JP3022932B2 - フォトレジスト用低光学密度ポリマー及びコポリマーの製造方法 - Google Patents
フォトレジスト用低光学密度ポリマー及びコポリマーの製造方法Info
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- C08F212/00—Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an aromatic carbocyclic ring
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Description
【0001】本発明は、4−ヒドロキシスチレン及び/
又は置換4−ヒドロキシスチレンのホモポリマー、コポ
リマー及びターポリマー(以下では、「ポリマー」と呼
ぶ)を含む化合物の製造方法及び同化合物に関する。こ
のポリマーは約240〜約260nmの範囲内の波長に
わたる低い光学密度(吸光度)並びに可視スペクトルと
近UVスペクトル(310〜800nm)にわたる低い
光学密度を有する。このようなポリマーは重合の反応媒
質として、連鎖移動剤として、及びトランスエステル化
反応物質として役立ち、特に経済的プロセスを形成する
単独化合物を用いて製造される。本発明のポリマーは特
にディープ(deep)UV、X線及びE−ビーム画像
形成系(imaging system)用のフォトレ
ジストとして(直接又は改質形で)有用である。ディー
プUV(240〜260nm)波長領域に低い吸光度を
有するフォトレジスト物質を必要とする多くの用途が半
導体産業に存在する。光学リトグラフィーに用いられて
きたノボラックフォトレジストポリマーは300nmよ
り長い波長に限定される、ノボラック物質は短い波長に
高い吸光度を有するからである。4−ヒドロキシスチレ
ン及び置換4−ヒドロキシスチレンのポリマーとコポリ
マーが約240〜約260nmの波長範囲にわたって特
に有用であることが、最近判明している。この波長範囲
にわたるこのようなポリマー及びコポリマーのモル吸光
度(ε)は約50 lcm-1mole-1程度に低い。4
−ヒドロキシスチレン及び置換4−ヒドロキシスチレン
のポリマーとコポリマーの経済的な製造方法及びプロセ
スが必要とされている。
又は置換4−ヒドロキシスチレンのホモポリマー、コポ
リマー及びターポリマー(以下では、「ポリマー」と呼
ぶ)を含む化合物の製造方法及び同化合物に関する。こ
のポリマーは約240〜約260nmの範囲内の波長に
わたる低い光学密度(吸光度)並びに可視スペクトルと
近UVスペクトル(310〜800nm)にわたる低い
光学密度を有する。このようなポリマーは重合の反応媒
質として、連鎖移動剤として、及びトランスエステル化
反応物質として役立ち、特に経済的プロセスを形成する
単独化合物を用いて製造される。本発明のポリマーは特
にディープ(deep)UV、X線及びE−ビーム画像
形成系(imaging system)用のフォトレ
ジストとして(直接又は改質形で)有用である。ディー
プUV(240〜260nm)波長領域に低い吸光度を
有するフォトレジスト物質を必要とする多くの用途が半
導体産業に存在する。光学リトグラフィーに用いられて
きたノボラックフォトレジストポリマーは300nmよ
り長い波長に限定される、ノボラック物質は短い波長に
高い吸光度を有するからである。4−ヒドロキシスチレ
ン及び置換4−ヒドロキシスチレンのポリマーとコポリ
マーが約240〜約260nmの波長範囲にわたって特
に有用であることが、最近判明している。この波長範囲
にわたるこのようなポリマー及びコポリマーのモル吸光
度(ε)は約50 lcm-1mole-1程度に低い。4
−ヒドロキシスチレン及び置換4−ヒドロキシスチレン
のポリマーとコポリマーの経済的な製造方法及びプロセ
スが必要とされている。
【0002】アール.ダブリュ.ルップ(R.W.Ru
pp)等に1989年4月18日発行された米国特許第
4,822,862号は、水性エマルジョン中での4−
アセトキシスチレンモノマー(4−ASM)のホモ重合
及び共重合と、単離しない4−ASMのポリマー及びコ
ポリマーの、塩基を用いた、4−ヒドロキシスチレンの
ホモポリマー及びコポリマーへの加水分解を述べてい
る。
pp)等に1989年4月18日発行された米国特許第
4,822,862号は、水性エマルジョン中での4−
アセトキシスチレンモノマー(4−ASM)のホモ重合
及び共重合と、単離しない4−ASMのポリマー及びコ
ポリマーの、塩基を用いた、4−ヒドロキシスチレンの
ホモポリマー及びコポリマーへの加水分解を述べてい
る。
【0003】ディ.エル.キーン(D.L.Keen
e)等に1990年3月27日発行された米国特許第
4,912,173号は4−ASMのホモポリマーの4
−ヒドロキシスチレンのホモポリマーへの加水分解方法
を述べている。この加水分解は窒素含有塩基の存在下の
水性懸濁液中で実施される。
e)等に1990年3月27日発行された米国特許第
4,912,173号は4−ASMのホモポリマーの4
−ヒドロキシスチレンのホモポリマーへの加水分解方法
を述べている。この加水分解は窒素含有塩基の存在下の
水性懸濁液中で実施される。
【0004】アール.ヴィカリ(R.Vicari)等
に1989年11月29日発行されたヨーロッパ特許第
343,986号は懸濁重合による4−ASMポリマー
又は4−ヒドロキシスチレンのポリマーの製造方法を述
べている。懸濁重合はポリアクリル酸と少なくとも2種
のフリーラジカル触媒[このうちの1種は100℃未満
で1時間の半減期を有し、他方は100℃より高温で1
時間の半減期を有する]との存在下での4−ASMの水
性懸濁液の形成を含む。
に1989年11月29日発行されたヨーロッパ特許第
343,986号は懸濁重合による4−ASMポリマー
又は4−ヒドロキシスチレンのポリマーの製造方法を述
べている。懸濁重合はポリアクリル酸と少なくとも2種
のフリーラジカル触媒[このうちの1種は100℃未満
で1時間の半減期を有し、他方は100℃より高温で1
時間の半減期を有する]との存在下での4−ASMの水
性懸濁液の形成を含む。
【0005】この懸濁液を70〜95℃に加熱して、約
50重量%の重合を達成し、次にさらに95℃より高温
に加熱することによって重合を完成する。次に、4−ヒ
ドロキシスチレン(4−HSM)を形成するために、反
応温度を30〜95℃に減じ、懸濁液を水酸化アンモニ
ウムと、4−ASMの各当量に対して少なくとも2モル
のアンモニア量で反応させる。
50重量%の重合を達成し、次にさらに95℃より高温
に加熱することによって重合を完成する。次に、4−ヒ
ドロキシスチレン(4−HSM)を形成するために、反
応温度を30〜95℃に減じ、懸濁液を水酸化アンモニ
ウムと、4−ASMの各当量に対して少なくとも2モル
のアンモニア量で反応させる。
【0006】上記方法によって製造されたポリ(4−ヒ
ドロキシスチレン)は約300〜350リットル/cm
-1mole-1の範囲内の248nmにおける吸光度(モ
ル吸光係数、ε)を有する。
ドロキシスチレン)は約300〜350リットル/cm
-1mole-1の範囲内の248nmにおける吸光度(モ
ル吸光係数、ε)を有する。
【0007】ビー.グプタ(B.Gupta)等に19
90年2月6日に発行された米国特許第4,898,9
16号はポリ(4−アセトキシスチレン)(4−PA
S)のポリ(4−ヒドロキシスチレン)(4−PHS)
への転化を述べている。この方法は(a)(4−PA
S)のアルコール性スラリーの形成;(b)スラリーへ
の酸の添加;及び(c)ポリマーがアルコールに完全に
溶解して、アセトキシ〜フェノール基への完全な転化を
示すまでスラリー温度の20〜65℃への維持を含む。
90年2月6日に発行された米国特許第4,898,9
16号はポリ(4−アセトキシスチレン)(4−PA
S)のポリ(4−ヒドロキシスチレン)(4−PHS)
への転化を述べている。この方法は(a)(4−PA
S)のアルコール性スラリーの形成;(b)スラリーへ
の酸の添加;及び(c)ポリマーがアルコールに完全に
溶解して、アセトキシ〜フェノール基への完全な転化を
示すまでスラリー温度の20〜65℃への維持を含む。
【0008】4−ASMをホモポリマー又は他の共重合
可能なモノマーとのコポリマーに重合し、特にコモノマ
ーがスチレンである方法が特許請求されている。4−P
HS又は4−HSMのコポリマーは上記反応の先駆体と
して用いる4−PASに依存して、約300〜1,00
0の範囲内のモル吸光係数εを有すると考えられる。ジ
ェイ.ディ.エルマー(J.D.Elmore)等に1
987年8月25日に発行された米国特許第4,68
9,379号は、4−ASMのポリマーの水酸化第4ア
ンモニウムを用いたメタノールシス(methanol
sis)による4−PHSへの加水分解を開示してい
る。
可能なモノマーとのコポリマーに重合し、特にコモノマ
ーがスチレンである方法が特許請求されている。4−P
HS又は4−HSMのコポリマーは上記反応の先駆体と
して用いる4−PASに依存して、約300〜1,00
0の範囲内のモル吸光係数εを有すると考えられる。ジ
ェイ.ディ.エルマー(J.D.Elmore)等に1
987年8月25日に発行された米国特許第4,68
9,379号は、4−ASMのポリマーの水酸化第4ア
ンモニウムを用いたメタノールシス(methanol
sis)による4−PHSへの加水分解を開示してい
る。
【0009】1988年3月16日発行のヨーロッパ特
許出願第87307912.3号は、最初に4−ASM
とメタノールとを反応させ、次に4−ASM,メタノー
ル、4−HSM,4−ASMポリマー及び4−HSMポ
リマーをフリーラジカル開始剤を用いてアンモニウムの
存在下で反応させることによる、4−PHSを含むポリ
マーの製造方法を開示する。開始剤はベンゾイルペルオ
キシド、ラウロイルペルオキシド、アセチルペルオキシ
ド、クメンヒドロペルオキシド、パラメタンヒドロペル
オキシド等を含む開始剤群から選択される。
許出願第87307912.3号は、最初に4−ASM
とメタノールとを反応させ、次に4−ASM,メタノー
ル、4−HSM,4−ASMポリマー及び4−HSMポ
リマーをフリーラジカル開始剤を用いてアンモニウムの
存在下で反応させることによる、4−PHSを含むポリ
マーの製造方法を開示する。開始剤はベンゾイルペルオ
キシド、ラウロイルペルオキシド、アセチルペルオキシ
ド、クメンヒドロペルオキシド、パラメタンヒドロペル
オキシド等を含む開始剤群から選択される。
【0010】ジー.パウロウスキー(G.Pawlow
ski)等はカリフォルニア州サンジョーズにおいて開
催された1990年3月SPIE会議においてポリ(3
−メチルー4−アセトキシスチレン)を製造するための
テトラヒドロフラン中での2,2’−アゾビス(2−メ
チルプロパンニトリル)を用いた3−メチルー4−アセ
トキシスチレンの重合を述べている。
ski)等はカリフォルニア州サンジョーズにおいて開
催された1990年3月SPIE会議においてポリ(3
−メチルー4−アセトキシスチレン)を製造するための
テトラヒドロフラン中での2,2’−アゾビス(2−メ
チルプロパンニトリル)を用いた3−メチルー4−アセ
トキシスチレンの重合を述べている。
【0011】ジー.パウロウスキー等によってTHF中
で重合されたポリ(3−メチルー4−アセトキシスチレ
ン)を単離し(沈殿)、次に用いる前に乾燥させた。こ
の乾燥ポリ(3−メチルー4−アセトキシスチレン)を
次にメタノール中でスラリー化し、ビー.グプタ等が上
述するように処理して、ポリ(3−メチルー4−アセト
キシスチレン)のホモポリマー及びコポリマーを製造す
ることができる。
で重合されたポリ(3−メチルー4−アセトキシスチレ
ン)を単離し(沈殿)、次に用いる前に乾燥させた。こ
の乾燥ポリ(3−メチルー4−アセトキシスチレン)を
次にメタノール中でスラリー化し、ビー.グプタ等が上
述するように処理して、ポリ(3−メチルー4−アセト
キシスチレン)のホモポリマー及びコポリマーを製造す
ることができる。
【0012】しかし、上記方法の組み合わせを用いた4
−HSMポリマーの製造は非常に費用を要する。4−P
ASの重合にパウロウスキーが用いたTHF溶剤は有害
である。さらに、4−PASの沈殿と乾燥は装置操作と
廃棄物の廃棄とに関してさらに費用を加えることにな
る。米国特許第4,898,916号に開示されたグプ
タ等の方法は4−PASのアルコール中のスラリーの製
造で直面される問題のために大規模での実施が困難であ
る。4−PASは不溶性のためにアルコール中で「凝集
する」又は凝集形で留まる。
−HSMポリマーの製造は非常に費用を要する。4−P
ASの重合にパウロウスキーが用いたTHF溶剤は有害
である。さらに、4−PASの沈殿と乾燥は装置操作と
廃棄物の廃棄とに関してさらに費用を加えることにな
る。米国特許第4,898,916号に開示されたグプ
タ等の方法は4−PASのアルコール中のスラリーの製
造で直面される問題のために大規模での実施が困難であ
る。4−PASは不溶性のためにアルコール中で「凝集
する」又は凝集形で留まる。
【0013】本発明によると、アルコール中へのポリ
(4−アセトキシスチレン)(4−PAS)がアルコー
ル中に一部不溶解であるにも拘わらず、ポリ(4−アセ
トキシスチレン)及び/又は置換ポリ(4−アセトキシ
スチレン)(S−4−PAS)を含むホモポリマー、コ
ポリマー及びターポリマー(以下では「ポリマー」と呼
ぶ)をアルコール反応媒質中で重合させ、次に4−PA
S及び/又はS−4−PASを含むポリマーを好ましく
は同じ反応媒質中でトランスエステル化し、ポリ(4−
ヒドロキシスチレン)(4−PHS)及び/又は置換ポ
リ(4−ヒドロキシスチレン)(S−4−PHS)を含
むポリマーを製造することが可能である。4−PAS及
び/又はS−4−PASを製造するための4−アセトキ
シスチレンモノマー(4−ASM)及び/又は置換4−
アセトキシスチレンモノマー(S−4−ASM)の初期
重合は、残留モノマー10重量%以下(製造されるポリ
マーを基準)を含むトランスエステル化反応混合物が形
成されるように実施される。この10重量%残留モノマ
