JP3026867U - 自動感知式の自動車ミラー等付着水滴等排除装置 - Google Patents
自動感知式の自動車ミラー等付着水滴等排除装置Info
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Landscapes
- Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 現在の自動車用バックミラーは、雨天時の走
行においてはミラー表面に水滴が付着するため、運転者
にとって視界が悪く危険である。特に、夜間雨天の場合
は、後続車両等のライトの照射によりミラー付着の水滴
が反射する関係から、ミラーがその機能を作用してない
のが現実である。加えて、強雨時の高速道路等の長時間
走行中においての危険性は極めて高い。さらにフロント
ガラスなど他のガラスの場合でも、付着水滴等の影響か
ら危険性は大である。よって、これらに対する安全対策
が求められるところである。 【解決手段】 本案は、ミラー等の表面に付着する水滴
等に起因して生じる車両運転上の危険性を解消するため
に、ミラー等表面に付着する水滴等を自動的に感知し、
その自動感知に基づき高度の排除効率を常に維持する強
圧熱風または高温圧縮エヤを、ミラー等の表面に自動的
に噴射できるようにしたものである。
行においてはミラー表面に水滴が付着するため、運転者
にとって視界が悪く危険である。特に、夜間雨天の場合
は、後続車両等のライトの照射によりミラー付着の水滴
が反射する関係から、ミラーがその機能を作用してない
のが現実である。加えて、強雨時の高速道路等の長時間
走行中においての危険性は極めて高い。さらにフロント
ガラスなど他のガラスの場合でも、付着水滴等の影響か
ら危険性は大である。よって、これらに対する安全対策
が求められるところである。 【解決手段】 本案は、ミラー等の表面に付着する水滴
等に起因して生じる車両運転上の危険性を解消するため
に、ミラー等表面に付着する水滴等を自動的に感知し、
その自動感知に基づき高度の排除効率を常に維持する強
圧熱風または高温圧縮エヤを、ミラー等の表面に自動的
に噴射できるようにしたものである。
Description
【0001】
本考案は、雨等によって自動車バックミラー及びフロントガラス等の各ガラス に付着する水滴等に対しての、自動感知に基づく強制排除に関するもので、詳し くは水滴等付着感知装置と強圧熱風機。さらに、ヒーター管とサーミスタ、及び 電子回路ボックスと切替スイッチボックスに関するものである。
【0002】
従来、自動車バックミラー等の水滴排除に関する技術としては、数多くのもの が出願されている。この点に関し、先行技術調査報告書(昭和55年1月〜平成 7年8月31日公開分)に基づけば、特許分野で1271件、さらに実用新案分 野では4403件である。このうち当該技術分野に属する先行技術は45件で、 その詳細は下記の通りである。 NO.1 P開56−163931 NO.6 P開03−57753 NO.2 P開57−41225 NO.7 P開03−235743 N○.3 P開57−172841 NO.8 P開03−246145 NO.4 P開62−289445 NO.9 P開07−52755 NO.5 P開01−266037 NO.10 U開55−52460 NO.28 U開62−10167 NO.11 U開55−78554 NO.29 U開62−95974 NO.12 U開56−110404 NO.30 U開62−135657 NO.13 U開57−23501 NO.31 U開62−174950 NO.14 U開57−155503 NO.32 U開62−189950 NO.15 U開57−195937 NO.33 U開63−69649 NO.16 U開58−15557 NO.34 U開01−10439 NO.17 U開58−179241 NO.35 U開01−33448 NO.18 U開59−116237 NO.36 U開01−81342 NO.19 U開59−124752 NO.37 U開01−107664 NO.20 U開59−156836 NO.38 U開01−144263 NO.21 U開59−179744 N○.39 U開02−21159 NO.22 U開59−179745 NO.40 U開02−96239 NO.23 U開60−58448 NO.41 U開03−13259 NO.24 U開61−68956 NO.42 U開03−37061 NO.25 U開61−132141 N〇.43 U開03−40273 N〇.26 U開61−189861 NO.44 U開04−5162 NO.27 U開62−6059 NO.45 U開07−22875
【0003】
従来の技術で述べし当該技術分野に属する先行技術45件のうち、NO.3, NO.10,NO.13,NO.17,NO.23,N〇.34,NO.37, NO.42は、何れも走行に伴うバックミラー背面部よりの空気流入によるミラ ー表面への水滴等排除である。しかしながら、自動車のバックミラー及びフロン トガラスなど他のガラスに対して現実面で要求される重要点は、単に付着せし水 滴等を排除できれば良いと言うものではない。その水滴等の排除作用において、 走行中においても運転者に必要以上の負担をかけることなく、自動的に感知し作 動する基本的な要素(以下、基本的要点と称する)を保持することが必要である 。さらに水滴等の排除も、安全運転の観点から付着水滴等を直ちに排除し、且つ 、凍結時等においても直ちに対処が可能な、いわゆる排除効率が高度であること が重要である。したがって、この観点から考察するならば、前記各番号の考案は 何れもバックミラー背面部より空気を流入し、その流入空気によって水滴等を排 除するものである。よって、停車中あるいは低速走行時においては、その効果が 期待できない欠点がある。次に2番目として、NO.11,NO.12,N〇. 27,NO.36,NO.38であるが、之らも帯状等の空気噴出口等による水 滴等排除であり、強雨時を考慮すれば、排除効率いわゆる付着水滴等を直ちに排 除するという観点からその効力は希薄たる欠点が存在する。加えて、基本的要点 が欠如している。第3番目としてNO.45,NO.25であるが、この考案は 走行中にタクト若しくは通風案内孔よりの空気流入による水滴等排除機構である 。したがって、第1番目同様の欠点がある。第4番目はNO.22,NO.15 ,NO.2であるが、これらはミラー面への移動等のワイパー取付け、あるいは ミラー自体の回転による水滴等排除である。しかしながら、現実面においてワイ パー移動等作用によるものは、逆にワイパーそのものがドライバーのミラーに対 する視界を阻害し危険である。また回転作用によるものはミラーそのものが全て の車種において円形ではなく、且つ、ミラーに描写される側面後方映像が回転に より不鮮明となる欠点がある。
