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JP3022051B2 - Ac電力制御装置 - Google Patents

Ac電力制御装置

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JP3022051B2
JP3022051B2 JP5122090A JP12209093A JP3022051B2 JP 3022051 B2 JP3022051 B2 JP 3022051B2 JP 5122090 A JP5122090 A JP 5122090A JP 12209093 A JP12209093 A JP 12209093A JP 3022051 B2 JP3022051 B2 JP 3022051B2
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Japan
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signal
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power
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茂文 後藤
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RKC INSTRUMENT Inc
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RKC INSTRUMENT Inc
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Publication date
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  • Control Of Voltage And Current In General (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はAC電力制御装置に係
り、例えば調節計の出力側に負荷として使用されるヒー
タ等をAC電力制御するAC電力制御装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】調節計で制御対象を温度制御するシステ
ムとしては、図5に示すように、例えば射出成形機の金
型等の制御対象1に配置した温度測定用のセンサ3から
の測定値PVと予め設定した設定値SVから、温度制御
用の調節計5で操作量MVをPID演算してAC電力制
御装置7へ出力し、制御対象1に配置したヒータ等の負
荷9に流すヒータ電流を操作量MVに応じてAC電力制
御装置7でAC電力制御する構成が知られている。図5
中の符号11は負荷電源である。そして、このような制
御システムにおけるAC電力制御装置7の制御方式とし
ては、一般的に位相制御と時間比例オンオフ制御があ
る。
【0003】前者の位相制御方式は、図6に示すよう
に、AC負荷電源を任意の位相角で切換え通電すること
によってAC電力制御を行なうもので、任意の位相角で
調整できるからきめ細かい制御が可能であり、制御の安
定性も高い。しかし、この位相制御方式は、AC負荷電
源を任意の位相角でスイッチングするから、高周波ノイ
ズが発生し易くなってノイズに弱い制御システムにはあ
まり適さない。
【0004】後者の時間比例オンオフ制御方式は、図7
に示すように、一定周期中(図7では2秒間)のオン時
間とオフ時間の割合を変化させてAC電力制御を行なう
もので、AC負荷電源電圧の0V付近でスイッチングす
るからノイズを発生させ難く、ノイズに弱い制御システ
ムにも好適する。反面、この制御方式はオン時間とオフ
時間の時間間隔が長いため、制御に基づくリップルが長
くなり易くてきめ細かい制御は望めず、制御の安定性に
難点がある。両者の制御方法を改善したものとして時分
割制御方式がある。これは例えば図8に示すように、時
間比例オンオフ制御方式のようにAC負荷電源電圧の0
