JP3009683U - 放電灯の安定放電電流制御回路 - Google Patents
放電灯の安定放電電流制御回路Info
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- JP3009683U JP3009683U JP1994010429U JP1042994U JP3009683U JP 3009683 U JP3009683 U JP 3009683U JP 1994010429 U JP1994010429 U JP 1994010429U JP 1042994 U JP1042994 U JP 1042994U JP 3009683 U JP3009683 U JP 3009683U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】この考案の放電灯の安定放電電流制御回路は、
低価格、軽量小型でありながら、その発光効率及び力率
を改善するために、電流制御回路をトランジスタを用い
た電子回路で構成することを特徴とする。 【構成】電源端子11及び12間には、商用交流電源1
3が接続されている。上記電源端子11及び12には、
それぞれ電流制御回路14a及び14bを介して、放電
灯15のフィラメントが接続されている。上記電流制御
回路14a及び14bには、アノードを放電灯15側、
カソードを電源端子11及び12側にしてダイオード1
6a及び16bが、並列に接続されている。この放電灯
15のフィラメントには、点灯時用の高電圧発生回路と
して始動回路17が接続されている。商用交流電源13
の最初の半周期で電流制御回路14aとダイオード16
bが動作し、次の半周期で電流制御回路14bとダイオ
ード16aが動作する。
低価格、軽量小型でありながら、その発光効率及び力率
を改善するために、電流制御回路をトランジスタを用い
た電子回路で構成することを特徴とする。 【構成】電源端子11及び12間には、商用交流電源1
3が接続されている。上記電源端子11及び12には、
それぞれ電流制御回路14a及び14bを介して、放電
灯15のフィラメントが接続されている。上記電流制御
回路14a及び14bには、アノードを放電灯15側、
カソードを電源端子11及び12側にしてダイオード1
6a及び16bが、並列に接続されている。この放電灯
15のフィラメントには、点灯時用の高電圧発生回路と
して始動回路17が接続されている。商用交流電源13
の最初の半周期で電流制御回路14aとダイオード16
bが動作し、次の半周期で電流制御回路14bとダイオ
ード16aが動作する。
Description
【0001】
この考案は放電灯の安定放電電流制御回路に関し、より詳細には放電灯の点灯 を電子回路を用いて安定に制御する放電灯の安定放電電流制御回路に関する。
【0002】
従来より、放電灯の安定放電流を与える放電灯の安定放電電流制御回路は、主 としてインダクタンスが用いられている。これは、キャパシタンスは交流電源周 波数では電流波形に悪影響を及ぼすため、通常用いられていないからである。
【0003】 また、近時、インバータ方式が開発され、灯具が市販されているが、価格が高 いことと電磁ノイズの発生により、普及率は必ずしも大きいものではない。 したがって、現在の放電電流の制御は、主としてインダクタンスによるもので ある。このインダクタンス方式は装置が簡単であり、点灯時に高圧発生にも役立 ち、価格も低いという利点がある。
【0004】
しかしながら、実際に低価格、軽量小型にするためには、粗悪で小量の鉄心を 用い、銅巻線も細くした灯具が多く用いられている。 このため、鉄損と銅損が大きくなり、入力電力に対する発光エネルギーは少な くなる。すなわち、発光効率が悪くなるという課題を有している。放電灯一般の 発光効率は約20%程度であるが、白熱灯の7〜8%しかない発光効率に比べれ ば格段に良い。このため、現在多くの照明器具では、インダクタンス方式を採用 しているのが実情である。
【0005】 更に、こうしたインダクタンス方式或いはキャパシタンスを使用している照明 器具では、おおよそ0.7〜0.9の力率となっており、送電及び配電線に於け る効率も改善の余地があるものであった。
【0006】 この考案は上記実情に鑑みてなされたもので、低価格、軽量小型でありながら 、その発光効率及び力率を改善することのできる放電灯の安定放電電流制御回路 を提供することを目的とする。
【0007】
