JP3026758B2 - 排気消音器の組付け方法 - Google Patents
排気消音器の組付け方法Info
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- JP3026758B2 JP3026758B2 JP8238289A JP23828996A JP3026758B2 JP 3026758 B2 JP3026758 B2 JP 3026758B2 JP 8238289 A JP8238289 A JP 8238289A JP 23828996 A JP23828996 A JP 23828996A JP 3026758 B2 JP3026758 B2 JP 3026758B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両に装備
される排気消音器の組付け方法の改良に関する。
される排気消音器の組付け方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に装備する排気消音器とし
て、外筒部材に二重構造等の複層構造を採用した消音器
が知られており、一重の外筒部材に較べて消音効果に優
れるため、例えば小型化が可能になり、隔壁、連通管、
多孔性板等の内蔵部材を簡略化出来る等の利点を有して
いる。
て、外筒部材に二重構造等の複層構造を採用した消音器
が知られており、一重の外筒部材に較べて消音効果に優
れるため、例えば小型化が可能になり、隔壁、連通管、
多孔性板等の内蔵部材を簡略化出来る等の利点を有して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の外筒
部材が複層構造の消音器の組付け方法は、1枚の板材を
ロール成形等で複数巻きにして外筒部材を成形した後、
内部に内蔵部材を挿入して組み付けるようにしており、
従来の一重構造の外筒部材のように内蔵部材を締め付け
た状態で組み付けることが出来ず、最終的に内蔵部材と
外筒部材をスポット溶接等で固着する必要があり、生産
性が良くなかった。また、外筒部材が1枚の板材で構成
されているため、軽量化、外観デザインの多様化、材料
費の低廉化等に簡易に対応出来ないという問題もあっ
た。
部材が複層構造の消音器の組付け方法は、1枚の板材を
ロール成形等で複数巻きにして外筒部材を成形した後、
内部に内蔵部材を挿入して組み付けるようにしており、
従来の一重構造の外筒部材のように内蔵部材を締め付け
た状態で組み付けることが出来ず、最終的に内蔵部材と
外筒部材をスポット溶接等で固着する必要があり、生産
性が良くなかった。また、外筒部材が1枚の板材で構成
されているため、軽量化、外観デザインの多様化、材料
費の低廉化等に簡易に対応出来ないという問題もあっ
た。
【0004】そこで、複数構造の外筒部材を採用した消
音器の組付け方法において、内蔵部材を締め付けた状態
で組み付けることで内蔵部材と外筒部材の溶接工程を省
略出来、しかも、軽量化、外観デザインの多様化、材料
費の低廉化等に容易に対応出来る技術が望まれていた。
音器の組付け方法において、内蔵部材を締め付けた状態
で組み付けることで内蔵部材と外筒部材の溶接工程を省
略出来、しかも、軽量化、外観デザインの多様化、材料
費の低廉化等に容易に対応出来る技術が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、請求項1において内外材を重ねて同時にロー
ル成形することで得られる複層構造をなす一巻き状の外
筒部材と、複数の部材を予め組付けて構成される内蔵部
材とを用意し、前記一巻き状の外筒部材に前記内蔵部材
を挿入し、次いで、内蔵部材と外筒部材とを溶接等で固
定することなく、外筒部材で内蔵部材を締め付けた状態
で外筒部材の一部を溶接することで外筒部材に内蔵部材
を保持するようにした。
本発明は、請求項1において内外材を重ねて同時にロー
ル成形することで得られる複層構造をなす一巻き状の外
筒部材と、複数の部材を予め組付けて構成される内蔵部
材とを用意し、前記一巻き状の外筒部材に前記内蔵部材
を挿入し、次いで、内蔵部材と外筒部材とを溶接等で固
定することなく、外筒部材で内蔵部材を締め付けた状態
で外筒部材の一部を溶接することで外筒部材に内蔵部材
を保持するようにした。