【0004】 第5番目としてNO.32,NO.14であるが、両者は車室内の換気用ファ ン等よりの空気導入またはエアダクトによる温風エア導入によるものである。し かしながら、両者の導入圧力は弱い観点から水滴等排除圧力が弱く、且つ、温風 面においてもエンジンそのものが一定の温度に達しなければ、温風エアとして期 待できない欠点がある。次に第6番目としてNO.43,NO.7であるが、前 者はミラー表面に撓水性膜を施したものであり、また後者は撥水処埋と併用して 撥水処理水をミラー面に噴霧するものである。前者においては強雨時においてミ ラー表面の撥水性膜がミラーの特質上から洗浄される欠点があり、後者において も同欠点と共に、冷寒時においてミラー表面が凍結または曇る欠点がある。ミラ ーへの視界良好がスピーディーに要求される観点からも適切でない。
【0005】 次に第7番目として、NO 1,NO.4,NO.5,NO.6,NO.19 ,NO.26及び、NO.28,NO.29,NO.30,NO.33,NO. 35,NO.41,NO.18であるが、いずれも圧縮エヤをミラー面に噴射す ることにより、ミラー面付着の水滴等を除去するものである。しかしながら、こ れらの考案には基本的要点が欠如し、且つ、冷寒時におけるミラー表面凍結等の 対策欠如、いわゆる圧縮エヤのみでは素早くミラー表面の凍結等を解除できない 欠点がある。加えてこれらには、バックミラーのみを対象とし、車体の総てに対 する配慮がなされていない欠点がある。
【0006】 第8番目として、NO.20,NO.31,NO.39,NO.44,NO. 21、さらにNO.40であるが、NO.20は基本的要点に欠ける点に加えて 、冷寒時におけるミラー表面凍結等の対策が、何らなされていない欠点がある。 NO.31は基本的要点の欠如に加えて、除去水滴が吸入されることにより、水 滴に混入せし埃などが共に吸入される。その結果、空気圧縮源の空気吸入口付近 が埃などの蓄槓によって故障をきたす欠点がある。またNO.39は基本的要点 の欠如に加え、ノズルによるヒーター熱導入はサイドウィンドウのみである。冷 寒時のミラー表面の凍結・曇りまたは強雨時等を考慮すれば、圧縮エヤの高温化 が要求されるのは、サイドウィンドウよりむしろバックミラーの方である。した がって、この点において適切さを欠き、且つ、ヒーター熱源の具体性がない。さ らにNO.44,NO.21においては、基本的要点の欠如に加えてバックミラ ー及び各ガラスなど運転者にとって必要な車体の総てに対する配慮が欠けている 。圧縮エヤとウオッシャー液等の併用であるが、冷寒時のミラー表面の凍結・曇 り又は強雨時等における対策が不充分である。次にNO.40においても、基本 的要点と全体的視野に対する配慮が欠け、且つ、凍結時の温風噴出の点において も、その温風源は何であるのか何ら具体性がない。
【0007】 第9番目としてNO.8,NO.9,NO.16,NO.24であるが、NO .8は圧縮エヤをワイパーに送っての窓ふき方法である。基本的要点及び車体の 総てに対する配慮に欠け、且つ、冷寒時における凍結・曇り等に対する対策がな い。また、NO.9は車両全体に対する配慮はなされているが、基本的要点が欠 如し、撓水剤によるコーティングは雨中時においては雨水等により速やかに流失 する欠点がある。また、冷寒時におけるミラー等の表面凍結・曇り等に対する対 策が不充分である。次にNO.16であるが、基本的要点及び車体総てに対する 配慮が欠如している。洗浄液噴出・圧縮エヤ噴出・熱線によるミラー表面乾燥で あるが、洗浄液の噴出は強雨時等においては意味がなく、熱線たるデフォッガー は曇り除去が目的である関係から、ミラー表面の付着水滴の除去には即効性がな く、実質面で効力がない。さらにNO.24であるが、加圧熱風は排気管の排気 熱を利用した過熱パイプユニットで過熱するものであるが、その過熱は、過熱パ イプバンドの熱伝導によるものであり、その温度調整も温度調整ボルトの回転に 基づく調整である。ミラー及び各ガラスに付着する水滴等の除去、いわゆる自動 車運転上において最も要求されるのは基本的要点と排除効率の高度化である。こ の点において基本的要点が欠如し、且つ、温度調整においても、そのつど排気管 の所へもぐって調整しなければならない負担がある。この温度については、付着 水滴等を即座的に排除しなければならぬという排除効率の高度化の観点から、圧 縮エヤの圧力に基づく水滴等排除作用を増強、いわゆる高熱により水滴等を素早 く微小化し、あるいは蒸発作用により、圧縮エヤの圧力の負担を軽減して機能を 高めなければならない。したがって、その高熱化された圧縮エヤの温度は、噴出 管の損傷及び人体等への影響から一定以上の温度にならぬことを保持されなけれ ばならず、且つ、排除効率を低下させないために一定以下の温度になることも阻 止されなければならない。この点において噴射される加圧熱風の温度がどの程度 のものか具体性がなく、排除効率の観点から重大な欠点である。さらに付記すれ ば、コンプレッサーを搭載していない乗用車等においては不適切な欠点である。
