JP3037179U - 透明フィルム外装被覆層を有する容器用紙筒 - Google Patents
透明フィルム外装被覆層を有する容器用紙筒Info
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- JP3037179U JP3037179U JP1996012135U JP1213596U JP3037179U JP 3037179 U JP3037179 U JP 3037179U JP 1996012135 U JP1996012135 U JP 1996012135U JP 1213596 U JP1213596 U JP 1213596U JP 3037179 U JP3037179 U JP 3037179U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 容器用紙筒の胴部外周面を被覆巻着する外装
シートの安定層着と防汚性を向上して明瞭な印刷表示部
を得ること。 【解決手段】 印刷表示部12を設けた方形の透明プラ
スチックフィルム10を外装フィルムSとして、その印
刷表示面を内面として、その巻付け始端縁部14、巻付
け終端縁部15のみにおいて透明ホットメルト接着剤に
より紙筒1の胴部外面の母線方向に接着して巻着する。
シートの安定層着と防汚性を向上して明瞭な印刷表示部
を得ること。 【解決手段】 印刷表示部12を設けた方形の透明プラ
スチックフィルム10を外装フィルムSとして、その印
刷表示面を内面として、その巻付け始端縁部14、巻付
け終端縁部15のみにおいて透明ホットメルト接着剤に
より紙筒1の胴部外面の母線方向に接着して巻着する。
Description
【0001】
本考案は、食品、薬品、巻紙等の容器に用いられる紙筒に関し、特に容器胴部 となる紙筒の外周面に被覆巻着される商品表示等の印刷を施した外装シートとし て透明プラスチックフィルムを用いることにより、印刷表示面の保護とともに補 強した容器用紙筒を得ることを目的とするものである。
【0002】
容器用の紙筒は、通常その外周面を被覆して、商品表示、意匠模様等の印刷表 示を施した外装紙層が設けられる。 上記の外装紙層は、紙筒が複数の帯紙を順次スパイラル巻きして積層接着して 連続製造される場合には、印刷表示部を有する帯状の外装紙の最終スパイラル巻 きにより接着形成され、或いは所定寸法に切断された紙筒の外周面に、印刷表示 部を有する方形外装紙の平巻き接着により形成される。
【0003】 そして、上記の外装紙は、その印刷表示面を保護し防汚性の光沢面とするため クリヤー塗装し、或いは外装紙筒の外面に熱収縮性の透明プラスチックフィルム を外嵌してシュリンク被着することも一般に行われている。
【0004】
前記のスパイラル巻き紙筒の連続製造工程の最終スパイラル巻きにより外装紙 層を形成する手段は能率的な外装紙筒の製造ができるが、巻付け張力、雰囲気の 温度、湿度等の製造条件の変動により印刷表示部のずれを生じ易い欠点があり、 一方、定尺寸法に切断された紙筒に対して、方形の外装紙を平巻きして全面接着 する手段では上記の欠点はないが、往々にして巻付けが不均一になり時として皺 面が生じて印刷表示が歪む問題点があった。
【0005】 又、外装紙の印刷表示部を保護し、光沢面を付与するためにクリヤー塗装する と、外装紙の柔軟性が低下して巻き付けにくくなり且つコスト高となり、透明プ ラスチックチューブによる収縮被覆は、加熱収縮が不均一になり易くしたがって 紙筒外面への密着性が不充分となって往々にして収縮チューブが紙筒面に対して 移動脱落を生ずるなどの問題点があった。
【0006】
本考案は紙筒の胴部の外周面を被覆して平巻固着した外装フィルムが、方形の 透明プラスチックフィルムの巻付け内面側となる片面に印刷表示部を設けたもの であり、該外装フィルムの片面の巻付け始端縁部が胴部の母線方向の外面に、又 巻付け終端縁部が前記の巻付け始端縁部の外面に重ね合わされて、それぞれ細幅 の透明ホットメルト接着剤層により接着固定されていることを特徴とする透明フ ィルム外装被覆層を有する容器用紙筒を要旨とするものである。