【0006】外筒部材の成形にあたり、略同形状の複数
の内外材を重ねて同時にロール成形するようにすれば、
従来の一重構造の外筒部材の場合と同様に、内蔵部材を
外筒部材で締め付けた状態で組み付けることが出来、内
蔵部材は外筒部材の内部にリジッドに固定されて、内蔵
部材と外筒部材を接合するための溶接工程等が省略出来
る。そしてこのロール成形は、特に外筒部材を分割せず
に一体筒型にする時に便利な成形である。
の内外材を重ねて同時にロール成形するようにすれば、
従来の一重構造の外筒部材の場合と同様に、内蔵部材を
外筒部材で締め付けた状態で組み付けることが出来、内
蔵部材は外筒部材の内部にリジッドに固定されて、内蔵
部材と外筒部材を接合するための溶接工程等が省略出来
る。そしてこのロール成形は、特に外筒部材を分割せず
に一体筒型にする時に便利な成形である。
【0007】また外筒部材を一対の半体から構成する場
合、請求項2のように、内外材を重ねて同時にプレス成
形することで得られる複層構造をなす半筒状の一対の外
筒部材半体と、複数の部材を予め組付けて構成される内
蔵部材とを用意し、前記一対の外筒部材半体内に前記内
蔵部材を挿入し、次いで、内蔵部材と外筒部材とを溶接
等で固定することなく、外筒部材で内蔵部材を締め付け
た状態で一対の外筒部材半体同士を溶接することで、外
筒部材に内蔵部材を保持するるようにしても良い。
合、請求項2のように、内外材を重ねて同時にプレス成
形することで得られる複層構造をなす半筒状の一対の外
筒部材半体と、複数の部材を予め組付けて構成される内
蔵部材とを用意し、前記一対の外筒部材半体内に前記内
蔵部材を挿入し、次いで、内蔵部材と外筒部材とを溶接
等で固定することなく、外筒部材で内蔵部材を締め付け
た状態で一対の外筒部材半体同士を溶接することで、外
筒部材に内蔵部材を保持するるようにしても良い。
【0008】そしてこの場合は、複数の内外材を重ねて
プレス成形により複層構造の半筒形状の一対の外筒部材
半体を形成し、内蔵部材の周囲を一対の外筒部材半体で
締め付けながら各外筒部材半体の接合部を溶接する。
プレス成形により複層構造の半筒形状の一対の外筒部材
半体を形成し、内蔵部材の周囲を一対の外筒部材半体で
締め付けながら各外筒部材半体の接合部を溶接する。
【0009】また請求項3では、外筒部材の端部に端板
が設けられた排気消音器の組付け方法において、複数の
内外材が重ね合せられた状態でプレスにより同時に一体
化された端板を用意し、この端板が内蔵部材を外筒部材
によって締め付け保持した後、端板を外筒部材の前後端
部に溶接等により接合するようにした。
が設けられた排気消音器の組付け方法において、複数の
内外材が重ね合せられた状態でプレスにより同時に一体
化された端板を用意し、この端板が内蔵部材を外筒部材
によって締め付け保持した後、端板を外筒部材の前後端
部に溶接等により接合するようにした。
【0010】また請求項4では、外筒部材及び/又は端
板の内外材を異質材で構成し、請求項1乃至請求項3の
いずれか1項に記載の排気消音器の組付け方法により外
筒部材に内蔵部材を保持するようにし、また請求項5で
は、外筒部材及び/又は端板の内外材の厚みを異ならせ
て構成し、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載
の排気消音器の組付け方法により外筒部材に内蔵部材を
保持するようにした。このように内外材を異質材にし、
又は厚みを変えることで、例えば軽量化が可能であり、
外観デザインの多様性の要求に容易に対応出来るととも
に、材料費の低廉化も可能となる。
板の内外材を異質材で構成し、請求項1乃至請求項3の
いずれか1項に記載の排気消音器の組付け方法により外
筒部材に内蔵部材を保持するようにし、また請求項5で
は、外筒部材及び/又は端板の内外材の厚みを異ならせ
て構成し、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載
の排気消音器の組付け方法により外筒部材に内蔵部材を
保持するようにした。このように内外材を異質材にし、
又は厚みを変えることで、例えば軽量化が可能であり、
外観デザインの多様性の要求に容易に対応出来るととも
に、材料費の低廉化も可能となる。
【0011】また請求項6では、外筒部材及び/又は端