ーは、重合反応中に最初に存在する全モノマーの組み合
わせの90%転化を達成することによって、又は重合が
完成した後のトランスエステル化反応の前に反応混合物
からこのようなモノマーを除去することによって得られ
る。モノマー/反応媒質混合物中のモノマーの初期濃度
は40重量%を越えることが好ましい。4−PAS及び
/又はS−4−PASのトランスエステル化は、4−P
AS及び/又はS−4−PASの少なくとも85重量%
が4−PHS及び/又はS−4−PHSに転化されるよ
うに実施される。
(4−アセトキシスチレン)(4−PAS)がアルコー
ル中に一部不溶解であるにも拘わらず、ポリ(4−アセ
トキシスチレン)及び/又は置換ポリ(4−アセトキシ
スチレン)(S−4−PAS)を含むホモポリマー、コ
ポリマー及びターポリマー(以下では「ポリマー」と呼
ぶ)をアルコール反応媒質中で重合させ、次に4−PA
S及び/又はS−4−PASを含むポリマーを好ましく
は同じ反応媒質中でトランスエステル化し、ポリ(4−
ヒドロキシスチレン)(4−PHS)及び/又は置換ポ
リ(4−ヒドロキシスチレン)(S−4−PHS)を含
むポリマーを製造することが可能である。4−PAS及
び/又はS−4−PASを製造するための4−アセトキ
シスチレンモノマー(4−ASM)及び/又は置換4−
アセトキシスチレンモノマー(S−4−ASM)の初期
重合は、残留モノマー10重量%以下(製造されるポリ
マーを基準)を含むトランスエステル化反応混合物が形
成されるように実施される。この10重量%残留モノマ
ーは、重合反応中に最初に存在する全モノマーの組み合
わせの90%転化を達成することによって、又は重合が
完成した後のトランスエステル化反応の前に反応混合物
からこのようなモノマーを除去することによって得られ
る。モノマー/反応媒質混合物中のモノマーの初期濃度
は40重量%を越えることが好ましい。4−PAS及び
/又はS−4−PASのトランスエステル化は、4−P
AS及び/又はS−4−PASの少なくとも85重量%
が4−PHS及び/又はS−4−PHSに転化されるよ
うに実施される。
【0014】上述したように、出発モノマーを90%未
満の転化まで重合することによって、トランスエステル
化反応の前に重合反応混合物から残留モノマーを除去す
る限り、4−PAS及び/又はS−4−PASを含むポ
リマーを製造することが可能になる。4−PAS及び/
又はS−4−PASのホモポリマー及びコポリマーの製
造において、モノマーの重合が進行し、形成されるポリ
マーの分子量が増加するにつれて、ポリマーがアルコー
ル重合媒質中に不溶になることが判明している。この場
合に、反応混合物の撹拌を中断し、膨潤したポリマーを
分離させ、残留モノマーを含むアルコール反応媒質をデ
カントし、デカントされたアルコールの代わりに新鮮で
清浄なアルコールを補充し、トランスエステル化を進行
させることが可能である。4−PAS及び/又はS−4
−PASアルコール重合媒質の除去(新鮮で清浄なアル
コールの補充)は過剰な開始剤、開始剤フラグメント、
未反応モノマー及びオリゴマーの除去を可能にする、こ
れらは全て4−PHS及び/又はS−4−PHS生成物
の有害な光学密度増加汚染のソース(source)に
成りうる。
満の転化まで重合することによって、トランスエステル
化反応の前に重合反応混合物から残留モノマーを除去す
る限り、4−PAS及び/又はS−4−PASを含むポ
リマーを製造することが可能になる。4−PAS及び/
又はS−4−PASのホモポリマー及びコポリマーの製
造において、モノマーの重合が進行し、形成されるポリ
マーの分子量が増加するにつれて、ポリマーがアルコー
ル重合媒質中に不溶になることが判明している。この場
合に、反応混合物の撹拌を中断し、膨潤したポリマーを
分離させ、残留モノマーを含むアルコール反応媒質をデ
カントし、デカントされたアルコールの代わりに新鮮で
清浄なアルコールを補充し、トランスエステル化を進行
させることが可能である。4−PAS及び/又はS−4
−PASアルコール重合媒質の除去(新鮮で清浄なアル
コールの補充)は過剰な開始剤、開始剤フラグメント、
未反応モノマー及びオリゴマーの除去を可能にする、こ
れらは全て4−PHS及び/又はS−4−PHS生成物
の有害な光学密度増加汚染のソース(source)に
成りうる。
【0015】上記説明は重合反応媒質としてのアルコー
ル溶剤の使用に基づくが、この理由はこれが本発明の最
も好ましい実施態様であるからである。しかし、トラン
スエステル化を実施するトランスエステル化工程中に充
分なアルコールが存在する限り、他の溶剤を本発明の方
法に用いることもできる。
ル溶剤の使用に基づくが、この理由はこれが本発明の最
も好ましい実施態様であるからである。しかし、トラン
スエステル化を実施するトランスエステル化工程中に充
分なアルコールが存在する限り、他の溶剤を本発明の方
法に用いることもできる。
【0016】好ましい「他の溶剤」はアセテート基を含
まない極性溶剤である。本発明のあまり好ましくない実
施態様では、これらの極性溶剤を4−アセトキシスチレ
ン及び/又は置換4−アセトキシスチレンを含むポリマ
ーの重合中に唯一つの溶剤として用いることができる
が、トランスエステル化の前に4−アセトキシスチレン
及び/又は置換4−アセトキシスチレンを含むポリマー
にアルコールを加えなければならない。本発明のさらに
好ましい実施態様では、極性溶剤が本発明のプロセスを
通してアルコールとの補助溶剤として用いられる。適当
な極性溶剤の例はテトラヒドロフラン、メチルエチルケ
トン、アセトン及び1,4−ジオキサンを含む。
まない極性溶剤である。本発明のあまり好ましくない実
施態様では、これらの極性溶剤を4−アセトキシスチレ
ン及び/又は置換4−アセトキシスチレンを含むポリマ
ーの重合中に唯一つの溶剤として用いることができる
が、トランスエステル化の前に4−アセトキシスチレン
及び/又は置換4−アセトキシスチレンを含むポリマー
にアルコールを加えなければならない。本発明のさらに
好ましい実施態様では、極性溶剤が本発明のプロセスを
通してアルコールとの補助溶剤として用いられる。適当
な極性溶剤の例はテトラヒドロフラン、メチルエチルケ
トン、アセトン及び1,4−ジオキサンを含む。
【0017】非極性溶剤も、非極性溶剤の濃度が充分に
低い限り、アルコールと組み合わせて補助溶剤として用
いることができる。典型的に、非極性溶剤は25重量%
未満の濃度で存在する。適当な非極性溶剤の例はヘプタ
ン、ヘキサン及びシクロヘキサンを含む。
低い限り、アルコールと組み合わせて補助溶剤として用
いることができる。典型的に、非極性溶剤は25重量%
未満の濃度で存在する。適当な非極性溶剤の例はヘプタ
ン、ヘキサン及びシクロヘキサンを含む。
【0018】4−ASM及び/又はS−4−ASMと組
み合わせて他のモノマーも、他のモノマーが約240〜
約260nmの範囲内の光線波長を吸収しない限り、共
重合することができる。
み合わせて他のモノマーも、他のモノマーが約240〜
約260nmの範囲内の光線波長を吸収しない限り、共
重合することができる。
【0019】上記の「置換」は、分子の環構造が置換基
を有し、置換基がメチル又はエチルであることを意味す
るものとする。好ましい置換基はメチルであり、好まし
い置換位置は3、5、又は3と5位置である。
を有し、置換基がメチル又はエチルであることを意味す
るものとする。好ましい置換基はメチルであり、好まし
い置換位置は3、5、又は3と5位置である。
【0020】上記方法を用いて、約40〜約250の範
囲内のモル吸光係数ε(248nm波長において)を有
する4−PHS及び/又はS−4−PHSを含むポリマ
ーを得ることができる。248nmにおいてこのモル吸
光係数εを有する4−PHS及び/又はS−4−PHS
を含むポリマーを得るためには、次のことが必要であ
る: (1)a.吸光構造(absorbant strug
ture)を含まない重合開始剤を用いる;芳香環のよ
うな吸光構造は、4−PHS及び/又はS−4−PHS
を含むポリマーの重量平均分子量が約5,000〜約2
5,000[ゲル透過クロマトグラフィー(GPC対ポ
リスチレン標準)によって測定]の範囲内である場合
に、モル吸光係数ε248を典型的には2倍に高める、又
はb.吸光構造を含む重合開始剤を用いるが、開始剤濃
度をポリマー製造に用いるモノマーの約3モル%未満に
制限する、 (2)少なくとも90重量%のモノマーの重合転化率を
得る;又は反応媒質から残留モノマーを除去して、次の
トランスエステル化反応混合物中の残留モノマーが4−
PHS及び/又はS−4−PHSポリマーを含むポリマ
ーの10重量%以下であるようにする、 (3)少なくとも85重量%のトランスエステル化転化
率を得る; (4)4−PAS又はS−4−PASを含むポリマーか
ら4−PHS又はS−4−PHSを含むポリマーへのア
ルコーリシス トランスエステル化にそれぞれ酸触媒を
用いる;塩基性触媒の使用は240〜260nmにわた
って吸収し、約310〜800nmの近UV及び可視波
長にわたっても吸収しうるキノンその他の化学構造を形
成させうる。塩基性触媒を用いて製造された4−PHS
は典型的に不透明で、褐色である。
囲内のモル吸光係数ε(248nm波長において)を有
する4−PHS及び/又はS−4−PHSを含むポリマ
ーを得ることができる。248nmにおいてこのモル吸
光係数εを有する4−PHS及び/又はS−4−PHS
を含むポリマーを得るためには、次のことが必要であ
る: (1)a.吸光構造(absorbant strug
ture)を含まない重合開始剤を用いる;芳香環のよ
うな吸光構造は、4−PHS及び/又はS−4−PHS
を含むポリマーの重量平均分子量が約5,000〜約2
5,000[ゲル透過クロマトグラフィー(GPC対ポ
リスチレン標準)によって測定]の範囲内である場合
に、モル吸光係数ε248を典型的には2倍に高める、又
はb.吸光構造を含む重合開始剤を用いるが、開始剤濃
度をポリマー製造に用いるモノマーの約3モル%未満に
制限する、 (2)少なくとも90重量%のモノマーの重合転化率を
得る;又は反応媒質から残留モノマーを除去して、次の
トランスエステル化反応混合物中の残留モノマーが4−
PHS及び/又はS−4−PHSポリマーを含むポリマ
ーの10重量%以下であるようにする、 (3)少なくとも85重量%のトランスエステル化転化
率を得る; (4)4−PAS又はS−4−PASを含むポリマーか
ら4−PHS又はS−4−PHSを含むポリマーへのア
ルコーリシス トランスエステル化にそれぞれ酸触媒を
用いる;塩基性触媒の使用は240〜260nmにわた
って吸収し、約310〜800nmの近UV及び可視波
長にわたっても吸収しうるキノンその他の化学構造を形
成させうる。塩基性触媒を用いて製造された4−PHS
は典型的に不透明で、褐色である。
【0021】ディープUV波長にわたって実質的に吸収
するモノマーストレージ抑制剤(monomer st
orage inhibitor)を避けることも望ま
しい。
するモノマーストレージ抑制剤(monomer st
orage inhibitor)を避けることも望ま
しい。
【0022】上記方法によって製造されたポリマー組成
物は240〜260nm波長にわたって好ましく低い光
学密度(250以下の吸光係数)を生ずるという特定の
必要条件を満たすことが経験的に判明している。特に、
4−PHS(及び/又はS−4−PHS)を含むポリマ
ーは約2.5重量%未満の残留4−ヒドロキシスチレン
モノマー(又はその誘導体残渣)を含む。ポリマーがこ
のような残留4−ヒドロキシスチレンモノマーを2.5
重量%ほど含む場合には、ポリマー中に残留する(10
0%未満のトランスエステル化のために)ポリ4−アセ
トキシスチレンの量はポリマーの約2.5重量%未満に
ならなければならない。ポリマーがこのような残留4−
ヒドロキシスチレンモノマー(又はその誘導体残渣)を
2.5重量%未満含む場合には、ポリマー中に残留する
ポリ4−アセトキシスチレンの量は多くなる。例えば、
残留4−ヒドロキシスチレンモノマーがポリマーの約
0.7重量%未満である場合には、ポリ(4−アセチキ
シスチレン)含量はポリマーの約13重量%未満になら
なければならない。
物は240〜260nm波長にわたって好ましく低い光
学密度(250以下の吸光係数)を生ずるという特定の
必要条件を満たすことが経験的に判明している。特に、
4−PHS(及び/又はS−4−PHS)を含むポリマ
ーは約2.5重量%未満の残留4−ヒドロキシスチレン
モノマー(又はその誘導体残渣)を含む。ポリマーがこ
のような残留4−ヒドロキシスチレンモノマーを2.5
重量%ほど含む場合には、ポリマー中に残留する(10
0%未満のトランスエステル化のために)ポリ4−アセ
トキシスチレンの量はポリマーの約2.5重量%未満に
ならなければならない。ポリマーがこのような残留4−
ヒドロキシスチレンモノマー(又はその誘導体残渣)を
2.5重量%未満含む場合には、ポリマー中に残留する
ポリ4−アセトキシスチレンの量は多くなる。例えば、
残留4−ヒドロキシスチレンモノマーがポリマーの約
0.7重量%未満である場合には、ポリ(4−アセチキ
シスチレン)含量はポリマーの約13重量%未満になら
なければならない。
【0023】本発明の概念を明確に表現するために、以
下の明細書部分ではポリ(4−ヒドロキシスチレン)を
含むポリマーの製造に関して本発明を説明することによ
って言語を簡略化する。しかし、置換ポリ(4−ヒドロ
キシスチレン)を含むポリマーも同様に含まれるものと
する。区別をすることが必要である場合には、又はあま
り煩わしくならない場合には、置換4−アセトキシスチ
レンモノマーを特に考察する。
下の明細書部分ではポリ(4−ヒドロキシスチレン)を
含むポリマーの製造に関して本発明を説明することによ
って言語を簡略化する。しかし、置換ポリ(4−ヒドロ
キシスチレン)を含むポリマーも同様に含まれるものと
する。区別をすることが必要である場合には、又はあま
り煩わしくならない場合には、置換4−アセトキシスチ
レンモノマーを特に考察する。
【0024】本発明の「シングル ポット(singl
e pot)」の簡単な方法はポリ(4−ヒドロキシス
チレン)を含むポリマーの製造に用いることができ、次
の工程:(a)4−アセトキシスチレン(モノマー)