【0008】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは夜間雨天時等におけるバックミラー等への水滴等付着 による運転上の事故防止のために、前記基本的要点と排除効率高度化の条件を具 備した自動車バックミラー等への付着水滴等排除装置を提供しようとするもので ある。
【0009】
上記目的を達成するために、本考案における自動感知式の自動車ミラー等付着 水滴等排除装置は、非コンプレッサー搭載車の場合は、強圧熱風機とサーミスタ と電子回路ボックス、さらにエンジンキーと切替スイッチボックス。さらに強圧 熱風等噴出体と電導帯を含有するバックミラーとドアーウィンドウ。同じくフロ ントウィンドウとリアウィンドウ。さらには小配送管と配送管、及び導入管と電 源をもってなるものである。また、コンプレッサー搭載車の場合においては、強 圧熱風機に代わってコンプレッサーとヒーター管を使用して、前者のようになる ものである
【0010】 上記強圧熱風等噴出体を含有するバックミラーとドアーウィンドウ、及び、フ ロントウィンドウとリアウィンドウの場合において、前者には電導帯と強圧熱風 等噴出体がそれぞれ設けられている。さらに後者の場合においては、電導帯と強 圧熱風等噴出体が枠自体に設けられている。
【0011】 前者の場合のバックミラーにおける電導帯は、バックミラーへの水滴等付着を 自動的に感知しやすいように細長い帯状で、ミラー押え枠の上側の外周面及び、 ミラー面と平行な正面側枠面に、それぞれ2本ずつ僅かの間隔を保持して、厚さ の半分程度がミラー押え枠内に埋設するようにして接着されている。さらに、そ の電導帯の一方の端は、それぞれ電導コードの線と接続されている。且つ、それ ぞれの2本の電導帯は、上辺部中央より左上辺部・左側辺部・底辺部・右側辺部 ・右上辺部から中央へと逆時計回りで接着され、その端は、接着始めの電導帯端 と接触せぬよう一定の間隔を保持されている。
【0012】 さらに強圧熱風等噴出体はミラー押え枠内に設置され、その上辺部及び左右側 辺部の内部、いわゆる逆U宇型における内部は空洞状となっている。さらに強圧 熱風等噴出体の内側いわゆるミラー側の縁の上辺部においては、強圧熱風等がミ ラー全体に噴射するように、その各所に捧状に小さい穴のあいた突起状管いわゆ る強圧熱風等の噴出口が設けられている。また左右側辺部にも噴出口が設けられ 、その噴出口は付着水滴等の流入を阻止し、且つ、排除しやすいように斜め下方 に向いている。
【0013】 強圧熱風等噴出体の内部空洞穴両端は、強圧熱風等の流失による圧力の低下を 阻止するために適切な所で閉鎖されている。
【0014】 上記上辺部中央の背面部には、強圧熱風等を導入するための穴が設けられ、且 つ、小配送管と接続されている。
【0015】 強圧熱風等を導入するために接続されし小配送管及び電導帯と接続されし電導 コードは、両者を保護するための導入管内を通過している。そして両者を内部に 通している導入管は、ミラーとミラー押え枠本体との間、さらにミラー支柱内穴 を経由して、車体へのバックミラー取付部付近まで配置されている。これより先 の小配送管は配送管に接続され、また電導コードは切替スイッチボックス配線に 接続されている。
【0016】 次に前者ドアーウィンドウの場合についてであるが、ドアーは開閉し、且つ、 そのドアーのガラスたるドアーウィンドウガラスも開閉する。したがって、ドア ーウィンドウの場合においては、ドアーウィンドウの内側に設けられているガラ ス受けを強圧熱風等噴出体とし、電導帯はドアーウィンドウの枠に設けられてい る。
【0017】 ガラス受けたる強圧熱風等噴出体の空洞穴及び強圧熱風等噴出穴は、バックミ ラーの場合と同じである。しかし、強圧熱風等を導入する穴は、ドアーの開閉上 、車体へのドアー取付部付近となり、圧力低下阻止の閉鎖部分は、逆U字反対側 の最端となっている。
【0018】 さらに電導帯はドアー枠の外側面にドアー枠に沿って、逆U字型で前記バック ミラーの場合と同様方法で接着されている。
【0019】 強圧熱風等を導入する穴への強圧熱風等導入及び電導帯への電導コード接続で あるが、車体とドアーの間いわゆるドアー取付部付近に伸縮する蛇腹式の導入管 を配し、その内部を小配送管及び電導コードをドアーの開閉に合わせた余裕をも たせて配置し、ドアー内部で導入管より出た小配送管及び電導コードのうち小配 送管は導入の穴に、また電導コードは電導帯にそれぞれ接続されている。
【0020】 次に後者の枠たる強圧熱風等噴出体に半埋設で接着されし電導帯は、いずれも 水滴等の付着面いわゆる外側面に向かっている。且つ、上辺部中央より左上辺部 ・左側辺部・底辺部・右側辺部・右上辺部へとなっている。また電導コードは、 車体の外壁と内壁の間を通し、上辺部中央で電導帯にそれぞれ接続されている。
【0021】 さらに強圧熱風等噴出体内部の空洞穴であるが、フロントウィンドウ及びリア ウィンドウの場合は、上辺部中央において閉鎖され、さらに左右の側辺部最下部 においても閉鎖されている。そして上辺部中央の閉鎖部分を挾んで、左右の空洞 穴より強圧熱風等の導入用の穴があり、その穴に小配送管が接続されている。い わゆる小配送管を経た強圧熱風等が、上辺部中央より左右に、左右側辺部下部ま で流入するようになっている。
【0022】 次に強圧熱風機についてであるが、本体は横状に連結された3個(それ以上で も可)の単体をもって本体となり、その本体先端部は空気導入用のラッパ管と接 続するため少し太めにされ、鍔部分には金属が設けられている。また本体後部は 発生した熱風をさらに高圧化するため配送管と同じ太さまで縮小され、その先が 接続のため鍔状となり、配送管の鍔部分と強圧熱風漏れ防止のためのパッキンを 間に挟んでネジで接続されている。さらに、ラッパ管は空気導入のため最先端が 最も広くなり、本体と同じ太さになった接合部分は、本体の先端部接続部分の広 がり部分と同じ太さになり、且つ、接続部分は差込式のため広がり部分の内径に 合わせて少し細くなり、その先端部分には磁石が接着されている。さらに本体下 部には、車体取付用の固定足が前後に2ケ所設けられている。
