JP3003595B2 - 仮撚り加工機における糸条巻き取り方法及びその装置 - Google Patents
仮撚り加工機における糸条巻き取り方法及びその装置Info
- Publication number
- JP3003595B2 JP3003595B2 JP8293263A JP29326396A JP3003595B2 JP 3003595 B2 JP3003595 B2 JP 3003595B2 JP 8293263 A JP8293263 A JP 8293263A JP 29326396 A JP29326396 A JP 29326396A JP 3003595 B2 JP3003595 B2 JP 3003595B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- bobbin
- winding
- thread
- bunch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Winding Filamentary Materials (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両端がボビンホル
ダーに支持されたボビンに、糸条を綾振りしながら巻き
取る仮撚り加工機における糸条巻き取り方法及びその装
置に関するものである。
ダーに支持されたボビンに、糸条を綾振りしながら巻き
取る仮撚り加工機における糸条巻き取り方法及びその装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、両端がボビンホルダーに支持され
た空ボビンに糸条を巻き取る際に、一方のボビンホルダ
ーに配設された切欠部が形成された鍔に糸条を引っ掛
け、次いで、糸条を綾振りしながら空ボビンに糸層を形
成し、その後、満管パッケージを、ボビンホルダーを拡
張することにより、ボビンホルダーから取り外すように
した仮撚り加工機における糸条巻き取り方法及びその装
置が知られている。
た空ボビンに糸条を巻き取る際に、一方のボビンホルダ
ーに配設された切欠部が形成された鍔に糸条を引っ掛
け、次いで、糸条を綾振りしながら空ボビンに糸層を形
成し、その後、満管パッケージを、ボビンホルダーを拡
張することにより、ボビンホルダーから取り外すように
した仮撚り加工機における糸条巻き取り方法及びその装
置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一例としての仮撚り加
工機の概略側面図である図9を用いて、本発明が解決し
ようとする課題について説明する。
工機の概略側面図である図9を用いて、本発明が解決し
ようとする課題について説明する。
【0004】c1はクリールスタンドで、クリールスタ
ンドc1に多数支持された給糸パッケージc2から引き
出された糸条c3は、適当なガイドc4を経て第1フィ
ードローラーc5に導入される。その後、糸条c3は、
第1ヒーター装置H1の糸導入側に配設された適当なガ
イドc6、c7に案内されながら第1ヒーター装置H1
に挿通される。第1ヒーター装置H1を出た糸条c3
は、冷却板c8に入り、次いで、仮撚り部材c9により
撚りが付与され、その後、適当なガイドc10を経て、
第2フィードローラーc11に導入される。第2フィー
ドローラーc11から出た糸条c3は、第2ヒーター装
置H2、ガイドc12、第3フィードローラーc13、
図示されていないオイリングローラー及びガイドc1
4、c15を経て、フリクションローラーc16に接触
し回転駆動されている巻取りパッケージc17に巻き取
られる。
ンドc1に多数支持された給糸パッケージc2から引き
出された糸条c3は、適当なガイドc4を経て第1フィ
ードローラーc5に導入される。その後、糸条c3は、
第1ヒーター装置H1の糸導入側に配設された適当なガ
イドc6、c7に案内されながら第1ヒーター装置H1
に挿通される。第1ヒーター装置H1を出た糸条c3
は、冷却板c8に入り、次いで、仮撚り部材c9により
撚りが付与され、その後、適当なガイドc10を経て、
第2フィードローラーc11に導入される。第2フィー
ドローラーc11から出た糸条c3は、第2ヒーター装
置H2、ガイドc12、第3フィードローラーc13、
図示されていないオイリングローラー及びガイドc1
4、c15を経て、フリクションローラーc16に接触
し回転駆動されている巻取りパッケージc17に巻き取
られる。
【0005】上述したように、仮撚り加工機は、加工経
路が長いために、途中に、第1フィードローラーc5や
第2フィードローラーc11や第3フィードローラーc
13等のフィードローラーを設けて、所定の糸速で積極
的に糸条c3を送っている。従って、巻取りパッケージ
c17が満管になった後に、満管パッケージより径の小
さいボビンの端部に巻き終わりバンチを巻こうとする
と、巻き取り速度の急激な低下により、フィードローラ
ーにより所定の速度で送られてくる糸条c3が、満管パ
ッケージと第3フィードローラーc13間で弛んで、フ
リクションローラーc16や機台等に巻き付いて、巻き
終わりバンチを形成することができないという問題があ
る。
路が長いために、途中に、第1フィードローラーc5や
第2フィードローラーc11や第3フィードローラーc
13等のフィードローラーを設けて、所定の糸速で積極
的に糸条c3を送っている。従って、巻取りパッケージ
c17が満管になった後に、満管パッケージより径の小
さいボビンの端部に巻き終わりバンチを巻こうとする
と、巻き取り速度の急激な低下により、フィードローラ
ーにより所定の速度で送られてくる糸条c3が、満管パ
ッケージと第3フィードローラーc13間で弛んで、フ
リクションローラーc16や機台等に巻き付いて、巻き
終わりバンチを形成することができないという問題があ
る。
【0006】上述したように、巻き終わりバンチが形成
されないと、満管パッケージから糸端が垂れ下がり、垂
れ下がった糸端が、満管パッケージの搬送中に機台等に