と、それ自体、その分解生成物及びそれが生ずるキャッ
プト構造が約240〜260nmの範囲内の波長にわた
って実質的に吸収しない開始剤との混合物、またはモノ
マー1モルにつき吸収性開始剤約3モル%以下を用いた
混合物を有機溶剤反応媒質中で反応させて、4−アセト
キシスチレンを含むポリマーを製造させ、モノマー転化
の結果として又は重合後の残留モノマーの除去のため
に、次のトランスエステル化反応媒質中の残留モノマー
が製造される4−アセトキシスチレン含有ポリマーの1
0重量%以下になるようにする工程;及び(b)次に、
非トランスエステル化ポリ(4−アセトキシスチレン)
1当量につき少なくとも1当量のアルコールを含むトラ
ンスエステル化反応媒質中で、酸触媒を用いて、4−ア
セトキシスチレン含有ポリマーをトランスエステル化し
て、ポリ(4−アセトキシスチレン)からポリ(4−ヒ
ドロキシスチレン)への少なくとも85%転化を達成す
る工程を含む。
e pot)」の簡単な方法はポリ(4−ヒドロキシス
チレン)を含むポリマーの製造に用いることができ、次
の工程:(a)4−アセトキシスチレン(モノマー)
と、それ自体、その分解生成物及びそれが生ずるキャッ
プト構造が約240〜260nmの範囲内の波長にわた
って実質的に吸収しない開始剤との混合物、またはモノ
マー1モルにつき吸収性開始剤約3モル%以下を用いた
混合物を有機溶剤反応媒質中で反応させて、4−アセト
キシスチレンを含むポリマーを製造させ、モノマー転化
の結果として又は重合後の残留モノマーの除去のため
に、次のトランスエステル化反応媒質中の残留モノマー
が製造される4−アセトキシスチレン含有ポリマーの1
0重量%以下になるようにする工程;及び(b)次に、
非トランスエステル化ポリ(4−アセトキシスチレン)
1当量につき少なくとも1当量のアルコールを含むトラ
ンスエステル化反応媒質中で、酸触媒を用いて、4−ア
セトキシスチレン含有ポリマーをトランスエステル化し
て、ポリ(4−アセトキシスチレン)からポリ(4−ヒ
ドロキシスチレン)への少なくとも85%転化を達成す
る工程を含む。
【0025】上記発明の最も好ましい実施態様では、工
程(a)の有機溶剤反応媒質の少なくとも大部分がC1
〜C5(直鎖又は分枝鎖)アルコールである。さらに、
工程(b)のトランスエステル化反応媒質が工程(a)
で用いる反応媒質と本質的に同じ反応媒質、又はその官
能的同等物である。
程(a)の有機溶剤反応媒質の少なくとも大部分がC1
〜C5(直鎖又は分枝鎖)アルコールである。さらに、
工程(b)のトランスエステル化反応媒質が工程(a)
で用いる反応媒質と本質的に同じ反応媒質、又はその官
能的同等物である。
【0026】上記方法においてこれらのモノマーと組み
合わせて、4−ASM及び/又はS−4−ASM以外の
モノマーを用いる場合には、他方のモノマーは少なくと
も1個のビニル基を有するものであり、約240〜約2
60nmの範囲内の波長にわたって光線を実質的に吸収
してはならない。
合わせて、4−ASM及び/又はS−4−ASM以外の
モノマーを用いる場合には、他方のモノマーは少なくと
も1個のビニル基を有するものであり、約240〜約2
60nmの範囲内の波長にわたって光線を実質的に吸収
してはならない。
【0027】本発明の簡単な方法は4−ヒドロキシスチ
レンと置換4−ヒドロキシスチレンとのコポリマーの製
造に用いることでき、この場合に好ましい置換4−ヒド
ロキシスチレンモノマーは、メチル又はエチル置換基に
よって3、5、又は3と5位置において置換した4−ヒ
ドロキシスチレンから成る群から選択される。4−PH
SとS−4−PHSとのコポリマーの製造工程は下記の
通りである: (a)4−アセトキシスチレンモノマー、置換4−アセ
トキシスチレンモノマーと開始剤とを含む混合物であっ
て、前記開始剤とその分解生成物が単独で及びそれが生
ずるキャップト構造が約240〜約260nmの範囲内
の波長にわたって光線を実質的に吸収しないか、又は前
記開始剤が少なくとも1種のアルコールを含む反応媒質
中に前記モノマーの約3モル%以下の濃度で存在する混
合物を反応させて、ポリ(4−アセトキシスチレン)と
置換ポリ(4−アセトキシスチレン)とのコポリマーを
製造し、次のトランスエステル化反応工程中の反応媒質
中に存在する残留モノマーが反応中に形成されるコポリ
マーの10重量%以下に成るようにする工程;及び (b)次に、非トランスエステル化コポリマー1当量に
つき少なくとも1当量のアルコールを含むトランスエス
テル化反応媒質中で、酸触媒を用いて、ポリ(4−アセ
トキシスチレン)と置換ポリ(4−アセトキシスチレ
ン)とのコポリマーをポリ(4−ヒドロキシスチレン)
と置換ポリ(4−ヒドロキシスチレン)とのコポリマー
にトランスエステル化し、ポリ(4−アセトキシスチレ
ン)からポリ(4−ヒドロキシスチレン)への少なくと
も85%のトランスエステル化を達成する工程。
レンと置換4−ヒドロキシスチレンとのコポリマーの製
造に用いることでき、この場合に好ましい置換4−ヒド
ロキシスチレンモノマーは、メチル又はエチル置換基に
よって3、5、又は3と5位置において置換した4−ヒ
ドロキシスチレンから成る群から選択される。4−PH
SとS−4−PHSとのコポリマーの製造工程は下記の
通りである: (a)4−アセトキシスチレンモノマー、置換4−アセ
トキシスチレンモノマーと開始剤とを含む混合物であっ
て、前記開始剤とその分解生成物が単独で及びそれが生
ずるキャップト構造が約240〜約260nmの範囲内
の波長にわたって光線を実質的に吸収しないか、又は前
記開始剤が少なくとも1種のアルコールを含む反応媒質
中に前記モノマーの約3モル%以下の濃度で存在する混
合物を反応させて、ポリ(4−アセトキシスチレン)と
置換ポリ(4−アセトキシスチレン)とのコポリマーを
製造し、次のトランスエステル化反応工程中の反応媒質
中に存在する残留モノマーが反応中に形成されるコポリ
マーの10重量%以下に成るようにする工程;及び (b)次に、非トランスエステル化コポリマー1当量に
つき少なくとも1当量のアルコールを含むトランスエス
テル化反応媒質中で、酸触媒を用いて、ポリ(4−アセ
トキシスチレン)と置換ポリ(4−アセトキシスチレ
ン)とのコポリマーをポリ(4−ヒドロキシスチレン)
と置換ポリ(4−ヒドロキシスチレン)とのコポリマー
にトランスエステル化し、ポリ(4−アセトキシスチレ
ン)からポリ(4−ヒドロキシスチレン)への少なくと
も85%のトランスエステル化を達成する工程。
【0028】上記発明の最も好ましい実施態様では、工
程(a)の有機溶剤反応媒質の少なくとも大部分がC1
〜C5(直鎖又は分枝鎖)アルコールである。さらに、
工程(b)のトランスエステル化反応媒質が工程(a)
で用いる反応媒質と本質的に同じ反応媒質、又はその官
能的同等物である。
程(a)の有機溶剤反応媒質の少なくとも大部分がC1
〜C5(直鎖又は分枝鎖)アルコールである。さらに、
工程(b)のトランスエステル化反応媒質が工程(a)
で用いる反応媒質と本質的に同じ反応媒質、又はその官
能的同等物である。
【0029】以下の説明は、工程を上述したような本発
明の実施態様に該当する。
明の実施態様に該当する。
【0030】工程(a)で用いる開始剤は、このような
開始剤の量がモノマーの3モル%より多い場合に、単独
で又はポリマーキャッピング基として240〜260n
m波長を実質的に吸収する開始剤フリーラジカル(in
itiatingfreeradical)に分解する
構造を含んではならない。上記濃度を越える濃度では避
けなければ成らない、このような吸光性フリーラジカル
開始剤は、例えばベンゾイルペルオキシド、t−ブチル
ペルオキシベンゾエート及びジーt−ブチルジペルオキ
シフタレートのようなん、芳香族成分を有する開始剤を
含む。240〜260nm波長範囲にわたって実質的に
吸収しない、有用な開始剤の例には、限定する訳ではな
く、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルペンタンニ
トリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルプロパンニ
トリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルブタンニト
リル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサンカルボニ
トリル)、t−ブチルペルオキシー2−エチルヘキサノ
エート、t−ブチルペルオキシピバレート、t−アミル
ペルオキシピバレート、ジイソノナノイルペルオキシ
ド、デカノイルペルオキシド、コハク酸ペルオキシド、
ジ(n−プロピル)ペルオキシジカルボネート、ジ(s
ec−ブチル)ペルオキシジカルボネート、ジ(2−エ
チルーヘキシル)ペルオキシジカルボネート、t−ブチ
ルペルオキシネオデカノエート、2,5−ジメチルー
2,5−ジ(2−エチルヘキサノイルペルオキシ)ヘキ
サン、t−アミルペルオキシーネオデカノエート、t−
ブチルペルオキシーネオデコネート及びこれらの組み合
わせがある。最も好ましい開始剤は2,2’−アゾビス
(2−メチルプロパンニトリル)、2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルペンタンニトリル)及びt−ブチル
ペルオキシピバレートを含む。
開始剤の量がモノマーの3モル%より多い場合に、単独
で又はポリマーキャッピング基として240〜260n
m波長を実質的に吸収する開始剤フリーラジカル(in
itiatingfreeradical)に分解する
構造を含んではならない。上記濃度を越える濃度では避
けなければ成らない、このような吸光性フリーラジカル
開始剤は、例えばベンゾイルペルオキシド、t−ブチル
ペルオキシベンゾエート及びジーt−ブチルジペルオキ
シフタレートのようなん、芳香族成分を有する開始剤を
含む。240〜260nm波長範囲にわたって実質的に
吸収しない、有用な開始剤の例には、限定する訳ではな
く、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルペンタンニ
トリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルプロパンニ
トリル)、2,2’−アゾビス(2−メチルブタンニト
リル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサンカルボニ
トリル)、t−ブチルペルオキシー2−エチルヘキサノ
エート、t−ブチルペルオキシピバレート、t−アミル
ペルオキシピバレート、ジイソノナノイルペルオキシ
ド、デカノイルペルオキシド、コハク酸ペルオキシド、
ジ(n−プロピル)ペルオキシジカルボネート、ジ(s
ec−ブチル)ペルオキシジカルボネート、ジ(2−エ
チルーヘキシル)ペルオキシジカルボネート、t−ブチ
ルペルオキシネオデカノエート、2,5−ジメチルー
2,5−ジ(2−エチルヘキサノイルペルオキシ)ヘキ
サン、t−アミルペルオキシーネオデカノエート、t−
ブチルペルオキシーネオデコネート及びこれらの組み合
わせがある。最も好ましい開始剤は2,2’−アゾビス
(2−メチルプロパンニトリル)、2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルペンタンニトリル)及びt−ブチル
ペルオキシピバレートを含む。
【0031】本発明の工程(a)の有用な開始剤は、反
応を実施する温度において約0.5〜約10時間の範囲
内の半減期を有するべきである。反応温度は典型的には
アルコール反応媒質の還流温度である。しかし、反応温
度がアルコール反応媒質の還流温度であることは必ずし
も必要ではない。反応器圧力を利用して、反応温度を調
節することができる。好ましい開始剤半減期は反応温度
において約0.75〜約5時間の範囲内であり、最も好
ましい開始剤は約1〜約2時間の範囲内の半減期を有す
る。
応を実施する温度において約0.5〜約10時間の範囲
内の半減期を有するべきである。反応温度は典型的には
アルコール反応媒質の還流温度である。しかし、反応温
度がアルコール反応媒質の還流温度であることは必ずし
も必要ではない。反応器圧力を利用して、反応温度を調
節することができる。好ましい開始剤半減期は反応温度
において約0.75〜約5時間の範囲内であり、最も好
ましい開始剤は約1〜約2時間の範囲内の半減期を有す
る。
【0032】反応媒質として工程(a)で用いるアルコ
ールはモノマーを溶解する公知アルコールのいずれでも
よいが、工程(b)の反応速度を考慮すると、C1〜C5
アルコールが好ましく、C1〜C3及びn−アルコールが
さらに好ましい。最も好ましいアルコールはメタノール
とエタノールであり、これらは工程(b)のトランスエ
ステル化反応において充分に機能する。メタノールはト
ランスエステル化反応においてエタノールよりも迅速に
反応する。アルコールと、他のアルコール又は他の有機
溶剤との混合物も工程(a)及び(b)の反応媒質とし
て用いられる。メタノール又はエタノールは、トランス
エステル化を達成する工程(b)において反応媒質に加
える又は反応媒質として用いることができる。
ールはモノマーを溶解する公知アルコールのいずれでも
よいが、工程(b)の反応速度を考慮すると、C1〜C5
アルコールが好ましく、C1〜C3及びn−アルコールが
さらに好ましい。最も好ましいアルコールはメタノール
とエタノールであり、これらは工程(b)のトランスエ
ステル化反応において充分に機能する。メタノールはト
ランスエステル化反応においてエタノールよりも迅速に
反応する。アルコールと、他のアルコール又は他の有機
溶剤との混合物も工程(a)及び(b)の反応媒質とし
て用いられる。メタノール又はエタノールは、トランス
エステル化を達成する工程(b)において反応媒質に加
える又は反応媒質として用いることができる。
【0033】工程(a)に用いる溶剤が連鎖移動剤とし
て機能して、ポリマーの分子量を制御することができる
ならば、さらに有利である。上記アルコールと特にTH
Fのような溶剤は連鎖移動剤として充分に機能するよう
に思われる。
て機能して、ポリマーの分子量を制御することができる