V付近でスイッチングするものであるが、時間比例オン
オフ制御方式とは異なり周期がなく、オン時間とオフ時
間を交互に頻繁に繰返す方式であり、ノイズを発生させ
難いうえ、上述した位相制御により近い制御性を期待で
きる利点がある。
【0005】図9は時分割制御方式を採用した従来のA
C電力制御装置を示すブロック図である。すなわち、抵
抗やコンデンサ等からなる充放電回路13と、図5の調
節計5からの操作量MVを電圧換算した電圧レベルVm
と充放電回路13の充放電電圧とを比較するとともに充
放電電圧が電圧レベルVmを超えた時点で負荷への電力
供給のオンオフ待機指示信号を出力する比較回路15
と、負荷電源11のAC負荷電圧波形をモニタしてその
電圧が0V付近にあるとき検出信号を出力するAC検出
部17と、そのオンオフ待機指示信号が入力された状態
下でAC検出部17からの検出信号の入力によって電源
供給をオンオフするゼロクロストリガ回路19と、この
ゼロクロストリガ回路19によって負荷9へのAC電力
をスイッチングするトライアック(商標名)等のサイリ
スタ21から構成されている。
【0006】なお、充放電回路13は、負荷9へのAC
電力供給のオンオフ切換えタイミングに合せてゼロクロ
ストリガ回路19によって充放電が交互に切換えられる
ようになっており、負荷9へAC電力を供給している期
間には放電し、AC電力の供給を停止している期間には
充電する構成になっている。このような従来の時分割制
御方式のAC電力制御装置では、図10Aの実線のよう
に充放電回路13が区間t1、t2、t3……(同図
C)で充放電を繰返しているとき、最初は負荷9へのA
C電力供給が停止されているから充放電回路13が充電
動作し、その充電電圧が上昇して操作量MVの電圧レベ
ルVmを超えた時点で比較回路15がオンオフ待機指示
信号P、Qをゼロクロストリガ回路19へ出力する。
【0007】すなわち、区間t1で操作量MVの電圧レ
ベルVmが充電電圧を超えた時点でオン待機指示信号P
が出力されると、ゼロクロストリガ回路19が負荷9側
へのAC電力供給のオン待機状態となる。オン待機指示
信号Pが入力されているゼロクロストリガ回路19に、
AC負荷電源波形をモニタしているAC検出部17から
図10Bのような検出信号が入力されると、ゼロクロス
トリガ回路19が区間t2でサイリスタ21をオン動作
させて、負荷9へAC電力が供給される。
【0008】区間t2においては、サイリスタ21が負
荷9へAC電力を供給中であるから、充放電回路13が
放電動作するとともにこれが区間t3まで続く。区間t
3では、充放電回路13からの放電電圧の低下に伴い、
操作量MVの電圧レベルVmを越えて放電電圧が低下す
る時点で比較部15からオフ待機指示信号Qが出力さ
れ、ゼロクロストリガ回路19がAC電力供給のオフ待
機状態となる一方、AC検出部17から検出信号が入力
されると、ゼロクロストリガ回路19が区間t4でサイ
リスタ21をオフ動作させて負荷9へのAC電力の供給
を遮断する。
【0009】区間t4ではサイリスタ21が負荷9へA
C電力を供給しないので充放電回路13が充電動作に切
換わる。以降、このような動作を繰返す。そのため、負
荷9へは図10Cのように期間t2、t3、t5……で
AC電力が供給されるし、比較部15へ加えられる操作
量MVを変化させれば、図10Aの電圧レベルVmが変
動して負荷9へ供給されるAC電力供給期間を変化させ
ることが可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た図9に示すAC電力制御装置では、充放電回路13の
充放電電圧と操作量MVの電圧レベルVmを比較する構
成であるから、操作量MVに対しAC電力制御の不感帯
が存在し、操作量MVの変動に対してAC電力供給量が
階段的に変化するため、AC電力制御が振動的になり易
い欠点がある。例えば図10において、操作量MVが多
少変化して電圧レベルVmが少し上昇しても、充放電電
圧のレベルが操作量MVの電圧レベルVmを横切る点す
なわちオンオフ待機指示信号P、Qが出力される点は各
々区間t1、t3に存在して次の区間t2、t4に生か
されず、図10CのAC電力供給波形が変らない場合が
ある。
【0011】このように、操作量MVが変化してもその
上昇分又は下降分は、充放電電圧のレベルを横切る点の
属する区間から後の区間に先送りされないため、操作量
MVがある程度以上大きく変化しない限りAC電力供給
を変化できない構成となっており、高い精度を要求され
る制御対象では改善の余地があった。本発明はこのよう
な状況の下になされたもので、操作量の小さな変化に対
してもこれをAC電力供給制御に生かすことが可能で、
高精度の時分割制御方式を実現できるAC電力制御装置
の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、操作量に対応した負荷率から電力供
給帰還信号としての一定信号を減算するとともに積分し
た積分出力値、又はその負荷率を積分するとともにその
一定信号で減算して上記負荷率の積分値とした積分出力
値を出力する積分演算部と、その積分出力値が基準値以
上になったときタイミング信号を出力する比較部と、A
C負荷電源の0電位付近を検出して検出信号を出力する
AC検出部と、それらタイミング信号と検出信号との論
理積に基づき上記0電位付近間を少なくとも一単位とし
た駆動信号を出力して負荷へのAC電力供給をオン動作
させる駆動部と、その負荷へのAC電力供給のオン期間
にその一定信号を上記積分演算部へ出力する帰還信号供
給部とを具備している。そして、本発明では、上記帰還
信号供給部を上記駆動部で形成してもよいし、上記各部
とは独立して形成してもよい。
【0013】
【作用】そのような手段を備えた本発明では、積分演算
部が操作量に対応した負荷率から一定信号を減算すると
ともに積分した積分出力値、又はその負荷率を積分して
その一定信号で減算した積分出力値を出力し、その積分
出力値が基準値以上になったとき比較部がタイミング信
号を出力し、AC負荷電源の0電位付近を検出したとき
AC検出部から出力される検出信号とそのタイミング信
号との論理積に基づき駆動部が上記0電位付近間を少な
くとも一単位とした駆動信号を出力して負荷へAC電力
供給を供給し、帰還信号供給部がその負荷へのAC電力
供給オン期間に上記一定信号を上記積分演算部へ出力す
る。そして、上記帰還信号供給部を上記駆動部で形成す
れば回路構成が簡素化できるし、扱う負荷率の信号形態
に応じて上記各部とは独立して形成することも可能であ
る。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。図1は本発明に係るAC電力制御装置の実施例を示
すブロック図である。図1において、積分演算部23は
図示しない調節計(図5参照)からの操作量MVを負荷
率Xの形態で入力し、後述する出力量帰還部25からの
電力供給帰還信号(単に帰還信号とする)Gを負荷率X
から減算するとともに、その減算値を順次積分して比較
部27へ出力するものであり、減算値YはY=X−Gで
示すことができる。
【0015】ここで負荷率Xは操作量MVの100%相
当値をMVmaxとし、0%相当値をMVminとする
と、次のように示すことができる。 X=(MV−MVmin)/(MVmax−MVmi
n) 例えば、4〜20mA出力の調節計において操作量MV
が12mAであれば、負荷率Xは、 (12−4)/(20−4)=0.5 となる。調節計の操作量MVを0〜100%で表現する
場合には、 X=MV(%)/100(%) となる。また、減算値Yを積分して比較部27へ出力さ
れる積分出力値Aは次式で表せる。
【0016】
【数1】 数1中の符号t0は電源投入時点、符号tは電源投入後
の任意の時点を示しており、その積分出力値Aは例えば
図2Aの実線のように推移するが、詳細は後述する。比
較部27は積分演算部23からの積分出力値Aが所定の
基準値以上か否かを比較し、基準値以上であればタイミ
ング信号Bをゼロクロストリガ回路29へ出力するもの
である。この所定期間Tは、後述する負荷電源31のオ
ンオフ切換え時に高周波ノイズを発生させないように、
AC負荷電源波形の0V(0電位)付近でオンオフさせ
るため、次式で示す値となっている。 T=n×(1/2f)
【0017】ここで、符号fは負荷電源31の電源周波
数、符号nは任意の整数(一般的に1又は2に選定され
る。)であり、例えば50Hzの負荷電源31の場合に
n=1とすればT=10msとなり、最小オン時間Tは
負荷電源31の半周期となる。以下、n=1を例にして
説明する。図2中の区間を示す符号t1〜t7……は所
定期間Tである。また、基準値(1×T)は、出力の最
小単位であって負荷率Xが「1」の場合の最小オン時間
T中の積分値であり、次式のように示すことができる。
【0018】
【数2】 AC検出部33は、負荷電源31のAC電源電圧波形を
モニタし、その波形の0V付近を検出したとき図2Cの
ような検出信号Cをゼロクロストリガ回路29へ出力す
るものである。ゼロクロストリガ回路29は、比較部2
7からのタイミング信号BとAC検出部33からの検出
信号Cが揃ったとき、すなわちそれらの論理積(AN
D)を満たすとき、所定期間Tだけオン動作する内部信
号C’を内部で持ち、更に、AC検出部33からの検出
信号Cと内部信号C’が揃ったとき、負荷電源31の0
V付近でサイリスタ35をオン動作(導通動作)させる
ように駆動信号Dを出力する。従って、ゼロクロストリ
ガ回路29はサイリスタ35の駆動部であり、駆動信号
Dは図2Dのように表せる。
【0019】負荷電源31、サイリスタ35および負荷
37は直列接続されて負荷回路39を形成している。負
荷電源31は一般のAC商用電源そのまま又は昇降圧し
たAC電源であり、サイリスタ35はトライアック等の
電力制御用半導体スイッチング部(素子)であって駆動
信号によってAC負荷電源をオン制御する双方性3端子
型のものである。すなわち、ゼロクロストリガ回路37
からの駆動信号Dに基づいてオン動作して負荷37にA
C電力(半波電力)を供給し、もしAC負荷電源が0V
になると負荷37への電力供給を切り、次の駆動信号D
によって再び負荷37へAC電力を供給するものであ
る。図2Eはそのような電力供給状態を図示したもので
ある。負荷37は上述したように制御対象の金型等に配
置したヒータやリレー等である(図5参照)。
【0020】サイリスタ35の両端には出力モニタ41
が接続されている。この出力モニタ41はサイリスタ3
5のオン動作期間を検出して検出信号を出力量帰還部2
5へ出力するものであり、サイリスタ35の両端電圧を
モニタして両端電圧差からサイリスタ35のオン動作期
間を検出している。図2Fはサイリスタ35の両端電圧
の推移を示している。出力量帰還部25は、出力モニタ
41からの検出信号に基づきサイリスタ35のオン動作
期間中に一定値を帰還信号Gとして積分演算部23へ出
力するものであり、出力モニタ41とともに帰還信号供
給部43を形成している。帰還信号Gのオン動作期間中
の一定値は「1」であって負荷率1に対応しており、オ
フ動作期間中は「0」である。
【0021】すなわち、帰還信号供給部43は負荷37
にAC電力が供給されている期間Tの整数倍の期間(n
×T)のみ図2Gのような帰還信号Gを積分演算部23
へ出力し、AC電力が供給されていない期間中には積分
演算部23へ「0」を出力するようになっている。な
お、上述した負荷電源31および負荷37は本発明のA
C電力制御装置の外部に位置しており、場合によっては
サイリスタ35も本発明のAC電力制御装置の外部に位
置する構成も可能である。
【0022】ところで、上述した図1のAC電力制御装
置を構成する積分演算部23、比較部27、出力量帰還
部25および出力モニタ41、並びにゼロクロストリガ
回路29の一部等は、実際には図3に示すように、制御
部45を主体としたマイクロコンピュータで構成される
例が多い。制御部45は、演算および比較判断機能を有
するCPU45aと、このCPU45aの動作プログラ
ムを格納したROM45bと、入出力用インターフェー
スI/O45c等を有しており、ROM45bには積分
出力値と比較する基準値も格納されている。
【0023】制御部45には、負荷率Xをデジタル信号
にA/D変換して変換後のカウント値をその制御部45
へ出力する負荷率入力部47と、積分出力値Aを一時的
に記憶する記憶部(RAM)49と、制御部45からの
トリガアクティブ信号によりサイリスタ35をオンオフ
する駆動信号を発生するトリガ回路51と、上述したA
C検出部33が接続されている。すなわち、制御部45
は、図1の積分演算部23および比較部27として機能
するとともに、AC検出部33からの検出信号Cと内部
信号C’が揃ったとき、トリガアクティブ信号をトリガ
回路51へ出力する機能の他、帰還信号供給部43とし
て機能しており、図3の制御部45とトリガ回路51に
よって図1のゼロクロストリガ回路37が形成されてい
る。なお、負荷電源31および負荷37が本発明に係る
AC電力制御装置の外部に位置するのは図1と同様であ
る。
【0024】次に、このように構成された本発明のAC
電力制御装置の動作を図2を参照して説明する。図2A
において区間t1およびt2では、サイリスタ35がオ
ン動作していないため帰還信号Gは「0」であり、操作
量MVの負荷率Xは積分演算部23で「0」が減算(実
質的にはそのまま)されるとともに順次積分され、図2
Aの実線のように上昇する。この積分出力値Aが区間t
2の後半で基準値(1×T)を越えた時、比較部27か
らタイミング信号Bがゼロクロストリガ回路29へ出力
される。
【0025】AC検出部33は負荷電源31のAC電源
波形をモニタしており、その0V付近を検出すると検出
信号Cをゼロクロストリガ回路29へ出力する。ゼロク
ロストリガ回路29は、それらタイミング信号Bと検出
信号Cの論理積から所定期間Tだけオン動作する内部信
号C’を形成し、更に検出信号Cと内部信号C’が揃っ
たとき、駆動信号Dをサイリスタ35へ出力してこれを
オン動作させる。そのため、区間t3では負荷回路39
がオン動作して負荷37へAC電力が供給される。
【0026】また、出力モニタ41はサイリスタ35の
オン動作期間をモニタしており、オン動作期間中(区間
t3)には出力量帰還部25から積分演算部23へマイ
ナス分の一定値「1」が帰還信号Gとして出力される。
負荷率Xは「1」以下であるため(X≦1)、積分演算
部23からの積分出力値Aは図2Aにおける区間t3の
ように減少して基準値(1×T)を超えて下降した結
果、タイミング信号Bが出力されないため区間t4では
サイリスタ35がオン動作しない。そのため、帰還信号
供給部43からの帰還信号Gは「0」になり、区間t4
では区間t2と同様に積分部27からの積分出力値Aが
上昇して基準値(1×T)を超え、タイミング信号Bの
作用によってサイリスタ35がオン動作する。以降この
ような動作を繰り返す。
【0027】このようにAC電力制御装置は、操作量M
Vに基づく負荷率Xの積分出力値Aが基準値以上のとき
には負荷へAC電力を供給し、そのAC電力の供給時に
はその供給分を帰還させて負荷率Xから一定値として減
算しながら積分して負荷をAC電力供給制御するから、
調節計からの出力量が負荷率Xの形態で有効にAC電力
制御に使用され、高精度な時分割方式の制御が可能とな
る。しかも、操作量MVが変化してもその上昇分又は下
降分は、積分出力値Aとして積分演算に活用されて基準
値と比較されるから、以降のAC電力制御に生かされ、
操作量MVが大きく変化しなくても負荷37へのAC電
力供給を連続制御できる利点がある。このようなAC電
力制御装置では、操作量MVに対応した負荷率Xをアナ
ログ信号又はデジタル信号の何れの形態でも実施可能で
ある。
【0028】また、上述した実施例では、帰還信号供給
部43にて負荷39へのAC電力の供給期間(オン期
間)を検出してその供給分を積分演算部23へ帰還させ
る構成であったが、本発明では図1中の破線のように、
ゼロクロストリガ回路29からAC電力のAC電力の供
給期間に帰還信号Gを積分演算部23へ帰還する構成も
可能であり、ゼロクロストリガ回路29をこれに合せて
形成すれば良い。このように、ゼロクロストリガ回路2
9から帰還信号Gを積分演算部23へ帰還する構成で
は、帰還信号供給部43を別途設ける必要がないから、
構成が複雑とならない利点がある。もっとも、負荷率X
をアナログ信号のまま動作させる場合には、独立した帰
還信号供給部43によってサイリスタ35の両端波形を
正確に検出して帰還信号Gを積分演算部23へ帰還した
方が却って回路構成を簡単にできるうえ、確実に動作さ
せることができる。
【0029】上述した実施例は、負荷率Xをデジタル信
号のまま動作させる場合において、所定期間Tすなわち
最小オン期間よりも小さいサンプリング周期で得られる
負荷率Xを積分する動作であったが、本発明はこれに限
定されない。例えば、所定期間T毎(最小オン時間1/
2f)毎にサンプリングして得られる負荷率Xを積分す
る動作も可能である。すなわち、図1のAC電力制御装
置において、積分演算部23は、A/D変換された負荷
率X1(X1n〜X1n+5……、図4参照)をAC検
出部33からの検出信号bに同期させて積分した積分値
を出力する一方、後述する帰還信号供給部43からの帰
還信号としての帰還信号Zが入力されたときにはこの帰
還信号Zで減算した積分出力値ICnを比較部27へ出
力するよう形成されている。この積分演算部23の詳細
な動作は後述する。
【0030】なお、AC検出部33からの検出信号bに
同期させて積分演算部23によって負荷率Xをデジタル
値X1にA/D変換して取込むよう形成することも可能
である。図4aはAC負荷電源31の電圧波形であり、
図4bはAC検出部33からの検出信号bの波形、図4
cは負荷率Xの推移であって符号Xn〜Xn+5……は
A/D変換される負荷率、図4dの符号X1n〜X1n
+5……はA/D変換された負荷率である。そして、積
分演算部23における積分値ICnは次式で示すことが
できる。
【0031】
【数3】 この数3において、符号Fmは負荷37にAC電力を供
給しない(オフ)とき「0」、供給する(オン)とき一
定値である帰還信号Z(X=1のときのA/D変換値)
であり、変換後の負荷率X1をもとの積分値IC(n−
1)に加算して次のように演算する。すなわち、積分演
算部23の積分値ICnは、 ICn=IC(n−1)+X1n で示される。ここで符号nはn時点を示し、項目(n−
1)はn時点の一時点前を示す。
【0032】積分演算部23は、その積分値ICnから
帰還信号Zを減算した積分出力信号ICnを出力するも
のである。そのため、積分値ICnがICn≧Zの場
合、積分演算部23では次式のような演算が行われて置
き換えられることになり、図5eの実線はその関係を示
している。 ICn=IC(n−1)+X1n−Z 比較部27は積分演算部23からの積分出力値ICnが
所定の基準値Z以上か否かを比較し、基準値以上であれ
ば上述した最小オン時間Tだけタイミング信号を駆動部
としてのゼロクロストリガ回路29へ出力するものであ
る。
【0033】負荷電源31、AC検出部33、サイリス
タ35、負荷37、出力モニタ41は上述した図1の構
成と同様である。出力モニタ41とともに帰還信号供給
部43を形成する出力量帰還部43は、出力モニタ41
からの検出信号に基づいて上述した一定値Zを帰還信号
として積分演算部23へ出力するものである。この帰還
信号Zは出力100%を最小オン時間Tだけ出力したと
きの値であり、上述した図2の基準値(1×T)に相当
するカウント値である。
【0034】ところで、このような構成のAC電力制御
装置も、実際には図3のように制御部45を主体とした
マイクロコンピュータで構成され、ROM45bには出
力値ICnと比較する基準値(帰還信号)Zが格納さ
れ、記憶部49には置換えた積分出力値ICnが一時的
に順次格納される。このような第2の実施例では、負荷
回路39の動作時に積分演算部23において積分値IC
から基準値Zが引かれるため、図5eに点線で示したよ
うに負荷率X(X1)が積分された状態となって図2A
に示す積分動作と等価となるし、負荷33に供給される
AC電力波形も図4gに示すように図2Eと同様の供給
波形となる。
【0035】このような第2の構成のAC電力制御装置
では、積分演算部23にて所定期間T毎にサンプリング
して得られる負荷率Xを積分するとともに積分値から帰
還信号Zを減算し、この積分出力値が基準値Z以上のと
きには負荷へAC電力を供給し、そのAC電力の負荷3
7への供給時にはその供給分を帰還信号供給部43から
帰還させ、積分演算部23にて積分値からこの減算信号
Zを減算して積分出力値として置換えながら負荷33を
AC電力供給制御するから、上述した第1の実施例にお
ける効果に加え、所定期間T毎に負荷率Xをサンプリン
グして取込むだけで高精度な時分割方式の制御が可能と
