支点を有するアーム31に連結し
て回動自在に支持する。アームをカゴの上部に設置した
開閉用モータによって駆動することにより、扉をカゴの
外周に沿って円弧方向に開閉する。カゴの外側に集電器
を設け、昇降スペースの上下方向に設けられたトロリー
に集電器を接触させ、カゴの各停止階でトロリーと集電
器を介して扉の開閉用モータに給電するようにした。
せるための制御用配電線等を不要にし、省スペースで、
安全かつ安価に施工できる。 【解決手段】昇降スペースの底部に設置されたモータ2
によって回転するドラム3に巻き取られるワイヤ4を昇
降スペースの天上部に取り付けたプーリに掛けてワイヤ
4の端部をエレベーターのカゴ5の上部に結合する。円
筒形に形成されたカゴの側面に設けられた開口14の外
周に沿って二枚の円弧形の扉の上端と下端をカゴの天板
と底板の夫々の中央に支点を有するアーム31に連結し
て回動自在に支持する。アームをカゴの上部に設置した
開閉用モータによって駆動することにより、扉をカゴの
外周に沿って円弧方向に開閉する。カゴの外側に集電器
を設け、昇降スペースの上下方向に設けられたトロリー
に集電器を接触させ、カゴの各停止階でトロリーと集電
器を介して扉の開閉用モータに給電するようにした。
Description
【0001】
本考案は、家屋に設置して使用するのに好適する簡易かつ安全なホームエレベ ーターに関するものである。
【0002】
近年においては、2階建のみならず、3階建以上の家屋を建てる傾向にあり、 年配者、病人等の上階への昇降、その他の便宜を図るため、家庭用のエレベータ に対する需要が高まっている。
【0003】 ところで、従来のホームエレベーターにおいては、カゴをワイヤで吊り下げて 、このワイヤをドラムに巻き取ることによりカゴの昇降を行う方式が一般的であ り、この場合、屋上に建屋を設け、ここにワイヤの巻取機や制御盤等の機械室を 設けるのであるが、家屋に機械室のための建屋を設けるには、それ相応のスペー スを必要とする。
【0004】 また、従来のホームエレベーターの構造においては、カゴの扉の開閉用モータ に給電を行うための電源コードやカゴを各階の停止位置で停止させるためのリミ ットスイッチ等の配電線等をカゴの上部に吊り下げることが行われており、この ための施工に手間をとり、また故障の原因となったり、メンテナンスが非常に面 倒であったりするという問題点があった。
【0005】 さらに、従来のエレベーター用のカゴは、方形をしており、開口部の両端に開 いた扉を収容するためのスペースが必要とされるため、かごの容積に対して開口 部の間口が狭くなるという欠点があった。
【0006】
上記のように、従来の方式のエレベーターを家屋に設置する場合、建築物の支 持強度、規模、メンテナンス等の面で種々の不都合が生じていたのである。
【0007】 本考案は、このような事情に鑑みて成されたもので、ホームエレベータの構造 において、扉の開閉用モータに給電を行う電源コードや、カゴを各階の所定の停 止位置で停止させるための制御用配電線等を不要にし、省スペースであり、安全 かつ安価に施工できるホームエレベータを提供することを目的とする。
【0008】
上記の目的を達成するために、本考案のホームエレベーターは、エレベーター の昇降スペースの底部に設置されたモータによって回転するドラムに巻き取られ るワイヤを前記昇降スペースの天上部に取り付けたプーリに掛けて該ワイヤの端 部をエレベーターのカゴの上部に結合し、前記カゴは円筒形に形成され、このカ ゴの側面に設けられた開口の外周に沿って二枚の円弧形の扉の上端と下端を前記 カゴの天板と底板の夫々の中央に支点を有するアームに連結して回動自在に支持 すると共に、該アームを前記カゴの上部に設置した開閉用モータによって駆動す ることにより、前記扉を前記カゴの外周に沿って円弧方向に開閉し、前記カゴの 外側に集電器を設ける一方、前記昇降スペースの上下方向に設けられたトロリー に前記集電器を接触させ、前記カゴの各停止階にて前記トロリーと前記集電器を 介して前記扉の開閉用モータに給電するようにしてある。