ならば、さらに有利である。上記アルコールと特にTH
Fのような溶剤は連鎖移動剤として充分に機能するよう
に思われる。
【0034】工程(a)の重合反応においてモノマーの
少なくとも90%転化を達成するために、反応中に開始
剤を定期的又は連続的に添加することが必要である。4
−ASMから4−PAS(又はS−4−ASMからS−
4−PAS)への転化に失敗すると、工程(b)中で4
−ヒドロキシスチレン(4−HSM)が形成されること
になる。4−HSM又はS−4−HSMは、240〜2
60nm波長範囲において高度に吸収するキノンを形成
しうる。少なくとも90%のモノマー転化が達成されな
い場合には、過剰なモノマーをトランスエステル化工程
の前に除去しなければならない。このような過剰なモノ
マーはデカンテーション工程又は他の手段を用いて、存
在する残留モノマーが製造されるポリマーの10重量%
以下になるように除去することができる。
少なくとも90%転化を達成するために、反応中に開始
剤を定期的又は連続的に添加することが必要である。4
−ASMから4−PAS(又はS−4−ASMからS−
4−PAS)への転化に失敗すると、工程(b)中で4
−ヒドロキシスチレン(4−HSM)が形成されること
になる。4−HSM又はS−4−HSMは、240〜2
60nm波長範囲において高度に吸収するキノンを形成
しうる。少なくとも90%のモノマー転化が達成されな
い場合には、過剰なモノマーをトランスエステル化工程
の前に除去しなければならない。このような過剰なモノ
マーはデカンテーション工程又は他の手段を用いて、存
在する残留モノマーが製造されるポリマーの10重量%
以下になるように除去することができる。
【0035】トランスエステル化工程(b)は工程
(a)のアルコール反応媒質中で最も好ましく実施され
る。しかし、少なくとも1種のトランスエステル化用ア
ルコールが工程(b)に存在するか又はデカンテーショ
ン後の工程(a)の反応媒質に代わらなければならな
い。好ましいトランスエステル化用アルコールは、この
反応を大気圧下、反応媒質有機溶剤の還流温度において
(又は大気圧より高圧下、還流温度において)実施する
場合に、メタノール及びエタノールを含む。約C4アル
コールまでの他のアルコールを用いて、それらの大気圧
還流温度より高温において受容できるトランスエステル
化反応速度を生ずることができる。
(a)のアルコール反応媒質中で最も好ましく実施され
る。しかし、少なくとも1種のトランスエステル化用ア
ルコールが工程(b)に存在するか又はデカンテーショ
ン後の工程(a)の反応媒質に代わらなければならな
い。好ましいトランスエステル化用アルコールは、この
反応を大気圧下、反応媒質有機溶剤の還流温度において
(又は大気圧より高圧下、還流温度において)実施する
場合に、メタノール及びエタノールを含む。約C4アル
コールまでの他のアルコールを用いて、それらの大気圧
還流温度より高温において受容できるトランスエステル
化反応速度を生ずることができる。
【0036】残留PASは240〜260nm波長範囲
において吸収するので、工程(b)における4−PAS
から4−PHSへ(S−4−PASからS−4−PHS
へ等)のトランスエステル化が少なくとも85重量%、
好ましくは95重量%、最も好ましくは98重量%であ
ることが重要である。
において吸収するので、工程(b)における4−PAS
から4−PHSへ(S−4−PASからS−4−PHS
へ等)のトランスエステル化が少なくとも85重量%、
好ましくは95重量%、最も好ましくは98重量%であ
ることが重要である。
【0037】本発明の工程(a)と(b)に続いて典型
的に、工程(c)が実施され、工程(c)では工程
(b)で製造された4−PHS及び/又はS−4−PH
S含有ポリマーが有機溶剤反応媒質から水によって沈殿
される。例えばヘキサンのような、ポリマーに対する他
の非溶媒を水の代わりに沈殿に用いることができる。流
動する水(又は他の非溶媒)にポリマー/反応媒質混合
物を加えることによって沈殿させることが重要である。
典型的には、室温において水の重量はポリマー/反応媒
質混合物の重量の少なくとも8倍過剰でなければならな
い。ポリマー/反応媒質混合物への水の添加は個別粒子
の形成ではなく残留アルコール及びアルコールアセテー
トを含むポリマーの凝集を生じさせる。
的に、工程(c)が実施され、工程(c)では工程
(b)で製造された4−PHS及び/又はS−4−PH
S含有ポリマーが有機溶剤反応媒質から水によって沈殿
される。例えばヘキサンのような、ポリマーに対する他
の非溶媒を水の代わりに沈殿に用いることができる。流
動する水(又は他の非溶媒)にポリマー/反応媒質混合
物を加えることによって沈殿させることが重要である。
典型的には、室温において水の重量はポリマー/反応媒
質混合物の重量の少なくとも8倍過剰でなければならな
い。ポリマー/反応媒質混合物への水の添加は個別粒子
の形成ではなく残留アルコール及びアルコールアセテー
トを含むポリマーの凝集を生じさせる。
【0038】最終トランスエステル化反応混合物中に4
−PHS及び/又はS−4−PHSを含むポリマー量は
典型的に約10重量%〜約30重量%の範囲内である。
約30重量%未満のポリマー濃度が最終混合物中に存在
する場合に沈殿ホモポリマー又はコポリマーの粒度は典
型的に約25ミクロンより大きいので、好ましい重量%
ポリマー範囲は約15%〜約25%の範囲内である。
−PHS及び/又はS−4−PHSを含むポリマー量は
典型的に約10重量%〜約30重量%の範囲内である。
約30重量%未満のポリマー濃度が最終混合物中に存在
する場合に沈殿ホモポリマー又はコポリマーの粒度は典
型的に約25ミクロンより大きいので、好ましい重量%
ポリマー範囲は約15%〜約25%の範囲内である。
【0039】工程(b)からの残留酸触媒は、(1)ト
ランスエステル化工程(b)の終了時に反応媒質に塩基
を加える;(2)工程(b)の終了後にポリマー/反応
媒質をイオン交換樹脂に通して処理する、この場合にイ
オン交換樹脂は化学的に結合した塩基を含む;(3)沈
殿工程(c)に用いる水に塩基を加える;(4)中性p
H水を用いて工程(c)からの沈殿ポリマーを洗浄す
る;又は(5)好ましくはpH約7.5〜約10を有す
る塩基含有水を用いて工程(c)からの沈殿ポリマーを
水で洗浄することによって除去することができる。
ランスエステル化工程(b)の終了時に反応媒質に塩基
を加える;(2)工程(b)の終了後にポリマー/反応
媒質をイオン交換樹脂に通して処理する、この場合にイ
オン交換樹脂は化学的に結合した塩基を含む;(3)沈
殿工程(c)に用いる水に塩基を加える;(4)中性p
H水を用いて工程(c)からの沈殿ポリマーを洗浄す
る;又は(5)好ましくはpH約7.5〜約10を有す
る塩基含有水を用いて工程(c)からの沈殿ポリマーを
水で洗浄することによって除去することができる。
【0040】工程(a)又は(b)の反応媒質としてア
ルコールが用いられる場合に、アルコールは4−ASM
重合中の連鎖移動剤としてまた4−PHSの形成に用い
られるトランスエステル化反応物質として機能するの
で、本発明の方法又はプロセスは特に経済的である。ト
ランスエステル化反応中に形成される初期のアルコール
アセテートも4−PASの溶解を助け、トランスエステ
ル化反応の促進に役立つ。
ルコールが用いられる場合に、アルコールは4−ASM
重合中の連鎖移動剤としてまた4−PHSの形成に用い
られるトランスエステル化反応物質として機能するの
で、本発明の方法又はプロセスは特に経済的である。ト
ランスエステル化反応中に形成される初期のアルコール
アセテートも4−PASの溶解を助け、トランスエステ
ル化反応の促進に役立つ。
【0041】本発明のプロセスはアルコール反応媒質中
でのPHSホモポリマーの製造に関する下記の反応系列
構造に示される:
でのPHSホモポリマーの製造に関する下記の反応系列
構造に示される:
【0042】
【0043】置換基がメチルまたはエチルであるS−4
−PHSホモポリマー、又は4−PHSとS−4−PH
Sとのコポリマーも同様に製造される。
−PHSホモポリマー、又は4−PHSとS−4−PH
Sとのコポリマーも同様に製造される。
【0044】4−PHS又はS−4−PHSのコポリマ
ー又はターポリマーの製造に4−ASM又はS−4−A
SMと組み合わせて他のモノマーが用いられる場合に
は、このようなモノマーを工程(a)で加えることがで
きる。このようなモノマーは少なくとも1個のビニル基
を有し、240〜260nm波長範囲において実質的に
吸収しない化合物を含む。実質的に吸収しないモノマー
の例は、限定する訳ではなく、下記の例を含む:
ー又はターポリマーの製造に4−ASM又はS−4−A
SMと組み合わせて他のモノマーが用いられる場合に
は、このようなモノマーを工程(a)で加えることがで
きる。このようなモノマーは少なくとも1個のビニル基
を有し、240〜260nm波長範囲において実質的に
吸収しない化合物を含む。実質的に吸収しないモノマー
の例は、限定する訳ではなく、下記の例を含む:
【0045】
【0046】4−PHSとS−4−PHSとのコポリマ
ーを本発明の方法によって製造する場合に、S−4−P
HS分子の好ましい置換基はメチルまたはエチルであ
る。4−ヒドロキシスチレン上の好ましい置換基位置は
3、5、又は3と5位置である。
ーを本発明の方法によって製造する場合に、S−4−P
HS分子の好ましい置換基はメチルまたはエチルであ
る。4−ヒドロキシスチレン上の好ましい置換基位置は
3、5、又は3と5位置である。
【0047】4−PHS及びS−4−PHSのホモポリ
マーを製造する本発明の最も好ましい方法は下記の例1
〜57に述べる。例58〜60は反応媒質が有機溶剤の
混合物を含まない本発明の方法に関する。4−PHSと
メチルメタクリレートとのコポリマーを製造する本発明
の方法は、例61に述べる。例62は公開された関連技
術を考慮した比較例である。
マーを製造する本発明の最も好ましい方法は下記の例1
〜57に述べる。例58〜60は反応媒質が有機溶剤の
混合物を含まない本発明の方法に関する。4−PHSと
メチルメタクリレートとのコポリマーを製造する本発明
の方法は、例61に述べる。例62は公開された関連技
術を考慮した比較例である。
【0048】例1〜62は容量約500〜約2000m
lの範囲内の容器内でバッチ式で実施される。各反応器
は冷水還流冷却管、窒素パージライン(反応器から酸素
を排除するために用いる)、オーバーヘッドスターラー
/ミキサー(overhead stirrer/mi
xer)及び温度表示計(熱電対)を備えた四つ口フラ
スコであった。
lの範囲内の容器内でバッチ式で実施される。各反応器
は冷水還流冷却管、窒素パージライン(反応器から酸素
を排除するために用いる)、オーバーヘッドスターラー
/ミキサー(overhead stirrer/mi
xer)及び温度表示計(熱電対)を備えた四つ口フラ
スコであった。
【0049】アルコール、代替え有機溶剤、又はアルコ
ール/補助有機溶剤反応媒質、4−ASM又はS−4−
ASM、又は4−ASMとメチルメタクリレート及び開
始剤のプレミックスをビーカー内で製造し、プレミック
スを反応器に入れた。反応媒質−モノマー混合物内の4
−ASM(又は他のモノマー)の初期濃度は典型的に約
10重量%〜約50重量%の範囲内であった。4−AS
M(又は他のモノマー)対反応媒質の相対量は30重量
%より大きいことが好ましく、40重量%より大きいこ
とが最も好ましい。4−ASMから4−PASへの転化
は、4−ASM対反応媒質の相対量が減少すると、低下
するように思われる。
ール/補助有機溶剤反応媒質、4−ASM又はS−4−
ASM、又は4−ASMとメチルメタクリレート及び開
始剤のプレミックスをビーカー内で製造し、プレミック
スを反応器に入れた。反応媒質−モノマー混合物内の4
−ASM(又は他のモノマー)の初期濃度は典型的に約
10重量%〜約50重量%の範囲内であった。4−AS
M(又は他のモノマー)対反応媒質の相対量は30重量
%より大きいことが好ましく、40重量%より大きいこ
とが最も好ましい。4−ASMから4−PASへの転化
は、4−ASM対反応媒質の相対量が減少すると、低下
するように思われる。
【0050】ミキサーを始動させた(混合速度は典型的
に約100〜400rpmであった)。次に、プレミッ
クスに室温において約5〜10分間窒素パージした。
に約100〜400rpmであった)。次に、プレミッ
クスに室温において約5〜10分間窒素パージした。
【0051】5〜10分間後に、フラスコ反応器の外側
に電気加熱ジャッケトを用いてプレミックスの温度を反
応媒質の還流温度に高めた。
に電気加熱ジャッケトを用いてプレミックスの温度を反
応媒質の還流温度に高めた。
【0052】還流温度(大気圧下)において4−ASM
(又は他のモノマー)を開始剤のほぼ半減期に等しい期
間、重合させた。ここで用いる「半減期」とは、開始剤
の1/2重量が熱分解して、フリーラジカル(典型的に
は開始剤1分子につき2フリーラジカル)を生ずるため
に要する時間である。
(又は他のモノマー)を開始剤のほぼ半減期に等しい期
間、重合させた。ここで用いる「半減期」とは、開始剤
の1/2重量が熱分解して、フリーラジカル(典型的に
は開始剤1分子につき2フリーラジカル)を生ずるため
に要する時間である。
【0053】開始剤の約1/2重量が分解した時点にお
いて、追加の開始剤(典型的に反応媒質の少なくとも一
部として用いられたアルコールと同じアルコールのよう
な溶媒中に溶解)を反応器に加えた。追加の開始剤の添
加量はプレミックス中の開始剤量の約10%〜約90%
の範囲内であった。
いて、追加の開始剤(典型的に反応媒質の少なくとも一
部として用いられたアルコールと同じアルコールのよう
な溶媒中に溶解)を反応器に加えた。追加の開始剤の添
加量はプレミックス中の開始剤量の約10%〜約90%
の範囲内であった。
【0054】進行中の重合に開始剤を加える上記方法を
必要に応じて繰り返して、4−ASMから4−PASへ
の少なくとも90%転化を達成した。重合中に開始剤を
典型的に4〜8回添加した。当業者は上記の少なくとも
90%転化を達成するために、重合中に開始剤を連続添
加することもできる。
必要に応じて繰り返して、4−ASMから4−PASへ