絡みついたり、満管パッケージ同士の垂れ下がった糸端
が、互いに絡みつく等の問題がある。また、次工程にお
いて、満管パッケージから糸端を引き出す際に、満管パ
ッケージ上の糸端の位置が一定でないために、糸端の口
出しの成功率が悪いという問題がある。
されないと、満管パッケージから糸端が垂れ下がり、垂
れ下がった糸端が、満管パッケージの搬送中に機台等に
絡みついたり、満管パッケージ同士の垂れ下がった糸端
が、互いに絡みつく等の問題がある。また、次工程にお
いて、満管パッケージから糸端を引き出す際に、満管パ
ッケージ上の糸端の位置が一定でないために、糸端の口
出しの成功率が悪いという問題がある。
【0007】本発明の目的は、上述した従来の仮撚り加
工機における糸条巻き取り方法及びその装置が有する課
題を解決することにある。
工機における糸条巻き取り方法及びその装置が有する課
題を解決することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するために、第1には、ボビンに満管パッケージ
が形成された後、綾振りガイドから糸条を外し、その
後、パッケージに巻かれているときと、ボビンに巻かれ
るときの速度差による糸条の弛みを吸収するために、綾
振りガイドから外されて満管パッケージに連なる糸条を
吸引するとともに、糸条に吸引力が作用している状態で
糸条をボビン端部に移動させて、満管パッケージが形成
されたボビン端部に巻き終わりバンチを形成し、その
後、満管パッケージに連なる糸条を切断するようにした
ものであり、第2には、綾振りガイドから糸条を外す手
段と、綾振りガイドから外された糸条を吸引保持する手
段と、該糸条を吸引保持する手段により吸引力が作用さ
れている糸条をボビン端部に移動させる手段と、巻き終
わりバンチ形成後に、糸条を切断するカッターとを備え
たものである。
を達成するために、第1には、ボビンに満管パッケージ
が形成された後、綾振りガイドから糸条を外し、その
後、パッケージに巻かれているときと、ボビンに巻かれ
るときの速度差による糸条の弛みを吸収するために、綾
振りガイドから外されて満管パッケージに連なる糸条を
吸引するとともに、糸条に吸引力が作用している状態で
糸条をボビン端部に移動させて、満管パッケージが形成
されたボビン端部に巻き終わりバンチを形成し、その
後、満管パッケージに連なる糸条を切断するようにした
ものであり、第2には、綾振りガイドから糸条を外す手
段と、綾振りガイドから外された糸条を吸引保持する手
段と、該糸条を吸引保持する手段により吸引力が作用さ
れている糸条をボビン端部に移動させる手段と、巻き終
わりバンチ形成後に、糸条を切断するカッターとを備え
たものである。
【0009】以下に、図面を参照にして、本発明の実施
例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何
ら、本実施例に限定されるものではない。
例について説明するが、本発明の趣旨を越えない限り何
ら、本実施例に限定されるものではない。
【0010】
【実施例】1は、その先端部に、ボビンBの開口端部に
嵌合するボビンホルダー2が回転可能に配設されたクレ
ードルアームである。3は、クレードルアーム1に支持
されたボビンBに接触して、ボビンBを回転させるため
のフリクションローラーであり、4aは、糸条を綾振り
するための綾振り装置4の綾振りガイドである。クレー
ドルアーム1に支持されたボビンBを、フリクションロ
ーラー3に接触させて回転させるとともに、綾振り装置
4の綾振りガイド4aにより、糸条を綾振りすることに
より、ボビンBにパッケージPを形成する。パッケージ
Pが満管になると、クレードルアーム1の間隔を広げ
て、満管パッケージPをドッフィングするように構成さ
れている。なお、本実施例においては、巻き始めにおい
て、綾振りガイド4aを、最大綾振り幅Taで綾振り
し、その後、綾振り幅を、徐々に、所定の綾振り幅まで
狭めて、図1に二点鎖線で示されているように、パイナ
ップル状の満管パッケージPを形成する例が示されてい
る。
嵌合するボビンホルダー2が回転可能に配設されたクレ
ードルアームである。3は、クレードルアーム1に支持
されたボビンBに接触して、ボビンBを回転させるため
のフリクションローラーであり、4aは、糸条を綾振り
するための綾振り装置4の綾振りガイドである。クレー
ドルアーム1に支持されたボビンBを、フリクションロ
ーラー3に接触させて回転させるとともに、綾振り装置
4の綾振りガイド4aにより、糸条を綾振りすることに
より、ボビンBにパッケージPを形成する。パッケージ
Pが満管になると、クレードルアーム1の間隔を広げ
て、満管パッケージPをドッフィングするように構成さ
れている。なお、本実施例においては、巻き始めにおい
て、綾振りガイド4aを、最大綾振り幅Taで綾振り
し、その後、綾振り幅を、徐々に、所定の綾振り幅まで
狭めて、図1に二点鎖線で示されているように、パイナ
ップル状の満管パッケージPを形成する例が示されてい
る。
【0011】クレードルアーム1に支持され回転してい
る空のボビンBに、糸条を巻き始める際には、先ず最初
に、空のボビンBに糸条を糸掛けするとともに、空のボ
ビンBの端部付近に巻き始めバンチを形成する。その
後、綾振りガイド4aにより、糸条を綾振りすることに
より、ボビンBにパッケージPを形成する。そして、満
管パッケージPが形成されて、満管パッケージPをドッ
フィングする前には、巻き始めバンチと反対側のボビン
Bの端部付近に、巻き終わりバンチを形成する。巻き終
わりバンチが形成された後に、満管パッケージPをドッ
フィングし、クレードルアーム1に新たに空のボビンを
支持して、上記のような糸条巻き取りを繰り返す。
る空のボビンBに、糸条を巻き始める際には、先ず最初
に、空のボビンBに糸条を糸掛けするとともに、空のボ
ビンBの端部付近に巻き始めバンチを形成する。その
後、綾振りガイド4aにより、糸条を綾振りすることに
より、ボビンBにパッケージPを形成する。そして、満
管パッケージPが形成されて、満管パッケージPをドッ