板の外材をステンレス鋼板又はアルミニウムメッキ鋼板
等の耐熱、耐食材で構成するとともに、内材を圧延鋼鈑
で構成し、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載
の排気消音器の組付け方法により外筒部材に内蔵部材を
保持するようにした。このように外材をステンレス鋼板
又はアルミニウムメッキ鋼板等の耐熱、耐食材で構成す
れば、例えば溶接後の耐食塗装等の後処理を廃止するこ
とが出来、また内材を圧延鋼板とすれば必要な強度を確
保しつつコストダウンを図ることが出来る。
板の外材をステンレス鋼板又はアルミニウムメッキ鋼板
等の耐熱、耐食材で構成するとともに、内材を圧延鋼鈑
で構成し、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載
の排気消音器の組付け方法により外筒部材に内蔵部材を
保持するようにした。このように外材をステンレス鋼板
又はアルミニウムメッキ鋼板等の耐熱、耐食材で構成す
れば、例えば溶接後の耐食塗装等の後処理を廃止するこ
とが出来、また内材を圧延鋼板とすれば必要な強度を確
保しつつコストダウンを図ることが出来る。
【0012】また請求項7では、外筒部材及び/又は端
板の成形時に、内板と外板を係止する係止手段が形成さ
れる構成とし、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に
記載の排気消音器の組付け方法により外筒部材に内蔵部
材を保持するようにした。そしてこのような係止手段を
形成するものを使用することによって、内外材が分離し
にくくなり、組立時の取り扱いが容易となり、生産性の
向上が図れる。
板の成形時に、内板と外板を係止する係止手段が形成さ
れる構成とし、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に
記載の排気消音器の組付け方法により外筒部材に内蔵部
材を保持するようにした。そしてこのような係止手段を
形成するものを使用することによって、内外材が分離し
にくくなり、組立時の取り扱いが容易となり、生産性の
向上が図れる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで図1は排気消音器の
縦断面図、図2は外筒部材をロール成形した場合の一例
を示し、図1の断面方向と直角方向の断面図、図3は外
筒部材を一対の半体から構成した場合の一例を示す図2
と同方向の断面図、図4は係止手段を形成する場合の一
例を示す説明図、図5は端板を複層構造にした一例を示
す部分断面図である。
した図面に基づき説明する。ここで図1は排気消音器の
縦断面図、図2は外筒部材をロール成形した場合の一例
を示し、図1の断面方向と直角方向の断面図、図3は外
筒部材を一対の半体から構成した場合の一例を示す図2
と同方向の断面図、図4は係止手段を形成する場合の一
例を示す説明図、図5は端板を複層構造にした一例を示
す部分断面図である。
【0014】排気消音器1は、図1に示すように、筒状
の外筒部材2と、この外筒部材2の内部に組付けられる
内蔵部材3と、外筒部材2の前後端部に取付けられる端
板4、5を備えており、前方側の端板4には、不図示の
エンジンに連なる排気パイプ6が接続されるとともに、
後方側の端板5には、以下に述べる内蔵部材3の一部と
もなるテイルパイプ7が接続されている。
の外筒部材2と、この外筒部材2の内部に組付けられる
内蔵部材3と、外筒部材2の前後端部に取付けられる端
板4、5を備えており、前方側の端板4には、不図示の
エンジンに連なる排気パイプ6が接続されるとともに、
後方側の端板5には、以下に述べる内蔵部材3の一部と
もなるテイルパイプ7が接続されている。
【0015】そして、前記内蔵部材3は、外筒部材2及
び各端板4、5の裏面側に吸音材8を介装せしめた状態
で取付けられる多孔性板10と、外筒部材2の内部空間
を前後に仕切る複数の隔壁板11、…と、仕切られた区
画室を連通する連通管12と、前記テイルパイプ7等か
らなり、このテイルパイプ7とか連通管12は所定の隔
壁板11、…に取付けられている。
び各端板4、5の裏面側に吸音材8を介装せしめた状態
で取付けられる多孔性板10と、外筒部材2の内部空間