すなわちこの考案は、商用交流電源から供給される電流により点灯する放電灯 と、この放電灯の一端及び他端間に接続された始動回路と、入力端が上記商用交 流電源の一端に、出力端が上記放電灯の一端に接続されるもので、上記放電灯に 供給される電流量が第1の所定値を超えると上記放電灯に印加する電圧を下降さ せるべく負特性を有して減少し、該電流量が上記第1の所定値より低い第2の所 定値に達すると上記放電灯に印加する電圧を上昇させるフの字特性を有して該電 流量を制限する第1の制御トランジスタを含む第1の電流制御回路と、この第1 の電流制御回路の入力端にカソードが、出力端にアノードが接続された第1の整 流素子と、入力端が上記商用交流電源の他端に、出力端が上記放電灯の他端に接 続されるもので、上記放電灯に供給される電流量が第3の所定値を超えると上記 放電灯に印加する電圧を下降させるべく負特性を有して減少し、該電流量が上記 第3の所定値より低い第4の所定値に達すると上記放電灯に印加する電圧を上昇 させるフの字特性を有して該電流量を制限する第2の制御トランジスタを含む第 2の電流制御回路と、この第2の電流制御回路の入力端にカソードが、出力端に アノードが接続された第2の整流素子とを具備し、上記第1の電流制御回路及び 上記第2の整流素子は上記商用交流電源の交流の第1の半周期の期間に動作し、 上記第2の電流制御回路及び上記第1の整流素子は上記第1の半周期に続く第2 の半周期の期間に動作することを特徴とする。
【0008】 またこの考案は、商用交流電源の一端にコレクタが接続された第1のトランジ スタと、この第1のトランジスタのコレクタとベース間に接続された第1の抵抗 と、上記第1のトランジスタのエミッタと上記商用交流電源の他端間に直列接続 された第2及び第3の抵抗と、上記第1のトランジスタのエミッタに一端が接続 された第4の抵抗と、この第4の抵抗の他端にエミッタが、上記第2及び第3の 抵抗の接続点にベースが、上記第1のトランジスタのベースにコレクタが接続さ れた第2のトランジスタと、この第2のトランジスタのエミッタにアノードが、 上記第1のトランジスタのコレクタにカソードが接続された第1のダイオードと 、上記商用交流電源の他端にコレクタが接続された第3のトランジスタと、この 第3のトランジスタのコレクタとベース間に接続された第5の抵抗と、上記第3 のトランジスタのエミッタと上記商用交流電源の一端間に直列接続された第6及 び第7の抵抗と、上記第3のトランジスタのエミッタに一端が接続された第8の 抵抗と、この第8の抵抗の他端にエミッタが、上記第6及び第7の抵抗の接続点 にベースが、上記第3のトランジスタのベースにコレクタが接続された第4のト ランジスタと、この第4のトランジスタのエミッタにアノードが、上記第3のト ランジスタのコレクタにカソードが接続された第2のダイオードと、上記第2の トランジスタのエミッタと上記第4のトランジスタのエミッタ間に接続された放 電灯と、この放電灯の両端間に接続された始動回路とを具備することを特徴とす る。
【0009】
この考案の放電灯の安定放電電流制御回路にあっては、商用交流電源から供給 される電流により放電灯が点灯されるもので、この放電灯を始動点灯させるべく その放電に要する始動時の電力が始動回路から供給される。そして、上記放電灯 の始動点灯後の継続点灯時に必要な電力は、上記商用交流電源から第1、第2の 電流制御回路を介して供給される。上記第1の電流制御回路は、上記放電灯に供 給される電流量が第1の所定値を超えると上記放電灯に印加する電圧を下降させ るべく負特性を有して減少し、該電流量が上記第1の所定値より低い第2の所定 値に達すると上記放電灯に印加する電圧を上昇させる。また、第2の電流制御回 路は、上記放電灯に供給される電流量が第3の所定値を超えると上記放電灯に印 加する電圧を下降させるべく負特性を有して減少し、該電流量が上記第3の所定 値より低い第4の所定値に達すると上記放電灯に印加する電圧を上昇させる。上 記第1及び第2の電流制御回路は、フの字特性を有して該電流量を制限する第1 及び第2の制御トランジスタを含んでいる。そして、上記第1及び第2の制御回 路とそれぞれ並列に接続された第1及び第2の整流素子により、上記第1の電流 制御回路及び上記第2の整流素子が上記商用交流電源の交流の第1の半周期の期 間に動作し、上記第2の電流制御回路及び上記第1の整流素子が上記第1の半周 期に続く第2の半周期の期間に動作して、上記放電灯に電力を供給する。