フィングする前には、巻き始めバンチと反対側のボビン
Bの端部付近に、巻き終わりバンチを形成する。巻き終
わりバンチが形成された後に、満管パッケージPをドッ
フィングし、クレードルアーム1に新たに空のボビンを
支持して、上記のような糸条巻き取りを繰り返す。
【0012】以下に、上述した巻き始めバンチと巻き終
わりバンチを形成する手段について説明する。なお、本
実施例においては、図1において、ボビンBの右側端部
付近に、巻き始めバンチを、また、ボビンBの左側端部
付近に、巻き終わりバンチを形成する場合について説明
する。
わりバンチを形成する手段について説明する。なお、本
実施例においては、図1において、ボビンBの右側端部
付近に、巻き始めバンチを、また、ボビンBの左側端部
付近に、巻き終わりバンチを形成する場合について説明
する。
【0013】5、6は、右側に位置するボビンホルダー
2の周面に、所定の間隔を置いて取着された円盤状の鍔
であり、ボビンB側に位置する鍔5(以下、単に、「内
側鍔」という。)には、ボビンホルダー2(ボビンB)
の回転方向に向けて、楔状に傾斜して切欠かれた糸掛け
部5aが、180度間隔で2個設けられており、糸掛け
部5aの最深部は、ボビンホルダー2の周面にまで達し
ている。
2の周面に、所定の間隔を置いて取着された円盤状の鍔
であり、ボビンB側に位置する鍔5(以下、単に、「内
側鍔」という。)には、ボビンホルダー2(ボビンB)
の回転方向に向けて、楔状に傾斜して切欠かれた糸掛け
部5aが、180度間隔で2個設けられており、糸掛け
部5aの最深部は、ボビンホルダー2の周面にまで達し
ている。
【0014】クレードルアーム1側に位置する鍔(以
下、単に、「外側鍔」という。)6には、内側鍔5に形
成された糸掛け部5aに対して、ボビンホルダー2の回
転方向後方に所定の位相(θ)だけずらして切欠かれた
糸掛け部6aが、180度間隔で2個設けられており、
糸掛け部6aは、糸掛け可能な範囲で、充分に浅く形成
されている。また、内側鍔5と外側鍔6との間に形成さ
れた周溝7内に、その刃先が位置するように、固定刃8
が、クレードルアーム1に取着されている。
下、単に、「外側鍔」という。)6には、内側鍔5に形
成された糸掛け部5aに対して、ボビンホルダー2の回
転方向後方に所定の位相(θ)だけずらして切欠かれた
糸掛け部6aが、180度間隔で2個設けられており、
糸掛け部6aは、糸掛け可能な範囲で、充分に浅く形成
されている。また、内側鍔5と外側鍔6との間に形成さ
れた周溝7内に、その刃先が位置するように、固定刃8
が、クレードルアーム1に取着されている。
【0015】9は、図1において、右側に位置する、内
側鍔5と外側鍔6が取着されたボビンホルダー2側に、
回動可能に配設された糸掛けアームであり、糸掛けアー
ム9の先端には、2本のアーム状の糸係止部9a、9b
が配設されている。本実施例においては、2本のアーム
状の糸係止部9a、9bが形成されたアーム部9cを、
糸掛けアーム9と別体に形成するとともに、アーム部9
cにスリット9dを穿設し、該スリット9dにボルト9
eを挿着することにより、アーム部9cを、糸掛けアー
ム9に取り付けるように構成されている。なお、9f
は、糸掛けアーム9に取着されたピンで、アーム部9c
のスリット9dに挿入され、アーム部9cの糸掛けアー
ム9に対する回動を阻止するように構成されている。な
お、以下においては、アーム部9cを含め、全体を、糸
掛けアーム9と称する。
側鍔5と外側鍔6が取着されたボビンホルダー2側に、
回動可能に配設された糸掛けアームであり、糸掛けアー
ム9の先端には、2本のアーム状の糸係止部9a、9b
が配設されている。本実施例においては、2本のアーム
状の糸係止部9a、9bが形成されたアーム部9cを、
糸掛けアーム9と別体に形成するとともに、アーム部9
cにスリット9dを穿設し、該スリット9dにボルト9
eを挿着することにより、アーム部9cを、糸掛けアー
ム9に取り付けるように構成されている。なお、9f
は、糸掛けアーム9に取着されたピンで、アーム部9c
のスリット9dに挿入され、アーム部9cの糸掛けアー
ム9に対する回動を阻止するように構成されている。な
お、以下においては、アーム部9cを含め、全体を、糸
掛けアーム9と称する。
【0016】糸掛けアーム9は、ブラケット10に取着
されたロータリーアクチュエーター11の出力軸に取着
されている。糸掛けアーム9は、ロータリーアクチュエ
ーター11の作動により、糸係止部9a、9bが、ボビ
ンホルダー2に取着された内側鍔5と外側鍔6の近傍に
位置する、図1において、実線で示されている糸掛け位
置と、該糸掛け位置に位置する糸掛けアーム9が略18
0度回転した、図1において、二点鎖線で示されている
待機位置との間を往復動することができるように構成さ
れている。なお、10a、10bは、ブラケット10に
突設されたストップピンであり、糸掛けアーム9が、上
記の待機位置から糸掛け位置まで回動した時に、一方の
ストップピン10aに当接し、それ以上の回動が阻止さ
れ、また、糸掛けアーム9が、糸掛け位置から待機位置
まで回動した時に、もう一方のストップピン10bに当
接し、それ以上の回動が阻止されるように構成されてい
る。
されたロータリーアクチュエーター11の出力軸に取着
されている。糸掛けアーム9は、ロータリーアクチュエ
ーター11の作動により、糸係止部9a、9bが、ボビ
ンホルダー2に取着された内側鍔5と外側鍔6の近傍に
位置する、図1において、実線で示されている糸掛け位
置と、該糸掛け位置に位置する糸掛けアーム9が略18
0度回転した、図1において、二点鎖線で示されている
待機位置との間を往復動することができるように構成さ
れている。なお、10a、10bは、ブラケット10に
突設されたストップピンであり、糸掛けアーム9が、上
記の待機位置から糸掛け位置まで回動した時に、一方の
ストップピン10aに当接し、それ以上の回動が阻止さ
れ、また、糸掛けアーム9が、糸掛け位置から待機位置
まで回動した時に、もう一方のストップピン10bに当