【0009】 また、前記カゴは二枚の湾曲板を互いに結合してその上端と下端に設けた天板 と底板とを通しボルトで締結した円筒形に形成されて成るのが好ましい。
【0010】 また、前記エレベーターの昇降スペースの天上部と底部に固設したプーリに掛 けたワイヤの両端を前記カゴに固設して、前記プーリの回転をロータリーエンコ ーダで感知することにより、前記カゴの各階における停止位置を制御するように してもよい。
【0011】 また、前記カゴ内の照明及びインターホン等の設備器具は前記カゴに設けたバ ッテリーによって電力供給し、前記カゴの所定の停止階を指定階として、この指 定階に前記カゴが停止している間に前記バッテリーに充電を行うようにしてもよ い。
【0012】 また、前記エレベーターの昇降スペースの各階の部屋側の扉は前記カゴの扉の 開閉に機械的に連動して開閉するようにしてもよい。
【0013】
以下、本考案の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0014】 図1はホームエレベータの正面図である。図2はホームエレベータの側面図で ある。図3はカゴの上部及び下部を示す正面図である。図4は図1の上部及び下 部を拡大した図である。図5は図2の上部及び下部を拡大した図である。図6は トロリーの設置状況を示す正面図である。図7はトロリーの設置状況を示す側面 図である。図8はロータリーエンコーダの設置状況を示す正面図である。図9は ロータリーエンコーダの設置状況を示す側面図である。図10は内扉の開閉駆動 機構を示す部分断面正面図である。図11は内扉の開閉駆動機構を示す部分断面 側面図である。図12はカゴの天上部に設けた内扉の開閉駆動機構を示す上面図 である。図13はカゴの底部に設けた内扉の開閉機構を示す底面図である。図1 4はカゴの横断面図であって、折畳み椅子の設置状況を示す。図15は外扉のロ ック装置を示す図2の部分拡大図である。図16は内扉及び外扉の連動機構及び 外扉のロック装置を示す上面図である。図17は円筒形カゴの作成方法を示す概 略図である。
【0015】 本実施例のホームエレベータは、ワイヤ式のホームエレベーターであり、図1 または図2に示すように、建築物のエレベーターの昇降スペースの底部に設置さ れた昇降用モータ2を介して、その回転軸の両端にドラム3、3を固設し、夫々 のドラム3、3に一端を固定したワイヤ4、4をエレベータの昇降スペースの天 井部に取り付けたプーリ(不図示)に掛けて、該ワイヤ4の端部をエレベータの カゴ5の上端に固定してある。
【0016】 即ち、図4に示すように、エレベーターの昇降スペースの四方には天上部と底 部との間にアングル状のガイドレール6、6…が固設され、図5、図12、図1 3に示すように、カゴ5の上下部の両側に固定されたアングル材に7aに回動自 在に設けられた隙間を有する一対のガイド車輪7、7でガイドレール6を挟んだ 構成とすることにより、カゴ5の横振れを防止するようにしてある。
【0017】 カゴ5は、図3に示すように、二枚の湾曲板を互いに結合してその上端と下端 に設けた天板8と底板9とを通しボルト10で締結した円筒形カゴ5を構成して ある。
【0018】 この円筒形カゴ5の作成方法について説明すると、例えば、図17(a) に示す ように、半円周を成す二枚の湾曲板11、11の夫々の両側長手方向に沿ってフ ランジ12を形成し、二枚の湾曲板を互いのフランジ12、12同士で接合して 溶接またはボルト等で結合して成る円筒体を形成する。
【0019】 そして、図17(b) に示すように、この円筒体(湾曲板11、11)の上端と 下端の内周に円形の天板8と円形の底板9とを嵌合して接合すると共に、この円 筒体の天板8と底板9に補強部材18、18を固設して、上下の補強部材18、 18の外端同士を長尺の通しボルト10とナット13で互いに締結する。
【0020】 図1に示すように、このカゴ5の側面には開口14が設けられ、開口14の周 縁は枠部材15によって補強されると共に、この開口14の前方には、後述する 二枚の円弧形扉(内扉30)が図12に示すように開閉可能に設けられている。 また、図1、図2、図14に示すように、カゴ5の内側面に折畳み椅子17を 枢軸17aで取り付けて、必要に応じてこの折畳椅子17を手動で開閉して腰か け、また収納することにより、年配者等の便宜を図るようにしてある。