【0010】 またこの考案の放電灯の安定放電電流制御回路にあっては、商用交流電源の一 端に第1の電流制御回路が、他端に第2の電流制御回路が接続される。この第1 の制御回路は、上記商用交流電源の一端にコレクタが接続され、そのコレクタ・ ベース間に第1の抵抗が接続された第1のトランジスタと、この第1のトランジ スタのエミッタと上記商用交流電源の他端間に直列接続された第2及び第3の抵 抗と、上記第1のトランジスタのエミッタに一端が接続された第4の抵抗と、こ の第4の抵抗の他端にエミッタが、上記第2及び第3の抵抗の接続点にベースが 、上記第1のトランジスタのベースにコレクタが接続された第2のトランジスタ とから成る。そして、電流帰路用の第1のダイオードのアノードが上記第2のト ランジスタのエミッタに、カソードが上記第1のトランジスタのコレクタに接続 される。また、上記第2の電流制御回路は、上記商用交流電源の他端にコレクタ が接続され、そのコレクタ・ベース間に第5の抵抗が接続された第3のトランジ スタと、この第3のトランジスタのエミッタと上記商用交流電源の一端間に直列 接続された第6及び第7の抵抗と、上記第3のトランジスタのエミッタに一端が 接続された第8の抵抗と、この第8の抵抗の他端にエミッタが、上記第6及び第 7の抵抗の接続点にベースが、上記第3のトランジスタのベースにコレクタが接 続された第4のトランジスタとから成る。そして、電流帰路用の第2のダイオー ドのアノードが上記第4のトランジスタのエミッタに、カソードが上記第3のト ランジスタのコレクタに接続される。更に、放電灯は、上記第2のトランジスタ のエミッタと上記第4のトランジスタのエミッタ間に接続され、該放電灯の両端 間に接続された始動回路により始動点灯される。
【0011】
【実施例】 以下、図面を参照してこの考案の実施例を説明する。 図1は、この考案の第1の実施例で、放電灯の安定放電電流制御回路が適用さ れた照明装置の構成を示したブロック図である。
【0012】 図1に於いて、電源端子11及び12間には、周知の商用交流電源13が接続 されている。そして、これらの電源端子11及び12には、それぞれ安定時点灯 用としての電流制御回路14a及び14bを介して、蛍光灯等の放電灯15のフ ィラメントが接続されている。
【0013】 また、電流制御回路14a及び14bと並列に、整流素子としてのダイオード 16a及び16bが、それぞれ接続されている。これらダイオード16a及び1 6bは、図示の如く、アノードを放電灯15側、カソードを端子11及び12側 にして接続されている。更に、この放電灯15のフィラメントには、点灯時用の 高電圧発生回路として、周知の始動回路(例えばグロースタータ回路)16が接 続されている。
【0014】 図2は、上記電流制記回路14a及び14bの部分を具体的に示した回路構成 図である。 図2に於いて、電流制御回路14a内のトランジスタQ1のコレクタは、電源 端子11に接続されると共に、抵抗R1を介して該トランジスタQ1のベースが 接続されている。またこのトランジスタQ1のベースには、トランジスタQ2の コレクタが接続されている。そして、このトランジスタQ2のベースは分圧抵抗 R2及びR3の中点に接続されている。
【0015】 上記抵抗R2の他端は、上記トランジスタQ1のエミッタに接続されると共に 、抵抗R4を介してトランジスタQ2のエミッタ、及び放電灯15の一端に接続 されている。また、上記抵抗R3の他端は、電源端子12に接続されている。
【0016】 更に、トランジスタQ2のエミッタとトランジスタQ1のコレクタの間には、 トランジスタQ2側をアノード、トランジスタQ1側をカソードとした極性のダ イオード16aが接続されている。
【0017】 同様に、電流制御回路14b内のトランジスタQ11のコレクタは、電源端子 12に接続されると共に、抵抗R11を介して該トランジスタQ11のベースが 接続されている。またこのトランジスタQ11のベースには、トランジスタQ1 2のコレクタが接続されている。そして、このトランジスタQ12のベースは分 圧抵抗R12及びR13の中点に接続されている。
【0018】 上記抵抗R12の他端は、上記トランジスタQ11のエミッタに接続されると 共に、抵抗R14を介してトランジスタQ12のエミッタ、及び放電灯15の他 端に接続されている。また、上記抵抗R13の他端は、電源端子11に接続され ている。
【0019】 更に、トランジスタQ12のエミッタとトランジスタQ11のコレクタの間に は、トランジスタQ12側をアノード、トランジスタQ11側をカソードとした 極性のダイオード16bが接続されている。そして、上記放電灯15の両フィラ メントの間に、始動回路17が接続されている。
【0020】 次に、このように構成された照明装置の動作について説明する。 初めに、電流制御回路14a側について説明する。 いま、電源13がオンされて電源端子11側が正電圧になったとする。すると 、トランジスタQ1がオンになって、抵抗R4、放電灯15のフィラメントを介 して、始動回路17が動作される。これにより、高電圧が発生して、放電灯15 のフィラメントが加熱される。そして、所定時間経過後に放電灯15が点灯する と、放電灯15の両端にかかる電圧が電源13の電圧まで下がり、初期点灯動作 が完了する。
【0021】 このとき、電流制御回路14aの抵抗R4側に対してサージ電圧が発生する。 同時に、抵抗R2及びR3から成る直列回路に、放電灯15の両端にかかるのと 同じ電圧がかかる。すると、トランジスタQ2がオンすることにより、これによ りトランジスタQ1もオンする。したがって、端子11、トランジスタQ1、抵 抗R4を介して放電灯15に電流が流れ、更にはダイオード16bを経て端子1 2に至る。これにより、放電灯15の安定点灯動作が継続する。
【0022】 電流制御回路14b側が動作する場合は、電源13がオンされて電源端子12 側が正電圧になると、上述した電流制御回路14a側の動作と同様にして、始動 回路17が動作される。
【0023】 そして、電流制御回路14bの抵抗R14側に対してサージ電圧が発生すると 同時に、抵抗R12及びR13から成る直列回路に、放電灯15の両端にかかる のと同じ電圧がかかる。すると、トランジスタQ12がオンすることにより、こ れによりトランジスタQ11もオンする。したがって、端子12、トランジスタ Q11、抵抗R14を介して放電灯15に電流が流れ、更にはダイオード16a を経て端子11に至る。これにより、放電灯15の安定点灯動作が継続する。
【0024】 すなわち、交流電源13の半周期毎に、電流制御回路14a及び14b側が交 互に動作する。そして、例えば安定点灯時の場合、最初の半周期に端子11から 電流制御回路14a、放電灯15、ダイオード16bを経て端子12側に電流が 流れ、次の半周期に端子12から電流制御回路14b、放電灯15、ダイオード 16aを経て端子11側に電流が流れるようになっている。
【0025】 ここで、図3に示される、電流制御回路14a及び14bの出力の特性図を参 照して、放電灯15の安定点灯動作について説明する。 先ず、電流制御回路14a側で考えると、点灯動作電圧(VO )にて放電灯1 5に過電流が流れた(図3のIM を超える)とする。これにより、抵抗R4の両 端で電圧降下が生じる。すると、放電灯15に流れるべく電流が抵抗R1側に分 岐し、分圧抵抗R2及びR3の電圧値が変化するので、これに伴ってトランジス タQ2がオンになって、このトランジスタQ2のコレクタからエミッタに流れる 電流が増加する。このとき、端子11から抵抗R1、更にはトランジスタQ2を 介して放電灯15に流れる電流は増加する。したがって、放電灯15に流れる電 流が抑制されて徐々に減少し、放電灯15の両端にかかる電圧も低下する(VM とする)。
【0026】 そして、放電灯15に流れる電流が、図3に示されるIM にまで減少すると、 今度は電流値はIM のまま電流制御回路14aの出力電圧が上昇を始める。すな わち、トランジスタQ2のエミッタに流れる電流が増加したことにより、抵抗R 4による電圧降下が抑制され、電流制御回路14aの出力電圧が上昇する。そし て、電源13から端子11、抵抗R1を介してトランジスタQ2に流れていた電 流の値が徐々に減少するにつれて、上記電流制御回路14aの出力電圧が上昇し てVO に到達する。
【0027】 同様に、電流制御回路14b側でも、点灯動作電圧(VO )にて放電灯15に 過電流が流れると、抵抗R14の両端で電圧降下が生じる。すると、放電灯15 に流れるべく電流が抵抗R11側に分岐し、分圧抵抗R12及びR13の電圧値 が変化するので、これに伴ってトランジスタQ2がオンになり、コレクタからエ ミッタに流れる電流が増加する。このとき、端子12から抵抗R11、トランジ スタQ12を介して放電灯15に流れる電流は増加する。したがって、放電灯1 5に流れる電流が減少し、その両端にかかる電圧も低下する。
【0028】 そして、放電灯15に流れる電流がIM にまで減少すると、電流値はIM のま ま電流制御回路14bの出力電圧が上昇を始める。すなわち、トランジスタQ1 2のエミッタに流れる電流が増加したことにより、抵抗R14による電圧降下が 抑制され、電流制御回路14bの出力電圧が上昇する。そして、電源13から端 子12、抵抗R11を介してトランジスタQ12に流れていた電流の値が徐々に 減少するにつれて、上記電流制御回路14bの出力電圧が上昇してVO に到達す るようになる。
【0029】 ここで、R1〜R4の各抵抗値の関係について示すと、IO =(VBE/R4) +(R2VO /R4(R2+R3))、そしてISOは略0.6/R1に等しくな る。但し、IO は電流制御回路14aの最大出力電流、VBEはトランジスタQ2 のベース・エミッタ間電圧、VO は電流制御回路14aの出力電圧、ISOは制限 電流である。
【0030】 そして、各抵抗R1〜R4を数値で表すと、例えば、R1が約5kオーム、R 2が1kオーム、R3が50kオーム、そしてR4が1オームに設定される。但 し、抵抗R4の値は、接続される各種放電灯15の定格電流値によって決定され るものであり、固定的に求められるものではない。勿論、これらの抵抗R1〜R 4の値は、上記数値に限定されるものではなく、各抵抗値の上述した関係に基い て設定されれば良い。
【0031】 この場合、電流制御回路14b側については、上記抵抗R1〜R4を抵抗R1 1〜R14に置換え、IO を電流制御回路14bの最大出力電流、VBEをトラン ジスタQ12のベース・エミッタ間電圧、VO を電流制御回路14bの出力電圧 とすれば、上述した各抵抗値の関係は同じである。
【0032】 このように抵抗値を設定して回路を構成することにより、通常の点灯動作中の 電流制御回路14a、14bの出力電圧と電流は、図3の出力特性図に於いて、 a→b→c→a→…のように循環する。これにより、放電灯15の点灯後は放電 電流が止まることなく、放電灯15を安定維持することができる。
【0033】 そして、上述した実施例に於ける照明装置は、構成要素にインダクタンス並び にキャパシタンスを使用していないので、従来の放電灯の安定放電電流制御回路 に比べて、その発光効率は約50%以上を得られることが、実験により確認され ている。
【0034】 また、上述したように構成要素にインダクタンス並びにキャパシタンスを使用 しないことから、その力率を従来よりも高めることが可能となる。 また、図2に示される構成の照明装置に於いて、放電灯15と並列に、破線で 示されるようなキャパシタンス18を接続すれば、放電灯をフリッカレスとして 点灯することが可能となる。
【0035】 更に、図1に示される分圧抵抗R3、R13と直列に、図4に示されるように 可変抵抗VR1、VR2を追加接続することもできる。 このように構成すれば、可変抵抗VR1、VR2によって抵抗値を変えること ができ、所望の電圧値に設定することが可能となる。したがって、図3に示され るフの字特性を有した電流制御回路14a、14bにより、放電灯15を安定に 制御した状態のまま、放電灯15の出力を可変、すなわち調光可能にすることが できる。
【0036】 尚、上述した図1乃至図4の実施例では図示されていないが、電流制御回路側 に点灯開始時にのみ若干のインダクタンス(例えば100mH程度)を利用する ように回路を構成しても良い。
【0037】 尚、上述した実施例では、放電灯は蛍光灯等としたが、蛍光灯に限られもので はない。例えば、高圧水銀灯でも良く、或いはメタルハライドランプ等であって も良い。これらのランプの場合も、回路構成は同じである。
【0038】 更に、電流制御回路のパワートランジスタQ1に代えてSIT(静電誘導トラ ンジスタ)により構成しても良い。この場合、更なる効率の上昇が見込まれる。 また、上述した実施例に於いて、電源は商用交流電源としたが、これに限られ るものではない。すなわち、その周波数は商用交流電源のものからUHF帯にま で、電流制御回路14a、14bのトランジスタQ1、Q11が動作可能な範囲 内であれば使用可能である。したがって、上述した回路構成にインバータを追加 して構成したものであっても良いものである。
【0039】
以上のようにこの考案によれば、インダクタンスやキャパシタンスを使用しな いので、低価格、軽量小型でありながら、その発光効率及び力率を改善すること のできる放電灯の安定放電電流制御回路を提供することができる。
【図1】この考案の第1の実施例で、放電灯の安定放電
電流制御回路が適用された照明装置の構成を示したブロ
ック図である。
電流制御回路が適用された照明装置の構成を示したブロ
ック図である。
【図2】上記電流制御回路14a、14bの部分を具体
的に示した回路構成図である。
的に示した回路構成図である。
【図3】図2の電流制御回路14a、14bの出力の特
性を示した図である。
性を示した図である。
【図4】この考案の第2の実施例を示すもので、放電灯
の安定放電電流制御回路が適用された照明装置の構成を
示した図である。
の安定放電電流制御回路が適用された照明装置の構成を
示した図である。
11、12…電源端子、13…商用交流電源、14a、
14b…電流制御回路、15…放電灯、16a、16b
…ダイオード、17…始動回路、Q1、Q2、Q11、
Q12…トランジスタ、R1〜R4、R11〜R14…
抵抗、VR1、VR2…可変抵抗。
14b…電流制御回路、15…放電灯、16a、16b
…ダイオード、17…始動回路、Q1、Q2、Q11、
Q12…トランジスタ、R1〜R4、R11〜R14…
抵抗、VR1、VR2…可変抵抗。
Claims (2)
- 【請求項1】 商用交流電源から供給される電流により