接し、それ以上の回動が阻止されるように構成されてい
る。
【0017】2本の糸係止部9a、9bは、糸掛けアー
ム9の先端を、下方に略90度屈曲して形成されてお
り、その先端には、互いに、背向するように、それぞ
れ、鉤部9a’、9b’が形成されている。図3に示さ
れているように、糸掛けアーム9が糸掛け位置にある状
態で、ボビンB側に位置する糸係止部9aは、内側鍔5
を越えない位置で、内側鍔5に接近して配置されてお
り、しかも、糸係止部9aの回動軌跡は、内側鍔5及び
外側鍔6と交差するように形成されている。もう一方の
糸係止部9bは、糸掛けアーム9が糸掛け位置にある状
態で、内側鍔5と外側鍔6とを越え、且つ、外側鍔6に
接近して配置されるように構成されている。
ム9の先端を、下方に略90度屈曲して形成されてお
り、その先端には、互いに、背向するように、それぞ
れ、鉤部9a’、9b’が形成されている。図3に示さ
れているように、糸掛けアーム9が糸掛け位置にある状
態で、ボビンB側に位置する糸係止部9aは、内側鍔5
を越えない位置で、内側鍔5に接近して配置されてお
り、しかも、糸係止部9aの回動軌跡は、内側鍔5及び
外側鍔6と交差するように形成されている。もう一方の
糸係止部9bは、糸掛けアーム9が糸掛け位置にある状
態で、内側鍔5と外側鍔6とを越え、且つ、外側鍔6に
接近して配置されるように構成されている。
【0018】12は、糸条Yの綾振り面の下方に配設さ
れた揺動プレートで、揺動プレート12は、最大綾振り
幅Taより幅広に形成されている。揺動プレート12の
糸条走行方向と反対側に位置する端部の下面には、中程
が軸12aに枢着された支持板12bが垂下されてお
り、支持板12bの端部には、カム手段等の適当な手段
により往復動するロッド12cが枢支されている。綾振
りガイド4aに係合されて綾振り状態の糸条Y1(図2
を参照のこと)に接触しないような、図2において下方
の待機位置にある揺動プレート12は、ロッド12c
を、図2において、左方向に移動させて、揺動プレート
12を、軸12aを中心に、時計方向に回動させること
により、図2において、上方にその先端の一部が示され
ている作動位置、即ち、綾振りガイド4aに係合してい
る糸条Y1を持ち上げて、綾振りガイド4aから外す位
置まで回動させるように構成されている。
れた揺動プレートで、揺動プレート12は、最大綾振り
幅Taより幅広に形成されている。揺動プレート12の
糸条走行方向と反対側に位置する端部の下面には、中程
が軸12aに枢着された支持板12bが垂下されてお
り、支持板12bの端部には、カム手段等の適当な手段
により往復動するロッド12cが枢支されている。綾振
りガイド4aに係合されて綾振り状態の糸条Y1(図2
を参照のこと)に接触しないような、図2において下方
の待機位置にある揺動プレート12は、ロッド12c
を、図2において、左方向に移動させて、揺動プレート
12を、軸12aを中心に、時計方向に回動させること
により、図2において、上方にその先端の一部が示され
ている作動位置、即ち、綾振りガイド4aに係合してい
る糸条Y1を持ち上げて、綾振りガイド4aから外す位
置まで回動させるように構成されている。
【0019】揺動プレート12には、綾振り方向に沿っ
て、最大綾振り幅Taを越える長さに亘って、横長の窓
部12dが形成されている。13は、窓部12dに嵌合
されて、窓部12dに沿って移動可能な、吸引孔13a
を有する吸引ブロックであり、吸引ブロック13の相対
する側壁に形成された溝13bに、揺動プレート12の
窓部12d側の縁辺を嵌合することにより、吸引ブロッ
ク13が、揺動プレート12に慴動可能に取り付けられ
ている。吸引ブロック13には、図示されていない空気
吸引源に連接されたパイプ13cが接続されている。一
例として、吸引ブロック13に、ロッド13dを枢着
し、ロッド13dを、図示されていないカム手段等の適
当な手段により揺動させることにより、吸引ブロック1
3を、揺動プレート12の窓部12dに沿って慴動させ
るように構成されている。吸引ブロック13には、吸引
孔13aに対して、糸条Yの走行方向側に垂直な係合ピ
ン13eが立設されている。
て、最大綾振り幅Taを越える長さに亘って、横長の窓
部12dが形成されている。13は、窓部12dに嵌合
されて、窓部12dに沿って移動可能な、吸引孔13a
を有する吸引ブロックであり、吸引ブロック13の相対
する側壁に形成された溝13bに、揺動プレート12の
窓部12d側の縁辺を嵌合することにより、吸引ブロッ
ク13が、揺動プレート12に慴動可能に取り付けられ
ている。吸引ブロック13には、図示されていない空気
吸引源に連接されたパイプ13cが接続されている。一
例として、吸引ブロック13に、ロッド13dを枢着
し、ロッド13dを、図示されていないカム手段等の適
当な手段により揺動させることにより、吸引ブロック1
3を、揺動プレート12の窓部12dに沿って慴動させ
るように構成されている。吸引ブロック13には、吸引
孔13aに対して、糸条Yの走行方向側に垂直な係合ピ
ン13eが立設されている。
【0020】14は、揺動プレート12に形成された窓
部12dに隣接して、窓部12dに対してボビンB側に
位置する揺動プレート12に取着されたカッターであ
る。カッター14は、糸掛けアーム9や内側鍔5、外側
鍔6が取着されたボビンホルダー2とは反対側に位置す
る窓部12dの端部で、且つ、最大綾振り幅Taの外側
に配設されている。また、カッター14の刃先は、揺動
プレート12の中央部側に位置している。なお、15
は、揺動プレート12に対して、糸条走行方向と反対側
に配置された糸条案内ロッドである。
部12dに隣接して、窓部12dに対してボビンB側に
位置する揺動プレート12に取着されたカッターであ
る。カッター14は、糸掛けアーム9や内側鍔5、外側
鍔6が取着されたボビンホルダー2とは反対側に位置す
る窓部12dの端部で、且つ、最大綾振り幅Taの外側
に配設されている。また、カッター14の刃先は、揺動
プレート12の中央部側に位置している。なお、15