【0021】 さらに、図3又は図12に示すように、カゴ5の天板8の上面の直径位置には 補強部材18が固設され、この補強部材18に離間して横設した角パイプ19の 底部を回転軸19aで回動自在に取り付け、この角パイプ19の上板に一端をボ ルト締結したワイヤ4を吊設するようにしてある。
【0022】 なお、上記のように、カゴ5を二本のワイヤ4、4で吊設したのは、安全対策 のためであって、その一本が切れてカゴ5が傾いた際、左右に設けられた図4の 落下防止装置20が作用して左右のガイドレール6、6に対してブレーキ作用を 及ぼすようにしてある。
【0023】 この落下防止装置20について述べると、図4または12に示すように、カゴ 5の上部の補強部材18の両端部近傍にアングル材21が固設され、夫々のアン グル材21に回動自在に軸支されたブレーキローラ22の偏心位置に落下防止装 置20の垂下片23を設ける一方、各ブレーキローラ22の内側近傍の補強部材 18上に支持棒24を立設固定し、該支持棒24の上端にアーム25をその中心 の枢軸25aで回動自在に枢設し、アーム25の内側端部には横長の長孔26を 有して、この長孔26を上記の角パイプ19の横設板27に固設した枢支ボルト 28に摺動自在に挿着する。
【0024】 このような構成により、例えば、図4の右方のアーム25において、2本のワ イヤ4、4のうちの一本が切れてカゴ5が傾くと、アーム25を二点鎖線で示し たように、支持棒24の上端の枢軸25aを中心にしてアーム25が傾き、垂下 片23の引き上げ動作によって偏向したブレーキローラ22がガイドレール6の 側面に食い込むように圧接することにより、ブレーキ作用を及ぼしてカゴ5の昇 降移動に対する制動を行うことができる。
【0025】 なお、カゴ5がエレベーターの昇降スペースの最下端まで落下するようなこと があった場合、このエレベーターの昇降スペースの底部に立設したスプリング2 9(図4、図5参照)によってカゴ5の底面を支持し、カゴ5の落下の衝撃をス プリング29のバネ力で緩衝するようにしてある。
【0026】 次に、カゴ5の側面に設けられた二枚の円弧形扉(以下、内扉30と称する) の開閉構造及び動作について説明する。
【0027】 上記のように、カゴ5の側面に設けられた開口14の前方に接近して、二枚の 円弧形の内扉30が設けられている。夫々の内扉30は、カゴ5の底部において は、図13に示すように、カゴ5の底板9の下面の直径位置に固設した交差する 補強部材18、18の中央に二本のT字形アーム31、31の端部を同軸状に枢 支軸34で回動自在に固設し、各T字形アーム31、31の外側両端に形成した 起立片32に長軸ボルト33を介してその両端に内扉30の外端をナット33a で締結することにより、内扉30を下方より支持した構成としてある。
【0028】 これと同様に、図12に示すように、カゴ5の上部においては、カゴ5の天板 8の上面に固設した補強部材18の中央に二本のT字形アーム31、31の端部 を同軸状に枢支軸34で回動自在に固設し、各T字形アーム31、31の外側両 端に形成した起立片32に長軸ボルト33を介してその両端に内扉30の外端を ナット33aで締結することにより、内扉30を上方より保持した構成としてあ る。
【0029】 このような構成によって、二枚の内扉30、30は上下のT字形アーム31、 31…に支持されてカゴ5の開口14の前方付近を円弧方向に開閉動作する。
【0030】 なお、図12に示すように、カゴ5の上部において、T字形アーム31の外側 両端の近傍に設けられたガイド車輪35は、図5に示すように、T字形アーム3 1の外側先端から下方に垂下するように固定した支持片36の下端に回動自在に 設けたもので、T字形アーム31の円弧動作に伴って、このガイド車輪35がカ ゴ5の天板8上を転動することにより、内扉30の開閉動作の案内を行うように してある。