【0023】 強圧熱風機本体の内部構造であるが、ラッパ管との接続側から、まず最初にフ ィルターが、内部で鍔状となった2ケ所の部分の間に挟むようにして固定されて いる。2番目に回転ファン及びモーターが適切な間隔をおいたモーター支え枠に よって固定されている。3番目に金網が適切な間隔をおいてフィルターと同方法 で固定され、且つ、同じものが本体縮小部分付近にフィルターと同方法で固定さ れている。そして、金網と金網との間に螺旋状のニクロム線が張りめぐらされ、 その両端がそれぞれの金網に接続されている。
【0024】 次に切替スイッチボックスについてであるが、スイッチ数は5個で何れも2回 押しとなっている。バックミラー・ドアーウィンドウ・フロントウィンドウ・リ アウィンドウの順でそれぞれの配線2本のうちの1本が、配線用の穴を通してス イッチ5個のうち左2番目より5番目までそれぞれ前述の順で接続されている。 さらにバックミラー等のもう一方の配線が、もう一方の配線用の穴を通し同方法 で対応するそれぞれのスイッチに接続されている。また左側スイッチは、バック ミラー等すべてに対応する電流開閉スイッチである。
【0025】 ヒーター管はコンプレッサー(エア圧縮機やエヤタンク等を総称する)搭載車 に使用するもので、内部構造は強圧熱風機を多少変更したものである。強圧熱風 機のラッパ管接続部分に相当する部分が縮小されて、コンプレッサーよりの高圧 エヤ配送管に接続されるようになり、もう一方の端は強圧熱風機と同様になって いる。さらに内部構造は両端に金網が設けられ、その間に配置された螺旋状のニ クロム線の端が、それぞれの金網に接続されている。
【0026】
考案の実施の形態について図面(ドアーウィンドウ・切替スイッチボックス・ 電子回路ボックス・ヒーター管は図示省略)を参照して説明する。 図1は水滴等1自動感知の一部短縮原理図で、電流を通過させない材質たとえ ばゴム又はプラスチック等の非電導品3に、細長い帯状の電導材質たとえば銅テ ープ又は電導テープを2本、間を少しあけて、且つ、その厚さの半分程度が非電 導品3に埋設するようにして接着・平行に並べる。そして、その2本の電導帯2 の一方の端に、平行コード等の電導コード4の線をそれぞれ接続する。
【0027】 図3及び図4は、強圧熱風機5の図面である。外観的には第4図で示すように 、ラッパ管11と強圧熱風機本体12と固定足17よりなっている。ラッパ管1 1は空気導入の関係から先端が外側に広がり、その反対側は強圧熱風機本体12 の接続部外径に合わせて鍔状となり、強圧熱風機本体12に差込式で接続するよ うになっている。さらに、その接続を容易にするために、接続部先端には磁石1 8が接着されている。強圧熱風機本体12の接続部はラッパ管11接続部に対応 するため鍔状となり、いわゆるラッパ管11の差込を受けて合致接続するように なっている。また、その内側接続部分はラッパ管11との接続を容易にする関係 上、ラッパ管11の磁石18に対応して金属19が接着されている。
【0028】 強圧熱風機本体12は、その内部で発生する熱風の関係上、材質は耐熱性の硬 質のものを使用する。内部構造はラッパ管11接続側から最初にフィルター14 を挾み固定するために少し間隔をおいた2つの突出部分があり、その部分によっ てフィルター14が固定されている。次に回転ファン13をつけたモーター9が 、モーター支え枠10によって固定されている。そのモーター支え枠10は、流 入空気の通過を阻止しないよう上下左右の4ケ所のみに設置されている。さらに 、少し間隔をおいて、前述フィルター14と同様な突出部分があり、その突出部 分によって金網16が固定されている。さらに、もう1つの金網16が一定間隔 をおいた強圧熱風機本体12の縮小部分付近に前述金網16と同方法で固定され ている。そして前述金網16とこの金網16の間に螺旋状のニクロム線15が張 りめぐらされ、その両端がそれぞれの金網16に接続されている。さらにその先 の強圧熱風機本体12は、発生した熱風をさらに高圧化するため縮小されて、強 圧熱風配送用の配送管8と同じ太さになり、且つ、その先端が配送管8の接続用 鍔と同じ太さとなり、強圧熱風漏れ防止用のパッキン20を間に挾んで接続して ある。
【0029】 次に図5及び図6のバックミラーAについて述べる。ミラー押え枠21の上側 外周面及びミラー28面と平行な正面側枠面に図1で述べし方法で2本の電導帯 2がそれぞれ接着されている。その接着は、上辺部中央より左上辺部・左側辺部 ・底辺部・右側辺部・右上辺部、さらに上辺部中央へと最初の電導帯2端と接触 せぬよう少し間隔をおいて接着されている。ミラー押え枠21内には耐熱性で、 且つ、硬質性のゴムの強圧熱風等噴出体22が設置されており、その上辺部及び 左右側辺部の内部、いわゆる逆U字型における内部は空洞状となっている。さら に強圧熱風等噴出体22の内側いわゆるミラー28側の縁の上辺部においては、 強圧熱風等がミラー28全体に噴射するように、その各所に強圧熱風等の噴出口 が設けられている。また左右側辺部にも噴出口が設けられ、その噴出口は付着し た水滴等1の流入を阻止し、且つ、排除しやすいように斜め下方に向いている。
【0030】 さらに強圧熱風等噴出体22の内部空洞穴両端は、強圧熱風等の流失による圧 力の低下及び温度低下を阻止するために適切な所で閉鎖され、上辺部中央の背面 部には強圧熱風等を導入するための穴が設けられ強圧熱風等導入用の小配送管3 2と接続されている。また電導コード4を通すための穴がもう1つ設けられ、ミ ラー押え枠21の上側外周面及びミラー28面と平行な正面側枠面に接着されし 2本の電導帯2に対して、その穴を通した電導コード4の線はそれぞれ2つに分 離(計4本)され、その一方の線のうちの1つが上側外周面の左側電導帯2、さ らにもう1つが正面側枠面の下側電導帯2に接続されている。また、もう一方の 電導コード4の線のうちの1つは上側外周面の右側電導帯2、さらにもう1つは 正面側枠面の上側電導帯2に、それぞれ混線しないようにして接続されている。 そして、この小配送管32と電導コード4は、両者を保護するための導入管24 内を通過している。そして両者を内部に通しているゴム材等の材質による導入管 24は、ミラー28とミラー押え枠本体27との間、さらにミラー支柱内穴29 を経由して、ボデー23へのバックミラーA取付部付近まで配置されている。こ れより先の小配送管32は配送管8に接続され、また電導コード4は切替スイッ チボックス35配線に接続されている。