は、揺動プレート12に対して、糸条走行方向と反対側
に配置された糸条案内ロッドである。
【0021】次に、上述した構成を有する糸条巻き取り
装置における巻き始めバンチ及び巻き終わりバンチの形
成工程について説明する。
装置における巻き始めバンチ及び巻き終わりバンチの形
成工程について説明する。
【0022】ボビンBに、綾振りガイド4aに係合され
て綾振りされている糸条Yが巻き取られている、糸条の
通常の巻き取り工程においては、糸掛けアーム9は、図
1において、二点鎖線で示されている待機位置にあり、
また、吸引ブロック13は、綾振りされている糸条Yに
接触しないように、揺動プレート12に形成された窓部
12dの何方か端部に位置している。本実施例において
は、吸引ブロック13は、図5に示されているように、
揺動プレート12に形成された窓部12dの右端に位置
している。
て綾振りされている糸条Yが巻き取られている、糸条の
通常の巻き取り工程においては、糸掛けアーム9は、図
1において、二点鎖線で示されている待機位置にあり、
また、吸引ブロック13は、綾振りされている糸条Yに
接触しないように、揺動プレート12に形成された窓部
12dの何方か端部に位置している。本実施例において
は、吸引ブロック13は、図5に示されているように、
揺動プレート12に形成された窓部12dの右端に位置
している。
【0023】図5には、最大綾振り幅Taで綾振りされ
ている綾振りガイド4aに係合されて綾振りされている
糸条Yが、ボビンBに巻き取られて、パイナップル状の
満管パッケージPが形成された状態が示されている。
ている綾振りガイド4aに係合されて綾振りされている
糸条Yが、ボビンBに巻き取られて、パイナップル状の
満管パッケージPが形成された状態が示されている。
【0024】満管パッケージPが形成された場合には、
綾振り状態の糸条Yに接触しないように、図2におい
て、下方の待機位置にある揺動プレート12を、軸12
aを中心に、時計方向に回動させて、綾振りガイド4a
に係合している糸条Y1を持ち上げて、綾振りガイド4
aから外す。
綾振り状態の糸条Yに接触しないように、図2におい
て、下方の待機位置にある揺動プレート12を、軸12
aを中心に、時計方向に回動させて、綾振りガイド4a
に係合している糸条Y1を持ち上げて、綾振りガイド4
aから外す。
【0025】次いで、揺動プレート12に形成された窓
部12dの右端に位置している吸引ブロック13を、窓
部12dに沿って、左方向に、即ち、内側鍔5と外側鍔
6が取着されたボビンホルダー2と反対側に位置するボ
ビンホルダー2方向に移動させると、吸引ブロック13
の左方向への移動工程ておいて、綾振りガイド4aから
外れて、綾振り幅の略中央部に位置している糸条Yを、
吸引ブロック13の係合ピン13eに引っ掛けるととも
に、吸引孔13aにループ状に吸引する。この際、吸引
ブロック13には、係合ピン13eが立設されているの
で、確実に、吸引ブロック13に糸条Yを引っ掛けて、
吸引孔13aに糸条Yを吸引保持することできる。その
後、糸条Yを吸引した吸引ブロック13を、図6示され
ているように、糸層が形成されていなボビンBの端部ま
で移動させて、ボビンBの端部に巻き終わりバンチb1
が形成される。
部12dの右端に位置している吸引ブロック13を、窓
部12dに沿って、左方向に、即ち、内側鍔5と外側鍔
6が取着されたボビンホルダー2と反対側に位置するボ
ビンホルダー2方向に移動させると、吸引ブロック13
の左方向への移動工程ておいて、綾振りガイド4aから
外れて、綾振り幅の略中央部に位置している糸条Yを、
吸引ブロック13の係合ピン13eに引っ掛けるととも
に、吸引孔13aにループ状に吸引する。この際、吸引
ブロック13には、係合ピン13eが立設されているの
で、確実に、吸引ブロック13に糸条Yを引っ掛けて、
吸引孔13aに糸条Yを吸引保持することできる。その
後、糸条Yを吸引した吸引ブロック13を、図6示され
ているように、糸層が形成されていなボビンBの端部ま
で移動させて、ボビンBの端部に巻き終わりバンチb1
が形成される。
【0026】なお、上述した吸引ブロック13の移動と
同時に、図示されていないシャッターを、閉鎖状態から
開放状態とすることにより、吸引孔13a付近に吸引空
気流を発生させるようにする。糸条YがパッケージPの
表面にあるときに、吸引孔13aに吸引されることはな
いが、糸条Yが、巻き終わりバンチ形成のために、パッ
ケージPからボビンBの端部に移行したとき、或いは、
その途中において生ずる、パッケージPに巻かれていた
ときと、ボビンBに巻かれるときの速度差による糸条の
弛みを、完全に吸収することができるように構成されて
いる。
同時に、図示されていないシャッターを、閉鎖状態から
開放状態とすることにより、吸引孔13a付近に吸引空
気流を発生させるようにする。糸条YがパッケージPの
表面にあるときに、吸引孔13aに吸引されることはな
いが、糸条Yが、巻き終わりバンチ形成のために、パッ
ケージPからボビンBの端部に移行したとき、或いは、
その途中において生ずる、パッケージPに巻かれていた
ときと、ボビンBに巻かれるときの速度差による糸条の
弛みを、完全に吸収することができるように構成されて
いる。
【0027】ボビンBの端部に巻き終わりバンチb1が
形成された後、図7に示されているように、吸引ブロッ
ク13を左方向に、即ち、内側鍔5と外側鍔6が取着さ
れたボビンホルダー2と反対側に位置するボビンホルダ
ー2方向に移動させると、吸引ブロック13に吸引され
ている糸条Yは、揺動プレート12に取着されたカッタ
ー14により切断される。カッター14により切断され
た満管パッケージP側の糸条Yは、ボビンBの端部に巻
き取られ、また、吸引ブロック13側の糸条Y、即ち、
給糸側の糸条Yは、吸引ブロック13の吸引孔13aに
吸引保持される。
形成された後、図7に示されているように、吸引ブロッ
ク13を左方向に、即ち、内側鍔5と外側鍔6が取着さ
れたボビンホルダー2と反対側に位置するボビンホルダ
