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JP3021573B2 - 紙送りローラ - Google Patents

紙送りローラ

Info

Publication number
JP3021573B2
JP3021573B2 JP2207123A JP20712390A JP3021573B2 JP 3021573 B2 JP3021573 B2 JP 3021573B2 JP 2207123 A JP2207123 A JP 2207123A JP 20712390 A JP20712390 A JP 20712390A JP 3021573 B2 JP3021573 B2 JP 3021573B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
roller
paper feed
parts
molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2207123A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0491139A (ja
Inventor
徹志 小川
重則 浜岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inoac Corp filed Critical Inoac Corp
Priority to JP2207123A priority Critical patent/JP3021573B2/ja
Publication of JPH0491139A publication Critical patent/JPH0491139A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3021573B2 publication Critical patent/JP3021573B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は、ファクシミリ等の読み取り装置に用いられ
る紙送りローラに関する。 [従来の技術] ファクシミリの読み取り部には第2図に示すようなロ
ーラ10が用いられている。このローラ10は、第3図に示
すごとく、送信用紙11を読み取り装置13へ送るととも
に、その用紙11を正確な位置に維持して読み取らせるた
めに設けられている。 正確な紙送りや読み取りを実行するためには、ローラ
の振れは規格内に入る精度の高いものでなくてはならな
い。規格から外れると読み取り不良により、いわゆる白
抜け等の送信不良を生ずる。またローラ10の表面は白色
でないと、明暗のコントラストが十分に高い信号を得る
ことができず、これも送信不良の原因となる。 従って、従来は白色の熱可塑性樹脂成形体にてローラ
部14を形成し、シャフトは金属シャフト15を用いてロー
ラ10全体に剛性をもたせ、その送信精度の維持に努めて
いる。 しかしながら、シャフト15に金属を用いていることか
ら、錆易いという問題があり、更に振れの公差を維持す
るためには、後加工で切削が必要となり製造コストが上
昇するという問題点がある。 この問題点を解決するものとして、金属シャフトを用
いずに、シャフトも含めてローラ全体を白色の熱可塑性
樹脂組成物のみで一体成形することが考えられる。 [発明が解決しようとする課題] このように熱可塑性樹脂組成物にて一体成形したロー
ラは、単体での検査では振れ規格に合格するが、実際に
ファクシミリに適用した場合には、重力による撓み、組
み付け時の歪、あるいはクリープの発生により、振れが
規格以上となり読み取り不良が生じる。また一体成形後
に後加工が必要であることには変わりはない。 従って、振れにより読み取り位置から用紙までの距離
が規格をはずれると、例えば、その部分の明暗がすべて
明部として読み取られ、ファクシミリの受信側ではいわ
ゆる白抜けが生じ、送信不良となってしまう。 本発明は上記課題を解決し、実際にファクシミリ等の
読み取り装置に適用しても、重力による撓み、組み付け
時の歪あるいはクリープにより、問題となる振れが生じ
ない白色紙送りローラを提供することを目的とする。 発明の構成[課題を解決するための手段及び作用] 本発明の紙送りローラは、 読み取り装置へ用紙を送る紙送りローラにおいて、 ビニルエステル樹脂および/または不飽和ポリエステ
ル樹脂100重量部、酸化チタン20〜200重量部、およびガ