【0031】 次に、ドアーウィンドウB(図示省略)の場合は、ドアーは開閉し、また、そ のドアーのガラス25たるドアーウィンドウガラスも開閉する。したがってドア ーウィンドウBの場合は、ドアーウィンドウBの内側に設けられているガラス受 けを強圧熱風等噴出体22とし、電導帯2はドアーウィンドウ枠に設ける。強圧 熱風等噴出体22の空洞穴及び強圧熱風等噴出穴は、バックミラーAの場合と同 じであるが、強圧熱風等を導入する穴はドアーの開閉上の関係からボデー23へ のドアー取付部付近となり、圧力及び温度低下阻止のための閉鎖部分は、逆U字 反対側の最端となっている。さらに電導帯2は、ドアーウィンドウ枠の外側面に ドアーウィンドウ枠に沿って、逆U字型で前記バックミラーAの場合と同じ方法 で接着されている。また強圧熱風等を導入する穴への小配送管32接続及び電導 帯2への電導コード4接続は、ボデー23とドアーの間いわゆるドアー取付部付 近に伸縮する蛇腹式の導入管24を配し、その内部を小配送管32及び電導コー ド4をドアーの開閉に合わせた余裕をもたせて配置し、ドアー内部で導入管24 より出た小配送管32及び電導コード4のうち小配送管32は導入の穴に、また 電導コード4は電導帯2にそれぞれ接続されている。
【0032】 次に図7及び図8に関してであるが、フロントウィンドウC及びリアウィンド ウDの場合は、ボデー23にガラス押えの枠が取付けてある。したがって、ガラ ス押えたる枠を強圧熱風等噴出体22とし、且つ、その枠に付着水滴等自動感知 のための電導帯2を設けている。電導帯2は図1の方法で強圧熱風等噴出体22 であるガラス押えの枠の水滴等1の付着面いわゆる外側面に接着してある。その 接着方向は上辺部中央より左上辺部・左側辺部・底辺部・右側辺部・上辺部中央 へと、接着始めの電導帯2の傍まで少しの間隔を残して接着されている。さらに 電導コード4は、車体たるボデー23の外壁と内壁の間を通し上辺部中央で電導 帯2の一方の端にそれぞれ内側より接続されている。また強圧熱風等噴出体22 の材質は強圧熱風等の関係から耐熱性の硬質のゴム等を使用し、その内部空洞穴 は上辺部中央において閉鎖され、且つ、左右側辺部の最下部においても閉鎖され ている。そして上辺部中央の閉鎖部分を挾んで、左右の空洞穴の背面部に強圧熱 風等の導入用の穴があり、その穴に小配送管32がそれぞれ接続されている。い わゆる小配送管32は1本から2本に分岐し、それらを経由した強圧熱風等は、 上辺部中央より左右に、さらに左右側辺部下部まで流入するようになっている。
【0033】 次に電子回路ボックス6(図示省略)と電子部品たるサーミスタ30、及び切 替スイッチボックス35(図示省略)について述べる。電子回路ボックス6とは 、前述せしように種々の電子部品で構成された回路を収めしボックスのことで、 付着した水滴等1を自動的に感知し、強圧熱風機5またはコンプレッサー7及び ヒーター管31より発生する強圧熱風又は高温圧縮エヤをミラー等表面に自動的 に噴射させ、さらに、その圧力と温度を切替スイッチボックス35のスイッチ及 びサーミスタ30との連係により、調整する電気的作用をなすものである。配線 は、エンジンスイッチ33・サーミスタ30及びバッテリー電源34の3つにそ れぞれ接続してある。またサーミスタ30は、周知のように温度変化によって内 部電気抵抗が激しく変動する熱抵抗素子いわゆるサーマル・レジスタのことで、 強圧熱風機5の場合は接続されし配送管8の、すぐ近くの配送管8内部に設置し てある。また、コンプレッサー7及びヒーター管31の場合は、ヒーター管31 よりバックミラーA等へ向かう配送管8の、すぐ近くの配送管8内部に設置して ある。設置されしサーミスタ30からの配線は、配送管8より外部へ通過し、電 子回路ボックス6からの配線に接続してある。切替スイッチボックス35は、5 個のスイッチボタンが設けてあり、1番左側スイッチはバックミラーA等すべて に対応する2回押しの電流開閉スイッチとなっている。2番目から5番目までの スイッチは、バックミラーA・ドアーウィンドウB・フロントウィンドウC・リ アウィンドウDの順に対応するスイッチで2回押しとなっている。配線はそれぞ れのスイッチに対応して接続され、さらに切替スイッチボックス35の反対側の 配線は、エンジンスイッチ33に接続してある。
【0034】 次にヒーター管31(図示省略)について述べる。ヒーター管31は強圧熱風 機5を使用しない自動車いわゆるコンプレッサー7搭載車の場合に使用するもの で、構造的には強圧熱風機5を変更したものである。外観的には強圧熱風機5の ラッパ管11接続部分に相当する部分が縮小されて、コンプレッサー7よりの高 圧エヤの配送管8に接続されるようになり、もう一方の端は強圧熱風機5と同じ ようになっている。内部構造は、強圧熱風機5の場合と同方法で両端に金網16 が設けられ、その間に配置された螺旋状のニクロム線15の端が、それぞれの金 網16に接続されている。そして、このヒーター管31の接続位置は、コンプレ ッサー7とサーミスタ30を内部に設置した配送管8地点との間の、配送管8に 接続されている。