ー2方向に移動させると、吸引ブロック13に吸引され
ている糸条Yは、揺動プレート12に取着されたカッタ
ー14により切断される。カッター14により切断され
た満管パッケージP側の糸条Yは、ボビンBの端部に巻
き取られ、また、吸引ブロック13側の糸条Y、即ち、
給糸側の糸条Yは、吸引ブロック13の吸引孔13aに
吸引保持される。
【0028】図6示されているような、巻き終わりバン
チb1を形成するためのボビンBの端部までの吸引ブロ
ック13の移動と、図7に示されているような、糸条Y
のカッター14による切断位置までの吸引ブロック13
の移動とは、連続して行われるが、必要に応じて、吸引
ブロック13を、巻き終わりバンチb1の形成位置で一
旦停止させ、その後、図7に示されている糸条Yの切断
位置に移動させるように構成することもできる。なお、
カッター14を、刃物で構成する代わりに、ヒートカッ
ターで構成することができる。ヒートカッターで構成す
ると、テンションの弱まった糸条Yを確実に切断するこ
とができる。
チb1を形成するためのボビンBの端部までの吸引ブロ
ック13の移動と、図7に示されているような、糸条Y
のカッター14による切断位置までの吸引ブロック13
の移動とは、連続して行われるが、必要に応じて、吸引
ブロック13を、巻き終わりバンチb1の形成位置で一
旦停止させ、その後、図7に示されている糸条Yの切断
位置に移動させるように構成することもできる。なお、
カッター14を、刃物で構成する代わりに、ヒートカッ
ターで構成することができる。ヒートカッターで構成す
ると、テンションの弱まった糸条Yを確実に切断するこ
とができる。
【0029】その後、クレードルアーム1の間隔を広げ
て、満管パッケージPをドッフィングし、新たに、クレ
ードルアーム1に空ボビンBを把持するとともに、フリ
クションローラー3に接触させて、空ボビンBを回転さ
せる。
て、満管パッケージPをドッフィングし、新たに、クレ
ードルアーム1に空ボビンBを把持するとともに、フリ
クションローラー3に接触させて、空ボビンBを回転さ
せる。
【0030】上述した満管パッケージPのドッフィング
作業に前後して、吸引ブロック13を、内側鍔5と外側
鍔6が取着されたボビンホルダー2側に移動させて、図
8に示されているように、図1において、二点鎖線で示
されている待機位置にある糸掛けアーム9が、実線で示
されている糸掛け位置に回動する途中で、糸係止部9
a、9bの鉤部9a’、9b’に糸条Yを係合する位置
まで移動させる。
作業に前後して、吸引ブロック13を、内側鍔5と外側
鍔6が取着されたボビンホルダー2側に移動させて、図
8に示されているように、図1において、二点鎖線で示
されている待機位置にある糸掛けアーム9が、実線で示
されている糸掛け位置に回動する途中で、糸係止部9
a、9bの鉤部9a’、9b’に糸条Yを係合する位置
まで移動させる。
【0031】次いで、糸掛けアーム9を、図1におい
て、二点鎖線で示されている待機位置から、実線で示さ
れている糸掛け位置方向に回動させると、吸引ブロック
13の吸引孔13aに吸引保持されている糸条Yは、内
側鍔5に接近した糸係止部9aの鉤部9a’に係止され
るとともに、図3に示されているように、内側鍔5と外
側鍔6とを越えて、外側鍔6に接近して配置された糸掛
けアーム9の糸係止部9bの鉤部9b’に係止される。
この状態からボビンホルダー2が回転してくると、糸掛
けアーム9の糸係止部9aと糸係止部9b間に張設され
ている糸条Yは、内側鍔5に形成された糸掛け部5aに
引っ掛けられて、糸掛け部5aの最深部まで引き込ま
れ、内側鍔5とボビンBの端面との間で挟持される。
て、二点鎖線で示されている待機位置から、実線で示さ
れている糸掛け位置方向に回動させると、吸引ブロック
13の吸引孔13aに吸引保持されている糸条Yは、内
側鍔5に接近した糸係止部9aの鉤部9a’に係止され
るとともに、図3に示されているように、内側鍔5と外
側鍔6とを越えて、外側鍔6に接近して配置された糸掛
けアーム9の糸係止部9bの鉤部9b’に係止される。
この状態からボビンホルダー2が回転してくると、糸掛
けアーム9の糸係止部9aと糸係止部9b間に張設され
ている糸条Yは、内側鍔5に形成された糸掛け部5aに
引っ掛けられて、糸掛け部5aの最深部まで引き込ま
れ、内側鍔5とボビンBの端面との間で挟持される。
【0032】これと並行して、糸掛けアーム9の糸係止
部9aと糸係止部9b間に張設されている糸条Yは、内
側鍔5と外側鍔6との間に形成された周溝7内に、その
刃先が位置している固定刃8により切断され、切断され
た糸端は、吸引ブロック13に吸引され除去される。
部9aと糸係止部9b間に張設されている糸条Yは、内
側鍔5と外側鍔6との間に形成された周溝7内に、その
刃先が位置している固定刃8により切断され、切断され
た糸端は、吸引ブロック13に吸引され除去される。
【0033】その後、糸掛けアーム9は、上述した糸掛
け位置に、所定時間、停止して、ボビンBの端部に、巻
き始めバンチb2を形成する。所定の巻き数の巻き始め
バンチb2が形成された後に、糸掛けアーム9を、図1
に実線で示されている糸掛け位置から、二点鎖線で示さ
れている待機位置に回動させるが、その途中で、糸条Y
が、糸掛けアーム9の糸係止部9a、9bから外れる。
この状態においては、揺動プレー12は、既に、図2に
おいて、下方の待機位置に戻されているので、糸掛けア
ーム9の糸係止部9a、9bから外れ下降した糸条Y
は、往復動している綾振りガイド4aに係合されて、通
常の巻き取り工程に移行する。なお、糸条Yが、綾振り
ガイド4aに係合される前に、吸引ブロック13は、揺
動プレート12の窓部12dの右端に移動され、綾振り
される糸条Yに接触しないように構成されている。
け位置に、所定時間、停止して、ボビンBの端部に、巻
き始めバンチb2を形成する。所定の巻き数の巻き始め
バンチb2が形成された後に、糸掛けアーム9を、図1
に実線で示されている糸掛け位置から、二点鎖線で示さ
れている待機位置に回動させるが、その途中で、糸条Y