【0031】 また、各階の部屋側の扉(以下、外扉40と称する)の開閉構造は、図15(a ) 又は図15(b) に示すように、部屋側の開口周囲にアングル材で形成した枠材 41を設けておき、外扉40の上端に固定した連結金具42に垂下片43を固設 し、この垂下片43に垂直ガイド車輪44を回動自在に設け、この垂直ガイド車 輪44を上方の枠材41の横片41aに載置して外扉40を吊設し上下方向の案 内を行う。
【0032】 さらに、図15(a) に示すように、上記の外扉40の上端に固設した連結金具 42に一対の水平ガイド車輪45、45を隙間をあけて回動自在に設け、この一 対の水平ガイド車輪45、45によって部屋側の枠材41の上方の起立片41b を挟む一方、図5に示すように、外扉40の下端においても上記同様に連結金具 42を固設して、この連結金具42に隙間をあけて回動自在に設けた一対の水平 ガイド車輪45、45によって部屋側の枠材41の下方の垂下片41cを挟むこ とにより、外扉40の上方及び下方の水平方向に関する案内を行う。
【0033】 このような外扉40は、図16に示すように、内扉30の開閉に機械的に連動 して開閉する。
【0034】 即ち、図16に示すように、内扉30の外側端面に沿って延長片50を有する 金具を固設し、この延長片50の外扉40側に挿通部材51を固設する。一方、 外扉40の外側端面に沿って延長金具52を固設し、この延長金具52に内扉3 0の挿通部材51を挟持するように隙間をあけた挟持金具53を固設する。そし て、外扉40と内扉30が閉じられた状態でカゴ5が昇降移動してカゴ5が停止 位置に至ると、内扉30の挿通部材51が外扉40の挟持金具53内に挿入し水 平方向に拘束された状態で係止され、この状態で上記のように内扉30を開くと 、この内扉30の移動に連動して外扉40が自動的に開閉する。
【0035】 さらに、図5に示すように、外扉40の上方には外扉40の閉状態をロックす るロック装置55が設けられている。このロック装置55は、図16に示すよう に、外扉40の延長金具52に枢支されて回動するロックアーム56を設け、外 扉40が閉じた際にロックアーム56を水平状に回動すると、ロックアーム56 の後端が内扉30の挿入部材51に形成された溝51aに挿入される一方、部屋 側の枠材41に固設された一対の挟持片57、57の隙間に挿着されて外扉40 の閉動作をロック状態にすることができる。
【0036】 次に、上記の内扉30の開閉駆動機構について説明する。図10及び図11に 示すように、カゴ5の天板8の上面に支持台60を介して減速機62を連結した 開閉用モータ61を固設してある。この開閉用モータ61は、ブレーキ機能を有 するもので、減速機62の回転軸63を下方に突出して、この回転軸63に第1 の減速機リンク64の一端のボス64aをキーで固定し、図12に示すように、 第1の減速機リンク64の他端に二個の第2の減速機リンク65の夫々の一端を カムフォロアー66によって回動自在に枢設し、さらに夫々の第2の減速機リン ク65、65の他端を夫々のT字形アーム31、31の一端にベアリング軸67 、67を介して回動自在に枢設する。
【0037】 このような内扉30の開閉駆動機構において、開閉用モータ61の駆動に伴う 図12の左側T字形アーム31の動きを見ると、この左側T字形アーム31、3 1が実線で示す開いた状態から、第1の減速機リンク64がカムフォロアー66 を中心にして反時計周りに回転すると、第2の減速機リンク65が二点鎖線で示 すようにカゴ5の外側に引っ張られ、ベアリング軸67を支点として、左側T字 形アーム31に対して枢支軸34周りに反時計方向に移動して内扉30を閉じる 方向へ円弧移動させる。
【0038】 また、これとは逆方向に開閉用モータ61を駆動すると、第1の減速機リン ク64がカムフォロアー66を中心にして時計周りに回転すると、第2の減速機 リンク65が二点鎖線で示すようにカゴ5の内側に引っ張られ、ベアリング軸6 7を支点として、左側T字形アーム31、31に対して枢支軸34周りに時計方 向に移動して内扉30を開く方向へ円弧移動させる。