【0007】 上記の透明プラスチックフィルムはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエス テル、ナイロンなどの熱可塑性合成樹脂の20〜50μ厚のフィルムを、紙筒の 軸長とほぼ一致した幅と紙筒の外周長より僅かに大なる寸法とした方形フィルム であり、その片面に収容物品の表示その他の意匠を反転した印刷表示部を設けて 外装フィルムとする。
【0008】 紙筒は、複数紙層を積層接着したスパイラル巻き又は平巻きのもので、その最 外巻層の紙を例えばアルミ箔積層紙、着色紙、模様印刷紙などを選択することに よって所望の地色沢地模様表面を有したものとすることができる。
【0009】 本考案の容器用紙筒は、前記した外装フィルムをその印刷表示部を設けた片面 を内面側として紙筒胴部の外周面に平巻き巻着することにより得られるが、その さいに外装フィルムは、その印刷表示部を設けた片面の巻付け始端縁部を、紙筒 胴部の母線方向の外面に、又巻付け終端縁部を前記の巻付け始端縁部の外面に重 ね合わせてそれぞれ細幅の透明ホットメルト接着剤層により接着固定する。
【0010】 前記の透明ホットメルト接着剤層は外装フィルムの印刷表示部を設けた片面の 両側端縁部に予め塗着固化層として形成し、紙筒胴部に巻付けのさいに熱圧着に より接着作用を与えるようにすることが好ましいが、巻付け作業直前に熱融状と して塗着して圧着接着することもできる。 この透明ホットメルト接着剤層は外装フィルムの側端縁に沿って通常3〜15 mmの細幅に形成する。
【0011】 外装フィルムは紙筒胴部の母線方向にその巻付け始端縁部で接着されて巻回さ れるので、全幅にわたって安定密着した非接着部分を保持してその巻付け終端縁 部を巻付け始端縁部外面に接着して、容易に良好な光沢表面の外装被覆層を形成 することができる。
【0012】 なお、外装フィルムの透明プラスチックフィルムとして巻着方向に熱収縮性を 有したものを用いて、前記のようにして胴部外装被覆層を形成した後、加熱収縮 せしめれば、胴部に緊張密着したより安定した外装被覆層を得ることができ。
【0013】 本考案の容器用紙筒は前記のように透明プラスチックフィルムの内面側に印刷 表示部を設けた外装フィルムを、巻付け終始端縁部のみで透明ホットメルト接着 剤層で接着して、胴部外面に固着されるので、その重ね合せ端縁部は殆ど視認し 得ない状態となり印刷表示部は紙筒頭部面から僅かに浮上ったように明瞭に視認 される。
【0014】
本考案の透明フィルム外装被覆層を有する容器用紙筒は、その用途に応じて、 紙筒構成紙質、積層枚数を変更し、又紙筒内面にプラスチック、アルミ箔などの ライニング層を設け、又外装フィルムのプラスチックの種類及びフィルム厚を選 択して容器強度、表面対傷性、防汚性、ガスバリヤー性などを調節する。
【0015】
【実施例】 本考案を実施したシーラント押出容器を図面により説明する。 図1は容器用紙筒の斜視図、図2は製造のさいの紙筒と外装フィルムと相対位 置状態を示す説明的斜視図である。 図において、1は内面にアルミ箔、プラスチックフィルムを順次積層したライ ニング層(図示せず)を有した外径50mmの紙筒である。 Sは紙筒1の胴部外周面を被覆巻着した外装フィルムである。
【0016】 外装フィルムSは幅が紙筒1の軸長と略等しく、長さが162mmの方形をな す厚さ40μのポリプロピレンよりなる透明プラスチックフィルム10の巻付け 内面側となる片面11に、反転した所要の印刷表示部12を設けたものであり、 その片面の両側縁部にはそれぞれに沿って5mm幅のEVA系ホットメルト接着 剤層20を設けて、その一方が巻付け始端縁部14、他方が巻付け終端縁部15 となる。
【0017】 この外装フィルムSを図2に示すように、紙筒1の胴部2の母線方向にその巻 付け始端縁部14を面接し、熱圧着して接着し、次いで胴部2の外周面を周回し て前記の胴部2面に接着した巻付け始端縁部14の外面に、巻付け終端縁部15 面を重合せしめて熱圧着して接着することにより図1に示した外装フィルムSで 被覆した容器用胴部が得られる。
【0018】 この容器用胴部は、その一端開口部を、アルミ箔インナーシールとともにノズ ル付き天蓋を固着封止し、内部にシーランド剤を収容後、他端開口内にプランジ ャーを摺動可能に密嵌することにより、シーラント押出容器とする。
【0019】