【0035】 図2は、接続全体図である。最初にエンジン部分に強圧熱風機5が設置され、 それに配送管8が接続されている。その配送管8のすぐ近く、いわゆるエンジン 部分にさらに電子回路ボックス6が設置され、配送管8内に設置されしサーミス タ30(図示省略)はこの間にある。さらに之を通過せし配送管8は下部いわゆ る床下へと配管され、左右のバックミラーA・ドアーウィンドウB・フロントウ ィンドウCに接続された小配送管32(図示省略)に接続のため分岐されている 。分岐された配送管8は、これらバックミラーA等より配置されている小配送管 32に接続され、分岐してない配送管8はそのままりアウィンドウDの床下部分 まで延長され、リアウィンドウDに接続された小配送管32(図示省略)に接続 されている。次に強圧熱風機5を使用しない自動車いわゆるコンプレッサー7搭 載の大型バス・トラックなどの場合は、強圧熱風機5に代わってヒーター管31 (図示省略)を使用する。接続位置等は前述のとおりである。
【0036】
次に、本考案の実施例を図面を参照しながら説明する。 最初に図1であるが、これは付着する水滴等1の自動感知の一部短縮原理図で 、バックミラーA等に付着する水滴等1を自動的に感知する際の原点となる図で ある。電流を通過させる電導帯2は、電流を通過させない非電導品3に、僅かの 間隔をおいて平行にそれぞれ半分程度が埋設するようにして接着され、且つ、そ れぞれの一方の端には電導コード4の線が接続され、他方の端はそれぞれ何も接 続されてない。この電導コード4には、エンジンスイッチ33を入れることによ りバッテリー電源34及び電子回路ボックス6を経由して人体にはまったく影響 のない微弱な電流が流れてくる。流れてきた微弱電流は電導帯2と電導コード4 の接続部分を通過してそれぞれの電導帯2に流れる。電導帯2は僅かの間隔をお いて平行に非電導品3に接着しているため、この状態では一方の電導帯2に流れ し微弱電流は、もう一方の電導帯2に流れることはない。しかしながら、この状 態で電導帯2ともう一方の電導帯2との間に水滴である雨または水分を有する雪 等いわゆる水滴等1が付着した場合、電導帯2に流れている微弱電流はこの水滴 等1の中を通過して、もう一方の電導帯2に流れる。この流れた微弱電流の作用 を、電子回路ボックス6内部が察知いわゆる電導帯2に付着した水滴等1を自動 的に感知する。本案バックミラーA等の各電導帯2接着は、この原理を応用して の水滴等1付着の自動感知のためのものである。
【0037】 次に、図3及び図4の強圧熱風機5について述べる。強圧熱風機5は、前述水 滴等1の付着を自動的に感知した電子回路ボックス6内より接続した配線を通じ て自動的に電流が流れ、内部に設置してあるモーター9が回転し、それに伴って 回転ファン13が回転する。その回転作用により外側に大きく開いたラッパ管1 1より空気が吸入される。吸入されし空気は、ラッパ管11とモーター9及び回 転ファン13との間に設置されしフィルター14を通過して内部に吸入されるた め、塵・埃等が除去され良い空気となって内部に吸入される。内部に吸入された 空気は、さらにモーター支え枠10と同じくモーター支え枠10との間を通過し 、さらに金網16・ニクロム線15・金網16を経由して配送管8へと流れるの であるが、この途中に設置してあるニクロム線15に、モーター9の回転と同時 に電子回路ボックス6内より配線を通じて電流が流れ、ニクロム線15が発熱す るようにしてある。したがって、これらを通過した時点で吸入されし空気は高温 の空気すなわち熱風となっている。この熱風は強圧熱風機本体12が配送管8接 続部分の手前で配送管8に合わせて縮小されているため、配送管8内に流入する 熱風は縮小の関係から圧力の強い熱風いわゆる準強圧熱風に変化する。強圧熱風 機5は、この構造の単体が3個連携して組成され一体となっているため、配送管 8内に流入する準強圧熱風は合成されて流入する。すなわち、準強圧熱風は強圧 熱風に変化する。ラッパ管11はフィルター14の清掃を容易にするため、強圧 熱風機本体12に差込式となっており、その接続を容易にするため接続部分の内 径側に磁石18が接着してある。また、この磁石18に対応して強圧熱風機本体 12側に金属19が接着してある。強圧熱風機5はエンジン部分の適切な所に取 付ける関係から、強圧熱風機本体12の適切な個所に取付用の固定足17が取付 けてある。またパッキン20は、強圧熱風漏れを防止するためのものである。
【0038】 図5より図8迄について述べる。図5はバックミラーAを側面より見た場合の 一部短縮断面図で、図6は、強圧熱風等噴出体22の内部空洞穴を表示しない場 合の、バックミラーA一部欠截正面図である。図1での非電導品3に相当するミ ラー押え枠21に接着された2本の電導帯2問に付着した水滴等1によって、電 導帯2からもう一方の電導帯2に流れた微弱電流は、電導コード4から電子回路 ボックス6内へと流れていく。よって、電導帯2への水滴等1付着を微弱電流に よって感知した電子凹路ボックス6内は、感知と同時に強圧熱風機5へ配線を通 じて作動開始電流を流す。したがって、電導帯2間に水滴等1が付着すると殆ど 同時に強圧熱風機5が作動を開始する。作動開始によって発生した強圧熱風は、 配送管8を通過し、ミラー支柱内穴29を導入管24によって保護された小配送 管32、さらに強圧熱風等噴出体22を通過して噴出口よりミラー28表面全体 に喰射する。この強圧熱風の圧力は、配送管8から内径の小さくなった小配送管 32への通過時点で圧力が増加し、さらに、その圧力が低下しないようにミラー 28表面への噴出口も、小さくなっている。さらには、この強圧熱風の温度は、 ミラー28表面に付着した水滴等1を微小化もしくは蒸発化するのを容易にする ことによって、強圧熱風の圧力による水滴等1排除能力を一定に保持するために 、配送管8内に設置されしサーミスタ30と電子回路ボックス6との連携作用に より一定枠内の温度を保持されている。すなわち、強圧熱風機5のラッパ管11 よりの吸入空気の温度が夏と冬では異なることから、それに応じて噴出口より噴 出する強圧熱風温度が異ならないように、いわゆる夏冬の吸入空気温度に関係な く、一定枠内の温度の強圧熱風を噴射できるようになっている。これは夏におい ては外気温度が高く、冬においては低い。したがって、人体への強圧熱風温度の 感じかたも、夏においては超高温的に感じ、また冬においては低温的に感じる。 これは人体への感じかたのみではなく、外気等の接触によるミラー28表面の温 度の場合も同じである。