【0039】 なお、開閉用モータ61の駆動に伴う右側T字形アーム31(右)の動きは、 上記の左側T字形アーム31(左)の動きと対称的であって、左右の内扉30、 30は開閉用モータ61の駆動によって同時に開閉動作を行うことができる。ま た、カゴ5の下部に設けた夫々のT字形アーム31、31もまた上記の左右の内 扉30、30の動きに連動して円弧状に回動する。
【0040】 また、この開閉用モータ61に対する給電は、図6及び図7に示すように、エ レベーターの昇降スペースのガイドレール6に沿って上下方向に取り付けたトロ リー70にカゴ5の外側に設けた集電器71を接触させることにより行う。この トロリー70は多線式の絶縁トロリーであり、図示のように、例えば1階から3 階までの各階の上端付近に非絶縁部72を設けると共に、カゴ5の上部の外側に 集電器71を固設し、カゴ5が昇降して各階の停止位置に停止したとき、集電器 71が非絶縁部72に接触して内扉30の開閉用モータ61に給電するようにし てある。
【0041】 このような構成により、電源コードを吊して給電を行うようにした従来の給電 方法とは異なり、複雑な配線が不要となり、施工の簡便化、故障の発生防止さら にはメンテナンスの大幅削減に有益となる。
【0042】 また、図7に示すように、カゴ5の上部に充電器74を設置し、例えば一階の 停止位置を指定階として、この指定階にカゴ5が停止したとき、トロリー70か ら充電器74に給電しておき、この充電器74からカゴ5の内部に設けた蛍光灯 75やインターフォン76等の設備器具に常時給電することもできる。
【0043】 さらに、上記のカゴ5の各階における停止位置は、ロータリーエンコーダ80 で感知するようにしてある。このロータリーエンコーダ80は、図8及び図9に 示すように、昇降スペースの底部59に設置され、エレベーターの昇降スペース の天上部58に取り付けた吊設用プーリ81と昇降スペースの底部59に取り付 けたエンコーダ用プーリ82にワイヤ83を掛けて、このワイヤ83の両端をカ ゴ5の上部に固設したワイヤ連結金具84に固定してある。
【0044】 また、図9に示すように、底部59側のエンコーダ用プーリ82にはワイヤ8 3を張設するための小径プーリ85、85がワイヤ83を押圧する位置に設けら れ、さらに、図8に示すように、底部59上には、エンコーダ用プーリ82の回 転軸に連結されたロータリエンコーダ80が設置され、エンコーダ用プーリ82 の回転数を感知するエンコーダ80が設けられ、このエンコーダ89でエンコー ダ用プーリ82の回転数を感知することにより、カゴ5の各階における停止位置 を制御信号を得ることができる。
【0045】 なお、図12に示すように、両側の内扉30、30の夫々の内端にはタッチセ ンサーが設けられ、これに手を触れると、内扉30、30を開扉するという安全 対策が施され、また外扉40、40の夫々の内端にはクッション材が付設されて いる。
【0046】
以上説明したように、本考案のホームエレベーターによれば、カゴを吊り上げ るためのワイヤを巻き取るドラムや、このドラムに巻取り、及び巻き戻し動作を させるモータや、カゴを各階の所定位置に停止するためのロータリーエンコーダ 等を、全てエレベータの昇降スペースの底部に設置することができるため、従来 のように家屋の屋上に機械室のための建屋を設ける必要がなく、省スペース化に 有益であり、カゴの軽量化にも有効である。
【0047】 また、カゴの扉を開閉するためのモータの給電をカゴをトロリー方式により得 るようにしてあり、さらにカゴの各階における停止位置を制御するエンコーダの ためのワイヤを昇降スペースの側部に設けてあり、これらの給電又は制御信号等 の配線をエレベーター上部にぶら下げる必要がないため、故障しにくく、メンテ ナンスの手間が大幅に削減できる。
【0048】 また、円筒形かごによって、かごの作成が容易且つ安価に行われ、軽量であり 、分解組立もまた容易に行うことができ、さらには円弧形扉を閉じる際のドア収 容を円弧形カゴの周囲に沿って行うことができるため、かごの容積に比べてドア の間口を広く形成することができる。