点灯する放電灯と、 この放電灯の一端及び他端間に接続された始動回路と、 入力端が上記商用交流電源の一端に、出力端が上記放電
灯の一端に接続されるもので、上記放電灯に供給される
電流量が第1の所定値を超えると上記放電灯に印加する
電圧を下降させるべく負特性を有して減少し、該電流量
が上記第1の所定値より低い第2の所定値に達すると上
記放電灯に印加する電圧を上昇させるフの字特性を有し
て該電流量を制限する第1の制御トランジスタを含む第
1の電流制御回路と、 この第1の電流制御回路の入力端にカソードが、出力端
にアノードが接続された第1の整流素子と、 入力端が上記商用交流電源の他端に、出力端が上記放電
灯の他端に接続されるもので、上記放電灯に供給される
電流量が第3の所定値を超えると上記放電灯に印加する
電圧を下降させるべく負特性を有して減少し、該電流量
が上記第3の所定値より低い第4の所定値に達すると上
記放電灯に印加する電圧を上昇させるフの字特性を有し
て該電流量を制限する第2の制御トランジスタを含む第
2の電流制御回路と、 この第2の電流制御回路の入力端にカソードが、出力端
にアノードが接続された第2の整流素子とを具備し、 上記第1の電流制御回路及び上記第2の整流素子は上記
商用交流電源の交流の第1の半周期の期間に動作し、上
記第2の電流制御回路及び上記第1の整流素子は上記第
1の半周期に続く第2の半周期の期間に動作することを
特徴とする放電灯の安定放電電流制御回路。 - 【請求項2】 商用交流電源の一端にコレクタが接続さ
れた第1のトランジスタと、 この第1のトランジスタのコレクタとベース間に接続さ
れた第1の抵抗と、 上記第1のトランジスタのエミッタと上記商用交流電源
の他端間に直列接続された第2及び第3の抵抗と、 上記第1のトランジスタのエミッタに一端が接続された
第4の抵抗と、 この第4の抵抗の他端にエミッタが、上記第2及び第3
の抵抗の接続点にベースが、上記第1のトランジスタの
ベースにコレクタが接続された第2のトランジスタと、 この第2のトランジスタのエミッタにアノードが、上記
第1のトランジスタのコレクタにカソードが接続された
第1のダイオードと、 上記商用交流電源の他端にコレクタが接続された第3の
トランジスタと、 この第3のトランジスタのコレクタとベース間に接続さ
れた第5の抵抗と、 上記第3のトランジスタのエミッタと上記商用交流電源
の一端間に直列接続された第6及び第7の抵抗と、 上記第3のトランジスタのエミッタに一端が接続された
第8の抵抗と、 この第8の抵抗の他端にエミッタが、上記第6及び第7
の抵抗の接続点にベースが、上記第3のトランジスタの
ベースにコレクタが接続された第4のトランジスタと、 この第4のトランジスタのエミッタにアノードが、上記
第3のトランジスタのコレクタにカソードが接続された
第2のダイオードと、 上記第2のトランジスタのエミッタと上記第4のトラン
ジスタのエミッタ間に接続された放電灯と、 この放電灯の両端間に接続された始動回路とを具備する
ことを特徴とする放電灯の安定放電電流制御回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994010429U JP3009683U (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 放電灯の安定放電電流制御回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994010429U JP3009683U (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 放電灯の安定放電電流制御回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3009683U true JP3009683U (ja) | 1995-04-11 |
Family
ID=43145470
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994010429U Expired - Lifetime JP3009683U (ja) | 1994-08-23 | 1994-08-23 | 放電灯の安定放電電流制御回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3009683U (ja) |
-
1994
- 1994-08-23 JP JP1994010429U patent/JP3009683U/ja not_active Expired - Lifetime
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