したがって、この点を考慮いわゆる標準的強圧熱風温度 に合致するように、夏期においては多少熱風温度を下げ、冬期においては逆に熱 風温度が多少あがるように設定してある。よって、強圧熱風の温度は、夏冬に関 係なく一定の条件を満たす内容の温度となっている。すなわち高度の排除効率を 、常に維持するようになっている。また、この排除効率の維持は、ドアーウィン ドウB・フロントウィンドウC・リアウィンドウDの場合も同じである。さらに 、強圧熱風機5に代わってコンプレッサー7及びヒーター管31を使用した場合 においても同じである。図7及び図8であるが、図7はフロントウィンドウC及 びリアウィンドウDの場合の上辺部側面断面図である。枠自体が強圧熱風等噴出 体22となっている関係上、ボデー23と強圧熱風等噴出体22とガラス25が 一体となり固定している。よって、左側が車内となり右側が外となる。したがっ て、前述せしように強圧熱風等噴出体22が枠となっている関係上、外側枠面に 接着してある電導帯2間に水滴等1が付着することによって、導入された強圧熱 風が噴出口よりガラス25表面に噴出する。図8はフロントウィンドウC及びリ アウィンドウDを、外より見た場合の左側辺部の一部欠截正面図である。したが って、左側がボデー23となり右側がガラス25となる。この場合も前記と同一 であるので、電導帯2への水滴等1付着感知によって、導入された強圧熱風が噴 出口より右側ガラス25面へと噴出する。この場合の電導帯2は、左より1番目 と3番目が同極で、2番目と4番目が同極となっている。したがって、2番目と 3番目に渡って水滴等1が付着しても問題はない。さらに何らかの理由で全面い わゆる1番目より4番目まで水滴等1が付着しても、電子回路ボックス6内で危 険防止の安全策が施してあるので問題はない。
【0039】 図9は、本考案の作動系統図である。エンジンスイッチ33を入れることによ り、電子回路ボックス6と切替スイッチボックス35、さらにバックミラーA及 び各ウィンドウの電導帯2へ電流が流れる。この場合において、切替スイッチボ ックス35のスイッチボタン5個は総て2回押しとなっている。1番左側スイッ チは総ての電流開閉スイッチとなっており、バックミラーAその他の総てに強圧 熱風ではなく強圧風のみを送る場合に1回スイッチを押す。したがって、1回押 しはミラー28等表面に付着した埃・塵等を排除する場合にのみ使用する。この 場合、電子回路ボックス6内作用により強圧熱風機5内のニクロム線15発熱作 用を除いた他のものが作動する。次に強圧熱風の噴射いわゆる自動感知の場合は 、さらにスイッチをもう1回押す(計2回)ことにより、接着してある電導帯2 に微弱電流が流れる。したがって、この状態での運転走行中に水滴等1が電導帯 2間に付着することにより、強圧熱風が噴出する。いわゆる水滴等1付着を自動 的に感知し、強圧熱風が噴出する。この場合、強圧熱風噴射作用を示すためスイ ッチボタンが点灯し、且つ、一定時間点灯を維持した後にスイッチボタンが消灯 して最初に戻る。消灯時の運転走行中において降雨の場合は、さらに2回スイッ チを押すことにより、再度一定時間、強圧熱風が噴出する。もちろん走行を停止 し、エンジンスイッチ33を切ればスイッチは最初に戻り強圧熱風の噴出も停止 する。この強圧熱風噴出作用は、水滴等1付着の自動感知の機能上、冷寒時の運 転開始時におけるフロントガラス等の表面凍結の場合においても、電導帯2間が 凍結いわゆる水分が付着している関係上、前記方法をもって表面凍結を直ちに解 除できる大きな利点がある。したがって、表面凍結解除のためにエンジン上昇熱 あるいは熱湯又は水等を使用する必要性は一切ない。この場合の強圧熱風発生は 、電子回路ボックス6内とサーミスタ30と強圧熱風機5の連携作用によるもの である。次にバックミラーA等のうち何れか1つのみを使用する場合であるが、 たとえばバックミラーAのみに強圧風若しくは強圧熱風を噴射させる場合は、前 記と同じように左より2番目のバックミラーAスイッチを1回または2回押す。 1回押しの場合は強圧風がミラー28表面に噴射、2回押しの場合は水滴等1付 着を自動的に感知した場合に強圧熱風が自動的に噴射する。この場合のスイッチ ボタン点灯及び消灯も前記と同じであるので、強圧熱風噴射を続行する場合は、 前記同様に再度スイッチボタンを2回押す。さらに、バックミラーAのみでなく 他のものも同時に作動させる場合、たとえばバックミラーAとドアーウィンドウ Bのガラス25に強圧風または強圧熱風を噴射させる場合は、2番目のバックミ ラーAスイッチに続き左より3番目のドアーウィンドウBスイッチを前記と同じ 方法で押せばよい。1番左側のスイッチボタンを押した状態でこれらのスイッチ ボタンを押したる場合は、電子回路ボックス6内の作用により、1番左側のスイ ッチボタンは自動的に最初の押さない状態に戻る。したがって、この場合ミラー 28表面とドアーウィンドウBのガラス25表面に強圧風または強圧熱風が噴射 される。
【0040】 次に図9において、強圧熱風機5を使用せずヒーター管31を使用する場合い わゆる大型バス・トラック等のコンプレッサー7搭載自動車の場合においては、 強圧熱風機5に代わってヒーター管31を使用する。この場合、ヒーター管31 は前述するように、内部構造は一定間隔をもって設置された2つの金網16の間 に螺旋状のニクロム線15が張りめぐらされたものである。したがって、電導帯 2への水滴等1付着を感知した電子回路ボックス6内の作動開始電流の作用によ り、コンプレッサー7とヒーター管31さらにサーミスタ30が作動する。コン プレッサー7の作動により発生した圧縮エヤは接続されし配送管8内を通過し、 さらにヒーター管31通過時点で高温圧縮エヤに変化する。この高温圧縮エヤは 、ヒーター管31に接続された配送管8のすぐ近くの配送管8内部に設置されて いるサーミスタ30の作用により温度を一定化され、いわゆる高度の排除効率を 維持されて配送管8内を通過し、最後に各噴出口より噴出する。この場合の圧縮 エヤ及び高温圧縮エヤに関する切替スイッチボックス35の、各スイッチボタン の操作方法及び点灯と消灯は前記と同じである。