【図1】図1は本考案によるホームエレベータの正面図
である。
である。
【図2】図2は本考案によるホームエレベータの側面図
である。
である。
【図3】図3は本考案によるカゴの上部及び下部を示す
正面図である。
正面図である。
【図4】図4は図1の上部及び下部を拡大した図であ
る。
る。
【図5】図5は図2の上部及び下部を拡大した図であ
る。
る。
【図6】図6は本考案におけるトロリーの設置状況を示
す正面図である。
す正面図である。
【図7】図7は本考案におけるトロリーの設置状況を示
す側面図である。
す側面図である。
【図8】図8は本考案におけるロータリーエンコーダの
設置状況を示す正面図である。
設置状況を示す正面図である。
【図9】図9は本考案におけるロータリーエンコーダの
設置状況を示す側面図である。
設置状況を示す側面図である。
【図10】図10は本考案における内扉の開閉駆動機構
を示す部分断面正面図である。
を示す部分断面正面図である。
【図11】図11は本考案における内扉の開閉駆動機構
を示す部分断面側面図である。
を示す部分断面側面図である。
【図12】図12は本考案におけるカゴの天上部に設け
た内扉の開閉駆動機構を示す上面図である。
た内扉の開閉駆動機構を示す上面図である。
【図13】図13は本考案におけるカゴの底部に設けた
内扉の開閉機構を示す底面図である。
内扉の開閉機構を示す底面図である。
【図14】図14は本考案におけるカゴの横断面図であ
って、折畳み椅子の設置状況を示す。
って、折畳み椅子の設置状況を示す。
【図15】図15は本考案における外扉のロック装置を
示す図2の部分拡大図である。
示す図2の部分拡大図である。
【図16】図16は本考案における内扉及び外扉の連動
機構及び外扉のロック装置を示す上面図である。
機構及び外扉のロック装置を示す上面図である。
【図17】図17は本考案における円筒形カゴの作成方
法を示す概略図である。
法を示す概略図である。
2…昇降用モータ、3…ドラム、4…ワイヤ、5…カ
ゴ、6…ガイドレール、7…ガイド車輪、8…天板、9
…底板、10…通しボルト、11…湾曲板、12…フラ
ンジ、13…ナット、14…開口、15…枠部材、17
…折畳み椅子、18…補強部材、19…角パイプ、20
…落下防止装置、21…アングル材、22…ブレーキロ
ーラ、23…垂下片、24…支持棒、25…アーム、2
6…長孔、27…横設板、28…枢支ボルト、30内
扉、31…T字形アーム、32…起立片、33…長軸ボ
ルト、34…枢支軸、35…ガイド車輪、36…支持
片、40…外扉、41…枠材、41a…横片、41b…
起立片、41c…垂下片、42…連結金具、43…垂下
片、44…垂直ガイド車輪、45…水平ガイド車輪、5
0…延長片、51…挿通部材、52…延長金具、53…
挟持金具、55…ロック装置、56…ロックアーム、5
7…挟持片、60…支持台、61…開閉用モータ、62
…減速機、63…回転軸、64…第1の減速機リンク、
65…第2の減速機リンク、66…カムフォロアー、6
7…ベアリング軸、70…トロリー、71…集電器、7
2…非絶縁部、75…蛍光灯、76…インターフォン、
80…ロータリーエンコーダ、81…吊設用プーリ、8
2…エンコーダ用プーリ、83…ワイヤ、84…ワイヤ
連結金具。
ゴ、6…ガイドレール、7…ガイド車輪、8…天板、9
…底板、10…通しボルト、11…湾曲板、12…フラ
ンジ、13…ナット、14…開口、15…枠部材、17
…折畳み椅子、18…補強部材、19…角パイプ、20
…落下防止装置、21…アングル材、22…ブレーキロ
ーラ、23…垂下片、24…支持棒、25…アーム、2
6…長孔、27…横設板、28…枢支ボルト、30内
扉、31…T字形アーム、32…起立片、33…長軸ボ
ルト、34…枢支軸、35…ガイド車輪、36…支持
片、40…外扉、41…枠材、41a…横片、41b…
起立片、41c…垂下片、42…連結金具、43…垂下
片、44…垂直ガイド車輪、45…水平ガイド車輪、5
0…延長片、51…挿通部材、52…延長金具、53…
挟持金具、55…ロック装置、56…ロックアーム、5