を前後に仕切る複数の隔壁板11、…と、仕切られた区
画室を連通する連通管12と、前記テイルパイプ7等か
らなり、このテイルパイプ7とか連通管12は所定の隔
壁板11、…に取付けられている。
【0016】ここで、排気消音器1は、前記外筒部材2
を内材13と外材14の複層構造にし、且つこの内材1
3と外材14を重ね合わせて同時に一体成形するように
している。そして予め内蔵部材3を組み付けておき、こ
の内蔵部材3を外筒部材2の中に挿入した後、外筒部材
2を締め付けて外筒部材2の端部等を溶接するようにし
ている。
を内材13と外材14の複層構造にし、且つこの内材1
3と外材14を重ね合わせて同時に一体成形するように
している。そして予め内蔵部材3を組み付けておき、こ
の内蔵部材3を外筒部材2の中に挿入した後、外筒部材
2を締め付けて外筒部材2の端部等を溶接するようにし
ている。
【0017】また外筒部材2の内外材13、14を一体
成形する一例は、例えば図2に示すように、外筒部材2
を分割しないで一体筒型方式として構成する場合であれ
ば、ロール成形等が適しており、図3に示すように、半
筒状の一対の半体2a、2bを接合する方式の場合であ
れば、プレス成形等が適している。
成形する一例は、例えば図2に示すように、外筒部材2
を分割しないで一体筒型方式として構成する場合であれ
ば、ロール成形等が適しており、図3に示すように、半
筒状の一対の半体2a、2bを接合する方式の場合であ
れば、プレス成形等が適している。
【0018】すなわち、外筒部材2をロール成形する場
合は、図2に示すように、略同形状の内外材13、14
を重ね合わせて、ローラにより一巻き状に同時に一体成
形し、筒状に丸める。そしてこのように丸めた外筒部材
2の内部に内蔵部材3を挿入し、一体化した外筒部材2
で内蔵部材3を締め付けた状態にし、端部c、c同士を
重ね合わせて、例えばMIG溶接、TIG溶接、レーザ
ー溶接等で溶接すれば、内蔵部材3は外筒部材2内に確
固として組付けられ、別個に内蔵部材3と外筒部材2を
固定する工程が不要である。
合は、図2に示すように、略同形状の内外材13、14
を重ね合わせて、ローラにより一巻き状に同時に一体成
形し、筒状に丸める。そしてこのように丸めた外筒部材
2の内部に内蔵部材3を挿入し、一体化した外筒部材2
で内蔵部材3を締め付けた状態にし、端部c、c同士を
重ね合わせて、例えばMIG溶接、TIG溶接、レーザ
ー溶接等で溶接すれば、内蔵部材3は外筒部材2内に確
固として組付けられ、別個に内蔵部材3と外筒部材2を
固定する工程が不要である。
【0019】また、外筒部材2を一対の半体2a、2b
から構成する場合は、図3に示すように、内外材13、
14を重ね合わせてプレス成形により半筒状に形成す
る。そして半筒の両端部には、外方に向けて張出す張出
部d、dを形成し、内蔵部材3を締め付けた状態で張出
部d、dを相手側の張出部d、dに当接させるととも
に、張出部d、dの当接部を例えばMIG溶接、TIG
溶接、レーザー溶接等によって溶接すれば、前記例と同
様に内蔵部材3は外筒部材2内に確固として組付けら
れ、別個に内蔵部材3と外筒部材2を固定する工程が不
要である。
から構成する場合は、図3に示すように、内外材13、
14を重ね合わせてプレス成形により半筒状に形成す
る。そして半筒の両端部には、外方に向けて張出す張出
部d、dを形成し、内蔵部材3を締め付けた状態で張出
部d、dを相手側の張出部d、dに当接させるととも
に、張出部d、dの当接部を例えばMIG溶接、TIG
溶接、レーザー溶接等によって溶接すれば、前記例と同
様に内蔵部材3は外筒部材2内に確固として組付けら
れ、別個に内蔵部材3と外筒部材2を固定する工程が不
要である。
【0020】ここで、図3に示す本実施形態では、内外
材13、14を分離しにくくするため、張出部d、dに
係止部s、sを形成している。この係止部s、sは、例
えば重なり合った内外材13、14の張出部d、dの一
部に、かしめ等によって凸部状又は凹部状の突起を一体
に形成することで両者が分離しにくくなるようにしてお
り、係止部s、sの形状、数、位置、形成手段等は任意
である。因みに、本案の場合は、例えば図4(A)に示
すように、プレス型15、16の所定部に係止部成形部
15s、16sを設けておき、この係止部成形部15