の少なくとも90%転化を達成した。重合中に開始剤を
典型的に4〜8回添加した。当業者は上記の少なくとも
90%転化を達成するために、重合中に開始剤を連続添
加することもできる。
【0055】出願人はプレミックス中に開始剤が存在し
ないバッチ式重合を実施したが、開始剤を重合中にプレ
ミックスに連続的に加えた。開始剤は反応媒質に用いる
アルコール中に溶解した。開始剤の添加量は先行重合に
必要であった開始剤量に基づくものであったが、予想さ
れる連続的なフリーラジカル利用可能性を考慮して約3
0%減じた。表1の例25を参照。
ないバッチ式重合を実施したが、開始剤を重合中にプレ
ミックスに連続的に加えた。開始剤は反応媒質に用いる
アルコール中に溶解した。開始剤の添加量は先行重合に
必要であった開始剤量に基づくものであったが、予想さ
れる連続的なフリーラジカル利用可能性を考慮して約3
0%減じた。表1の例25を参照。
【0056】4−ASMから4−PASへの重合時間は
4−ASMから4−PASへの少なくとも90重量%転
化を達成するために充分な時間である。転化は典型的
に、反応混合物の毛管気/液クロマトグラフィーによっ
て測定した。典型的に反応時間は約4〜約9時間の範囲
であった。
4−ASMから4−PASへの少なくとも90重量%転
化を達成するために充分な時間である。転化は典型的
に、反応混合物の毛管気/液クロマトグラフィーによっ
て測定した。典型的に反応時間は約4〜約9時間の範囲
であった。
【0057】上記方法によって製造される4−PASの
重量平均分子量は約6,500〜約27,000の範囲
であった。
重量平均分子量は約6,500〜約27,000の範囲
であった。
【0058】トランスエステル化反応は典型的に重合反
応媒質中で実施した。4−ASMから4−PASへの重
合は非アルコール含有反応媒質中で実施することができ
るが、トランスエステル化反応はアルコールの存在を必
要とする。トランスエステル化反応中に常に存在しなけ
ればならないアルコール量は、未反応(非トランスエス
テル化)4−アセトキシスチレンの量に基づいて少なく
とも1当量である。トランスエステル化速度はアルコー
ルの当量数の増加によって改良されるので、未反応4−
アセトキシスチレンに基づいて少なくとも約10当量の
アルコールを用いる。
応媒質中で実施した。4−ASMから4−PASへの重
合は非アルコール含有反応媒質中で実施することができ
るが、トランスエステル化反応はアルコールの存在を必
要とする。トランスエステル化反応中に常に存在しなけ
ればならないアルコール量は、未反応(非トランスエス
テル化)4−アセトキシスチレンの量に基づいて少なく
とも1当量である。トランスエステル化速度はアルコー
ルの当量数の増加によって改良されるので、未反応4−
アセトキシスチレンに基づいて少なくとも約10当量の
アルコールを用いる。
【0059】重合反応媒質(アルコール)をデカント
し、トランスエステル化の前に清浄なアルコールを補充
した例は、例を記載した表中で#でマークする。この例
の補充アルコールは重合中に用いるアルコールと同じア
ルコールである。
し、トランスエステル化の前に清浄なアルコールを補充
した例は、例を記載した表中で#でマークする。この例
の補充アルコールは重合中に用いるアルコールと同じア
ルコールである。
【0060】トランスエステル化反応中に反応媒質の還
流温度を典型的に維持した(大気圧下)。トランスエス
テル化を酸触媒を用いて実施し、反応媒質中に存在する
アルコールを4−PASと反応させ、4−PASを4−
PHSに転化した。酸触媒濃度は反応混合物の総重量を
基準にして典型的に約100〜約400ppmの範囲内
であった。しかし、約5〜約10,000ppmの範囲
内の酸濃度を用いることができ、酸濃度は好ましくは約
50〜約2,000ppmの範囲であり、最も好ましく
は約100〜約500ppmの範囲である。酸は典型的
に、反応媒質の少なくとも一部に用いられたアルコール
と同じアルコールに溶解して、総酸触媒溶液を基準とし
て約0.5〜約2.0重量%範囲内の酸触媒濃度を含む
アルコール溶液を製造した。酸触媒溶液を反応器に1度
に加えた。しかし、酸触媒を反応中に任意に加えること
ができる。
流温度を典型的に維持した(大気圧下)。トランスエス
テル化を酸触媒を用いて実施し、反応媒質中に存在する
アルコールを4−PASと反応させ、4−PASを4−
PHSに転化した。酸触媒濃度は反応混合物の総重量を
基準にして典型的に約100〜約400ppmの範囲内
であった。しかし、約5〜約10,000ppmの範囲
内の酸濃度を用いることができ、酸濃度は好ましくは約
50〜約2,000ppmの範囲であり、最も好ましく
は約100〜約500ppmの範囲である。酸は典型的
に、反応媒質の少なくとも一部に用いられたアルコール
と同じアルコールに溶解して、総酸触媒溶液を基準とし
て約0.5〜約2.0重量%範囲内の酸触媒濃度を含む
アルコール溶液を製造した。酸触媒溶液を反応器に1度
に加えた。しかし、酸触媒を反応中に任意に加えること
ができる。
【0061】酸触媒として用いられる酸には、塩酸、リ
ン酸、硝酸、硫酸、メタンスルホン酸及びトルエンスル
ホン酸がある。特定の酸の使用は本発明にとって決定的
ではない。好ましい酸は4−PAS又は、4−PASか
ら製造される4−PHSと実質的に反応しない酸であっ
た。本発明の実施態様では、非反応性酸は塩酸とリン酸
を含んだ。表1と2に示す例1〜60と、例61とでは
塩酸を用いた。4−PASを4−PHSへ完全転化させ
るように反応を実施するために、反応媒質中に過剰なア
ルコールを維持する、又は反応媒質中からアルコールア
セテートをそれが形成されたときに除去することが必要
である。典型的に、過剰なアルコールが用いられ、最初
の4−ASMに対するアルコールのモル当量は約5〜約
15の範囲であった。さらに、4−PASの溶解度が半
透明なポリマー/反応媒質混合物を生ずるようにアルコ
ールアセテートの濃度がなった後に、アルコールアセテ
ートを定期的又は連続的に除去した。アルコールアセテ
ートはアルコール及び他の反応媒質補助溶剤(存在する
場合には)との共沸混合物として除去され、除去された
アルコール(又はアルコール/補助有機溶剤)/アルコ
ールアセテートの総重量は典型的に等しい重量のアルコ
ールに取り替えられる。
ン酸、硝酸、硫酸、メタンスルホン酸及びトルエンスル
ホン酸がある。特定の酸の使用は本発明にとって決定的
ではない。好ましい酸は4−PAS又は、4−PASか
ら製造される4−PHSと実質的に反応しない酸であっ
た。本発明の実施態様では、非反応性酸は塩酸とリン酸
を含んだ。表1と2に示す例1〜60と、例61とでは
塩酸を用いた。4−PASを4−PHSへ完全転化させ
るように反応を実施するために、反応媒質中に過剰なア
ルコールを維持する、又は反応媒質中からアルコールア
セテートをそれが形成されたときに除去することが必要
である。典型的に、過剰なアルコールが用いられ、最初
の4−ASMに対するアルコールのモル当量は約5〜約
15の範囲であった。さらに、4−PASの溶解度が半
透明なポリマー/反応媒質混合物を生ずるようにアルコ
ールアセテートの濃度がなった後に、アルコールアセテ
ートを定期的又は連続的に除去した。アルコールアセテ
ートはアルコール及び他の反応媒質補助溶剤(存在する
場合には)との共沸混合物として除去され、除去された
アルコール(又はアルコール/補助有機溶剤)/アルコ
ールアセテートの総重量は典型的に等しい重量のアルコ
ールに取り替えられる。
【0062】トランスエステル化反応は大気圧下反応混
合物の還流温度(メタノール反応媒質では約65℃、エ
タノール反応媒質では約78℃)において実施した。反
応時間は4−PASから4−PHSの少なくとも85%
転化を生ずるために充分な時間であった。転化はフーリ
エートランスフォーム赤外分光学(Fourier−T
ransform Infrared Spectro
scopy)(FTIR)によって測定した、これは沈
殿させ、洗浄し、乾燥したポリマーでの約1760cm
-1におけるアセテートカルボニルピークを検出した。反
応時間はトランスエステル化に用いたアルコール(主と
してメタノール)に依存して、約2〜約16時間の範囲
であった。必要な反応時間は反応温度の上昇によって、
酸触媒濃度の上昇によって及び/又はアルコールアセテ
ートの形成時のより迅速な除去によって減じられる。
合物の還流温度(メタノール反応媒質では約65℃、エ
タノール反応媒質では約78℃)において実施した。反
応時間は4−PASから4−PHSの少なくとも85%
転化を生ずるために充分な時間であった。転化はフーリ
エートランスフォーム赤外分光学(Fourier−T
ransform Infrared Spectro
scopy)(FTIR)によって測定した、これは沈
殿させ、洗浄し、乾燥したポリマーでの約1760cm
-1におけるアセテートカルボニルピークを検出した。反
応時間はトランスエステル化に用いたアルコール(主と
してメタノール)に依存して、約2〜約16時間の範囲
であった。必要な反応時間は反応温度の上昇によって、
酸触媒濃度の上昇によって及び/又はアルコールアセテ
ートの形成時のより迅速な除去によって減じられる。
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】表1と2に含まれる実施例の当業者による
再現を助けるように本発明の方法をさらに説明するため
に、例24と28を以下でさらに詳しく説明する。
再現を助けるように本発明の方法をさらに説明するため
に、例24と28を以下でさらに詳しく説明する。
【0068】例24 冷水還流冷却管、熱電対を含むサーモウエル、窒素パー
ジ取り付け具、オーバーヘッドスターラー及び外部加熱
マントルを備えた500mlガラス丸底フラスコに、4
−アセトキシスチレン(4−ASM)80g,メタノー
ル120g及び2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル
ペンタンニトリル)開始剤2.0gから成る反応混合物
を加えた。この反応混合物を反応器内に存在する酸素ガ
スを排除するための窒素パージ下で5分間撹拌した。次
に、この反応混合物をメタノールの還流温度である約6
6℃に加熱した。1時間重合した後に、メタノール約1
0gに溶解した2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル
ペンタンニトリル)0.4gを加えた。次の7時間、毎
時間、メタノール約10gに溶解した2,2’−アゾビ
ス(2,4−ジメチルペンタンニトリル)0.4gを加
えた。各添加後に、ポリマー混合物のサンプルを反応器
から採取した。毛管ガスクロマトグラフィーによる最終
ポリマー混合物サンプルの分析は4−アセトキシスチレ
ンからポリ(4−アセトキシスチレン)への94.8重
量%転化を示した。トランスエステル化反応は反応混合
物を冷却せずに開始した;水中37%塩酸0.2gをメ
タノール約10gと一緒にして、この組み合わせを反応
混合物に加えた。混合物の色が白から透明に変わるまで
反応混合物を反応させ、この時点でメチルアセテート/
メタノールを蒸留物として除去し、新鮮なメタノール1
50gを加えた。トランスエステル化を約4.5時間進
行させ、この時点で透明な反応混合物を冷却し、脱イオ
ン水中で沈殿させ、沈殿物(precipitant)
を濾過によって単離し、沈殿物(本質的にポリ(4−ヒ
ドロキシスチレン))から酸を脱イオン水によって洗浄
し、ポリ(4−ヒドロキシスチレン)を約70℃の真空
炉中で、ポリ(4−ヒドロキシスチレン)中に残留する
水が2重量%未満になるまで乾燥した。ポリ(4−ヒド
ロキシスチレン)のFTIR分析は約1760cm-1に
おけるカルボニルピークの吸光度(アセトキシカルボニ
ル吸光度)の検出によって測定して、ポリ(4−ヒドロ
キシスチレン)中に0.5重量%未満の4−アセトキシ
スチレンが残留することを示した。UV−VISスキャ
ンは248nmにおける144 lcm-1m-1のモル吸
光係数を示した。生成物は目視によって極めて白であっ
た。
ジ取り付け具、オーバーヘッドスターラー及び外部加熱
マントルを備えた500mlガラス丸底フラスコに、4
−アセトキシスチレン(4−ASM)80g,メタノー
ル120g及び2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル
ペンタンニトリル)開始剤2.0gから成る反応混合物
を加えた。この反応混合物を反応器内に存在する酸素ガ
スを排除するための窒素パージ下で5分間撹拌した。次
に、この反応混合物をメタノールの還流温度である約6
6℃に加熱した。1時間重合した後に、メタノール約1
0gに溶解した2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル
ペンタンニトリル)0.4gを加えた。次の7時間、毎
時間、メタノール約10gに溶解した2,2’−アゾビ
ス(2,4−ジメチルペンタンニトリル)0.4gを加
えた。各添加後に、ポリマー混合物のサンプルを反応器
から採取した。毛管ガスクロマトグラフィーによる最終
ポリマー混合物サンプルの分析は4−アセトキシスチレ
ンからポリ(4−アセトキシスチレン)への94.8重
量%転化を示した。トランスエステル化反応は反応混合
物を冷却せずに開始した;水中37%塩酸0.2gをメ
タノール約10gと一緒にして、この組み合わせを反応
混合物に加えた。混合物の色が白から透明に変わるまで
反応混合物を反応させ、この時点でメチルアセテート/
メタノールを蒸留物として除去し、新鮮なメタノール1
50gを加えた。トランスエステル化を約4.5時間進
行させ、この時点で透明な反応混合物を冷却し、脱イオ
ン水中で沈殿させ、沈殿物(precipitant)
を濾過によって単離し、沈殿物(本質的にポリ(4−ヒ
ドロキシスチレン))から酸を脱イオン水によって洗浄
し、ポリ(4−ヒドロキシスチレン)を約70℃の真空
炉中で、ポリ(4−ヒドロキシスチレン)中に残留する
水が2重量%未満になるまで乾燥した。ポリ(4−ヒド
ロキシスチレン)のFTIR分析は約1760cm-1に
おけるカルボニルピークの吸光度(アセトキシカルボニ
ル吸光度)の検出によって測定して、ポリ(4−ヒドロ
キシスチレン)中に0.5重量%未満の4−アセトキシ
スチレンが残留することを示した。UV−VISスキャ
ンは248nmにおける144 lcm-1m-1のモル吸
光係数を示した。生成物は目視によって極めて白であっ
た。
【0069】例28 冷水還流冷却管、熱電対を含むサーモウエル、窒素パー
ジ取り付け具、オーバーヘッドスターラー及び外部加熱
マントルを備えた2000mlガラス丸底フラスコに、
3−メチル−4−アセトキシスチレン(3−M−4−A
SM)200g,無水エタノール800g及び2,2’
−アゾビス(2−メチルプロパンンニトリル)開始剤
8.0gから成る反応混合物を加えた。この反応混合物
を反応器内に存在する酸素ガスを排除するための窒素パ
ージ下で5分間撹拌した。次に、この反応混合物をエタ
ノールの還流温度である約78℃に加熱した。2時間重
合した後に、エタノール約20gに溶解した2,2’−
アゾビス(2−メチルプロパンニトリル)2.0gを加
えた。次の4時間、2時間毎に、エタノール約20gに
溶解した2,2’−アゾビス(2−メチルプロパンニト
リル)2.0gを加えた。最後の開始剤添加の2時間後
の、毛管ガスクロマトグラフィーによる最終ポリマー混
合物サンプルの分析は3−メチルー4−アセトキシスチ
レンからポリ(3−メチルー4−アセトキシスチレン)
への97.6重量%転化を示した。
ジ取り付け具、オーバーヘッドスターラー及び外部加熱
マントルを備えた2000mlガラス丸底フラスコに、
3−メチル−4−アセトキシスチレン(3−M−4−A
SM)200g,無水エタノール800g及び2,2’
−アゾビス(2−メチルプロパンンニトリル)開始剤
8.0gから成る反応混合物を加えた。この反応混合物
を反応器内に存在する酸素ガスを排除するための窒素パ
ージ下で5分間撹拌した。次に、この反応混合物をエタ
ノールの還流温度である約78℃に加熱した。2時間重
合した後に、エタノール約20gに溶解した2,2’−
アゾビス(2−メチルプロパンニトリル)2.0gを加
えた。次の4時間、2時間毎に、エタノール約20gに
溶解した2,2’−アゾビス(2−メチルプロパンニト
リル)2.0gを加えた。最後の開始剤添加の2時間後
の、毛管ガスクロマトグラフィーによる最終ポリマー混
合物サンプルの分析は3−メチルー4−アセトキシスチ
レンからポリ(3−メチルー4−アセトキシスチレン)
への97.6重量%転化を示した。
【0070】トランスエステル化反応は反応混合物を冷
却せずに開始した;水中37%塩酸1.0gをエタノー
ル約20gと一緒にして、この組み合わせを反応混合物
に加えた。混合物の色が白から透明に変わるまで反応混
合物を反応させ、この時点でエチルアセテート/エタノ
ール約250gを蒸留物として除去し、新鮮なエタノー
ル約250gを加えた。トランスエステル化を約7時間
進行させ、この時点で透明な反応混合物を冷却し、脱イ
オン水中で沈殿させ、沈殿物を濾過によって単離し、沈
殿物(本質的にポリ(3−メチルー4−ヒドロキシスチ
レン))から酸を脱イオン水によって洗浄し、ポリ(3
−メチルー4−ヒドロキシスチレン)を約70℃の真空
炉中で、ポリ(4−ヒドロキシスチレン)中に残留する
水が2重量%未満になるまで乾燥した。ポリ(3−メチ
ルー4−ヒドロキシスチレン)のFTIR分析は約17
60cm-1における吸光度(アセトキシカルボニル吸光
度)の検出によって測定して、ポリ(3−メチルー4−
ヒドロキシスチレン)中に2.0重量%未満の3−メチ
ルー4−アセトキシスチレンが残留することを示した。
UV−VISスキャンは248nmにおける163lc
m-1m-1のモル吸光係数を示した。生成物は目視によっ
て極めて白であった。
却せずに開始した;水中37%塩酸1.0gをエタノー
ル約20gと一緒にして、この組み合わせを反応混合物
に加えた。混合物の色が白から透明に変わるまで反応混
合物を反応させ、この時点でエチルアセテート/エタノ
ール約250gを蒸留物として除去し、新鮮なエタノー
ル約250gを加えた。トランスエステル化を約7時間
進行させ、この時点で透明な反応混合物を冷却し、脱イ
オン水中で沈殿させ、沈殿物を濾過によって単離し、沈
殿物(本質的にポリ(3−メチルー4−ヒドロキシスチ
レン))から酸を脱イオン水によって洗浄し、ポリ(3
−メチルー4−ヒドロキシスチレン)を約70℃の真空
炉中で、ポリ(4−ヒドロキシスチレン)中に残留する
水が2重量%未満になるまで乾燥した。ポリ(3−メチ
ルー4−ヒドロキシスチレン)のFTIR分析は約17
60cm-1における吸光度(アセトキシカルボニル吸光
度)の検出によって測定して、ポリ(3−メチルー4−
ヒドロキシスチレン)中に2.0重量%未満の3−メチ
ルー4−アセトキシスチレンが残留することを示した。
UV−VISスキャンは248nmにおける163lc
m-1m-1のモル吸光係数を示した。生成物は目視によっ
て極めて白であった。
【0071】PHSを含むコポリマーを製造する本発明
の方法を以下の例61で説明する。例61は4−PHS
のホモポリマーンの製造について述べた同じ反応条件と
同じ反応物質を用いて実施した、但しこの場合にはコモ
ノマーをASM含有プレミックスに加えた。例61を以
下で特に詳述する。
の方法を以下の例61で説明する。例61は4−PHS
のホモポリマーンの製造について述べた同じ反応条件と
同じ反応物質を用いて実施した、但しこの場合にはコモ
ノマーをASM含有プレミックスに加えた。例61を以
下で特に詳述する。
【0072】例61 下記の方法に従って、4−アセトキシスチレンとメチル
メタクリレートとのコポリマーを製造し、ポリ(4−ヒ
ドロキシスチレンーメチルメタクリレート)にトランス
エステル化した。
メタクリレートとのコポリマーを製造し、ポリ(4−ヒ
ドロキシスチレンーメチルメタクリレート)にトランス
エステル化した。
【0073】冷水還流冷却管、熱電対を含むサーモウエ
ル、窒素パージ取り付け具、オーバーヘッドスターラー
及び外部加熱マントルを備えた500mlガラス丸底フ
ラスコに、4−アセトキシスチレン(4−ASM)6
2.5g,メチルメタクリレート62.5g、メタノー
ル125g及び2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル
ペンタンニトリル)開始剤1.5gから成る反応混合物
を加えた。この反応混合物を反応器内に存在する酸素ガ
スを排除するための窒素パージ下で5分間撹拌した。次
に、この反応混合物を混合物の還流温度である約64℃
に加熱した。1時間重合した後に、メタノール約10g
に溶解した2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルペン
タンニトリル)0.3gを反応混合物に加えた。重合開
始から2時間後に、メタノール約10gに溶解した2,
2’−アゾビス(2,4−ジメチルペンタンニトリル)
0.5gを反応混合物に加えた。重合開始の3時間後
に、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルペンタンニ
トリル)0.65gを反応混合物に加えた。重合開始の
4時間後に、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルペ
ンタンニトリル)0.8gを反応混合物に加えた。最後
の開始剤添加から2時間後の毛管ガスクロマトグラフィ
ーによる最終ポリマー混合物サンプルの分析は4−アセ
トキシスチレンとメチルメタクリレートからポリ(4−
アセトキシスチレンーコーメチルメタクリレート)への
98.3重量%転化を示した。トランスエステル化反応
は反応混合物を冷却せずに開始した;水中37%塩酸
0.3gをメタノール約10gと一緒にして、この組み
合わせを反応混合物に加えた。混合物の色が白から透明
に変わるまで反応混合物を反応させ、この時点でメチル
アセテート/メタノール約150gを蒸留物として除去
し、新鮮なメタノール約150gを加えた。トランスエ
ステル化を約4時間進行させ、この時点で透明な反応混
合物を冷却し、脱イオン水中で沈殿させ、沈殿物を濾過
によって単離し、沈殿物(本質的にポリ(4−ヒドロキ
シスチレンーコーメチルメタクリレート))から酸を脱
イオン水によって洗浄し、ポリ(4−ヒドロキシスチレ
ンーコーメチルメタクリレート)(4−PHS/MM
A)を約70℃の真空炉中で、4−PHS/MMA中に
残留する水が2重量%未満になるまで乾燥した。4−P
HS/MMAのFTIR分析は4−PHS/MMA中に
2.0重量%未満の(4−アセトキシスチレン)基が残
留することを示した。4−PHS/MMAの重量平均分
子量はGPCによって約22,000であった。UV−
VISスキャンは248nmにおける48 lcm-1m
-1のモル吸光係数を示した。生成物は目視によって白色
であった。
ル、窒素パージ取り付け具、オーバーヘッドスターラー
及び外部加熱マントルを備えた500mlガラス丸底フ
ラスコに、4−アセトキシスチレン(4−ASM)6
2.5g,メチルメタクリレート62.5g、メタノー
ル125g及び2,2’−アゾビス(2,4−ジメチル
ペンタンニトリル)開始剤1.5gから成る反応混合物
を加えた。この反応混合物を反応器内に存在する酸素ガ
スを排除するための窒素パージ下で5分間撹拌した。次
に、この反応混合物を混合物の還流温度である約64℃
に加熱した。1時間重合した後に、メタノール約10g
に溶解した2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルペン
タンニトリル)0.3gを反応混合物に加えた。重合開
始から2時間後に、メタノール約10gに溶解した2,
2’−アゾビス(2,4−ジメチルペンタンニトリル)
0.5gを反応混合物に加えた。重合開始の3時間後
に、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルペンタンニ
トリル)0.65gを反応混合物に加えた。重合開始の
4時間後に、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルペ
ンタンニトリル)0.8gを反応混合物に加えた。最後
の開始剤添加から2時間後の毛管ガスクロマトグラフィ
ーによる最終ポリマー混合物サンプルの分析は4−アセ
トキシスチレンとメチルメタクリレートからポリ(4−
アセトキシスチレンーコーメチルメタクリレート)への
98.3重量%転化を示した。トランスエステル化反応
は反応混合物を冷却せずに開始した;水中37%塩酸
0.3gをメタノール約10gと一緒にして、この組み
合わせを反応混合物に加えた。混合物の色が白から透明
に変わるまで反応混合物を反応させ、この時点でメチル
アセテート/メタノール約150gを蒸留物として除去
し、新鮮なメタノール約150gを加えた。トランスエ
ステル化を約4時間進行させ、この時点で透明な反応混
合物を冷却し、脱イオン水中で沈殿させ、沈殿物を濾過
によって単離し、沈殿物(本質的にポリ(4−ヒドロキ
シスチレンーコーメチルメタクリレート))から酸を脱
イオン水によって洗浄し、ポリ(4−ヒドロキシスチレ
ンーコーメチルメタクリレート)(4−PHS/MM
A)を約70℃の真空炉中で、4−PHS/MMA中に
残留する水が2重量%未満になるまで乾燥した。4−P
HS/MMAのFTIR分析は4−PHS/MMA中に
2.0重量%未満の(4−アセトキシスチレン)基が残
留することを示した。4−PHS/MMAの重量平均分
子量はGPCによって約22,000であった。UV−
VISスキャンは248nmにおける48 lcm-1m
-1のモル吸光係数を示した。生成物は目視によって白色
であった。
【0074】例62 この例の目的は、グプタの米国特許第4,898,91
6号が開示している酸触媒メタノーリシスを用いて実施
したとしても、エルモア(Elmore)のヨーロッパ
特許出願第87307912.3号が述べているポリ
(4−ヒドロキシスチレン)の製造の同時重合/加水分
解方法が本発明の方法によって製造される生成物の低光
学密度(240〜260nm波長にわたる吸光度)特徴
を有さない反応生成物を形成することを実証することで
ある。
6号が開示している酸触媒メタノーリシスを用いて実施
したとしても、エルモア(Elmore)のヨーロッパ
特許出願第87307912.3号が述べているポリ
(4−ヒドロキシスチレン)の製造の同時重合/加水分
解方法が本発明の方法によって製造される生成物の低光
学密度(240〜260nm波長にわたる吸光度)特徴
を有さない反応生成物を形成することを実証することで
ある。
【0075】冷水還流冷却管、熱電対を含むサーモウエ
ル、窒素パージ取り付け具、オーバーヘッドスターラー
及び外部加熱マントルを備えた500mlガラス丸底フ
ラスコに、メタノール(MeOH)100gと37%H
Cl(MeOHと次に加える4−ASMとに基づいてH
Cl 0.5重量%)2.7gとを加えた。別に、4−
アセトキシスチレン(4−ASM)100gと2,2’
−アゾビス(2−メチルプロパンニトリル)を混合し、
氷浴中で低温に維持した。反応器から窒素以外のガスを
除去するために、メタノール/HCl混合物を窒素パー
ジ下で約5分間撹拌した。次に、メタノール/HCl混
合物の温度を約66℃(大気圧下でのメタノールの還流
温度)に加熱した。4−ASM/開始剤混合物をフラス
コ反応器に3時間にわたって定期的に加えた。反応中に
メチルメタクリレート/メタノール110gが除去され
た。4−ASM/開始剤溶液の最初の添加時に、フラス
コ反応器内の反応物質の温度は61.4℃に低下し、メ
チルアセテートの形成を示した。メチルアセテートを除
去し、新鮮なメタノールを加えると、温度は64.5℃
に上昇し、反応を終点に近づけた。
ル、窒素パージ取り付け具、オーバーヘッドスターラー
及び外部加熱マントルを備えた500mlガラス丸底フ
ラスコに、メタノール(MeOH)100gと37%H
Cl(MeOHと次に加える4−ASMとに基づいてH
Cl 0.5重量%)2.7gとを加えた。別に、4−
アセトキシスチレン(4−ASM)100gと2,2’
−アゾビス(2−メチルプロパンニトリル)を混合し、
氷浴中で低温に維持した。反応器から窒素以外のガスを
除去するために、メタノール/HCl混合物を窒素パー
ジ下で約5分間撹拌した。次に、メタノール/HCl混
合物の温度を約66℃(大気圧下でのメタノールの還流
温度)に加熱した。4−ASM/開始剤混合物をフラス
コ反応器に3時間にわたって定期的に加えた。反応中に
メチルメタクリレート/メタノール110gが除去され
た。4−ASM/開始剤溶液の最初の添加時に、フラス
コ反応器内の反応物質の温度は61.4℃に低下し、メ
チルアセテートの形成を示した。メチルアセテートを除
去し、新鮮なメタノールを加えると、温度は64.5℃
に上昇し、反応を終点に近づけた。
【0076】毛管ガスクロマトグラフィーによる最終ポ
リマー混合物サンプルの分析は4−アセトキシスチレン
の99重量%転化を示した。
リマー混合物サンプルの分析は4−アセトキシスチレン
の99重量%転化を示した。
【0077】同時重合−加水分解反応の終了後に、反応
混合物を冷却し、脱イオン水中で沈殿させ、沈殿物を濾
過によって単離し、沈殿物から残留酸を脱イオン水によ
って洗浄し、反応生成物を約70℃の真空炉中で、反応
生成物中に残留する水が2重量%未満になるまで乾燥し
た。
混合物を冷却し、脱イオン水中で沈殿させ、沈殿物を濾
過によって単離し、沈殿物から残留酸を脱イオン水によ
って洗浄し、反応生成物を約70℃の真空炉中で、反応
生成物中に残留する水が2重量%未満になるまで乾燥し
た。
【0078】反応生成物の沈殿部分のFTIR分析は沈
殿物がPHSを含み、約1.7重量%未満の4−アセト
キシスチレン基がPHS中に残留することを示した。反
応生成物のこのPHS部分の重量平均分子量は約200
0であった。この反応方法ではPHSが単離されない。
この反応方法では反応生成物のMwの制御も不可能であ
る。PHSのMwは制御されなかった、この理由の一部
はヒドロキシスチレンモノマー(HSM)が形成され、
フリーラジカル手段によってのみでなく、おそらくカチ
オン手段によっても重合するからである。
殿物がPHSを含み、約1.7重量%未満の4−アセト
キシスチレン基がPHS中に残留することを示した。反
応生成物のこのPHS部分の重量平均分子量は約200
0であった。この反応方法ではPHSが単離されない。
この反応方法では反応生成物のMwの制御も不可能であ
る。PHSのMwは制御されなかった、この理由の一部
はヒドロキシスチレンモノマー(HSM)が形成され、
フリーラジカル手段によってのみでなく、おそらくカチ
オン手段によっても重合するからである。
【0079】UV248での反応生成物のPHS部分のモ
ル吸光係数εは868と測定された(本発明の方法によ
って製造される生成物に望ましい250以下よりはるか
に大きい)。この高いεは明らかに、同時重合−加水分
解反応方法によるキノン又はその他の高吸光性種の形成
によるものである。
ル吸光係数εは868と測定された(本発明の方法によ
って製造される生成物に望ましい250以下よりはるか
に大きい)。この高いεは明らかに、同時重合−加水分
解反応方法によるキノン又はその他の高吸光性種の形成
によるものである。
【0080】本発明の方法では、4−PHS(及びS−
4−PHS)を含むホモポリマートとコポリマーを最終
トランスエステル化反応媒質から沈殿によって単離し
た。好ましい沈殿媒質は水であるが、PHSホモポリマ
ーとそのコポリマーとガ充分に不溶である例えばヘプタ
ン、ヘキサン、シクロヘキサンのような有機溶剤も用い
ることができる。
4−PHS)を含むホモポリマートとコポリマーを最終
トランスエステル化反応媒質から沈殿によって単離し
た。好ましい沈殿媒質は水であるが、PHSホモポリマ
ーとそのコポリマーとガ充分に不溶である例えばヘプタ
ン、ヘキサン、シクロヘキサンのような有機溶剤も用い
ることができる。
【0081】沈殿媒質として水を用いる場合には、ポリ
マー/反応媒質混合物を流動する水に加えた。典型的に
室温において、水重量はポリマー/反応媒質混合物重量
の少なくとも8倍過剰であった。PHSホモポリマー又
はそのコポリマーは約50ミクロンより大きい粒度で沈
殿するので、水沈殿に好ましいアルコール反応媒質はメ
タノールである。高分子量アルコール反応媒質の使用は
約50ミクロンより小さいPHSホモポリマー(又はそ
のコポリンマー)の沈殿粒度を生ずるように思われる。
粒度が大きいほうが濾過しやすい。
マー/反応媒質混合物を流動する水に加えた。典型的に
室温において、水重量はポリマー/反応媒質混合物重量
の少なくとも8倍過剰であった。PHSホモポリマー又
はそのコポリマーは約50ミクロンより大きい粒度で沈
殿するので、水沈殿に好ましいアルコール反応媒質はメ
タノールである。高分子量アルコール反応媒質の使用は
約50ミクロンより小さいPHSホモポリマー(又はそ
のコポリンマー)の沈殿粒度を生ずるように思われる。
粒度が大きいほうが濾過しやすい。
【0082】本発明を4−ヒドロキシスチレン及び/又
は置換4−ヒドロキシスチレンのポリマーに関して説明
したが、特定の光学用途に高い性能を示すこれらポリマ
ーのさらに官能化も本発明の範囲に入ると考えられる。
例えば、これらのポリマーをフォトレジストのポリマー
成分として用いる場合には、化合物構造の4位置のヒド
ロキシ基をt−ブトキシカルボニル基によって置換する
ことが望ましいと判明している。ポリマーにおけるこの
t−ブトキシカルボニル基の存在は、フォトレジストに
達する画像形成光線(imaging radiati
on)に対するポリマーの感受性(sensitivi
ty)を改良する。フォトレジスト用途に用いるため
に、ヒドロキシ基をt−ブトキシ基によって置換するこ
とも公知である。本発明はディープUV、X線又はE−
ビーム フォトレジスト物質として機能するために必要
な光学的要件(吸光性)を満たすポリマー化合物類(及
びそれらの製造方法)を提供する。さらに、所定用途に
おけるこのポリマーの総合性能に不利な影響を与えな
い、この基礎ポリマー物質の官能化も本発明の範囲内に
入るものとする。
は置換4−ヒドロキシスチレンのポリマーに関して説明
したが、特定の光学用途に高い性能を示すこれらポリマ
ーのさらに官能化も本発明の範囲に入ると考えられる。
例えば、これらのポリマーをフォトレジストのポリマー
成分として用いる場合には、化合物構造の4位置のヒド
ロキシ基をt−ブトキシカルボニル基によって置換する
ことが望ましいと判明している。ポリマーにおけるこの
t−ブトキシカルボニル基の存在は、フォトレジストに
達する画像形成光線(imaging radiati
on)に対するポリマーの感受性(sensitivi
ty)を改良する。フォトレジスト用途に用いるため
に、ヒドロキシ基をt−ブトキシ基によって置換するこ
とも公知である。本発明はディープUV、X線又はE−
ビーム フォトレジスト物質として機能するために必要
な光学的要件(吸光性)を満たすポリマー化合物類(及
びそれらの製造方法)を提供する。さらに、所定用途に
おけるこのポリマーの総合性能に不利な影響を与えな
い、この基礎ポリマー物質の官能化も本発明の範囲内に
入るものとする。
【0083】当業者による本発明の実施を可能にするた
めに、特定の反応条件、反応物質及び装置について上述
したが、当業者は本発明の明らかな拡大である変更及び
調節を行うことができると考えられる。本発明のこのよ
うな明らかな拡大又は同等物は、特許請求の範囲によっ
て定義される本発明の範囲に入るものである。
めに、特定の反応条件、反応物質及び装置について上述
したが、当業者は本発明の明らかな拡大である変更及び
調節を行うことができると考えられる。本発明のこのよ
うな明らかな拡大又は同等物は、特許請求の範囲によっ
て定義される本発明の範囲に入るものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェームス・エイチ・レア アメリカ合衆国テキサス州78410,コー パス・クリスティ,レッド・リバー・ド ライブ 14742 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 12/14 G03F 7/027 G03F 7/031 G03F 7/038 H01L 21/30 WPI(DIALOG)
Claims (59)
- 【請求項1】 ポリ(4−ヒドロキシスチレン)又は置
換ポリ(4−ヒドロキシスチレン)又は両方を含むポリ
マーの製造方法であって、次の工程: (a)4−アセトキシスチレンモノマー又は置換4−ア
セトキシスチレンモノマー又は両方と開始剤とを含む混
合物であって、前記開始剤とその分解生成物が単独で又
はポリマーキャッピング(polymer cappi
ng)基として約240〜約260nmの範囲内の波長
にわたって光線(radiation)を実質的に吸収
しないか、又は前記開始剤が少なくとも1種の有機溶媒
を含む反応媒質中に前記モノマーの約3モル%以下の濃
度で存在する混合物を反応させて、ポリ(4−アセトキ
シスチレン)又は置換ポリ(4−アセトキシスチレン)
又は両方を含むポリマーを製造し、それによってモノマ
ー転化の結果として又は残留モノマーの除去によって次
のトランスエステル化工程に用いる反応混合物中に、製
造されるポリマー重量を基準にして10重量%以下の残
留モノマーが存在するようにする工程;及び (b)次に、非トランスエステル化ポリ(4−アセトキ
シスチレン)又は非トランスエステル化置換ポリ(4−
アセトキシスチレン)1当量につき少なくとも1当量の
アルコールを含むトランスエステル化反応媒質中で、前
記トランスエステル化を実施するための酸触媒を用い
て、前記ポリ(4−アセトキシスチレン)をポリ(4−
ヒドロキシスチレン)にトランスエステル化する、又は
前記置換ポリ(4−アセトキシスチレン)を置換ポリ
(4−ヒドロキシスチレン)にトランスエステル化す
る、又は両方をトランスエステル化して、前記ポリ(4
−アセトキシスチレン)からポリ(4−ヒドロキシスチ
レン)への少なくとも85重量%の転化又は前記置換ポ
リ(4−アセトキシスチレン)から置換ポリ(4−ヒド
ロキシスチレン)への少なくとも85重量%の転化又は
両方の少なくとも85重量%の転化を得る工程を含む方
法。 - 【請求項2】 C1〜C5アルコールが工程(a)の前記
反応媒質の少なくとも大部分を占める請求項1記載の方
法。 - 【請求項3】 工程(b)の前記トランスエステル化反
応媒質が工程(a)に用いた反応媒質と本質的に同じ反
応媒質であるか、又はその官能的同等物である請求項2
記載の方法。 - 【請求項4】 次の付加的工程: (c)ポリ(4−ヒドロキシスチレン)を含む前記ポリ
マー又は置換ポリ(4−ヒドロキシスチレン)を含む前
記ポリマー又は両方を含むポリマーを前記トランスエス
テル化反応媒質から単離する工程 を含む請求項1〜3のいずれかに記載の方法。 - 【請求項5】 前記反応混合物が置換4−アセトキシス
チレンモノマーを含み、前記4−アセトキシスチレンの
環構造の3もしくは5位置、又は3と5位置に置換基が
存在する請求項1〜3のいずれかに記載の方法。 - 【請求項6】 前記置換基がメチル又はエチルである請
求項5記載の方法。 - 【請求項7】 前記開始剤が、2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルペンタンニトリル)、2,2’−ア
ゾビス(2−メチルプロパンニトリル)、2,2’−ア
ゾビス(2−メチルブタンニトリル)、1,1’−アゾ
ビス(シクロヘキサンカルボニトリル)、t−ブチルペ
ルオキシー2−エチルヘキサノエート、t−ブチルペル
オキシピバレート、t−アミルペルオキシピバレート、
ジイソノナノイルペルオキシド、デカノイルペルオキシ
ド、コハク酸ペルオキシド、ジ(n−プロピル)ペルオ
キシジカルボネート、ジ(sec−ブチル)ペルオキシ
ジカルボネート、ジ(2−エチルーヘキシル)ペルオキ
シジカルボネート、t−ブチルペルオキシネオデカノエ
ート、2,5−ジメチルー2,5−ジ(2−エチルヘキ
サノイルペルオキシ)ヘキサン、t−アミルペルオキシ
ーネオデカノエート、t−ブチルペルオキシーネオデコ
ネート及びこれらの組み合わせから成る群から選択され
る請求項1〜3のいずれかに記載の方法。 - 【請求項8】 前記開始剤が2,2’−アゾビス(2,
4−ジメチルペンタンニトリル)、2,2’−アゾビス
(2−メチルプロパンニトリル)、2,2’−アゾビス
(2−メチルブタンニトリル)、1,1’−アゾビス
(シクロヘキサンカルボニトリル)、t−ブチルペルオ
キシピバレート、t−アミルペルオキシピバレート及び
これらの組み合わせから成る群から選択される請求項7
記載の方法。 - 【請求項9】 前記開始剤がベンゾイルペルオキシド、
t−ブチルペルオキシベンゾエート及びジーt−ブチル
ジペルオキシフタレートから成る群から選択され、前記
開始剤のモル%が前記モノマーの約3モル%未満である
請求項1〜3のいずれかに記載の方法。 - 【請求項10】 前記アルコール反応媒質が炭素数1〜
2のアルコール及びこれらの組み合わせから選択される
請求項2又は3に記載の方法。 - 【請求項11】 前記酸触媒が前記ポリ(4−アセトキ
シスチレン)、前記置換ポリ(4−アセトキシスチレ
ン)又は、これらから製造された前記ポリ(4−ヒドロ
キシスチレン)もしくは前記置換ポリ(4−ヒドロキシ
スチレン)と実質的に反応しない請求項1〜3のいずれ
かに記載の方法。 - 【請求項12】 前記酸触媒が塩酸、リン酸、硝酸、硫
酸、メタンスルホン酸及びトルエンスルホン酸から成る
群から選択される請求項11記載の方法。 - 【請求項13】 前記開始剤を工程(a)中に定期的に
又は連続的に加え、それによって前記4−アセトキシス
チレンモノマー又は前記置換4−アセトキシスチレンモ
ノマーの少なくとも90重量%転化を達成する請求項1
〜3のいずれかに記載の方法。 - 【請求項14】 前記開始剤が前記反応の実施温度にお
いて約0.5〜約10時間の範囲内の半減期を有する請
求項1〜3のいずれかに記載の方法。 - 【請求項15】 前記開始剤が前記反応の実施温度にお
いて約0.5〜約10時間の範囲内の半減期を有する請
求項13記載の方法。 - 【請求項16】 前記アルコール反応媒質が炭素数3〜
5のアルコールから成る群から選択され、付加的アルコ
ールが工程(b)中に加えられ、前記付加的アルコール
が炭素数1〜2のアルコール又はこれらの組み合わせか