7…挟持片、60…支持台、61…開閉用モータ、62
…減速機、63…回転軸、64…第1の減速機リンク、
65…第2の減速機リンク、66…カムフォロアー、6
7…ベアリング軸、70…トロリー、71…集電器、7
2…非絶縁部、75…蛍光灯、76…インターフォン、
80…ロータリーエンコーダ、81…吊設用プーリ、8
2…エンコーダ用プーリ、83…ワイヤ、84…ワイヤ
連結金具。
Claims (5)
- 【請求項1】エレベーターの昇降スペースの底部に設置
されたモータによって回転するドラムに巻き取られるワ
イヤを前記昇降スペースの天上部に取り付けたプーリに
掛けて該ワイヤの端部をエレベーターのカゴの上部に結
合し、前記カゴは円筒形に形成され、このカゴの側面に
設けられた開口の外周に沿って二枚の円弧形の扉の上端
と下端を前記カゴの天板と底板の夫々の中央に支点を有
するアームに連結して回動自在に支持すると共に、該ア
ームを前記カゴの上部に設置した開閉用モータによって
駆動することにより、前記扉を前記カゴの外周に沿って
円弧方向に開閉し、前記カゴの外側に集電器を設ける一
方、前記昇降スペースの上下方向に設けられたトロリー
に前記集電器を接触させ、前記カゴの各停止階にて前記
トロリーと前記集電器を介して前記扉の開閉用モータに
給電するようにしたことを特徴とするホームエレベータ
ー。 - 【請求項2】前記カゴは二枚の湾曲板を互いに結合して
その上端と下端に設けた天板と底板とを通しボルトで締
結した円筒形に形成されて成ることを特徴とする請求項
1記載のホームエレベーター。 - 【請求項3】前記エレベーターの昇降スペースの天上部
と底部に固設したプーリに掛けたワイヤの両端を前記カ
ゴに固設して、前記プーリの回転をロータリーエンコー
ダで感知することにより、前記カゴの各階における停止
位置を制御するようにしたことを特徴とする請求項1記
載のホームエレベーター。 - 【請求項4】前記カゴ内の照明及びインターホン等の設
備器具は前記カゴに設けたバッテリーによって電力供給
し、前記カゴの所定の停止階を指定階として、この指定
階に前記カゴが停止している間に前記バッテリーに充電
を行うようにしたことを特徴とする請求項1記載のホー
ムエレベーター。 - 【請求項5】前記エレベーターの昇降スペースの各階の
部屋側の扉は前記カゴの扉の開閉に機械的に連動して開
閉するようにしたことを特徴とする請求項1記載のホー
ムエレベーター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997002707U JP3044808U (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | ホームエレベーター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997002707U JP3044808U (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | ホームエレベーター |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3044808U true JP3044808U (ja) | 1998-01-16 |
Family
ID=43179217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997002707U Expired - Lifetime JP3044808U (ja) | 1997-04-10 | 1997-04-10 | ホームエレベーター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3044808U (ja) |
-
1997
- 1997-04-10 JP JP1997002707U patent/JP3044808U/ja not_active Expired - Lifetime
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