が、糸掛けアーム9の糸係止部9a、9bから外れる。
この状態においては、揺動プレー12は、既に、図2に
おいて、下方の待機位置に戻されているので、糸掛けア
ーム9の糸係止部9a、9bから外れ下降した糸条Y
は、往復動している綾振りガイド4aに係合されて、通
常の巻き取り工程に移行する。なお、糸条Yが、綾振り
ガイド4aに係合される前に、吸引ブロック13は、揺
動プレート12の窓部12dの右端に移動され、綾振り
される糸条Yに接触しないように構成されている。
【0034】以上説明したようにして、空のボビンBに
糸条Yを糸掛けするとともに、空のボビンBの端部付近
に巻き始めバンチb2を形成する。その後、満管パッケ
ージPが形成された際には、満管パッケージPのドッフ
ィング作業に先立って、巻き始めバンチb2と反対側の
ボビンBの端部付近に、巻き終わりバンチb1を形成す
る。このようにして、巻き始めバンチb2と巻き終わり
バンチb1が形成されることになる。
糸条Yを糸掛けするとともに、空のボビンBの端部付近
に巻き始めバンチb2を形成する。その後、満管パッケ
ージPが形成された際には、満管パッケージPのドッフ
ィング作業に先立って、巻き始めバンチb2と反対側の
ボビンBの端部付近に、巻き終わりバンチb1を形成す
る。このようにして、巻き始めバンチb2と巻き終わり
バンチb1が形成されることになる。
【0035】上述した実施例においては、吸引ブロック
13が、揺動プレート12に形成された窓部12dに嵌
合された例を示したが、吸引ブロック13を、揺動プレ
ート12と独立して、揺動プレート12に対して糸条走
行方向と反対側に配設するとともに、揺動プレート12
に形成された窓部12dを省略することもできる。
13が、揺動プレート12に形成された窓部12dに嵌
合された例を示したが、吸引ブロック13を、揺動プレ
ート12と独立して、揺動プレート12に対して糸条走
行方向と反対側に配設するとともに、揺動プレート12
に形成された窓部12dを省略することもできる。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載する効果を奏することができ
る。
ているので、以下に記載する効果を奏することができ
る。
【0037】巻き終わりバンチを形成したので、満管パ
ッケージからの糸端が垂れ下がりが防止でき、従って、
糸端が、満管パッケージの搬送中に機台等に絡みついた
り、満管パッケージ同士の垂れ下がった糸端が、互いに
絡みつく等の問題が解消できる。
ッケージからの糸端が垂れ下がりが防止でき、従って、
糸端が、満管パッケージの搬送中に機台等に絡みついた
り、満管パッケージ同士の垂れ下がった糸端が、互いに
絡みつく等の問題が解消できる。
【0038】フィードローラーとパッケージとの間の糸
条に吸引力を作用させながら巻き終わりバンチを形成す
るようにしたので、巻き取り速度差に起因する糸条の弛
みを吸収することができ、従って、弛んだ糸条が、フリ
クションローラーや機台等に巻き付き、巻き終わりバン
チの形成が阻害されるようなことが防止できる。
条に吸引力を作用させながら巻き終わりバンチを形成す
るようにしたので、巻き取り速度差に起因する糸条の弛
みを吸収することができ、従って、弛んだ糸条が、フリ
クションローラーや機台等に巻き付き、巻き終わりバン
チの形成が阻害されるようなことが防止できる。
【0039】巻き終わりバンチと巻き始めバンチとを、
吸引ブロック等の共通部材を使用して行うようにしたの
で、装置の構造を簡素化することができる。
吸引ブロック等の共通部材を使用して行うようにしたの
で、装置の構造を簡素化することができる。
【0040】巻き終わりバンチの形成と糸条の切断とを
共通の部材の連続移動により行うようにしたので、巻き
終わりバンチの形成機構と糸条の切断機構とを別個に設
ける必要がなく、装置の構造を簡素化することができ
る。
共通の部材の連続移動により行うようにしたので、巻き
終わりバンチの形成機構と糸条の切断機構とを別個に設
ける必要がなく、装置の構造を簡素化することができ
る。
【0041】ボビンの端部に巻き終わりバンチを形成し
たので、糸端が、ボビン端部の一定した位置にあるの
で、次工程における糸端の口出し作業の成功率が向上す
る。
たので、糸端が、ボビン端部の一定した位置にあるの
で、次工程における糸端の口出し作業の成功率が向上す
る。
【図1】図1は本発明の仮撚り加工機における糸条巻き
取り装置の平面図である。
取り装置の平面図である。
【図2】図2は本発明の仮撚り加工機における糸条巻き
取り装置の一部断面を含む側面図である。
取り装置の一部断面を含む側面図である。
【図3】図3は本発明の仮撚り加工機における糸条巻き
取り装置の糸掛けを説明するための要部斜視図である。
取り装置の糸掛けを説明するための要部斜視図である。
【図4】図4は本発明の仮撚り加工機における糸条巻き
取り装置の糸掛けを説明するための要部側面図である。
取り装置の糸掛けを説明するための要部側面図である。
【図5】図5は本発明の仮撚り加工機における糸条巻き
取り装置の巻き終わりバンチ形成を説明するための概略
平面図である。
取り装置の巻き終わりバンチ形成を説明するための概略
平面図である。
【図6】図6は図5と同様の概略平面図である。
【図7】図7は同じく図5と同様の概略平面図である。
【図8】図8は同じく図5と同様の概略平面図である。
【図9】図9は一例としての仮撚り加工機の概略側面図
である。
である。
B・・・・・・・ボビン b1・・・・・・巻き終わりバンチ b2・・・・・・巻き始めバンチ 1・・・・・・・クレードルアーム 2・・・・・・・ボビンホルダー 4a・・・・・・綾振りガイド 5・・・・・・・内側鍔 6・・・・・・・外側鍔 9・・・・・・・糸掛けアーム 12・・・・・・揺動プレート 13・・・・・・吸引ブロック 14・・・・・・カッター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 54/00 - 54/553 B65H 59/10,65/00