ラス繊維10〜100重量部を基本配合とした成形収縮率1.1
%以下である熱硬化性樹脂組成物によりシャフトを含め
た全体を一体成形し、成形後の曲げ弾性率が700Kgf/mm2
以上であり、ロール外周面が白色であることを特徴とす
る。 上述のごとく、主たる樹脂としては、ビニルエステル
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂のいずれかあるいは両者
が用いられる。 ビニルエステル樹脂は、エステル主鎖に対してビニル
基を有する側鎖が存在するポリエステルである。例え
ば、ジアリルフタレート系、トリアリルイソシアヌレー
ト系等がある。 不飽和ポリエステル樹脂は、エステル主鎖に不飽和結
合が存在するポリエステルである。例えば、ビスフェノ
ールA系、イソフタル酸系等がある。 酸化チタンは一般的に顔料や充填材として用いられる
粉体状のものである。その配合量は上記主たる樹脂100
重量部に対して20〜200重量部である。20重量部未満で
はローラの白色度が悪くなり読み取り不良を生じ、200
重量部を越えるとローラが脆くなり成形性も低下する。 ガラス繊維は、通常、繊維質充填材として各種樹脂に
配合されるものが用いられる。その配合量は上記主たる
樹脂100重量部に対して10〜100重量部である。10重量部
未満ではローラの機械的強度が低下して振れが許容でき
ない値となり、100重量部を越えると成形性が低下す
る。 この配合物は成形時あるいは成形後の加熱処理等によ
りに樹脂の架橋がなされて、熱硬化性を呈する。この熱
硬化性は曲げ弾性率を高めるとともに、グリープ性を減
少させる。単に基本配合のみでは熱硬化性が不十分であ
れば、別途硬化剤や架橋剤を添加しても良い。 この他に、必要に応じて他の樹脂、充填材、顔料、離
型剤、増粘剤、可塑剤、酸化防止剤、帯電防止剤等の添
加物を配合してもよい。ただし、成形の際に成形収縮率
0.1%以下であることが必要である。これは後加工をす
ることなく、成形精度を維持するためである。 上記基本配合自体が、0.1%を越える成形収縮率であ
る場合は、低収縮剤を添加する。低収縮剤としては酢酸
ビニル、飽和ポリエステル等が用いられ、その配合量は
5〜20重量%が好適である。 また最終的に形成されたロールの性質としては、曲げ
弾性率が700Kgf/mm2以上であり、ロール外周面が白色で
ある必要がある。曲げ弾性率が700Kgf/mm2であることが
必要なのは、外部からの応力や自重による歪や撓みが生
じても、振れを問題ない範囲に維持するためである。ロ
ール外周面が白色でなければならないのは、前述した理
由からである。曲げ弾性率が、基本配合では700Kgf/mm2
以上とならない場合は、上述した添加物により、曲げ弾
性率を適宜、調整すれば良い。 尚、熱硬化性樹脂は一般に摩擦抵抗が低いが、更にロ
ーラの表面にゲルコート、シリコンコーティング、ある
いはフッ素コーティング等の表面処理を行い、一層表面
摩擦抵抗を低くすることができる。このようにすれあ、
紙送りをより円滑に行うことが出来る。 [発明の効果] 以上詳述したごとく、ローラはすべて熱硬化性樹脂組
成物により一体に成形されているため、錆が発生するこ
とがなく、かつ軽量に構成することが出来る。また低収
縮率としていることにより、成形後の変形が抑制され、
製造に起因する振れも小さくなる。 また、熱硬化性樹脂を使用しているため十分な曲げ弾
性率及び耐クリープ性を有する。 また酸化チタンを用い、光による変色、劣化の少ない
ビニルエステル樹脂および/または不飽和ポリエステル
樹脂を用いているため、白色を長期間維持でき、読み取
り不良を生じることもない。 更に、熱硬化性樹脂による一体成形のため、従来品と
比べて部品点数および製造工数が少なくなるとともに、
仕上げはセンタレス研磨で可能であり、従来のように円
筒型切削機を用いる必要がなくなる。 [実施例] 以下本発明の好適な実施例について詳細に説明する。
本発明はこれらの実施例に限られるものではなく、要旨
を逸脱しない限り種々の態様で実施される。
【実施例1,2および4〜7】 混練機内に、別表の第1表に示す配合とともに、硬化
剤、離型剤、増粘剤を添加し、更に混練時に樹脂の粘度
を下げ、混練性をよくすると共に、硬化時に架橋剤とな
るスチレンを加え、混練した後、シート状に取り出し
た。この材料を20℃の雰囲気下で48時間熟成させた後、
所定形状の予備成形品を成形し、その予備成形品をプレ