【0041】
本考案は、前述のとおりであるので、次に記載する効果を奏する。
【0042】 請求項1によるときは、電導帯の設置及び、それに伴う切替スイッチボックス と電子回路ボックス内等の連携作用により、バックミラー等に付着する水滴等を 自動的に感知できる。したがって、付着水滴等の排除作用が自動的である観点か ら、走行中においても運転者に必要以上の負担をかけず、安全運転上において常 に最良の条件となる。
【0043】 請求項2によるときは、強圧熱風機による強圧熱風又はヒーター管とコンプレ ッサーによる高温圧縮エヤの作用いわゆる噴射圧力が、配送管・小配送管・噴出 口等の関係に基づく補助的圧力増加から、極めて高圧である。したがって、付着 水滴等の排除作用が極めて高度である関係から、洗浄液等を使用する必要性がな い。さらに温度の点においても極めて高温である関係から、付着水滴等の微小化 あるいは蒸発化の補助的作用により排除能力を高度に高める。したがって、強度 の降雨時における付着水滴等の排除作用に優れた能力を発揮する。
【0044】 請求項3の場合においては、サーミスタと切替スイッチボックス及び電子回路 ボックス内等の連携作用により、強圧熱風又は高温圧縮エヤの温度が夏冬に関係 なく常に一定化されている。したがって、高度の排除効率を常に維持することが できる。
【0045】 強圧熱風又は高温圧縮エヤの噴射に即効性がある観点から、従来の技術に見ら れるようなエンジン熱等上昇に要する必要な時間、いわゆる経過時間の必要性が 一切ない。したがって、冷寒時の運転開始時におけるミラー等表面の凍結に伴う 視界不良の場合においても、エンジン熱等利用による温風あるいは熱湯・水等を 使用する必要性は一切なく、ミラー等表面の凍結を直ちに解除できる。
【0046】 リアウィンドウによる後方確認の場合においても、即効性がある観点から、熱 線式に比べ後方の安全確認を容易にできる。
【0047】 切替スイッチボックスの各種スイッチボタン操作により、種々の噴射排除作用 が可能である。
【図1】水滴等自動感知の一部短縮原理図である。
【図2】接続全体図である。
【図3】強圧熱風機の側面断面図である。
【図4】強圧熱風機の一部短縮斜視図である。
【図5】バックミラーの一部短縮側面断面図である。
【図6】強圧熱風等噴出体の内部空洞穴を表示しない場
合の、バックミラー一部欠截正面図である。
合の、バックミラー一部欠截正面図である。
【図7】フロントウィンドウ又はリアウィンドウの場合
の、上辺部側面断面図である。
の、上辺部側面断面図である。
【図8】フロントウィンドウ又はリアウィンドウを外よ
り見た場合の、左側辺部の一部欠截正面図である。
り見た場合の、左側辺部の一部欠截正面図である。
【図9】作動系統図である。
A バックミラー B ドアーウィンドウ c フロントウィンドウ D リアウィンドウ 1 水滴等 2 電導帯 3 非電導品 4 電導コード 5 強圧熱風機 6 電子回路ボックス 7 コンプレッサー 8 配送管 9 モーター 10 モーター支え枠 11 ラッパ管 12 強圧熱風機本体 13 回転ファン 14 フィルター 15 ニクロム線 16 金網 17 固定足 18 磁石 19 金属 20 パッキン 21 ミラー押え枠 22 強圧熱風等噴出体 23 ボデー 24 導入管 25 ガラス 26 ミラー支柱 27 ミラー押え枠本体 28 ミラー 29 ミラー支柱内穴 30 サーミスタ 31 ヒーター管 32 小配送管 33 エンジンスイッチ 34 バッテリー電源 35 切替スイッチボックス
Claims (3)
- 【請求項1】 自動車のバックミラー等に付着する水滴
等を自動的に感知し、その水滴等を強圧熱風または高温
圧縮エヤで強制的に排除するため、バックミラーにおい
てはミラー押え枠に、さらにドアーウィンドウにおいて
はガラス支えたる枠にそれぞれ強圧熱風等噴出体を設
け、また、フロントウィンドウ及びリアウィンドウにお
いてはガラス押えたる枠を強圧熱風等噴出体として、ミ
ラー押え枠その他それぞれの枠に付着水滴等自動感知の
ための電導帯を設けることを特徴とした自動車バックミ
ラー等の付着水滴等排除装置。 - 【請求項2】 ミラー等への噴出が強圧熱風である場合
は強圧熱風機を、また高温圧縮エヤいわゆるコンプレッ
サーを搭載した自動車の場合においてはヒーター管を、
それぞれ自動車に設置することを特徴とした請求項1の
付着水滴等排除装置。 - 【請求項3】 ミラー等への水滴等付着を自動的に感知
して、一定枠内による温度の強圧熱風又は高温圧縮エヤ
をミラー等表面に自動的に噴射させるために、種々の電
子部品で構成された回路を収めたボックス、いわゆる電
子回路ボックス及びサーミスタ、さらに切替スイッチボ
ックスを自動車に設置し、高度の排除効率を維持するこ
とを特徴とした請求項1又は請求項2の付着水滴等排除
装置。
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JP1996000911U JP3026867U (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | 自動感知式の自動車ミラー等付着水滴等排除装置 |
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JP1996000911U JP3026867U (ja) | 1996-01-16 | 1996-01-16 | 自動感知式の自動車ミラー等付着水滴等排除装置 |
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- 1996-01-16 JP JP1996000911U patent/JP3026867U/ja not_active Expired - Lifetime
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