本考案の透明フィルム外装被覆層を有する容器用紙筒は、その胴部を被覆する 内面側に印刷表示部を設けた外装フィルムが、紙筒胴部の母線方向に巻付け始端 縁部が接着されて均整な巻着状態が得られ、その巻付け終始縁部のみが透明ホッ トメルト接着剤層により固着されるので、外装フィルムの透明性が阻害されるこ とがなく、印刷表示部が明瞭に視認でき、且つ紙筒胴部の強度、対傷性、ガスバ リアー性、防汚性などを向上することができる。
【図1】実施例における容器用紙筒の斜視図である。
【図2】容器用紙筒の製造のさいの紙筒と外装フィルム
と相対位置状態を示す説明的な斜視図である。
と相対位置状態を示す説明的な斜視図である。
1 紙筒 2 胴部 10 透明プラスチックフィルム 11 片面 12 印刷表示部 14 巻付け始端縁部 15 巻付け終端縁部 20 透明ホットメルト接着剤層 S 外装フィルム
Claims (3)
- 【請求項1】 紙筒(1)の胴部(2)の外周面を被覆
して平巻固着した外装フィルム(S)が、方形の透明プ
ラスチックフィルム(10)の巻付け内面側となる片面
(11)に印刷表示部(12)を設けたものであり、該
外装フィルム(S)の片面(11)の巻付け始端縁部
(14)が胴部(2)の母線方向の外面に、又巻付け終
端縁部(15)が前記の巻付け始端縁部(14)の外面
に重ね合わされて、それぞれ細幅の透明ホットメルト接
着剤層(20)により接着固定されていることを特徴と
する透明フィルム外装被覆層を有する容器用紙筒。 - 【請求項2】 外装フィルム(S)の方形の透明プラス
チックフィルム(10)が巻着方向の熱収縮性を有し
て、該外装フィルム(S)が紙筒(1)の胴部(2)に
巻回接着された後に、加熱収縮により紙筒(1)の胴部
(2)に緊張密着された請求項1記載の透明フィルム外
装被覆層を有する容器用紙筒。 - 【請求項3】 紙筒(1)の胴部(2)の外周面が、金
属箔、着色紙又は模様印刷紙等による地色、地模様表面
を有したものである請求項1または2の何れかに記載の
透明フィルム外装被覆層を有する容器用紙筒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996012135U JP3037179U (ja) | 1996-10-24 | 1996-10-24 | 透明フィルム外装被覆層を有する容器用紙筒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996012135U JP3037179U (ja) | 1996-10-24 | 1996-10-24 | 透明フィルム外装被覆層を有する容器用紙筒 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3037179U true JP3037179U (ja) | 1997-05-06 |
Family
ID=43171910
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996012135U Expired - Lifetime JP3037179U (ja) | 1996-10-24 | 1996-10-24 | 透明フィルム外装被覆層を有する容器用紙筒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3037179U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004106940A (ja) * | 2002-08-29 | 2004-04-08 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 二重容器 |
-
1996
- 1996-10-24 JP JP1996012135U patent/JP3037179U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004106940A (ja) * | 2002-08-29 | 2004-04-08 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 二重容器 |
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