ス型により、金型温度130〜150℃、成形圧力20〜100Kgf
/cm2、成形時間2〜5分で成形し、第1図に示すローラ
形状とした。この際に成形収縮率を測定した。このロー
ラ1をバリ取り後、外周をセンタレス研磨機にて整え
た。 このローラ1の曲げ弾性率および振れを測定した。更
に、このローラ1をシャフト2で支持するようにしてフ
ァクシミリテスト機にセットし送信テストを行ない、読
み取りおよび紙送り状態をチェックした。 ここで、曲げ弾性率はJISK6911に基づきスパン間距離
100mmにてオートグラフを用い、振れは毎分60回転にて
レーザマイクロメータを用い、それぞれ室温下にて測定
した。 各測定結果は別表の第2表に示す。
【実施例3】 実施例2のローラの上述の測定が終了した後に、ゲル
コートを行ない、実施例3とした。この実施例3につい
てファクシミリテスト機によるテストを行った。
【比較例1〜8】 第1表に示す配合にて、実施例1,2および4〜7と同
様にローラを成形し、測定を行った。尚、比較例7,8に
ついては、プレス成形およびセンタレス研磨機処理の代
わりに、射出成形を行い切削により仕上げを行った。測
定結果を第2表に示す。 比較例1,2では材料の成形収縮率が大きく、成形時の
変形が大きくなったため、仕上げ後の振れも大きく、フ
ァクシミリテスト機によるテストでは白抜けによる送信
不良が発生した。比較例3では材料の剛性が低く、成形
時に欠けやすく、また曲げ弾性率も低いため、テスト機
によるテストでは、白抜けによる送信不良が発生した。
比較例4では酸化チタン量が少ないため白色度が悪く、
明暗のコントラストが低いので、送信不良が発生した。
比較例5ではガラス繊維が多いために、材料の流れ性が
悪く、所定の形状にすることができなかった。比較例6
では比較例1〜3と同様に白抜けが発生するとともに、
読み取り光に長時間曝されると変色を生じた。比較例7
ではクリープの発生により白抜けが発生した。比較例8
は機能的には問題がないが、後加工が必須となり製造コ
ストが上昇した。 尚、第1表において、不飽和ポリエステル樹脂および
ビニルエステル樹脂は昭和高分子社製、酸化チタンは石
原産業社製、ガラス繊維は旭ファイバーガラス社製、酢
酸ビニル樹脂は日本合成化学社製、炭酸カルシウムは協
和化学社製、水酸化アルミニウムは昭和電工社製、フェ
ノール樹脂は旭有機材工業社製、ガラス(30%)強化PB
Tおよびポリアセタールは旭化成工業社製である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明白色紙送りローラの一実施例の部分破
断図、第2図は従来の紙送りローラの部分破断図、第3
図は読み取り状態説明図である。 1……ローラ、2……シャフト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // C08L 63/10 C08L 63/10 67/06 67/06 (56)参考文献 特開 昭63−196436(JP,A) 実開 昭61−18258(JP,U) 実開 昭63−159457(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 5/06 C08J 5/24 F16C 13/00 H04N 1/00 108

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】読み取り装置へ用紙を送る紙送りローラに
    おいて、 ビニルエステル樹脂および/または不飽和ポリエステル
    樹脂100重量部、酸化チタン20〜200重量部、およびガラ
    ス繊維10〜100重量部を基本配合とした成形収縮率1.1%
    以下である熱硬化性樹脂組成物によりシャフトを含めた
    全体を一体成形し、成形後の曲げ弾性率が700Kgf/mm2
    上であり、ロール外周面が白色であることを特徴とする
    紙送りローラ。
JP2207123A 1990-08-03 1990-08-03 紙送りローラ Expired - Lifetime JP3021573B2 (ja)

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JP5292673B2 (ja) * 2006-03-30 2013-09-18 住友ベークライト株式会社 樹脂成形材料、および薄肉成形品

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