ら成る群から選択される請求項2又は3記載の方法。 - 【請求項17】 前記工程(c)の単離を前記反応媒質
からの前記ポリ(4−ヒドロキシスチレン)又は前記置
換ポリ(4−ヒドロキシスチレン)の沈殿によって達成
される請求項4記載の方法。 - 【請求項18】 前記沈殿を工程(b)の反応混合物を
流動する水に加えることによって実施する請求項17記
載の方法。 - 【請求項19】 前記ポリ(4−ヒドロキシスチレン)
又は前記置換ポリ(4−ヒドロキシスチレン)の沈殿物
を処理して、残留酸を除去する請求項18記載の方法。 - 【請求項20】 前記反応混合物中の前記ポリ(4−ヒ
ドロキシスチレン)又は前記置換ポリ(4−ヒドロキシ
スチレン)の量が約10重量%〜約30重量%の範囲内
である請求項1〜3のいずれかに記載の方法。 - 【請求項21】 ポリ(4−ヒドロキシスチレン)又は
置換ポリ(4−ヒドロキシスチレン)又は両方を含むポ
リマーの製造方法であって、次の工程: (a)4−アセトキシスチレンモノマー又は置換4−ア
セトキシスチレンモノマー又は両方と、約240〜約2
60nmの範囲内の波長にわたって光線を実質的に吸収
しない、少なくとも1個のビニル基が存在するコモノマ
ーと、開始剤とを含む混合物であって、前記開始剤とそ
の分解生成物が単独で又はポリマーキャッピング基とし
て約240〜約260nmの範囲内の波長にわたって光
線を実質的に吸収しないか、又は前記開始剤が少なくと
も1種の有機溶媒を含む反応媒質中に前記モノマーの約
3モル%未満の濃度で存在する混合物を反応させて、ポ
リ(4−アセトキシスチレン)又は置換ポリ(4−アセ
トキシスチレン)と前記コモノマーとのコポリマーを製
造し、それによってモノマー転化の結果として又は残留
モノマーの除去によって次のトランスエステル化反応工
程中の反応混合物中に、製造されるポリマー重量を基準
にして10重量%以下の残留モノマーが存在するように
する工程;及び (b)次に、非トランスエステル化コポリマー1当量に
つき少なくとも1当量のアルコールを含むトランスエス
テル化反応媒質中で、前記トランスエステル化を実施す
るための酸触媒を用いて、少なくとも85重量%の転化
率まで前記ポリ(4−アセトキシスチレン)をポリ(4
−ヒドロキシスチレン)にトランスエステル化する、又
は前記置換ポリ(4−アセトキシスチレン)を置換ポリ
(4−ヒドロキシスチレン)にトランスエステル化す
る、又は両方をトランスエステル化する工程 を含む方法。 - 【請求項22】 次の付加的工程: (c)ポリ(4−ヒドロキシスチレン)又は置換ポリ
(4−ヒドロキシスチレン)又は両方を含む前記ポリマ
ーを前記反応媒質から単離する工程を含む請求項21に
記載の方法。 - 【請求項23】 前記反応混合物が置換4−アセトキシ
スチレンモノマーを含み、前記4−アセトキシスチレン
の環構造の3もしくは5位置、又は3と5位置に置換基
が存在する請求項21又は22記載の方法。 - 【請求項24】 前記置換基がメチル又はエチルである
請求項23記載の方法。 - 【請求項25】 前記開始剤が、2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルペンタンニトリル)、2,2’−ア
ゾビス(2−メチルプロパンニトリル)、2,2’−ア
ゾビス(2−メチルブタンニトリル)、1,1’−アゾ
ビス(シクロヘキサンカルボニトリル)、t−ブチルペ
ルオキシー2−エチルヘキサノエート、t−ブチルペル
オキシピバレート、t−アミルペルオキシピバレート、
ジイソノナノイルペルオキシド、デカノイルペルオキシ
ド、コハク酸ペルオキシド、ジ(n−プロピル)ペルオ
キシジカルボネート、ジ(sec−ブチル)ペルオキシ
ジカルボネート、ジ(2−エチルーヘキシル)ペルオキ
シジカルボネート、t−ブチルペルオキシネオデカノエ
ート、2,5−ジメチルー2,5−ジ(2−エチルヘキ
サノイルペルオキシ)ヘキサン、t−アミルペルオキシ
ーネオデカノエート、t−ブチルペルオキシーネオデコ
ネート及びこれらの組み合わせから成る群から選択され
る請求項21又は22記載の方法。 - 【請求項26】 前記開始剤が2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルペンタンニトリル)、2,2’−ア
ゾビス(2−メチルプロパンニトリル)、2,2’−ア
ゾビス(2−メチルブタンニトリル)、1,1’−アゾ
ビス(シクロヘキサンカルボニトリル)、t−ブチルペ
ルオキシピバレート、t−アミルペルオキシピバレート
及びこれらの組み合わせから成る群から選択される請求
項25記載の方法。 - 【請求項27】 前記開始剤がベンゾイルペルオキシ
ド、t−ブチルペルオキシベンゾエート及びジーt−ブ
チルジペルオキシフタレートから成る群から選択され、
前記開始剤のモル%が前記モノマーの約3モル%未満で
ある請求項21又は22記載の方法。 - 【請求項28】 工程(a)の前記反応媒質が炭素数1
〜5のアルコール及びこれらの組み合わせから成る群か
ら選択される請求項21又は22記載の方法。 - 【請求項29】 工程(b)の前記トランスエステル化
反応媒質が工程(a)に用いた反応媒質と本質的に同じ
反応媒質であるか、又はその官能的同等物である請求項
28記載の方法。 - 【請求項30】 前記アルコール反応媒質がメタノー
ル、エタノール及びこれらの組み合わせから成る群から
選択される請求項29記載の方法。 - 【請求項31】 前記酸触媒が前記ポリ(4−アセトキ
シスチレン)もしくは前記置換ポリ(4−アセトキシス
チレン)、前記コモノマーのポリマー、前記ポリ(4−
ヒドロキシスチレン)もしくは前記置換ポリ(4−ヒド
ロキシスチレン)、又は前記コモノマーの如何なるトラ
ンスエステル化形とも実質的に反応しない請求項21又
は22記載の方法。 - 【請求項32】 前記開始剤を工程(a)中に定期的に
又は連続的に加え、それによって前記4−アセトキシス
チレンモノマー又は前記置換4−アセトキシスチレンモ
ノマーと前記コモノマーとの組み合わせに関して少なく
とも90重量%の転化が達成される請求項21又は22
記載の方法。 - 【請求項33】 前記アルコール反応媒質が炭素数3〜
5のアルコールから選択され、付加的アルコールが工程
(b)中に加えられ、前記付加的アルコールが炭素数1
〜2のアルコール又はこれらの組み合わせから成る群か
ら選択される請求項28記載の方法。 - 【請求項34】 前記工程(c)の単離が前記反応媒質
からの前記ポリ(4−ヒドロキシスチレン)又は前記置
換ポリ(4−ヒドロキシスチレン)又は両方を含む前記
ポリマーの沈殿によって達成される請求項22記載の方
法。 - 【請求項35】 前記ポリマーの沈殿物を処理して、残
留酸を除去する請求項34記載の方法。 - 【請求項36】 工程(a)の前記4−アセトキシスチ
レンモノマー又は前記置換4−アセトキシモノマー又は
両方が、約240〜約260nmの範囲内の波長にわた
って光線を実質的に吸収する抑制剤(inhibito
r)を含まない請求項1〜3のいずれかに記載の方法。 - 【請求項37】 工程(a)の前記4−アセトキシスチ
レンモノマー又は前記置換4−アセトキシモノマー又は
両方と前記コモノマーが、約240〜約260nmの範
囲内の波長にわたって光線を実質的に吸収する抑制剤
(inhibitor)を含まない請求項21又は22
記載の方法。 - 【請求項38】 ポリ(4−ヒドロキシスチレン)と置
換ポリ(4−ヒドロキシスチレン)とのコポリマーの製
造方法であって、次の工程: (a)4−アセトキシスチレンモノマー、置換4−アセ
トキシスチレンモノマーと開始剤とを含む混合物であっ
て、前記開始剤とその分解生成物が単独で又はポリマー
キャッピング基として約240〜約260nmの範囲内
の波長にわたって光線を実質的に吸収しないか、又は前
記開始剤が少なくとも1種のアルコールを含む反応媒質
中に前記モノマーの約3モル%以下の濃度で存在する混
合物を反応させて、ポリ(4−アセトキシスチレン)と
置換ポリ(4−アセトキシスチレン)とのコポリマーを
製造し、前記4−アセトキシスチレンモノマーと前記置
換4−アセトキシスチレンモノマーとの組み合わせの9
0重量%転化を達成する工程;及び (b)次に、実質的に工程(a)の前記反応媒質中で、
前記トランスエステル化を実施するための酸触媒を用い
て、前記ポリ(4−アセトキシスチレン)と前記置換ポ
リ(4−アセトキシスチレン)とをポリ(4−ヒドロキ
シスチレン)と置換ポリ(4−ヒドロキシスチレン)に
トランスエステル化し、前記ポリ(4−アセトキシスチ
レン)からポリ(4−ヒドロキシスチレン)への及び前
記置換ポリ(4−アセトキシスチレン)から置換ポリ
(4−ヒドロキシスチレン)への少なくとも85重量%
の転化を達成する工程を含む方法。 - 【請求項39】 次の付加的工程: (c)前記コポリマーを前記反応媒質から単離する工程 を含む請求項38記載の方法。
- 【請求項40】 前記置換4−アセトキシスチレンモノ
マーが環構造の3もしくは5位置、又は3位置と5位置
で置換している請求項38又は39記載の方法。 - 【請求項41】 前記置換基がメチル又はエチルである
請求項40記載の方法。 - 【請求項42】 前記開始剤が、2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルペンタンニトリル)、2,2’−ア
ゾビス(2−メチルプロパンニトリル)、2,2’−ア
ゾビス(2−メチルブタンニトリル)、1,1’−アゾ
ビス(シクロヘキサンカルボニトリル)、t−ブチルペ
ルオキシー2−エチルヘキサノエート、t−ブチルペル
オキシピバレート、t−アミルペルオキシピバレート、
ジイソノナノイルペルオキシド、デカノイルペルオキシ
ド、コハク酸ペルオキシド、ジ(n−プロピル)ペルオ
キシジカルボネート、ジ(sec−ブチル)ペルオキシ
ジカルボネート、ジ(2−エチルーヘキシル)ペルオキ
シジカルボネート、t−ブチルペルオキシネオデカノエ
ート、2,5−ジメチルー2,5−ジ(2−エチルヘキ
サノイルペルオキシ)ヘキサン、t−アミルペルオキシ
ーネオデカノエート、t−ブチルペルオキシーネオデコ
ネート及びこれらの組み合わせから成る群から選択され
る請求項38又は39記載の方法。 - 【請求項43】 前記開始剤が2,2’−アゾビス
(2,4−ジメチルペンタンニトリル)、2,2’−ア
ゾビス(2−メチルプロパンニトリル)、 2,2’−
アゾビス(2−メチルブタンニトリル)、1,1’−ア
ゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル)、t−ブチル
ペルオキシピバレート、t−アミルペルオキシピバレー
ト及びこれらの組み合わせから成る群から選択される請
求項42記載の方法。 - 【請求項44】 前記開始剤がベンゾイルペルオキシ
ド、t−ブチルペルオキシベンゾエート及びジーt−ブ
チルジペルオキシフタレートから成る群から選択され、
前記開始剤のモル%が前記モノマーの約3モル%未満で
ある請求項38又は39記載の方法。 - 【請求項45】 前記アルコール反応媒質が炭素数1〜
5のアルコール及びこれらの組み合わせから成る群から
選択される請求項38又は39記載の方法。 - 【請求項46】 前記開始剤を工程(a)中に定期的又
は連続的に加え、それによって前記4−アセトキシスチ
レンモノマーと前記置換4−アセトキシスチレンモノマ
ーとの組み合わせの少なくとも90重量%の転化を達成
する請求項38又は39記載の方法。 - 【請求項47】 前記工程(c)の単離が前記反応媒質
からの前記コポリマーの沈殿によって達成される請求項
39記載の方法。 - 【請求項48】 前記コポリマーの沈殿物を処理して、
残留酸を除去する請求項47記載の方法。 - 【請求項49】 工程(a)の前記4−アセトキシスチ
レンモノマーと前記置換4−アセトキシスチレンモノマ
ーとが約240〜約260nmの範囲内の波長にわたっ
て光線を実質的に吸収する抑制剤を含まない請求項38
記載の方法。 - 【請求項50】 前記工程(a)のモノマーからポリマ
ーへの転化が90重量%未満であるが、前記工程(b)
のトランスエステル化の前に工程(a)の前記反応媒質
を前記ポリマーから実質的にデカントして、新鮮で清浄
なアルコール反応媒質を補充する請求項1、21又は3
8のいずれかに記載の方法。 - 【請求項51】 C1〜C5アルコールが工程(a)の前
記反応媒質の少なくとも大部分を占め、前記補充アルコ
ール反応媒質が工程(a)で用いた反応媒質と本質的に
同じアルコール反応媒質であるか又はその官能的同等物
である請求項50記載の方法。 - 【請求項52】 前記補充アルコール反応媒質が工程
(a)で用いた反応媒質とは本質的に異なる種類のアル
コール反応媒質である請求項50記載の方法。 - 【請求項53】 前記補充アルコール反応媒質が炭素数
1〜5のアルコールから選択される少なくとも1種のア
ルコールを含む請求項50記載の方法。 - 【請求項54】 前記補充アルコール反応媒質が炭素数
1〜5のアルコールから選択される少なくとも1種のア
ルコールを含む請求項50記載の方法。 - 【請求項55】 約250nmの波長において250以
下のモル吸光係数を有する4−ヒドロキシスチレンを含
むポリマーであって、約2.5重量%未満の残留4−ヒ
ドロキシスチレンモノマー又はその誘導体残渣を含むポ
リマー。 - 【請求項56】 約2.5重量%未満のポリ4−アセト
キシスチレンを含む請求項55記載の方法。 - 【請求項57】 約250nmの波長において250以
下のモル吸光係数を有する4−ヒドロキシスチレンを含
むポリマーであって、約0.7重量%未満の4−ヒドロ
キシスチレンモノマー又はその誘導体残渣と、約13重
量%未満のポリ(4−アセトキシスチレン)とを含むポ
リマー。 - 【請求項58】 ヒドロキシ官能基の少なくとも一部を
t−ブチルカルボニルオキシ官能基に取り替えることに
よってさらに官能化された請求項55又は57記載のポ
リマー。 - 【請求項59】 ヒドロキシ官能基の少なくとも一部を
t−ブトキシ官能基に取り替えることによってさらに官
能化された請求項55又は57記載のポリマー。
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