s、16sによって、外材13と内材14を半筒状にプ
レス成形する際、同時に係止部s、sも形成するように
している。
材13、14を分離しにくくするため、張出部d、dに
係止部s、sを形成している。この係止部s、sは、例
えば重なり合った内外材13、14の張出部d、dの一
部に、かしめ等によって凸部状又は凹部状の突起を一体
に形成することで両者が分離しにくくなるようにしてお
り、係止部s、sの形状、数、位置、形成手段等は任意
である。因みに、本案の場合は、例えば図4(A)に示
すように、プレス型15、16の所定部に係止部成形部
15s、16sを設けておき、この係止部成形部15
s、16sによって、外材13と内材14を半筒状にプ
レス成形する際、同時に係止部s、sも形成するように
している。
【0021】そしてこのように係止部s、sを設けるこ
とで、内外材13、14が分離しにくくなり、外筒部材
2と内蔵部材3を組み付ける際等の取り扱いが容易とな
って生産性の向上に資することが出来る。
とで、内外材13、14が分離しにくくなり、外筒部材
2と内蔵部材3を組み付ける際等の取り扱いが容易とな
って生産性の向上に資することが出来る。
【0022】また、図5に示すように、前記端板4、5
を内外材17、18の複層構造にするようにしても良
い。そしてこの場合は、プレス成形によって内外材1
7、18を同時に一体成形し、必要に応じて任意の箇所
に係止部を設けて分離しにくくする。
を内外材17、18の複層構造にするようにしても良
い。そしてこの場合は、プレス成形によって内外材1
7、18を同時に一体成形し、必要に応じて任意の箇所
に係止部を設けて分離しにくくする。
【0023】ところで、前記外筒部材2と各端板4、5
の内材13、17の材質と、外材14、18の材質を異
ならせると、外観デザインの多様化に容易に対応出来、
しかも軽量化、コストダウン化も容易である。すなわ
ち、例えば比較的厚肉で安価な内材13、17と比較的
薄肉で高価な外材14、18を組合わせて複層構造にす
れば、安価で且つ外観デザイン性を良くすることが出来
る。
の内材13、17の材質と、外材14、18の材質を異
ならせると、外観デザインの多様化に容易に対応出来、
しかも軽量化、コストダウン化も容易である。すなわ
ち、例えば比較的厚肉で安価な内材13、17と比較的
薄肉で高価な外材14、18を組合わせて複層構造にす
れば、安価で且つ外観デザイン性を良くすることが出来
る。
【0024】この際、例えば内材13、17の材質を圧
延鋼板とし、外材14、18の材質をアルミニウムメッ
キ鋼板又はステンレス鋼板等にすると溶接後の塗装等を
省略することが出来る。すなわち、外材14、18をア
ルミニウムメッキ鋼板又はステンレス鋼板等の耐熱、耐
食材にすると、溶接部は不動態の防触作用で保護される
ため、防触塗装等の部分塗装又は全面塗装を施したり、
表面にステンレス鋼板を追加巻きするような余分な工程
を廃止することが出来る。
延鋼板とし、外材14、18の材質をアルミニウムメッ
キ鋼板又はステンレス鋼板等にすると溶接後の塗装等を
省略することが出来る。すなわち、外材14、18をア
ルミニウムメッキ鋼板又はステンレス鋼板等の耐熱、耐
食材にすると、溶接部は不動態の防触作用で保護される
ため、防触塗装等の部分塗装又は全面塗装を施したり、
表面にステンレス鋼板を追加巻きするような余分な工程
を廃止することが出来る。
【0025】また、内材13、17と外材14、18の
厚みを異ならせることで、一層の軽量化、コストダウン
化等を図ることも出来る。すなわち、例えば圧延鋼板か
らなる内材13、17の厚みを1.0tとし、ステンレ
ス鋼板からなる外材14、18の厚みを0.2tにする
等である。
厚みを異ならせることで、一層の軽量化、コストダウン
化等を図ることも出来る。すなわち、例えば圧延鋼板か
らなる内材13、17の厚みを1.0tとし、ステンレ
ス鋼板からなる外材14、18の厚みを0.2tにする
等である。
【0026】そして以上のように外筒部材2等を複層構
造にすることで、消音効果を高め、内蔵部材3等の部品
点数を削減することも可能であるが、内外材13、14
を重ね合わせて同時に一体成形するようにしたため、外
筒部材2によって内蔵部材3を締め付けた状態で組み付
けることが出来、内蔵部材3と外筒部材2を別途溶接等
で固定するような工程を省略することが出来る。この
際、端板4、5も複層構造を採用すれば、一層効果的で
あることは勿論である。
造にすることで、消音効果を高め、内蔵部材3等の部品
点数を削減することも可能であるが、内外材13、14
を重ね合わせて同時に一体成形するようにしたため、外
筒部材2によって内蔵部材3を締め付けた状態で組み付
けることが出来、内蔵部材3と外筒部材2を別途溶接等
で固定するような工程を省略することが出来る。この
際、端板4、5も複層構造を採用すれば、一層効果的で
あることは勿論である。
【0027】尚、以上の実施形態では、外筒部材2又は
端板4、5を内材13、17と外材14、18の二重構
造にする場合を例にとって説明したが、二重以上の複数
構造にしても良いことはいうまでもない。
端板4、5を内材13、17と外材14、18の二重構
造にする場合を例にとって説明したが、二重以上の複数
構造にしても良いことはいうまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明は、請求項1のよう
に、内外材を重ねて同時にロール成形することで得られ
る複層構造をなす一巻き状の外筒部材と、複数の部材を
予め組付けて構成される内蔵部材とを用意し、前記一巻
き状の外筒部材に前記内蔵部材を挿入し、次いで、内蔵
部材と外筒部材とを溶接等で固定することなく、外筒部
材で内蔵部材を締め付けた状態で外筒部材の一部を溶接
することで外筒部材に内蔵部材を保持するようにしたた
め、内蔵部材と外筒部材を接合するための溶接工程等が
省略出来る。そしてこのロール成形は特に外筒部材を分
割せずに一体筒型に成形する時に便利である。
に、内外材を重ねて同時にロール成形することで得られ
る複層構造をなす一巻き状の外筒部材と、複数の部材を
予め組付けて構成される内蔵部材とを用意し、前記一巻
き状の外筒部材に前記内蔵部材を挿入し、次いで、内蔵
部材と外筒部材とを溶接等で固定することなく、外筒部
材で内蔵部材を締め付けた状態で外筒部材の一部を溶接
することで外筒部材に内蔵部材を保持するようにしたた
め、内蔵部材と外筒部材を接合するための溶接工程等が
省略出来る。そしてこのロール成形は特に外筒部材を分
割せずに一体筒型に成形する時に便利である。
【0029】また外筒部材を一対の半体から構成する場
合、請求項2のように内外材を重ねて同時にプレス成形
することで得られる複層構造をなす半筒状の一対の外筒
部材半体と、複数の部材を予め組付けて構成される内蔵
部材とを用意し、前記一対の外筒部材半体内に前記内蔵
部材を挿入し、次いで、内蔵部材と外筒部材とを溶接等
で固定することなく、外筒部材で内蔵部材を締め付けた
状態で一対の外筒部材半体同士を溶接することで、外筒
部材に内蔵部材を保持するするようにしても、内蔵部材
と外筒部材を接合するための溶接工程等が省略出来る。
合、請求項2のように内外材を重ねて同時にプレス成形
することで得られる複層構造をなす半筒状の一対の外筒
部材半体と、複数の部材を予め組付けて構成される内蔵
部材とを用意し、前記一対の外筒部材半体内に前記内蔵
部材を挿入し、次いで、内蔵部材と外筒部材とを溶接等
で固定することなく、外筒部材で内蔵部材を締め付けた
状態で一対の外筒部材半体同士を溶接することで、外筒
部材に内蔵部材を保持するするようにしても、内蔵部材
と外筒部材を接合するための溶接工程等が省略出来る。
【0030】また請求項3のように、外筒部材の端部に
端板が設けられる場合に、内蔵部材を外筒部材によって
締め付け保持した後、端板を外筒部材の前後端部に溶接
等により接合するようにすれば一層好ましい。
端板が設けられる場合に、内蔵部材を外筒部材によって
締め付け保持した後、端板を外筒部材の前後端部に溶接
等により接合するようにすれば一層好ましい。
【0031】また請求項4のように、内外材を異質材で
構成し、また請求項5のように、内外材の厚みを異なら
せて構成し、請求項1乃至請求項3又は4のいずれか1
項に記載の排気消音器の組付け方法により外筒部材に内
蔵部材を保持するようにすれば、例えば軽量化が容易と
なり、外観デザインの多様性の要求に容易に対応出来る
とともに、コストダウン化も可能となる。また請求項6
のように、外材をステンレス鋼板又はアルミニウムメッ
キ鋼板等の耐熱、耐食材で構成し、内材を圧延鋼板で構
成し、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の排
気消音器の組付け方法により外筒部材に内蔵部材を保持
すれば、例えば溶接後の耐食塗装等の後処理を廃止する
ことが出来、また内材を圧延鋼板とすれば必要な強度を
確保しつつコストダウンを図ることが出来る。また請求
項7のように、外筒部材及び/又は端板の成形時に内板
と外板を係止する係止手段が形成される構成とし、請求
項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の排気消音器の
組付け方法により外筒部材に内蔵部材を保持するように
すれば、内外材が分離しにくくなり、組立時の取り扱い
が容易となって、生産性の向上が図れる。
構成し、また請求項5のように、内外材の厚みを異なら
せて構成し、請求項1乃至請求項3又は4のいずれか1
項に記載の排気消音器の組付け方法により外筒部材に内
蔵部材を保持するようにすれば、例えば軽量化が容易と
なり、外観デザインの多様性の要求に容易に対応出来る
とともに、コストダウン化も可能となる。また請求項6
のように、外材をステンレス鋼板又はアルミニウムメッ
キ鋼板等の耐熱、耐食材で構成し、内材を圧延鋼板で構
成し、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の排
気消音器の組付け方法により外筒部材に内蔵部材を保持
すれば、例えば溶接後の耐食塗装等の後処理を廃止する
ことが出来、また内材を圧延鋼板とすれば必要な強度を
確保しつつコストダウンを図ることが出来る。また請求
項7のように、外筒部材及び/又は端板の成形時に内板
と外板を係止する係止手段が形成される構成とし、請求
項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の排気消音器の
組付け方法により外筒部材に内蔵部材を保持するように
すれば、内外材が分離しにくくなり、組立時の取り扱い
が容易となって、生産性の向上が図れる。
【図1】排気消音器の縦断面図
【図2】外筒部材をロール成形した場合の一例を示し、
図1の断面方向と直角方向の断面図
図1の断面方向と直角方向の断面図
【図3】外筒部材を一対の半体から構成した場合の一例
を示す図2と同方向の断面図
を示す図2と同方向の断面図
【図4】係止手段を形成する場合の一例を示す説明図
【図5】端板を複層構造にした一例を示す部分断面図
1…排気消音器、2…外筒部材、3…内蔵部材、4、5
…端板、13…内材、14…外材、17…内材、18…
外材、s…係止部。
…端板、13…内材、14…外材、17…内材、18…
外材、s…係止部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−83623(JP,A) 実開 昭59−133720(JP,U) 実開 昭55−30935(JP,U) 実開 昭63−134127(JP,U) 実開 昭63−134126(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01N 1/00 F01N 7/18
Claims (7)
- 【請求項1】 内外材を重ねて同時にロール成形する
ことで得られる複層構造をなす一巻き状の外筒部材と、
複数の部材を予め組付けて構成される内蔵部材とを用意
し、前記一巻き状の外筒部材に前記内蔵部材を挿入し、
次いで、内蔵部材と外筒部材とを溶接等で固定すること
なく、外筒部材で内蔵部材を締め付けた状態で外筒部材
の一部を溶接することで外筒部材に内蔵部材を保持する
ことを特徴とする排気消音器の組付け方法。 - 【請求項2】 内外材を重ねて同時にプレス成形する
ことで得られる複層構造をなす半筒状の一対の外筒部材
半体と、複数の部材を予め組付けて構成される内蔵部材
とを用意し、前記一対の外筒部材半体内に前記内蔵部材
を挿入し、次いで、内蔵部材と外筒部材とを溶接等で固
定することなく、外筒部材で内蔵部材を締め付けた状態
で一対の外筒部材半体同士を溶接することで、外筒部材
に内蔵部材を保持することを特徴とする排気消音器の組
付け方法。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の排気消
音器の組付け方法において、前記外筒部材と前記内蔵部
材の他に、複数の内外材が重ね合せられた状態でプレス
により同時に一体化された端板を用意し、前記内蔵部材
を外筒部材によって締め付け保持した後、端板を外筒部
材の前後端部に溶接等により接合することを特徴とする
排気消音器の組付け方法。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項
に記載の排気消音器の組付け方法において、前記外筒部
材及び/又は端板の内外材を異質材で構成することを特
徴とする排気消音器の組付け方法。 - 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項
に記載の排気消音器の組付け方法において、前記外筒部
材及び/又は端板の内外材の厚みを異らせて構成するこ
とを特徴とする排気消音器の組付け方法。 - 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか1項
に記載の排気消音器の組付け方法において、前記外筒部
材及び/又は端板の外材をステンレス鋼鈑又はアルミニ
ウムメッキ鋼鈑等の耐熱、耐食材で構成し、内材を圧延
鋼鈑で構成することを特徴とする排気消音器の組付け方
法。 - 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか1項
に記載の排気消音器の組付け方法において、前記外筒部
材及び/又は端板の成形時に内板と外板を係止する係止
手段が形成される構成とすることを特徴とする排気消音
器の組付け方法。
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US08/878,829 US5907135A (en) | 1996-07-11 | 1997-06-20 | Exhaust muffler |
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IDP972284A ID17463A (id) | 1996-07-11 | 1997-06-30 | Saringan (peredam saura) knalpot |
FR9708680A FR2751029B1 (fr) | 1996-07-11 | 1997-07-08 | Silencieux de pot d'echappement |
TW086109687A TW451026B (en) | 1996-07-11 | 1997-07-09 | Exhaust muffler |
ES009701543A ES2136021B1 (es) | 1996-07-11 | 1997-07-11 | Silenciador de escape. |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002206422A (ja) * | 2001-01-12 | 2002-07-26 | Sankei Kogyo Kk | マフラ用シェル |
DE102009030632C5 (de) * | 2009-06-25 | 2014-12-31 | Benteler Automobiltechnik Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung eines Katalysators |
JP6457465B2 (ja) * | 2016-02-18 | 2019-01-23 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗型車両の排気装置 |
CN114837785B (zh) * | 2022-05-27 | 2023-12-29 | 沈阳东宝海星金属材料科技有限公司 | 一种变厚度不锈钢汽车排气消音器挡板 |
-
1996
- 1996-09-10 JP JP8238289A patent/JP3026758B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1089042A (ja) | 1998-04-07 |
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