なる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、操作量に
対応した負荷率から一定信号を減算するとともに積分し
た積分出力値、又はその負荷率を積分してその一定信号
で減算した積分出力値を出力し、その積分出力値が基準
値以上になったときタイミング信号を出力し、AC負荷
電源の0電位付近の検出信号とそのタイミング信号との
論理積に基づき上記0電位付近間を少なくとも一単位と
した駆動信号を出力し、その駆動信号に基づき負荷への
上記AC電力を供給するとともに、その負荷へのAC電
力供給のオン期間に上記一定信号を上記積分演算へ帰還
する構成としたから、負荷率を積分値に順次寄与させる
ことができるため、操作量の負荷率であってAC電力供
給前の負荷率が以降の演算に有効に活用され、操作量が
大きく変化しないと負荷を可変制御できないと言ったよ
うな点が改善され、高精度な時分割方式の制御が可能と
なる。また、上記帰還信号供給部を上記駆動部で形成す
る構成では、全体の回路構成を簡素化できる。さらに、
上記帰還信号供給部を上記各部とは独立して形成すれ
ば、例えば負荷率がアナログ信号形態である場合に、回
路構成が複雑化させずに正確な動作を確保できる利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るAC電力制御装置の実施例を示す
ブロック図である。
【図2】図1のAC電力制御装置に係る第1の動作を説
明する波形図である。
【図3】本発明のAC電力制御装置を製品化する際の実
際の回路構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示すAC電力制御装置に係る第2の動作
を説明する波形図である。
【図5】温度制御システムを示す一般的なブロック図で
ある。
【図6】図5中のAC電力制御装置に適応する位相制御
方式を説明するAC負荷電源波形図である。
【図7】図5中のAC電力制御装置に適応する時間比例
オンオフ制御方式を説明するAC負荷電源波形図であ
る。
【図8】図5中のAC電力制御装置に適応する時分割制
御方式を説明するAC負荷電源波形図である。
【図9】時分割制御方式を用いた従来のAC電力制御装
置を示すブロック図である。
【図10】図9のAC電力制御装置の動作を説明する図
である。
【符号の説明】
1 制御対象 3 センサ 5 調節計 7 AC電力制御装置 9、37 負荷 11、31 負荷電源 13 充放電回路 15 比較回路 17、33 AC検出部 19 ゼロクロストリガ回路 21、35 サイリスタ 23 積分演算部 25 出力量帰還部 27 比較部 29 ゼロクロストリガ回路(駆動部) 39 負荷回路 41 出力モニタ 43 帰還信号供給部 45 制御部 45a CPU 45b ROM 45c インターフェースI/O 47 負荷率入力部 49 記憶部(RAM) 51 トリガ回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作量に対応した負荷率から電力供給帰
    還信号としての一定信号を減算するとともに積分した積
    分出力値、又は前記負荷率を積分するとともに前記一定
    信号で減算して前記負荷率の積分値とした積分出力値を
    出力する積分演算部と、 前記積分出力値が基準値以上になったときタイミング信
    号を出力する比較部と、 AC負荷電源の0電位付近を検出して検出信号を出力す
    るAC検出部と、 前記タイミング信号と検出信号との論理積に基づき前記
    0電位付近間を少なくとも一単位とした駆動信号を出力
    して負荷へのAC電力供給をオン動作させる駆動部と、 前記負荷へのAC電力供給のオン期間に前記一定信号を
    前記積分演算部へ出力する帰還信号供給部と、 を具備することを特徴とするAC電力制御装置。
  2. 【請求項2】 前記帰還信号供給部は前記駆動部である
    請求項1記載のAC電力制御装置。
  3. 【請求項3】 前記帰還信号供給部は前記各部とは独立
    して形成された請求項1記載のAC電力制御装置。
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