Claims (2)
- 【請求項1】ボビンに満管パッケージが形成された後、
綾振りガイドから糸条を外し、その後、パッケージに巻
かれているときと、ボビンに巻かれるときの速度差によ
る糸条の弛みを吸収するために、綾振りガイドから外さ
れて満管パッケージに連なる糸条を吸引するとともに、
糸条に吸引力が作用している状態で糸条をボビン端部に
移動させて、満管パッケージが形成されたボビン端部に
巻き終わりバンチを形成し、その後、満管パッケージに
連なる糸条を切断することを特徴とする仮撚り加工機に
おける糸条巻き取り方法。 - 【請求項2】綾振りガイドから糸条を外す手段と、綾振
りガイドから外された糸条を吸引保持する手段と、該糸
条を吸引保持する手段により吸引力が作用されている糸
条をボビン端部に移動させる手段と、巻き終わりバンチ
形成後に、糸条を切断するカッターとを備えたことを特
徴とする仮撚り加工機における糸条巻き取り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8293263A JP3003595B2 (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 仮撚り加工機における糸条巻き取り方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8293263A JP3003595B2 (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 仮撚り加工機における糸条巻き取り方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10120300A JPH10120300A (ja) | 1998-05-12 |
JP3003595B2 true JP3003595B2 (ja) | 2000-01-31 |
Family
ID=17792567
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8293263A Expired - Fee Related JP3003595B2 (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 仮撚り加工機における糸条巻き取り方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3003595B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6025949B1 (ja) * | 2015-04-15 | 2016-11-16 | 株式会社ユタックス | 下着 |
-
1996
- 1996-10-15 JP JP8293263A patent/JP3003595B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6025949B1 (ja) * | 2015-04-15 | 2016-11-16 | 株式会社ユタックス | 下着 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10120300A (ja) | 1998-05-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5284010A (en) | Method for doffing a yarn winding machine | |
JP2843964B2 (ja) | ターレット型巻取機 | |
JP3003595B2 (ja) | 仮撚り加工機における糸条巻き取り方法及びその装置 | |
JP3698873B2 (ja) | 糸条パッケージの形成方法および形成装置 | |
JPH10167573A (ja) | 弾性糸用紡糸巻取機とその糸切換え方法 | |
US3971518A (en) | Transfer tail apparatus for use with textile yarn winders | |
JPH10194596A (ja) | 仮撚り加工機における糸条巻き取り方法及びその装置 | |
JP4074545B2 (ja) | レボルビング型自動巻取機の糸条案内装置 | |
JPH05193832A (ja) | ボビン巻管受容装置 | |
JP2872232B2 (ja) | 糸巻取装置及びその糸掛け装置 | |
JPH0395071A (ja) | 糸巻取装置における巻取開始方法 | |
US5906332A (en) | Apparatus for the transfer of a thread running on a low pressure air stream to a rotating spool | |
JP2000128435A (ja) | 合成繊維の巻取装置および巻取方法 | |
JPH0633535B2 (ja) | 糸結び装置 | |
JPH05330735A (ja) | コーン巻時におけるバンチ巻き方法 | |
JP4590156B2 (ja) | 弾性繊維用巻取り機 | |
JP2019081631A (ja) | 糸巻取機及び糸掛け方法 | |
JP3346304B2 (ja) | 紡績機の糸継ぎ方法及びその装置 | |
JPH10219528A (ja) | 紡績装置 | |
JPH0638043Y2 (ja) | ボビンホルダ | |
JP2830753B2 (ja) | 紡糸巻取機の糸渡し方法 | |
JP2017019570A (ja) | 糸巻取装置のサービスユニット、及び、糸巻取装置 | |
JPH041165Y2 (ja) | ||
JPH0967066A (ja) | 糸巻取装置 | |
JPS6366334A (ja) | 紡機における尻巻糸の除去方法およびその装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |